JPH04299107A - ホースの製造方法およびその装置 - Google Patents
ホースの製造方法およびその装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
脂を被覆材として用いるホースの製造方法およびその装
置に関する。
成形体を加硫してホースを製造する場合に、加硫時にゴ
ム組成物の発泡を抑えたりホース成形体の形状を保持し
たりする等のために、ホース成形体の外周面を熱可塑性
の耐熱性樹脂で被覆している。そして、この耐熱性樹脂
としては、ポリメチルペンテン樹脂が広く採用されてい
る。ポリメチルペンテン樹脂は、耐熱性・離型性がよく
、かつ水分吸収性が非常に低いため無乾燥で使用できる
等の利点があるからである。
り返して使用される(リサイクル使用)。すなわち、ホ
ース成形体の外周面を被覆してホース成形体を加硫して
ホースとした後、そのホースから剥離除去し、再びホー
ス成形体の外周面を被覆するという手順が繰り返される
。これは、ポリメチルペンテン樹脂が高価である等のた
めに、ポリメチルペンテン樹脂の有効利用をはかるため
である。
ホース成形体の外周面を被覆してホース成形体の加硫を
行うとホース成形体を構成するゴム組成物中の可塑剤等
の揮発性成分がポリメチルペンテン樹脂に移行するので
、ポリメチルペンテン樹脂のリサイクル使用によりこの
揮発性成分がポリメチルペンテン樹脂内に蓄積されるこ
とになる。このため、リサイクル使用回数が増えるにつ
れてこの蓄積量が増大し、これがホース成形体の外周面
に悪影響を及ぼし、ホース成形体の外周面に凹凸が生じ
るなどの問題が発生してしまう。この問題を避けるため
には、リサイクル使用回数を低減してホース成形体の外
周面に凹凸等の異常が発生する前にポリメチルペンテン
樹脂を廃棄しなければならなかった。
ペンテン樹脂を未加硫ゴム組成物からなるホース成形体
の外周面の被覆に用いるホースの製造方法およびその装
置であって、ポリメチルペンテン樹脂のリサイクル使用
回数を高めてポリメチルペンテン樹脂の有効利用をはか
ることができるホースの製造方法およびその装置を提供
することを目的とする。
成物からなるホース成形体の外周面をポリメチルペンテ
ン樹脂で被覆した後に前記ホース成形体を加硫し、つい
で前記ポリメチルペンテン樹脂を剥離除去するホースの
製造方法において、剥離除去されたポリメチルペンテン
樹脂を、加熱して内部の揮発性成分を蒸発除去した後に
、再度、未加硫ゴム組成物からなるホース成形体の外周
面の被覆に使用することを特徴とする。
リメチルペンテン樹脂を加熱して内部の揮発性成分を蒸
発除去した後に再利用するために、揮発性成分が内部に
蓄積されないからポリメチルペンテン樹脂のリサイクル
使用回数を高めることができる。また、本発明は、未加
硫ゴム組成物からなるホース成形体の外周面をポリメチ
ルペンテン樹脂で被覆するための樹脂押出機からなり、
外周面をポリメチルペンテン樹脂で被覆されたホース成
形体は加硫装置で加硫され、加硫後においてポリメチル
ペンテン樹脂は樹脂剥離装置で剥離除去されるホースの
製造装置において、前記樹脂押出機にホッパを付設し、
該ホッパに加熱手段を配置して該ホッパ内に導入される
ポリメチルペンテン樹脂を加熱するようにしたことを特
徴とする。
出機にホッパを付設したために、ホッパ内でポリメチル
ペンテン樹脂を加熱して内部の揮発性成分を蒸発除去し
た後に樹脂押出機に連続的に送り込むことができるので
、ポリメチルペンテン樹脂のリサイクル使用回数を高め
ることができると共にホースを連続的に製造することが
可能となる。
しく説明する。図1はホース成形体の一例の外周面をポ
リメチルペンテン樹脂で被覆した様子を示す一部切り欠
き斜視図である。図1において、ホース成形体1は内面
ゴム管2とその外側に配置された補強層3とその外側に
配置された外面ゴム管4とからなる。内面ゴム管2およ
び外面ゴム管4は、それぞれ、未加硫ゴム組成物から構
成される。この未加硫ゴム組成物は、天然ゴム又は各種
合成ゴムに硫黄等の配合剤を配合してなるホース用の通
常の配合物である。また、補強層3は、鋼線又は合成繊
維糸を編組或いは螺旋状に巻回してなる。
ンテン樹脂5で被覆されている。6は合成樹脂製のマン
ドレルである。ポリメチルペンテン樹脂5としては、一
