JPH04308264A - 繊維複合体の製造方法 - Google Patents
繊維複合体の製造方法Info
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- JPH04308264A JPH04308264A JP6699291A JP6699291A JPH04308264A JP H04308264 A JPH04308264 A JP H04308264A JP 6699291 A JP6699291 A JP 6699291A JP 6699291 A JP6699291 A JP 6699291A JP H04308264 A JPH04308264 A JP H04308264A
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Landscapes
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用天井材として
好適に用いられる繊維複合体の製造方法に関するもので
ある。
好適に用いられる繊維複合体の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用天井材には、軽量で、
剛性、耐熱性、吸音性、成形性等の性能に優れた材料が
要求される。
剛性、耐熱性、吸音性、成形性等の性能に優れた材料が
要求される。
【0003】従来より、この種の材料の製造方法として
は、例えば特開昭64−77664号公報に示すような
方法が知られている。すなわち、この方法は、まず、無
機繊維を主体とするマット状物の両面に熱可塑性樹脂フ
ィルムを積層し、この積層体を加熱、次いで圧縮して、
溶融した熱可塑性樹脂をマット状物内部へ含浸させる。 その後、熱可塑性樹脂が溶融した状態で拡開し、積層シ
ートの厚みを増大させて冷却することによって実施され
る。
は、例えば特開昭64−77664号公報に示すような
方法が知られている。すなわち、この方法は、まず、無
機繊維を主体とするマット状物の両面に熱可塑性樹脂フ
ィルムを積層し、この積層体を加熱、次いで圧縮して、
溶融した熱可塑性樹脂をマット状物内部へ含浸させる。 その後、熱可塑性樹脂が溶融した状態で拡開し、積層シ
ートの厚みを増大させて冷却することによって実施され
る。
【0004】そして、この製造方法で使用されるマット
状物は、製品の厚み方向の強度を発現させるため、ニー
ドルパンチング処理により厚み方向に繊維を多数配向さ
せていた。
状物は、製品の厚み方向の強度を発現させるため、ニー
ドルパンチング処理により厚み方向に繊維を多数配向さ
せていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の繊
維複合体の製造方法の場合、繊維の配向状態が考慮され
ていないため、製品の強度が低下することとなる。その
ため、マット状物に、ニードルパンチング処理を行って
厚み方向に繊維を多数配向させることによって、製品の
厚み方向の強度を発現させることが行われているが、こ
の場合、ニードルパンチング処理に起因する多数の孔が
生じるとともに、厚み方向に多数の繊維が配向すること
となる。その結果、得られる繊維複合体の曲げ物性が低
下することとなる。また、別途、配向状態を考慮したマ
ット状物を積層して繊維複合体を製造することも考えら
れるが、作業工程が煩瑣となり、その結果得られる製品
がコスト高となってしまう。
維複合体の製造方法の場合、繊維の配向状態が考慮され
ていないため、製品の強度が低下することとなる。その
ため、マット状物に、ニードルパンチング処理を行って
厚み方向に繊維を多数配向させることによって、製品の
厚み方向の強度を発現させることが行われているが、こ
の場合、ニードルパンチング処理に起因する多数の孔が
生じるとともに、厚み方向に多数の繊維が配向すること
となる。その結果、得られる繊維複合体の曲げ物性が低
下することとなる。また、別途、配向状態を考慮したマ
ット状物を積層して繊維複合体を製造することも考えら
れるが、作業工程が煩瑣となり、その結果得られる製品
がコスト高となってしまう。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、曲げ物性に優れた繊維複合体を容易に製造すること
のできる繊維複合体の製造方法を提供することを目的と
している。
で、曲げ物性に優れた繊維複合体を容易に製造すること
のできる繊維複合体の製造方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維複合体の製
造方法は、無機繊維を主成分とする不織マット状物中の
