JPH04307166A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH04307166A
JPH04307166A JP3096371A JP9637191A JPH04307166A JP H04307166 A JPH04307166 A JP H04307166A JP 3096371 A JP3096371 A JP 3096371A JP 9637191 A JP9637191 A JP 9637191A JP H04307166 A JPH04307166 A JP H04307166A
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明 鈴木
Kazunori Ishikawa
和典 石川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力伝達系上で直列に
配置された第1、第2変速機部を備えた自動変速機の変
速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機は、歯車変速機構と
複数の摩擦係合装置とを備え、油圧制御装置を作動させ
ることによって、この複数の摩擦係合装置の係合状態を
選択的に切換え、複数の変速段のうちの任意の1つが達
成されるように構成してある。
【0003】近年、第1、第2変速機部を備え、この第
1、第2変速機部を同時又は交互に切換えることによっ
て多段変速を達成するようにした自動変速機が注目され
てきている。例えば、前進3段を切換えることのできる
第1変速機部と、前進2段を切換えることのできる第2
変速機部とを、図3(A)の部分で示すように切換える
ことにより、前進6段の多段変速を実行することができ
るようになる。
【0004】このような自動変速機においては、第1、
第2変速機部のそれぞれの摩擦係合装置を同時に係合、
又は解放させて変速を達成することが必然的に発生して
くる(図3の例では、例えば第2変速段及び第3変速段
間の変速、あるいは第4変速段及び第5変速段間の変速
等)。このような場合、それぞれの摩擦係合装置の作用
状態を適正に同期させないと、例えば自動変速機全体で
アップシフトをさせたいにも拘らず、ダウンシフトから
変速が開始したり、あるいはアップシフト後にダウンシ
フトが残存したり、逆にダウンシフト後にアップシフト
が残存したりするという不具合が発生し、変速フィーリ
ングが損なわれる。
【0005】このような点に鑑み、特願平2−2580
6(未公知)号公報には、フィードバック制御によって
両変速部の変速終了を同期させる構成を採用すると共に
、変速の終期に至った段階で、第1変速機部の変速が第
2変速機部の変速に対して結果として遅れていたときに
エンジントルクを低減する方法が提案されている。これ
により、速やかに変速を終了させることを可能としなが
ら出力軸トルクが突出することを防止し、変速ショック
の向上を図ることができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術は、第1変速機部より第2変速機部の方が遅れた
場合にはこれに対応することができず、従って、前記公
報においては、全てのばらつきや条件等を考慮して、万
一同時に変速が終了できないとするならば、必ず第2変
速機部の方が先に終了するような各諸現値を設定してお
けばよいというような示唆がなされていた。
【0007】しかしながら、このように設定した場合に
は、必然的に第2変速機部の変速が速くなりがちとなり
、第1、第2変速機部の変速終了を同期させるためのフ
ィードバック制御がそれだけやりにくくなるという問題
が発生する。
【0008】又、上記技術におけるエンジントルクの低
下は、応答性を考慮し、同時変速がある程度進行した後
、第2変速機部のローギヤシフト終了を予測して指令を
出す必要があり、その結果係合油圧、エンジントルク、
上記応答性等の各種ばらつきにより、必ずしも予定通り
に2つの変速機部の変速が進行せず、その結果、第1変
速機部の変速終了時にもなお第2変速機部の変速が残存
するという事態が発生し、変速フィーリングが悪化する
ことがあるということもあった。
【0009】即ち、エンジントルクを低減すると第2変
速機部の変速はそれだけ長びくことになるが、この「長
びく程度」が各種ばらつきの影響を受けてしまうという
問題があったものである。ところが、その結果第2変速
機部の方の終了が遅れると、自動変速機全体としてアッ
