JPH0529703Y2 - - Google Patents

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JPH0529703Y2
JPH0529703Y2 JP17148888U JP17148888U JPH0529703Y2 JP H0529703 Y2 JPH0529703 Y2 JP H0529703Y2 JP 17148888 U JP17148888 U JP 17148888U JP 17148888 U JP17148888 U JP 17148888U JP H0529703 Y2 JPH0529703 Y2 JP H0529703Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は経鼻薬液投与具(以下、薬液投与具と
いう)に関する。さらに詳しくは、人間や動物の
疾病の予防または治療、とくに豚の鼻曲がり病の
予防または治療に好適に用いられる薬液投与具で
あつて、挿入に際し不快感が極めて少なく、所望
部位に確実かつ均一に薬液を塗布することのでき
る薬液投与具に関する。
〔従来の技術〕
人間や動物が経口ビールス疾患(たとえば豚に
おける鼻曲り病など)にかかつた際の処置または
その予防策として、ワクチンなどを鼻腔内粘膜に
塗布する方法がある。
塗布方法としては、点滴による方法や、綿棒ま
たは筆などを用いる方法や内径1.5mm程度のチユ
ーブを鼻腔内に挿入して薬液を注入する方法など
が従来よりとられていた。
しかしながら、前記したいずれの方法も薬液の
微量塗布が困難であり、また薬液の塗布面も限定
されていた。さらに、塗布操作が著しく困難であ
り、たとえばチユーブを用いて豚に鼻曲り病用の
ワクチンを投与するばあいなどでは、豚がチユー
ブの挿入をいやがり暴れるので、満足にワクチン
を投与することができず、さらには暴れることで
鼻腔内に傷ができてしまい、病気を予防しようと
したのに鼻曲り病と同じ病状にしてしまうか、ま
たは治療しようとしたのに病状を悪化させてしま
うという問題があつた。
そこで、かかる不都合を解決するものとしてス
プレー塗布ができるノズルが提案されている(た
とえば実願昭56−138823号(実開昭58−43415号)
に添付された明細書および図面)。該明細書およ
び図面には、第5〜6図に示されるように尾端を
注射器の先端に嵌着可能の径とするノズル本体2
0と該ノズル本体20内に密に装填されたコアー
21とからなる注射器用微量スプレーノズルが記
載されている。そして、コアー21の周側壁に形
成された複数条の縦凹条22を通つた薬液は、ノ
ズル本体20の頂壁23に形成された噴口24か
ら霧状になつてノズル外に噴出され、これによ
り、所定量の薬液を鼻腔内の粘膜に確実にかつ均
等に付着せしめことができる、と記載されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記スプレーノズルの噴口の形
状は、第7図に示されるように先端部が面取りさ
れている(面取り部をrで示す)ので噴口よりい
つたん噴出された薬液がその後中央に集まつてし
まい、薬液の分散が均等に行なわれなかつた(第
7図参照)。そのため、薬液を塗布されるものに
痛みを与えるとともに鼻腔内の奥部まで薬液を塗
布することができなかつた。また、ノズル本体2
0および該ノズル本体20の中途部に突設される
鍔25がアセタール樹脂や硬質のポリエチレンな
どの合成樹脂で作製されているので、ノズル挿入
時にいぜんとして不快感があり、ばあいによつて
は鼻腔内粘膜を傷つけてしまうという問題があつ
た。
本考案者らは、前記従来技術の有する欠点を解
消すべく、鋭意研究を重ねた結果、噴出口の形状
を実質的にストレートにすることである程度の均
質な噴霧状態がえられることを見出し、さらに進
んで噴出口の長さを従来のスプレーノズルと比較
して長くすることで放射状の均一な薬液噴霧が行
なえることを見出し、本考案を完成するに至つ
た。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の薬液投与具は、後端が開放されてお
