JPH04296407A - 難燃性絶縁電線 - Google Patents
難燃性絶縁電線Info
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- JPH04296407A JPH04296407A JP3061661A JP6166191A JPH04296407A JP H04296407 A JPH04296407 A JP H04296407A JP 3061661 A JP3061661 A JP 3061661A JP 6166191 A JP6166191 A JP 6166191A JP H04296407 A JPH04296407 A JP H04296407A
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- insulated wire
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁厚の薄い難燃性絶
縁電線に関するものである。
縁電線に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ポリエチレンは電気特性に優れており、
これまで電線・ケーブルの被覆材料として広く利用され
ている。しかし、ポリエチレンは、主成分が炭化水素で
あり、着火しやすく、燃えやすいという欠点を有してい
る。こうしたことから、ポリエチレンの難燃化について
は、多くの検討がなされている。例えば、ハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤、無機系難燃剤を添加することで、
ポリエチレンの難燃化が達成される。特にハロゲン系難
燃剤に三酸化アンチモンを併用する処方は難燃化効果が
大きい。
これまで電線・ケーブルの被覆材料として広く利用され
ている。しかし、ポリエチレンは、主成分が炭化水素で
あり、着火しやすく、燃えやすいという欠点を有してい
る。こうしたことから、ポリエチレンの難燃化について
は、多くの検討がなされている。例えば、ハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤、無機系難燃剤を添加することで、
ポリエチレンの難燃化が達成される。特にハロゲン系難
燃剤に三酸化アンチモンを併用する処方は難燃化効果が
大きい。
【０００３】そこで、その組成物を添加してなる絶縁体
組成物を導体上に被覆し絶縁体を形成して、難燃性絶縁
電線を作製することが試みられている。
組成物を導体上に被覆し絶縁体を形成して、難燃性絶縁
電線を作製することが試みられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、機器
類の小型化、軽量化にともない、電線も高レベルな細径
化が求められるようになってきており、現在も、約 １
００μｍの絶縁厚の難燃性絶縁電線が要求されている。 しかし、電線の細系化を行うとなると、当然、絶縁体の
耐電圧は低下してくると共に、この状況下で難燃剤を添
加することにより、難燃剤粒子が原因で絶縁体組成物中
に空隙を招くこともあり、絶縁特性が低下する。このた
め、実際上、約 １００μｍの絶縁厚の難燃性絶縁電線
を得ることが極めて困難である。
類の小型化、軽量化にともない、電線も高レベルな細径
化が求められるようになってきており、現在も、約 １
００μｍの絶縁厚の難燃性絶縁電線が要求されている。 しかし、電線の細系化を行うとなると、当然、絶縁体の
耐電圧は低下してくると共に、この状況下で難燃剤を添
加することにより、難燃剤粒子が原因で絶縁体組成物中
に空隙を招くこともあり、絶縁特性が低下する。このた
め、実際上、約 １００μｍの絶縁厚の難燃性絶縁電線
を得ることが極めて困難である。
【０００５】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を解消し、絶縁特性に優れた細径の難燃性絶縁電線を
提供することにある。
点を解消し、絶縁特性に優れた細径の難燃性絶縁電線を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、細系化し
た電線の絶縁特性を改善するために種々の研究開発を実
施した結果、絶縁体組成物中のポリエチレン量と有機難
燃剤を特定したのである。
た電線の絶縁特性を改善するために種々の研究開発を実
施した結果、絶縁体組成物中のポリエチレン量と有機難
燃剤を特定したのである。
【０００７】すなわち、本発明に係る難燃性絶縁電線は
、導体上に、ポリエチレンが５０重量％以上及び融点が
１８０〜２４０ ℃の有機難燃剤を含む絶縁体組成物
を被覆したものである。
、導体上に、ポリエチレンが５０重量％以上及び融点が
１８０〜２４０ ℃の有機難燃剤を含む絶縁体組成物
を被覆したものである。
【０００８】本発明において絶縁体組成物中におけるポ
