JPH04297558A - アルミニウム基軸受合金の製造方法     - Google Patents

アルミニウム基軸受合金の製造方法    

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JPH04297558A
JPH04297558A JP8474991A JP8474991A JPH04297558A JP H04297558 A JPH04297558 A JP H04297558A JP 8474991 A JP8474991 A JP 8474991A JP 8474991 A JP8474991 A JP 8474991A JP H04297558 A JPH04297558 A JP H04297558A
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bearing alloy
aluminum
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high temperature
base bearing
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Takeshi Sakai
坂井 武志
Hiromi Matsumoto
松本 博巳
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミ基軸受合金の製造
方法に係り、詳しくは、加工性が良く、耐焼付性が良好
で破壊強度に優れた錫−鉛含有アルミ基軸受合金の製造
方法に係る。
【0002】
【従来の技術】従来軸受材料の製造方法としては例えば
特開昭61−272358号公報がある。これは重量%
表示で付随する不純物以外に8〜35%Sn、1〜3%
Cu、2〜10%Si及び残部Alから成る組成の軸受
材料に関する製造方法であるが、2〜10%Si成分が
必須であり且つCu含有量が1〜3%と高いので製造工
程途中の圧延段階で加工硬化が著しく圧延材端部に大き
な割れが発生し歩留まりが悪化し最悪の場合は材料取り
が出来なかったり、圧延の中間で加工歪取りのアニ−ル
を施さなければならないという問題があった。
【0003】また、Sn添加量を少なくした場合(9〜
13%Sn)は耐焼付性が悪化し、逆にSn添加量を多
くした場合は(15〜25%Sn)は破壊強度が悪くな
るという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
の問題点に着目してなされたもので重量%で少なくとも
8〜18%Sn、6%未満(0を含まず)Pb、1%未
満(0を含まず)Cuを含むアルミ合金組成とする事で
製造工程途中の圧延段階での加工硬化を軽減し、また、
Sn添加量が少ない場合でも耐焼付性を悪化させる事な
く破壊強度の良好なアルミ基軸受合金の製造する方法を
提案することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は重量
%で少なくとも8〜18%Sn、6%未満(0を含まず
)Pb、1%未満(0を含まず)Cuを含むアルミ軸受
合金を製造する際に、軸受合金材を400〜550℃の
高温加熱工程を少なくとも1回経過させると共に、軸受
合金製造工程の最終高温加熱工程直後に180℃以下の
温度迄、50℃/分以上の速度で冷却する事を特徴とす
る。
【0006】以下、本発明の手段たる構成ならびにその
作用について説明すると、次の通りである。
【0007】一般のアルミ合金で強度向上の手段として
溶体化処理は有効である。その高温加熱時間は少なくと
も4時間以上は必要であるがアルミ合金に低融点金属を
含み液相が発生する場合は極めて短時間で同等の溶体化
処理効果が得られる事が判明した。また、SnとPbが
共存すれば液相発生温度範囲が更に広くなるので固溶体
処理効果を得るのにCuの含有量は1%以上の必要性は
なく、1%未満で十分効果的である事を見い出した。C
uが多いと効果が過大となったり、制御が困難となる。 更に、アルミ合金の溶体化処理にはSi成分は必須でな
い事もわかった。
【0008】次に、各成分の限定理由を説明すると、次
の通りである。
【0009】本発明のアルミ軸受合金の組成は重量%で
少なくとも8〜18%Sn、6%未満(0を含まず)P
b、1%未満(0を含まず)Cuを含むものである。
【0010】錫(Sn)は主に耐焼付性のために添加さ
れ、18%を超える量では軟質相が多くなるため軸受合
金強度が低下し破壊強度が損なわれる。一方、8%未満
では破壊強度は確保できるが耐焼付性が乏しくなるし、
発生液相量が少なくなるため高温短時間での固溶量が少
なくなりその結果として溶体化処理効果も少なくなるの
で望ましくない。
【0011】鉛(Pb)は通常のアルミ軸受合金におい
ては著しく耐焼付性を向上させる成分として用いられる
が本発明ではその目的以外にSnと共存する事で液相発
生温度が下がり本発明の主旨である少ない銅含有量(1
%未満)で固溶体処理効果を確保するために非常に重要
で必須の添加成分である。
【0012】添加量の上限としてはアルミ合金中で著し
い偏析を起こさない6%未満である。
【0013】銅(Cu)についてはアルミ合金を強化さ
せる成分であるが本発明においてはSnとPbの共存の
もとで高温加熱後急冷する事でアルミ基地中でCuを固
溶させアルミ軸受合金の強度と伸びを大幅に改善し、結
果として軸受合金としての破壊強度を向上させる作用を
