JPH04294506A - 超電導磁石応用装置 - Google Patents

超電導磁石応用装置

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JPH04294506A
JPH04294506A JP5996191A JP5996191A JPH04294506A JP H04294506 A JPH04294506 A JP H04294506A JP 5996191 A JP5996191 A JP 5996191A JP 5996191 A JP5996191 A JP 5996191A JP H04294506 A JPH04294506 A JP H04294506A
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敏雄 服部
Hiroshi Aoyama
博 青山
Yoshishige Fukushi
慶滋 福士
Toshio Shimizu
利男 清水
Hisanao Ogata
久直 尾形
Takeo Nemoto
武夫 根本
Sueo Kawai
末男 河合
Fumio Suzuki
鈴木 史男
Tadashi Sonobe
園部 正
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導磁石に働く荷重
を支える荷重支持体を用いている超電導磁石応用装置、
特にMRI(核磁気共鳴装置)、核融合装置、電力貯蔵
装置、加速器に関する。
【従来の技術】従来技術として、特開昭62−1266
04号公報、特開昭56−116555号公報が挙げら
れる。この従来例は、コーン状のFPR2ケをシールド
板をはさんで連結する荷重支持構造を採用していた。
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、2ケ
のコーンが各々の小径部でシールド板を間に介して結合
して一組の荷重支持体となっているため、結合部の強度
が充分でない問題があった。本発明の目的は、内槽への
熱侵入が少なく、かつ、充分に強度を有する荷重支持体
を提供することにある。
【課題を解決するめための手段】本発明は上記目的を達
成するために、一体のコーン部分を一体成形して、中間
部での締結をなくして鼓形としたものである。また、本
発明は上記他の目的を達成するために、中間小径部の肉
厚を増して、応力分布を均一化したものである。また更
に本発明は上記他の目的を達成するために、鼓形状中央
部に駅医窒素温度のサーマルアンカ部を設け、かつ、こ
の部分の内外径の温度分布を均一化するため熱伝導率の
高い物質を混入したものである。本発明の超電導磁石の
荷重支持構造は、弔電度コイルを格納する内槽を支持し
て格納する真空容器の外槽とを備え、更に以下のいずれ
かの特徴を有するものである。 (1)内槽を支持する支持体の側面外形を両端より中央
の方が細くなる形状とする。 (2)内槽を支持する支持体の側面外形を両端から略中
央にかけて除々にくびれるようにする。 (3)内槽を支持する支持体を鼓形(hourglas
s−shapped)とする。 (4)内槽を支持する支持体が各超電導コイルにつき1
つであり、かつ内槽と外槽とほぼ中央で連結支持し、そ
の外形は中央がくびれた形状とする。 (5)支持体の鼓形状の固定端での角度を35°〜55
°にする。 (6)支持体の中間小径部の肉厚を両端大径部の肉厚よ
りも厚くする。 (7)荷重支持体の材質を繊維強化プラスチック(FR
P)とする。 (8)上記(7)のFRP部の高温側最大径を、低温側
締結用金具の最小径よりも小さくする。 (9)上記(7)のFRPの高温側最大径を、低温側締
結用金具の最小径よりも大さくする。 (10)上記(7)のFRP部の低熱伝導率の強化繊維
と高熱伝導率の繊維を直交させてエポキシ等の成形用樹
脂で含浸させる。 (11)上記(7)のFRP部は低熱伝導率の強化繊維
の一部に高熱伝導率の繊維を直交させてエポキ等の成形
用樹脂で含浸させる。 (12)内槽を支持する支持いは外形が円錘大のコーン
形状のものの小径側同士を一体に合わせた形状とする。 (13)支持体は側面のくびれた円筒体である。 (14)上記(13)の円筒体は曲げ応力が一定となる
ようにくびれている。 (15)支持体のくびれ部の外周及び内周に、周方向に
サーマルアンカを設ける。 (16)鼓形状荷重支持体の略中央部の外周及び内周に