プシフトする変速でありながら、最後にダウンシフトが
残存することになり、変速フィーリングが著しく悪化し
た。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、各種ばらつきの如何に拘らず、少くと
も第1変速機部より第2変速機部が遅く変速終了すると
いう事態を回避させ、その結果、良好な変速フィーリン
グを得ることのできる自動変速機の変速制御装置を提供
することにより、上記課題を解決せんとしたものである
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、動力伝達系上で直列に配置された第1
、第2変速機部を備え、前記第1変速機部がハイギヤシ
フトされると共に、第2変速機部がローギヤシフトされ
ることによって、自動変速機全体がアップシフトする変
速を実行する際に、何らかの油圧制御を行うことにより
、第2変速機部のハイギヤシフト中に第1変速機部のロ
ーギヤシフトを開始・完了させるようにした自動変速機
の変速制御装置において、当該変速の終期以降における
前記第2変速機部の変速が、予定より遅いか否かを判定
する手段を備え、前記第2変速機部の変速が予定より遅
いと判定されたときに、前記油圧制御を中止し、第2変
速機部の変速を強制的に促進させることにより、上記課
題を解決したものである。
【0012】
【作用】例えばフィードバック制御を実行したとしても
、系の安定性の関係でフィードバックゲインを無制限に
高められるものではなく、その結果、必ずしも完全に同
期して変速を終了できないことがある。勿論ここでフィ
ードバック制御による油圧調整能力を飛躍的に高めれば
、完全同期も不可能ではなくなるが、コストや重量との
関係で現実的ではない。
【0013】そこで本発明においては、変速の終期(以
降)における第2変速機部の実際の変速の進行状態を検
出し、その結果、予定より遅いと判断されたときには、
その時点で該第2変速機部の変速を強制的に促進させる
ようにしている。具体的にはそれまで行っていた油圧制
御を中止し、例えばシフトバルブを完全に切換えるなど
して最速(又は最速に近い速度)で第2変速機部の変速
を進行させる。その結果、第2変速機部の変速が予定通
りに進行しない場合が生じても(特に前述した従来例の
ように、エンジントルクを低減したりする場合には、こ
のエンジントルクの低減によって第2変速機部のダウン
シフトの進行が阻害される)、当該第2変速機部の変速
が強制的に進行するように制御される。従って製品間の
ばらつきや、エンジントルクその他の経時変化があった
としても、少なくとも、第2変速機部の方が遅く終了す
るという事態は回避できるようになる。
【0014】第2変速機部が遅く終了すると、自動変速
機全体がアップシフトする際に最後にダウンシフトが残
存することになるため、著しく変速フィーリングが阻害
されるが、本発明ではこれが確実に回避できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0016】図2に、この実施例が適用される車両用自
動変速機の全体概要を示す。
【0017】この自動変速機は、トランスミッション部
としてトルクコンバータ20と、第2変速機部40と、
前進3段、後進1段の第1変速機部60とを備える。
【0018】前記トルクコンバータ20は、ポンプ21
、タービン22、ステータ23、及びロックアップクラ
ッチ24を備える。ポンプ21は、エンジン1のクラン
ク軸10と連結され、タービン22は第2変速機部40
における遊星歯車装置のキャリア41に連結されている
【0019】前記第2変速機部40においては、このキ
ャリア41によって回転可能に支持されたプラネタリピ
ニオン42がサンギヤ43及びリングギヤ44と噛合し
ている。又、サンギヤ43とキャリア41との間には、
クラッチC0 及び一方向クラッチF0 が設けられて
おり、サンギヤ43とハウジングHu との間には、ブ
レーキB0 が設けられている。
【0020】前記第1変速機部60には、遊星歯車装置
としてフロント側及びリヤ側の2列が備えられている。 この遊星歯車装置は、それぞれ共通のサンギヤ61、リ
ングギヤ62、63、プラネタリピニオン64、65、
及びキャリア66、67からなる。
【0021】第2変速機部40のリングギヤ44は、ク
ラッチC1 を介して前記リングギヤ62に連結されて
いる。又、前記リングギヤ44とサンギヤ61との間に
は、クラッチC2 が設けられている。更に、前記キャ
