JPH04302338A - 電子計算機システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数の電子計算機が
結合されて成り、これら電子計算機にデータベースが分
散配置された電子計算機システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、データベースを複数の電子計算機
に分散して管理する分散型データベースが普及し、従来
大型機で動いていたデータベース管理システムがオフィ
スコンピュータやミニコンピュータ、さらにはワークス
テーション等に採用されることにより、それら各種コン
ピュータのデータベース間で通信が実行されている。

【０００３】この分散型データベースは、データの分散
配置によって安全性の増大等のメリットがある。特に、
複数の電子計算機に一部重複してデータベースを分散配
置した場合には、特定の計算機が故障しても他の計算機
のデータベースを利用できるので、さらに安全性を向上
させることができる。

【０００４】しかしながら、このようにデータベースを
重複分散した場合には、そのデータベース間の整合性、
つまり同時更新に対するデータの一貫性を補償すること
が必要であり、そのための処理が複雑化する問題がある
。

【０００５】従来では、その整合性確保のため、データ
ベースの更新が発生した計算機が他の計算機全てにその
更新内容をブロードキャストにより通知する方式が採用
されていた。

【０００６】この場合、その更新を示すメッセージの多
発が招かれる。特に、複数の更新が発生した場合には、
１つの更新毎に他の計算機へのブロードキャストを順番
に実行しなければならないので、その制御が複雑化され
る問題があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来では、更新を示す
メッセージの多発が招かれ、メッセージ送信の制御が複
雑化される不具合があった。

【０００８】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、更新を示すメッセージを容易に他の全ての計算
機に伝達できるようにし、データベースの整合性確保の
ための処理の効率化および簡易化を実現できる電子計算
機システムを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
複数の電子計算機が結合されて成り、これら電子計算機
にデータベースが分散配置された電子計算機システムに
おいて、前記各電子計算機は、前記データベースを保有
する前記複数の電子計算機間でメッセージが回覧される
ように各電子計算機それぞれに割り当てられた回覧経路
情報を保持する経路情報保持手段と、この経路情報保持
手段に保持された経路情報に従って前記メッセージを他
の電子計算機に回覧する手段と、自装置のデータベース
更新情報を前記メッセージに乗せる手段と、回覧された
前記メッセージを受信し、そのメッセージに含まれる他
の電子計算機のデータベース更新情報を自装置のデータ
ベースに反映する手段とを具備し、前記データベース更
新情報の回覧によってデータベースの整合性を確保する
ことを特徴とする。

【００１０】この電子計算機システムにおいては、複数
の計算機それぞれが回覧経路情報にしたがってメッセー
ジを伝送するので、そのメッセージは複数の計算機間で
回覧される。そして、データベースの更新が発生した計
算機はその更新情報をメッセージに乗せ、また、その回
覧されたメッセージを受信した計算機は、そのメッセー
ジに含まれる他の計算機のデータベース更新情報を自装
置のデータベースに反映する。したがって、各計算機に
おけるデータベースの更新内容を、メッセージの回覧に
よって他の計算機に効率良く通知することが可能となる
。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図１にはこの発明の一実施例に係わる電子計算
機システムのシステム構成が示されている。

【００１２】この電子計算機システムは、複数の電子計
算機（Ｐ１〜Ｐ４）１１〜１４がバスまたはローカルエ
リアネットワークを介して結合されて構成されている。 これら電子計算機（Ｐ１〜Ｐ４）１１〜１４にはそれぞ
れ磁気ディスク装置２１〜２４が設けられている。磁気
ディスク装置２１〜２４にはデータベースが分散配置さ
れ、そのデータベースの一部は磁気ディスク装置２１〜
２４それぞれに重複して配置されている。

【００１３】また、電子計算機１１〜１４には、回覧経
路情報格納部１１ａ〜１１ｄが設けられている。回覧経
路情報格納部１１ａ〜１１ｄに格納される回覧経路情報
には、電子計算機１１〜１４をリング状に結合してその
間でメッセージが回覧されるように、どの計算機からの
回覧を受取り、どの計算機にその回覧を渡すかを示す経
路情報、およびその回覧を回す全ての計算機名を示す計
算機情報が含まれている。

【００１４】例えば、図１の例においては、電子計算機
（Ｐ１）１１から電子計算機（Ｐ４）１４の順でメッセ
ージが回覧されるように、電子計算機（Ｐ１）１１には
回覧の受信先として電子計算機（Ｐ４）１４が割り当て
られ、回覧の送信先として電子計算機（Ｐ２）１２が割
り当てられている。

【００１５】同様に、電子計算機（Ｐ２）１２には、回
覧の受信先として電子計算機（Ｐ１）１１が割り当てら
れ、回覧の送信先として電子計算機（Ｐ３）１３が割り
当てられている。

【００１６】また、電子計算機（Ｐ３）１３には回覧の
受信先および送信先として電子計算機（Ｐ２）１２およ
び電子計算機（Ｐ４）１４がそれぞれ割り当てられ、電
子計算機（Ｐ４）１４には、回覧の受信先および送信先
として電子計算機（Ｐ３）１３および電子計算機（Ｐ１
）１１がそれぞれ割り当てられている。図２には、電子
計算機（Ｐ１〜Ｐ４）１１〜１４間で回覧されるメッセ
ージ内容の一例が示されている。