、周方向サーマルアンカを設ける。 (17)サーマルアンカは周方向に複数に分割されてい
る。 (18)外周と内槽に設けたサーマルアンカを夫々良熱
伝導性及び/または金属製の連結棒で締結する。 本発明の荷重支持体は、次のいずれかの特徴を有するも
のである。 (1)両面よりも中央の方がくびれている円筒体である
。 (2)2つの円錘台の小径側同士を一体に合わせた外形
を呈しかつ側面部が締結部を有しない。 (3)外形が鼓形状である。 (4)鼓形状の固定端での角度を35°〜55°とする
。 (5)中間小径部の肉厚を両端大径部の肉圧よりも厚く
する。 (6)材質をFRP製とする。 (7)上記(6)のFRPは低熱伝導率の強化繊維と高
熱伝導率の繊維を直交させてエポキシ等の成形用樹脂で
含浸したものである。 (8)上記(6)のFRPは低熱伝導率の強化繊維の一
部に高熱伝導率の繊維を直交させてエポキシ等の成形用
樹脂で含浸したものである。
【作用】荷重支持体に外力が各々せん断負荷、軸方向引
圧負荷が加わった場合の、荷重支持体に働く曲げモーメ
ント分布及び引圧力分布を考え、更に支持体内部の応力
分布一様の形状を考えると、両サイドの径を、曲げモー
メントに比例したテーパ状となり、かつ、中央部は、引
圧力を参考に最小径Dminが決められ、これを両サイ
ドテーパ部になめらかに連ながる鼓形状が理想であるこ
とがわかる。また、この鼓形状の固定端での各とθと、
軸方向負荷及びせん断負荷下の強度の関係をみると、鼓
形状の固定端の角度は35°〜55°で、両負荷に対す
る強度差が±2%の範囲内にあり、バランスのよい強度
特性を有することがわかる。また、鼓形荷重支持体のサ
ーマルアンカにはさまれた領域に高熱伝導率の物質12
を混入させることにより、この部分の径方向温度分布を
均一化(ΔTmaxをΔTに小さく)することができ、
これにより外槽側から内槽側への熱の侵入を充分小さく
することができる。
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。先ず本発明の実施例を図1により説明する。図はM
RI用超電導磁石への適用例を示すものである。ヘリウ
ム容器2に取り付けた取付台座19に荷重支持体3を取
付け、荷重支持体の取付け台座20と外槽6を結合する
。また輻射シールドを兼ねる液体窒素容器21を荷重支
持体の窒素温度部分4に連結する。このようにすると、
図示している2個の荷重支持体だけですべての荷重を受
け持つことができるので、熱侵入を低減し、ヘリウム消
費量の少ないMRI装置を得ることができる。この場合
、サーマルアンカ4の位置を内槽2に近付ければ、液体
窒素への熱侵入が減り、液体ヘリウムへの熱侵入が増大
する。逆にサーマルアンカ5の位置を外槽6にちかづけ
れば、液体窒素への熱侵入が増え、得たいヘリウむへの
熱侵入が減る。このサーマルアンカ4の位置を調節する
ことにより、液体ヘリウム、液体窒素の消費を最適なも
のとすることができる。図2に荷重支持体3に外力が加
わった場合の荷重支持体に働く曲げモーメント分布及び
、引圧力分布を示すが、これをもとに、支持体内部の応
力分布一様に形状を考えると、両サイドの径は、曲げモ
ーメントに比例したテーパ状となり、かつ、中央部は、
引圧力を参考に最小径Dminが決められ、これを両サ
イドテーパ部になめらかに連ながる鼓形状が理想である
ことがわかる。また、この鼓形状の固定端での角度θと
、軸方向負荷及びせん断負荷の強度の関係を示すと図3
の如くになり、この図から、鼓形状の固定端の角度は3
5°から55°で、両負荷に対する強度差が±2%の範
囲内にあり、バランスのよい強度特性を有することがわ
かる。また、図4、図5に示す鼓形荷重支持体のサーマ
ルアンカ4にはさまれた領域に高熱伝導率の物質12を
混入させることにより、この部分の径方向温度分布を均
一化(ΔTmaxをΔTに小さく)することができ、こ
れにより外槽側6から内槽側2への熱の侵入を充分小さ
くすることができる。図5は温度分布を示しており、曲
線iが従来例、曲線iiが本発明に相当する。尚、本実
施例の特徴はこの他、締結部の存在しない点にあり、従
ってこわれにくい。本発明の他の実施例を図6に示す。 本実施例では、鼓形状FRPの外槽6側の外径D0を、
内槽2側の固定用リング7の内径D1よりも小さくする
ことにより、特に高い信頼性を必要とする極低温部での
