JPH04294230A - 光ファイバ式温度分布測定装置 - Google Patents
光ファイバ式温度分布測定装置Info
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- JPH04294230A JPH04294230A JP3059027A JP5902791A JPH04294230A JP H04294230 A JPH04294230 A JP H04294230A JP 3059027 A JP3059027 A JP 3059027A JP 5902791 A JP5902791 A JP 5902791A JP H04294230 A JPH04294230 A JP H04294230A
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバをセンサと
して、光ファイバに沿った温度分布を計測する光ファイ
バ式温度分布計測装置に関する。
して、光ファイバに沿った温度分布を計測する光ファイ
バ式温度分布計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ式温度分布検出装置は、光フ
ァイバ中で発生するラマン散乱光やレーリ散乱光等の散
乱光強度が温度によって変化することを利用し、この変
化を公知のOTDR(Optical Time Do
main Reflectometry) の手法で検
知することにより、光ファイバの長手方向に沿った温度
分布を計測するものである。
ァイバ中で発生するラマン散乱光やレーリ散乱光等の散
乱光強度が温度によって変化することを利用し、この変
化を公知のOTDR(Optical Time Do
main Reflectometry) の手法で検
知することにより、光ファイバの長手方向に沿った温度
分布を計測するものである。
【0003】ラマン散乱光を利用した光ファイバ式温度
分布測定装置の計測概念を図4,図5を用いて以下に説
明する。
分布測定装置の計測概念を図4,図5を用いて以下に説
明する。
【0004】先ず、光源から図4に示したパルス光(パ
ルス幅Tw,パルス周期Tp)をセンサ用ファイバに導
くと、該光ファイバ内でアンチ・ストークス光やストー
クス光などの散乱光が発生し、その一部は図5に示すよ
うな後方散乱光として計測装置に戻る。この後方散乱光
をパルス入射時刻をt=0とし、サンプリング時間間隔
Ts で計測すると、アンチ・ストークス光やストーク
ス光の光強度の時間関数Ia’(t),Is’(t)
がサンプリング時間間隔ts の整数倍のtにつき求ま
る。これらの受光強度Ia’(t),Is’(t) は
、光ファイバ内の距離xの位置で発生した散乱光が光パ
ルス入射端(計測部)に戻ってくるまでの時間が下記数
1式で表されることを利用すると、光ファイバに沿った
距離xの関数Ia’(x),Is’(x) に置き換え
ることができる。
ルス幅Tw,パルス周期Tp)をセンサ用ファイバに導
くと、該光ファイバ内でアンチ・ストークス光やストー
クス光などの散乱光が発生し、その一部は図5に示すよ
うな後方散乱光として計測装置に戻る。この後方散乱光
をパルス入射時刻をt=0とし、サンプリング時間間隔
Ts で計測すると、アンチ・ストークス光やストーク
ス光の光強度の時間関数Ia’(t),Is’(t)
がサンプリング時間間隔ts の整数倍のtにつき求ま
る。これらの受光強度Ia’(t),Is’(t) は
、光ファイバ内の距離xの位置で発生した散乱光が光パ
ルス入射端(計測部)に戻ってくるまでの時間が下記数
1式で表されることを利用すると、光ファイバに沿った
距離xの関数Ia’(x),Is’(x) に置き換え
ることができる。
【0005】
【数1】t=2×x/v
v:光ファイバ中の光速
また、各距離xから計測部までの測定光の伝送損失αa
(x),αs(x)が分かれば、各距離で発生した散乱
光強度が数2,数3式により求まる。
(x),αs(x)が分かれば、各距離で発生した散乱
光強度が数2,数3式により求まる。
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】これらの比Ia(x)/Is(x)は、下
記数4式に示すように、光源の波長と光ファイバの材料
が決まれば純粋に温度の関数となることから、各点xの
温度T(x) を求めることができる。
記数4式に示すように、光源の波長と光ファイバの材料
が決まれば純粋に温度の関数となることから、各点xの
温度T(x) を求めることができる。
【0009】
【数4】
【0010】次に、図3を用いて、ラマン散乱光を用い
る光ファイバ式温度分布測定装置の概要を説明する。こ
