JPH04298016A - レジスト形成装置 - Google Patents

レジスト形成装置

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JPH04298016A
JPH04298016A JP8769091A JP8769091A JPH04298016A JP H04298016 A JPH04298016 A JP H04298016A JP 8769091 A JP8769091 A JP 8769091A JP 8769091 A JP8769091 A JP 8769091A JP H04298016 A JPH04298016 A JP H04298016A
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spectrum
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Katsumi Ohira
克己 大平
Masao Saito
雅雄 斎藤
Takashi Igarashi
孝 五十嵐
Yuji Takagi
高木 雄二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物の表面にレジ
スト膜を形成するレジスト形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の製造工程では、スクリー
ン印刷装置にて架橋性樹脂を含む液体ソルダーレジスト
が基板の表面にスクリーン印刷される。印刷されたソル
ダーレジストは、印刷直後には基板表面に未硬化の膜を
形成しているが、この膜の厚さは印刷装置の印刷速度に
応じて定まる。この未硬化ソルダーレジスト膜は、硬化
処理装置にて架橋性樹脂に架橋反応が与えられることに
より硬化する。硬化したソルダーレジスト膜は、基板上
の回路パターン等の半田付けの際の半田ブリッジや不所
望な部位への半田の付着を防止すると共に、回路を保護
する絶縁塗膜としての役割を果たす。従来、この基板表
面上のソルダーレジスト膜の膜厚測定には、ソルダーレ
ジスト膜が硬化後の基板の一部を破断し、その破断面を
光学顕微鏡等により観察する破壊試験が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような破壊試験による膜厚測定では、測定に時間を要す
る。そのため、ソルダーレジスト膜の測定された膜厚を
印刷装置に迅速にフィードバックすることができず、形
成されるソルダーレジスト膜の膜厚を所望の膜厚に制御
することは困難である。また、ソルダーレジスト膜の硬
化後に膜厚測定を実施しているため、膜厚に不良が発見
された時点では、この不良が発見されたロッドの基板の
ソルダーレジスト膜は既に架橋して硬化している。この
架橋後のソルダーレジスト膜は強アルカリ等を用いなけ
れ削除できないが、強アルカリ等を用いると基板自体も
浸蝕されてしまう。従って、膜厚不良の基板は全て廃棄
するのが現状であり、製品ロスが大きくなる。更に破壊
試験は、作業に手間が掛かる上に製品が損なわれるため
、生産効率が劣る。
【0004】本発明は係る問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、印刷装置により形成
された未硬化レジスト膜の膜厚を迅速に、且つ非破壊で
測定することができ、更に測定された膜厚に応じて印刷
装置の印刷速度を制御できるレジスト形成装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレジスト形成装置は、連続的に搬送されて
くる被加工物の表面に、架橋性樹脂を含む液体レジスト
を可変の印刷速度で印刷することにより、被加工物の表
面に未硬化のレジスト膜を上記印刷速度に応じた膜厚で
形成するレジスト印刷装置と、この印刷装置により形成
された上記未硬化レジスト膜の架橋性樹脂に架橋反応を
与えることにより、上記未硬化レジスト膜を硬化させる
硬化処理装置とを備えるレジスト形成装置において、上