般に市販されているポリメチルペンテン樹脂を用いれば
よい。ホースは、ポリメチルペンテン樹脂5で被覆され
たホース成形体1を常法により加硫することによって製
造される。ポリメチルペンテン樹脂5は、加硫後にホー
スから剥離除去される。この剥離除去は、例えば、ポリ
メチルペンテン樹脂5を60℃程度に加熱して若干軟化
させ、ついで切除することにより行えばよい。除去後の
ポリメチルペンテン樹脂5は粉砕し、加熱して内部の可
塑剤等の揮発性成分を蒸発除去した後に、再びホース成
形体1の被覆にリサイクル使用される。この場合の加熱
は、120 ℃以上、好ましくは135 ℃〜180
℃の温度範囲で行えばよい。135 ℃未満では揮発性
成分の蒸発除去が十分でなく、180 ℃を超えるとポ
リメチルペンテン樹脂がブロッキングを起こすためポリ
メチルペンテン樹脂を樹脂押出機から押し出してホース
成形体1の被覆に供することができなくなるからである
。なお、リサイクル使用に際しては、ポリメチルペンテ
ン樹脂5の加熱による揮発性成分の除去を毎回毎に又は
複数回毎に行えばよい。
に用いる装置を部分的に示す。図2において、10はポ
リメチルペンテン樹脂を収容した樹脂押出機であって、
矢印tの方向に移動するホース成形体1の外周面にポリ
メチルペンテン樹脂を加熱下に溶融状態で押し出して被
覆を行うためのものである(ポリメチルペンテン樹脂の
融点は230 ℃) 。ポリメチルペンテン樹脂で被覆
されたホース成形体1は冷却槽11で冷却されてポリメ
チルペンテン樹脂を固化させた後、加硫装置(図示せず
)で常法により加硫される。加硫後において、ポリメチ
ルペンテン樹脂は樹脂剥離装置(図示せず)で常法によ
りホースから剥離除去される。
ている。このホッパ12には、電熱ヒータ等の加熱手段
が配置されている。この加熱手段の配置は、ホッパ12
の内外いずれの箇所であってもよい。また、ホッパ12
内には適宜の攪拌手段を設け、ゆるやかに攪拌を行うよ
うにするのがよい。ホッパ12内には、剥離除去後のポ
リメチルペンテン樹脂が導入される。ポリメチルペンテ
ン樹脂は、ホッパ12内で加熱され、内部の揮発性成分
が蒸発除去された後に連続的に樹脂押出機10内に導入
される。ついで、樹脂押出機10から押し出され、連続
的にホース成形体1の外周面に被覆される。
ットル、加熱温度は135 〜180 ℃、ポリメチル
ペンテン樹脂のホッパ内滞留時間は2〜4時間とすると
よい。例えば、ホッパ容量400 リットル、加熱温度
150 ℃、ポリメチルペンテン樹脂のホッパ内滞留時
間2時間とすれば、ホース製造工程において被覆材ポリ
メチルペンテン樹脂の押出量180 kg/hr で、
外径18 mm のホースの外周に厚さ4mmの被覆を
、12メータ/ 分の速度で、ホースの連続被覆を行う
ことが可能である。ポリメチルペンテン樹脂の加熱は、
すべてをホッパ内で行わなくともよく、その一部又は大
部分をホッパに近設した予備加熱装置で行えば、その分
だけホッパの容量を軽減することができる。
件でポリメチルペンテン樹脂(三井石油化学製TPX)
を押し出して被覆を行い、これを150 ℃×60分の
加硫条件下に加硫した。加硫後、得られるホースからポ
リメチルペンテン樹脂を剥離除去し、2〜5mmに粉砕
してリサイクル使用に供した。
ペンテン樹脂に揮発性成分除去のための加熱処理を施さ
ない場合、および5回リサイクル使用毎に110 ℃、
120 ℃、135 ℃、150 ℃、165 ℃、1
80 ℃、200 ℃の加熱処理を電気オーブンで各8
時間実施した場合の実施可能なリサイクル使用回数につ
いて評価した。この結果を表1に示す。
系、内径9.5 mm補強層
; 直径0.3 mmのブラスメッキス
チールワイヤ 外面ゴム管 ; CR系
、外径18.0 mm押出条件 押出機 ; 三
葉製作所製の直径120 mmの押出機 シリンダー温度 ; 250 ℃
〜255 ℃ヘッド温度 ;
260 ℃
でポリメチルペンテン樹脂をリサイクル使用してホース
を製造した結果、リサイクル使用15回時点から押出異
常が発生し始め、リサイクル使用20回時点では連続し
た押出異常となり、ポリメチルペンテン樹脂使用不可能
となった(比較例1)。110℃の加熱処理ではリサイ
クル使用21回時点で押出異常が連続的に多発した(比