リア66は、前記リングギヤ63と連結されており、こ
れらキャリア66及びリングギヤ63は出力軸70と連
結されている。一方、前記キャリア67とハウジングH
u との間には、ブレーキB3 及び一方向クラッチF
2 が設けられており、更に、サンギヤ61とハウジン
グHu との間には、一方向クラッチF1 を介してブ
レーキB2 が設けられ、又、サンギヤ61とハウジン
グHu との間には、ブレーキB1 が設けられている
【0022】この自動変速機は、上述の如きトランスミ
ッション部を備え、エンジン1の負荷状態を反映してい
るスロットル開度を検出するスロットルセンサ100、
及び車速を検出する車速センサ102等の信号を入力さ
れた自動変速機コントロールコンピュータ104Aによ
って、予め設定された変速パターンに従って、油圧制御
回路106内の電磁ソレノイドバルブS1 〜S4 、
電磁比例弁SLN、及びSLUが駆動・制御され、図3
に示されるような、各クラッチ、ブレーキ等の係合の組
合せが行われて変速制御がなされる。
【0023】図3において、○印は当該クラッチあるい
はブレーキが係合されていることを示し、X印は当該ブ
レーキが車輪側よりエンジンが駆動されるときにエンジ
ンブレーキを効かせるために係合されることを示してい
る。
【0024】前記電磁ソレノイドバルブS1 、S2 
は、図4に示されるように、第1変速機部60の第1速
状態〜第3速状態の制御を行う第1、第2シフトバルブ
の制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS3 は、第
2変速機部40の高速側及び低速側を切換える第3シフ
トバルブの制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS4
 は、トルクンバータ20のロックアップクラッチ24
の制御をそれぞれ行うようになっている。
【0025】前述の図3から明らかなように、この実施
例に係る自動変速機においては、例えば第2速段及び第
3速段間の変速が、第1変速機部60及び第2変速機部
40が同時に且つ逆方向に作動される変速となっており
、同期制御が適正に実行されないと変速ショックが大き
くなる恐れがある。従って、電磁比例弁SLU及びSL
Nにより、第2速段及び第3速段間の変速時に、第1変
速機部60及び第2変速機部40のそれぞれの該当摩擦
係合要素(ブレーキB2 、ブレーキB0 )の係合力
を調節・制御する。
【0026】そのため電磁比例弁SLUは、中央処理装
置104によって制御された負荷電流の大きさに応じて
ブレーキB0 の過度的な係合圧(ドレン圧)をB0 
コントロールバルブとの組合せにより調節・制御する。 又、電磁比例弁SLNはアキュムレータコントロールバ
ルブとの組合せにより、ブレーキB2 の係合圧を調整
・制御する。
【0027】なお、各電磁比例弁SLU、SLNによる
係合圧調整・制御自体のハード構造は、従来と同様であ
るため説明を省略する。
【0028】なお、図2において、符号110はシフト
ポジションセンサで、運転者によって操作されるN、D
、R等の位置を検出するもの、112はパターンセレク
トスイッチで、E(経済走行)、P(パワー走行)等を
選択するものであり、又、114はエンジンの冷却水温
度を検出する水温センサを示し、116はフットブレー
キ、118はサイドブレーキの作動を検出するブレーキ
スイッチをそれぞれ示している。
【0029】ここにおいて、この実施例では、図2及び
図4に示されるように、前記中央処理装置104にこれ
らの入力信号の他に、クラッチC2 のドラム回転速度
(第1変速機部60の変速進行状態)を検出するための
C2 センサ120の信号、及びクラッチC0 のドラ
ム回転速度(第2変速機部40の変速進行状態)を検出
するためのC0 センサ121の信号が併せて入力され
ている。
【0030】又、エンジン1は、エンジンコントロール
コンピュータ104Bによって、その燃料噴射量及び点
火時期等が制御されているが、このエンジンコントロー
ルコンピュータ104Bには自動変速機コントロールコ
ンピュータ104Aからエンジントルクを低減すべき旨
の信号SG1 が入力されるようになっている。エンジ
ンコントロールコンピュータ104Bは、自動変速機コ
ントロールコンピュータ104Aからのこの信号SG1
 による指令に基づいて、エンジントルクが低減される
ようにエンジン1を制御する。
【0031】なお、エンジントルクを低減する構成自体
については周知のものが採用できる。例えば、点火時期
