JPH04299226A - トルクセンサの温度補償装置 - Google Patents

トルクセンサの温度補償装置

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JPH04299226A
JPH04299226A JP6416191A JP6416191A JPH04299226A JP H04299226 A JPH04299226 A JP H04299226A JP 6416191 A JP6416191 A JP 6416191A JP 6416191 A JP6416191 A JP 6416191A JP H04299226 A JPH04299226 A JP H04299226A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクセンサの温度補
償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公知のトルクセンサとして、トルク伝達
軸の外周に一対の磁気異方性部を形成し、この軸にトル
クが印加されたときの各磁気異方性部の透磁率の変化を
、これら磁気異方性部の近傍に配置された一対の検出コ
イルで検出し、両検出信号の差から、軸に作用するトル
クの大きさを電気信号に変換するようにしたものが、た
とえば特許第169326号明細書において開示されて
いる。
【0003】この種のトルクセンサでは、磁気異方性部
が形成された軸部分や検出コイルや励磁コイルなどによ
ってセンサ部が構成されるが、このセンサ部に温度変化
が生じると、その磁気特性や電気特性が変化する。この
結果、センサのトルク検出特性が変化して、その検出精
度に変動が生じる。特に、自動車のエンジンからの動力
取出軸などのように、トルク伝達軸の一端側と他端側と
の温度差が大きく、軸に温度勾配がある場合に問題とな
る。
【0004】トルクセンサ軸に温度勾配がある場合にお
いてもセンサ出力を安定に保つようにしたものとして、
ヨーロッパ特許出願公開第0 309 979号公報に
開示されるものがある。このヨーロッパ公報においては
、図4(b) に示すように、トルク伝達軸1に取り付
けられたスリーブ2に、同方向に傾斜する一対の磁気異
方性部3、4と、これら磁気異方性部3、4どうしの間
に位置して反対方向に傾斜する磁気異方性部5とが形成
されている。磁気異方性部3、4は互いに等しい幅で形
成され、また磁気異方性部5は、磁気異方性部3、4の
2倍の幅で形成されている。6、7、8は検出コイルで
、各磁気異方性部3、4、5に対応してそれぞれ設けら
れている。各検出コイル6、7、8は直列に接続され、
検出コイル6、7は同特性に、また検出コイル8は逆特
性になるように結線されている。
【0005】このような構成によれば、軸1にトルクが
印加していない状態において、センサ部に温度勾配が存
在しない場合には、検出コイル6、7の出力は同極性で
等しい値となり、また検出コイル8の出力は反対の極性
で2倍の値となる。このため、それらの総和は零になり
、センサ部全体に温度変化があったとしても、その影響
が除去された零点出力が得られる。一方、軸1にトルク
が印加していない状態において、センサ部に同図(a)
 に示すような温度勾配が存在すると、各検出コイル6
、7、8の出力は、同図(c) のように、この温度勾
配の影響を受けたものとなる。しかし、このような場合
であっても、各検出コイル6、7、8の出力の総和は同
図(d) に示すように零になり、温度勾配の影響を取
り除いた零点出力が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この図4に示
したヨーロッパ特許出願公開第0 309 979 号
公報のものでは、センサ各部の磁気特性がセンサ全体で
バランスしていることが必要である。さもなければ、セ
ンサ部に温度変化や温度勾配が生じたときに、理論通り
に零点補償が機能しないという問題点がある。言い換え
ると、センサ製造工程などで磁気的なアンバランスが生
じ、これが原因して各検出コイル6、7、8からの出力
電圧がバランスされなくなると、温度変化や温度勾配が
生じたときに、この温度変化や温度勾配に起因する零点
出力変化を補償しきれなくなり、零点出力に変化が生じ
てしまうという問題点がある。
【0007】以下、このことを簡単な例にもとづいて説
明する。図5は、先に説明した特許第169326号明
細書などにおいて用いられているトルクセンサのセンサ
部の構造を示す。ここでは、トルク伝達軸1に一対の磁
気異方性部11、12が形成され、各磁気異方性部11
、12の周囲には、励磁コイル13、14と検出コイル
15、16とがそれぞれ設けられている。励磁コイル1
3、14は、励磁電流を供給するための交流電源17に
接続され、また検出コイル15、16は、これら検出コ
イル15、16の検出信号の差からトルク検出出力を求
