JPH04304254A - 合成ゴム組成物 - Google Patents

合成ゴム組成物

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JPH04304254A
JPH04304254A JP9265991A JP9265991A JPH04304254A JP H04304254 A JPH04304254 A JP H04304254A JP 9265991 A JP9265991 A JP 9265991A JP 9265991 A JP9265991 A JP 9265991A JP H04304254 A JPH04304254 A JP H04304254A
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JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
ring
synthetic rubber
chlorosulfonated polyethylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP9265991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyasu Higashiyama
東山 和康
Hiroaki Furukawa
博章 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Priority to EP19920100256 priority patent/EP0494663A3/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種輸送機器、精密電子
機器、音響機器などの分野において振動を制御すること
により、動作反応速度や測定精度を向上させたり、音質
を改良させたり、快適性を向上させる目的で使用される
振動エネルギ−吸収性能の優れた合成ゴム組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振動エネルギ−吸収材としてはブ
チルゴムが最もよく使用されている。一般に、振動エネ
ルギ−吸収材の一次評価はその材料の粘弾性測定により
求められる貯蔵弾性率(E′)と損失係数(tanδ=
損失弾性率(E″)/貯蔵弾性率(E′))でなされる
【0003】振動エネルギ−吸収材として設計するため
には損失係数は大きければ大きいほど、また貯蔵弾性率
は使用される形態によって最適値が存在する。これら2
つの因子は通常温度依存性が大きい。すなわち貯蔵弾性
率は温度が高くなるにつれて徐々に低下し、通常ガラス
転移点を越えた温度域から急激に低下する。また、損失
係数はガラス転移点を越えた温度域で最も高い値を示す
が、その前後の温度域では低下する傾向が一般的である
【0004】従って、従来よりこのような振動エネルギ
−吸収材に求められる基準としては、まず材料が用いら
れる温度域で高い損失係数を有することであった。一方
、貯蔵弾性率については無機・金属の充填材や軟化剤あ
るいはゴム等を添加することによりかなりの幅でその値
を調整することができるため最適値に合わせることが可
能であった。それゆえ、ブチルゴムは損失係数が最大で
tanδ=1.4という優れた値を示している。
【0005】また、最近ではポリノルボルネンや特殊な
ウレタン系エラストマ−などが振動エネルギ−吸収材と
してより高性能であることが見出され注目されている。 ところがこれらの素材はブチルゴムと比較して加工性・
経済性に難があり使用範囲が限られていた。
【0006】一方、クロロスルホン化ポリエチレンは合
成ゴムの中では比較的新しく合成されたゴムであり、耐
候性・耐オゾン性・着色安定性・耐熱性・耐薬品性・耐
磨耗性・耐焔性などの性質に優れている。しかし、これ
はブチルゴムのような振動エネルギ−吸収材としての使
われ方はほとんどされていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クロロスル
ホン化ポリエチレンの有する特徴を生かしながら振動エ
ネルギ−吸収性能を有する合成ゴム組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような現状に鑑み
、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。
【0009】すなわち、本発明はクロロスルホン化ポリ
エチレン100重量部に対して3個以上の環から成る縮
合多環式化合物、及び/または3個以上の環から成る環
集合5〜100重量部から成る合成ゴム組成物、さらに
は本組成物から成る振動エネルギ−吸収材に関する。以
下、その詳細について説明する。
【0010】本発明で用いるクロロスルホン化ポリエチ
レンは分子量20000程度のポリエチレンに塩素と亜
硫酸ガスとを化学反応せしめて塩素化ならびにクロロス
ルホン化することにより製造される加硫可能な弾性体の
ことを言い、一般にCSMと呼ばれる。この反応で用い
るポリエチレンは鎖状分岐の有無は特に問題にならない
が、無い方がポリエチレンの結晶化度が高くなり、得ら
れる弾性体にこわさが生じ、未加硫ゴムの加工が困難に
なる。また、塩素化はポリエチレンの結晶性をなくす効
果を有するが、その量が多すぎるとゴムの性質に影響が
現われる。そこで塩素含有量は25〜45%の弾性体が
好ましい。また、クロロスルホン化は加硫点を導入する
目的であり、この量は加硫物の諸性質に大きく影響を与
えるが、加工性も加味するとイオウ含有量で表すと1.
