JPH04298533A - ポリ−γ−グルタミン酸グラフト化物の製造法 - Google Patents

ポリ−γ−グルタミン酸グラフト化物の製造法

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JPH04298533A
JPH04298533A JP8721491A JP8721491A JPH04298533A JP H04298533 A JPH04298533 A JP H04298533A JP 8721491 A JP8721491 A JP 8721491A JP 8721491 A JP8721491 A JP 8721491A JP H04298533 A JPH04298533 A JP H04298533A
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glutamic acid
poly
pga
general
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Masatoshi Inagaki
雅俊 稲垣
Norio Tsubokawa
紀夫 坪川
Takeshi Endo
剛 遠藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ−γ−グルタミン
酸グラフト化物(以下、PGAグラフト化物と略すこと
がある。)の製造法に関し、詳しくは微生物を用いて容
易に製造されるポリ−γ−グルタミン酸(以下、PGA
と略すことがある。)を原料とし、分子中にカルボン酸
と反応可能な水酸基,アミノ基などの求核性の基を有す
る汎用高分子と縮合剤の存在下に反応させてPGAグラ
フト化物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本発明
者らは既にグルタミン酸のγ−カルボキシル基とα−ア
ミノ基がアミド結合により結合している高度重合体であ
るPGAを微生物を用いて有利に製造する方法を開発し
た(特開平1−174397)。また、PGAの有する
α−カルボキシル基を経済的にアルキル基またはベンジ
ル基によりエステル化することにより産業上有用なポリ
−γ−グルタミン酸  α−置換  エステル(以下、
PGAエステル化物と略すことがある。)を得ることに
成功している(特願平2−28754)。
【0003】しかし、上記PGAは高極性溶媒にのみ可
溶であるという性質のため、広範な用途開発の障害とな
っていた。PGAが溶媒可溶性に劣る原因として、PG
Aの分子量の大きさ,構成アミノ酸の光学異性,アミド
結合のもつ固有の性質などが考えられる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはP
GAの低分子量化や光学活性PGAの合成法等について
検討を重ねてきた。さらに、溶媒溶解性に優れた汎用高
分子を用いてPGAをグラフト化させる方法についても
検討した。その結果、ポリプロピレングリコール,ポリ
エチレンイミンなどの汎用高分子を用いてPGAをグラ
フト化させることに成功し、得られた高分子化合物がメ
タノール,エタノール等の低沸点アルコールに溶解する
ことを見出し、本発明を完成するに到ったのである。
【0005】本発明は、分子中に水酸基またはアミノ基
を有する汎用高分子を縮合剤の存在下にポリ−γ−グル
タミン酸と反応させることを特徴とする下記の繰り返し
単位A及びBを有するポリ−γ−グルタミン酸グラフト
化物の製造法を提供するものである。
【化3】
【化4】 (但し、Rは上記汎用高分子から水素原子が除かれた残
基を示す。)
【0006】本発明の原料であるPGAは、例えば特開
平1−174397号公報に記載の方法により製造され
たものを使用することができる。また、分子中に水酸基
またはアミノ基を有する汎用高分子としては、前述した
ように、ポリプロピレングリコール,ポリエチレンイミ
ンなどが使用される。反応に際し、汎用高分子はPGA
に対し大過剰で使用することが望ましい。
【0007】PGAと汎用高分子の反応は、前記したよ
うに、縮合剤の存在下に行うが、縮合剤としてはカルボ
ン酸と水酸基またはアミノ基との縮合反応に一般的に用
いられるものを任意に使用することができる。しかし、
本発明ではジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、D
CCと略すことがある。)が好適である。なお、PGA
を一旦活性エステルに導いた後、汎用高分子と反応させ
ることも可能であることはいうまでもないことである。
【0008】PGAと汎用高分子の反応は、無溶媒下で
も行うことができるが、好ましくはPGA可溶溶媒中で
行う。PGA可溶溶媒としては、特願平2−28754
号明細書に記載の高極性非プロトン性のものであればよ
く、具体的にはジメチルスルホキシド(以下、DMSO
と略すことがある。),ジメチルホルムアミド(以下、
DMFと略すことがある。),N−メチルピロリドン(
以下、NMPと略すことがある。)などを挙げることが
