JPH04292131A - 内視鏡用チューブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、経内視鏡的に体腔内へ
導入し、体腔内へ液を注入したり、散布したりする内視
鏡用チューブに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、体腔内の部位に薬液、色素液など
の液体をチューブを使用して散布することによって治療
、観察など行なわれていた。また、体腔内の部位に液体
を注入したり、送水して洗浄したりするものとしては単
一のチューブの手元に送水手段を設けたものがあった。

【０００３】例えば、実公昭４５−２６１２９号公報に
は、患部に薬液を散布するために、単数または複数の螺
旋溝を周設した噴栓を可撓性導管の先端に連結したもの
が示されている。そして、噴栓に螺旋溝を周設したから
可圧薬液が螺旋噴霧となり均等に薬液を塗布することが
できるようになっている。

【０００４】また、特開昭５７−１７６３５号公報のも
のは、体腔内の患部に色素液などを散布する内視鏡用散
布チューブに関するものが示されている。この散布チュ
ーブの構成としては、液体流供給管の先端に噴出口を備
えた先端構成体を設け、この先端構成体の内部に渦巻流
を形成する流体変化体を設けている。

【０００５】さらに、ＵＳＰ　４，７６７，４１６号公
報のものでは一端が注射器の先端部に係合し、他端に噴
霧用オリフィス孔を有する先端チップを有した管状のフ
レキシブル部材を設けた注射器が示されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが上述した先行
技術は、拡散チューブであり液体は円錐状に散布されて
中心部分には散布されにくく、患部の洗浄、液体の注入
には適していなかった。また、液体流変化体が先端に設
けられているため、造影剤などの粘度の高い流体を体腔
内に注入する際には注入抵抗が大きくなっていた。その
ため、洗浄、注入には単なるチューブからなるもので行
なう必要があった。

【０００７】したがって、散布・洗浄・注入の全ての処
置を行なう場合には、２種類のチューブを用意しなけれ
ばならず、また、使用時に必要に応じて内視鏡のチャン
ネルに入れ替えるという動作が必要であった。

【０００８】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは１本のチューブで散布・洗
浄・注入が行なえるようにした内視鏡用チューブを提供
することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は可撓性を有する筒管と、これに進退自在に
挿入された芯部材と、筒管内面または芯部材外面のどち
らか一方の少なくとも先端部分に設けられた螺旋状の溝
とを有し、上記螺旋状の溝は上記芯部材の進退によって
筒管内面または芯部材外面との間で螺旋通路を形成・解
除するようにしたものである。

【００１０】

【作用】カテーテル内に挿入したスタイレットを進退操
作することによって、螺旋通路を形成・解除し、液体の
散布・洗浄・注入が行なえる。

【００１１】

【実施例】第１図および第２図は本発明の第１実施例を
示すものである。この実施例の内視鏡用チューブ１は、
先端にノズル２を有する可撓性のあるカテーテル３と、
このカテーテル３の手元側に設けた送液口金４、カテー
テル３の内腔１１に挿入されるスタイレット５とからな
っている。このカテーテル３の貫通孔の内壁には全長に
わたって螺旋状の溝６が形成されている。この溝６の山
の部分７（最も内径の小さい部分）は、スタイレット５
の外径とほぼ同じ内径となっていて、スタイレット５を
挿入した際にスタイレット５の外周と山の部分７が接触
して螺旋通路１０を形成するようになっている。

【００１２】また、カテーテル３の手元側に設けた送液
口金４は、側方に注射筒が接続できる口金を有するＴ型
の通路からなっていて、貫通している通路の一端はカテ
ーテル３の末端と接続し、他端には内部に弾性体からな
るパッキン８を設けることによって密封している。そし
て、上述のスタイレット５をこのパッキン８を通してカ
テーテル３内に挿通して、進退、あるいは取り外す際に
送液口金４の後部を密封するようになっている。

【００１３】また、スタイレット５の基端側には挿脱す
る際に指で摘まむためのつまみ９が取付けられている。

【００１４】そして、このように構成された内視鏡用チ
ューブ１を用いて、例えば患部を染色する場合には、体
腔内に挿入された状態にある内視鏡の鉗子挿通用のチャ
ンネルから内視鏡用チューブ１を挿入して、その先端部
を所定の患部に向ける。そして、送液口金４に色素液を
収納した注射筒を接続して色素液を送液口金４内に送り
こむ。注入された色素液は、カテーテル３内壁に形成さ
れた螺旋溝６とスタイレット５によって形成され螺旋通
路１０を通ることにより、旋回力が与えられ、旋回流と
なってノズル２より散布される。

