JPH0429716Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0429716Y2
JPH0429716Y2 JP10230887U JP10230887U JPH0429716Y2 JP H0429716 Y2 JPH0429716 Y2 JP H0429716Y2 JP 10230887 U JP10230887 U JP 10230887U JP 10230887 U JP10230887 U JP 10230887U JP H0429716 Y2 JPH0429716 Y2 JP H0429716Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pruning
tree
trolley
support rods
truck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10230887U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS646850U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10230887U priority Critical patent/JPH0429716Y2/ja
Publication of JPS646850U publication Critical patent/JPS646850U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0429716Y2 publication Critical patent/JPH0429716Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば道路縁あるいは中央分離帯に
沿つて連続して植樹されている低木列植帯用の植
樹剪定機に関するものである。
(従来技術) 道路縁あるいは中央分離帯などに植樹されてい
る低木列植帯の剪定は、植樹帯を一定の形状(角
形が多い)及び寸法に仕上げる必要がある。とこ
ろで、従来では、この種の剪定作業は主に剪定鋏
を使用して手作業によつて行なわれているが、こ
のように手作業による剪定作業では、危険を伴
い、しかも植樹帯を一定の形状、寸法に仕上げる
のに熟練を要するとともに作業能率が悪いという
問題があつた。
又、近年、第6図に示すような低木列植帯用の
植樹剪定機が既に開発されて実用化されている
が、この第6図に示す従来の植樹剪定機は、前後
方向に走行可能なる台車101上に立設された支
柱102に、水平剪断部材131と垂直剪断部材
131Aとを動力(エンジン130)によつて駆
動するようにした剪定装置103を備え、台車1
01の側部に設けられた前後一対のガイドローラ
160,160Aをそれぞれ植樹帯縁石Yに転接
させながら台車101を進行させることによつて
低木列植帯の上面及び一方の側面を同時に剪定し
得るようになつている。尚、この種の植樹剪定機
に使用されている剪断部材(例えば水平剪断部材
131)は、第7図に示すように刈刃132が一
方の側部(台車101の進行方向側)にのみ設け
られている。又、台車101の側部に設けられて
いる前後一対のガイドローラ160,160A
は、第8図に示すようにその各先端の転動輪16
2,162Aの出幅が調節可能となつており、通
常は該各転動輪162,162Aを結ぶ直線l−
lが台車101の進行方向mに対して若干角度
(例えば角度θ=1〜3°)をもつて交叉する方向
に傾斜する如く、前側の転動輪162の出幅aよ
り後側の転動輪162Aの出幅bを大きくしてい
る。そして前後各転動輪162,162Aをそれ
ぞれ植樹帯縁石Yの側面に転接させた状態で植樹
剪定機を前進させると、台車101は縁石Yに近
ずく方向に移動しようとし(実際には両転動輪1
62,162Aが縁石Yの側に接触しているので
台車が縁石に近ずくこどかない)、従つて台車1
01は縁石Yから離間する方向に移動することが
なく常に縁石Yと平行に移動するようになり、植
樹帯の側面剪定部分が波打つことがない。尚、こ
の前後一対の転動輪162,162Aの各出幅
a,bは、それぞれネジ部材167を弛めてガイ
ドローラ160,160A全体を個別にスライド
させて調整し得るようになつている。
ところで、このような植樹剪定機を使用して剪
