JPH04293874A - 調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハンドルセット - Google Patents

調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハンドルセット

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JPH04293874A
JPH04293874A JP3337136A JP33713691A JPH04293874A JP H04293874 A JPH04293874 A JP H04293874A JP 3337136 A JP3337136 A JP 3337136A JP 33713691 A JP33713691 A JP 33713691A JP H04293874 A JPH04293874 A JP H04293874A
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pinion
spindle
rack
handle set
door
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左ドア、右ドアのいず
れでも使用可能な調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハ
ンドルセットに関し、詳細には、左ドア、右ドアのどち
らかでも使用できるように、ラッチボルト駆動機構を容
易に転換する機構を備えたハンドルセットに関するもの
である。
【0002】
【従来技術】ドアをドア枠開口部に取付けるとき、ドア
の外側から見てドアの鉛直左側または鉛直右側に蝶番が
取付けられる。ドアの外側から見て、蝶番が左側に取付
けられるドアは左ドア、右側に取付けられるドアは右ド
アと呼ばれている。左ドアの場合、ラッチ組立体のラッ
チボルトは、外側から見てドアの右側から右手に突出す
る。右ドアの場合は外側から見てドアの左側から左手に
ラッチボルトは突出する。
【0003】通常キーロックなどハンドルセットの開閉
機構は、ハンドルセットに鍵を差込みドアを外側から簡
単に開くことができるよう、ドア外側から操作しやすい
場所に位置している。ハンドルセットが左右いずれのド
ア用であろうが、キーロックは外部から開閉操作できる
場所に位置していなければならない。キーロックはドア
の左右いずれの側に取付けられていても外部から操作で
きることに変わりないが、ハンドルセットの場合は、左
ドア用を右ドア用に、あるいはその逆に調整し直すとき
、ラッチボルトの行程方向を180°逆向きに変更する
必要がある。
【0004】調整機能を備えたラッチ引っ込めシステム
では、ハンドルセットの親指で押し下げるタイプの押し
金などの操作部品の操作に伴って直線運動するラックが
ラッチ引っ込め機構に含まれている。また、ラックとか
み合うピニオンが半円形スピンドルの一端に取付けられ
ている。スピンドルの他端は、ラッチボルトの後端に連
結された引っ込め装置のカム表面とかみ合うように位置
決めされている。
【0005】錠を開けるときには、押し金を親指で押し
下げ、ラックを線移動させピニオンと半円形スピンドル
を回転させる。スピンドルは回転してカム表面とかみ合
い、引っ込め装置を移動させる。これによりラッチボル
トが引っ込められ、ドアを開けることができる。ハンド
ルセットのドア取付位置を左右逆にする必要がある場合
、既に言及したが、ラッチボルトは180°の円弧を描
いて回転される。ラッチボルトの引っ込めが可能な位置
に半円形スピンドルを配置するため、半円形スピンドル
もまた180°軸線の回りに回転させなければならない
。このとき、当然のことながらラックを再位置決めする
必要はない。
【0006】左右取付位置調整機能を備えた現在得られ
るラッチ引っ込めシステムでは、半円形スピンドルはピ
ニオンに取付けられており、調整の際はスピンドルをラ
ックから引き離してスピンドルだけを単独に回転させる
。しかしスピンドルにはピニオンが固定されているため
、ピニオンもラックとのかみ合いから外れ、スピンドル
と共に180°回転され、その後で再びラックとかみ合
わされるいる。この種のシステムは、1977年10月
4 日に公告された米国特許第4,052,092 号
に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】調整プロセスの間、ピ