締結を1体のリングで行うことができ、常温側の締結治
具8のみを分割すれば組み立て可能となる。また、(磁
気)シールド板5も最低2分割以上に分割して、サーマ
ルアンカ4に接続できるようにする。尚、本例ではサー
マルアンカ4とシールド板5とはボルト締めまでは銀ろ
うで接続している。更に本実施例では、図のA部分が折
り曲げてあるので抜け出さない。本発明の他の実施例を
図7に示す。本実施例では、サーマルアンカ4を周方向
に多数に分割し、サーマルアンカ4と鼓形FRP3との
間の熱膨張率の差により熱応力を低下させることができ
る。また、鼓形FRPの外周側のサーマルアンカと内周
側のサーマルアンカを金属製の連結棒11で締結するこ
とにより、このサーマルアンカにはさまれた領域のFR
P部材の径方向温度分布を均一化し、内槽側への熱侵入
量を低減できる。本発明の更に他の実施例を図8に示す
。本実施例は図4鼓形FRP3の、サーマルアンカ4に
はさまれた領域12のきょうか繊維の配列に関するもの
である。図8のx,y,z方向は図4のx,y,z方向
と同じ方向を意味している。12aは銅等の高熱伝導率
繊維である。この高熱伝導率繊維はこの銅の他、アルミ
ニウムの繊維、また最近の石油ピッチ系炭素繊維でもよ
い。12bと12cは、z方向(周方向)とx方向(軸
方向)の低熱伝導率繊維でパン系炭素繊維、ガラス繊維
、アルミナ繊維、またはSiC繊維等の低熱伝導率の強
化繊維である。このように高熱伝導率繊維をy方向(径
方向)にのみ配列すれば、液体窒素温度に保たれるサー
マルアンカ4に熱が伝達し易くなり、液体ヘリウム温度
に保たれる内槽側への熱侵入を低下できる。図9は高熱
伝導率FRP12の他の繊維構成を示したものである。 これはy軸方向の高熱伝導率繊維12aを、三方向の低
熱伝導率強化繊維12d、12e、12fで三角形状に
囲んで関層した構成である。図10は、図9のy方向か
ら見た拡大図である。本発明の他の実施例を図11に示
す。本実施例は前述と同様にサーマルアンカ4にはさま
れた領域の径方向熱伝導率を上げる成形法に関するもの
で、金属繊維の織物等によりなる高熱伝導率基材13を
、他の部位にも全般的に用いられる。パン系炭素繊維あ
るいは、ガラス繊維などの低熱伝導率基材14の間に巻
き込みながら成形する。この高熱伝導性基材13は、周
方向に複数ヶ所設けられる熱連結部20によって径方向
にも接続される。この断面図を図12に示すが、この熱
連結部20は、例えば銅やアルミニウムのボルトからな
り、通常液体窒素温度に保持されるサーマルアンカ4に
接続する。このようにして大気温度に保たれる外槽側か
ら荷重支持体3を伝導してきた侵入熱をサーマルアンカ
4に充分伝えることができ、液体ヘリウム温度に保たれ
る内槽への熱の侵入を低減できる。図13は、高熱伝導
率基材13を同様にFRP間に巻き込む別の方法を示し
ている。この方法は、プリプレグ材を用いて成形する場
合に都合が良い。適当な形状(通常、軸方向に長い)に
切断されたプリプレグ材を所定厚みまで張り合わせなが
ら積層する際、図13に示すようにプリプレグ材15に
沿って高熱伝導率基材13が巻き込まれる。高熱伝導率
基材13が設けられる軸方向長さは、図15に示される
、サーマルアンカ4の締める範囲程度でよい。高熱伝導
率基材13は予めレジンを含浸して、プリプレグ状にし
ておいてもよい。図13のように構成されたサーマルア
ンカは径方向にも良く熱が伝わるため、より良好な効果
が得られる。本発明の他の実施例を図14に示す。この
実施例では、サーマルアンカを設ける軸方向部分で強化
繊維の種類を変え、かつ、この部分に高熱伝導率基材1
3を巻き込んだ例を示している。支持体に用いられる強
化繊維としてはガラス繊維、カーボン繊維、アルミナ繊
維などがある。例えば、カラス繊維用いたFRP(GF
RP)とカーボン繊維を用いたFRP(CFRP)の熱
伝導率を比較すると常温から液体窒素温度の範囲ではG
FRPの熱伝導率が小さく、逆に液体窒素温度以下の温
度範囲ではCFRPの熱伝導率が小さい。また前記の繊
維を用いたFRPの剛性を比較すると、ガラス繊維を用
いたものに比較し、カーボン繊維あるいはアルミナ繊維
を用いたものが優れている。それらの繊維の特徴を組み
合わせて、支持体を構成することにより、より断熱伊能
の優れたものが得られる。例えば常温側の強化基盤A1
4Aとしてガラス繊維あるいはアルミナ繊維、液体ヘリ