定作業を行う際、樹木の種類、枝の向きなどによ
つて、例えば第7図に示すように枝Eが剪断部材
131,131Aに押されて撓み、うまく刈刃1
32にかからない場合があり、刈り残しが生じる
ことがある。このような刈り残し部分は植樹剪定
機を逆方向に進行させながら剪定作業を行うとき
れいに刈り取れる場合が多い。
ところが、第6図に示す従来の植樹剪定機で
は、剪断部材131,131Aの刈刃132の向
きを単独で変化させることができなくなつてお
り、台車101を後進させながら剪断部材13
1,131Aによる剪定作業を行うことができ
ず、従つて刈り残し部分を植樹剪定機によつて逆
方向から刈り取るという作業が行えず、植樹帯の
剪定仕上げ精度が低くなるという問題があつた。
(考案の目的) 本考案は、上記した従来の植樹剪定機の問題点
に鑑み、低木列植帯用の植樹剪定機において、順
方向と逆方向からそれぞれ剪定作業を行えるよう
にし、1度刈りで刈り残し部分が生じた場合で
も、その刈り残し部分を逆方向から剪定すること
によりきれいに刈り取ることができるようにする
ことを第1の目的とし、さらにそのように順方向
及び逆方向からそれぞれ剪定作業を行えるように
したものであつても、台車を常に植樹帯縁石に沿
つて正確に進行させることができるようにするこ
とを第2の目的としてなされたものである。
(目的を達成するための手段) 本考案の低木列植帯用の植樹剪定機は、植樹帯
の縁石に沿つて路面上を前進及び後進可能なる台
車上に立設された支柱の適宜高さ位置に、一方の
側部にのみ刈刃を有する長尺の剪断部材をもつ動
力駆動式の剪定装置を剪定位置調整装置を介して
剪定位置を調整可能なる如くして支持し、さらに
前記剪定装置と前記剪定位置調整装置の間に、該
剪定装置を、前記剪定部材の長さ方向を中心とし
て回動可能とし且つ該剪断部材の刈刃が台車の前
進方向に向く姿勢と該刈刃が台車の後進方向に向
く姿勢との2つの姿勢位置においてそれぞれ固定
し得る如くした剪断部材姿勢調整装置を設けると
ともに、前記台車に、先端部に植樹帯縁石の側面
に転接する転動輪を取付けた前後一対の支持杆の
基端部を前記台車の前後方向に適宜間隔を隔てた
状態でそれぞれ前後揺動自在なる如くして枢着し
さらに該各支持杆を連結杆で連結して該両支持杆
が同時にしかもストツパーによつて前後揺動範囲
が規制された状態で前後に揺動する如くし且つ前
記各支持杆が台車の進行方向に対して逆側に揺動
しているときに前後一対の転動輪を結ぶ直線が台
車が進行しようとする方向に対してそれぞれ若干
角度をもつて交叉する方向に傾斜する如く設定し
てなる台車ガイド装置を設けていることを特徴と
している。
(作用) 本考案は、剪定装置と剪定位置調整装置の間
に、剪定装置を、剪断部材の刈刃が台車の前進方
向に向く姿勢と該刈刃が台車の後進方向に向く姿
勢との2つの姿勢位置においてそれぞれ固定し得
る如くした剪断部材姿勢調整装置を設けているの
で、剪断部材の刈刃を台車前進方向と台車後進方
向のいずれの方向にも向けることができ、順方向
(台車前進方向)に向けて剪定作業を行つた後、
剪断部材の刈刃の向きを逆向きにするだけで台車
をそのままの位置から逆方向(台車後進方向)に
向けて剪定作業を再開することができる。
又、台車に、植樹帯縁石の側面に転接する前後
一対の転動輪を前後揺動自在なる如くし且つ該各
転動輪が台車の進行方向に対して逆側に揺動して
いるときに各転動輪を結ぶ線が台車が進行しよう
とする方向に対してそれぞれ若干角度をもつて交
叉する方向に傾斜する如く設定してなる台車ガイ
ド装置を設けているので、該台車ガイド装置の各
支持杆の前後揺動位置を台車進行方向に対して逆
側に位置させておくことにより、上記の如く台車
を順方向(前進方向)に進行させたとき及び台車
を逆方向(後進方向)に進行させたときのいずれ
の場合でも、台車が植樹帯縁石に対して離間する
方向に進行することがなく常に植樹帯縁石と平行
に進行するようになる。
(実施例) 第1図ないし第5図を参照して本考案の好適な
実施例を説明すると、この実施例の低木列植帯用
の植樹剪定機は、低木列植帯の上面を剪定する水
平剪定装置3と該低木列植帯の一方の側面(車道
側の側面)を剪定する垂直剪定装置3Aとを備え
た上面・側面同時剪定型に構成されている。
この植樹剪定機は、基台11に4つの車輪1
2,12……を設け、植樹帯縁石に沿つて路面上
を前進及び後進可能なる如くした台車1と、該台