ニオンをラックと再びかみ合わせるときに、スピンドル
が正確に180°回転されない場合が時々ある。このよ
うな場合、ピストンと引っ込め装置は、親指で押し金を
押し下げたときにラッチボルトが完全に引っ込められる
ための適正な位置でかみ合っていないことになる。この
ためハンドルセットは効果的に作動することができなく
なっている。このことからもラッチ引っ込め機構を適正
に作動させるためは、各構成部品の適正な配置を保証す
る位置調整特性がハンドルセットには必要である。
【0008】またラッチの種類によっては、ドアの両面
にハンドルセットが取付けられる場合がある。このよう
なラッチには、いずれか一方の押し金の操作によりラッ
チボルトを移動させる一方、ラッチ組立体のドア取付位
置に合わせた調整を可能とする特徴を備えることが望ま
しい。このことからも、ラッチ組立体の取付位置に応じ
た調整が可能な両面ハンドルセットが必要とされる。
【0009】従って、本発明の目的は、左ドア用、右ド
ア用に調整していずれのドアにも使用できる調整式ラッ
チ引っ込め機構を備えたハンドルセットを提供すること
にある。本発明のもう1つの目的は、ドアへの組付けが
可能で、ドア両面に操作部品を有し、かつ左右いずれの
ドア用にも調整可能な調整式ラッチ引っ込め機構を提供
することである。
【0010】本発明のさらに別の目的は、引っ込め機構
が効果的に作動するようラッチボルトに対する引っ込め
機構の適切な位置決めを保証する一方で、左ドア用、右
ドア用への調整を行なうことが可能な調整式ラッチ引っ
込め機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的およびその他
の目的を考慮に入れながら、本発明は、ラッチボルトと
、ラッチボルトの動きを容易にするためラッチボルトに
取付けられる移動手段とを含む調整式ラッチ引っ込め機
構を備えたハンドルセットについて考えたものである。 まず、操作部品はピニオンとかみ合ったラックに連結さ
れる。半円形スピンドルの一端はピニオンに取付け可能
であり、他端は移動手段とかみ合うことが可能である。 半円形スピンドルをピニオンから独立して回転させてス
ピンドルのピニオンに対する位置調整を行なうために、
スピンドルをピニオンとのかみ合いから切り離すことが
できるようにする引っ込め手段が設けられている。
【0012】本発明のその他の目的、特徴、長所は、特
許請求の範囲、以下の好ましい実施例の詳細な説明、添
付図面から、いっそう明らかになるであろう。
【0013】
【実施例】本発明の1つの好ましい実施例を示した図1
において、調整式ラッチ引っ込め機構11を備えた片面
ハンドルセット10は、ドア18の外側表面16に取付
けられる上ロゼット12と下ロゼット14を含む。上ロ
ゼット12にはハンドルのネジ穴26に取付けられたロ
ックワッシャ22とネジ24を使用することによってハ
ンドル20の上端が組付けられる。ハンドルの下端は下
ロゼット14に、有頭軸型留め具28と止め輪30を使
用して取付けらる。ハンドルセット10の操作部品とし
て機能する押し金32は、親指を載せるパドル34と、
上ロゼット12の開口38に差込まれる作動要素36と
から構成されている。
【0014】上ロゼット12のシェル状開口部42の内
側にはロゼットインサート40が位置しており、このイ
ンサートには上ロゼットの開口38と整合した開口44
が形成されている。インサート40の下には、インサー
トと一体に形成されたタブ46が延びており、タブ46
にはロックワッシャ22とネジ24を使用してインサー
トを上ロゼット12に取付けるのを容易にする開口が形
成されている。
【0015】ラック48はほぼ長方形をしており、その
中央を貫通して開口50が形成されている。開口50の
少なくとも一方の鉛直側面にラックの歯が形成されてい
る。ラック48の上面には上方に延びた指状小片54が
あり、またラック内側底部には後方に延びた作動足56
がある。作動脚56の下面では一対の平行なガイドレー
ル58が互いに間隔を保って下方に延びている。
【0016】組付けの際、ラック48は、インサート4
0の間隔を置いて配置されたレール62、64の間に形
成されたネスト60内に、鉛直運動が可能なように位置
決めされる。圧縮バネ66の下端がラック48の指状小
片54の上に位置決めされ、上端はネスト60の上壁に
当接して配置され、これによりラックはネスト内で鉛直