記印刷装置と硬化処理装置との間に配置され、上記印刷
装置から搬送されてくる被加工物の上記未硬化レジスト
膜に超音波伝播媒体を通して超音波を斜めに入射させる
ように超音波を発信する発信手段及び上記入射超音波に
対する上記未硬化レジスト膜からの反射超音波を受信す
る受信手段を有する超音波発信受信手段と、上記受信手
段により受信された反射超音波から、被加工物の反射波
スペクトラムを形成するスペクトラム形成手段と、上記
反射波スペクトラムを、強度極小部を有さない予め与え
られた基準反射波スペクトラムにより規格化することに
より、規格化反射波スペクトラムを形成する規格化手段
と、上記規格化反射波スペクトラム上の強度極小部の周
波数を検出する周波数検出手段と、上記検出された周波
数に基づいて上記未硬化レジスト膜の膜厚を算出する演
算手段と、上記印刷装置に搬送されてくる被加工物の表
面に形成されるべき未硬化レジスト膜の膜厚が所定の値
となるように、上記演算手段により算出された膜厚に応
じて上記印刷装置の印刷速度を制御する制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0006】この場合、比較的に微小な面積における膜
厚を測定する目的で、上記発信手段の超音波発信面と上
記受信手段の超音波受信面との一方を平面、他方を凹面
としてもよい。
【0007】また、膜厚測定対象部の面積が比較的に広
い場合は、上記発信手段の超音波発信面と上記受信手段
の超音波受信面とを何れも平面としてもよい。
【0008】
【作用】上記のように構成されたレジスト形成装置によ
れば、印刷装置と硬化処理装置との間に超音波発信受信
手段を配置し、未硬化のレジスト膜の膜厚を測定してい
る。即ち、レジスト膜の架橋性樹脂に架橋反応が与えら
れ、削除不能になる以前に膜厚の情報が得られる。
【0009】ここで超音波発信受信手段の発信面を球面
状の凹面、受信面を平面とした場合、発信面(凹面)が
レンズ作用をなすことにより、発信面から発信する超音
波は未硬化レジスト膜上の微小な領域に収束されて入射
される。この微小領域からの反射波は、受信面(平面)
の法線と未硬化レジスト膜上の法線とがなす角度として
規定される受信角(検出角)で受信面に検出される。逆
に発信面を平面、受信面を凹面とした場合には、発信面
(平面)の法線と未硬化レジスト膜上の法線とがなす角
度として規定される入射角にて、未硬化レジスト膜上に
超音波が入射される。この入射波に対する反射波のうち
、上記微小領域からの反射波が受信面(凹面)に効率的
に受信される。従って、何れの場合にも微小な領域につ
いての反射波を受信できる。このことは、例えば配線パ
ターンのような微小面積の未硬化レジスト膜についての
反射波を選択的に高効率に受信でき、微小面積の未硬化
レジスト膜の膜厚算出を高精度に実行できることを意味
する。
【0010】また、測定対象部の面積が比較的に広い場
合には、超音波発信受信手段の発信面と受信面とを共に
平面としても差支えない。この場合、は上記入射角及び
検出角にて、未硬化レジスト膜に対する超音波の入射及
び反射波の検出がなされる。
【0011】未硬化レジスト膜の膜厚は、反射波から形
成された反射波スペクトラム上の強度極小部の周波数に
基づいて算出される。この場合、強度極小部周波数の検
出に先立って、強度極小部を有さない基準反射波スペク
トラムにより反射波スペクトラムが規格化される。この
規格化反射波スペクトラムは強度極小部が強調されて示
されるから、強度極小部周波数の検出が容易となる。そ
して、算出された膜厚を制御手段にフィードバックして
印刷速度を制御することにより、未硬化レジスト膜の膜
厚を所定の値に制御できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るレジスト形成
装置における膜厚測定装置を示し、図2及び図3は本発
明の一実施例に係るレジスト形成装置全体を概略的に示
している。
【0013】先ずレジスト形成装置の全体的な構成及び
動作について説明する。以下の説明において、レジスト