車1上の前後にそれぞれ立設された剪定装置支持
用の2本の支柱(後側支柱2と前側支柱2A)
と、該各支柱2,2Aの適宜高さ位置にそれぞれ
支持される2つの剪定装置(水平剪定用の剪定装
置3と垂直剪定用の剪定装置3A)と、各支柱
2,2Aと各剪定装置3,3Aの間にそれぞれ設
けられていて該各剪定装置3,3Aの剪定位置を
調整するための2つの剪定位置調整装置4,4A
と、該各剪定位置調整装置4,4Aと各剪定装置
3,3Aとの間にそれぞれ設けられていて後述す
るように剪断部材の向きを変更させることができ
るようにした2つの剪断部材姿勢調整装置5,5
Aと、台車1の左右各側部に設けられていて該台
車1を植樹帯縁石Yに沿つて常に平行に進行させ
ることができるようにするための左右一対の台車
ガイド装置6,6と、前記水平剪定用の剪定装置
3が高木、道路標識あるいは電柱等の障害物に差
しかかつたときに該剪定装置3を障害物に接触し
ない位置に回避させるための障害物回避装置7な
どの基本装置を備えて構成されている。
台車1の車輪12,12……は、角度変更不能
なる如くして取付けられており、台車1が前後直
進方向にのみ移動可能となつている。この台車1
にはその後端部にハンドル13が設けられてお
り、該ハンドル13を握つて押し引きすることに
よつて台車1を前進又は後進させることができる
ようになつている。
台車1の後部には、足踏み式の方向変換装置8
が設けられており、ペダル81を踏むことによつ
てキヤスター82(第1図)が接地して、該接地
したキヤスター82部分を中心として植樹剪定機
全体を回動させることができるようになつてい
る。
前後の各支柱2,2Aは、それぞれ角型パイプ
で形成されている。
剪定装置の剪定位置を調整するための各剪定位
置調整装置4,4Aは、それぞれ各支柱2,2A
に対して上下にスライド自在で且つ傾き角度が調
節自在に取付けられた昇降体21,21Aと、該
昇降体21,21Aに対してそれぞれ左右水平方
向にスライド自在に取付けられた横長のスライド
杆22,22Aとを有している。各昇降体21,
21Aは、それぞれハンドル23,23Aを回転
させることによつてスクリユーボルト24,24
Aを回転させ、該スクリユーボルト24,24A
に螺合されている雌ネジ部材(昇降体21,21
Aが連結されている)25,25Aを支柱2,2
A内において上下動させることにより、高さ調節
されるようになつている。又、この各昇降体2
1,21A(第1図及び第4図参照)は、締付具
26,26Aを緩めることによつて支柱2,2A
に対して傾きを調整し得るようになつていて、水
平剪断部材31の水平度及び垂直剪断部材31A
の垂直度をそれぞれ調整し得るようになつてい
る。又、スライド杆22,22Aは昇降体21,
21Aに対して締付具27,27Aを緩めること
によつて左右水平方向にスライド可能となつてい
る。そして、各剪定装置3,3Aの剪断部材3
1,31Aは、各昇降体21,21Aの高さ及び
傾きを調整しさらにスライド杆22,22Aのス
ライド長さを調整することによつてそれぞれ所定
の位置及び姿勢に設定することができるようにな
つている。
水平剪定用の剪定装置3は、横向きで長尺(例
えば900mm程度)の剪断部材31をエンジン30
で駆動し得るように構成されている。この水平剪
定用の剪断部材31には、第5図に示すように一
方の側部にのみ刈刃32が設けられている。この
水平剪定用の剪定装置3は、それぞれ後述する障
害物回避装置7及び剪断部材姿勢調整装置5を介
して一方のスライド杆22の先端に取付けてい
る。
他方、垂直剪定用の剪定装置3Aは、前記水平
剪定用の剪定装置3と同様に、縦向きで長尺(例
えば900mm程度)の剪断部材31Aをエンジン3
0Aで駆動し得るように構成されている。この垂
直剪定用の剪断部材31Aにも、一方の側面にだ
けしか刈刃32Aが設けられていない。この垂直
剪定用の剪断部材31Aは後述する剪断部材姿勢
調整装置5Aを介して他方のスライド杆22Aの
先端に取付けられている。
水平剪定用剪定装置3及び垂直剪定用剪定装置
3Aの各剪断部材姿勢調整装置5,5Aは相互に
同構造のものが採用されており、該剪断部材姿勢
調整装置5(又は5A)は、剪定装置3(又は3
A)のエンジン30(又は30A)を固定してい
る回転台51(又は51A)を支持台52(又は
52A)に対して軸53(又は53A)を中心に