り、先端がその略中央部分に噴出口が形成された
頂壁によつて閉じられた円筒状ノズル本体と、該
ノズル本体の周壁に形成されただ円状のつば部
と、前記ノズル本体内の先端付近に密に装填され
た円柱状コアとからなり、前記噴出口の内径およ
び長さがそれぞれ0.1〜0.8mmおよび0.2〜0.8mmで
あり、前記頂壁内面に前記噴出口を中心とする円
形の凹部および該凹部に接線方向に接続された複
数条の凹条が形成されており、前記コアの周側壁
に複数条の溝が長手方向に形成されており、かつ
前記ノズル本体、コアおよびつば部が軟質材料で
作製されてなることを特徴としている。
〔作用〕
本考案の薬液投与具においては、噴出口が実質
的にストレートな流路のみからなつており、しか
も該流路の長さが0.2〜0.8mmと従来のスプレーノ
ズルのそれと比較して長いので、詳細な原理につ
いては必ずしも明らかではないが、放射状に薬液
を分散させることができ(第4図参照)、均一な
薬液塗布が行なえる。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本考案の薬液投与具を詳細
に説明する。
第1図は本考案の薬液投与具の一実施例の長手
方向断面説明図、第2図は第1図に示される薬液
投与具のコアの斜視図、第3図は第1図のX−X
線断面図、第4図は第1図に示される薬液投与具
の噴出口付近の拡大断面図である。
第1図において、Aは本考案の薬液投与具の一
実施例であり、該薬液投与具Aは円筒状のノズル
本体1と該ノズル本体1内の先端付近に密に装填
された円柱状コア2とノズル本体1の周壁に形成
されただ円状のつば部3とからなつている。
ノズル本体1の後端(薬液が注入される側の端
部のことをいう)は、シリンジなどを利用して薬
液を注入しうるように開放されており、その端部
にはシリンジなどとの接続を確実ならしめるため
の突起部4が形成されている。ノズル本体1の先
端は、テーパー部や面取り部のない実質的にスト
レートな噴出口5が形成された頂壁6によつて閉
じられている。頂壁6の内面には、第3図に示さ
れるように前記噴出口5を中心とする円形の凹部
7および該凹部7の接線方向に接続された複数条
の凹条8が形成されている。また、必要なもので
はないが本実施例では薬液の流れをよくするため
に凹部7の外側に環状の凹部10が形成されてお
り、前記凹条8はこの凹部10に接続されている
凹条8は薬液にねじりまたは回転力を与える部分
であり、本考案においてとくに限定されないが、
2〜3形成するのが好ましい。凹条8を形成する
位置と後述する溝9の位置にとくに相関関係はな
いので、それぞれ適宜選定すればよい。すなわ
ち、かならずしも溝9の延長線に対応する位置に
凹条8を形成しなくともよい。
噴出口5の内径dおよび長さl(第4図参照)
は、噴霧される薬液の粒径や広がり方などの影響
を与える要素であり、薬液の種類や薬液の粘度な
どに応じて選定される。具体的には、口径dは
0.1〜0.8mm、好ましくは0.4〜0.6mmであり、長さ
lは0.2〜0.8mm、好ましくは0.3〜0.4mmである。
コア2は、薬液の流束断面を狭ばめて流速を上
げるためのものであり、その周側壁には複数条の
溝9が長手方向に形成されている。溝9の数は本
考案においてとくに限定されないが概ね2〜6条
が目安である。第1〜2図に示されるコア2には
2条の溝が形成されている。溝9の幅および深さ
はとくに限定されないが、それぞれ概ね0.5〜1.0
mmおよび0.1〜0.2mmである。
ノズル本体1、コア2およびつば部3は、軟質
材料で作製されており、挿入に際して鼻腔内を傷
つけたり、装着時に不快感を与えるのを防止する
ことができる。好適に使用しうる軟質材料の具体
例としては、軟質ポリエチレン(LLDPEなど)、
軟質塩化ビニル樹脂などのプラスチツク類や天然
または合成ゴム(シリコンーンゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム、エチレン−プロピレンゴムなど)などを
あげることができる。これらの材料のうち、エラ