下向きに圧縮される。この後、作動要素36が、上ロゼ
ット12の開口38とインサート40の開口44を通っ
て作動足56の下で2本のレール58の間に差込まれる
。親指でパドル34を押し下げて押し金32を操作する
と、押し金は作動要素36下面の旋回足68を枢軸とし
て下方に旋回し、作動要素をラック48の下面に対して
上方に旋回させる。これに伴ってラック48はバネ66
の復元力に抗って持ち上げられる。また押し金32の旋
回足68は、パドル34面より下に突出し、上ロゼット
12とインサート40に対して押し金を保持する一助と
なっている。
【0017】ピニオン70には円盤状の中央本体72が
あり、ピニオンの歯74はこの中央本体の前面75に形
成され、前面から突出している。中央本体72の後面8
0には一対の間隔を隔てて配置されたラグ76、78が
あり、後面から突出している。ビニオン70を貫通する
軸方向穴82が形成され、ラグ76、78はこの軸方向
穴をはさんで180°反対側に位置している。ピニオン
70は、軸方向穴82がインサート40のネスト60か
ら突出しているポスト83と整合して位置決めされる。 この位置にあるとき、ピニオンの歯74はラックの歯5
2とかみ合い係合し、それによって、ラック48の移動
に伴ってピニオン70が回転するようになる。
【0018】半円形スピンドル84が、円筒形シェル部
86と、このシェルから後方に延び、180°隔てたエ
ッジ面90、92を形成している半円形樋状部88を有
している。 図1、図2、図3を参照すると、シェル部86には通し
スロット94が形成され、このスロットをまたぐ形でシ
ェルの外側端部98から遊隙ノッチ96が形成されてい
る。シェル部分86の外側端部98の遊隙ノッチ96の
真正面には駆動ノッチ100 が形成されている。図3
に明らかに示されているように、駆動ノッチ100 は
遊隙ノッチ96より幅が僅かに狭くなっている。
【0019】スピンドル84の外側端部98は、ピニオ
ン70の後面80と係合して置かれる。このとき、遊隙
ノッチ96とラグ78は動きばめに、駆動ノッチ100
 とラグ76は滑りばめになっている。この位置にある
とき、ピニオン70の回転に伴って、ラグ76と駆動ノ
ッチ100 の駆動連結によりスピンドル84は回転す
る。遊隙ノッチ96がラグ78に動きばめにより取付け
られているため、駆動ノッチ100 を介してピニオン
70とスピンドルが駆動連結される。
【0020】図1、図4、図5を参照すると、アイレッ
ト102 が、一端にフランジ106 が形成された円
筒形シェル104 として形成されている。シェル10
4 のフランジ106 近くには一対の対向するスロッ
ト108 、110 が形成され、シェルの内壁には一
対の対向するポケット112 、114 が形成されて
いる。シェル104 の円筒開口部は、ピニオン70の
ラグ76、78をスロット108 、110 にはさみ
込んで、シェルを半円形スピンドル84の半円部88と
シェル86の上からかぶせて滑らすことができる十分な
大きさとなっている。またアイレット102 のポケッ
ト116、118 は、スピンドル84のシェル86に
半径方向外方に突出するように形成された耳116 、
118 とそれぞれ滑りばめし、アイレットをスピンド
ルに保持する。
【0021】再び図1に戻るが、アイレット102 に
は圧縮バネ120がかぶせて置かれ、フランジ106 
の内面に当接している。円筒ハブ124 には位置合わ
せプレート122 が形成され、またハブの中央穴12
6 には開閉リップ128 がある。ハブ124 の一
端にはフランジ130 が形成され、フランジ130 
にはそれぞれ間隔を隔てた一対の穴132と一対のスロ
ット134 が形成されている。ハブ124 の中央穴
126 の位置を、バネ120 、アイレット102 
、スピンドル84に合わせ、2つのネジ136 を穴1
32 に通してからインサート40のネジ穴に差込むこ
とにより、フランジ130 はインサート40に固定さ
れる。またインサート40に組付ける際、位置合わせプ
レート122 の位置決めのためにインサートから延び
ている一対のポスト138 が溝134 の中に差込ま
れる。
【0022】この組付方法において、スピンドル84の
半円部88は位置合わせプレート122 を貫通してさ
らに後方に突出している。ラッチボルト組立体140 
はラッチボルト144 を収容するケーシング142 
が含む。施錠位置において、ラッチボルト144 はケ
