JPH04291944A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH04291944A
JPH04291944A JP5746791A JP5746791A JPH04291944A JP H04291944 A JPH04291944 A JP H04291944A JP 5746791 A JP5746791 A JP 5746791A JP 5746791 A JP5746791 A JP 5746791A JP H04291944 A JPH04291944 A JP H04291944A
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JP
Japan
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wiring layer
wiring
divided
insulating film
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5746791A
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English (en)
Inventor
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、よ
り詳しくは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタに繋が
る多層配線構造を備えた半導体装置に関する。
【0002】LSIの微細化に伴ってパターン転写精度
を向上させる必要があるために、配線等を加工・形成す
るエッチング方法としてRIE(reactive i
on etching) 法等の異方性ドライエッチン
グが多用されている。
【0003】また、エッチングマスクとして使用したレ
ジストを除去する場合に、酸素を主とするプラズマを用
いるプラズマアッシング法が多用されている。
【0004】これらはイオンやプラズマを利用している
が、半導体集積回路の製造工程においては他にもイオン
注入やスパッタエッチング等、多くのプラズマプロセス
、イオンプロセスを経ることになる。
【0005】
【従来の技術】図16(A),(B) は、半導体装置
におけるMOSトランジスタTr及びその周辺の配線層
の平面構造及び断面図を示すもので、ゲート電極aの両
側の半導体層bにはソース、ドレイン用の不純物拡散層
cが形成され、また、ゲート電極aの上には、層間絶縁
膜eのコンタクトホールfを通して第1の配線層dが接
続され、さらに第1の配線層dの上には、層間絶縁膜h
のコンタクトホールiを通して第2の配線層gが接続さ
れている。
【0006】このように配線層d、gを多層構造にして
いるのは、回路形成に必要な配線を流れる電流、配線抵
抗による電圧降下の許容量や、配線の浮遊容量と抵抗に
よる信号遅延、過渡特性の回路設計的な要求を満たしつ
つ、複雑な回路の配線をトポロジー的に形成するためで
あり、あるいはASICのような短手番品の配線を自動
化するためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIの高
集積化にともなってMOSトランジスタTrは微細化さ
れてきており、ゲート電極aと半導体層bの間に設けら
れるのゲート絶縁膜jも比例縮小的に薄くなっている。
【0008】このため、図16(B) に示すように、
面積が大きい第2の配線層gの上に例えばプラズマCV
D法によって絶縁膜kを形成すると、プラズマによる電
荷が配線層d、g及びゲート電極aを伝達してゲート絶
縁膜jに到達し、これにより加わる電気的ストレスによ
って薄いゲート絶縁膜jが劣化したり、最悪の場合には
破壊することがある。
【0009】また、第2の配線層gをパターニングする
際に図16(C) に示すように、エッチング後に酸素
プラズマを用いたアッシングによりレジストnを除去す
ると、イオンのもつ電荷がその下の第1の配線層dを通
ってゲート電極aに到達し、薄いゲート絶縁膜jに劣化
や絶縁破壊を生じさせる原因となる。
【0010】さらに、その第2の配線層gが、図17に
示すような最上層の配線パッドlに該当する場合には、