無機繊維を厚み方向に配向させる厚み方向配向工程と、
このマット状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状
体を突出させる環状体形成工程と、この環状体をマット
状物の表面に沿って配向させる環状体配向工程と、この
マット状物の両側に熱可塑性樹脂フィルムを積層して積
層体を形成する積層工程と、この積層体を上記樹脂成分
の溶融温度以上の温度に加熱して樹脂成分を溶融せしめ
る加熱工程と、この溶融状態で積層体を圧縮する圧縮工
程と、上記樹脂成分が溶融した状態で上記積層体を拡開
して該積層体の厚みを増大させる拡開工程とを順次行う
ものである。
造方法は、無機繊維を主成分とする不織マット状物中の
無機繊維を厚み方向に配向させる厚み方向配向工程と、
このマット状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状
体を突出させる環状体形成工程と、この環状体をマット
状物の表面に沿って配向させる環状体配向工程と、この
マット状物の両側に熱可塑性樹脂フィルムを積層して積
層体を形成する積層工程と、この積層体を上記樹脂成分
の溶融温度以上の温度に加熱して樹脂成分を溶融せしめ
る加熱工程と、この溶融状態で積層体を圧縮する圧縮工
程と、上記樹脂成分が溶融した状態で上記積層体を拡開
して該積層体の厚みを増大させる拡開工程とを順次行う
ものである。
【0008】また、上記製造方法において、ニードルパ
ンチング処理によって、厚み方向配向工程と環状体形成
工程とを同時に行うものである。
ンチング処理によって、厚み方向配向工程と環状体形成
工程とを同時に行うものである。
【0009】本発明で使用されるマット状物は、無機繊
維を主体とするもので、5〜10mm程度の厚みに形成
される。このマット状物に用いられる無機繊維としては
、たとえばガラス繊維、ロックウール等があげられ、そ
の長さはマット状物の形成性の点から5〜200mmが
好ましく50mm以上のものが70%(w/w)以上含
まれているのがより好ましい。又、その太さは細くなる
と機械的強度が低下し、太くなると重くなって、かさ密
度が大きくなるので5〜30μmが好ましく、より好ま
しくは7〜20μmである。このマット状物の製造方法
は任意の方法が採用されてよく、たとえば無機繊維をカ
ードマシンに供給し、解繊、混織しマット状物を製造す
る方法が挙げられる。また、無機繊維を接着するためや
マット状物のかさ密度をさげるために、ポリエチレン、
ポリプロピレン、飽和ポリエステル、ポリアミド、ポリ
アクリロニトリル、等の熱可塑性有機繊維が添加されて
もよい。
維を主体とするもので、5〜10mm程度の厚みに形成
される。このマット状物に用いられる無機繊維としては
、たとえばガラス繊維、ロックウール等があげられ、そ
の長さはマット状物の形成性の点から5〜200mmが
好ましく50mm以上のものが70%(w/w)以上含
まれているのがより好ましい。又、その太さは細くなる
と機械的強度が低下し、太くなると重くなって、かさ密
度が大きくなるので5〜30μmが好ましく、より好ま
しくは7〜20μmである。このマット状物の製造方法
は任意の方法が採用されてよく、たとえば無機繊維をカ
ードマシンに供給し、解繊、混織しマット状物を製造す
る方法が挙げられる。また、無機繊維を接着するためや
マット状物のかさ密度をさげるために、ポリエチレン、
ポリプロピレン、飽和ポリエステル、ポリアミド、ポリ
アクリロニトリル、等の熱可塑性有機繊維が添加されて
もよい。
【0010】厚み方向配向工程は、マット状物にニード
ルパンチング処理を行うことによって実施される。この
際、パンチ密度は、1cm2 当り10〜100ヶ所行
われるのが好ましい。このニードルパンチング処理は、
無機繊維を絡めてマット状物の取扱いを容易にすること
の他に無機繊維をマット状物の厚み方向に多数配向させ
ることにより製品の圧縮強度を上げるために行われる。 そのため、フェルト針としては、例えば、図4に示すよ
うに、フェルト針3の先端部31が尖ったものが使用さ
れる。このフェルト針3の場合、マット状物中の無機繊
維を、該マット状物の表面から突出させることなく、厚
み方向に配向させることができる。
ルパンチング処理を行うことによって実施される。この
際、パンチ密度は、1cm2 当り10〜100ヶ所行
われるのが好ましい。このニードルパンチング処理は、
無機繊維を絡めてマット状物の取扱いを容易にすること
の他に無機繊維をマット状物の厚み方向に多数配向させ
ることにより製品の圧縮強度を上げるために行われる。 そのため、フェルト針としては、例えば、図4に示すよ
うに、フェルト針3の先端部31が尖ったものが使用さ