印刷前の被加工物は、例えば1.5mm厚のガラスエポ
キシ基板の両面に35μm厚の銅箔をそれぞれ貼り付け
たプリント基板とし、この基板の一面(図示の上側の面
)にソルダーレジスト膜を形成するものとする。また、
ソルダーレジスト膜を形成すべき銅箔の表面は、酸処理
及びパフ研磨等の処理が予め施されているものとする。
【0014】図2及び図3に示されるレジスト形成装置
では、プリント基板30の搬送方向Xに沿って、基板供
給部10、基板供給機構12、スクリーン印刷装置14
、プリベーク装置16、膜厚測定装置18、基板搬送装
置20、基板選別装置22、基板乾燥装置24、良品基
板収容部26、硬化処理装置28の各装置が順に配置さ
れている。
【0015】基板供給部10は、例えば台車付きのスタ
ックからなり、このスタック10内には、ソルダーレジ
スト印刷前のプリント基板30複数枚が積層されて収容
されている。
【0016】また基板供給機構12は、スタック10の
近傍に配置されたコンベア32、及びスタック10内の
基板30を1枚づつコンベア32上へ移送する公知の移
送機構(図示せず)を備えている。コンベア32上へ移
送された基板30は、銅箔72a,72b(図1)が形
成された面のうち、銅箔72aが形成された面を上に向
けた状態にある。この状態で基板30は、コンベア32
の走行によりスクリーン印刷装置14へ連続的に搬送さ
れる。
【0017】スクリーン印刷装置14は、版枠34に張
架されたメッシュスクリーン36と、このスクリーン3
6を介して基板30の表面へ液体ソルダーレジストを印
刷するスキージ40及びその駆動機構42を備えている
。スクリーン36のメッシュの粗さは例えば120〜1
80メッシュである。また液体ソルダーレジストは、ベ
ースポリマーとしてアクリル系またはエポキシ系の架橋
性樹脂を含み、図示しない供給機構によりスクリーン3
6上に供給される。更にスクリーン36上へは、印刷時
の粘土調整用溶剤としてのシンナーが、図示しない供給
機構により供給される。また、スキージ40は、駆動機
構42によりスクリーン36の上面に沿って往復移動さ
れる。これにより、スクリーン36上の液体ソルダーレ
ジストがスクリーン36のメッシュからスクリーン36
の下方へ押し出され、基板30の上表面へ塗布されて印
刷される。基板30の表面の液体ソルダーレジストの膜
厚の目標値mは、基板30のプリント配線(図示せず)
上で例えば10〜15μmである。この膜厚は、スクリ
ーン印刷装置14の印刷速度、即ちスキージ40の移動
速度に応じて定まる。この印刷速度は、制御装置(制御
手段)44によってスキージ駆動機構42を制御するこ
とにより可変制御可能である。制御装置44には、レジ
スト形成工程に先立って、基板30の種類、未硬化レジ
スト膜の膜厚目標値m、膜厚上限Su 、膜厚下限SL
 等の加工情報が付属の入力装置44aにより入力され
ている。制御装置44は、これら与えられた加工情報、
及び後述の測定膜厚情報に基づいて印刷装置14の印刷
速度を制御する。
【0018】上記のようなスクリーン印刷により表面に
液体ソルダーレジスト膜72c(図1参照)が形成され
た基板30は、液体ソルダーレジスト膜72cの安定化
のために例えば10分間のホールドタイムの間放置され
る。
【0019】次に、基板30はプリベーク装置16へ搬
送される。このプリベーク装置16は、電気炉15、及
びこの電気炉15を通って印刷装置14から膜厚測定装
置18へ基板30を搬送するコンベア17を備えている
。電気炉15では、ヒータ15aにより例えば75℃で
25〜30分間に亘って基板30がプリベークされる。 これにより、溶剤としてのシンナーが気化して電気炉1
5のダクト15bから排出される。プリベークされた基
板30は、室温(20〜25℃)まで温度が下がるよう
に空冷される。空冷された基板30は、コンベア17に
より膜厚測定装置18の搬送ローラ53へ搬送される。
【0020】図1乃至図5に示すように、膜厚測定装置
18は、超音波伝播媒体としての水46が収容された水
槽48を備え、この水槽48内には、基板30をX方向
へ搬送する搬送ローラ53が配置されている。この搬送