0%程度の弾性体が好ましい。
【0011】また、本発明で用いる縮合多環式化合物と
は3個以上の環から構成された縮合多環式炭化水素、縮
合複素環式化合物である。3個以上の環であれば、どの
ような構成であっても問題はないが、特に環数が多いほ
うが好ましい。
【0012】一方、本発明で用いる環集合とは、3個以
上の環系(単環または縮合環)が単結合または二重結合
で直接結合し、このような直接環結合の数が含まれてい
る環系の数より1だけ少ないものをいう。環系は環式炭
化水素系であってもよいし、複素環系であってもよい。 また、3個以上の環系であればどのような構成であって
も問題はないが、特に環系が多いほうが好ましい。
【0013】これら縮合多環式化合物、及び環集合(以
後、まとめて環状物という)はアルキル基のうち炭素数
が1〜4のもの、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、
アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン基等の官能基
が環と結合していてもよい。また、環状物はクロロスル
ホン化ポリエチレンと複合化させることから、十分な分
散状態に至らしめる必要がある。それ故、環状物の融点
はクロロスルホン化ポリエチレンの加硫温度よりも低い
ほうが望ましい。例えば縮合多環式化合物としてはアセ
ナフチレン、アセナフテン、フェナントレン、9−フェ
ナントロ−ル、フルオレン、アントロン、9−フルオレ
ノン、パ−ヒドロフルオレン、ベンゾフェナントレン、
9−アントラセンメタノ−ル、9,10−ジヒドロアン
トラセン、ピレン、1,2−ベンゾピレン、ジベンゾフ
ェナントレン、ジベンゾスベラン、3環以上から成るテ
ルペン類、ステロイド、アルカロイド、ジベンゾフラン
、キサンテン、9−キサンテノ−ル、キサントン、アク
リジン、ジベンゾチオフェン、フェナントリジン、1,
4−ベンゾキノン、7,8−ベンゾキノリン、1、10
−フェナントロリン、フェナンジン、フェノキサジン、
チアントレン等が挙げられる。環集合としては、1,2
−ジフェニルベンゼン、1,3−ジフェニルベンゼン、
1,3,5−トリフェニルベンゼン、1,2,3,4,
−テトラフェニル−1,3−シクロペンタジエン、2,
2:6′,2″−テルピリジン等が挙げられる。こうい
った環状物のうち1種類、もしくは2種類以上がクロロ
スルホン化ポリエチレンと複合化される。
【0014】環状物の添加量は総量として、加工性・経
済性の点からクロロスルホン化ポリエチレン100重量
部に対して5重量部以上100重量部以下、さらには1
0重量部以上50重量部以下が望ましい。
【0015】ム−ニ−粘度(ML1+4 (100℃)
)56のクロロスルホン化ポリエチレンの加硫ゴムの場
合、周波数10Hzで動的粘弾性を測定すると、約−6
℃でtanδの最大値は1.5程度を示すものが、この
範囲の添加量に応じてtanδの最大値は1.6〜2.