れる。このフェルト針3の場合、マット状物中の無機繊
維を、該マット状物の表面から突出させることなく、厚
み方向に配向させることができる。
【0011】環状体形成工程は、マット状物にニードル
パンチング処理を行うことによって実施される。すなわ
ち、図1ないし図3に示すように、マット状物1を貫通
し、その表面からフェルト針2を突出させ、このフェル
ト針2によってマット状物1の内部の無機繊維を環状体
10として突出させるものである。この際、パンチ密度
は、1cm2 当り1〜5ヶ所行うことが望ましい。ま
た突き抜け深さはフェルト針のバーブがマット状物から
1〜4cm突き抜ける範囲が好ましい。また、使用する
フェルト針2としては、例えば、図5に示すように、フ
ェルト針2の先端部21がフォーク形状となされたもの
が好ましい。このフェルト針2の場合、マット状物中か
ら突出する無機繊維の数が多くなり、また突出した後の
無機繊維群が環状の形態を持ちやすくなる。
パンチング処理を行うことによって実施される。すなわ
ち、図1ないし図3に示すように、マット状物1を貫通
し、その表面からフェルト針2を突出させ、このフェル
ト針2によってマット状物1の内部の無機繊維を環状体
10として突出させるものである。この際、パンチ密度
は、1cm2 当り1〜5ヶ所行うことが望ましい。ま
た突き抜け深さはフェルト針のバーブがマット状物から
1〜4cm突き抜ける範囲が好ましい。また、使用する
フェルト針2としては、例えば、図5に示すように、フ
ェルト針2の先端部21がフォーク形状となされたもの
が好ましい。このフェルト針2の場合、マット状物中か
ら突出する無機繊維の数が多くなり、また突出した後の
無機繊維群が環状の形態を持ちやすくなる。
【0012】なお、上記した厚み方向配向工程と環状体
形成工程とは、一度のニードルパンチング処理によって
行ってもよい。すなわち、最初のニードルパンチング処
理工程において、図4に示すフェルト針3をニードルロ
ッカーにセットする際、このニードルロッカーに、図5
に示すフェルト針2を等間隔に少量セットしておけばよ
い。
形成工程とは、一度のニードルパンチング処理によって
行ってもよい。すなわち、最初のニードルパンチング処
理工程において、図4に示すフェルト針3をニードルロ
ッカーにセットする際、このニードルロッカーに、図5
に示すフェルト針2を等間隔に少量セットしておけばよ
い。
【0013】環状体配向工程は、このようにして突出さ
せた環状体を、ロール等により好ましい方向、通常自動
車の縦方向に相当する方向に配向させることによって行
うことができる。この時、突出した無機繊維群が環状形
態を保持していると配向方向以外たとえば繊維配向と直
角方向に対しても曲げ強度の向上が得られる。
せた環状体を、ロール等により好ましい方向、通常自動
車の縦方向に相当する方向に配向させることによって行
うことができる。この時、突出した無機繊維群が環状形
態を保持していると配向方向以外たとえば繊維配向と直
角方向に対しても曲げ強度の向上が得られる。
【0014】積層工程では、マット状物の両面に熱可塑
性樹脂フィルムを積層し、積層体を形成する。この時、
使用される熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等が好
適と考えられる。
性樹脂フィルムを積層し、積層体を形成する。この時、
使用される熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等が好
適と考えられる。
【0015】加熱工程では、上記積層体を上記樹脂成分
の溶融温度以上の温度に加熱して樹脂成分を溶融せしめ
る。この際、加熱方法は任意の方法が採用されてよく、
たとえば、熱風加熱方法、赤外線ヒーターなどによる輻
射加熱方法等が挙げられる。
の溶融温度以上の温度に加熱して樹脂成分を溶融せしめ
る。この際、加熱方法は任意の方法が採用されてよく、
たとえば、熱風加熱方法、赤外線ヒーターなどによる輻
射加熱方法等が挙げられる。
【0016】圧縮工程では、上記積層体を溶融状態のま
まで圧縮する。この際、任意の方法が採用されてよく、
たとえばプレスする方法、ロールで圧縮する方法等が上
げられる。プレス圧力は0.1〜20Kg/cm2 で
あって圧縮時間は1〜10秒あればよい。また、ロール
で圧縮する際にはロール間を材料厚みの80%〜5%に
設定するのが好ましい。プレス、ロールともに圧縮する
際には熱可塑性樹脂の溶融温度以上の温度に加熱されて
いるのが好ましい。この際、圧縮されると溶融した熱可
塑性樹脂は無機繊維中に含浸される。次に解圧すると材
料は元の厚さに回復しようとするが無機繊維は一度押し