【００１７】図示のように、この回覧メッセージＭには
、回覧情報であることを示す識別子３１と、データベー
スの更新情報３２ａ，３２ｂ，…が含まれる。このデー
タベース更新情報３２ａは、電子計算機（Ｐ１）１１が
磁気ディスク装置２１のデータベースの情報Ａを情報Ｂ
に更新したことを示すものである。

【００１８】データベース更新情報３２ａは、回覧メッ
セージＭによって電子計算機（Ｐ２）１２，電子計算機
（Ｐ３）１３，電子計算機（Ｐ４）１４に順次伝達され
、これによって磁気ディスク装置２２〜２４上の対応す
るデータベースが情報Ａから情報Ｂに更新される。この
回覧メッセージＭとしては、例えば、リレーショナルデ
ータベースのデータベース操作言語（ＳＱＬ等）を用い
ることができる。次に、図３のフローチャートを参照し
て、図１のシステムの動作を説明する。

【００１９】回覧メッセージＭは前述したように予め定
められた経路に従って電子計算機１１〜１４間で回覧さ
れており、その回覧メッセージＭを受信した電子計算機
は次のように動作する。

【００２０】すなわち、各電子計算機（Ｐ１〜Ｐ４）１
１〜１４は、回覧メッセージＭが自装置に到達するまで
待機し、自装置宛ての回覧メッセージＭが到達した際に
それを受信する（ステップＳ１）。

【００２１】そして、各電子計算機（Ｐ１〜Ｐ４）１１
〜１４はその受信した回覧メッセージＭ内に１周したデ
ータベース更新情報が含まれているか否か、つまり自分
が回覧メッセージＭに乗せたデータベース更新情報が他
の電子計算機に回覧されて戻されたか否かを判断する（
ステップＳ２）。１周したデータベース更新情報が含ま
れている場合には、そのデータベース更新情報を回覧メ
ッセージＭからはずし、それを廃棄する（ステップＳ３
）。

【００２２】また、回覧メッセージＭに１周したデータ
ベース更新情報が含まれてない場合には、その回覧メッ
セージＭに含まれる他のデータベース更新情報、つまり
他の電子計算機が乗せたデータベース更新情報を検出し
、そのデータベース更新情報に従って自装置のデータベ
ースを更新する（ステップＳ４）。

【００２３】このようにして更新内容を自装置のデータ
ベースに反映した後、各電子計算機（Ｐ１〜Ｐ４）１１
〜１４は、自装置で新たにデータベースの更新が発生し
たか否かを判断し（ステップＳ５）、新たな更新がある
場合には、その更新内容を示すデータベース更新情報を
回覧メッセージＭに乗せ（ステップＳ６）、そしてその
回覧メッセージＭを経路情報で示される次装置に伝送す
る（ステップＳ７）。

【００２４】一方、自装置で新たにデータベースの更新
が発生してない場合には、回覧メッセージＭはデータベ
ース更新情報が追加されること無く、そのまま経路情報
で示される次装置に伝送される（ステップＳ７）。

【００２５】以上のように、この実施例においては、複
数の計算機１１〜１４それぞれが回覧経路情報にしたが
ってメッセージＭを伝送するので、そのメッセージＭは
複数の計算機１１〜１４間で回覧される。そして、デー
タベースの更新が発生した計算機はその更新情報をメッ
セージＭに乗せ、また、その回覧されたメッセージＭを
受信した計算機は、そのメッセージＭに含まれる他の計
算機のデータベース更新情報を自装置のデータベースに
反映する。

【００２６】したがって、更新内容を示すデータベース
更新情報をメッセージＭに乗せるだけで各計算機１１〜
１４におけるデータベースの更新内容を、他の計算機に
容易に通知することが可能となり、データベースの整合
性確保のための処理の効率化、簡易化を実現できる。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、メッ
セージの回覧によって、データベースの更新を示すメッ
セージを容易に他の全ての計算機に伝達することができ
るようになり、データベースの整合性確保のための処理
の効率化、簡易化を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例に係わるシステム構成を示
すブロック図。

【図２】同実施例で回覧されるメッセージの構成を示す
図。

【図３】同実施例に設けられる各電子計算機の動作を説
明するフローチャート。

【符号の説明】 １１〜１４…電子計算機、１１ａ〜１１ｄ…回覧経路情
報格納部、２１〜２４…磁気ディスク装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　複数の電子計算機が結合されて成り、
   これら電子計算機にデータベースが分散配置された電子
   計算機システムにおいて、前記各電子計算機は、前記デ
   ータベースを保有する前記複数の電子計算機間でメッセ
   ージが回覧されるように各電子計算機それぞれに割り当
   てられた回覧経路情報を保持する経路情報保持手段と、
   この経路情報保持手段に保持された経路情報に従って前
   記メッセージを他の電子計算機に回覧する手段と、自装
   置のデータベース更新情報を前記メッセージに乗せる手
   段と、回覧された前記メッセージを受信し、そのメッセ
   ージに含まれる他の電子計算機のデータベース更新情報
   を自装置のデータベースに反映する手段とを具備し、前
   記データベース更新情報の回覧によってデータベースの
   整合性を確保することを特徴とする電子計算機システム
   。