ーシング142 の一端から突出しており、また解錠位
置においてラッチボルトはケーシング内に引っ込められ
ている。ケーシング142 の後端にはフレーム146
 が取付けられ、ラッチボルト144 の後部に連結さ
れた引っ込め装置148 を取り囲んでいる。引っ込め
装置148 には一対のカム表面150 が形成されて
いる。カム表面150 はフレーム146 に形成され
た半円開口部152 を通して外から見ることができる
【0023】スピンドル84の半円部88はフレーム1
46 の半円開口部152 を通して位置決めされ、ス
ピンドルの回転に伴って半円部88のエッジ面90、9
2がカム表面150 とかみ合うように位置決めされる
ように位置決めされる。 このようにして、押し金32が押し下げられると、引っ
込め装置148 がフレーム146 内で後方に移動さ
れてラッチボルト144 をケーシング142 内の解
錠位置に引っ込める。
【0024】かくして、押し金32の操作時にラッチボ
ルト144 を移動させるためには、スピンドル84の
半円部88は引っ込め装置148 と上記の位置関係を
常時維持していなければならない。図1に示したスピン
ドル84では、右ドアに組付けられたラッチボルト組立
体140 について機能するように半円部88が位置決
めされている。位置合わせプレート122 のフランジ
130 上の、逆「C」字形と右を示すアルファベット
「RH」の文字は、取付作業者にスピンドル84が右ド
ア用であることを示すものである。
【0025】ハンドルセット10などのハンドルセット
を購入した場合、調整式ラッチ引っ込め機構11により
取付作業者は取付けるドアに合わせてハンドルセットを
調整することができる。この機構により、ハンドルセッ
トには融通性が生まれ、左右調整式の設計1つで足り、
右ドア専用、左ドア専用のものを別々に作る必要はない
。ハンドルセット10など、図1に示したようにスピン
ドル84があらかじめ右ドア用に組立られたハンドルセ
ットを購入したが、図9のようにラッチボルト組立体1
40 が取付けられた左ドアにハンドルセットを組付け
なければならないときには調整が必要になる。調整式ラ
ッチ引っ込め機構11を使用して調整を実施するために
は、半円部88を握り、シェル部分86がラグ76、7
8から外れるまで、位置合わせプレート122 から外
に引出してやる。この方法だと、ピニオン70は支柱8
3に取付けられたままで、またピニオンの歯74はラッ
ク48の歯52とかみ合ったままである。
【0026】次いで、駆動ノッチ100 とラグ78の
位置が合うまで、180 °スピンドル84を回転する
。次いで、スピンドル84を放すと、バネ120 の復
元力によりスピンドルは再びピニオン70とかみ合うこ
とになる。このとき、位置合わせプレート122 から
突出している半円部88の端部は、位置合わせプレート
のフランジ130 刻印と同じ、左ドア用を示す「C」
字形を呈している。
【0027】米国特許第 4,052,092号に開示
され、図示された調整式組立体では、ピニオンは半円形
スピンドルに固定され、調整時にはラックとのかみ合い
から外されている。またスピンドルは、回転開始地点か
ら180°以外の角度位置へ回転させることも起こり得
る。このため、ピニオンを再びラックとかみ合わせたと
き、押し金の操作に伴ったラッチボルトの適切な移動を
実現する正確な位置に半円形スピンドルは配置されない
。かくして、ラッチボルトが解錠時の位置に完全に引っ
込められないことが起こる。
【0028】図1に示したハンドルセット10は、調整
式ラッチ引っ込め機構11によりハンドルセットのドア
取付位置に合ったスピンドル84調整が行なわれている
間を含め、常時、ピニオン70のラック48とのかみ合
いを維持する特徴を有している。特にスピンドル84の
駆動ノッチ100 は、180 °対向したラグ76、
78のみとはまり合うことができるようになっている。 これにより、左ドア、右ドアのいずれに取付けられても
スピンドル84は常に適正な位置に置かれ、ラッチボル
ト144の適切かつ効果的な作動が実現される。
【0029】図6は、調整式ラッチ引っ込め機構11を
備えた両面ハンドルセット210 を示したものである
。両面ハンドルセット210 のラッチボルトの左側に
配置された構成部品のうち幾つかは図1のハンドルセッ
ト10と同一の部品である。このため以下の説明ではい
ずれかの点で異なる部品についてのみ詳述する。ハンド
