JPH043043B2 - - Google Patents

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JPH043043B2
JPH043043B2 JP56044448A JP4444881A JPH043043B2 JP H043043 B2 JPH043043 B2 JP H043043B2 JP 56044448 A JP56044448 A JP 56044448A JP 4444881 A JP4444881 A JP 4444881A JP H043043 B2 JPH043043 B2 JP H043043B2
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JP
Japan
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fire
electric wire
sheath
layer
resistant
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JP56044448A
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JPS57158908A (en
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐火電線特に電線管用の耐火電線の改
良に関する。 耐火電線は、火災時においても消化設備や避難
誘導機器などを一定時間正常に作動させるためそ
の間安定した電力を供給する電線であり、その耐
火性能は、電線を燃焼させた際の一定時間の電気
特性の保持により評価される(消防庁告示第7
号)。 従来の耐火電線は、導体上にガラスマイカテー
プを主体とする耐火絶縁層が設けられ、更にその
上にポリエチレン等の電気絶縁層が被覆されて絶
縁線心が構成され、それが撚り合わされてナイロ
ン不織布やポリエステルテープ等で抑えられ、そ
の外側に塩化ビニルシース等のゴム・プラスチツ
クシースが設けられた構造となつている。 このような従来の耐火電線は、直接炎にさらさ
れるような開放系の燃焼条件下では絶縁層やシー
スなどは燃焼して消失し、最終的には耐火層にな
つて一定時間の電気特性を保持して充分な耐火性
能を発揮するものの、消防庁告示で定められたよ
うな電線管内の様な密閉系の条件下で燃焼させる
と、酸素の供給が不充分になるためケーブルは蒸
し焼き状態になり、その結果塩化ビニルシースは
形状を保持したまま炭化層として残り、この炭化
層は導電性であるため絶縁線心間の絶縁抵抗が大
幅に低下して消防庁告示第7号に規定される密閉
系における耐火性能を満足しないという問題があ
つた。このような炭化層を残さないようにするた
めにはシースを燃えやすい材料で構成すればよい
が、そうすると露出用の耐火電線としては使用で
きないため、電線管用と露出用とでシース材料を
使い分けする必要が生じ不便であつた。このよう
に、密閉系における耐火電線の耐火性能を向上さ
せるためには、シース材料などの難燃性よりもむ
しろ燃焼後の炭化層形成を防止することが必要で
あつた。 本発明者らはこの問題を解決するため研究を進
めた結果、プラスチツクシースの内周に−(C6H10
O5−)oで表わされる酸素を含んで燃えやすい炭水
化物の層を設けると、この層が燃えて、外側の塩
化ビニルシースが硬い炭化層を形成するのを妨害
し、絶縁線心間の絶縁抵抗が保持される事を見い
出した。 本発明はこのような知見のもとになされたもの
で、導体上に耐火絶縁層、電気絶縁層を設け、更
にその外側にゴム・プラスチツクシースを施こし
て成る耐火電線において、前記ゴム・プラスチツ
クシースの内周に−(C6H10O5−)oで表わされる炭
水化物の層を設けた、特に電線管用に好適する耐
火電線を提供するものである。 本発明における−(C6H10O5−)oで表わされる炭
水化物の層を得るには、セルロース紙又はセルロ
ース紙を可燃性のポリオレフインフイルムにラミ
ネートしたものあるいは粉末状のデンプンやデン
プンのり等のコーテイングされたポリオレフイン
フイルム等を抑えテープとして絶縁線心上に巻回
又は縦添えする方法が最も能率が良く、その場
合、セルロース紙やデンプン等はシース側にくる
よう構成する。あるいは従来のナイロン不織布の
抑えテープの代りにポリオレフインテープ等の可
燃性のテープで抑え、その上にデンプン等をコー
テイングし、そのあとシースを押出すこともでき
る。なおセルロース紙の厚さは50μ以上、デンプ
