JPH04300029A - 矯正曲げ加工方法及びその装置 - Google Patents

矯正曲げ加工方法及びその装置

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JPH04300029A
JPH04300029A JP6477091A JP6477091A JPH04300029A JP H04300029 A JPH04300029 A JP H04300029A JP 6477091 A JP6477091 A JP 6477091A JP 6477091 A JP6477091 A JP 6477091A JP H04300029 A JPH04300029 A JP H04300029A
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Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、矯正曲げ加工により、
一度折曲げ加工されたワークの折曲げ角度をねらい値に
近づける矯正曲げ加工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】折曲げ加工装置、例えば特願平2−55
020号(軸線曲げ加工機の制御方法及びその装置)に
示されるような軸線曲げ加工機では、一軸上を送られて
くる比較的長尺の材料に、順次材料進行方向またはこの
方向に直交する軸の回りに曲げを与えることにより、立
体的な曲げ形状を生成する。この種の軸線曲げ加工は、
自動車のパッシプシートベルト用のガイドレールを始め
として種々のレール部材等に広く利用されているところ
である。
【0003】ところが、この軸線曲げ加工で見られるよ
うに、複数箇所に複雑な曲げ加工を施すような折曲げ加
工機にあっては、単発的な折曲げ加工と異なり、材質、
厚み等の材料条件の変化、機械精度、加工環境の変化等
により、折曲げ結果がねらい値の回りに許容範囲を超え
てばらつくことがある。
【0004】そこで、従来は、実開昭61−92413
号、特開昭63−15656号、特開平1−19242
0号に見られるように、直線上の長尺材を所望の曲率に
軸線曲げを行った後に矯正曲げ加工することにより、基
準曲げ形状に対するプラス(+)またはマイナス(−)
方向のバラツキを許容範囲内にいれるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来よりの曲げ矯正方式にあっては、いずれも矯正
すべき値をプラス(+)またはマイナス(−)方向のデ
ィジタル値で設定するような方式であったため、データ
変更に際してはそれぞれ矯正特性が異なるプラス(+)
またはマイナス(−)方向からの曲げ矯正につき、曲げ
及び矯正履歴を考慮してディジタル値を設定しなければ
ならず、曲げ矯正状態を直観的に取扱うことができない
ので数値設定に高度の熟練を要すると共に、多くの試行
錯誤を必要とし、矯正作業効率が悪いという問題点があ
った。
【0006】そこで本発明は、必ずしも熟練者を要さず
、曲げ矯正を容易、迅速に行うことができる矯正曲げ加
工方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、矯正曲げ加工方法及びその装置を、特許請求
の範囲に記載の通りの構成とした。
【0008】
【作用】本発明の矯正曲げ加工方法及び装置では、折曲
げ加工装置で折曲げられるワークの折曲げ角度がねらい
値の一方向にのみあるよう折曲げ加工し、折曲げ加工さ
れたワークを前記ねらい値に近ずけるよう、経験者の知
識データに基くファジー推論により前記一方向のみから
矯正曲げ加工する。従って、矯正方向が一方向にのみ限
定されるので、一定の矯正特性を対象として矯正量を指
定すればよく、感覚的にも数値変更が容易である。また
、矯正量を経験者の知識データを用いてファジー推論に
より求めるので、矯正作業に必ずしも熟練者を要さず、
曲げ矯正作業を円滑に、自動的に行なうことができる。
【0009】また、折曲げ角度を分布させる方向を前記
ねらい値を超えた範囲であるようにすると、矯正方向は
必らず一度通った道筋上にあるので、他の部位との干渉
など不慮の事態を想定する必要もない。また、一度塑性
変形させた範囲で矯正する場合には、矯正特性が安定し
、安定した矯正処理を行える。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例に係る矯正曲げ加
工装置の機械構成を示す平面図、図2は、矯正部テーブ
ルの拡大説明図、図3はその正面側面図を示す。本例の
ワークWは、中間直線部S1 と、これに曲り部S2 
,S3 を介して接続される直線部S4 ,S5 から