ルセット10及び210 の共通部品には、図1と同じ
番号が付されている。
【0030】ハンドルセット210 は、上ロゼット2
14 、ハンドル216 、下ロゼット217 が1つ
のユニットとして形成されたハンドルユニット212 
を含む。上ロゼット217 のシェルの内側にはインサ
ート40(図1)と同様の構造物が形成され、ラッチ組
立体10に関する前記の説明と同様にラック48を収容
するネスト218 を有している。押し金220 はパ
ドル222 と作動要素224 とから構成されている
。注記するがこの押し金220 は、図1の押し金32
の旋回足68のような旋回足を有していない。その代わ
りに、押し金リテーナ226 が上ロゼット214 の
シェル内部から延びるポスト228 に取付けられ、止
め輪230 によってポスト上に固定されている。リテ
ーナ226 にはタブ232 があり、このタブが押し
金の下、パドル222 と作動要素224 の間に位置
し、押し金を上ロゼット214 に保持している。この
構成において、作動要素224 はラック48下面の2
本のレール58間に位置しており、押し金220 が押
し下げられたときにラックを移動させる。
【0031】もう1つのハンドルユニット234 はハ
ンドルユニット212 と同一であり、改めて説明しな
い。ハンドルセット210 のスピンドル84の半円部
88は、ラッチボルト組立体140 を貫通してラッチ
ボルト組立体とハンドルユニット234 の間に位置す
る位置合わせプレート122 の開口126 の内部に
延伸する十分な長さを有している。
【0032】押し金220 の操作に伴って半円部88
が回転しラッチボルト144 が期待どおりに移動でき
るように半円部88をハンドルユニット234 のピニ
オン70と連結するのに役立つピニオン延長部品236
 がハンドルユニット234 に結合されている。図6
、図7、図8において、ピニオン延長部品234 の一
端には杯形状の開口部238 が形成され、この開口部
の内壁には180 °反対側に位置する一対の溝240
 が設けられている。また、開口部238 の床面24
4 には軸方向の窪み242 が形成されている。床面
244 にはほかにも一対の向かい合った「C」字形ス
ロット246 、248 がある。開口部238 の内
壁には一対の対向するリブが形成され、内壁から突出し
ている。図7に示されるように、ピニオン延長部品23
6 の外面252 は円筒形状に形成され、開口部23
8 を取り囲んでいる。他に、径が小さい環状ハブ25
4 が形成され、ハブと外面間にレッジ256を構成し
ている。
【0033】ピニオン延長部236 は、ピニオン70
の回転に伴って回転可能なように、溝240にピニオン
のラグ76、78をはめ込んで、ピニオンに組付けられ
る。スピンドル84の半円部88の自由端は、両面ハン
ドルセット210 が組付けられるドアに応じて、ピニ
オン延長部品236 のスロット246 、248 の
いずれか一方に入る。これにより、ハンドルユニット2
34 の押し金220 が押し下げられると、ピニオン
延長部236は回転してスピンドル84を回転させ、ラ
ッチボルト144 を移動させる。更に、取付けるドア
によってハンドルセット210 の調整が必要とされる
とき、ピニオン延長部236 はハンドルユニット23
4 のピニオン70と組付けられた状態のままで、半円
部88は一方のスロット246 または248 から他
方のスロットへ移動する。この調整方法では、ハンドル
ユニット234 に結合されたラック48とのかみ合い
からピニオン70を引き離す必要はない。
【0034】上で説明した実施例は、当然ながら本発明
の範囲を制限するものではない。特許請求の範囲に記載
された本発明の精神と範囲にある変形やその他の代替構
成を考えること容易であることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一つである、調整式ラッチ引
っ込め機構を備えた片面ハンドルセットを示す分解斜視
図である。
【図2】図1の調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハン
ドルセットの一部を構成する、本発明による半円形スピ
ンドルの端面図である。
【図3】図2の半円形スピンドルの側面図で、本発明の
さらに別の原理を示した図である。
【図4】本発明による調整式ラッチ引っ込め機構を備え
たハンドルセットの一部を構成するアイレットの端面図
