JPH04298205A

JPH04298205A - 多段濾板型濾過装置の濾紙供給装置

Info

Publication number: JPH04298205A
Application number: JP8480891A
Authority: JP
Inventors: Yasuki Sato; 安紀佐藤
Original assignee: Nihon Kentetsu Co Ltd
Current assignee: Nihon Kentetsu Co Ltd
Priority date: 1991-03-25
Filing date: 1991-03-25
Publication date: 1992-10-22
Anticipated expiration: 2010-04-12
Also published as: JPH0732843B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は多段濾板型濾過装置にお
ける各段の濾過空間に濾紙を供給するための装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、多段濾板型濾過装置は原液板とそ
の下の濾液板およびその間に挾持される濾材としての濾
紙からなる組が複数段に、通常は５〜６段に積層された
構成を有し、化学工業、食品工業および環境浄化産業等
において液体の濾過に用いられ、とくに粘稠液の濾過に
好適に用いられる。

【０００３】この種の濾過装置の各段において原液板に
導入された濾過すべき原液はそこにセットされた濾紙を
通ることによって濾過され、その濾液は濾液板に流れ落
ち、適当な配管により排出される。濾過時間の経過によ
り濾過面たる濾紙に固形物がたまり、いわゆる目詰りを
起し、濾過性能が低下する。そのため適当な時間間隔で
又は濾過性能の低下により濾紙の交換が行なわれる。

【０００４】図７は従来の濾紙供給装置を示すものであ
って、濾紙１は液透過搬送面を有するコンベヤを介して
原液板２と濾液板３の間に挾持され、濾紙交換の際はシ
リンダ４による締付けを解除し、各段のコンベヤの作動
により使用後の濾紙は排除される。新しい濾紙の供給は
図７に示すように、従来の構造では各段にロ−ル状に巻
かれた濾紙のストック１ａおよび送りロ−ラ５が設置さ
れ、従って各段に備え付けの濾紙供給装置によって濾紙
の供給が行なわれた。なお、図７の６は濾紙支持用の金
網であり、７は原液槽、８は各段の原液板２内に原液を
導入するポンプ、９は濾液槽である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来の構造で
は濾過装置の各段に濾紙のロ−ル１ａ、送りロ−ラ、そ
の駆動用モ−タおよび制御部材からなる濾紙供給装置が
設置されたため、濾過装置が高価になり且つ取付スペ−
スも大きく必要とする等の問題点があった。

【０００６】本発明の目的は上記従来技術の問題点を解
消することであって、それ故、所要スペ−スを少なくし
且つ低コストで構成し得る多段濾板型濾過装置の濾紙供
給装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による濾紙供給装
置は多段濾板型濾過装置の一端に近接して備えられ、且
つ上下に可動の支持台と、それを上下に移動する装置、
および該支持台上に設置された送りロ−ラと従動ロ−ラ
および可動のカッタ−を含み、さらに該支持台を各段の
濾紙供給位置に一時的に停止する制御装置を含む。

【０００８】

【作用】濾紙を供給する際は移動装置を作動し且つ制御
装置により支持台を各濾紙供給位置に順次に停止する。支持台が所定位置に止められると送りロ−ラを回転駆動
し従動ロ−ラとの間で濾紙を挾んで繰り出し、濾紙をそ
の段の原液板と濾液板の間の濾過区域に供給し、次いで
カッタ−の作動により濾紙を切断し、次の段に移動し、
同様に濾紙を供給する。

【０００９】

【実施例】次に図面を参照のもとに本発明の実施例を説
明する。図１は本発明による濾紙供給装置が多段濾板型
濾過装置の１端に近接した所定位置に設置された状態を
示すものであって、１は濾紙、２は原液板、３は濾液板
、４は濾板締付用のシリンダであり、２ａは原液導入用
の配管、３ａは濾液導出用の配管である。図示の例では
濾過装置は２段に構成されているが、一般には図６に示
すように原液板、濾液板および濾紙からなる組が複数段
に積層される。