成るアルミニウム合金製のガイドレール部材であるとす
る。説明を容易とするため、直線部S1 ,S4 ,S
5 及び曲り部S2 ,S5 は、いずれも同一平面内
にあるとする。この種ガイドレール部材は、特願平2−
55020号に示されるような軸線曲げ加工機によって
加工される。ワークWは、中間直線部S1 を固定支持
され、他の直線部S4 ,S5 をそれぞれ自由支持し
、各自由端をそれぞれ外側に押圧し移動させることによ
り曲げ矯正され、折曲げ角度がねらい値に近づけられる
【0012】前記ワークWの中間直線部S1 を固定支
持するために、ワーククランプ装置1が設けられている
。 このワーククランプ装置1は、直線部S1 を押圧固定
するためにその長手方向と直交する方向にクランプ力を
与えるためのエアーまたは押圧によるシリンダ装置2が
設けられている。従って、ワーククランプ装置1に直線
部S1 を載せ、シリンダ装置2を作動させることによ
り、ワークWを図示の状態に固定できる。
【0013】前記ワーククランプ装置1の両端には、ワ
ークWの曲り部S2,S3 を直線部S1 寄りの位置
で各曲がり外郭部に略接触するブロック状の支点部材3
,4が固定的に設けられている。この支点部材3,4は
、各自由端の外側への矯正曲げに対し、この矯正量を各
曲り部S2,S3 で平均的に吸収するとともに本来、
矯正が不要な部分に好ましくない過度の力が及ぶのを抑
制するため配置されるものである。
【0014】ワークWの各自由端(直線部S4 ,S5
 )に対しては、一対の矯正装置6R,6Lが配置され
ている。両矯正装置6R,6Lは同一構成であるので、
対応する部材には同一符号を付し、図において右側の矯
正装置6Rについてのみ示す。
【0015】矯正装置6Rは、ワークWの直線部S4 
の延伸方向と直交する方向に一対のガイドレール7を備
えて成り、このガイドレール7には矯正部テーブル8が
移動可能に支承されている。
【0016】図3に詳細に示されるように、前記矯正部
テーブル8の下方にはナツット部材9が固定され、この
ナット部材9には、前記ガイドレール7と並行配置され
たボールねじ10が螺合されている。このボールねじ1
0は軸受け11a,11bによって回転自在に軸支され
、ガイドレール7の内側端に設けたモータ12と、カッ
プリング13を介して接続されている。従って、モータ
12を回転駆動することにより、矯正部テーブル8をガ
イドレール7に沿って一方向から他方向へ、または他方
向から一方向へ移動可能である。この移動方向をAとす
る。
【0017】図3に詳細に示されるように、前記矯正部
テーブル8には、セットボルト14で固定され芯出しさ
れたカムフォロア15と、スラストベアリング16を介
して矯正部17が載置されている。この矯正部17は、
ワークWの直線部S4 を載置する平面部17Pと、こ
の平面部17Pに載置されたワークを矯正移動させる垂
直部17Hとを備えてなり、この垂直部17にはワーク
Wが垂直部17Hに近づく、ないし接触したことを検出
するための受発光器18a,18bが設けられている。
【0018】また、前記矯正テーブル8の一端には金具
19が設けられ、この金具19は、前記ガイドレール7
に沿って配線された一対のプーリ20a,20bの間で
ピンと張った状態に架け回されたワイヤー21と固定さ
れている。このワイヤー21は回転駒22を巻き込むよ
うに配され、回転駒22はパルスジェネレータ23と連
結されている。従って、矯正部テーブル8が移動すると
ワイヤ21が移動して回転駒22が回転し、この回転を
パルスジェネレータ23に伝えるので、この移動はパル
スジェネレータ23のパルスカウントによって検出可能
である。また、前記受発光器18a,18bでワークW
を検出したときのパルスジェネレータ23の管理位置を
読み取ることにより、前記A方向上でのワーク位置を検
出可能である。
【0019】前記矯正テーブル8の他方にはドグ24が
設けられている。また、このドグ24の移動軌跡上には
、ドグ24との接触を検出する3個のリミットスイッチ
25,26,27が設けられている。リミットスイッチ
25はマイナス(−)側のオーバランを検出するための
スイッチ、26は原点位置を検出するためのスイッチ、
27はプラス(+)側のオーバランを検出するためのス
イッチである。原点位置検出用のスイッチ26は、ワー
クWの内側域に設けられ、常時はこの位置A0 に位置
する矯正テーブル8をガイドレール7に沿って外側に移
動させることにより、矯正加工を行うことになる。矯正
方式については後で詳細に説明する。
【0020】図4は制御装置の構成を示すブロック図で
ある。この制御装置は、主制御部28を主体として、こ
れに信号入力部29と、位置決め制御部30と、ファジ