である。
【図5】図4の線5−5に沿って切り取った断面図で、
本発明による図4のアイレットのさらに別の特徴を示し
た図である。
【図6】本発明の実施例の一つである、調整式ラッチ引
っ込め機構を備えた両面ハンドルセットを示す分解斜視
図である。
【図7】図6の調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハン
ドルセットの、本発明によるピニオン延長部品の端面図
である。
【図8】図7のピニオン延長部品の、本発明による図7
に示された端面とは反対側の端面を示す端面図である。
【図9】ラッチボルト組立体の斜視図である。
【符号の説明】
10……片面ハンドルセット 20……ハンドル 32……押し金 48……ラック 70……ピニオン 84……スピンドル 140……ラッチボルト組立体 210……両面ハンドルセット 212、234……ハンドルユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ドアに組付けることができ、施錠位置
    と解錠位置の間を移動可能なラッチボルトと、ラッチボ
    ルトの移動を容易にするためラッチボルトの一部に取付
    けられる移動手段と、ラッチボルトのドア外部位置への
    移動を制御するためにドアに取付けられる操作部品と、
    操作部品に連結され、操作部品の動きに伴って移動可能
    なラックと、ラックとかみ合い、ラックの動きに伴って
    回転可能なピニオンと、ピニオンに取付可能な一端と移
    動手段との係合が可能な他端とを有し、操作部品の操作
    に伴ってラックが動くとピニオンと共に回転して移動手
    段とラッチボルトを移動させる半円形スピンドルと、ス
    ピンドルをピニオンから独立して回転移動させ、ピニオ
    ンに対するスピンドルの位置を調整できるようにするた
    め半円形スピンドルをピニオンとの係合から引っ込める
    ための引っ込め手段とを含む、調整式ラッチ引っ込め機
    構を備えたハンドルセット。
  2. 【請求項2】  半円形スピンドルがピニオンとの係合
    から引っ込められるときにピニオンをラックと係合状態
    に保持するための保持手段を更に含む、請求項1に記載
    のハンドルセット。
  3. 【請求項3】  ピニオン上に形成されたラグと、半円
    形スピンドル上に形成され、ラグの周りに位置決め可能
    な駆動ノッチとを更に含み、前記引っ込め手段が、半円
    形スピンドルをピニオンから切り離すために駆動ノッチ
    がラグの周囲の位置から相対移動できるように半円形ス
    ピンドルを取付ける手段を含む、請求項1に記載のハン
    ドルセット。
  4. 【請求項4】  ピニオン上に形成され、互いに所定の
    角度変位で位置している一対のラグと、半円形スピンド
    ルの一端に形成された駆動ノッチと、駆動ノッチを一対
    のラグの一方から切り離すためスピンドルをピニオンか
    ら分離させることができるようにする前記引っ込め手段
    と、駆動ノッチが一対のラグの他方と位置が合うように
    スピンドルを再位置決めするのを容易にするための手段
    と、駆動ノッチを一対のラグの他方の周囲に位置させる
    ためスピンドルをピニオンの方に付勢する手段とを更に
    含む、請求項1に記載のハンドルセット。
  5. 【請求項5】  前記保持手段が、ドアに取付可能なイ
    ンサートと、インサートから延びるポストと、ポストに
    対して回転できるようにスピンドルをポストに取付ける
    ための手段とを含む、請求項2に記載のハンドルセット
  6. 【請求項6】  ドアに取付可能な支持部材と、支持部
    材に対して直線運動が可能なように支持部材に取付けら
    れたラックと、ラックと係合し、ラックの動きに伴って
    回転可能なピニオンと、ピニオン上に形成され、互いに
    所定の角距離を保って配置された少なくとも2つの駆動
    要素と、スピンドルと、スピンドル上に形成され、ピニ
    オンの2つの駆動要素のいずれか1つに対して選択的に
    位置決めされる少なくとも1つの駆動部分と、支持部材
    に取付けられラック、ピニオン、スピンドルを組付状態
    に保持するケーシングとを含む、調整式ラッチ引っ込め
    機構を備えたハンドルセット。