つぶされているので十分に回復しない。そこで上下から
真空吸引を行う等の拡開工程を経るのが好ましい。
まで圧縮する。この際、任意の方法が採用されてよく、
たとえばプレスする方法、ロールで圧縮する方法等が上
げられる。プレス圧力は0.1〜20Kg/cm2 で
あって圧縮時間は1〜10秒あればよい。また、ロール
で圧縮する際にはロール間を材料厚みの80%〜5%に
設定するのが好ましい。プレス、ロールともに圧縮する
際には熱可塑性樹脂の溶融温度以上の温度に加熱されて
いるのが好ましい。この際、圧縮されると溶融した熱可
塑性樹脂は無機繊維中に含浸される。次に解圧すると材
料は元の厚さに回復しようとするが無機繊維は一度押し
つぶされているので十分に回復しない。そこで上下から
真空吸引を行う等の拡開工程を経るのが好ましい。
【0017】拡開工程では、圧縮工程で加えた圧力を解
圧し、熱可塑性樹脂が溶融した状態で、拡開し、材料の
厚みを増大させる。
圧し、熱可塑性樹脂が溶融した状態で、拡開し、材料の
厚みを増大させる。
【0018】このようにして得られた繊維複合体を賦形
するには、樹脂成分の溶融温度以上の温度に再加熱し、
プレス等の圧縮成形を行えばよく、たとえば自動車用天
井材として使用するには圧縮成形の際に塩化ビニルレザ
ー、不織布等の化粧用表皮材を積層して賦形すればよい
。
するには、樹脂成分の溶融温度以上の温度に再加熱し、
プレス等の圧縮成形を行えばよく、たとえば自動車用天
井材として使用するには圧縮成形の際に塩化ビニルレザ
ー、不織布等の化粧用表皮材を積層して賦形すればよい
。
【0019】
【作用】本発明の繊維複合体の製造方法によると、マッ
ト状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状体を突出
させ、この環状体をマット状物の表面に沿って配向させ
た状態とすることができる。
ト状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状体を突出
させ、この環状体をマット状物の表面に沿って配向させ
た状態とすることができる。
【0020】また、ニードルパンチング処理によって、
厚み方向配向工程と環状体形成工程とを同時に行うこと
で、マット状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状
体を突出させると同時に、マット状物中の無機繊維を厚
み方向に配向させることができる。
厚み方向配向工程と環状体形成工程とを同時に行うこと
で、マット状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状
体を突出させると同時に、マット状物中の無機繊維を厚
み方向に配向させることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0022】
【実施例1】長さ10〜100mm,直径9〜13μm
のガラス繊維と長さ50mm,直径30μmの高密度ポ
リエチレン繊維を重量比2:1の割合でカードマシンに
供給し、混織してマット状物にし、1cm2 当り90
箇所のニードルパンチを行って厚さ7mm、重さ600
g/m2 のマット状物を得た。
のガラス繊維と長さ50mm,直径30μmの高密度ポ
リエチレン繊維を重量比2:1の割合でカードマシンに
供給し、混織してマット状物にし、1cm2 当り90
箇所のニードルパンチを行って厚さ7mm、重さ600
g/m2 のマット状物を得た。
【0023】次いでフォーク状フェルト針(FPK14
−19,オルガン針株式会社製)を5mm間隔で碁盤目
状にニードルロッカーにセットし、該マット状物を針先
端が3cm突き抜ける深さまで圧縮速度50mm/mi
nのスピードで圧縮して無機繊維をマット状物表面に突
出させて環状体を形成した。そして、突出した環状体は
ブラシで1方向に配向させた。
−19,オルガン針株式会社製)を5mm間隔で碁盤目
状にニードルロッカーにセットし、該マット状物を針先
端が3cm突き抜ける深さまで圧縮速度50mm/mi
nのスピードで圧縮して無機繊維をマット状物表面に突
出させて環状体を形成した。そして、突出した環状体は
ブラシで1方向に配向させた。
【0024】次に、マット状物の両面に厚さ約100μ
mで、MI5の高密度ポリエチレンフィルムを積層した
後、全体をテフロンシートの間に挟み、200度Cで3
分間加熱し、3Kg/cm2 の圧力で、200度Cに
加熱したプレスで圧縮し、次に200度Cに保ってテフ
ロンシートを両側から真空吸引して5mmまで拡開した
後、全体を冷却した。
mで、MI5の高密度ポリエチレンフィルムを積層した