めるため、低域通過フィルタ19、20を経由して演算
器18に接続されている。検出コイル15、16からの
信号を低域通過フィルタ19、20に通して直流にした
検出電圧をVA、VBとすると、演算器18の出力電圧
V0は、V0 = VA − VB となる。
【0008】図6は、励磁電流が変化したときのVA、
VBの変化の特性を示す。図5の両センサ部が磁気的に
バランスしている場合にはVA、VBの変化の特性が一
致する筈であるが、現実には図示のように特性が相違す
るのが常である。励磁電流はセンサ部の温度にしたがっ
て変化するため、結局図6は、センサ部の温度変化にと
もなうVA、VBの変化の様子をも示すことになる。
【0009】この図6において、零点の出力電圧  V
0 = VA − VB  は、動作点1と動作点2と
で変化する。すなわち、温度変化によりセンサの動作点
が動作点1から動作点2に変化すると、そのときの零点
の出力電圧はV01 からV02 に変化する。そして
、その差ΔV0 = V01 − V02 が、温度変化にともなう零点変化となって現れる。
【0010】これを実際のセンサでテストした結果を図
7および図8に示す。図7は励磁電流を変化させたとき
の零点の出力電圧の変化を示しており、また図8は同じ
く励磁電流を変化させたときの正規化された零点の出力
電圧の変化を示している。ここで正規化された零点の出
力電圧とは、零点の出力電圧の値をキャリア電圧( V
A + VB )の値で正規化した値、すなわち( V
A − VB )/( VA + VB )をいう。こ
のように正規化することで、何らかの原因にもとづく出
力変動を補正したデータを得ることができる。
【0011】いずれにしても、これら図7および図8よ
り、製造過程でセンサに磁気的アンバランスを生じた場
合には、温度変化や温度勾配によってその励磁電流が変
化することなどにより動作点が変化すれば、その結果と
して零点が変化することがわかる。そして実際の製造工
程においては、センサに磁気的なアンバランスが全く生
じないようにすることはまず不可能で、このため零点の
変化が避けられないという問題点がある。
【0012】また一般には、軸1の磁歪定数、透磁率、
電気抵抗率や、コイルを収容するシールドヨークの透磁
率、電気抵抗率や、センサを構成する部材の透磁率、電
気抵抗率などの温度特性がセンサ全体としてバランスし
ていないために、前述のセンサの零点のみならず、その
感度が温度変化するという問題点がある。たとえば、軸
1の材料として一般にトルクセンサ用軸として適当なニ
ッケルクロムモリブデン鋼を用い、またシールドヨーク
にPCパーマロイ(商品名)を用いたときのセンサ感度
の温度特性を図9に示す。ところが、前述のヨーロッパ
特許出願公開第0309 979 号公報では、この感
度変化についての温度補償は、何らなされていないとい
う問題点もある。
【0013】一方、このヨーロッパ公報では磁気異方性
部を3箇所設けているが、これに代えて、特開平1−1
70823号公報に開示されるように磁気異方性部を4
箇所とすると、温度勾配の影響を取り除くことができる
とともに、検出感度を倍加させることができる利点があ
る。しかし、この特開平1−170823号公報におい
てもセンサに当然存在する磁気的なアンバランスについ
ては考慮されておらず、その点においてセンサのトルク
検出精度があまり高くないという問題点がある。
【0014】そこで本発明はこのような問題点を解決し
て、磁歪式トルクセンサにとって避けられない磁気的ア
ンバランスにもとづく零点出力や感度の変動をことごと
く補償できるようにし、しかも特開平1−170823
号公報と同様に検出感度を向上させた場合においても、
なおこれら零点出力や感度の変動を補償できるようにす
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、トルク伝達軸の外周面に形成された磁気異方
性部と、この磁気異方性部に対応して設けられた検出コ
イルとを備えて、前記トルク伝達軸に印加されるトルク
の大小に応じた検出信号を前記検出コイルから出力する
ようにした磁歪式のトルクセンサにおいて、前記磁気異
方性部をトルク伝達軸の長さ方向の少なくとも3箇所の
位置に形成し、各磁気異方性部にそれぞれ対応して検出
コイルを設け、各検出コイルの検出信号から、軸に生じ
る温度変化および温度勾配にもとづく出力の零点の誤差
成分を相殺して除去する手段を設け、かつ、任意の一対
の検出コイルからの検出信号の電圧の和が一定になるよ
うに、前記検出コイルを励磁するための励磁電流を制御
する手段を設けたものである。
【0016】
【作用】このような構成によれば、任意の一対の検出コ
イルからの検出信号電圧の和が一定になるように制御し
ているため、換言すると、センサの全磁束を一定にして
、温度が変化してもセンサの磁気異方性領域全体の動作
点が一定になるようにしているため、温度変化や温度勾
