JP2008200130A - 薬液供給チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】体内への薬液の供給に適した薬液供給チューブを提供する。
【解決手段】薬液供給チューブ10は、体内に挿入されるチューブ本体12を有し、チューブ本体12の基端部から薬液を圧入することによって体内に薬液を供給する。チューブ本体12の先端部には丸みを帯びた先端面が形成され、この先端面には薬液が圧出されるスリット16が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は薬液供給チューブに係り、特に経鼻内視鏡の前処置で使用される薬液供給チューブに関する。
経鼻内視鏡は、内視鏡挿入部を鼻孔から体内に挿入し、体内の観察を行う医療器具である。この経鼻内視鏡は、内視鏡挿入部が舌根に触れることがないので、咽頭反射が起こらず、被検者の負担を大きく軽減することができる。また、経鼻内視鏡は、検査中の被検者が自由に話せるというメリットがあり、近年、急速に普及しつつある。
この経鼻内視鏡を使用する場合、まず、鼻孔の中に血管収縮剤を噴霧する。これにより、鼻腔が広げられ、内視鏡挿入部の挿入が容易になる。次いで、キシロカイン等の麻酔薬を特殊な器具で鼻孔の内部にスプレーして麻酔をかけた後、さらにその深部に麻酔薬を再びスプレーして麻酔をかける。そして、内視鏡挿入部の外周面にゼリー状の麻酔剤を塗布し、鼻孔から挿入する。これにより、鼻孔の体壁(粘膜)は麻酔状態が維持されるので、被検者が苦痛を感じることなく、検査を行うことができる。
ところで、麻酔薬をスプレーする器具としては、薬液供給チューブが知られている。このチューブは、先端にノズル(開口)を有し、このノズルから薬液を前方に噴霧するようになっている。しかし、このチューブは、前方にしか麻酔薬を散布することができないという問題や、体内の屈曲部に挿通した際にノズルが体壁(粘膜)に引っかかって傷をつけるおそれがあった。
特許文献1には、チューブの先端部が密閉されるとともに、チューブの先端部付近の外周面に刻み目が形成された薬液供給チューブが記載されている。この薬液供給チューブは、チューブ内の液薬が加圧されることによって、刻み目から薬液が飛散される。この薬液供給チューブによれば、先端にノズルがないので、ノズルが体壁に引っ掛かって体壁を傷つけることを防止できる。
特開平8−215320号公報
しかしながら、特許文献1は、チューブの前方に薬液を確実に噴霧できないという問題がある。したがって、上述した経鼻内視鏡の前処理に用いた場合、チューブ前方に麻酔薬が噴霧されないまま、チューブを押し進めることになり、被検者の苦痛が増加するという問題がある。
また、従来の経鼻内視鏡の前処理は、麻酔薬を複数回に分けてスプレーした後、鼻孔内の粘膜に麻酔薬を確実に塗布するために内視鏡挿入部に麻酔薬を塗布する必要があり、前処理に時間がかかるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、体内への薬液の供給に適した薬液供給チューブを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、体内に挿入されるチューブ本体を有し、該チューブ本体の基端部から薬液を圧入することによって前記体内に前記薬液を供給する薬液供給チューブにおいて、前記チューブ本体の先端部には丸みを帯びた先端面が形成され、該先端面には前記薬液が圧出されるスリットが形成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、チューブ本体の先端面にスリットが形成されるので、圧入された薬液がチューブの先端面から吐出され、吐出された薬液は、丸みを帯びた先端面を伝わってチューブ本体の側面(外周面)に流れる。したがって、チューブ本体の先端面と側面の両方に薬液が伝わるので、チューブ本体に接触する体壁全体に薬液を塗布することができる。また、請求項1の発明によれば、チューブ本体の先端面が丸みを帯びているので、チューブ本体の先端部が体壁に引っ掛かることがない。したがって、請求項1の発明によれば、チューブ本体をより安全に挿入することができる。
なお、本発明において、丸みを帯びた先端面とは、略半球状に形成されたものや、外縁部分が丸く面取りされたものなどがある。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記スリットは、前記チューブ本体の軸を中心に放射状に形成されることを特徴とする。請求項2の発明によれば、スリットが放射状に形成されるので、スリットから吐出された薬液がチューブ本体の外周面に均等に流れる。よって、請求項2の発明によれば、薬液を体壁に確実に塗布することができ、被検者の負担を減らすことができる。
本発明によれば、チューブ本体の先端面にスリットが形成されるので、圧入された薬液がチューブの先端面と側面の両方に伝わり、チューブ本体に接触する体壁全体に薬液を塗布することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る薬液供給チューブの好ましい実施の形態について詳述する。
図1は本実施の形態の薬液供給チューブ10を示す斜視図である。同図に示すように、薬液供給チューブ10は、チューブ本体12を備える。チューブ本体12は、体壁に対する摩擦が小さく、且つ、十分な可撓性を有する材質、たとえば天然ゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴムや、塩化ビニルのようなビニル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンのようなシリコン系樹脂等で構成される。
また、チューブ本体12は、その外径が経鼻内視鏡(不図示)の挿入部の外径よりも若干小さいものが使用される。なお、チューブ本体12は、その内部を視認できるものが好ましく、透明又は半透明の材質で構成することが好ましい。
チューブ本体12の外周面には、指標線18が形成されている。この指標線18は、チューブ本体12の先端が麻酔位置の最深部(後鼻口から咽頭部)に到達した際に鼻孔の入口に到達するような位置(通常、先端から10cmの位置)に形成される。指標線18の位置や本数は、特に限定するものではなく、たとえば、指標線18の先端側に約5〜10mmの間隔で別の指標線(指標線18と異なる太さ、色または長さの指標線)を設けてもよい。