後、全体をテフロンシートの間に挟み、200度Cで3
分間加熱し、3Kg/cm2 の圧力で、200度Cに
加熱したプレスで圧縮し、次に200度Cに保ってテフ
ロンシートを両側から真空吸引して5mmまで拡開した
後、全体を冷却した。
【0025】得られたサンプルから重量の異なる種々の
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
【0026】
【実施例2】実施例1に於ける最初のニードルパンチン
グ工程に於て、ニードルロッカーに通常のフェルト針(
FPD1−25,オルガン針株式会社製品)をセットし
た状態で、このフェルト針の間に5cm間隔で碁盤目状
にフォーク状フェルト針(FPK14−19,オルガン
針株式会社製)をセットした。ただし、フォーク状フェ
ルト針の先端が通常のフェルト針の第1バーブの位置か
ら3cm深くなるようにセットした。そして、ニードル
パンチを行うことによって上記した二度のニードルパン
チング工程を一度で行った。それ以外は実施例1と同様
にしてサンプルを作成した。
グ工程に於て、ニードルロッカーに通常のフェルト針(
FPD1−25,オルガン針株式会社製品)をセットし
た状態で、このフェルト針の間に5cm間隔で碁盤目状
にフォーク状フェルト針(FPK14−19,オルガン
針株式会社製)をセットした。ただし、フォーク状フェ
ルト針の先端が通常のフェルト針の第1バーブの位置か
ら3cm深くなるようにセットした。そして、ニードル
パンチを行うことによって上記した二度のニードルパン
チング工程を一度で行った。それ以外は実施例1と同様
にしてサンプルを作成した。
【0027】得られたサンプルから重量の異なる種々の
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
【0028】
【比較例1】実施例1においてフォーク状でないフェル
ト針(FPD1−25,オルガン針株式会社製)を用い
ることの他は実施例1と同様である。この場合、突出し
た無機繊維は環状形態をなさずに直状となる。
ト針(FPD1−25,オルガン針株式会社製)を用い
ることの他は実施例1と同様である。この場合、突出し
た無機繊維は環状形態をなさずに直状となる。
【0029】得られたサンプルから重量の異なる種々の
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
【0030】
【比較例2】実施例1において再度ニードルパンチング
処理をしないこと以外は実施例1と同様である。
処理をしないこと以外は実施例1と同様である。
【0031】得られたサンプルから重量の異なる種々の
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
部分を取り、曲げ強度と曲げ弾性率を測定した。結果を
表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、マ
ット状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状体を突
出させ、この環状体をマット状物の表面に沿って配向さ
せた状態とすることができるので、曲げ物性に優れた繊
維複合体を製造することができる。また、マット状物の
表面の少なくとも片面に、複数の環状体を突出させると
同時に、マット状物中の無機繊維を厚み方向に配向させ
ることができるので、この製造を容易に行うことができ
る。
ット状物の表面の少なくとも片面に、複数の環状体を突
出させ、この環状体をマット状物の表面に沿って配向さ
せた状態とすることができるので、曲げ物性に優れた繊
維複合体を製造することができる。また、マット状物の
表面の少なくとも片面に、複数の環状体を突出させると
同時に、マット状物中の無機繊維を厚み方向に配向させ
ることができるので、この製造を容易に行うことができ
る。
【図1】本発明に係る製造方法の要部を説明する図面で
あって、環状体形成工程においてフェルト針を突き刺し
たマット状物の状態を示す断面図である。
あって、環状体形成工程においてフェルト針を突き刺し
たマット状物の状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る製造方法の要部を説明する図面で
あって、環状体形成工程後のマット状物の状態を示す断
面図である。
あって、環状体形成工程後のマット状物の状態を示す断
面図である。
【図3】本発明に係る製造方法の要部を説明する図面で
あって、環状体配向工程後のマット状物を示す斜視図で
ある。
あって、環状体配向工程後のマット状物を示す斜視図で
ある。
【図4】厚み方向配向工程におけるニードルパンチング