の温度測定装置は、計測装置10とセンサ用光ファイバ
20から構成される。
る光ファイバ式温度分布測定装置の概要を説明する。こ
の温度測定装置は、計測装置10とセンサ用光ファイバ
20から構成される。
【0011】光源2からパルス光をセンサ用ファイバ2
0に導くと、該光ファイバ内で発生した散乱光の一部は
後方散乱光として計測装置10側に戻り、光分波器31
に入射する。光分波器31では、入射した後方散乱光か
ら波長λa のアンチ・ストークス光と波長λs のス
トークス光を分波し、波長λaのアンチ・ストークス光
は、光フィアバ23aを介して受光器4a,増幅器5a
,平均化処理回路6aで構成されるアンチ・ストークス
光用OTDR計測回路30aに入り、この光強度からア
ンチ・ストークス光強度の時間関数Ia(t)が求めら
れる。同様にして、ストークス光は、光ファイバ23s
を介して受光器4s,増幅器5s,平均化処理回路6s
で構成されるストークス光用OTDR計測回路30sで
ストークス光強度の時間関数Is’(t) が求められ
る。パルス光源2と平均化処理回路6a,6sの周期合
わせは、トリガ回路1の同期信号によって行い、反射光
のサンプリングは平均化処理回路6a,6s内で図5に
示す一定の時間間隔Ts で行われる。なお、受光器4
a,4sは受光感度を高めるため、通常はAPD(アバ
ァランシェ・フォト・ダイオード)を用いている。
0に導くと、該光ファイバ内で発生した散乱光の一部は
後方散乱光として計測装置10側に戻り、光分波器31
に入射する。光分波器31では、入射した後方散乱光か
ら波長λa のアンチ・ストークス光と波長λs のス
トークス光を分波し、波長λaのアンチ・ストークス光
は、光フィアバ23aを介して受光器4a,増幅器5a
,平均化処理回路6aで構成されるアンチ・ストークス
光用OTDR計測回路30aに入り、この光強度からア
ンチ・ストークス光強度の時間関数Ia(t)が求めら
れる。同様にして、ストークス光は、光ファイバ23s
を介して受光器4s,増幅器5s,平均化処理回路6s
で構成されるストークス光用OTDR計測回路30sで
ストークス光強度の時間関数Is’(t) が求められ
る。パルス光源2と平均化処理回路6a,6sの周期合
わせは、トリガ回路1の同期信号によって行い、反射光
のサンプリングは平均化処理回路6a,6s内で図5に
示す一定の時間間隔Ts で行われる。なお、受光器4
a,4sは受光感度を高めるため、通常はAPD(アバ
ァランシェ・フォト・ダイオード)を用いている。
【0012】このラマン式温度計測装置は、例えば電力
ケーブルに沿わせてセンサ用光ファイバを敷設すること
により、電力ケーブルの長手方向の温度分布を知ること
ができ、送電容量の制御用に利用したり、ケーブルの劣
化等により生ずる部分的温度の高い箇所の検知などが行
える。また、ビルやトンネル等の火災検知用として使用
すれば、火災発生位置の標定を行うこともできる。
ケーブルに沿わせてセンサ用光ファイバを敷設すること
により、電力ケーブルの長手方向の温度分布を知ること
ができ、送電容量の制御用に利用したり、ケーブルの劣
化等により生ずる部分的温度の高い箇所の検知などが行
える。また、ビルやトンネル等の火災検知用として使用
すれば、火災発生位置の標定を行うこともできる。
【0013】ラマン式温度分布測定装置は、上述した方
法で長手方向の温度分布を測定できる。しかし、光ファ
イバから戻って来る後方散乱光中には、測定しようとす
るラマン散乱光(波長λa のアンチ・ストークス光と
波長λs のストークス光)の他に、光源と同じ波長λ
0 のレーリ散乱光が含まれており、レーリ散乱光の強
度はラマン散乱光の1000倍と強く、またλ0 とλ
a,λs の差は、いずれも約30nmと小さいため、
光分波器31により分波されたアンチ・ストークス光用
OTDR計測回路30aに入射する光信号の中にレーリ
散乱光が全く入らないようにすることは難しく、現実に
は、多少のレーリ散乱光が混入してしまう。つまり、受
光信号には、アンチ・ストークス光の他にレーリ散乱光
が若干含まれていることになり、このままでは、距離x
で真のアンチ・ストークス光発生量Ia(x)を求める
ことができない。そこで、アンチ・ストークス光用OT
DR計測回路30aに入射する光信号の中に混入するレ
ーリ散乱光量の割合Ra を用いて、数5式により真の
アンチ・ストークス光受光強度Ia’(t) を求め、
これから、距離xでの真のアンチ・ストークス光発生量
Ia(x)を求めていた。ストーク光についても同様に
数5式を用いていた。
法で長手方向の温度分布を測定できる。しかし、光ファ
イバから戻って来る後方散乱光中には、測定しようとす
るラマン散乱光(波長λa のアンチ・ストークス光と
