JPH0342934Y2 - - Google Patents

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JPH0342934Y2
JPH0342934Y2 JP1986177544U JP17754486U JPH0342934Y2 JP H0342934 Y2 JPH0342934 Y2 JP H0342934Y2 JP 1986177544 U JP1986177544 U JP 1986177544U JP 17754486 U JP17754486 U JP 17754486U JP H0342934 Y2 JPH0342934 Y2 JP H0342934Y2
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tube
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chemical
endoscope
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、医療用、工業用に用いられる内視鏡
の処置具挿通チヤンネルに挿通されて、観察・治
療対象部に向けて薬液を散布するための内視鏡用
薬液散布チユーブに関するものである。
[従来の技術] 内視鏡においては、観察・治療対象部に向けて
色素剤等の薬液を散布するために、その処置具挿
通チヤンネルには薬液散布チユーブを挿通するこ
とができるようになつている。
かかる薬液散布チユーブは、内部に薬液通路を
形成したチユーブ本体の基端部に薬液注入装置へ
の接続部を装着することにより構成されるが、こ
の薬液散布チユーブとしては、薬液を広範囲に吹
き付けるために、霧状に噴出させるようにするこ
とが好ましく、このために該チユーブ本体の先端
部近傍位置に多数の小孔を穿設し、前記薬液通路
に所定の圧力で薬液を供給することにより、該各
小孔を介して薬液の散布を行うようにしたもの
が、従来から用いられている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、前述した従来技術の薬液散布チユー
ブのように、多数の小孔をチユーブ本体に穿設す
るのは、加工が著しく面倒であるだけでなく、該
小孔の孔径を小さくしなければ広い範囲に噴霧を
行うことができず、孔径を小さくすると、薬液に
含まれる粒子等により目詰まりが発生するという
不都合を生じる欠点がある。また、例えば薬液を
散布して観察・治療対象部の広狭等によつては、
散布する薬液の量を調整することができるのが好
ましいが、従来技術のものにあつては、薬液の噴
出通路の面積を調整することができない構成とな
つていた。
本考案は叙上の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、簡単な構成で効率的に薬
液の散布を行うことができ、しかも容易に散布量
の制御を行うことができるようにした内視鏡用薬
液散布チユーブを提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前述の目的を達成するために、本考案は、内視
鏡の処置具挿通チヤンネルを介して観察・治療対
象部に挿入されるチユーブ本体の先端部を閉塞さ
せると共に、該先端部またはその近傍位置に薬液
噴出用のスリツトを1乃至数個所切設し、かつ一
端がチユーブ本体の先端部分に固定され、当該固
定部から所定の長さ分だけ外部に露出させた操作
ワイヤを装着し、該操作ワイヤを引張することに
よつて前記スリツトの開口面積を制御することを
可能ならしめる構成としたことをその特徴とする
ものである。
[作用] 薬液散布チユーブを内視鏡における処置具挿通
チヤンネルを介して所定の観察・治療対象部に向
けて送り込み、該内視鏡の先端部から薬液散布チ
ユーブを突出させた状態となし、該薬液散布チユ
ーブ内に薬液を圧送する。これによつて薬液はチ
ユーブ本体の先端部またはその近傍位置に切設し
たスリツトを介して噴霧されて、観察・治療対象
部における所定の部位に広範囲に薬液の散布を行
うことができるようになる。
而して、チユーブ本体にスリツトを切設するだ
けの構成によつて広範囲に薬液を噴霧を行うこと
ができる薬液噴出部を形成することができ、該薬
液噴出部の加工が著しく簡易になると共に、該薬
液噴出部が薬液中の粒子成分によつて目詰まりを
生じさせる不都合を確実に防止することができる
ようになる。
しかも、チユーブ本体の先端部分に一端を固定
し、所定の長さ分だけ外部に露出させた操作ワイ
ヤが設けられているので、この操作ワイヤを引張