配が生じても、それにともなう零点の変動が最小になる
【0017】すなわち、一般に商業的大量生産工程にお
いては、どんなに工程を管理しても、センサ出力の零点
は10%FS 程度のばらつきが生じるのが通例てある
。それ以上のレベルでバランスをとることは、極端なコ
ストアップを招き、商業生産を阻害する要因となる。こ
れに対し本発明は、トルクセンサには通常磁気的なアン
バランスが必ず存在するという前提にもとづいて、温度
変化や温度勾配への対策をたてたものであり、前述のよ
うに温度が変化しても検出信号電圧の和を常に一定に保
つようにして、センサの動作点を一定にすることで、零
点の変動を最小にしたものである。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例を示す。同図(
b) において、トルク伝達軸1には、その長さ方向に
距離をおいた3箇所に磁気異方性部21、22、23が
順に形成され、磁気異方性部21と磁気異方性部22と
は同方向に傾斜し、また磁気異方性部23はこれらとは
逆方向に傾斜している。各磁気異方性部21、22、2
3の周囲には、励磁コイル24A 、24B 、24C
 と検出コイル27A 、27B 、27C とがそれ
ぞれ設けられている。励磁コイル24A 、24B 、
24C は、励磁電流を供給するための交流電源30に
接続され、また検出コイル27A 、27B 、27C
 は、それぞれ整流フィルタ31A 、31B 、31
C に接続されている。
【0019】一端側の検出コイル27A に対応した出
力ラインと、中央の検出コイル27B に対応した出力
ラインとは、減算のための第1の演算器34の入力側に
接続されている。また中央の検出コイル27B に対応
した出力ラインと、他端側の検出コイル27Cに対応し
た出力ラインとは、減算のための第2の演算器35の入
力側に接続されている。さらに、これら第1の演算器3
4の出力側と第2の演算器35の出力側とは、減算のた
めの第3の演算器36の入力側に接続されている。37
は第3の演算器36の出力端子である。
【0020】一方、一端側の検出コイル27A に対応
した出力ラインと、他端側の検出コイル27C に対応
した出力ラインとは、加算のための第4の演算器38の
入力側に接続されている。この第4の演算器38の出力
側は、基準電圧Vrefとの比較のための差し引き点3
9に接続され、その比較結果がオートゲインコントロー
ラ40に入力されるようになっている。オートゲインコ
ントローラ40の出力側は交流電源30に接続され、励
磁回路へ供給する電力を制御可能である。
【0021】このような構成において、各検出コイル2
7A 、27B 、27C からの出力をそれぞれVA
、VB、VCとすると、これら出力VA、VB、VCは
、それぞれ次のようになる。 VA = V0 + v + Δv VB = V0 + Δv VC = V0 − v − Δv ここで、 V0 は室温下でトルク零のときのコイル出
力、v は軸1に温度勾配が生じたときのアンバランス
にもとづくコイル出力、そしてΔv は軸1に印加され
るトルクにもとづくコイル出力である。トルクゼロのと
き、これら各コイルからの出力VA、VB、VCは、図
1(c) に示す通りとなる。
【0022】これら出力VA、VB、VCにもとづき、
演算器34には出力v が現れ、また演算器35には出
力 v + 2Δv が現れる。そして演算器36の出
力端子37には、V0およびv の影響を取り除いた出
力 2Δv のみが現れる。すなわち、軸1に図1(a
) に示すような温度勾配があった場合でも、この温度
勾配に起因する出力v が取り除かれた出力 2Δv 
のみが出力端子37に現れるため、この温度勾配にもと
づく誤差が除去されることになる。
【0023】演算器38には、両端の磁気異方性部21
、23に対応した検出コイル27A 、27C からの
出力VA、VCが入力される。そして、これら出力の和
 VA + VCが基準電圧Vrefと等しい一定値と
なるように、交流電源30を含む励磁回路がオートゲイ
ンコントローラ40によって制御される。
【0024】すなわち、図1(b) に示されるセンサ
部に磁気的なアンバランスがあった場合には、このセン
サ部に温度変化や温度勾配が生じると、図6で説明した
ように各出力VA、VB、VCはまちまちに変化しよう
とするため、検出誤差の原因となる。しかし、上述のよ
うに VA + VCが一定になるように制御している
ため、センサ全体の動作点が一定に保たれ、このような
検出誤差の発生が極力防止されて、零点を有効に安定さ
せることができる。なお、図示のように両端側の出力V
A、VCを用いて制御することで、センサ部全体の温度
変化の平均値を正確に検知することが可能となる。しか
し、中央部の出力VBを利用し、 VB + VCを一
定にする制御も、もちろん可能である。
【0025】また図4(b) に示した従来のものでは