【００１０】この濾紙供給装置１０は一対の支柱を含む
機枠１１に沿って上下に移動される支持台１２を含み、
この支持台に濾紙送出用の送りロ−ラ１３と、濾紙１を
挾んで該送りロ−ラに当接する従動ロ−ラ１４と、濾紙
を切断するカッタ−１５が設置される。またこの装置に
は単一の濾紙ロ−ル１ａが適当な位置に備えられている
。好ましくは該ロ−ル１ａの軸１６は巻き戻しモ−タ１
７に連結される。

【００１１】支持台１２を上下に移動するため図１ない
し図３に示すように、機枠１１の上下に配置されたスプ
ロケット１８、１９とそれらにかみ合うチェ−ン２０が
両側に設置され、各チェ−ンはモ−タ２１によって駆動
される。各チェ−ンは支持台の側板１２ａ、１２ｂに固
定される。２２は該チェ−ンの適当な位置に固定された
バランサ−である。なお、支持台１２の上下移動は他の
装置または機構、例えばラック・ピニオン、またはねじ
機構などであってもよいことは明らかである。

【００１２】送りロ−ラ１３は図２および図３に示すよ
うに、その軸にギヤ２３が取付けられており、該ギヤは
逆転防止クラッチ内蔵ギヤ２４にかみ合い、そのギヤお
よびレバ−２５を介しシリンダ２６により回転される。即ち、シリンダ２６の往復運動が回転運動に変えられ、
送りロ−ラ１３を所定回転数だけ駆動するようになって
いる。なお、送りロ−ラ１３の駆動はモ−タで行なって
もよいことは明らかである。

【００１３】従動ロ−ラ１４はシリンダ２７によって上
下に可動になっており、濾紙を供給する際は濾紙を挾ん
で送りロ−ラ１３に当接する。また、カッタ−１５は図
４に示すように、支持台１２に沿ってまたは送りロ−ラ
１３と平行に設けられたガイドレ−ル２８に沿って可動
に備えられ、支持台の両側のベルト車２９とその間に掛
けられたベルト３０および一方のベルト車を駆動するモ
−タ３１が設置され、カッタ−１５の取付板３２が該ベ
ルト３０に連結されることによって移動されるようにな
っている。

【００１４】また図４に見られるように、カッタ−１５
は一端で枢止されると共にリンク３３を介し枢止レバ−
３４に連結され、該レバ−はその位置を決めるばね３５
に接続される。これらのリンク３３、レバ−３４および
ばね３５は取付板３２に設置される。さらにレバ−３４
に当接してその向きを変え、カッタ−１５を突出または
引っ込めるためのストッパ−３６、３７がベルト３０に
沿った適当な位置に在る。また、カッタ−移動用のモ−
タを運転停止する位置検出スイッチ３８、３９が支持台
１２の適当な位置に備えられている。

【００１５】濾紙を切断する際に濾紙を押さえるため図
３および図５に示すように、送りロ−ラ１３の近接位置
に押え板４０と台板４１が設置され、その押え板の軸４
０ａはリンク４２（図３）を介してシリンダ４３に接続
されている。従ってシリンダ４３の作動により、押え板
４０とその下の台板４１の間で濾紙１を押え、保持する
。これらの押え板の軸および台板は両側の側板１２ａ、
１２ｂの間に取付けられる。

【００１６】さらにチェ−ン２０の作動に関連して濾過
装置の各段に濾紙１を供給するため図２に示すように、
各段の適当な位置、即ち濾紙供給位置に支持台１２を一
時的に停止する制御装置として位置検出スイッチ４４、
４５、４６が設置される。これらの位置検出スイッチは
濾過装置の段数に相応した個数が設置されることは云う
までもない。なお、この制御装置としては他の手段、例
えば制御系に関連したストッパ−などであってもよい。

【００１７】次に作用に関し説明する。濾過時間の経過
により濾紙１に目詰りを生じると、濾過圧力が高くなり
ポンプ８の加圧力で濾過できなくなるので、濾紙の交換
が行なわれる。その際、シリンダ４による締付けを解放
し、各段に備えられたコンベヤ４７（図１）の作動によ
り、使用された濾紙を移動し、シュ−ト４８により排除
する。同時にモ−タ２１の作動によりチェ−ン２０を介
し支持台１２を上方または下方に移動し、いずれかのス
イッチ、例えばスイッチ４４により支持台を停止し、そ
の段に濾紙を供給する。