ウム温度側の強化基板B14Bとしてカーボン繊維を用
い、図中に示すように軸方向上下の強化基材がそれぞれ
重なり合うように構成し、かつ、この重なり部分に、図
11、図13で説明した高熱伝導率基材を巻き込む。こ
のように構成すると、常温側から侵入熱を液体窒素温度
に保持されたシールド板5に逃す効果の他に、液体ヘリ
ウム温度に保持された内槽側への熱伝導を低減できる効
果がある。また、事なる種類の繊維を重ね併せて一体に
成形するため、従来技術で述べた結合金具等を設けるこ
とによる強度低下が無く、高強度の鼓形断熱支持体を得
ることができる。本発明の他の実施例を図15に示す。 本実施例は鼓形の荷重支持体の成形法に関するもので、
この場合は、プリプレグ材を用いた場合を説明する。尚
、成形法は大別して、プリプレグ材(強化繊維基材に予
めエポキシレジンなどを含浸し、半硬化状態にしたもの
)を用いる方法と強化繊維を所定の形に構成した後、レ
ジンを含浸・硬化させる方法に分けられる。本例におい
ては、成形型は鼓形FRPの最小内径部分で軸方向に分
割された上型16と下型17で構成される。通常、金属
型が用いられる。この成形型に、適当な形状に切断した
プリプレグ材15を取りつける。必要厚みになるまでプ
リプレグ材を積層した後、外部より加圧しながら、成形
型を昇温してレジンを硬化させる。こうすることで、プ
リプレグ材間に残留した空気が、プリプレグ材の余分な
レジンの流動によって成形品外に押し出されるため、ボ
イドのない良好な成形品が得られる。外部からの加圧の
方法としては熱収縮テープを用いる方法、押し型を用い
て機械的に加圧する方法などがあるが、図中に示すよう
にプリプレグ材の周囲にシール膜18を設けて、気体あ
るいは液体を介して圧力を加えるのも一方法である。尚
、前記した後者の方法でも、ほぼ同様の成形型に必要料
の強化繊維を巻き付け、エポキシレジンなどを減圧含浸
し、加熱加圧硬化することによって良好な鼓形FRPを
得ることが可能である。次に強化繊維間に熱伝導の良好
な材料を巻き込みながら成形してサーマルアンカを形成
する方法について述べる。図11は、その一実施例を示
すサーマルアンカ部分の横断面図、図12は、その縦断
面図である。熱伝導性基板13が図12に示される軸方
向の必要長を部分に、強化基材14の間に巻き込まれる
。この場合に用いられる基材は図12に示すような軸方
向に±45°傾いた強化繊維のクロスが良い。このよう
なクロスを用いるとクロスの変形が容易であるため、鼓
形のくぼみ部分にも容易になじませることができる。熱
伝導性基材13は、周方向に複数ヶ所設けられる熱連結
部20によって径方向にも接続される。熱連結部20は
、通常、液体窒素シールド5あるは鼓形支持内部に設け
られる反射率4’の機械的な支持部あるいは接続部でも
ある場合が多い。前記の熱伝導性基材としては、銅の細
線などで構成された金属網、アルミ箔などの金属箔、金
などの金属メッキを施した繊維の織布あるいは既に述べ
たピッチ系高弾性カーボン繊維の織布などが用いられる
。このような構成にすると適当に設けられた複数の熱連
結部20と周方向に配された熱伝導性基材13によって
、常温側からFRPを伝導してきた侵入熱を液体窒素シ
ールド5に伝えることができ、液体ヘリウム槽への熱侵
入を低減可能である。本発明の第2の実施例を図16に
より説明する。図16はトロイダル型の核融合装置への
適用例である。25は液体ヘリウムを収納するクライオ
スタットであり、その内部に超電導磁石が収納されてい
る。超電導磁石は複数(本例では12本)のトロイダル
コイル27とその外周上に位置する円環状のポロイダル
コイル26から構成される。29は鼓型の荷重支持体で
あり液体ヘリウムに満たされているコイル容器を支持し
ている。荷重支持体29はトロイダルコイル27と同数
の12本有り、つまり12本の荷重支持体29によって
超電導磁石を支持している。荷重支持体29は液体窒素
温度に保たれたサ−マルアンカベ−ス28上に配置され
ている。荷重支持の構造は前記各実施例に述べた通りで
ある。本実施例はトロイダル型の核融合装置を例にとっ
たがヘリカル式等他の核融合装置にも適用可能である。 すなわちプラズマを閉じ込める超電導コイルをサ−マル
アンカベ−ス上に鼓型の荷重支持体で支持すれば良い。 本発明の第3実施例を図17により説明する。図17は