チューブ本体12の基端部には、コネクタ14が設けられている。このコネクタ14には、不図示のシリンジ(又はシリンジに接続されるチューブの先端部)が着脱自在に連結される。したがって、シリンジから薬液を注入することによって、チューブ本体12の内部に薬液を圧入することができる。
チューブ本体12の先端面は略半球状に形成されており、丸みを帯びている。したがって、チューブ本体12の先端を体内に挿入した際に、体壁を傷つけることなく、スムーズに挿入することができる。なお、チューブ本体12の先端部分は、図3に示すように、大きな略半球状の凹部を有する金型20と、小さな略半球状の凸部を有する金型22との間に材料を注入することによって製造され、これによって、均一な厚みを有する略半球状の先端部が形成される。
図1、図2に示すように、チューブ本体12の先端面には、スリット16が十字状に形成される。このスリット16は、カッターなどの刃物で切れ込みを入れることによって形成されており、チューブ本体12の軸を中心として四方向に等角度間隔で放射状に延びるように形成されている。また、スリット16は、通常時(チューブ本体12内の薬液に所定以上の圧力がかからない状態の時)にはスリット16が閉じて、薬液が吐出しないようになっており、薬液に所定以上の圧力がかかった際に薬液がスリット16から吐出するようになっている。
次に上記の如く構成された薬液供給チューブ10を、経鼻内視鏡の前処理で使用する例を説明する。
まず、コネクタ14にシリンジ(不図示)を接続し、このシリンジに薬液(麻酔薬)を準備する。薬液としては、たとえばゼリー状のキシロカインが使用される。
次にチューブ本体12を鼻孔に挿入する。挿入する際、シリンジを操作し、スリット16から少量の薬液を吐出させながら、チューブ本体12を少しずつ挿入する。たとえば、薬液を0.5cc〜1ccずつ一定流量で吐出させながら、チューブ本体12の先端を1cmずつゆっくりと鼻孔の奥に挿入していく。これにより、スリット16から吐出された薬液によってチューブ本体12の先端面が濡れ、且つ、その薬液が略半球状の先端面を伝わって側面(外周面)に流れながらチューブ本体12が挿入されるので、チューブ本体12が鼻孔の体壁(粘膜)に接触することによって、その体壁に薬液が塗布される。したがって、チューブ本体12が鼻孔の屈曲部を通過する際であっても、チューブ本体12が体壁(粘膜)に接触して薬液が塗布され、鼻孔の屈曲部に確実に麻酔をかけることができる。
薬液の吐出は、指標線18が鼻孔の入口に到達するまで(すなわち、チューブ本体12の先端が麻酔ポイントの最深部に到達するまで)行う。これにより、所定の麻酔ポイント(麻酔範囲)に麻酔をかけながら、本体チューブ12を挿入することができる。
このように本実施の形態の薬液供給チューブ10によれば、チューブ本体12の先端面が略半球状に形成され、この先端面にスリット16が形成されるので、チューブ本体12に圧入された薬液がスリット16から吐出され、吐出された薬液がチューブ本体12の先端面と側面に流出する。したがって、チューブ本体12を体壁に接触させることによって、体壁に薬液を塗布することができる。
また、本実施の形態は、チューブ本体12のスリット16から薬液を吐出しながらチューブ本体12を挿入することによって、体内の屈曲部やその深部に麻酔をかけることができる。すなわち、チューブ本体12を一回挿入するだけで、鼻孔の屈曲部やその深部にも薬液を塗布することができる。したがって、薬液を複数回に分けてスプレーしていた場合よりも、短時間で簡単に処置を行うことができる。さらに、本実施の形態の薬液供給チューブ10は、体壁に薬液を塗布するので、経鼻内視鏡の挿入部にゼリー状の麻酔薬を改めて塗布する必要がなくなり、経鼻内視鏡の準備作業を簡略化することができる。
また、本実施の形態の薬液供給チューブ10によれば、体壁を傷付けるような開口部、エッジなどの段差部、引っ掛かり部がチューブ本体12になく、且つ、チューブ本体12の先端面が略半球状に形成されているので、体壁を傷つけることなくチューブ本体12をスムーズに挿入することができる。
なお、上述した実施形態は、スリット14を十字状に形成したが、スリット14の形状はこれに限定するものではなく、先端面に形成されていればよい。したがって、たとえば、図3に示すように、相反する二方向に延びる「−」形状に形成してもよい。また、図4に示すように、等角度で多数(たとえば八方向)に延びる放射状に形成したりしてもよい。
本発明に係る薬液供給チューブを示す斜視図 チューブ本体の先端部を示す正面図 チューブ本体の製造装置の一例を示す断面図 図3と異なるチューブ本体の先端部を示す正面図 図3と異なるチューブ本体の先端部を示す正面図
符号の説明
10…薬液供給チューブ、12…チューブ本体、14…コネクタ、16…スリット、18…指標線、20、22…金型

Claims (2)

  1. 体内に挿入されるチューブ本体を有し、該チューブ本体の基端部から薬液を圧入することによって前記体内に前記薬液を供給する薬液供給チューブにおいて、
    前記チューブ本体の先端部には丸みを帯びた先端面が形成され、
    該先端面には前記薬液が圧出されるスリットが形成されることを特徴とする薬液供給チューブ。
  2. 前記スリットは、前記チューブ本体の軸を中心に放射状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の薬液供給チューブ。
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Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6384243U (ja) * 1986-11-20 1988-06-02
JP2001212241A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Suugan Kk カテーテル
JP2001526097A (ja) * 1997-12-19 2001-12-18 アストラゼネカ・アクチエボラーグ 薬剤を含有している液体をデリバーするための装置

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