操作すれば、該操作ワイヤの引張量に応じてスリ
ツトの開口面積が変化し、薬液散布量の制御を行
うことができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
まず、内視鏡は、第2図に示したように、操作
部本体1に観察・治療対象部内への挿入部2を連
結すると共に、光源装置(図示せず)に接続した
ユニバーサルコード3を連結することによつて大
略構成されるもので、該操作部本体1には処置具
挿入口4が設けられており、該処置具挿入口4か
ら挿入される鉗子等の処置具は挿入部2内に設け
た処置具挿通チヤンネル(図示せず)を介して該
挿入部2の先端から突出させることができるよう
に構成されている。
前述のようにして構成される内視鏡には、薬液
散布チユーブ5がその処置具挿入口4から処置具
挿通チヤンネルを介して挿入することができるよ
うになつている。この薬液散布チユーブ5は第1
図に示したように、先端が閉塞したチユーブ本体
6と、該チユーブ本体6を、例えば色素剤を供給
する薬液注入装置7に接続するための接続部8と
を備え、チユーブ本体6の内部には薬液通路9が
形成されている。そして、チユーブ本体6の先端
閉塞部は、体腔内等への挿入を容易ならしめるた
めに、凸曲面形状となつており、当該先端閉塞部
に近接した位置にはチユーブ本体6の軸方向に薬
液噴出部を構成する複数のスリツト10がその全
周にわたつて切設されている。
而して、薬液散布チユーブ5における接続部8
には、薬液供給装置7を構成する薬液タンク11
に挿入した薬液供給管12が接続されており、ま
た、該薬液タンク11には給気パイプ13を介し
てポンプ14から供給される加圧空気を導入する
ことができるようになつており、該ポンプ14を
作動させることによつてチユーブ本体6の薬液通
路9に向けて薬液を圧送することができるように
構成されている。
さらに、15は操作ワイヤを示し、該操作ワイ
ヤ15は、その一端がチユーブ本体6の先端部閉
塞部分に固着されており、該固着部からスリツト
10の切設部を通過した部位に至るまでの間はチ
ユーブ本体6の外部に露出し、この途中部位から
チユーブ本体6における薬液通路9に沿つて延在
せしめられて、接続部8において外部に導出され
ている。そして、この操作ワイヤ15は手操作で
引つ張り操作を行うことによつて、第1図に示し
たように、チユーブ本体6におけるスリツト10
を形設した部分を湾曲させるようになされてい
る。
本実施例は前述のように構成されるもので、次
にその作用について説明する。
まず、内視鏡における挿入部2を人体等の体腔
内に挿入して、該挿入部2の先端を所定の観察・
治療対象部に位置させる。次で、操作部本体1に
形成した処置具挿入口4に薬液散布チユーブ5を
挿入し、挿入部2に内装した処置具挿通チヤンネ
ル6を介して、該薬液散布チユーブ5に切設した
スリツト10の形成部分が外部に露出する状態と
なるように該挿入部2の先端から突出させる。
そこで、ポンプ14を作動させて、給気パイプ
13から加圧空気を薬液タンク11内に供給する
ことにより該薬液タンク11を加圧すると、薬液
供給管12を介して薬液散布チユーブ5のチユー
ブ本体6に形成した薬液通路9に薬液が圧送され
る。このようにして圧送された薬液はチユーブ本
体6の先端部に近接した位置に切設したスリツト
10から霧状に噴出せしめられて、散布の対象と
なる部位に広範囲にわたつて均一に吹き付けられ
ることになる。然る後に、散布した薬液を洗い流
すと、病変部分があれば変色するので、このよう
な変色の有無を観察すれば、病変の有無を確認す
ることができるようになる。
ここで、薬液散布チユーブ5を体腔等の内部に
挿入した状態で、操作ワイヤ15の基端部分を引
つ張るように操作すると、この操作ワイヤ15の
外部に露出している部分に引張力が作用して、チ
ユーブ本体6の先端部分、即ちスリツト10を設
けた部分が弓なりに湾曲するので、スリツト10
が拡開して薬液の流出部の開口面積を増大させる
ことができる。しかも、この薬液の流出用開口面
積は操作ワイヤ15の引張量に応じて変化するも
のであることから、この操作ワイヤ15によつ
て、薬液散布量を自由にコントロールすることが
できる。
このように、チユーブ本体6にスリツト10を
切設することにより薬液噴出部を形成するように
したので、チユーブ本体6に多数の子孔を穿設す
るようにした従来技術のものと比較して、加工が
極めて簡単になると共に、使用中において薬液中
に含まれる色素粒子等によつて目詰まりを起す不
都合はない。そして、スリツト10の数や長さ等
を適宜設定するようにすれば、薬液の噴霧範囲や
噴出量の制御を行うことができるようになる。