ローラ53は、後述の測定ヘッド56の下方において基
板30が水平をなすように配置されている。また水槽4
8の底には、基準基板47、較正板51(図4及び図5
)が浸漬されている。基準基板47は例えば厚い銅板か
らなる。また較正板51は例えば厚い銅板上に20μm
厚の未硬化レジスト膜を形成してなる。
【0021】また、膜厚測定装置18は、第1の超音波
トランスジューサ(発信手段)50と第2の超音波トラ
ンスジューサ(受信手段)52、及びこれらを支持した
姿勢制御装置54を有する測定ヘッド(超音波発信受信
手段)56を備える。測定ヘッド56はXY駆動機構5
8により基板30表面に沿ってX方向及びY方向に移動
される。XY駆動機構58は、支持ポスト61によって
支持された一対のガイドレール60を有し、これらのガ
イドレール60は水槽46の上方に、且つ水槽46の長
辺と平行に配置されている。水槽46の上方にはガイド
レール60と直交するように延在する支持レール62が
配設されている。支持レール62の両端部は、それぞれ
ガイドレール60によりガイドレール60の軸方向に沿
って移動自在に支持されている。各ガイドレール60と
平行に駆動ベルト64が設けられ、各駆動ベルト64は
支持ポスト61の上端に取り付けられたプーリー63間
に掛け渡されている。支持レール62の両端は、それぞ
れ対応する駆動ベルト64に連結されている。従って、
支持ポスト61の上端に設けられたモータ65によって
プーリー63を回転させることにより、支持レール62
は駆動ベルト64と一体的にガイドレール60に沿って
X方向に移動される。
【0022】支持レール62には支持レール62の軸方
向に沿って摺動自在に移動台66が取り付けられている
。支持レール62と平行に送り捩子67が設けられ、こ
の送り捩子67は移動台66と係合している。従って支
持レール62の一端に設けられたモータ68によって送
り捩子67を回転させることにより、移動台66は支持
レール62に沿ってY方向に移動される。また、移動台
66からは、Z方向に伸縮するZ方向駆動機構としての
伸縮ロッド70を介して測定ヘッド56が吊り下げられ
ている。
【0023】上記のように構成されたXY駆動機構58
及び昇降機構70は、XYZ駆動回路71によって駆動
され、測定ヘッド56を水槽46内の任意の位置へ移動
させる。尚、図5においては、搬送ローラ53はその一
部のみ図示する。
【0024】図1に示すように、測定ヘッド56の第1
及び第2のトランスジューサ50,52は、基板30の
銅箔72aの表面に形成された未硬化レジスト膜72c
に対する角度を姿勢制御装置により調整可能に支持され
ている。発信手段としての第1のトランスジューサ50
は、その超音波発信面50aが平面とされている。この
第1のトランスジューサ50には、パルス発信器74、
クロック発生器76が順に接続されている。パルス発信
器74は、クロック発生器76により発生されたクロッ
クに応じて高周波パルスを発信し、第1のトランスジュ
ー50に印加する。それにより第1のトランスジュー5
0は、発信面50aから高帯域の平面波超音波を発信し
、この平面波超音波は水46を介して基板30上の未硬
化レジスト膜72に入射角θにて入射される。
【0025】受信手段としての第2のトランスジュー5
2は、その超音波受信面52aが球面状の凹面とされて
いる。この第2のトランスジュー52には、増幅器77
、ゲート78、スペクトラムアナライザ(スペクトラム
形成手段、規格化手段、周波数検出手段)80、コント
ローラ(演算手段)82が順に接続されている。またゲ
ート78は遅延回路83を介してクロック発生器76に
接続されている。第2のトランスジュー52は、第1の
トランスジュー50から未硬化レジスト膜72に入射さ
れてここで反射した超音波を受信し、この反射波を電気
信号に変換する。変換された電気信号は増幅器77で増
幅される。
【0026】一方、遅延回路83はクロック発生器76
から発生されたクロックを所定時間だけ発生タイミング
を遅らせてゲート78に送り、この遅延された発生タイ