電力貯蔵装置への適用例であり、荷重支持の構造は前記
各実施例に述べた通りである。超電導コイル部分はアル
ミニウム導体36と超電導体37とから構成し、内槽3
4内に納められている。内槽34内には液体ヘリウム3
5が満たされている。内槽34の外側両面には熱及び/
または磁気シ−ルド体33を介して荷重支持体32が配
置され取付座31を介して外壁30に支持されている。 本実施例では荷重支持体を内槽34の両側に対称に設け
たが、対称である必要はなく、片側配置でも差し支えな
い。さらに以上の例の他、加速器等の荷重支持の構造に
も適用可能である。
【発明の効果】本発明によれば、超電導磁石の荷重支持
体の全方向の剛性を均一に高くとれるため、超電導磁石
のあらゆる方向の加振力に対して超電導コイルの振動変
形を小さくすることができる。このことは、超電導コイ
ルのクエンチの防止に効果がある。また荷重支持体の強
度を上げることができるため、クエンチの起こりにくい
、信頼性の高い超電導磁石を提供できる。また、荷重支
持体の剛性、強度をこのように充分高くとりながら、熱
伝導を充分低く抑えられるため、コイル、内槽を冷却し
ている液体ヘリウムの消耗を極力抑えることができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超電導磁石応用装置の一実施例の断面
図である。
【図2】本発明に用いる荷重支持体の基本形状と負荷分
布の関係を示す説明図である。
【図3】本発明に用いる鼓形荷重支持体の固定端角度と
強度との関係を示す特性図である。
【図4】本発明の他の実施例に用いる荷重支持構造の断
面図である。
【図5】図4の実施例による温度分布図である。
【図6】更に別の実施例に係る荷重支持体の要部断面図
である。
【図7】更に別の実施例に係る荷重支持体の斜視図であ
る。
【図8】支持体のFRPの強化繊維の配列例を示す模式
斜視図である。
【図9】その別の例を示す模式斜視図である。
【図10】図9のy方向から見た拡大模式図である。
【図11】荷重支持体のサ−マルアンカ近傍領域の成形
方法を説明する部分断面斜視図である。
【図12】図11の例を用いた支持体の断面図である。
【図13】図11の別の例を示す断面図である。
【図14】更に別の製法例を示した基材の断面図である
【図15】荷重支持体の組立て手順を例示した断面図で
ある。
【図16】本発明の超電導磁石応用装置の他の実施例の
斜視図である。
【図17】本発明の超電導磁石応用装置の更に他の実施
例の斜視図である。
【符号の説明】
1…超電導コイル、2,34…内槽、3,29,32…
荷重支持体、4…サーマルアンカ、5…シールド板、6
…外槽、7…内槽側取付リング、8…外槽側取付具、9
…取付ボルト、10,35…液体ヘリウム、11…サー
マルアンカ用締結ボルト、12…高熱伝導率部位、12
a…高熱伝導率繊維、12b、12c、12d、12e
、12f…低熱伝導率繊維、13…高熱伝導率基材、1
4…低熱伝導率基材、15…プリプレグ材、16…上型
、17…下型、18…シール膜、19…取付台座、20
,31…取付座、21…液体窒素容器、25…クライオ
スタット、26…ポロイダルコイル、27…トロイダル
コイル、28…サ−マルアンカベ−ス、30…外壁、3
3…熱及び/または磁気シ−ルド体、36…アルミニウ
ム導体、37…超電導体。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽を
    支持して格納すする真空容器の外槽とを備えた超電導磁
    石応用装置において、前記内槽を支持する支持体の側面
    外形を両端より中央の方が細くなる形状の荷重支持体を
    用いていることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  2. 【請求項2】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽を
    支持して格納する真空容器の外槽とを備えた超電導磁石
    応用装置において、前記内槽を支持する支持体の側面外
    形を両端より略中央にかけて除々にくびれるような形状
    の荷重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁石
    応用装置。