、磁気異方性部3、4、5および検出コイル6、7、8
の幅を正確に1:1:2に形成しなければならず、これ
には多少の商業的問題点があるが、図1(b) に示す
ようにこれを1:1:1にすることで、商業上の製造可
能性を飛躍的に向上させることができる。ヨーロッパ特
許出願公開第0 309 979 号公報では、図4(
b) の検出コイル8を二分してこの点の解決を図ろう
としたものも開示されているが、まだ十分でなく、図1
(b) の構成の方が格段にすぐれている。
【0026】図2は、本発明の第2実施例を示す。ここ
では、軸1の長さ方向の4箇所に磁気異方性部41、4
2、43、44が形成され、両端の磁気異方性部41、
44は同方向に傾斜されている。中央の磁気異方性部4
2、43は、ともに両端の磁気異方性部41、44とは
反対の方向に傾斜されている。 24A〜24D は励
磁コイル、27A〜27D は検出コイルである。 3
1A〜31D は整流フィルタである。
【0027】第1の演算器34の入力側には、互いに傾
斜方向が逆であるが、しかし隣合わない磁気異方性部4
1、43に対応した検出コイル 27A、27C から
の出力ラインが接続されている。同様に、第2の演算器
35の入力側には、磁気異方性部42、44に対応した
検出コイル 27B、27D からの出力ラインが接続
されている。また、第4の演算器38の入力側には、第
2の演算器35と同様に、磁気異方性部42、44に対
応した検出コイル 27B、27D からの出力ライン
が接続されている。
【0028】このような構成において、各検出コイル 
27A〜27D からの出力VA〜VDは、それぞれ次
のようになる。 VA = V0 + 2v +  ΔvVB = V0
 + v − Δv VC = V0 − Δv VD = V0 − v + Δv これら各コイルからの出力VA〜VDは、図2(c) 
に示す通りとなる。
【0029】これら出力VA〜VDにもとづき、演算器
34、35には、ともに出力2v + 2Δv が現れ
、また演算器36の出力端子37には、V0およびv 
の影響を取り除いた出力 4Δvのみが現れる。すなわ
ち、この図2の例の場合には、図1の場合と同様に、図
2(a) に示すような温度勾配があった場合でも、こ
の温度勾配にもとづく誤差が除去される。のみならず、
出力端子37には出力 4Δv が現れるため、図1の
ように出力 2Δv しか現れないものに比べ、2倍の
感度を得ることができる。
【0030】この図2の場合も、出力の和 VB + 
VD  が一定となるように制御しているため、センサ
部にアンバランスがあった場合にも、センサ全体の動作
点が一定に保たれて、零点の安定化を図ることが可能と
なる。
【0031】図3は、本発明の第3実施例を示す。ここ
では、零点の補償のみならず、感度の補償も行われてい
る。すなわち、ここでは、図2の構成に加え、励磁コイ
ル24のための励磁回路に、励磁電流検出用抵抗46が
設けられている。47は励磁電流検出回路で、抵抗46
の両端にそれぞれ接続された一対の整流フィルタ48、
49と、両整流フィルタ48、49の出力の差をとる演
算器50とで構成されている。一方、第3の演算器36
と出力端子37との間にはオートゲインコントローラ5
1が設けられ、演算器50の出力側がこのオートゲイン
コントローラ51に接続されている。
【0032】このような構成によると、図2の場合と同
様にセンサの動作点を一定に保つことができて零点の安
定を図ることができるのみならず、検出感度の温度補償
もが可能となる。詳細には、抵抗46を利用して励磁電
流を検出することにより、前述のようにこの励磁電流は
センサ部の温度と相関関係を有することから、このセン
サ部全体の平均的な温度が検出される。この検出結果に
もとづき、演算器50から温度補償信号が出力され、オ
ートゲインコントローラ51の増幅率が調整されること
で、このオートゲインコントローラ51からは、温度変
化や温度勾配の存在にもとづく感度変化が補償されたト
ルク検出信号が出力される。
【0033】なお、励磁電流検出用抵抗46に代えて、
センサ部に適当な温度センサを設けても、同様に感度の
補償を行うことができる。また、図1の回路に同様の感
度補償回路を設置することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、トル
ク伝達軸の長さ方向の少なくとも3箇所の位置に磁気異
方性部を形成し、各磁気異方性部に対応して設けられた
検出コイルの検出信号から、軸に生じる温度変化および
温度勾配にもとづく出力の零点の誤差成分を相殺して除
去する手段を設け、かつ、任意の一対の検出コイルから
の検出信号の電圧の和が一定になるように、前記検出コ
イルを励磁するための励磁電流を制御する手段を設けた
ことから、トルセンサに磁気的なアンバランスがあって
も、センサ部の温度変化や温度勾配にかかわらずその動
作点が一定になるように制御することができ、零点の変