配線パッドlの上にCVD法等によりパッシベーション
膜mが形成されるが、この膜の形成の際に、面積の大き
な配線パッドlがプラズマやイオンを受けるため、その
下の配線層を介して多量の電荷がゲート電極に移動する
ことになる。
【0011】このような問題は、膜の形成やアッシング
の際に生じるだけでなく、配線導体パターンのエッチン
グやパッシベーション膜にボンディング窓を開口する工
程等にも発生し、電気的ストレスは、アンテナ比(ゲー
ト電極に導通する配線導体の面積/ゲート電極の面積)
が大きくなるほど強くなることがわかってきた。
【0012】これに対して、プラズマやイオンの発生量
を少なくして電気的ストレスを低減することもある程度
可能であるが、パターン形状の悪化、エッチング残渣又
はアッシング残渣が生じるといった不都合がある。
【0013】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、半導体装置の形成工程においてゲート絶
縁膜を良好な状態に保持できる配線構造を有する半導体
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、ゲート電極6に連絡する配線層14を
有し、該配線層14は、該ゲート電極6に連絡する端部
近傍にて分割されるとともに、各分割領域の相互が該分
割領域よりも上層に形成されている短絡用配線層17を
介して接続されてなる絶縁ゲート型電界効果トランジス
タを備えたことを特徴とする半導体装置によって達成す
る。
【0015】または、前記ゲート電極6と前記配線層1
4は、該配線層14とは異なる配線層10を介して接続
されてなることを特徴とする前記半導体装置によって達
成する。
【0016】または、図8、11に例示するように、最
上層に形成された配線層34であって、ゲート電極6に
連絡するとともに、一端に外部回路接続用のパッド31
が形成された配線層34を有し、該配線層34は、該パ
ッド31の近傍にて分割されるとともに、各分割領域の
相互が短絡用配線層36にて上から接続されてなる絶縁
ゲート型電界効果トランジスタを備えたことを特徴とす
る半導体装置によって達成する。
【0017】または、図3(f) 、図11(b) に
例示するように、前記配線層14,34は、隣接する複
数の溝により複数箇所にて分割され、該複数の溝に跨が
って該溝を被覆する絶縁膜15と、該絶縁膜15を被覆
するとともに、分割領域の相互を上から接続する短絡用
配線層17,36とを有することを特徴とする前記半導
体装置によって達成する。
【0018】または、図15に例示するように、複数の
前記配線層14,34が互いに平行に形成されてなり、
各配線層14,34は、その分割箇所が互いに隣接しな
いように各々分割されていることを特徴とする前記半導
体装置により達成する。
【0019】
【作  用】第1の発明によれば、分割された配線層1
4を、その上の層に形成される短絡用配線層17によっ
て接続するようにしているために、その配線層14のう
ちアンテナ比に寄与する領域はゲート電極6に繋がって
いる部分だけとなり、この層におけるプラズマ/イオン
処理の際にゲート電極6に入り込む電荷量は少なくなり
、ゲート絶縁膜5の劣化や絶縁破壊は抑制される。
【0020】この場合、配線層14の上に形成する短絡
用配線層17は、分割された配線層14を繋ぐだけであ
って、その面積を狭くしてアンテナ比を小さくすること
が可能になり、その面上におけるプラズマ/イオン処理
による影響は少なくできることが重要である。
【0021】また、第2の発明によれば、複数の配線層
14を介してゲート電極6と所定の配線層とを接続する
ようにしているために、アンテナ比がさらに小さくなる
【0022】また、第3の発明によれば、パッド31に
接続される最上層の配線層17を分割しているために、
広い面積のパッド31によるアンテナ比は小さくなって
、プラズマ/イオン処理によるゲート絶縁膜5の劣化、
絶縁破壊は抑制される。
【0023】また、第4の発明によれば、配線層14を
複数に分割し、その上層に設けた短絡用配線17によっ
て接続するようにしているために、複数のトランジスタ
に繋がる配線層を形成する場合に、各トランジスタのア
ンテナ比は小さくなる。
【0024】第5の発明によれば、平行に形成された配