して回動自在に取付け、さらに該回転台51,5
1Aを支持台52,52Aに対して止着具55,
55Aで、所定の2位置においてそれぞれ固定し
得るように構成されている。例えば水平剪定用剪
定装置3の剪断部材姿勢調整装置5について説明
すると第1図、第2図及び第4図に示すように、
回転台51は縦長に形成されていてその一端寄り
部分に剪定装置3のエンジン30が固定されてい
る。又該回転台51は剪断部材31と同高さ位置
において軸53により支持台52に枢着され、さ
らに該回転台51を剪断部材31の刈刃32が台
車1の前進方向に向く姿勢と該刈刃32が台車1
の後進方向に向く姿勢との2つの姿勢位置におい
てそれぞれ止着具(抜き挿しピン又はボルト)5
5(垂直剪定用の剪定装置3A側では止着具55
A)で支持台52に固定し得るようになつてい
る。即ち、回転台51には軸支部(符号53部
分)を中心としてその対称位置にそれぞれ止着具
55係合用の穴56,56が形成されていて、支
持台52側から止着具55を一方の係合穴56に
係合させることにより剪断部材31の刈刃32が
台車1の前進方向又は後進方向のいずれか一方に
向いた状態で回転台51を固定でき、又該止着具
55を抜き、回転台51を軸支部(符号53部
分)を中心として垂直面内で角度180°だけ旋回さ
せた後、止着具55を他方の係合穴26に係合さ
せることにより剪断部材31の刈刃32が逆向き
に向いた状態で該回転台51を固定できるように
なつている。尚、回転台51を軸53を中心とし
て垂直面内で角度180°だけ旋回させた各姿勢位置
においては、第5図に示すように剪断部材(31
及び31′)の高さは変化せず、刈刃32の向き
だけが変わるようになつている。
尚、垂直剪定用剪定装置3A側の剪断部材姿勢
調整装置5Aも、上記水平剪定用剪定装置3側の
剪断部材姿勢調整装置5と同様に構成されてお
り、剪定装置3Aのエンジン30Aを取付けてい
る回転台51Aが軸53Aを中心として支持台5
2Aに対して水平面内で旋回自在となつており、
さらに回転台51Aを、止着具55Aによつて剪
断部材31Aの刈刃32A(第2図)が台車1の
前進方向に向く姿勢と該刈刃32Aが台車1の後
進方向に向く姿勢との2つの姿勢位置においてそ
れぞれ固定し得るようになつている。
障害物回避装置7は、水平剪定用の剪定装置3
側の支持台52の上端部をスライド杆22の先端
において上下揺動自在に枢着(枢着部71)する
とともに、ガススプリング72で支持台52及び
剪定装置3全体の姿勢を保持し得るように構成し
ている。支持台52の上下揺動操作はレバー73
によつて行われ、第4図において実線図示する如
くレバー73を横方向に倒した状態では剪定装置
3の剪断部材31が水平姿勢に維持され、又該レ
バーを鎖線73′で示す如く上方に立起こした状
態では該剪断部材が鎖線31′で示すように上方
に立起こされるようになつている。剪断部材31
を上方に立起こした状態では、剪定装置3全体の
横方向の突出幅は小さくなり、植樹帯の途中に設
けられている高木、道路標識、電柱などの障害物
を回避できるようになつている。
台車ガイド装置6は、第1図及び第3図に示す
ように台車1の左右両側部にそれぞれ一対設けら
れている。この台車ガイド装置6は、台車1の各
側部における前後に所定間隔(例えば800〜900
mm)だけ隔てた位置にそれぞれ先端部が台車1の
側端より外方に突出する如くし且つ基端部が台車
1の上面に軸66,66Aで前後揺動自在なる如
くして枢着された前後一対の支持杆61,61A
の先端部にそれぞれ転動輪62,62Aを取付
け、さらに各支持杆61,61Aの長さ方向中間
部を1本の連結杆63で連結して該支持杆61,
61Aが同時にしかも前後一対のストツパー6
4,64Aによつて前後揺動範囲が規制される如
くして構成されている。
この台車ガイド装置6は、各支持杆61,61
Aが台車1の前進方向(第3図の矢印M方向)に
対して後側(ハンドル13側)に揺動したとき
(植樹帯縁石Yに近い側の台車ガイド装置6にお
ける実線図示状態)に、後側の支持杆61Aが後
側ストツパー64Aに衝合し、逆に各支持杆6
1,61Aが台車1の後進方向(矢印N方向)に
対して後側に揺動したとき(鎖線61′,61
A′の状態)に、前側の支持杆61が前側ストツ
パー64に衝合して、前後それぞれ揺動範囲が規
制されるようになつている。尚、この台車ガイド
装置6は、連結杆63(又は支持杆)を人力で押
