JPH04295557A - 吸収式冷凍機の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は家庭用若しくはその近
辺の小容量の吸収式冷凍機の制御方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、吸収式冷凍機の運転中には、吸
収剤の濃度の高い部分と、低い部分ができている。

【０００３】従来の吸収式冷凍機では運転途中に停電が
発生すると、吸収剤の濃度が高いところができてしまう
。また、停電が回復しても停止状態のまま置かれると、
溶液の濃度は高いまま置かれる。停止状態で溶液の温度
低下と共に吸収剤の結晶が発生してしまい、結晶が発生
すると再運転時に、正常な運転ができなくなる。従って
、結晶の発生を避ける必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】即ち、従来の停電等の
停止で結晶の発生を避ける制御方法としては、停電回復
時（通電開始時）に稀釈・攪拌運転を行っていたが（例
えば特開昭６１−１６１３７２号公報参照）、運転中に
停電が発生した場合でなくとも、稀釈・攪拌運転をして
しまい、試運転時等にも、また、停電がある度に運転さ
れ異常な運転と誤解される問題があった。

【０００５】本発明は上記実情に鑑み、運転途中での停
電を記憶素子で記憶し、再通電時にこの記憶に基づき吸
収液の稀釈運転をし、またこの稀釈運転が終了していれ
ば運転記憶を消し、再通電時に運転している記憶があれ
ば前記稀釈運転を行うようにしたことで、前記課題を解
決する吸収式冷凍機の制御方法を提供することを目的と
したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、吸収式冷凍機
が運転中に停電した時、停電したことを記憶手段が記憶
し、再通電時にこの記憶手段が停電したことを記憶して
いるときには吸収液の稀釈運転を行うものである。

【０００７】また、吸収式冷凍機が運転中には運転して
いることを記憶手段が記憶し、運転が停止し且つ吸収液
の稀釈運転が終了している時にはこの記憶手段の運転記
憶を消去し、再通電時にこの記憶手段が運転しているこ
とを記憶している時のみ吸収液の稀釈運転を行うもので
ある。

【０００８】

【作用】上記のような構成のため、冷凍機の運転に当た
っては再生器，凝縮器，蒸発器，吸収器の冷凍サイクル
をもって運転されるが、この運転中に停電があると、こ
の停電したことを記憶素子で一旦記憶する。この後、再
通電時に停電したことを記憶していると吸収液の稀釈運
転を行うため、結晶を招かない。

【０００９】また、運転中に運転している記憶があり、
運転が停止し，吸収液の稀釈運転がが終了していると、
この運転記憶を消し、しかも再通電時に記憶素子が運転
記憶を記憶している時は、吸収液の稀釈運転を行い、こ
れによって必要の無い稀釈・攪拌運転をなくすものであ
る。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を実施例の図面に基づい説明す
れば、次の通りである。

【００１１】図４はこの制御方式を採る吸収式冷凍機の
概略図を示し、再生器１に冷媒蒸気を冷媒液とする凝縮
器２を配管３にて連設し、該凝縮器２の下端に接続し冷
媒液の配管４の先端を蒸発器５の下部に設けた冷媒タン
ク６に接続し、この蒸発器５の上部には配管７を介して
吸収器８を連設する。また、この冷媒タンク６には冷媒
フロートセンサー９を配設し、且つ冷媒タンク６の下部
に接続した冷媒循環系統となる配管１０に冷媒循環ポン
プ１１と主稀釈弁１２を介して溶液タンク１３に接続し
、該溶液タンク１３より導出の稀溶液配管１４に溶液循
環ポンプ１５と稀溶液弁１６と溶液熱交換器１７を順次
接続し、この先端を再生器１に連結する。再生器１から
導出の濃溶液配管１８には並列配置の濃溶液弁１９とオ
リフィス２０を経て前記溶液熱交換器１７から副稀液弁
２１を経て溶液タンク１３に接続する。また、この副稀
液弁２１と溶液循環ポンプ１５と主稀釈弁１２と冷媒循
環ポンプ１１と冷媒タンク５の冷媒フロートセンサー９
及び凝縮器２に臨む配管３に装着した外気温度センサー
２２を制御器２３に夫々連絡し、全体として吸収式冷凍
機としている。２４は再生器１の側部に設けた再生器フ
ロートセンサーである。

