JPH042990Y2 - - Google Patents

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JPH042990Y2
JPH042990Y2 JP13249187U JP13249187U JPH042990Y2 JP H042990 Y2 JPH042990 Y2 JP H042990Y2 JP 13249187 U JP13249187 U JP 13249187U JP 13249187 U JP13249187 U JP 13249187U JP H042990 Y2 JPH042990 Y2 JP H042990Y2
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molten glass
heat
pipe
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annular disk
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、白金、白金合金等からなる耐熱性パ
イプ内の溶融ガラスの流れを止めるための装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
ガラス溶融装置の操業中断、補修等のために溶
融装置の運転を停止する際には、溶融槽間の接続
パイプまたは最終溶融槽からの流出パイプの中の
溶融ガラスの流れを止める必要がある。そのため
に従来は、第8図に示すように、中を流動ガラス
が流れる耐熱性パイプ20を他の大径パイプ21
によつて二重管状に被覆し、この大径パイプ21
の中に冷却媒体を通すことにより、耐熱性パイプ
中の高温溶融ガラスを冷却固化してガラスの流れ
を止めていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この場合、耐熱性パイプ20の中に溶融ガラス
が充満していて、この溶融ガラスが冷却時に体積
収縮するので、耐熱性パイプに対する溶融ガラス
の付着作用により耐熱性パイプ20の管壁は内側
に強く引つ張られる。従つて、従来の二重管構造
による冷却の場合には、第8図において二点鎖線
で示すように、耐熱性パイプ20が内側に変形し
てパイプの断面が小さくなり、以後所定量のガラ
スを流すことが不可能となる。この変形は特に耐
熱性パイプが白金、白金合金等からなるときに、
大である。というのは、この白金がきわめて高価
であるため、パイプの管壁を比較的に薄く、例え
ば0.5〜1.5mmにせざるを得ず、従つて強度が弱い
からである。
〔考案の目的〕
本考案は、かかる問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は冷却時に耐熱性パイ
プの変形を防止することができる。溶融ガラス流
動停止装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の耐熱性パイプの変形を防止するために
は、パイプの管壁の肉厚を厚くすると少しは効果
があるが、白金がきわめて高価であるため、これ
は経済的な観点から望ましくない。
そこで本考案は、白金、白金合金等からなる耐
熱性パイプ内の溶融ガラスの流れを止めるための
装置において、耐熱性パイプの周りに環状円板を
溶接し、環状円板と環状円板の間に、冷却媒体を
通すための手段を設けたことにより上記の目的を
達成をするものである。
ここで、環状円板はフランジとして形成され、
このフランジが互いに間隔をおいて配設されてい
る。環状円板は更に、螺旋板として形成してもよ
い。更に、環状円板は好ましくは軽量化のために
複数の切り欠き部を備えている。冷却媒体を通す
ための手段は、耐熱性パイプの周りに巻きつけら
れた冷却チユーブであり、この冷却チユーブの断
面は四角形である。冷却媒体を通すための手段は
更に、耐熱性パイプ、環状円板および環状円板を
被覆する大径のパイプの間に形成された通路であ
つてもよい。
〔実施例〕
次に、第1図乃至第7図を参照して本考案の実
施例を詳しく説明する。
第1図と第2図は本考案の第1の実施例を示
す。これらの図において、1はガラス溶融装置に
於ける耐熱性パイプであり、例えば溶融槽間にお
ける接続パイプまたは最終溶融槽からの流出パイ