リエチレンは、５０重量％以上とする必要があり、ポリ
エチレンが５０重量％未満の場合では、電気絶縁性が低
下してしまい、十分な絶縁性を示さなくなる。
リエチレンは、５０重量％以上とする必要があり、ポリ
エチレンが５０重量％未満の場合では、電気絶縁性が低
下してしまい、十分な絶縁性を示さなくなる。
【０００９】有機難燃剤としては、ハロゲン系の融点が
１８０〜２４０℃のものがよく、融点が下限値未満で
は電線製造後にブリードを生じ易くなる。逆に、上限値
を越えると難燃剤粒子が組成物中に固体の状態で存在す
るため、その粒子の周囲に空隙を生じてしまい、その結
果、絶縁体組成物自体の電気絶縁性が低下してしまう。 尚、電線押出時は、使用した難燃剤の融点以上の温度で
加工する必要がある。
１８０〜２４０℃のものがよく、融点が下限値未満で
は電線製造後にブリードを生じ易くなる。逆に、上限値
を越えると難燃剤粒子が組成物中に固体の状態で存在す
るため、その粒子の周囲に空隙を生じてしまい、その結
果、絶縁体組成物自体の電気絶縁性が低下してしまう。 尚、電線押出時は、使用した難燃剤の融点以上の温度で
加工する必要がある。
【００１０】本発明に適した難燃剤としては、融点 ２
２３〜２２７ ℃のＰＢＰＨ（マナック（株）），融点
２０５〜２１５ ℃のＥＢ４００ＳＧ（マナック（株
）），融点約 １８３℃のＣＲ９００（大八化学工業（
株）），融点 ２０８〜２２８ ℃のＦＧ７５００（帝
人化成（株）），融点約 １８０℃のＦＣＰ８８０Ｍ（
鈴裕化学（株）），融点約 ２２０℃のＦＣＰ７００（
鈴裕化学（株）），融点約 １８０℃のＦＣＥ１２（鈴
裕化学（株）），融点約 １８０℃のＦＧ−２０００（
帝人化成（株）），融点約 １８０℃のデクロラン６０
４（フッカーケミカル社）などが挙げられる。
２３〜２２７ ℃のＰＢＰＨ（マナック（株）），融点
２０５〜２１５ ℃のＥＢ４００ＳＧ（マナック（株
）），融点約 １８３℃のＣＲ９００（大八化学工業（
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人化成（株）），融点約 １８０℃のＦＣＰ８８０Ｍ（
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裕化学（株）），融点約 １８０℃のＦＧ−２０００（
帝人化成（株）），融点約 １８０℃のデクロラン６０
４（フッカーケミカル社）などが挙げられる。
【００１１】従って、導体上に、ポリエチレンが５０重
量％以上及び融点が １８０〜２４０ ℃の有機難燃剤
を含む絶縁体組成物を被覆することにより、その絶縁厚
が薄くても、絶縁特性に優れた難燃性絶縁電線を得るこ
とが可能となる。
量％以上及び融点が １８０〜２４０ ℃の有機難燃剤
を含む絶縁体組成物を被覆することにより、その絶縁厚
が薄くても、絶縁特性に優れた難燃性絶縁電線を得るこ
とが可能となる。
【００１２】本発明では、前記成分に加えて酸化防止剤
、架橋剤、着色剤、充填剤、滑剤等を必要に応じて添加
してもよい。
、架橋剤、着色剤、充填剤、滑剤等を必要に応じて添加
してもよい。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【００１４】表１の実施例１〜４および比較例１〜３の
各欄に示すような配合に従って各種成分を温度 １６０
℃に保持された６インチデストロールに投入して均一に
混練を行い、難燃コンパウンドを得た。これらのコンパ
ウンドを、押出機を用いて外径φ０．３２（ｍｍ）の銅
線上に押出被覆して、 １００μｍ絶縁厚の難燃ポリエ
チレン電線を作製した。押出条件としてダイス及びヘッ
ドの温度を ２５０℃に設定した。
各欄に示すような配合に従って各種成分を温度 １６０
℃に保持された６インチデストロールに投入して均一に
混練を行い、難燃コンパウンドを得た。これらのコンパ
ウンドを、押出機を用いて外径φ０．３２（ｍｍ）の銅
線上に押出被覆して、 １００μｍ絶縁厚の難燃ポリエ
チレン電線を作製した。押出条件としてダイス及びヘッ
ドの温度を ２５０℃に設定した。
【００１５】このように作製した電線（試料）の評価を
絶縁特性について行い、その評価結果を表１の下欄に示
す。絶縁特性は、２ｋＶ用スパークテスタを用いて耐電
圧及び加工後のブリードについて行い、耐電圧において
絶縁破壊が生じていないものを○、生じているものを×
とし、また、加工後のブリードが生じていないものを○
、生じているものを×とした。
絶縁特性について行い、その評価結果を表１の下欄に示
す。絶縁特性は、２ｋＶ用スパークテスタを用いて耐電
圧及び加工後のブリードについて行い、耐電圧において
絶縁破壊が生じていないものを○、生じているものを×
とし、また、加工後のブリードが生じていないものを○
、生じているものを×とした。
【００１６】
【表１】
【００１７】尚、ポリエチレンとしては５００３ＨＤ（
昭和電工（株）製 密度 ０．９４９ｇ／ｃｍ３ ，