動を最小限度に抑えることができる。
【0035】また本発明によると、測定感度を温度補償
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のトルクセンサの温度補償
装置の概略構成およびその動作特性を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例のトルクセンサの温度補償
装置の概略構成およびその動作特性を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例のトルクセンサの温度補償
装置の概略構成を示す図である。
【図4】従来のトルクセンサの温度補償装置の概略構成
およびその動作特性を示す図である。
【図5】従来の他のトルクセンサの温度補償装置の概略
構成を示す図である。
【図6】図5に示された装置の理論的な動作特性を示す
図である。
【図7】図5に示された装置の実際の動作特性の測定結
果を示す図である。
【図8】図5に示された装置についての正規化された実
際の動作特性の測定結果を示す図である。
【図9】図4に示された装置の感度の温度特性を示す図
である。
【符号の説明】
1      トルク伝達軸 21      磁気異方性部 22      磁気異方性部 23      磁気異方性部 24A     励磁コイル 24B     励磁コイル 24C     励磁コイル 27A     検出コイル 27B     検出コイル 27C     検出コイル 30      交流電源 34      演算器 35      演算器 36      演算器 38      演算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  トルク伝達軸の外周面に形成された磁
    気異方性部と、この磁気異方性部に対応して設けられた
    検出コイルとを備えて、前記トルク伝達軸に印加される
    トルクの大小に応じた検出信号を前記検出コイルから出
    力するようにした磁歪式のトルクセンサにおいて、前記
    磁気異方性部をトルク伝達軸の長さ方向の少なくとも3
    箇所の位置に形成し、各磁気異方性部にそれぞれ対応し
    て検出コイルを設け、各検出コイルの検出信号から、軸
    に生じる温度変化および温度勾配にもとづく出力の零点
    の誤差成分を相殺して除去する手段を設け、かつ、任意
    の一対の検出コイルからの検出信号の電圧の和が一定に
    なるように、前記検出コイルを励磁するための励磁電流
    を制御する手段を設けたことを特徴とするトルクセンサ
    の温度補償装置。
  2. 【請求項2】  磁気異方性部がトルク伝達軸の長さ方
    向の3箇所に形成されるとともに、各磁気異方性部に対
    応した第1〜第3の検出コイルが設けられ、誤差成分を
    相殺して除去する手段は、第1の検出コイルと第2の検
    出コイルとの検出信号の差を演算する第1の演算手段と
    、第2の検出コイルと第3の検出コイルとの検出信号の
    差を演算する第2の演算手段と、これら第1および第2
    の演算手段の出力信号の差を演算する第3の演算手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ
    の温度補償装置。
  3. 【請求項3】  励磁電流を制御する手段は、トルク伝
    達軸の長さ方向の両端側に位置する一対の磁気異方性部
    にそれぞれ対応した検出コイルからの検出信号の和が一
    定になるように励磁電流を制御可能とされていることを
    特徴とする請求項2記載のトルクセンサの温度補償装置
  4. 【請求項4】  磁気異方性部がトルク伝達軸の長さ方
    向の4箇所に形成されるとともに、各磁気異方性部に対
    応した4つの検出コイルが設けられ、誤差成分を相殺し
    て除去する手段は、任意の一対の検出コイルの検出信号
    の差を演算する第1の演算手段と、残りの他の一対の検
    出コイルの検出信号の差を演算する第2の演算手段と、
    これら第1および第2の演算手段の出力信号の差を演算
    する第3の演算手段とを有することを特徴とする請求項
    1記載のトルクセンサの温度補償装置。
  5. 【請求項5】  磁気異方性部およびその周囲の平均的
    な温度を検出する手段と、この温度を検出する手段から
    の温度検出信号にもとづき検出コイルからの検出信号を
    修正することでトルク検出感度を温度補償する手段とを
    有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか
    1項記載のトルクセンサの温度補償装置。
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