【００１２】次にこの作用を説明すると、再生器１にて
、冷媒を吸収して稀薄になった稀溶液は下部の燃焼装置
２５により加熱されて沸騰し濃溶液と冷媒蒸気を生ずる
。濃溶液は濃溶液配管１８と同配管中に並列配設の濃溶
液弁１９とオリフィス２０を通って溶液熱交換器１７に
入る。更に、配管１８を通って濃溶液分配装置２６によ
り吸収器８の伝熱管内に分配される。吸収器８内で濃溶
液は蒸発器５で蒸発し、配管７を通って導入された冷媒
蒸気を吸収し、稀溶液となって配管２７を通って稀溶液
溜りである溶液タンク１３に入る。稀溶液は稀溶液配管
１４とその途中に設置された溶液循環ポンプ１５，稀溶
液弁１６，溶液熱交換器液１７を通って再び再生器１に
戻る。

【００１３】一方、冷媒は再生器１で蒸発し、配管３を
通って凝縮器２にて冷却され液化して冷媒液となる。冷
媒液は配管４により冷媒液溜りである冷媒タンク６に入
る。冷媒タンク６内の冷媒液は配管１０を通って冷媒循
環ポンプ１１により冷媒散布装置２８から蒸発器５の伝
熱管上に分散される。冷媒液はこの伝熱管上で蒸発して
冷水入口管２９より入ってくる冷水を冷やし冷水出口管
３０より送り出す。この冷水を室内の冷房に用いる。蒸
発した冷媒蒸気は配管７を通って吸収器８に入り、吸収
される。

【００１４】吸収器８と凝縮器２の冷却は空冷若しくは
水空冷方式にて行う。冷却ファン３１により吸収器８，
凝縮器２を冷却する。水空冷方式の場合は、冷却水タン
ク３２内の冷却水を冷却水ポンプ３３により冷却水配管
３４を通って冷却水散布装置３５から吸収器８或いは凝
縮器２に散布し冷却を行う。

【００１５】この場合、停電等における制御を図１に示
すフローチャートについて詳述すると、運転開始をし冷
凍運転が行われている時、停電があるとその「停電」記
憶の出力をコンピュータ３６の記憶手段３７にて記憶す
る（図３の説明図参照）。再通電時に前記記憶手段が「
停電」記憶しているときには、吸収液の稀釈・攪拌運転
を行うため、吸収液の結晶を招かない。

【００１６】また、図２に示すフローチャートのように
運転中に運転していること（運転開始）を記憶手段が記
憶し、運転が停止し、且つ吸収液の稀釈運転が終了して
いると、この記憶手段の「運転」記憶を消去する。更に
、再通電時にこの記憶手段が運転していることを記憶し
ている時には、吸収液の稀釈運転を行うものである。

【００１７】

【発明の効果】上記のように、本発明の吸収式冷凍機の
制御方法は運転中の停電を記憶手段に記憶し、この記憶
に基づき吸収液の稀釈運転を行ったり、運転を記憶して
いれば、運転が停止し且つ吸収液の稀釈運転が終了して
いる時は、この記憶を消去し、再通電時に運転記憶があ
れば吸収液の稀釈運転を行い得るため、必要のない稀釈
・攪拌運転をなくし、吸収液の結晶の発生をみず、再運
転時に正常な運転ができ、異常な運転と誤解される様な
ことがなくなる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のフローチャート。

【図２】同他の実施例のフローチャート。

【図３】記憶手段の説明図。

【図４】同吸収式冷凍機の概略図である。

【符号の説明】

１　　　　再生器 ２　　　　凝縮器 ５　　　　蒸発器 ６　　　　冷媒タンク ８　　　　吸収器 ９　　　　冷媒フロートセンサー １１　　　　冷媒循環ポンプ １２　　　　主稀釈弁 １３　　　　溶液タンク １５　　　　溶液循環ポンプ １７　　　　溶液熱交換器 ２１　　　　副稀釈弁 ２３　　　　制御器 ３７　　　　記憶手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　吸収式冷凍機が運転中に停電した時、
   停電したことを記憶手段が記憶し、再通電時にこの記憶
   手段が停電したことを記憶しているときには吸収液の稀
   釈運転を行うことを特徴とする吸収式冷凍機の制御方法
   。
2. 【請求項２】　　吸収式冷凍機が運転中には運転してい
   ることを記憶手段が記憶し、運転が停止し且つ吸収液の
   稀釈運転が終了している時にはこの記憶手段の運転記憶
   を消去し、再通電時にこの記憶手段が運転していること
   を記憶している時には吸収液の稀釈運転を行うことを特
   徴とする吸収式冷凍機の制御方法。