ー推論部31を接続して成り、ファジー推論部31と位
置決め制御部30との間には矯正量演算部32が介在さ
れている。前記パルスジェネレータ23の検出信号は位
置カウンタ33に入力されるようになっており、ここで
検出された位置信号は位置決め制御部30及びファジー
推論部31に出力されるようになっている。位置決め制
御部30はモータ駆動部34と接続され前述のモータ1
2を駆動する。信号入力部29には、各リミットスイッ
チ25,26,27の検出信号と、前記受発光器18a
,18bから成る光電センサ18の検出信号が入力され
る。
【0021】図5は上記制御装置の矯正処理方式を示す
フローチャートである。ステップ501では、ワークW
の現在位置AW と許容範囲の上限位置AU とを比較
し、AW <AU のとき、ステップ502で回数チェ
ックしてステップ503以下の矯正処理に移る。
【0022】ここで、図6,図7により、本発明の曲げ
矯正方式の原理を示す。まず図6において、軸線曲げ加
工前のワークW0 を軸線曲げ加工してワークWを得て
いる。図右方の曲げ部S2 に着目すると、目標曲げ角
(ねらい値)αに対し、軸線曲げ加工において予め予計
の角度β1 ,β2 (β2 <β1 <α)に曲げ加
工しているのである。そして、力Fを外側に与えること
によりβ2 からαへ、またはβ2 からβ1 を介し
てαへ矯正する。
【0023】軸線曲げ加工において予め予計の角度β1
 ,β2 に曲げる程度は、図7に示すように、軸A上
の分布イロハ・・・においてこの分布の最大値が、軸A
上でのねらい値Aαを中心とする許容範囲AU,AD 
のうち下限の値AD に一部重なる程度が最良である。 このように分布させると、分布最大値部分で許容値下限
AD を超えるものは良品とでき、分布のバラツキを考
えても矯正完了ねらい値Aαを超えるものは実用上発生
する確率は小さく無視し得る。矯正治具の原点A0 は
、分布の最小値より十分下に取っておけば良い。図中A
(+)は矯正治具の上限作業限界を、A(−)は下限作
業限界を示す。
【0024】図5において、ステップ503では回数に
応じたファジー推論を行う。即ち、ワークの現在位置A
W と下限値AD までの距離を演算し、これをファジ
ー推論の前件部入力値に変換する。また、変換された入
力値をファジールールの前件部に入力し、グレード値を
求め、ファジールールの後件部より規則全体の推論結果
を求める。さらに、推論結果より初回においては矯正量
1,2回目以降では矯正増加量をディジタル化する。
【0025】次いでのステップ504では、ファジー推
論結果に基いて初回の矯正ではワーク現在位置に初回矯
正量とワークの材料ロットのバラツキなどを補正するた
めの補正量を追加する。また、2回目以降の矯正では、
ワーク現在位置矯正増加量を追加する。さらに、初回演
算操作完了状態を記憶保持する。
【0026】次いでステップ505では計算結果を総和
メモリに代入し、ステップ506でプリセットしてステ
ップ507で矯正曲げを実行し、ステップ501へ返る
【0027】ステップ501では、再度AW <AD 
の比較をし、AW ≧AD となったらステップ508
へ移行してワークの現在位置AW と許容範囲の上限A
U とを比較する。図7との関係において、ワークWの
現在位置AW がAD 〜AU の範囲に入っておれば
矯正終了(OK)である。上限値AUを超えていれば、
これは不良(NG)である。ステップ509,510で
はそれぞれこれらの状態を記録し、次の矯正処理に移行
する。
【0028】以上により、本例の矯正曲げ加工装置によ
れば、図7に示す分布のワークWの自由端を位置決め移
動させることにより、ワークWの折曲げ角度を許容値内
に入れるよう全自動で矯正するので、過度の矯正により
上限AU を超えることのないよう小さな矯正を1回ま
たは複数回行うことにより、一方向からの矯正移動操作
で不良品を作ることなく安定して効率良く矯正加工する
ことができる。
【0029】図7に示す実施例において、ワークWの分
布をマイナス(−)側としてのは、このようにすると、
矯正方向は必らず一度通った道筋上にあるので、他の部
位との干渉など不慮の事態を想定する必要もないからで
ある。また、一度塑性変形させた範囲で矯正する場合に
は、矯正特性が安定し、安定した矯正処理を行えると考
えられるからである。
【0030】上記実施例では、折曲げ加工の際に角度α
を超えるように予め曲げ加工しておき、図7に示す正規
分布に対して矯正加工する例を示したが、分布は必ずし
も正規分布でなくても良く、またプラス(+)方向の分
布であっても良い。
【0031】また、曲げ矯正加工装置での計測及び処理
結果を折曲げ加工装置にフィードバックし、図7に示す