波長λs のストークス光)の他に、光源と同じ波長λ
0 のレーリ散乱光が含まれており、レーリ散乱光の強
度はラマン散乱光の1000倍と強く、またλ0 とλ
a,λs の差は、いずれも約30nmと小さいため、
光分波器31により分波されたアンチ・ストークス光用
OTDR計測回路30aに入射する光信号の中にレーリ
散乱光が全く入らないようにすることは難しく、現実に
は、多少のレーリ散乱光が混入してしまう。つまり、受
光信号には、アンチ・ストークス光の他にレーリ散乱光
が若干含まれていることになり、このままでは、距離x
で真のアンチ・ストークス光発生量Ia(x)を求める
ことができない。そこで、アンチ・ストークス光用OT
DR計測回路30aに入射する光信号の中に混入するレ
ーリ散乱光量の割合Ra を用いて、数5式により真の
アンチ・ストークス光受光強度Ia’(t) を求め、
これから、距離xでの真のアンチ・ストークス光発生量
Ia(x)を求めていた。ストーク光についても同様に
数5式を用いていた。
【0014】
【数5】
【0015】上記数5式の補正を行うことにより、レー
リ散乱光の混入による温度分布測定結果への影響は、2
Km の温度分布計測では認められなかった。
リ散乱光の混入による温度分布測定結果への影響は、2
Km の温度分布計測では認められなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2Km
以上の温度分布測定のニーズに対し、測定温度精度の
検討を行ったところ、測定距離が長くなる等、図6のよ
うに高温部の温度が実際の温度よりも低目に測定される
傾向のあることが分かった。
以上の温度分布測定のニーズに対し、測定温度精度の
検討を行ったところ、測定距離が長くなる等、図6のよ
うに高温部の温度が実際の温度よりも低目に測定される
傾向のあることが分かった。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、2Km 以上の温度分布測定おいても、測定誤差を
極力小さくした光ファイバ式温度分布測定装置を提供す
ることにある。
し、2Km 以上の温度分布測定おいても、測定誤差を
極力小さくした光ファイバ式温度分布測定装置を提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、計測装置内の光源からセンサ用光ファイバ
に光パルスを入射させ、該光ファイバで発生する後方散
乱光を上記計測装置内の計測系の受光器に導き、これら
後方散乱光の光強度から光ファイバの温度を求め、光パ
ルスの入射時刻と後方散乱光が計測系へ到達する時刻の
差から後方散乱光の発生位置を求めることにより、温度
と位置を同時に計測し、該光ファイバの温度分布を計測
する光ファイバ式温度分布計測装置において、距離xに
対応する受光強度I(x) から、距離の関数であるI
r (x) を差し引いたものを用いて温度換算する機
能を有する温度分布演算器を設けた構成のものである。
に本発明は、計測装置内の光源からセンサ用光ファイバ
に光パルスを入射させ、該光ファイバで発生する後方散
乱光を上記計測装置内の計測系の受光器に導き、これら
後方散乱光の光強度から光ファイバの温度を求め、光パ
ルスの入射時刻と後方散乱光が計測系へ到達する時刻の
差から後方散乱光の発生位置を求めることにより、温度
と位置を同時に計測し、該光ファイバの温度分布を計測
する光ファイバ式温度分布計測装置において、距離xに
対応する受光強度I(x) から、距離の関数であるI
r (x) を差し引いたものを用いて温度換算する機
能を有する温度分布演算器を設けた構成のものである。
【0019】この場合、上記温度分布演算器は、後方散
乱光として光ファイバ中で発生するラマン散乱光のうち
アンチ・ストークス光とストークス光のうちのいずれか
一方あるいは両方を用い、それぞれ距離xの関数である
Ira(x),Irs(x) を差し引いた後、いずれ
か一方あるいは両方を用いて温度演算することが好まし
い。
乱光として光ファイバ中で発生するラマン散乱光のうち
アンチ・ストークス光とストークス光のうちのいずれか
一方あるいは両方を用い、それぞれ距離xの関数である
Ira(x),Irs(x) を差し引いた後、いずれ
か一方あるいは両方を用いて温度演算することが好まし
い。
【0020】
【作用】本発明の要旨は、測定信号に含まれるレーリ散
乱光の割合を距離xの関数とし、距離毎に異なった補正
係数を用いて、真のラマン散乱光強度を算出した後に温
度換算を行う温度分布演算器を備えたことにある。
乱光の割合を距離xの関数とし、距離毎に異なった補正
係数を用いて、真のラマン散乱光強度を算出した後に温
度換算を行う温度分布演算器を備えたことにある。