線層の分割領域が隣接しないようにしているために、短
絡配線相互の間隔を広くとれることになり、平行配線層
の間隔を広げる必要はなくなる。
【0025】
【実施例】(a)本発明の第1の実施例の説明図1は、
本発明の第1の実施例を示す平面図、図4(i) は、
そのA−A線断面図である。
【0026】図において符号1は、フィールド酸化膜2
に囲まれた一導電型半導体基板3の活性領域(素子形成
領域)4に形成されたMOSトランジスタで、このMO
Sトランジスタ1は、半導体基板3の上にゲート絶縁膜
5を介して形成されたゲート電極6と、その両側に形成
されたソース/ドレイン用の反対導電型不純物拡散層7
、8とから構成されている。
【0027】そして、SiO2等の層間絶縁膜9に覆わ
れた2つのMOSトランジスタ1のゲート電極6の接続
領域には、その層間絶縁膜9上の第一の配線層10が第
一のコンタクトホール11を通して接続されている。
【0028】12は、第一の配線層10の上に形成され
たSiO2等よりなる第二の層間絶縁膜で、この上には
、第二のコンタクトホール13を通して第一の配線層1
0と接続する第二の配線層14が形成され、この第二の
配線層14は第二のコンタクトホール13の近傍で分割
されている。
【0029】15は、第二の配線層12を覆う第三の層
間絶縁膜で、この層間絶縁膜15には、分割された第二
の配線層14の各領域14a、14bを個々に露出する
第三、四のコンタクトホール16a、16bが形成され
、これらのコンタクトホール16a、16bには第三の
層間絶縁膜15の上を通る短絡用配線層17が形成され
ており、この短絡用配線層17によって第二の配線層1
4の分割された領域14a、14bを導通するように構
成されている。
【0030】次に、上記した実施例の作用を、形成工程
とともに説明する。
【0031】まず、図2(a) に示すように、フィー
ルド酸化膜2に囲まれた半導体基板3の活性領域4の上
にゲート絶縁膜5を介してゲート電極6を形成した後に
、ゲート電極6の両脇にイオン注入法を用いて不純物拡
散層7、8を形成する。この上に、SiO2、PSG等
よりなる第一の層間絶縁膜9を形成し、ついで、ゲート
電極6の上の領域にフォトリソグラフィー法により第一
のコンタクトホール11を形成する。
【0032】さらに、不純物を含む多結晶シリコン膜を
積層してこれをフォトリソグラフィー法によりパターニ
ングし、これにより第一のコンタクトホール11内を通
る第一の配線層10を形成する。なお、多結晶シリコン
膜のかわりにポリサイド膜、アルミニウム合金膜などで
もよい。
【0033】この後に、第二の層間絶縁膜12を積層し
、そのうちの第一の配線層10の上に第二のコンタクト
ホール13を形成し、ついで、蒸着法によってアルミニ
ウム膜18を全体に積層する。
【0034】次に、図2(b) に示すように、フォト
レジスト19を塗布してこれを露光、現像し、第二のコ
ンタクトホール13の周りを囲む環状の窓20を形成す
る。
【0035】この後に、窓20から露出したアルミニウ
ム膜18を反応性イオンエッチング(RIE)法により
除去して平面環状の溝21を形成すると(図2(c))
、第二のコンタクトホール13内及びその周辺にあるア
ルミニウム膜18はその溝21によって他の領域から絶
縁分離された状態となる。この場合、窓20を通してア
ルミニウム膜18が受けるイオンは僅かであり、ゲート
電極6に到る電荷は少ない。
【0036】続いて、フォトレジスト19を酸素プラズ
マによって灰化すると、アルミニウム膜18がプラズマ
に曝されることになるが、第二のコンタクトホール13
周辺のアルミニウム膜18は環状の溝21により他の領
域から分離し、アンテナ比が小さくなっているために、
ここから入る電荷の量も少なく、ゲート電極6の電荷量
は僅かである。
【0037】次に、再びフォトレジスト22を塗布して
これを露光、現像し、第二のコンタクトホール13及び
その周辺を含む配線領域をフォトレジスト22によって
覆うとともに、その他の領域を露出させる(図3(d)
)。
【0038】この後に、フォトレジスト22から露出し
たアルミニウム膜18を、RIE法やプラズマエッチン
グ法により除去するが、第二のコンタクトホール13に
接続するアルミニウム膜18のアンテナ比が小さいため
、そのイオンやプラズマによってコンタクトホール13