を遅らせる方法を採用してもよいし、あるいはスロット
ル弁を閉じるような構成を採用してもよいし、更にはこ
れらの併用による構成を採用してもよい。
【0032】次に、図5のフローチャートを用いて、上
記実施例装置における作用を説明する。
【0033】この制御フローは、第1変速機部60がハ
イギヤシフトすると共に第2変速機部40がローギヤシ
フトし、自動変速機全体としてアップシフトする「第2
速段から第3速段への変速」を実行すべきとの判断がな
されたときに開始される。
【0034】まず、ステップ201において、当該変速
判断に基づき第1変速機部60のハイギヤシフト指令(
ブレーキB2 の供給指令)を出力する。
【0035】ステップ202では、クラッチC2 の回
転速度Nc2及び出力軸回転速度No をモニタし、N
o /ρ1 −Nc2≦ΔN1 が成立するか否かを判
断することにより、実質的なアップシフトの開始を検出
する。ここで、ρ1 はリヤ側(図2で右側)の遊星歯
車装置のプラネタリ歯数比、ΔN1 は制御定数である
【0036】やがて、実質的なハイギヤシフト(自動変
速機全体としてのアップシフト)の開始が検出されると
ステップ203に移り、第2変速機部40のローギヤシ
フト指令(電磁比例弁SLUにより、所定レベルまでブ
レーキB0 のドレン)を出力する。このようにしたの
は自動変速機全体をダウンシフトから開始させないため
である。
【0037】次に、クラッチC0 の回転速度Nc0か
らNc0>ΔN2 を判断することにより実質的なロー
ギヤシフト開始を検出する(ΔN2 は定数)。検出し
たらステップ205に進む。
【0038】ステップ205では、第1、第2変速機部
60、40の変速がほぼ同時に終了するように、両変速
機部60、40の係合油圧レベルをフィードバック制御
する。このフィードバック制御は、前述したように、図
示せぬB0 コントロールバルブと電磁比例弁SLUの
組合せ、及びブレーキB2 のアキュムレータ背圧をコ
ントロールするためのアキュムレータコントロールバル
ブと電磁比例弁SLNとの組合せにより実現する。
【0039】ステップ206では、クラッチC0 の回
転速度Nc0、クラッチC2 の回転速度Nc2、及び
出力軸回転速度No をモニタすることにより、第2変
速機部のローギヤシフト終了付近を検出する。この検出
は、INT〔Nc0e (k )/{Nc0e (k 
−1)−Nc0e (k )}〕<αが成立するか否か
によって行う。この式は、Nc0e =i ×N0 (
k )+ρ2 ×Nc2(k )−Nc0(k )に基
づいている。なお、ρ2 はフロント側の遊星歯車装置
のプラネタリ歯数比であり、αは定数である。 又、(k )、(k −1)はサンプリングのタイミン
グ(順序)を示している。
【0040】この判定条件が不成立のうちはステップ2
05に戻り、成立すると207へと進む。
【0041】ステップ207では第1変速機部60のハ
イギヤシフトのための係合油圧の低下指令を出力する。 この出力は、具体的にはアキュムレータコントロールバ
ルブと電磁比例弁SLNの組合せによって行う。
【0042】次いで、ステップ208においてエンジン
トルクのダウン指令を出力する。
【0043】ステップ209では、ダウンシフトの進行
が予定より遅れているか否かを判断する。この判断は、
クラッチC0 の回転速度Nc0をモニタし、前回の制
御周期で検出されたNc0(k )≦今回の制御周期で
検出されたNc0(k +1)が成立するか否かを判定
することによって行う。
【0044】この判定が成立したときは、ローギヤシフ
トが予定通りの速度で進行していないと判定し、ステッ
プ210に移る。ステップ210では、ダウンシフトを
強制的に進行させるために、シフトバルブを切換える。 即ち、通常はB0 コントロールバルブと電磁比例弁S
LUの組合せにより、ローギヤシフトの進行を当該ロー
ギヤシフトの終了まで制御するが、ステップ209の条
件が成立したときには、この制御を打切り、即座にブレ
ーキB0 の係合油圧を完全解放するものである。
【0045】ステップ211では、エンジントルクダウ
ンを中止し、通常レベルに復帰させる。これは、エンジ
ントルクダウン制御はダウンシフト進行の妨げとなるた
めである。
【0046】一方、ステップ209においてダウンシフ
トが予定通り進行していると判断した場合には、ステッ
プ212に進み、実質的なローギヤシフトの終了を検出
する。この検出は、Nc0e <ΔN3 が成立し、且