メルトインデックス ０．３ｇ／１０ｍｉｎ ）、ハロ
ゲン系有機難燃剤としては、ＰＢＰＨ（マナック（株）
製 融点 ２２３〜２２７ ℃，白色粉末）、ＥＢ４
００ＳＧ（マナック（株）製 融点 ２０５〜２１５
℃，白色粉末）、ＣＲ９００（大八化学工業（株）
製融点約 １８３℃，白色粉末）、ＦＧ７５００（帝
人化成（株）製 融点２０８〜２２８ ℃，白色粉末
）、ＥＢ３００（マナック（株）製 融点約 １１７
℃，白色粉末）、デクロランプラス２５（フッカーケミ
カル社製 融点 ３５０℃以上，白色粉末）、三酸化
アンチモンとしては住友金属鉱山（株）製のものをそれ
ぞれ用いた。
昭和電工（株）製 密度 ０．９４９ｇ／ｃｍ３ ，
メルトインデックス ０．３ｇ／１０ｍｉｎ ）、ハロ
ゲン系有機難燃剤としては、ＰＢＰＨ（マナック（株）
製 融点 ２２３〜２２７ ℃，白色粉末）、ＥＢ４
００ＳＧ（マナック（株）製 融点 ２０５〜２１５
℃，白色粉末）、ＣＲ９００（大八化学工業（株）
製融点約 １８３℃，白色粉末）、ＦＧ７５００（帝
人化成（株）製 融点２０８〜２２８ ℃，白色粉末
）、ＥＢ３００（マナック（株）製 融点約 １１７
℃，白色粉末）、デクロランプラス２５（フッカーケミ
カル社製 融点 ３５０℃以上，白色粉末）、三酸化
アンチモンとしては住友金属鉱山（株）製のものをそれ
ぞれ用いた。
【００１８】表１に示される結果からも明らかな通り、
本発明に係る実施例１〜４の場合ではいずれも絶縁破壊
は生じていないと共に、加工後のブリードも認められな
い。これに対して、ハロゲン系有機難燃剤の融点が規定
値未満の比較例１は、加工後にブリードを生じ、その融
点が規定値を越える比較例２は、絶縁破壊が頻繁に生じ
る。また、ポリエチレンの含有量が規定値未満の比較例
３は、絶縁破壊が頻繁に生じる。
本発明に係る実施例１〜４の場合ではいずれも絶縁破壊
は生じていないと共に、加工後のブリードも認められな
い。これに対して、ハロゲン系有機難燃剤の融点が規定
値未満の比較例１は、加工後にブリードを生じ、その融
点が規定値を越える比較例２は、絶縁破壊が頻繁に生じ
る。また、ポリエチレンの含有量が規定値未満の比較例
３は、絶縁破壊が頻繁に生じる。
【００１９】したがって、導体上に、規定重量％以上の
ポリエチレン及び融点が規定値のハロゲン系有機難燃剤
を含む組成物を被覆することにより、耐電圧及び加工後
のブリードが良好な １００μｍの絶縁厚の難燃性絶縁
電線が得られることになる。
ポリエチレン及び融点が規定値のハロゲン系有機難燃剤
を含む組成物を被覆することにより、耐電圧及び加工後
のブリードが良好な １００μｍの絶縁厚の難燃性絶縁
電線が得られることになる。
【００２０】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、絶縁特性
に優れた細径の難燃性絶縁電線を得ることができるとい
う優れた効果を発揮する。
に優れた細径の難燃性絶縁電線を得ることができるとい
う優れた効果を発揮する。
Claims (1)
- 【請求項１】 導体上に、ポリエチレンが５０重量％
以上及び融点が １８０〜２４０ ℃の有機難燃剤を含
む絶縁体組成物を被覆したことを特徴とする難燃性絶縁
電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3061661A JPH04296407A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 難燃性絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3061661A JPH04296407A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 難燃性絶縁電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04296407A true JPH04296407A (ja) | 1992-10-20 |
Family
ID=13177632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3061661A Pending JPH04296407A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 難燃性絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04296407A (ja) |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP3061661A patent/JPH04296407A/ja active Pending
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