ンコーテイング量は3〜5g/m2が望ましい。 次に本発明の1例を図面により説明すると、導
体1の外側にはガラスマイカを主体とするテープ
が巻付けられて耐火絶縁層2が形成され、その外
側にはポリエチレン等の電気絶縁層3が設けられ
ている。このようにして得られた絶縁線心3本は
介在4とともに撚り合わされ、その上に、セルロ
ース紙等から成る抑えテープが巻回されて−(C6
H10O5−)oで表わされる炭水化物の層5が設けら
れ、塩化ビニルシース等のプラスチツクシース6
が施されている。なお介在の材質はポリプロピレ
ン等の可燃性のものが望ましい。 このように構成された耐火電線を電線管用とし
て密閉系の燃焼条件下で燃焼させると、塩化ビニ
ルシースが炭化しても炭水化物の層が燃焼して塩
化ビニルシースの炭化層がくずれ、絶縁線心間の
絶縁抵抗が保持される。又露出用として開放系の
燃焼条件下で使用する場合は従来のようにシース
材料を変える必要がなく、抑えテープの種類を変
えるだけでよい。 次に実施例について説明する。 〔実施例〕 断面積2mm2の軟銅撚線上に、厚さ0.13mmのガ
ラスマイカテープを1/2ラツプ巻きで2枚重ね巻
きして厚さ約0.5mmの耐火絶縁層を形成させ、そ
の上にポリエチレンを0.8mmの厚さに押出被覆し、
得られた絶縁線心3本をポリプロピレンのスプリ
ツトひもを介在して撚合わせ、その上を表に示す
抑えテープを1/4ラツプ巻きして抑え、つづいて
シースとしてポリ塩化ビニル組成物を1.5mmの厚
さに押出被覆して600Vの耐火電線を得た。 得られた耐火電線を、消防庁告示第7号に従
い、電線管内の耐火試験を行なつたところ、実施
例のものはいずれも試験に合格した。燃焼経過時
間と絶縁抵抗の結果は表に示す通りであつた。 なおナイロン不織布を抑えテープとして用いた
従来のものは絶縁抵抗が規格を割り、耐火試験は
不合格であつた。
【表】
【表】 以上の実施例から明らかなように、本発明の耐
火電線は、従来の耐火電線の抑えテープの材質を
変えるだけで、あるいはもう一層設けるだけで電
線管内の様な密閉条件下の燃焼に際しても充分な
絶縁性能を有し、しかも製造上特別な工程を必要
としないから極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る耐火電線の1例を示す断面
図である。 1……導体、2……耐火絶縁層、3……電気絶
縁層、5……炭水化物の層、6……ゴム・プラス
チツクシース。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導体上に耐火絶縁層、電気絶縁層を設け、更
    にその外側にゴム・プラスチツクシースを施こし
    て成る耐火電線において、前記ゴム・プラスチツ
    クシースの内周に−(C6H10O5−)oで表わされる炭
    水化物の層を設けたことを特徴とする耐火電線。 2 ゴム・プラスチツクシースは塩化ビニルシー
    スである特許請求の範囲第1項記載の耐火電線。 3 炭水化物はセルロース紙である特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の耐火電線。 4 セルロース紙はポリオレフインフイルムとラ
    ミネートされ、かつセルロース紙がシース側にく
    るよう構成されている特許請求の範囲第1項乃至
    第3項のいずれか1項記載の耐火電線。 5 炭水化物はデンプンであり、該デンプンはポ
    リオレフインフイルムにコーテイングされ、かつ
    デンプンがシース側にくるよう構成されている特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の耐火電線。
JP56044448A 1981-03-26 1981-03-26 Fire resistant wire Granted JPS57158908A (en)

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JP56044448A JPS57158908A (en) 1981-03-26 1981-03-26 Fire resistant wire

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JPS57158908A JPS57158908A (en) 1982-09-30
JPH043043B2 true JPH043043B2 (ja) 1992-01-21

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