持つ。
【0014】添加量としては1%以上では圧延段階での
加工効果が大きくなり、圧延材端部に大きな割れが発生
し歩留まりが悪化したり、それを軽減するために1回以
上の中間アニ−ルが必要となり好ましくない。また、C
uが1%以上だと固溶体処理効果が過大となってかえっ
て軸受合金としての特性(異物埋収性等)を阻害したり
、効果に対する熱処理の制御が困難となる。
【0015】添加量の下限としては常温で固溶するCu
量以上が必要なので0.1%以上が望ましい。
【0016】その他の基地強化成分(Si、Fe、Mn
、Cr、Ni) その他の基地成分としては通常の展伸用アルミ合金に含
まれる成分のうち銅以外に固溶体効果のあるMg、Zn
を除く基地強化成分Si、Fe、Mn、Cr、Niのう
ちから1種または2種以上を合計で3%を超えない範囲
で添加しても本発明の範囲を逸脱するものではない。
【0017】微細化成分(Ti、Zr、V、B、Ga、
Sr) 合計組成の微細化成分としてのTi、Zr、V、B、G
a、Srは合計で0.1%を超えない範囲で添加を妨げ
るものではない。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【0019】表1に示す所定組成のアルミ合金を鋳造に
より厚さ20mmの板とし、鋳造歪を除去する為のアニ
−ル(300℃x4時間)し、鋳肌を除去した後、1m
mの板厚まで冷間圧延した。この圧延途中段階で比較例
14は圧延割れが激しく評価試料は得られなかった。生
き残ったアルミ合金薄板について表1の最終熱処理条件
欄に示す熱処理を実施した。
【0020】
【表1】
【0021】得られた評価試料はJIS5号試験片に加
工して引張試験機にて破壊強度を測定した。その結果を
表2に示す。本発明例すべてと比較例13が破壊強度で
13Kgf/mm2以上の優れた値を示している。
【0022】次に、鈴木式摩擦摩耗試験機を用いて耐焼
付試験を行なった。焼付試験条件は次の通りである。
【0023】摩擦速度      4m/秒相手材  
  材質  S45C 硬さ  HRC  55 面粗さ  0.8〜1.0S 使用オイル    SAE20W−40油温     
     150±5℃テスト数      各2 焼付荷重      20Kgf/cm2から10Kg
f/cm2毎に面圧を上げていき、焼付をおこした面圧
を焼付荷重とする。尚、焼付の判定は材料温度が180
℃を超えた場合または摩擦力が25.5Kgfを超えた
場合とする。
【0024】その結果を表2に示す。本発明例すべてと
比較例11と12が焼付荷重で100Kgf以上の優れ
た値を示している。
【0025】
【表2】
【0026】評価結果を総合すると破壊強度・耐焼付性
共に優れるのは本発明例のみである。軸受合金の成分が
範囲外であったり、最終熱処理条件が範囲外であると破
壊強度が低かったり、耐焼付性に劣ったり、加工性が劣
悪で材料取りが出来なかったりする。
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は軸受合金成
分を重量%で少なくとも8〜18%Sn、6%未満(0
を含まず)Pb、1%未満(0を含まず)Cuを含むア
ルミ軸受合金を製造する際に軸受合金材を400〜55
0℃の高温加熱工程を少なくとも1回経過させると共に
、且つ軸受合金製造工程の最終高温加熱工程直後に18
0℃以下の温度迄、50℃/分以上の速度で冷却する事
を特徴とする事で、本発明の目的である加工性が良く、
耐焼付性が良好で破壊強度に優れる錫−鉛含有アルミ基
軸受合金の製造方法を実現した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  重量%で少なくとも8〜18%Sn、
    6%未満(0を含まず)Pb、1%未満(0を含まず)
    Cuを含むアルミ軸受合金を製造する際に、軸受合金材
    を400〜550℃の高温加熱工程を少なくとも1回経
    過させると共に、軸受合金製造工程の最終高温加熱工程
    直後に180℃以下の温度迄、50℃/分以上の速度で
    冷却する事を特徴とするアルミ基軸受合金の製造方法。
  2. 【請求項2】  基地強化成分としてSi、Fe、Mn
    、Cr、Niの内から1種または2種以上を合計で3%
    を超えない範囲で含有することを特徴とする請求項1記
    載のアルミ基軸受合金の製造方法。
  3. 【請求項3】  微細化成分としてTi、Zr、V、B
    、Ga、Srの内から1種または2種以上を合計で0.
    1%を超えない範囲で含有することを特徴とする請求項
    1又は2記載のアルミ基軸受合金の製造方法。
JP3084749A 1991-03-25 1991-03-25 アルミニウム基軸受合金の製造方法 Expired - Lifetime JPH07103455B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100235835B1 (ko) * 1994-09-29 1999-12-15 콜벤슈밋트 아크치엔게젤샤후트 미끄럼표면 베어링물질의 제조방법
CN104789822A (zh) * 2015-03-26 2015-07-22 湖北宏鑫复合材料有限公司 滑动轴承之铝基合金及其制备方法

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