JPH04302673A - 立体格納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、格納装置本体の中央に
設けた通路両側に相対面して格納室を複数室且つ複数階
設け、通路内を搬器が横行・昇降して格納物を格納する
立体格納装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の立体格納装置において、
通路空間内に格納物を格納するものはなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の立体格納装置で
は、搬器が中央通路内を横行または昇降するために、こ
の空間は最下階から最上階まで無駄な空間となり、格納
装置全体の容積に対して格納室の占める割合が低くなる
という欠点があった。そこで、本発明は、この中央通路
空間内にも格納物を格納しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、格納装置本体
の中央に設けた通路両側に相対面して格納室をそれぞれ
複数Ｎ室且つ複数ｎ階設け、適宜階を格納物の入出庫階
とした立体格納装置において、通路に面した各格納室に
は通路と直交する方向に移動自在な格納物載置台をそれ
ぞれ設け、入出庫階を除く通路の各階には通路両側の格
納装置本体に通路方向に案内ガイドを設け、該案内ガイ
ドに係合して横行する横行台を前記格納室の数Ｎ室より
１室分少ない台数設け、該横行台には通路方向に移動自
在な格納物載置台をそれぞれ設け、入出庫階においての
み横行自在且つ各格納室の対面位置において昇降自在と
した搬器を通路内に設け、前記搬器の昇降位置に垂下し
た搬器昇降用の索状体と搬器とを入出庫階において係脱
自在に構成するとともに前記各格納物載置台を移動させ
る移動装置を設けることにより中央通路空間内に格納物
を格納することを可能にした。

【０００５】また、前記の上下方向にある複数の横行台
を一体に結合して横行枠を構成し、該横行枠を格納室の
数Ｎ室より１室分少ない枠数設け、横行枠を通路方向に
設けた格納装置本体の案内ガイドに係合して横行自在と
することにより中央通路空間内に格納物を格納すること
を可能にした。

【０００６】また、前記の各構成において、格納物載置
台をフオーク状に形成し、搬器に前記格納物載置台のフ
オークと齟齬して昇降するフオークを有する格納物移し
替え装置を備えることにより格納に要する時間を短縮す
ることを可能にした。

【０００７】

【作用】格納物を格納する場合、例えば３階の右端の格
納室に格納物を格納しようとするときには、入出庫階に
おいて搬器を右端の格納室の対面位置まで横行させると
ともに搬器の上昇通路内にある右端列の横行台を横行さ
せて搬器の上昇通路をつくり、入出庫階の右端の搬器位
置に垂下した搬器昇降用の索状体と搬器とを係合して搬
器を３階まで上昇させ、３階の右端の格納室内にある格
納物載置台を移動装置で搬器内に移動させてから入出庫
階まで戻り、その格納物載置台に格納物を入れ、再び３
階まで上昇させて格納物を格納物載置台とともに格納室
内に移動させて格納する。次に、通路内に格納するとき
には、該格納すべき横行台の対向位置に搬器を昇降させ
るべく搬器の昇降通路内にある横行台を横行退避させて
搬器の上昇通路をつくり、以下前記同様にして通路内の
横行台上に格納すればよい。ただこの場合、格納物載置
台の移動方向は前記と異なり通路方向に移動するように
なる。

【０００８】次に、前記各階の上下方向にある複数の横
行台を一体に結合して横行枠を構成した場合には、各階
毎に横行退避させていたのを一挙に退避させて搬器の昇
降通路をつくることができる。

【０００９】また、搬器内に格納物移し替え装置を備え
ている場合には、入出庫階において搬器のフオーク上に
直接格納物を入れて、前記のように格納すべき格納物載
置台の前まで搬器を上昇させ、格納室側の格納物載置台
を移動装置で搬器内に引き入れ、格納物移し替え装置で
搬器のフオークから引き入れた格納物載置台のフオーク
に格納物を移し替えて格納室内へ移動させればよい。な
お、前述の作用は格納する場合について説明したが、出
庫する場合には前述と逆の手順・作用となる。

