JPH0430371B2

JPH0430371B2 -

Info

Publication number: JPH0430371B2
Application number: JP24358183A
Authority: JP
Priority date: 1983-12-23
Filing date: 1983-12-23
Publication date: 1992-05-21
Also published as: JPS60136507A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は新規な風呂水清浄剤に関し、更に詳し
くは無機過酸化物をコハク酸誘導体で安定化した
風呂水清浄剤に関する。溶液中で次亜塩素酸を生成するジクロルイソシ
アヌル酸塩等の塩素系漂白殺菌剤は、その漂白、
殺菌効果が優れているため種々の用途に使用され
ている。しかし、斯る塩素系漂白殺菌剤は、風呂
水清浄剤の主成分として使用した場合、塩素臭を
発したり、浴剤の色を消す等の欠点がある。これ
に対し酸素系漂白殺菌剤である無機過酸化物は、
風呂水清浄剤に使用するとき臭気がない点、或は
浴剤の色を消さない等の長所はあるが、過酸化物
の場合、塩素系漂白殺菌剤ほどの活性を有さず、
多量の添加を要するという欠点を有する。本発明者等は酸素系漂白殺菌剤の活性を向上さ
せる方法を検討し、次の一般式（Ｉ）で表わされ
るコハク酸誘導体を無機過酸化物と共存させる
と、塩素系漂白殺菌剤の同等の活性を有し、かつ
臭気がなく、浴剤の色を消さない風呂水清浄剤を
提供し得ることを見いだし、本発明を完成した。（式中、R₁はC₁₀〜C₂₂のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、Ｘ及びＹは水素原子、アルカリ金
属、アンモニウム又は水溶性アルカノールアミン
を示す。）即ち、本発明は無機過酸化物５〜99重量％及び
上記（Ｉ）式で表わされるコハク酸誘導体の１種
又は２種以上１〜40重量％を含有することを特長
とする風呂水清浄剤を提供するものである。本発明で使用される無機過酸化物としては、過
酸化水素、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウ
ム、モノ過硫酸カリ複塩（例えばK₂SO₄：
KHSO₅：KHSO₄のモル比が１：２：１の複塩で
あるオキソン〔Dupont社商標名〕）、2Na₂SO₄・
2H₂O₂・NaClの如き硫酸ナトリウム―塩化ナト
リウム―過酸化水素付加体等が使用できる。この
うち、特に微量で清浄作用のあるモノ過硫酸カリ
複塩が好ましい。本清浄剤中の含有量は５〜99％
（重量基準、以下同じ）好ましくは10〜70％であ
る。又上記一般式（Ｉ）で表わされるコハク酸誘導
体は、例えば炭素数10〜22のオレフインと無水マ
レイン酸を反応させるか、若しくは反応後これを
更に水素添加することにより得られるアルキル又
はアルケニル置換コハク酸無水物を中和した水溶
性塩（Ｉ）として得られる。水溶性塩（部分置換
塩も含む）とするための置換基としてはアルカリ
金属塩、モノー、ジー、トリエタノールアミン
塩、アンモニウム塩が挙げられる。一般式（Ｉ）
に於てR₁がC₁₀〜C₂₂のアルケニル基で、Ｘ及び
Ｙがナトリウム又はカルシウムであるアルケニル
置換コハク酸のナトリウム塩又はカリウム塩が好
ましく、デセニルコハク酸ソーダ、ドデセニルコ
ハク酸ソーダ、或はこれらのカリウム塩等が例示
される。これらのコハク酸誘導体の配合量は１％
以上であれば効果があるが、大量に入れると組成
物の保存安定性、更に錠剤にする時の打錠性に悪
影響を及ぼすので40％以下にとどめた方が良い。
好ましくは２〜10％である。本発明の風呂水清浄剤は、成分Ａ，Ｂを別々に
風呂水に添加しても良いが、望ましくは錠剤、丸
剤又は棒状などの適宜な形状に成形した方が便利
である。本発明の風呂水清浄剤は無機過酸化物が
風呂水中に有効酸素量として0.1〜20＊３ 7ppm存在する量で使用される。本発明の清浄剤中には上記必須成分以外に更に
必要に応じて、発泡剤として酒石酸、蓚酸、クエ
ン酸、コハク酸、アジピン酸等の有機酸と重炭酸
ナトリウムの組合せや、錠剤、丸剤等に成型する
際に必要なセルロース誘導体やポリエチレングリ
コールなどの結合剤、エチレンオキサイド付加物
のような滑剤も添加することもできる。その他、
硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリポリリン
酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムの如き中性
無機塩を増量剤として添加することも出来、殺菌
剤、染料、顔料、香料等も必要に応じて添加する
ことができる。発泡剤としての重炭酸ナトリウム
の添加量は５〜90％、有機酸は２〜50％、結合剤
としてのポリエチレングコールは0.5〜10％、ゼ
オライトは0.5〜10％、増量剤としての中性無機
塩は０〜80％が適当である。以下に本発明を実施例により更に詳述するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例１〜５及び比較例１〜５下記組成物を有する物質乃至組成物５ｇを
各々、５人入浴後の風呂水200に添加し、１日
後の濁度をポイツク積分球式濁度計で、又菌数を
ミリポアの総生菌数検査計MT0000025を使用し
て測定した。その結果を第１図に示す。

【表】ウム

【表】実施例６〜７及び比較例６〜７次の組成を有する配合物を夫々一錠当り５ｇの
錠剤に成形した。これを上記実施例及び比較例と
同様にして風呂水に添加して試験した。その結果
を第２表に示す。実施例６オキソン 50％デセニルコハク酸ナトリウム 10 重炭酸ナトリウム 15 ポリエチレングリコール（分子量6000）５無水芒硝 20 実施例７過炭酸ナトリウム 70％ドデセニルコハク酸ナトリウム５重炭酸ナトリウム 10 コハク酸５ポリエチレングリコール（分子量6000） 10 比較例６オキシン 50％重炭酸ナトリウム 15 ポリエチレングリコール（分子量6000）５％無水芒硝 30 比較例７過炭酸ナトリウム 70％重炭酸ナトリウム 10 コハク酸５無水芒硝５ポリエチレングリコール（分子量6000） 10

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１ (A) 無機過酸化物５〜99重量％ (B) 次の一般式（Ｉ）で表わされるコハク酸誘導
体の１種または２種以上１〜40重量％（式中、R₁はC₁₀〜C₂₂のアルキル基又はアル
ケニル基を示し、Ｘ及びＹは水素原子、アルカ
リ金属、アンモニウム又は水溶性アルカノール
アミンを示す）を含有することを特徴とする風呂水清浄剤。２無機過酸化物が過炭酸ナトリウム、過硼酸ナ
トリウム、モノ過硫酸カリ複塩及び硫酸ナトリウ
ム―塩化ナトリウム―過酸化水素付加体からなる
群から選ばれた１種又は２種以上である特許請求
の範囲第１項記載の風呂水清浄剤。３風呂水清浄剤が錠剤、丸剤或は棒状に成形し
たものである特許請求の範囲第１項又は第２項記
載の風呂水清浄剤。