プである。2は、耐熱性パイプ1の外周面1aに
間隔をおいて溶接された環状円板としてのフラン
ジ、3は、フランジ2とフランジ2の間において
耐熱性パイプ1の周りに巻きつけられた、冷却媒
体を通すためのリング状で断面が四角形の冷却チ
ユーブである。4は、冷却チユーブ3に接続され
た、冷却チユーブ3に冷却媒体を供給するための
供給パイプ、5は、冷却媒体を排出するための排
出パイプである。6は加熱源、例えば炭化珪素発
熱体である。
図示していない溶融槽で溶融された溶融ガラス
は、耐熱性パイプ1の中を流れて図示していない
他の装置に供給される。ガラス溶融装置の操業中
断、補修等のために溶融装置の運転を停止する場
合には、冷却チユーブ3に水、空気等の冷却媒体
を供給パイプ4から供給し、冷却チユーブ3内に
通し、排出パイプ5から排出することにより、溶
融ガラスを冷却固化してその流れを止める。溶融
装置の運転を再開する場合は、冷却媒体の供給を
停止し、冷却固化されたガラスを加熱源6によつ
て加熱して再び溶融する。
耐熱性パイプ1に溶接された環状円板としての
フランジ2は、耐熱性パイプ1と一体となつてい
るので、耐熱性パイプ1を補強する働きがある。
従つて、耐熱性パイプ1は、冷却固化時に体積収
縮する溶融ガラスによつて内側へ強く引つ張られ
ても、それに耐えることができるので、耐熱性パ
イプ1は変形しない。なお、冷却媒体によつてフ
ランジ2も冷却され、フランジ2自体の機械的強
度が高まるので、フランジ2の補強作用は益々強
力になる。
第3図に示した第2の実施例の場合には、フラ
ンジ2の重量を減らすために、複数の切り欠き部
7がフランジ2に形成されている。
第4図と第5図に示した第3の実施例の場合に
は、フランジ2の代わりに螺旋板8が環状円板と
して設けられている。この螺旋板8はフランジ2
と同様に耐熱性パイプ1の外周面1aに溶接さ
れ、更に隣接する螺旋板8の端面8a,8bが溶
接等により互いに連結されている。従つて、螺旋
板8は互いに繋がつて螺旋状に延びている。この
場合、螺旋板8の間に配設される冷却チユーブ9
は螺旋状のもの1本でよく、供給パイプ10と排
出パイプ11もそれぞれ1本でよい。この第3の
実施例の場合、螺旋板8は螺旋状に延びる1枚の
板によつて形成してもよい。更に、前記第2の実
施例と同様に、螺旋板8の軽量化のために切り欠
き部を螺旋板8に形成することができる。
第6図に示した第4の実施例の場合には、フラ
ンジ2の外周部に大径のパイプ12が溶接され、
このパイプ12、耐熱性パイプ1およびフランジ
2の間に、冷却媒体を通すための通路13が形成
されている。
第7図に示した第5の実施例の場合には、大径
のパイプ12が両端のフランジ2に溶接され、こ
のパイプ12と耐熱性パイプ1の間に螺旋板8が
設けられている。それによつて、大径パイプ1
2、耐熱性パイプ1、フランジ2および螺旋板8
の間に、冷却媒体を通すための一つの通路14が
形成されている。
上記五つの実施例において、耐熱性パイプ1、
環状円板2,8、冷却チユーブ3,9および大径
のパイプ12の材質は例えば高温溶融ガラスの浸
蝕に耐える白金、白金合金等である。耐熱性パイ
プ1の外径とその管壁の厚さは例えば20〜60mm、
0.5〜1.5mmである。環状円板2,8の厚さは例え
ば1.0〜3.0mmであり、その外径は耐熱性パイプ1
の外径よりも例えば半径で5〜10mm大きい。冷却
チユーブ3,9の管壁の厚さは例えば0.5〜1.0mm
で、その最外径は環状円板2,8の外径とほぼ同
じである。また、環状円板としてのフランジ2の
間隔または螺旋板8のピツチは30mm以内が望まし
く、それを越えると、耐熱性パイプ1に変形が発
生し、所期の目的が達成できなくなる。環状円板
としてのフランジ2と冷却チユーブ3または通路
13の個数は耐熱性パイプ1の内径とその中を流
れる溶融ガラスの温度および流量(l/min)に
従つて決められる。例えば耐熱性パイプ1の内径
が25mm、溶融ガラスの温度が1300℃でその流量が
0.15l/minであるときには、フランジ2は3個以
上そして冷却チユーブ3または通路13は2本以
上であるのが望ましく、溶融ガラスの温度が1300
℃でその流量が0.30l/minであるときには、フラ
ンジ2は5個以上そして冷却チユーブ3または通
路13は4本以上であるのが望ましい。また、螺
旋板8のピツチと冷却チユーブ9または通路14