ミングに応じて所定の時間幅だけゲート78を開放する
。それによりゲート78は、増幅器77で増幅された電
気信号から所望の波形だけを取り出してスペクトラムア
ナライザ80へ与える。スペクトラムアナライザ80は
、与えられた波形の反射波スペクトラムを形成する。 尚、後述のように、スペクトラムアナライザ80には、
基準基板47から得られた基準スペクトラムが予め記憶
されている。そしてスペクトラムアナライザ80は、コ
ントローラ82からの規格化指令によって、反射波スペ
クトラムから基準スペクトラムを減算することにより、
反射波スペクトラムを規格化した規格化反射波スペクト
ラムを形成する。更に、スペクトラムアナライザ80は
、コントローラ82からの検索指令により規格化反射波
スペクトラムを検索し、その反射強度極小部の周波数を
検出する。コントローラ82は検出された周波数から未
硬化レジスト膜72cの膜厚を算出し、制御装置44を
介してディスプレィ84に表示すると共に、XYプロッ
ター85により記録紙に印字する。またコントローラ8
2は、算出された膜厚を制御装置44に与える。尚、上
記のような膜厚測定装置18による測定動作の詳細につ
いては後述する。
【0027】膜厚測定装置18により未硬化レジスト膜
72cの膜厚を測定された基板30は搬送ローラ53及
び基板搬送装置20のコンベア21aにより基板選別装
置22へ送られ、ここで良品基板(測定された膜厚が所
定値の基板)30aと不良基板(測定された膜厚が所定
値以外の基板)30bとに選別される。良品基板30a
はコンベア21aにより基板選別装置22を通過して基
板乾燥部24へ送られる。この良品基板30aは基板乾
燥部24で熱風により乾燥された後、基板搬送装置20
の回転送り機構21bにより良品基板収容部26へ収容
される。良品基板収容部26は例えば台車付きのスタッ
クとして構成されている。また基板搬送装置20の回転
送り機構21bは時計方向に回転するが、その回転面に
沿って切り込み部21cが形成されている。この切り込
み部21cは、コンベア21aにより搬送されてきた基
板30の先端部を把持できる形状に形成されている。即
ち、回転送り機構21bは、その回転に伴って切り込み
部21cによりコンベア21aにより搬送されてくる基
板30を1枚づつ受取り、順次にコンベア26へ送る。 これにより良品基板30aは良品基板収容部26内へ積
層されて収容される。この収容された良品基板30aは
、その後に硬化処理装置28へ搬送され、ここで未硬化
レジスト膜72cが硬化される。一方、基板選別装置2
2で選別された不良基板30bは、後述のようにコンベ
ア21aから落下して不良基板収容部27へ収容される
【0028】次に膜厚測定装置18による膜厚測定につ
いて説明する。
【0029】図6乃至図7(A)及び図7(B)に示す
ように、実際の膜厚測定に先立ち、測定条件の指定及び
初期条件の設定が実行される測定条件の指定では、測定
される基板30の種類が前回測定した基板と同一か否か
が制御装置44の入力装置44aを介してコントローラ
82に入力される。ここで基板30の種類が前回の基板
と異なる場合は、測定される基板30の種類、測定位置
i、膜厚目標値m、膜厚上限SU 、膜厚下限SL が
コントローラ82に入力される。基板30の種類が前回
測定した基板と同一の場合には、前回と同様の測定条件
が指定される。
【0030】初期条件の指定は以下のように実行される
。先ずコントローラ82の制御に基づき、XYZ駆動回
路71によりXYZ駆動機構58及び昇降機構70が駆
動され、測定ヘッド56が基準基板47の上方に移動さ
れる。第1のトランスジューサ50は基準基板47の表
面に対する超音波の入射角が所定の角度θとなるように
、第2のトランスジューサ52は、基準基板47表面で
反射した超音波を受信できるように、それぞれ姿勢制御
装置によって角度調整される。この状態で、第1のトラ
ンスジューサ50から水46を介して基準基板47表面
に超音波が入射され、それに対する反射波が第2のトラ
ンスジューサ52で受信され、電気信号に変換される。 スペクトラムアナライザー80は、第2のトランスジュ