し引き操作することによつて容易に揺動させるこ
とができ、又連結杆63と台車1との間にバネ6
5が介設されていて、該台車ガイド装置6が不用
意に前後揺動しないようにしている。
又、該各支持杆61,61Aが実線図示(第3
図)する如く後側(ハンドル13側)に揺動して
いる状態では、前後各転動輪62,62Aを結ぶ
直線L−Lが台車1の前進方向(矢印M方向)に
対して若干角度α(例えば2〜3°)をもつて交叉
する方向に傾斜するようになつており、逆に各支
持杆61,61Aが鎖線図示する如く前側に揺動
している状態では、前後各転動輪62,62Aを
結ぶ直線L−Lが台車1の後進方向(矢印N方
向)に対して同様に若干角度αをもつて交叉する
方向に傾斜するようになつている。そして台車ガ
イド装置6の前後各支持杆61,61Aを台車1
の進行方向(矢印M又はN方向)に対して逆側に
揺動させ且つその前後各転動輪62,62Aをそ
れぞれ植樹帯縁石Yの側面に接触させた状態で、
台車1を支持杆61,61Aの揺動側とは逆側に
進行させると、該台車1は植樹帯縁石Y側に近づ
く方向に進行しようとし(実際には前後両転動輪
62,62Aが植樹帯縁石Yの側面に接触してい
るので台車1が植樹帯縁石Yに近づくことはな
い)、従つて該台車1は植樹帯縁石Yに対して常
に平行に進行するようになる。又、剪定作業の方
向を例えば前進方向から後進方向に変更する場合
には植樹帯縁石Y側に位置する台車ガイド装置6
を後側から前側に揺動させ且つその各転動輪6
2,62Aをそれぞれ植樹帯縁石Yの側面に接触
させた状態で台車1を後進(矢印N方向)させれ
ばよい。尚、この台車ガイド装置6は、各支持杆
61,61Aを台車進行方向とは逆側に揺動させ
た状態で使用されるので、各転動輪62,62A
を植樹帯縁石Yの側面に転接させながら台車1を
進行させた場合に各支持杆61,61Aに進行方
向とは逆側に揺動させるような作用が働き、該各
支持杆61,61Aが不用意に進行方向側に揺動
することがないようになつている。
この植樹剪定機は次のようにして使用される。
まず、台車1を前進(第3図の矢印M方向)させ
ながら剪定作業を行う場合には、水平剪定用の剪
定装置3及び垂直剪定用の剪定装置3Aを、その
各剪断部材31,31Aの刈刃32,32Aがそ
れぞれ前進方向に向くようにしてセツトするとと
もに、植樹帯縁石Y側の台車ガイド装置6の前後
各支持機61,61Aを後側(ハンドル13側)
に揺動させておく。そして次に台車1を植樹帯縁
石Yに沿つて設置(前後各転動輪62,62Aを
縁石側面に接触させる)した状態で各剪定位置調
整装置4,4Aを調整して水平剪断部材31及び
垂直剪断部材31Aをそれぞれ所定の剪定位置に
位置決めする。そして各エンジン30,30Aを
作動させて水平及び垂直の各剪断部材31,31
Aを駆動しながら、ハンドル13を押して台車1
を前進させると、植樹帯は上面及び車道側の側面
がそれぞれきれいに剪定されていく。植樹帯の途
中に高木、道路標識などの障害物がある場合に
は、水平剪定用の剪定装置3を第4図の鎖線3′
で示す如く上方に旋回させて、該障害物を回避し
た後、該剪定装置3を再度水平姿勢にもどして両
剪定装置3,3Aによる剪定作業を行う。ところ
で、一方向(例えば前進方向)だけからの剪定作
業では、植樹帯の枝の向きなどによつて一部に刈
り残しができることがあるが、このように刈り残
しができた場合には、各剪定装置3,3Aをそれ
ぞれ剪断部材姿勢調整装置5,5Aを調整して各
剪断部材31,31Aの刈刃32,32Aの向き
をそれぞれ後進方向側に向け、且つ台車ガイド装
置6を前側に揺動させた状態(第3図の鎖線図示
状態)で、台車1を後進方向に進行させながら各
剪定装置3,3Aによる剪定作業を行えばよい。
尚、このように剪断部材31,31Aの向きを変
更しても、水平剪断部材31の高さ又は垂直剪断
部材31Aの出幅はそれぞれ変化することがない
ので、逆刈りを行う際に剪定位置調整装置4,4
Aを再調整する必要はなく、簡単な操作(剪断部
材姿勢調整装置5,5Aの調整と台車ガイド装置
6の調整のみ)で逆刈りのための調整を行うこと
ができる。
尚、この実施例の植樹剪定機では、水平剪定用
と垂直剪定用の2つの剪定装置3,3Aを備えて
いるが、他の実施例では、本考案の剪断部材姿勢
調整装置及び台車ガイド装置を水平剪定用あるい
は垂直剪定用のいずれか一方の剪定装置のみを備