の長さも同様に、耐熱性パイプ1の内径とその中
を流れる溶融ガラスの温度および流量(l/
min)に従つて決められる。更に、環状円板2,
8の外径と冷却チユーブ3,9の最外径は同一で
なくてもよく、また供給パイプ4,10と排出パ
イプ5,11の冷却チユーブ3,9への取り付け
位置は実施例の位置に限定されるものではない。
更に、耐熱性パイプ1の向きは水平でも垂直でも
よいし、他の方向でも構わない。
上記実施例による溶融ガラス流動停止装置にお
いて、冷却チユーブ3,9または通路13,14
に通水することによつて、耐熱性パイプ1の内径
が25mm、溶融ガラスの温度が1300℃でその流量が
0.30l/minであるときに、溶融ガラスは1〜2分
でその流動が止まつた。また、このような通水作
業を100回繰り返しても、障害となるような耐熱
性パイプ1の変形は生じなかつた。
〔考案の効果〕
以上の説明したように、本考案は、耐熱性パイ
プの周りに環状円板を溶接し、環状円板と環状円
板の間に、冷却媒体を通すための手段を設けたの
で、耐熱性パイプが環状円板によつて補強され、
その結果溶融ガラスが冷却固化するときの耐熱性
パイプの変形を防止することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例による溶融ガラ
ス流動停止装置の、第2図の−線に沿つた縦
断面図、第2図は第1図の溶融ガラス流動停止装
置を−方向に見た図、第3図は第2の実施例
による溶融ガラス流動停止装置の、第2図と同様
な図、第4図は第3の実施例による溶融ガラス流
動停止装置の平面図、第5図は第3の実施例の螺
旋板の斜視図、第6図は第4の実施例による溶融
ガラス流動停止装置の縦断面図、第7図は第5の
実施例による溶融ガラス流動停止装置の縦断面
図、第8図は従来の溶融ガラス流動停止装置の縦
断面図である。 1……耐熱性パイプ、1a……耐熱性パイプの
外周面、2,8……環状円板(2……フランジ、
8……螺旋板)、3,9,13,14……冷却媒
体を通すための手段(3,9……冷却チユーブ、
13,14……通路)、4,10……供給パイプ、
5,11……排出パイプ、6……加熱源、7……
切り欠き部、8a,8b……螺旋板の端面、12
……大径のパイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 白金、白金合金等からなる耐熱性パイプ内の
    溶融ガラスの流れを止めるための装置におい
    て、耐熱性パイプの周りに環状円板を溶接し、
    環状円板と環状円板の間に、冷却媒体を通すた
    めの手段を設けたことを特徴とする溶融ガラス
    流動停止装置。 (2) 環状円板がフランジとして形成され、このフ
    ランジが互いに間隔をおいて配設されているこ
    とを特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の溶融ガラス流動停止装置。 (3) 環状円板が螺旋板として形成されていること
    を特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の溶融ガラス流動停止装置。 (4) 環状円板が軽量化のために複数の切り欠き部
    を備えていることを特徴とする、実用新案登録
    請求の範囲第1項から第3項のいずれか一つに
    記載の溶融ガラス流動停止装置。 (5) 冷却媒体を通すための手段が、耐熱性パイプ
    の周りに巻きつけられた冷却チユーブであるこ
    とを特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の溶融ガラス流動停止装置。 (6) 冷却チユーブの断面が四角形であることを特
    徴とする、実用新案登録請求の範囲第5項記載
    の溶融ガラス流動停止装置。 (7) 冷却媒体を通すための手段が、耐熱性パイ
    プ、環状円板および環状円板を被覆する大径の
    パイプの間に形成された通路であることを特徴
    とする、実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    溶融ガラス流動停止装置。
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