ーサ52の電気信号に基づいて基準基板47の反射波ス
ペクトラム、即ち基準反射波スペクトラムSR (f)
(以下、基準スペクトラムSR (f)と称する)を形
成する。図8に示すように、基準スペクトラムSR (
f)は反射波強度極小部を持たない。この基準スペクト
ラムSR(f)はスペクトラムアナライザー80のチャ
ンネル2に記憶される。
【0031】続いて測定ヘッド56は、XY駆動機構5
8により較正板51の上方に移動され、この較正板から
上記と同様の操作により較正板の反射波スペクトラムS
C (f)が形成される。この反射波スペクトラムSC
 (f)はスペクトラムアナライザー80のチャンネル
1に記憶される。そしてスペクトラムアナライザー80
は、コントローラ82からの規格化指令に応じて反射波
スペクトラムSC (f)から基準スペクトラムSR 
(f)を減算することにより、反射波スペクトラムSC
 (f)を規格化した規格化スペクトラムSCN(f)
を形成する。また、スペクトラムアナライザー80はコ
ントローラ82からの検索指令に応じて規格化スペクト
ラムSCN(f)を検索し、その反射強度極小部の周波
数fを検出する。ここで較正板の未硬化レジスト膜の膜
厚d(20μm)は予めコントローラ82に記憶されて
いる。コントローラ82は、この膜厚d及び検出された
周波数fからfdを決定し、これを記憶する。
【0032】上記の初期条件設定後、図10に示すよう
に、基板30表面に形成された未硬化レジスト膜72の
膜厚分布測定が開始される。図9に示すように、未硬化
レジスト膜72の測定点が例えば12個に設定されてい
る場合、測定ヘッド56はXY駆動機構58により測定
点の上方に移動される。続いて第1のトランスジュー5
0から未硬化レジスト膜72に入射角θにて超音波を入
射する。その反射波からスペクトラムアナライザー80
は図11に示すような基板30の反射波スペクトラムS
T (f)を形成し、これをチャンネル1に記憶する。 スペクトラムアナライザー80は、コントローラ82か
らの規格化指令に応じて反射波スペクトラムST (f
)から基準スペクトラムSR (f)を減算することに
より、反射波スペクトラムST (f)を規格化した規
格化スペクトラムSN (f)を形成し、これをチャン
ネル1に記憶する。図12から明らかなように、規格化
スペクトラムSN (f)は反射波スペクトラムST 
(f)に比較して反射強度極小部を強調して示すことが
できる。続いてスペクトラムアナライザー80は、コン
トローラ82からの検索指令に応じて規格化スペクトラ
ムSN (f)を検索し、その反射強度極小部の周波数
fiを検出する。 そしてコントローラ82は検出された周波数fi及び予
め記憶されているfd値から基板30表面の未硬化レジ
スト膜72の膜厚di=fd/fiを算出する。続いて
上記と同様の操作により測定点2〜12における未硬化
レジスト膜72cの膜厚が算出される。算出された膜厚
は制御装置44に入力される。
【0033】上記の工程により基板30表面に形成され
た未硬化レジスト膜72cの膜厚分布測定が終了する。 測定が終了した基板30は搬送ローラ53及びコンベア
21aにて基板選別装置22へ搬送される。
【0034】一方、制御装置44は入力された膜厚di
から未硬化レジスト膜72cの平均膜厚D及び標準偏差
値σn−1 を検出し、これら平均膜厚D、標準偏差値
σn−1 、及び予め入力されている加工条件に応じて
スキージ40の移動速度をフィードバック制御する。同
時に制御装置44は、膜厚測定装置18により測定され
た未硬化レジスト膜72cの膜厚に基づき、未硬化レジ
スト膜72cの形成された基板30を良品基板30aと
不良品30bとに選別する。
【0035】例えば平均膜厚D>(m+Su )/2の
場合、制御装置44はスキージ40の移動速度が10%
遅くなるようにスキージ駆動機構42を制御する。また
平均膜厚D<(m+SL )/2の場合、制御装置44
はスキージ40の移動速度が10%早くなるようにスキ
ージ駆動機構42を制御する。スクリーン印刷工程の工