【００１０】

【実施例】格納物が自動車である、所謂エレベータスラ
イド方式の格納装置において、格納物移し替え装置を備
えた実施例を図面について説明すると、図１〜図５にお
いて、１は、格納装置本体であって、その中央の図にお
いて横方向に設けた搬器移動用の通路２の両側（図にお
いて上下）に相対面して格納室３を片側にそれぞれ３室
づつ設け、図２に示すように、地上３階、地下１階の合
計４階建てとし、地上１階を格納物の入出庫階４とし、
図３に示すように入出庫階４の１室を空けて自動車の入
出庫口５とし、該入出庫口５を除く各階の各格納室３の
床面には図３および図４に示すように、通路２と直交す
る方向にレール６を敷設し、該レール６上に格納物載置
台７の車輪８を係合させて、格納物載置台７を通路２と
直交する方向に移動自在とし、格納物載置台７の自動車
車輪当接位置に車輪支持用のフオーク９を突設している
。

【００１１】入出庫階４を除く通路２の各階には通路両
側の格納装置本体１に通路方向に案内ガイド１０を設け
、該案内ガイド１０に係合して横行する片側４個の車輪
１１を備えた横行台１２を前記格納室３の片側の数３室
より１室分少ない数の２台設け、図５に示すように原動
機１３で車輪１１を駆動するようにし、横行台１２上に
通路方向にレール１４を敷設し、該レール１４上に格納
物載置台１５の車輪１６を係合させて格納物載置台１５
を通路２方向に移動自在とし、該格納物載置台１５も前
記格納物載置台７と同様に車輪支持用のフオーク９を突
設している。

【００１２】次に、図３および図６において、１７は搬
器であって、搬器床１８と該搬器床１８の四隅に立設し
た螺子杆１９で支承された昇降台２０とで構成され、搬
器床１８の螺子杆１９を原動機２１、傘歯車２２で回動
して昇降台２０を昇降するようにしている。昇降台２０
は図７に示すように、枠体の四隅に前記螺子杆１９が螺
合する雌螺子を備えた構成であり、自動車車輪当接位置
に前記格納物載置台７のフオーク９と齟齬するフオーク
２３を内向きに設けている。搬器床１８は、昇降台２０
よりやや大きめの枠体内にレール台２４を井桁状に設け
た構成であり、該レール台２４上に前記格納室３のレー
ル６に対応するレール２５と前記横行台１２上のレール
１４に対応するレール２６とを敷設し、昇降台２０を下
降させたときに昇降台２０の空間内にレール台２４がは
まり込んで、昇降台２０の最下降時にレール２５とレー
ル２６が昇降台２０の上まで出るようにしている。

【００１３】次に図６において、２７は、入出庫階４の
通路２の下方（図において右方）両側（図において上下
）に設けたガイド２８に車輪２９を係合して横行自在と
した入出庫階台車であって、図８に示すように、車輪２
９を原動機３０で駆動するようにし、該入出庫階台車２
７上に搬器１７を載置して入出庫階４においてのみ横行
自在としている。この入出庫階台車２７上に搬器１７を
載置して入出庫口５まで横行させて搬器１７の昇降台２
０を下降させて該昇降台２０上へ自動車を乗り入れるの
であるが、この場合に、前述のように昇降台２０にはフ
オーク２３、搬器床１８にはレール台２４だけしか設け
ていないので、自動車が円滑にフオーク２３上まで進む
ように、下降時の昇降台２０の上面まで入出庫階台車２
７の床面に埋め金３１、３２、３３を固着して、フオー
ク２３とレール台２４以外の空間を埋めている。なお、
３４は入出庫階台車２７の床面に固着した搬器１７載置
用の受台である。

【００１４】次に、格納室３のレール６上の格納物載置
台７を搬器床１８のレール２５上へ移動させる移動装置
について説明すると、図３および図９において、３５は
、格納室３下方の格納装置本体１に回動自在にピン接合
したレバーであって、その一端を格納物載置台７に固着
したピン３６ａ、３６ｂの間にのぞませてスプリング３
７で格納物載置台７を格納室３側に押圧するとともに他
端に首振り且つ摺動自在な軸受３８で格納装置本体１に
支承された押棒３９をピン接合し、搬器床１８に設けた
パワーシリンダー４０先端の押板４１に係合させるよう
にしている。また図３および図１０において、格納物載
置台７の側面には多数のピン４２を植設するとともに搬
器床１８に設けた突起車４３を正逆駆動可能な原動機４
４からチエンで駆動するようにして、パワーシリンダー
４０の押板４１で押棒３９を押して格納室３側の格納物
載置台７を搬器床１８側へ少し移動させてからは、突起
車４３の突起にピン４２を係合させて搬器床１８へ移動
させるようにしている。なお搬器床１８のレール２５か
ら格納室３のレール６へ移動させる場合には、突起車４
３を逆に回せば、格納物載置台７が格納室３側へ移動し
、突起車４３の突起からピンが外れてからはスプリング
３７の弾力によって格納される。