  7. 【請求項7】  ケーシングを貫通して形成された開口
    部と、スピンドルの駆動部分が2つの駆動要素のうち一
    方との係合を外れて他方と係合する位置に移動できるよ
    うにスピンドルがピニオンから離れる動きを容易にする
    ためケーシング開口部を通りケーシングから外方に延び
    ているスピンドル部分とを含む、請求項6に記載のハン
    ドルセット。
  8. 【請求項8】  スピンドルをピニオンの方に付勢し、
    スピンドルのピニオンからの付勢された引き離しを許容
    するバネを有する、請求項7に記載のハンドルセット。
  9. 【請求項9】  外方に突出したフランジを有する円筒
    形部材を含み、この円筒形部材が前記スピンドルに取付
    けられ、前記バネがフランジとケーシングとの間に嵌挿
    されてスピンドルをピニオンの方へ付勢している請求項
    8に記載のハンドルセット。
  10. 【請求項10】  前記操作部品、ラック、ピニオンが
    それぞれ第1操作部品、第1ラック、第1ピニオンであ
    り、ドアの第1操作部品が取付けられた面と反対側に取
    付けられた第2の操作部品と、この第2操作部品に連結
    され、第2操作部品の動きに伴って移動可能な第2ラッ
    クと、第2ラックとかみ合い第2ラックの動きに伴って
    回転可能な第2ピニオンとを更に含み、前記半円形スピ
    ンドルの他端が移動手段との係合を維持しつつ移動手段
    から延びると共に第2ピニオンに連結され、第2操作部
    品の操作に伴って第2ラックが動き、第2ピニオンとこ
    の半円形スピンドルが回転されて移動手段とラッチボル
    トを移動させる、請求項1に記載のハンドルセット。
  11. 【請求項11】  ピニオンの回転を半円形スピンドル
    に連結するための手段と、この連結手段に形成され、第
    1ピニオンに対するスピンドルの相対位置を調整するた
    めの手段とを含む、請求項10に記載のハンドルセット
  12. 【請求項12】  ドアに取付可能な第1支持部材と、
    第1支持部材の上に支持部材に対する直線運動が可能に
    なるよう取付けられた第1ラックと、第1ラックとかみ
    合い第1ラックの動きに伴って回転可能な第1ピニオン
    と、第1ピニオン上に形成され所定の間隔で配置された
    少なくとも2個の駆動要素と、第1ピニオンの2個の駆
    動要素のいずれか1つに対して選択的に位置決めされる
    少なくとも1つの駆動部分が表面に形成されているスピ
    ンドルと、第1ラック、第1ピニオン、及びスピンドル
    を組付状態に保持するため第1支持部材に取付けられた
    第1ケーシングと、ドアに取付可能な第2の支持部材と
    、第2支持部材の上に支持部材に対する直線運動が可能
    になるよう取付けられた第2のラックと、第2ラックと
    かみ合い、第2ラックの動きに伴って回転可能な第2ピ
    ニオンと、第2ピニオン上に形成された少なくとも1つ
    の駆動要素と、第2ピニオンの1つの駆動要素にスピン
    ドルを連結するための手段と、第2ラック、第2ピニオ
    ン、及び連結手段を組付状態に保持するため第2支持部
    材に取付けられた第2ケーシングとを含み、第1、第2
    ケーシングにはそれぞれスピンドルの延伸部が通過し、
    連結手段と係合することを可能にする開口部が形成され
    ている、調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハンドルセ
    ット。
  13. 【請求項13】  第1支持部材と第1ケーシングの間
    に収容されると共に第1スピンドルを付勢して第1ピニ
    オンと係合させるバネを備えた、請求項12に記載のハ
    ンドルセット。
  14. 【請求項14】  前記連結手段が、第2ピニオンの駆
    動要素と係合する駆動部分と、スピンドル延伸部を組付
    けるための取付機構とを備えた、請求項12に記載のハ
    ンドルセット。
JP3337136A 1990-12-21 1991-12-19 調整式ラッチ引っ込め機構を備えたハンドルセット Expired - Lifetime JPH0826694B2 (ja)

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