程管理指数CP をCP =(Su −SL )/6・
σn−1 と仮定すると、CP ≧3/4の場合、制御
装置44はスキージ40の移動速度を変更することなく
スクリーン印刷工程を続行する。また、3/4>CP 
≧1の場合、制御装置44は操作者に注意信号を発する
。そして1>CP の場合、制御装置44はスクリーン
印刷装置14を直ちに停止させる。この場合、操作者は
XYプロッター85により打ち出された膜厚分布状態を
参照して、スクリーン36を貼り変える等の処理により
、膜厚分布が一定になるように印刷条件を変更する。
【0036】一方、複数の測定点から測定された未硬化
レジスト膜72cの膜厚に、一つでもdi>Su また
はdi<SL が含まれている場合、制御装置44はそ
の基板30を不良品と判断し、基板選別装置22を作動
させる。図13に示すように、基板選別装置22は、シ
リンダー23aによりY方向へ駆動するプッシャー23
bを備えている。そしてコンベア21a上の不良基板3
0bをプッシャー23bにてコンベア21a側方へ押し
出し、コンベアから排出する。この不良基板30bは不
良品収容部27へ落下され、ここに収容される。この不
良基板30bは弱アルカリエッチングでレジストを剥離
した後、再びスクリーン印刷される。
【0037】上記以外の基板30、即ち良品基板30a
はコンベア21aにより基板乾燥部24へ搬送され、こ
こで熱風により乾燥される。乾燥された良品基板30a
は基板送り機構により台車上のスタック内に収容され、
順次に積層される。その後、良品基板30aは硬化処理
装置へ搬送され、ここで液体ソルダーレジストに含まれ
る架橋性樹脂の架橋反応により、未硬化レジスト膜72
cが硬化される。例えば架橋性樹脂がアクリル系の場合
には、紫外線露光により架橋し、エポキシ系の場合には
、熱により架橋する。尚、紫外線露光により架橋する樹
脂を用いる際には、硬化処理以前の工程での不所望な感
光を防ぐために、硬化処理以前の工程は紫外線を遮断し
たイエローランプ下で実行される。
【0038】上記の実施例においては、第1のトランス
ジュー50の発信面50aを平面、第2のトランスジュ
ー52の受信面52aを凹面としたが、逆に発信面を凹
面、受信面を平面としてもよい。また、測定対象部の未
硬化レジスト膜72cの面積が比較的に広い場合には、
発信面と受信面とを何れも平面としてもよい。
【0039】また、被加工物の基板の材質、レジスト膜
に含まれる架橋性樹脂の材質等は、必要に応じて種々の
変形が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレジスト形
成装置によれば、印刷装置により形成されたレジスト膜
を迅速に測定することができ、測定された膜厚に応じて
印刷装置の印刷速度を制御することができる。従って、
レジスト膜の膜厚を所定値に制御することが可能である
。また、レジスト膜の膜厚測定は、レジスト膜の硬化に
先立って実行されるので、レジスト膜が硬化する以前に
、即ちレジスト膜の削除が容易な状態で膜厚不良を検知
することができる。従って膜厚不良の基板は、レジスト
膜を削除して再使用できる。更に、膜厚不良の基板の再
使用が可能なこと及び非破壊的に膜厚測定可能なことに
より、従来のような製品の破断や廃棄の必要がなく、製
品コストを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるレジスト形成装置に
おける膜厚測定装置を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係わるレジスト形成装置の
全体構成の前半側を概略的に示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例に係わるレジスト形成装置の
全体構成の後半側を概略的に示す側面図である。
【図4】膜厚測定装置のXY駆動機構を示す平面図であ
る。
【図5】膜厚測定装置のXY駆動機構を示す側面図であ
る。
【図6】膜厚測定時の動作全体を示すフローチャートで
ある。