【００１８】濾紙供給の際、シリンダ２６の作動により
送りロ−ラ１３を回転して濾紙１を予定長さだけ供給す
る。その際、従動ロ−ラ１４はシリンダ２７によって上
昇され、従って濾紙を挾んで送りロ−ラ１３に当接して
おり、且つ押え板４０は台板４１から離れている。一定
長さの濾紙の供給が行なわれると、シリンダ４３により
押え板４０を台板４１に対して下降し、濾紙を保持し、
濾紙の切断が行なわれる。なお、図１および図５から明
らかなように、送りロ−ラ１３の前（濾紙供給方向）に
押え板４０があり、その前にカッタ−１５がある。

【００１９】濾紙の切断はモ−タ３１の作動によりベル
ト３０を介し取付板３２と共にカッタ−１５を支持台１
２に沿ってカッタ−行程の一端（ａ位置）から他端（ｂ
位置）に、即ち濾紙を横断するように移動し、濾紙を切
断する。ｂ位置に到るとレバ−３４がストッパ−３７に
当り、カッタ−１５を若干上昇し且つスイッチ３８によ
って検出し、モ−タ３１を逆回転し、カッタ−１５を上
昇位置に保持したままａ位置に戻し、その際レバ−３４
がストッパ−３６に当って再びカッタ−１５を下降する
。ａ位置に戻ったことはスイッチ３９によって検出し、
ａ位置で停止して待機する。その際、従動ロ−ラ１４は
シリンダ２７によって下降し、送りロ−ラ１３から離れ
る。

【００２０】次いで再びモ−タ２１の作動により、チェ
−ン２０を介し、支持台１２を次の位置検出スイッチ４
５によって止められる位置まで移動し、前記動作が繰返
し行なわれ、その段の原液板と濾液板の間に濾紙を供給
し、この動作を各段について行ない、各段に新しい濾紙
を供給する。

【００２１】

【発明の効果】上記のように、本発明によれば、濾過装
置の各段に順次に、送りロ−ラおよびカッタ−を備えた
支持台を停止して濾紙を供給することができるので、各
段に濾紙ロ−ルおよび濾紙供給装置を備える必要がなく
、単一の装置で濾紙の供給を可能にしている。従って、
多段濾板型濾過装置に対する濾紙の供給機構を著しく単
純化し、且つ所要スペ−スも少なくて済み、コストを大
幅に節減することができる。また、この濾紙供給装置は
濾過装置の一端に近接して設置されるので、制御装置に
より支持台の停止位置を調整するのみで、既設の濾過装
置に容易に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一例による濾紙供給装置が濾過装置に
設置された状態を示す斜視図である。

【図２】図１に示す濾紙供給装置の正面図である。

【図３】同濾紙供給装置の側面図である。

【図４】同濾紙供給装置の要部を示す正面図である。

【図５】図４の線Ａ−Ａ断面図である。

【図６】本発明による濾紙供給装置が濾過装置に設置さ
れた状態をやや図式的に示す側面図である。

【図７】従来の濾紙供給装置をやや図式的に示す側面図
である。

【符号の説明】

１２　　支持台１３　　送りロ−ラ１４　　従動ロ−ラ１５　　カッタ− ２０　　移動装置４４　　制御装置４５　　制御装置４６　　制御装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　原液板とその下に配置される濾液板お
よびその間に挾持される濾紙からなる組が複数段に積層
される多段濾板型濾過装置に備えられて前記濾紙を自動
的に供給する装置において、水平状態で上下に可動の支
持台と、前記支持台に沿って設けられ且つ回転駆動され
る送りロ−ラと、供給すべき前記濾紙を挾んで前記送り
ロ−ラに当接し得る従動ロ−ラと、前記濾紙を切断する
ため前記支持台に沿って移動するようになっているカッ
タ−と、前記支持台を上下に移動する装置と、前記移動
装置に関連して前記支持台を前記濾過装置の各段の濾紙
供給位置に一時的に停止する制御装置とを含むことを特
徴とする多段濾板型濾過装置の濾紙供給装置。