つ、Nc0−i ×No <ΔN4 が成立したときと
される(ΔN3 、ΔN4 は定数)。
【0047】ローギヤシフトの終了が検出されなければ
、ステップ209に移って、再度ダウンシフトの遅れ状
態を再度チェックする。
【0048】やがて、ローギヤシフトが終了したと判定
されると、ステップ213に進んでエンジントルクが復
帰され、ステップ214でハイギヤシフトの終了を検出
する。この検出はNc2<ΔN5 が成立するか否かを
判断することによって行う(ΔN5 は定数)。このハ
イギヤシフトの終了が検出された場合には、ステップ2
15に移る。
【0049】ステップ215では、シフトバルブを切換
え、変速後のギヤ状態を固定する。又、ステップ216
では、係合油圧低下の指令が解除され、全てのシーケン
スが終了する。
【0050】次に、図6に本実施例の効果を示す。実線
は本実施例による変速過渡特性であり、破線は従来技術
の問題点が示されている。
【0051】e 点で第2変速機部40のローギヤシフ
ト終了付近を検出した後、前記各種ばらつきにより、こ
のローギヤシフトの進行が予定より遅れた場合(例えば
エンジントルク低下量大による第2変速機部40の引上
力低下)、従来は、最終的なローギヤシフトの終了判定
ができず、h 点におけるハイギヤシフトの終了判定に
よりシフトバルブが切換わり、ローギヤシフトが再び進
行することになる。この結果、自動変速機全体ではアッ
プシフト後にダウンシフトが残存することとなり、著し
く変速フィーリングが悪化する。
【0052】この実施例では、ローギヤシフトが進行が
予定より遅れていると判定されたときには、この判定さ
れた時点(f 点)にて、即座にシフトバルブの切換え
を行うと共にエンジントルクを復帰させるため、ハイギ
ヤシフト終了以前にローギヤシフトをほぼ終了させるこ
とができ、上記ばらつきに対して良好な変速フィーリン
グを得ることができる。
【0053】なお、本実施例の制御が作動した実績をロ
ーギヤシフト開始時の油圧設定に反映させる(学習制御
)ことにより、より安定した変速特性を得ることができ
るようになる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、製
品間のばらつきや係合油圧レベル、エンジントルク、応
答性等のばらつき、あるいは経時変化の如何に拘らず、
変速終了タイミングをほぼ同期させることができ、良好
な変速フィーリングを確保でき、更に各種アクチュエー
タも比較的安価なものにできるという優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図である
【図2】図2は、本発明の実施例が適用される車両用自
動変速機及びエンジンの全体概略図である。
【図3】図3は、上記自動変速機の各摩擦係合装置の係
合状態を示す線図である。
【図4】図4は、上記自動変速機の自動変速機コントロ
ールコンピュータ及び油圧制御装置の付近の入出力関係
を示すブロック図である。
【図5】図5は、上記実施例装置において実行される制
御フローを示す流れ図である。
【図6】図6は、上記実施例装置によって得られる変速
過渡特性線図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 40…第2変速機部、 60…第1変速機部、 Nc0…クラッチC0 (第2変速機部)の回転メンバ
の回転速度、 Nc2…クラッチC2 (第1変速機部)の回転メンバ
の回転速度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力伝達系上で直列に配置された第1、第
    2変速機部を備え、前記第1変速機部がハイギヤシフト
    されると共に、第2変速機部がローギヤシフトされるこ
    とによって、自動変速機全体がアップシフトする変速を
    実行する際に、何らかの油圧制御を行うことにより、第
    2変速機部のハイギヤシフト中に第1変速機部のローギ
    ヤシフトを開始・完了させるようにした自動変速機の変
    速制御装置において、当該変速の終期以降における前記
    第2変速機部の変速が、予定より遅いか否かを判定する
    手段を備え、前記第2変速機部の変速が予定より遅いと
    判定されたときに、前記油圧制御を中止し、第2変速機
    部の変速を強制的に促進させることを特徴とする自動変
    速機の変速制御装置。
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