【００１５】次に、横行台１２のレール１４上の格納物
載置台１５を搬器床１８のレール２６上へ移動させる移
動装置について説明すると、図４および図１１において
、４５は、横行台１２に回動自在にピン接合したレバー
であって、その一端を格納物載置台１５に固着したピン
４６ａ、４６ｂの間にのぞませてスプリング４７で格納
物載置台１５を搬器と反対側に押圧するとともに他端に
首振り且つ摺動自在な軸受４８で横行台１２に支承され
た押棒４９をピン接合し、搬器床１８に設けたパワーシ
リンダー５０先端の押板５１に係合させるようにしてい
る。また図４および図１２において、格納物載置台１５
の側面には多数のピン５２を植設し、搬器床１８に設け
た突起車５３を正逆駆動可能な原動機５４からチエンで
駆動するようにして前記の格納物載置台７の場合と同様
に移動させるようにしている。

【００１６】次に、搬器昇降機構を図１、図２および図
１３〜図１５によって説明すると、５５は、入出庫階４
における搬器１７の昇降位置にそれぞれ４本垂下した搬
器昇降用のワイヤロープやチエンなどの索状体であって
、格納装置本体１の上端に設けた滑車５６および滑車５
７に係合してバランスウエイト５８で平衡をとり、ブレ
ーキ付きの原動機５９で駆動するようにしている。索状
体５５は、格納装置本体１に固着した溝付ガイド６０の
中を通して先端に先端金具６１を固着し、該先端金具６
１に設けたガイドローラ６２で溝付ガイド６０内を滑動
するようにしている。先端金具６１の下端には溝付ガイ
ド６０の溝６３より外方に突出させて穴付きの連結金具
６４を設け、該連結金具６４と搬器床１８に固着した接
続金具６５とをパワーシリンダー６６の作動による連結
ピン６７の出没で係脱自在としている。なお、搬器１７
の昇降時に索状体５５の先端金具６１が前述の通路２に
設けた案内ガイド１０に当たるので図３および図４に示
すように該部分を切り欠いでいる。なお、搬器１７を地
階に下降させる場合には、一旦少し搬器を吊り上げて入
出庫階台車２７を横に退避させたのち下降させればよい
。

【００１７】以上の実施例は、格納物載置台７、１５を
フオーク状に形成し、搬器１７に前記格納物載置台のフ
オークと齟齬して昇降するフオークを有する格納物移し
替え装置を備えているが、格納物移し替え装置を備えな
い場合には、前述の移動装置で格納物載置台を搬器内外
に移動させるか、または他の手段、例えば格納室、横行
台および搬器にローラーコンベアを設置して、該コンベ
アで移動させることもできる。

【００１８】次に、横行台の別の実施例を図１６〜図１
９について説明すると、前述の実施例では横行台１２を
各個別に横行させるようにしていたが、この実施例では
通路２内の上下方向にある横行台１２を一体に結合して
横行枠６８を構成して、格納装置本体１の上部に設けた
案内ガイド６９に横行枠６８の車輪７０を係合させて、
これを原動機７１で駆動して前述の実施例における２台
の横行台を一挙に横行させるようにしている。なお、横
行枠の階層が多い場合、これを一挙に横行させると横行
時の振れが生ずるので、このような場合には横行枠を複
数の横行枠に分割すればよい。

【００１９】次に、搬器昇降機構の別の実施例を図２０
〜図２２について説明すると、前述の昇降機構では搬器
１７の各昇降位置にそれぞれ索状体５５を垂下していた
が、この実施例では、格納装置本体１の上部に敷設した
レール７２に車輪７３を係合して通路方向に横行自在と
した索状体横行台７４を設け、該索状体横行台７４を昇
降させようとする搬器の上まで横行させてから索状体５
５を入出庫階４まで降ろして搬器１７に係合させて搬器
を昇降させるようにしている。