に侵入する電荷量は少なく、ゲート絶縁膜5の劣化は殆
ど生じない。
【0039】これによりパターニングされたアルミニウ
ム膜18は第三の配線層14として使用される。この配
線層14は、溝21により複数に分割されて未完成の状
態となっているが、アンテナ比は小さくなる(図3(e
))。
【0040】したがって、フォトレジスト22を酸素プ
ラズマにより灰化したり、或いは、プラズマCVD法に
よって第三の配線層14の上にSiO2等よりなる第三
の層間絶縁膜15を積層する際に、プラズマによるゲー
ト絶縁膜5の劣化は防止される。
【0041】次に、第二のコンタクトホール13と同様
な形成方法によって、第三の層間絶縁膜15に第三、四
のコンタクトーホール16a、16bを形成する。これ
らのコンタクトホール16a、16bの形成位置は、第
三の配線層14の分離された各領域14a、14bの上
とする。
【0042】これに続いて、蒸着法によって第二のアル
ミニウム膜23を全体に形成した後に、この上にフォト
レジスト24を塗布して、これを露光、現像し、隣設す
る2つの第三、四のコンタクトホール16a、16bを
含む領域の周囲に環状の窓25を形成する(図4(g)
)。
【0043】そして、その窓25から露出した第二のア
ルミニウム膜23をRIE法等によりエッチングして環
状の溝26を形成するが、この場合のアルミニウム23
に照射されるイオンの量は少ない。
【0044】ついで、フォトレジスト24を酸素プラズ
マにより灰化するが、この工程においても、コンタクト
ホール16a、16bに繋がる第二のアルミニウム膜2
3の面積は狭く、アンテナ比が小さくなる。
【0045】この後に、図4(h) に示すように、環
状の溝26に囲まれた領域だけを新たなフォトレジスト
27により覆い、その他の領域をRIE法等によりエッ
チングして除去し、残存したアルミニウム膜23を短絡
用配線層17として用いる。  この結果、分割された
第二の配線層14a、14bは、短絡用配線層17によ
り導通されて完成されたことになり、また、ゲート電極
6は第一の配線層10を介して第二の配線層17の全域
と導通状態になる。
【0046】この後に、プラズマCVD法により絶縁膜
を形成しても、短絡用配線層17の面積は小さいために
アンテナ比は小さく、プラズマに曝される量は少ない。
【0047】(b)本発明の第2実施例の説明第1実施
例と同じ構造の装置を形成する場合に、異なる工程を経
ることもでき、次にその実施例を説明する。
【0048】第1実施例の工程では、第一及び第二のア
ルミニウム膜に、それぞれ環状の溝21、26を一旦形
成してその後それぞれ第三の配線層14と短絡用配線層
17のパターンに加工する方法をとったが、各1回のパ
ターニングで配線層ないし短絡用配線層のパターンを形
成するようにしてもよい。
【0049】即ち、まず前記形成工程と同様にして図6
(a) に示すように、第一のアルミニウム膜18を全
体に積層したものを形成する。
【0050】次に、図6(b) に示すように、フォト
レジスト122を塗布してこれを露光、現像し、間隙1
23で分離された配線領域をフォトレジスト122によ
って覆うとともに、その他の領域を露出させる。
【0051】この後に、フォトレジスト122から露出
したアルミニウム膜18をRIE法やプラズマエッチン
グ法により除去するが、露出部分が受けるイオンやプラ
ズマの電荷が膜18を通じてウェハ周辺部へ逃げるため
、その影響は小さい。
【0052】次に、図6(c) に示すように、アッシ
ングによってフォトレジスト122を除去する。このア
ッシング以降は前記工程と同様にしてゲート酸化膜5の
劣化は防止される。
【0053】つづいて、前記形成工程と同様にして図7
(d) に示すように、層間絶縁膜15及びコンタクト
ホール16a,16bを形成する。
【0054】次に、図7(e) に示すように、第二の
アルミニウム膜23を全体に形成後、フォトレジスト1
27を塗布、露光、現像し、複数のコンタクトホール1
6a,16bを一体的に覆う短絡配線用レジストパター
ンを形成する。
【0055】この後に、アルミニウム膜23をエッチン
グするが、アルミニウム膜18のエッチングの際と同様
に、その影響は小さい。
【0056】次に、図7(f) に示すように、アッシ
ングによってフォトレジスト127を除去する。