3程度を示す。この現象は緩和現象論の教えるところで
は材料内部の均一化が進み、緩和時間の分布が狭まった
と理解されるが、なぜこのような特定の環状物が特異的
に優れているのかは不明である。
【0016】本発明による合成ゴム組成物には力学的性
質を向上させる目的でカ−ボンブラック、クレ−、ケイ
酸塩、硫酸バリウム等の充填材を添加することができる
。また、加工性を向上させる目的でプロセスオイル、ク
マロン樹脂、エステル系可塑剤等の軟化剤を添加するこ
とができる。さらに、混合物の加工性、加硫物の特性を
改善するために、石油樹脂や他の重合体を混用してもよ
い。また、通常ゴムに添加される老化防止剤、スコ−チ
防止剤、滑剤、粘着剤を添加しても問題はない。  本
発明の合成ゴム組成物は、従来の加硫方法である酸化マ
グネシウム、酸化鉛に代表される金属酸化物、及びジペ
ンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジベンゾチア
ジルジスルフィドに代表される加硫促進剤を用いて加硫
を行うことができる。よって、従来の成形加工法である
圧縮成型、射出成型、カレンダ−、押出し成型等の手法
により自由に成型することができる。
【0017】本発明による合成ゴム組成物はそのまま加
硫成型したものを特に低温域での振動エネルギ−吸収性
能を向上させた成型物として使用できるほか、他の樹脂
・ゴムとブレンドすることにより低温での振動エネルギ
−吸収性能を付与することもできる。
【0018】本発明により得られた振動エネルギ−吸収
材は精密電子機器・精密測定機器等のように振動により
その精度に影響が生じるような機器の支持部材、電子部
品製造ライン等の製造工程に精度が要求されるような設
備の防振材、パッキング・ガスケット・ロ−ル・ベルト
等の固定部材、音響機器等の積層部材に使用できる。ま
た、制振接着剤として使用したり、さらに自動車や産業
機器などの振動の激しい部位に直接貼り付けて振動を抑
制したり、ステンレス鋼板やアルミ板等の金属材料を始
めとする木材、無機材料等の他材料と複合して用いるこ
ともできる。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 クロロスルホン化ポリエチレン(TOSO−CSM  
TS−530,ML1+4 (100℃)=56,東ソ
−(株)製)100重量部、加硫剤として酸化マグネシ
ウム10重量部、加硫促進剤としてジペンタメチレンチ
ウラムテトラスルフィド(ノクセラ−TRA,大内新興
化学工業(株)製)2重量部、ジベンゾチアジルジスル
フィド(ノクセラ−DM,大内新興化学工業(株)製)
1重量部、縮合多環式化合物としてフェナントレン10
重量部を水冷ロ−ルにて15分間混練し目的の組成物を
得た。
【0021】実施例2 実施例1においてフェナントレンを40重量部用いる以
外は全く同一の操作により目的の組成物を得た。
【0022】実施例3 実施例1においてフェナントレンのかわりにピレン10
重量部を用いる以外は全く同一の操作により目的の組成
物を得た。
【0023】実施例4 実施例1においてフェナントレンのかわりに環集合とし
て1,2−ジフェニルベンゼン10重量部を用いる以外
は全く同一の操作により目的の組成物を得た。
【0024】比較例1 実施例1で用いた配合のうち縮合多環式化合物のみを除
いた系を実施例1と同様の操作により目的の組成物を得
た。
【0025】比較例2 実施例1においてフェナントレンのかわりに2−メチル
ナフタレン10重量部を用いる以外は全く同一の操作に
より目的の組成物を得た。
【0026】比較例3 実施例1においてフェナントレンのかわりにビフェニル
10重量部を用いる以外は全く同一の操作により目的の
組成物を得た。 [損失係数(tanδ)の評価]実施例・比較例で得ら
れた組成物を温度150℃のプレス機により30分間,
100kgf/cm2  の条件で加圧加硫し厚さ約2
00μのシ−トを得た。ここで得られたシ−トを非共振
型強制振動法に基づく測定装置である粘弾性アナライザ
−RSAII(レオメトリックス・ファ−イ−スト社製
)を用いて昇温速度2℃/min,測定周波数10Hz
により損失係数の測定を行った。この時の損失係数のピ
−ク値,及びその時の温度を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、クロロスルホン化ポリエチレンと3個以上の
環から成る縮合多環式化合物、及び/または3個以上の
環系から成る環集合を特定の割合で複合化することによ
って高い損失係数を有した振動エネルギ−吸収材が得ら
れる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロスルホン化ポリエチレン100重量
    部に対して3個以上の環から成る縮合多環式化合物、及
    び/または3個以上の環系から成る環集合5〜100重
    量部から成る合成ゴム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組成物から成る振動エネ
    ルギ−吸収材。
JP9265991A 1991-01-10 1991-04-01 合成ゴム組成物 Pending JPH04304254A (ja)

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EP19920100256 EP0494663A3 (en) 1991-01-10 1992-01-09 Thermoplastic resin composition

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