【0021】このような補正を行う理由を図2を用いて
説明する。
説明する。
【0022】センサ用ファイバ20からアンチ・ストー
クス光用OTDR計測回路30aへのアンチ・ストーク
ス光波長λa での挿入損失をLa ,レーリ散乱光波
長λ0 での挿入損失をLraとすると、各距離に換算
したアンチ・ストークス光用OTDR計測回路30a
に入射する光信号強度Ia’’(x)と、センサ用ファ
イバ20から戻ってきた各距離に換算したアンチ・スト
ークス光信号強度Ia’(x) と、レーリ散乱光強度
のIr’(x) の関係は数6式で表すことができる。 これは各距離に換算したストークス光用OTDR計測回
路30s に入射するストークス光の光信号強度Is’
’(x)についても同様である。
クス光用OTDR計測回路30aへのアンチ・ストーク
ス光波長λa での挿入損失をLa ,レーリ散乱光波
長λ0 での挿入損失をLraとすると、各距離に換算
したアンチ・ストークス光用OTDR計測回路30a
に入射する光信号強度Ia’’(x)と、センサ用ファ
イバ20から戻ってきた各距離に換算したアンチ・スト
ークス光信号強度Ia’(x) と、レーリ散乱光強度
のIr’(x) の関係は数6式で表すことができる。 これは各距離に換算したストークス光用OTDR計測回
路30s に入射するストークス光の光信号強度Is’
’(x)についても同様である。
【0023】
【数6】
【0024】一方、距離xで発生した各後方散乱光強度
Ia(x), Is(x), Ir(x)と、光分波器
31に到達した各散乱光強度Ia’(x),Is’(x
),Ir(x)の関係は数7式で表すことができる。
Ia(x), Is(x), Ir(x)と、光分波器
31に到達した各散乱光強度Ia’(x),Is’(x
),Ir(x)の関係は数7式で表すことができる。
【0025】
【数7】
【0026】従って、距離xで発生した散乱光強度Ia
(x)とIs(x)は、数6,数7式を用いて下記数8
式で表すことができる。
(x)とIs(x)は、数6,数7式を用いて下記数8
式で表すことができる。
【0027】
【数8】
【0028】上記数8式を用いることにより、測定値で
あるIa”(x),Is”(x) からそれぞれ距離の
関数であるIra”(x), Irs”(x)を差し引
いた後、伝送損失の補正等を行うことにより、距離xで
の真のアンチストークス光及びストークス光発生強度I
a(x), Is(x)を求めることができ、これを数
4式に代入することにより、温度分布T(x) をレー
リ散乱光の混入の影響なく求めることができる。
あるIa”(x),Is”(x) からそれぞれ距離の
関数であるIra”(x), Irs”(x)を差し引
いた後、伝送損失の補正等を行うことにより、距離xで
の真のアンチストークス光及びストークス光発生強度I
a(x), Is(x)を求めることができ、これを数
4式に代入することにより、温度分布T(x) をレー
リ散乱光の混入の影響なく求めることができる。
【0029】即ち、従来の補正方法では、レーリ散乱光
の混入比率を距離に関係なく、一定として差し引いてい
たのを、距離xからのレーリ散乱光とラマン散乱光の伝
送損失が若干異なることに着目し、この差を正確に評価
した数8式を算出して温度分布の計算に用いることにし
たことになる。
の混入比率を距離に関係なく、一定として差し引いてい
たのを、距離xからのレーリ散乱光とラマン散乱光の伝
送損失が若干異なることに着目し、この差を正確に評価
した数8式を算出して温度分布の計算に用いることにし
たことになる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例を第1図を用いて説
明する。
明する。
【0031】第1図は従来例の図3とほぼ同じ構成であ
るが、温度分布演算器にレーリ散乱光補正計算方法の異
なる改良型温度分布演算器71を用いている点が異なる
。
るが、温度分布演算器にレーリ散乱光補正計算方法の異
なる改良型温度分布演算器71を用いている点が異なる
。
【0032】改良型温度分布演算器71は、上記数8式
に従った演算機能を有するので、数4式から導出した数
9式による温度分布T(x) の演算により、被測定光
へのレーリ散乱光混入の影響を全く受けずに2km以上
の距離にわたり、センサ用光ファイバ20に沿った温度
分布を測定することができる。
に従った演算機能を有するので、数4式から導出した数
9式による温度分布T(x) の演算により、被測定光
へのレーリ散乱光混入の影響を全く受けずに2km以上
の距離にわたり、センサ用光ファイバ20に沿った温度
分布を測定することができる。
【0033】
【数9】
T(x) =K2 /〔ln[{Ia(x)/ Is(