較例2)。120 ℃の加熱処理ではリサイクル使用3
0回時点で押出異常が連続的に多発した(実施例1)。 135 ℃、150 ℃、165 ℃の加熱処理ではリ
サイクル使用45回時点でも押出異常が発生しなかった
(実施例2、実施例3、実施例4)。180 ℃の加熱
処理ではリサイクル使用41回時点で溶融粘度が低くな
り過ぎ、被覆成型ができなくなった(実施例5)。20
0 ℃の加熱処理ではブロッキングが発生したため押出
被覆は実施しなかった(比較例3)。
離除去されたポリメチルペンテン樹脂を、加熱して内部
の揮発性成分を蒸発除去した後に、再度、未加硫ゴム組
成物からなるホース成形体の外周面の被覆に使用するた
め、ポリメチルペンテン樹脂のリサイクル使用回数が大
幅に向上するので省資源・コスト低減が可能となる。ま
た、樹脂押出機にホッパを付設し、該ホッパに加熱手段
を配置して該ホッパ内に導入されるポリメチルペンテン
樹脂を加熱するようにしたために、ポリメチルペンテン
樹脂のリサイクル使用回数の向上に加えてホースの連続
的製造が可能となる。そして、この樹脂押出機はベント
機構がなくても押出異常が発生しないため設備コストを
抑えることができる。本発明は、低圧用ホースから高圧
用ホースに至るまで、広くホースの製造に適用可能であ
る。
テン樹脂で被覆した様子を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
。
3 補強層 4 外面ゴム管 5 ポリメチルペンテン樹脂 10 樹脂押
出機 12 ホッパ
Claims (2)
- 【請求項1】 未加硫ゴム組成物からなるホース成形
体の外周面をポリメチルペンテン樹脂で被覆した後に前
記ホース成形体を加硫し、ついで前記ポリメチルペンテ
ン樹脂を剥離除去するホースの製造方法において、剥離
除去されたポリメチルペンテン樹脂を、加熱して内部の
揮発性成分を蒸発除去した後に、再度、未加硫ゴム組成
物からなるホース成形体の外周面の被覆に使用するホー
スの製造方法。 - 【請求項2】 未加硫ゴム組成物からなるホース成形
体の外周面をポリメチルペンテン樹脂で被覆するための
樹脂押出機からなり、外周面をポリメチルペンテン樹脂
で被覆されたホース成形体は加硫装置で加硫され、加硫
後においてポリメチルペンテン樹脂は樹脂剥離装置で剥
離除去されるホースの製造装置において、前記樹脂押出
機にホッパを付設し、該ホッパに加熱手段を配置して該
ホッパ内に導入されるポリメチルペンテン樹脂を加熱す
るようにしたホースの製造装置。
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JP3064273A JP3069968B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | ホースの製造方法およびその装置 |
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JPH04299107A true JPH04299107A (ja) | 1992-10-22 |
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ID=13253445
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006247567A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴムホース加硫用の樹脂被覆部材の供給処理装置および供給処理方法 |
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-
1991
- 1991-03-28 JP JP3064273A patent/JP3069968B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2006247567A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴムホース加硫用の樹脂被覆部材の供給処理装置および供給処理方法 |
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