  3. 【請求項3】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽を
    支持して格納する真空容器の外槽とを備えた超電導磁石
    応用装置において、前記内槽を支持する支持体に鼓形の
    荷重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁石が
    応用装置。
  4. 【請求項4】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽を
    支持して格納する真空容器の外槽とを備えた超電導磁石
    応用装置において、前記内槽を支持する支持体が各超電
    導コイルにつき1つであり、かつ内槽と外槽とをほぼ中
    央で連結支持し、その外形は中央がくびれた形状の荷重
    支持体を用いていることを特徴とする超電導磁石応用装
    置。
  5. 【請求項5】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽を
    支持して格納する真空容器の外槽とを備えた超電導磁石
    応用装置において、前記内槽を支持する支持体が各超電
    導コイルにつき1つであり、かつ内槽と外槽とをほぼ中
    央で連結支持する荷重支持体を用いていることを特徴と
    する超電導磁石応用装置。
  6. 【請求項6】請求項3において、鼓形状の固定端での角
    度を35°〜55°に設定した荷重支持体を用いている
    ことを特徴とする超電導磁石応用装置。
  7. 【請求項7】請求項3において、鼓形状の中間小径部の
    肉厚を両端大径部の肉厚よりも厚くした荷重支持体を用
    いていることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  8. 【請求項8】請求項3において、鼓形状の荷重支持体を
    内槽の中心に位置させた荷重支持体を用いていることを
    特徴とする超電導磁石応用装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかにおいて、材質
    を繊維強化プラスチック(FRP)とした荷重支持体を
    用いていることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記FRP部の高温
    側最大径を、低温側締結用金具の最小径よりも小さくし
    た荷重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁石
    応用装置。
  11. 【請求項11】請求項9において、前記FPR部の高温
    側最大径を、低温側締結用金具の最小径よりも大きくし
    た荷重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁石
    応用装置。
  12. 【請求項12】請求項9において、前記FPRは低熱伝
    導率の強化繊維と高津伝導率の繊維を直交させて成形用
    樹脂で含浸した荷重支持体を用いていることを特徴とす
    る超電導磁石応用装置。
  13. 【請求項13】請求項9において、前記FRPは低熱伝
    導率の強化繊維の一部に高熱伝導率の繊維を直交させて
    成形用樹脂で含浸した荷重支持体を用いていることを特
    徴とする超電導磁石応用装置。
  14. 【請求項14】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽
    を支持して格納する真空容器の外槽とを備えた超電導磁
    石応用装置において、前記内槽を支持する支持体は外形
    が円錘台のコーン形状のものの小径同士を一体に合わせ
    た形状の荷重支持体を用いていることを特徴とする超電
    導磁石応用装置。
  15. 【請求項15】請求項1,2,4,5又は14において
    、前記支持体の中間小径部の肉厚を両端大径部の肉厚よ
    りも厚くした荷重支持体を用いていることを特徴とする
    超電導磁石応用装置。
  16. 【請求項16】請求項1,2,4,5または14におい
    て、前記支持体の高温側最大径を低温側締結用金具の最
    小径よりも小さくした荷重支持体を用いていることを特