【００１５】ついで、スタイレット５をカテーテル３よ
り抜去し、例えば生理食塩水を収納した注射筒を送液口
金４に接続して送り込む。そして、この生理食塩水はカ
テーテル３の内腔１１を通って、先端のノズル２より噴
出する。これによって、患部表面に残留した色素液が洗
い流され、染色された患部表面が露呈する。

【００１６】このように、色素液を散布した後、スタイ
レット５を抜去するだけで形成されていた螺旋通路１０
は解除され、カテーテル３の内腔１１を通して洗浄水を
大量に送水できるので、チューブを入れ替えることなく
十分な洗浄・送液ができる。

【００１７】第３図（ａ）、（ｂ）は本発明の第２実施
例を示すものである。第１実施例と同じ構成には同じ番
号を付し、説明は省略する。この実施例の内視鏡チュー
ブは、カテーテル３に形成された螺旋溝６がカテーテル
３の先端の一部分のみに設けられている。そのため、色
素液を洗浄する際には螺旋溝６の山の部分７とスタイレ
ット５の表面との接触がなくなる分だけ、スタイレット
５を後退させるだけで螺旋通路１０を解除することがで
きる。よって、前記第１の実施例と比べてスタイレット
５の移動量を少なくすることができる。この少ない移動
量で散布と洗浄の切り替えができる。また、螺旋溝６の
設けられた部分が少ないので、洗浄時の送水抵抗が少な
くて済むという効果もある。

【００１８】第４図、第５図は本発明の第３実施例を示
すものである。この実施例ではカテーテル３内部のノズ
ル２近傍に素巻きのコイル１２が配置されている。この
コイル１２の内径はスタイレット５の外径とほぼ等しく
、スタイレット５をカテーテル３内に挿入して、コイル
１２内に位置させることにより螺旋通路１０を形成する
ことができる。（第４図）そして、スタイレット５をカ
テーテル３より抜去すると第５図に示すように、流体を
噴出することができる。

【００１９】第６図、第７図は本発明の第４実施例を示
すものである。この実施例はカテーテル３側に螺旋溝を
形成しないで、スタイレット５側に形成したものである
。スタイレット５の先端にはスクリュー体１３が設けら
れていて、このスクリュー体１３はノズル２の内部に嵌
合するようにして螺旋通路１０を形成している。そして
、カテーテル３の後端に設けた送液口金４の後部にはス
タイレット５のスクリュー体１３を収納する収納部１４
があり、スタイレット５を後退したときにスクリュー体
１３を収納することができる。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明は可撓性のあ
る筒管の中に進退可能な芯部材を挿入し、筒管内面また
は芯部材外面の少なくとも一方に螺旋状の溝を設けて、
芯部材の進退によって筒管内面または芯部材外面との間
で螺旋通路を形成・解除するようにしたので、１本のチ
ューブで旋回流を生じる散布と、旋回流を生じない噴出
による洗浄を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す内視鏡用チューブの
断面図。

【図２】本発明の第１実施例を示す内視鏡用チューブの
断面図。

【図３】本発明の第２実施例を示す先端断面図。

【図４】本発明の第３実施例を示す先端断面図。

【図５】本発明の第３実施例を示す先端断面図。

【図６】本発明の第４実施例を示す先端断面図。

【図７】本発明の第４実施例を示す断面図。

【符号の説明】

１…内視鏡用チューブ ２…ノズル ３…カテーテル ４…送液口金 ５…スタイレット ６…螺旋溝 ７…山 ８…パッキン ９…つまみ １０…螺旋通路 １１…内腔 １２…コイル １３…スクリュー体 １４…収納部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　可撓性を有する筒管と、これに進退自
   在に挿入された芯部材と、筒管内面または芯部材外面の
   どちらか一方の少なくとも先端部分に設けられた螺旋状
   の溝とを有し、上記螺旋状の溝は上記芯部材の進退によ
   って筒管内面または芯部材外面との間で螺旋通路を形成
   ・解除することを特徴とする内視鏡用チューブ。