また、前述した薬液散布チユーブ5におけるチ
ユーブ本体6は通常、テフロン(商品名)等の滑
りの良好な部材で形成されるが、この素材に例え
ばバリウム、ビスマス等のような造影機能を有す
る物質を混入させておくと、体内に挿入したとき
に、X線透視装置等によつて該薬液散布チユーブ
5の先端位置を追跡確認することができるので都
合が良い。なお、このような造影物質をチユーブ
本体6の外面または内面に塗布したり、該チユー
ブ本体6の先端を閉塞させるときに、鉛等を埋設
することによつてもその位置の追跡確認機能を持
たせるようにすることもできる。
なお、前述した実施例においては、色素剤の散
布を行うためのものとして説明したが、止血剤等
他の薬液散布用にも使用することができることは
いうまでもない。また、工業用の内視鏡において
は、薬液散布チユーブを介して観察対象部に、例
えば、蛍光塗料を吹き付け、然る後に当該部位に
レーザ光を照射することにより機械装置の内部に
損傷があるか否かの検査を行うため等としても用
いることができる。さらに、チユーブ本体にはス
リツトを複数本切設する構成としたものを示した
が、このスリツトは1本乃至複数本において任意
の本数設けるようにすることができる。そして、
1本のスリツトを切設した場合においは、薬液散
布チユーブを回転させながら散布するようにすれ
ば、全周に薬液散布を行うことができるようにな
る。さらにまた、第3図に示したように、チユー
ブ本体30の先端にスリツト31を切設するよう
に構成すれば、チユーブ本体30の先端から薬液
の噴出を行わせることができるようになり、噴霧
薬液の指向性が良好となる。さらに、第4図に示
したチユーブ本体40のように、スリツト41を
ジグザグ状に形成すれば、噴霧薬液の噴霧幅が広
くなる。ただし、これら第3図及び第4図では操
作ワイヤを省略して示した。
[考案の効果] 以上詳述した如く、本考案は薬液散布チユーブ
におけるチユーブ本体の先端部に薬液を噴出させ
るためのスリツトを切設する構成としたので、極
めて簡単な構成で、容易に加工することができ、
しかも薬液の噴霧効率が著しく向上するので広い
範囲に薬液の吹き付けを行うことができるように
なると共に、薬液噴出部の目詰まりの発生等の不
都合を生じるおそれがなく、さらにチユーブ本体
に操作ワイヤを引張することによつて前記スリツ
トの開口面積を制御することを可能ならしめる構
成としたので、薬液噴出流量を自在に制御できる
等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す薬液散布
チユーブを一部を断面にして示す全体構成図、第
2図は薬液散布チユーブを内視鏡に装着した状態
を示す外観図、第3図及び第4図はそれぞれ本考
案の第2、第3の実施例を示す薬液散布チユーブ
の構成説明図である。 1:操作部本体、2:挿入部、5:薬液散布チ
ユーブ、6,30,40:チユーブ本体、7:薬
液注入装置、8:接続部、9:薬液通路、10,
31,41:スリツト、15:操作ワイヤ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内視鏡の処置具挿通チヤンネルを介して観
    察・治療対象部に挿入されるチユーブ本体を有
    し、該チユーブ本体から該観察・治療対象部に
    向けて薬液を散布する内視鏡用薬液散布チユー
    ブにおいて、前記チユーブ本体の先端部を閉塞
    させると共に、該先端部またはその近傍位置に
    薬液噴出用のスリツトを1乃至数箇所切設し、
    かつ一端がチユーブ本体の先端部分に固定さ
    れ、当該固定部から所定の長さ分だけ外部に露
    出させた操作ワイヤを装着し、該操作ワイヤを
    引張することによつて前記スリツトの開口面積
    を制御することを可能ならしめる構成としたこ
    とを特徴とする内視鏡用薬液散布チユーブ。 (2) 前記チユーブ本体の少なくとも先端部に造影
    機能を有する物質を設ける構成としたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
    内視鏡用薬液散布チユーブ。
JP1986177544U 1986-11-20 1986-11-20 Expired JPH0342934Y2 (ja)

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JPS6384243U JPS6384243U (ja) 1988-06-02
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