えた植樹剪定機に適用することもできる。
(考案の効果) 本考案の低木列植帯用の植樹剪定機は、剪定装
置3,3Aを、剪断部材31,31Aの刈刃3
2,32Aが台車1の前進方向に向く姿勢と該刈
刃32,32Aが台車1の後進方向に向く姿勢と
の2つの姿勢位置においてそれぞれ固定し得る如
くした剪断部材姿勢調整装置5,5Aを設けてい
るので、順方向(台車前進方向)に向けて剪定作
業を行つた後、剪断部材31,31Aの刈刃3
2,32Aの向きを逆向きにするだけで台車1を
そのままの位置から逆方向(台車後進方向)に向
けて剪定作業を再開することができ、順方向での
剪定作業時に刈り残しがあつても逆刈りを行うこ
とによつて刈り残し部分をきれいに刈り取ること
ができるという効果がある。
又、本考案では、先端部に植樹帯縁石Yの側面
に転接する転動輪62,62Aを取付けた前後一
対の支持杆61,61Aの基端部を台車1の前後
方向に適宜間隔を隔てた状態でそれぞれ前後揺動
自在なる如くして枢着しさらに各支持基61,6
1Aを連結杆63で連結して該各支持杆61,6
1Aが同時にしかもストツパー64,64Aによ
つて前後揺動範囲が規制された状態で揺動する如
くし且つ各支持杆61,61Aが台車1の進行方
向に対して逆側に揺動しているときに前後一対の
転動輪62,62Aを結ぶ直線L−Lが台車1が
進行しようとする方向(矢印M又はN方向)に対
してそれぞれ若干角度をもつて交叉する方向に傾
斜する如く設定してなる台車ガイド装置6を設け
ているので、上記したように台車1を前進方向と
後進方向に進行させながらそれぞれ剪定作業を行
えるようにしたものであつても、各支持杆61,
61Aの揺動方向を調整するだけで、順・逆いず
れの方向への剪定作業時においても台車1が植樹
帯縁石Yから離間する方向に進行することがなく
常に植樹帯縁石Yと平行に進行するようになり、
植樹帯の剪定面を正確に平面状に仕上げることが
できるとともに、支持杆61,61Aの揺動方向
の変更作業をワンタツチで行うことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる低木列植帯用
の植樹剪定機の正面図、第2図は第1図の左側面
図、第3図は第2図の植樹剪定機における台車及
び台車ガイド装置部分の平面図、第4図は第1図
の植樹剪定機における一部詳細図、第5図は第1
図の植樹剪定機における水平剪断部材の姿勢変更
状態を示す斜視図、第6図は従来の植樹剪定機の
正面図、第7図は第6図の植樹剪定機の作用説明
図、第8図は第6図の植樹剪定機の台車部分の一
部平面図である。 1……台車、2,2A……支柱、3,3A……
剪定装置、4,4A……剪定位置調整装置、5,
5A……剪断部材姿勢調整装置、6……台車ガイ
ド装置、30,30A……エンジン、31,31
A……剪断部材、32,32A……刈刃、61,
61A……支持杆、62,62A……転動輪、6
3……連結杆、64,64A……ストツパー、Y
……植樹帯縁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 植樹帯の縁石Yに沿つて路面上を前進及び後進
    可能なる台車1上に立設された支柱2,2Aの適
    宜高さ位置に、一方の側部にのみ刈刃32,32
    Aを有する長尺の剪断部材31,31Aをもつ動
    力駆動式の剪定装置3,3Aが剪定位置調整装置
    4,4Aを介して剪定位置を調整可能なる如くし
    て支持されており、さらに前記剪定装置3,3A
    と前記剪定調整装置4,4Aの間には、該剪定装
    置3,3Aを、前記剪断部材31,31Aの長さ
    方向を中心として回動可能とし且つ該剪断部材3
    1,31Aの刈刃32,32Aが台車1の前進方
    向に向く姿勢と該刈刃32,32Aが台車1の後
    進方向に向く姿勢との2つの姿勢位置においてそ
    れぞれ固定し得る如くした剪断部材姿勢調整装置
    5,5Aが設けられているとともに、前記台車1
    には、先端部に植樹帯縁石Yの側面に転接する転
    動輪62,62Aを取付けた前後一対の支持杆6
    1,61Aの基端部を前記台車1の前後方向に適
    宜間隔を隔てた状態でそれぞれ前後揺動自在なる
    如くして枢着しさらに該各支持杆61,61Aを
    連結杆63で連結して該両支持杆61,61Aが