X)}/K1 ]〕数8式で用いるレーリ散乱光補正項
とIra”(x)とIrs”(x)は、数7,数8式及
び、距離xでのレーリ散乱光強度を距離ゼロ(入射口)
でのレーリ散乱光強度との関係を表した数10式を用い
て数11式のように表わせるので、
X)}/K1 ]〕数8式で用いるレーリ散乱光補正項
とIra”(x)とIrs”(x)は、数7,数8式及
び、距離xでのレーリ散乱光強度を距離ゼロ(入射口)
でのレーリ散乱光強度との関係を表した数10式を用い
て数11式のように表わせるので、
【0034】
【数10】
【0035】
【数11】
【0036】光分波器31におけるレーリ散乱光波長λ
0 でのセンサ用ファイバ20からアンチ・ストークス
光用OTDR測定系30a及びストークス光用OTDR
測定系30sへの挿入損失Lra, Lrsと、入射光
でのレーリ散乱光強度Ir(o)と、センサ用ファイバ
でのレーリ散乱光の伝送損失αr(x)が分れば求める
ことができる。
0 でのセンサ用ファイバ20からアンチ・ストークス
光用OTDR測定系30a及びストークス光用OTDR
測定系30sへの挿入損失Lra, Lrsと、入射光
でのレーリ散乱光強度Ir(o)と、センサ用ファイバ
でのレーリ散乱光の伝送損失αr(x)が分れば求める
ことができる。
【0037】距離0でのレーリ散乱光強度Ir(O)と
レーリ散乱光の伝送損失αr(x)は、入射光波長と検
出光波長の等しい既存のOTDR測定技術を用いること
により、容易に測定することができる。
レーリ散乱光の伝送損失αr(x)は、入射光波長と検
出光波長の等しい既存のOTDR測定技術を用いること
により、容易に測定することができる。
【0038】上記実施例では、レーリ散乱光混入の補正
をアンチ・ストークス光及びストークス光強度測定デー
タIa”(t),Is”(t) を距離の関数Ia”(
x),Is”(x) に置き換えた後に、距離xの関数
であるIra”(x), Irs”(x)を用いて行っ
ているが(数8式参照)、距離の関数に変換する前の時
間の関数Ia”(t),Is”(t) の段階で、先の
実施例と同様の手法により、レーリ散乱光混入の補正を
行っても良い。
をアンチ・ストークス光及びストークス光強度測定デー
タIa”(t),Is”(t) を距離の関数Ia”(
x),Is”(x) に置き換えた後に、距離xの関数
であるIra”(x), Irs”(x)を用いて行っ
ているが(数8式参照)、距離の関数に変換する前の時
間の関数Ia”(t),Is”(t) の段階で、先の
実施例と同様の手法により、レーリ散乱光混入の補正を
行っても良い。
【0039】即ち、Ira”(x), Irs”(x)
,αa(x), αs(x)を数1式の関係を用いて、
それぞれ時間の関数に置き換えた下記数12式を用いて
補正を行い、この補正結果を数1式の関係を用いて距離
の関数に置き換えてIa(x), Is(x)を求め、
数9式により温度分布T(x) を求める手順である。
,αa(x), αs(x)を数1式の関係を用いて、
それぞれ時間の関数に置き換えた下記数12式を用いて
補正を行い、この補正結果を数1式の関係を用いて距離
の関数に置き換えてIa(x), Is(x)を求め、
数9式により温度分布T(x) を求める手順である。
【0040】
【数12】
【0041】また他の実施例としては、温度分布を求め
るのにアンチ・ストークス光のみを用いる方式に本発明
を適用しても良い。またレーリ散乱光とアンチ・ストー
クス光とストークス光のどちらか、あるいは両方を併用
して温度分布を求める方式に適用しても良い。
るのにアンチ・ストークス光のみを用いる方式に本発明
を適用しても良い。またレーリ散乱光とアンチ・ストー
クス光とストークス光のどちらか、あるいは両方を併用
して温度分布を求める方式に適用しても良い。
【0042】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、測定距離
が2Kmを超える場合であっても、被測定光へのレーリ
散乱光混入に起因する温度分布測定誤差を無くし、長距
離まで高精度で測定可能な光ファイバ式温度分布測定装
置を実現することができる。
が2Kmを超える場合であっても、被測定光へのレーリ
散乱光混入に起因する温度分布測定誤差を無くし、長距
離まで高精度で測定可能な光ファイバ式温度分布測定装
置を実現することができる。
【図1】本発明の光ファイバ式温度分布測定装置の一実
施例を示すセンサ・システム構成図である。
施例を示すセンサ・システム構成図である。
【図2】本発明の説明に供する概要図である。
【図3】従来の光ファイバ式温度分布測定装置の一実施
例を示すセンサ・システム構成図である。
例を示すセンサ・システム構成図である。