できる。これらの中ではDMSOが好適である。一方、
PGAが溶解しない溶媒、例えばテトラヒドロフラン(
以下、THFと略すことがある。)中での不均一反応に
より行うこともできる。溶媒は、微量の水を含んでいて
も影響はないが、反応に用いられるPGAに対し当量以
上の水が存在すると、PGAグラフト化物の反応収率が
低下するので、無水溶媒を使用することが望ましい。
【0009】PGAを溶媒に溶解させる場合、PGAの
濃度は0.1〜1.0モル/リットルの範囲で使用可能
であるが、通常は0.2〜0.3モル/リットル用いる
。反応は溶媒氷結温度から60℃までの範囲で実施可能
である。例えばDMSOを使用する場合、DMSOの氷
結温度である10℃程度から60℃までの範囲で反応を
行うことができる。また、反応時間は、均一反応の場合
、30分〜2時間で十分であるが、不均一反応の場合、
7〜15時間を要する。
【0010】縮合反応により得られる高分子化合物のグ
ラフト化物のグラフト化率は、反応生成物である高分子
化合物の重量を測定することにより知ることができる。 グラフト化率は反応時間,グラフト化する高分子の分子
量,反応に用いられる溶媒などにより影響される。表1
及び表2は汎用高分子としてポリプロピレングリコール
を使用したときのPGA可溶溶媒(DMSO)及びPG
A不溶溶媒(THF)中でのグラフト化率に及ぼすポリ
プロピレングリコールの分子量の影響を示したものであ
る。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】本発明において汎用高分子としてポリプロ
ピレングリコールを使用して得られるポリ−γ−グルタ
ミン酸グラフト化物は水やメタノール,エタノール等の
低沸点アルコールに可溶である。一方、汎用高分子とし
てポリエチレンイミンを使用して得られるポリ−γ−グ
ルタミン酸グラフト化物は、このような溶解性を示さず
ゲル様の高分子となる。これを水酸化ナトリウム水溶液
で処理すると、高吸水性のゲルが得られる。このゲル1
gは約100〜1000mlの水を保持することができ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
。 実施例1 PGA(明治製菓(株)製、分子量123万)0.30
gを5.0mlのDMSOに溶解した溶液にポリプロピ
レングリコール(以下、PPGと略すことがある。)2
.5g,DCC0.05gを加え、60℃で12時間反
応を行った。反応終了後、反応液の6倍量(約30ml
)のTHF中に反応液を投入し、沈澱を得た。濾過によ
り得た沈澱を減圧乾燥してPPGグラフト化PGA0.
94gを得た。このグラフト化物を示差熱量分析計によ
りDSC測定を行ったところ、図1に示した結果が得ら
れた。図から明らかなように、グラフト化物ではPGA
の遊離カルボン酸に基づくピークが完全に消失している
ことから、遊離カルボン酸とPPG分子中の水酸基の反
応が示唆される。
【0015】実施例2 PGA(明治製菓(株)製、分子量123万)0.30
gを5.0mlのDMSOに溶解した溶液にポリエチレ
ンイミン(以下、PEIと略すことがある。)4.5g
,DMSO5.0ml及びDCC0.05gを加え、6
0℃で24時間反応を行った。反応終了後、反応液の6
倍量(約30ml)のメタノール中に反応液を投入して
沈澱を得た。その後、さらにメタノール中で懸濁し、2
4時間後沈澱を濾別し、この沈澱を水洗した。湿潤沈澱
を減圧乾燥し乾燥ゲル0.92gを得た。このPEIグ
ラフト化PGAゲル1.0gは150mlの水を吸水し
た。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、商業的に安定的かつ安
価に入手可能なPGAを原料として汎用高分子によりグ
ラフト化反応を行うことにより、塗料等として応用可能
な高分子化合物並びに高分子吸収剤として有用な吸水性
ゲルを得ることができる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】  実施例1で得たPPGグラフト化PGAの
示差熱量分析結果を示すものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  分子中に水酸基またはアミノ基を有す
    る汎用高分子を縮合剤の存在下にポリ−γ−グルタミン
    酸と反応させることを特徴とする下記の繰り返し単位A
    及びBを有するポリ−γ−グルタミン酸グラフト化物の
    製造法。 【化1】 【化2】 (但し、Rは上記汎用高分子から水素原子が除かれた残
    基を示す。)
  2. 【請求項2】  汎用高分子がポリプロピレングリコー
    ルまたはポリエチレンイミンである請求項1記載の製造
    法。
  3. 【請求項3】  縮合剤がジシクロヘキシルカルボジイ
    ミドである請求項1記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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