    同時にしかもストツパー64,64Aによつて前
    後揺動範囲が規制された状態で前後に揺動する如
    くし且つ前記各支持杆61,61Aが台車1の進
    行方向に対して逆側に揺動しているときに前後一
    対の転動輪62,62Aを結ぶ直線L−Lが台車
    1が進行しようとする方向(M又はN)に対して
    それぞれ若干角度をもつて交叉する方向に傾斜す
    る如く設定してなる台車ガイド装置6が設けられ
    ていることを特徴とする低木列植帯用の植樹剪定
    機。
JP10230887U 1987-07-02 1987-07-02 Expired JPH0429716Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10230887U JPH0429716Y2 (ja) 1987-07-02 1987-07-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10230887U JPH0429716Y2 (ja) 1987-07-02 1987-07-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS646850U JPS646850U (ja) 1989-01-13
JPH0429716Y2 true JPH0429716Y2 (ja) 1992-07-17

Family

ID=31332101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10230887U Expired JPH0429716Y2 (ja) 1987-07-02 1987-07-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0429716Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527959Y2 (ja) * 1989-09-27 1993-07-16
JP2001269057A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Hiroshi Kaneshima 生垣剪定機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS646850U (ja) 1989-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ATE86062T1 (de) Rasenmaehvorrichtung.
US5603205A (en) Trimmer and edger apparatus
US6634162B1 (en) Simultaneous processing of multiple rows of plants, especially trellised rows
CN113079847A (zh) 一种城市园林树木修剪装置
JPH0429716Y2 (ja)
CN210610346U (zh) 一种可以调节高度的园林除草装置
CN1509593A (zh) 修整机
JPH1175544A (ja) 樹木剪定作業車
US5301757A (en) Edging machine
CN214734279U (zh) 一种多功能园林梯
US6622466B1 (en) Apparatus for landscaping around obstacles
CN109479501B (zh) 手推式小麦收割机
JP3743728B2 (ja) つききり式茶園管理台車
CN211509837U (zh) 一种割草运输两用式草坪机
CN115067095B (zh) 一种园林种植物修剪装置
JP2001258348A (ja) 残幹切断装置
CN214800970U (zh) 一种农艺师用园林修剪设备
CN219459828U (zh) 一种绿篱镶边修剪机
CN217037976U (zh) 一种用于对园林绿化用的绿化修剪装置
CN211793091U (zh) 植物修剪装置
CN220383670U (zh) 一种绿化工程修剪装置
CN211185061U (zh) 一种园林环保用绿植修剪装置
CN210987167U (zh) 一种园林专用修剪设备
JPH0226274Y2 (ja)
JPH023711Y2 (ja)