ストマーや軟質ポリエチレンが好ましく、軟質ポ
リエチレンについては耐熱性の点(薬液投与具は
煮沸滅菌をする必要があり耐熱性が要求される)
からとくにLLDPEが好ましい。
だ円状のつば部3は、ノズル本体1の先端方向
が凹状となるように成形されており、ノズル本体
1が鼻腔内に入りすぎるのを防止するとともに、
薬液投与具Aが鼻腔内に密着して挿入されるのに
役立つ。
つぎに本考案の薬液投与具の使用法および薬液
の流れについて説明する。
まず、ノズル本体1の後端を所定量の薬液を吸
引したシリンジなどの先端に取り付ける。つい
で、薬液投与具Aを鼻腔内に挿入し薬液を押出す
と、薬液はコア2の溝9を通つて頂壁6内面の環
状の凹部10に到達する。その後、薬液は凹条
8、凹部7を通過して噴出口5に至り、該噴出口
5より霧状になつて噴出される(第4図参照)。
薬液は放射状に噴出されるので、鼻腔内の所望の
部位に均一に塗布される。
なお、以上の説明はノズル本体、したがつて噴
出口がひとつのばあいについて行なつたが、たと
えばY字管などを利用すれば両方の鼻腔内に同時
に薬液を注入することも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したとおり、本考案の薬液投与具によ
れば、ノズル本体に形成された噴出口の形状が実
質的にストレートであり、かつ噴出口の流路が長
いので、放射状の均一な噴霧流が形成され、薬液
を鼻腔内の所望部位に確実かつ全面的に塗布する
ことができる。また、LLDPEやエラストマーな
どの軟質材料により作製されているので、挿入時
に鼻腔内を傷つけることがなく、また装着に起因
する不快感をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の薬液投与具の一実施例の長手
方向断面説明図、第2図は第1図に示される薬液
投与具のコアの斜視図、第3図は第1図のX−X
線断面図、第4図は第1図に示される薬液投与具
の噴出口付近の拡大断面図、第5図は従来の注射
器用微量スプレーノズルの長手方向断面説明図、
第6図は第5図に示されるスプレーノズルのコア
の斜視図、第7図は第5図に示されるスプレーノ
ズルの噴口付近の拡大断面図である。 図面の主要符号、A……経鼻薬液投与具、1…
…ノズル本体、2……コア、3……つば部、5…
…噴出口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 後端が開放されており、先端がその略中央部
    分に噴出口が形成された頂壁によつて閉じられ
    た円筒状ノズル本体と、 該ノズル本体の周壁に形成されただ円状のつ
    ば部と、 前記ノズル本体内の先端付近に密に装填され
    た円柱状コアとからなり、 前記噴出口の内径および長さがそれぞれ0.1
    〜0.8mmおよび0.2〜0.8mmであり、前記頂壁内面
    に前記噴出口を中心とする円形の凹部および該
    凹部に接線方向に接続された複数条の凹条が形
    成されており、前記コアの周側壁に複数条の溝
    が長手方向に形成されており、かつ前記ノズル
    本体、コアおよびつば部が軟質材料で作製され
    てなることを特徴とする経鼻薬液投与具。 2 前記噴出口の内径が0.4〜0.6mmである請求項
    1記載の経鼻薬液投与具。 3 前記軟質材料が軟質ポリエチレンである請求
    項1記載の経鼻薬液投与具。 4 前記軟質材料がLLDPEである請求項1記載
    の経鼻薬液投与具。 5 前記軟質材料がエラストマーである請求項1
    記載の経鼻薬液投与具。
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JP6322844B2 (ja) * 2014-06-25 2018-05-16 東興薬品工業株式会社 医療用シリンジに用いられる点鼻用噴霧ノズル
JP6558392B2 (ja) * 2017-04-04 2019-08-14 ニプロ株式会社 シリンジ型噴出装置

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