【００２０】また、前述の実施例における入出庫階４で
の搬器１７の横行は、入出庫階台車２７によっているが
、地階を設けない場合には、１階床に敷設したレールに
直接搬器１７を係合させて搬器に横行装置を設けること
もでき、また、前述の実施例では自動車の長手方向を通
路と直角な方向に格納するようにしているが、これを通
路方向に格納するすることもでき、いずれも同等の作用
効果を奏するものである。

【００２１】

【発明の効果】本発明は、前述のように搬器の昇降また
は横行用の通路内にも格納物を格納することができるの
で、格納装置全体の容積に対して格納容積を大きくとる
ことができ、地価高騰の現在きわめて有効であり、しか
も、構造簡単で実用上の効果は大きいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明立体格納装置の平面図である。

【図２】本発明立体格納装置の正断面図である。

【図３】昇降台を取り除いた状態の図２のＡ−Ａ矢視の
拡大全体平面図である。

【図４】昇降台を取り除いた状態の図２のＢ−Ｂ矢視の
拡大部分平面図である。

【図５】図４のＣ−Ｃ矢視の部分側断面図である。

【図６】昇降台を取り付けた状態の図４のＤ−Ｄ矢視の
部分側断面図である。

【図７】昇降台の平面図である。

【図８】ガイドの一部を切断した図６のＸ矢視の主要部
を示す拡大図である。

【図９】図４において格納物載置台を僅かに動かした状
態のＥ−Ｅ矢視の主要部の側断面図である。

【図１０】図４において格納物載置台を僅かに動かした
状態のＦ−Ｆ矢視の主要部の側断面図である。

【図１１】図４のＧ−Ｇ矢視の主要部の拡大正断面図で
ある。

【図１２】図４のＨ−Ｈ矢視の主要部の拡大正断面図で
ある。

【図１３】図２のＹ部の拡大図である。

【図１４】一部を切断した図１３のＩ−Ｉ矢視図である
。

【図１５】図１３のＪ−Ｊ矢視拡大断面図ある。

【図１６】別の実施例の立体格納装置の側面図である。

【図１７】図１６のＫ−Ｋ矢視図である。

【図１８】図１７のＺ部の部分拡大図である。

【図１９】図１８のＷ矢視の部分図である。

【図２０】別の実施例の搬器昇降機構の平面図である。

【図２１】図２０のＬ−Ｌ矢視断面図である。

【図２２】図２０のＭ−Ｍ矢視断面図である。

【符号の説明】

１　　格納装置本体 ２　　通路 ３　　格納室 ４　　入出庫階 ７　　格納物載置台 ９　　フオーク １０　　案内ガイド １２　　横行台 １５　　格納物載置台 １７　　搬器 ２３　　フオーク ５５　　索状体 ６８　　横行枠 ６９　　案内ガイド

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　格納装置本体の中央に設けた通路両側
   に相対面して格納室をそれぞれ複数Ｎ室且つ複数ｎ階設
   け、適宜階を格納物の入出庫階とした立体格納装置にお
   いて、通路に面した各格納室には通路と直交する方向に
   移動自在な格納物載置台をそれぞれ設け、入出庫階を除
   く通路の各階には通路両側の格納装置本体に通路方向に
   案内ガイドを設け、該案内ガイドに係合して横行する横
   行台を前記格納室の数Ｎ室より１室分少ない台数設け、
   該横行台には通路方向に移動自在な格納物載置台をそれ
   ぞれ設け、入出庫階においてのみ横行自在且つ各格納室
   の対面位置において昇降自在とした搬器を通路内に設け
   、前記搬器の昇降位置に垂下した搬器昇降用の索状体と
   搬器とを入出庫階において係脱自在に構成するとともに
   前記各格納物載置台を移動させる移動装置を設けたこと
   を特徴とする立体格納装置。
2. 【請求項２】　　上下方向にある複数の横行台を一体に
   結合して横行枠を構成し、該横行枠を格納室の数Ｎ室よ
   り１室分少ない枠数設け、横行枠を通路方向に設けた格
   納装置本体の案内ガイドに係合して横行自在とした請求
   項１記載の立体格納装置。
3. 【請求項３】　　格納物載置台をフオーク状に形成し、
   搬器に前記格納物載置台のフオークと齟齬して昇降する
   フオークを有する格納物移し替え装置を備えた請求項１
   または請求項２記載の立体格納装置。