【図7】(A),(B)を含み(A)は膜厚測定条件の
指定動作を示すフローチャート、(B)は初期条件の設
定動作を示すフローチャートである。
【図8】基準基板の反射波スペクトラムを示す線図であ
る。
【図9】基板の測定点を示す平面図である。
【図10】膜厚分布測定動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】被加工物の反射波スペクトラムを示す線図で
ある。
【図12】規格化スペクトラムを示す線図である。
【図13】図3における基板選別装置の平面図である。
【符号の説明】
14…スクリーン印刷装置(印刷装置)、28…硬化処
理装置、44…制御装置(制御手段)、50…第1の超
音波トランスジューサ(発信手段)、50a…発信面、
52…第2の超音波トランスジューサ(受信手段)、5
2a…受信面、56…測定ヘッド(超音波発信受信手段
)、80…スペクトラムアナライザ(スペクトラム形成
手段、周波数検出手段、規格化手段)、82…コントロ
ーラ(演算手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  連続的に搬送されてくる被加工物の表
    面に、架橋性樹脂を含む液体レジストを可変の印刷速度
    で印刷することにより、被加工物の表面に未硬化のレジ
    スト膜を上記印刷速度に応じた膜厚で形成するレジスト
    印刷装置と、この印刷装置により形成された上記未硬化
    レジスト膜の架橋性樹脂に架橋反応を与えることにより
    、上記未硬化レジスト膜を硬化させる硬化処理装置とを
    備えるレジスト形成装置において、上記印刷装置と硬化
    処理装置との間に配置され、上記印刷装置から搬送され
    てくる被加工物の上記未硬化レジスト膜に超音波伝播媒
    体を通して超音波を斜めに入射させるように超音波を発
    信する発信手段及び上記入射超音波に対する上記未硬化
    レジスト膜からの反射超音波を受信する受信手段を有す
    る超音波発信受信手段と、上記受信手段により受信され
    た反射超音波から、被加工物の反射波スペクトラムを形
    成するスペクトラム形成手段と、上記反射波スペクトラ
    ムを、強度極小部を有さない予め与えられた基準反射波
    スペクトラムにより規格化することにより、規格化反射
    波スペクトラムを形成する規格化手段と、上記規格化反
    射波スペクトラム上の強度極小部の周波数を検出する周
    波数検出手段と、上記検出された周波数に基づいて上記
    未硬化レジスト膜の膜厚を算出する演算手段と、上記印
    刷装置に搬送されてくる被加工物の表面に形成されるべ
    き未硬化レジスト膜の膜厚が所定の値となるように、上
    記演算手段により算出された膜厚に応じて上記印刷装置
    の印刷速度を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    するレジスト形成装置。
  2. 【請求項2】  上記発信手段の超音波発信面と上記受
    信手段の超音波受信面との一方が平面であり、他方が球
    面状の凹面であることを特徴とする請求項1に記載のレ
    ジスト形成装置。
  3. 【請求項3】  上記発信手段の超音波発信面と上記受
    信手段の超音波受信面とが何れも平面であることを特徴
    とする請求項1に記載のレジスト形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010278294A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Fujikura Ltd フレキシブルプリント基板及びその製造方法
JP2012049541A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 印刷回路基板製造用のレジスト塗布装置

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