処理に使用されるフェルト針を示す部分拡大図である。
処理に使用されるフェルト針を示す部分拡大図である。
【図5】環状体形成工程におけるニードルパンチング処
理に使用されるフェルト針を示す部分拡大図である。
理に使用されるフェルト針を示す部分拡大図である。
1 マット状物
10 環状体
Claims (2)
- 【請求項1】 無機繊維を主成分とする不織マット状
物中の無機繊維を厚み方向に配向させる厚み方向配向工
程と、このマット状物の表面の少なくとも片面に、複数
の環状体を突出させる環状体形成工程と、この環状体を
マット状物の表面に沿って配向させる環状体配向工程と
、このマット状物の両側に熱可塑性樹脂フィルムを積層
して積層体を形成する積層工程と、この積層体を上記樹
脂成分の溶融温度以上の温度に加熱して樹脂成分を溶融
せしめる加熱工程と、この溶融状態で積層体を圧縮する
圧縮工程と、上記樹脂成分が溶融した状態で上記積層体
を拡開して該積層体の厚みを増大させる拡開工程とを順
次行うことを特徴とする繊維複合体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製造方法において、ニ
ードルパンチング処理によって、厚み方向配向工程と環
状体形成工程とを同時に行うことを特徴とする繊維複合
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6699291A JP2960187B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 繊維複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6699291A JP2960187B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 繊維複合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04308264A true JPH04308264A (ja) | 1992-10-30 |
JP2960187B2 JP2960187B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=13332012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6699291A Expired - Lifetime JP2960187B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 繊維複合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960187B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090272600A1 (en) * | 2008-04-30 | 2009-11-05 | Ibiden Co., Ltd. | Mat member, method for manufacturing the mat member, muffler and method for manufacturing the muffler |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP6699291A patent/JP2960187B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090272600A1 (en) * | 2008-04-30 | 2009-11-05 | Ibiden Co., Ltd. | Mat member, method for manufacturing the mat member, muffler and method for manufacturing the muffler |
US8887863B2 (en) * | 2008-04-30 | 2014-11-18 | Ibiden Co., Ltd. | Mat member, method for manufacturing the mat member, muffler and method for manufacturing the muffler |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2960187B2 (ja) | 1999-10-06 |
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