分布がより適正と成るよう折曲げ加工装置を制御するこ
ともできる。
【0032】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、適宜の設計的変更を行うことにより、この他適宜
態様で実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】以上の通り、本発明の矯正曲げ加工方法
及び装置では、折曲げ加工機で折曲げられるワークの折
曲げ角度がねらい値の一方向にのみあるよう折曲げ角度
を分布させ、折曲げ加工されたワークを前記ねらい値に
近ずけるよう、経験者の知識データに基くファジー推論
により前記一方向のみから矯正曲げ加工する。従って、
矯正方向が一方向にのみ限定されるので、一定の矯正特
性を対象として矯正量を指定すればよく、感覚的にも数
値変更が容易である。また、矯正量を経験者の知識デー
タを用いてファジー推論により求めるので、矯正作業に
必ずしも熟練者を要さず、曲げ矯正作業を円滑に、自動
的に行なうことができる。
【0034】また、折曲げ角度を分布させる方向を前記
ねらい値を超えた範囲であるようにすると、矯正方向は
必らず一度通った道筋上にあるので、他の部位との干渉
など不慮の事態を想定する必要もない。また、一度塑性
変形させた範囲で矯正する場合には、矯正特性が安定し
、安定した矯正処理を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る矯正曲げ加工装置の機
械構成を示す平面図。
【図2】図1に示す矯正部テーブルを拡大して示す平面
図。
【図3】図2の正面側面図。
【図4】図1の矯正曲げ加工装置の制御装置の構成を示
すブロック図。
【図5】図4の制御装置の矯正処理方式を示すフローチ
ャート。
【図6】折曲げワークを示す説明図。
【図7】折曲げワークの矯正軸A上での分布とねらい値
Aαとの関係を示す説明図。
【符号の説明】
6  矯正テーブル 17  矯正部 26  原点検出用リミットスイッチ 28  主制御部 29  信号入力部 30  位置決め制御部 31  ファジー推論部 2  矯正量演算部 33  位置カラータ 34  モータ駆動部 α  矯正時のねらい角 Aα  矯正時のねらい値 AU   許容範囲上限 AD   許容範囲下限

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  折曲げ加工装置で折曲げ加工されたワ
    ークを矯正曲げ加工装置で矯正曲げ加工することにより
    、前記ワークの折曲げ角度をねらい値に近づける矯正曲
    げ加工方法において、前記折曲げ加工装置で折曲げ加工
    されるワークの折曲げ角度が前記ねらい値の一方向にの
    み分布するよう折曲げ加工し、前記矯正曲げ加工装置に
    矯正曲げ加工をすべき部分を介して他の一部が自由端に
    なるよう前記ワークの一部を固定して支持し、前記自由
    端の一位置を検出することにより、この位置の目的とす
    る位置からのずれを検出し、前記ずれに応じた位置矯正
    量を経験者の知識データに基くファジー推論により求め
    、求めた位置矯正量に応じて前記自由端の一位置を一方
    向に矯正移動させ、ワーク曲げ角をねらい値に近づける
    ことを特徴とする矯正曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】  請求項1において、前記折曲げ角度を
    分布させる方向は、前記ねらい値を超えた範囲であるこ
    とを特徴とする矯正曲げ加工方法。
  3. 【請求項3】  折曲げ加工装置で折曲げ加工されたワ
    ークを矯正曲げ加工することにより、前記ワークの折曲
    げ角度をねらい値に近づける矯正曲げ加工装置において
    、矯正すべき曲げ部の一端を固定し、他端を自由端とし
    て支持するワーククランプ装置と、前記ワークの自由端
    の曲げ矯正方向に沿って移動可能のワーク矯正部と、前
    記ワークの自由端の一位置の前記矯正方向に沿った現在
    位置を検出するワーク位置検出センサと、経験者の知識
    データに基いて前記ワーク位置検出センサの検出位置か
    ら前記自由端の一位置での矯正移動量を求めるファジー
    推論部と、前記ファジー推論部で求めた矯正移動量に基
    いて前記ワーク矯正部を一方向に移動させることにより
    前記ワークの折曲げ角度をねらい値に近づける位置決め
    制御部と、を備えたことを特徴とする矯正曲げ加工装置
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