    徴とする超電導磁石応用装置。
  17. 【請求項17】請求項1,2,4,5又は14において
    、前記支持体の高温側最大径を低温側締結用金具の最小
    径よりも大きくした荷重支持体を用いていることを特徴
    とする超電導磁石応用装置。
  18. 【請求項18】超電導コイルを格納する内槽と、該内槽
    を支持して格納する真空容器の外槽とを備えた超電導磁
    石応用装置において、前記支持体として側面のくびれた
    円筒体の荷重支持体を用いていることを特徴とする超電
    導磁石応用装置。
  19. 【請求項19】請求項18において、前記円筒体は曲げ
    応力が一定となるようにくびれている荷重支持体を用い
    ていることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  20. 【請求項20】請求項18,19において、支持体のく
    びれ部の外周及び内周に、周方向にサーマルアンカを設
    けた荷重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁
    石応用装置。
  21. 【請求項21】請求項乃至8のいずれかにおいて、鼓形
    状荷重支持体の略中央部の外周及び内周に、周方向にサ
    ーマルアンカを設けた荷重支持体を用いていることを特
    徴とする超電導磁石応用装置。
  22. 【請求項22】請求項20又は21において、サーマル
    アンカは周方向に複数に分割されている荷重支持体を用
    いていることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  23. 【請求項23】請求項20,20,23において、外周
    と内周に設けたサーマルアンカを夫々良熱伝導性及び/
    または金属製の連結棒で締結した荷重支持体を用いてい
    ることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  24. 【請求項24】両端よりも中央の方がくびれている円筒
    体の荷重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁
    石応用装置。
  25. 【請求項25】2つの円錘台の集径側同士を一体に合わ
    せた外形を呈しかつ側面部が締結部を有しない形状の荷
    重支持体を用いていることを特徴とする超電導磁石応用
    装置。
  26. 【請求項26】外形が鼓形状である荷重支持体を用いて
    いることを特徴とする超電導磁石応用装置。
  27. 【請求項27】請求項26において、鼓形状の固定端で
    の角度を35°〜55°とした荷重支持体を用いている
    ことを特徴とする超電導磁石応用装置。
  28. 【請求項28】請求項24乃至27のいずれかにおいて
    、中間小径部の両端大径部の肉厚よりも厚くした荷重支
    持体を用いていることを特徴とする超電導磁石応用装置
  29. 【請求項29】請求24乃至28のいずれかにおいて、
    材質をFRP製とした荷重支持体を用いていることを特
    徴とする超電導磁石応用装置。
  30. 【請求項30】請求項29において、FRPは低熱伝導
    率の強化繊維と高熱伝導率の繊維を直交させて成形用樹
    脂で含浸した荷重支持体を用いていることを特徴とする
    超電導磁石応用装置。
  31. 【請求項31】請求項29において、FRPは低熱伝導
    率の強化繊維の一部に高熱伝導率の繊維を直交させて成
    形用樹脂で含浸した荷重支持体を用いていることを特徴
    とする超電導磁石応用装置。
  32. 【請求項32】請求項1〜31のいずれかにおいて、前
    記応用装置か核磁石共鳴装置であることを特徴とする超
    電導磁石応用装置。
  33. 【請求項33】請求項1〜31のいずれかにおいて、前
    記応用装置が核融合装置であることを特徴とする超電導
    磁石応用装置。
  34. 【請求項34】請求項1〜31のいずれかにおいて、前
    記応用装置が電力貯蔵装置であることを特徴とする超電
    導磁石応用装置。
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