【図4】光源からのパルス光の説明図である。
【図5】センサ用ファイバから計測装置に戻る後方散乱
光の説明図である。
光の説明図である。
【図6】従来の光ファイバ式温度分布測定装置での問題
点を説明する温度分布測定例を示す図である。
点を説明する温度分布測定例を示す図である。
1 トリガ回路
2 パルス光源
4a,4s 受光器
5a,5s 増幅器
6a,6s 平均化処理回路
7 温度分布演算器
10 計測装置
20 センサ用光ファイバ
21,23a,23s 光ファイバ
30a アンチ・ストークス光用OTDR計測回路3
0s ストークス光用OTDR計測回路31 光分
波器 72 温度分布表示器を示す。 71 改良型温度分布演算器
0s ストークス光用OTDR計測回路31 光分
波器 72 温度分布表示器を示す。 71 改良型温度分布演算器
Claims (2)
- 【請求項1】 計測装置内の光源からセンサ用光ファ
イバに光パルスを入射させ、該光ファイバで発生する後
方散乱光を上記計測装置内の計測系の受光器に導き、こ
れら後方散乱光の光強度から光ファイバの温度を求め、
光パルスの入射時刻と後方散乱光が計測系へ到達する時
刻の差から後方散乱光の発生位置を求めることにより、
温度と位置を同時に計測し、該光ファイバの温度分布を
計測する光ファイバ式温度分布計測装置において、距離
xに対応する受光強度I(x) から、距離の関数であ
るIr (x) を差し引いたものを用いて温度換算す
る機能を有する温度分布演算器を設けたことを特徴とす
る光ファイバ式温度分布測定装置。 - 【請求項2】 上記温度演算器は、後方散乱光として
光ファイバ中で発生するラマン散乱光のうちアンチ・ス
トークス光とストークス光のうちのいずれか一方あるい
は両方を用い、それぞれ距離xの関数であるIra(x
),Irs(x) を差し引いた後、いずれか一方ある
いは両方を用いて温度演算することを特徴とする請求項
1の光ファイバ式温度分布測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059027A JP2951740B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 光ファイバ式温度分布測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059027A JP2951740B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 光ファイバ式温度分布測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04294230A true JPH04294230A (ja) | 1992-10-19 |
JP2951740B2 JP2951740B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=13101398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3059027A Expired - Lifetime JP2951740B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 光ファイバ式温度分布測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951740B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103256999A (zh) * | 2013-05-10 | 2013-08-21 | 深圳市英唐电气技术有限公司 | 分布式光纤测温方法 |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP3059027A patent/JP2951740B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103256999A (zh) * | 2013-05-10 | 2013-08-21 | 深圳市英唐电气技术有限公司 | 分布式光纤测温方法 |
CN103256999B (zh) * | 2013-05-10 | 2015-05-20 | 深圳市英唐电气技术有限公司 | 分布式光纤测温方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2951740B2 (ja) | 1999-09-20 |
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