【0057】なお、第1、第2の実施例では第二の配線
層14をコンタクトホール13の近傍の一箇所だけ分離
する場合について説明したが、図7に示すように所望の
領域で複数に分離して、分割された配線層27の各領域
27c、27d、27eを、その上の複数の短絡用配線
層17a、17b、17cにより導通させることもでき
る。
【0058】これにより、アンテナ比を充分に小さくで
き、かつ集積度を犠牲にすることがなくなる。
【0059】(c)本発明の第3実施例の説明上記した
実施例は層間絶縁膜の上に形成する配線層を複数に分割
する場合について説明したが、その分割を最上層の配線
層に適用することもでき、次にこの実施例について説明
する。
【0060】図8は、本発明の第2実施例装置を示す平
面図であり、図10(g) はそのB−B線断面図であ
る。
【0061】図において符号31は、半導体基板32を
覆う絶縁膜33の上に形成された配線パッドである。
【0062】34は、絶縁膜33の上に配置された配線
層で、この配線層34は配線パッド31の近傍で複数に
分離されており、その一部の領域は配線パッド31と一
体となっている。そして、分割された配線層34の各領
域は、配線パッド31及び配線層34を覆う保護膜35
の上の短絡用配線層36によって導通されている。
【0063】なお、符号37は、配線パッド31の上の
保護膜35に形成された開口部、38は、開口部37か
ら露出した配線パッド31を覆う導電膜を示している。
【0064】次に、この実施例の作用を製造工程ととも
に説明する。
【0065】図9、10は、本発明の第2実施例装置の
製造工程を示す断面図である。
【0066】まず、図9(a) に示すように、絶縁膜
33の上に蒸着法によりアルミニウム膜40を積層した
後に、フォトレジスト41を塗布してからこれを露光・
現像し、パッド形成領域及びこれと一体化する配線層形
成領域を覆うとともに、配線層形成領域の一部を露出す
る窓43を形成する。
【0067】次に、フォトレジスト41から露出したア
ルミニウム膜40を燐酸含有液によりウェットエッチン
グすると、配線パッド31とこれに繋がる配線層34の
パターンが形成される。この場合の配線層34は、窓4
3から露出した領域において切断され、切断用溝44が
形成されることになる(図9(b))。
【0068】この後に、フォトレジスト41を溶剤によ
り除去した後に、図9(c) に示すように、SiO2
等よりなる保護膜35をプラズマCVD法により全体に
積層する。この場合、配線パッド31は面積が大きく、
プラズマに曝される量は多くなるが、これに接続された
配線層34は切断用溝44によって電気的に遮断される
ために、アンテナ比が小さくなって内部回路に影響を与
えることはない。
【0069】次に、図9(d) に示すように、フォト
レジスト45を塗布してこれを露光、現像し、配線パッ
ド31と配線層34の切断用溝44周辺を露出する窓4
6、47を形成する。そして、窓46、47から露出し
た保護膜35をRIE法、プラズマエッチング法等によ
って除去し、窓45、46の下に開口部37 、39を
形成した後に、フォトレジスト44を酸素プラズマによ
り灰化する(図10(e))。
【0070】ここで配線パッド31はエッチングの際に
イオンやプラズマに曝され、また、レジスト灰化の際に
酸素プラズマに曝されるが、配線層34の切断用溝44
によってアンテナ比が小さくなり、内部回路への電荷の
侵入が阻止される。
【0071】次に、第二のアルミニウム膜48を蒸着法
により形成した後に、フォトレジスト49を塗布し、こ
れを露光・現像して2つの開口部37、39を覆う(図
10(f))。ついで、露出した領域のアルミニウム膜
48をウェットエッチング法により除去した後に、フォ
トレジスト49を溶剤により除去する。
【0072】これにより、図10(g) に示すように
、配線層34の切断用溝44の上に残されたアルミニウ
ム膜47は短絡用配線層36として使用され、分割され
た配線層34を短絡用配線層36によって電気的に接続
する。
【0073】また、配線パッド31の上に残存したアル
ミニウム48を導電膜38として、この上にワイヤをボ
ンディングする。
【0074】(d)本発明の第4実施例の説明第3の実
施例では、配線パッド31に繋がる配線層34を覆う層
間絶縁膜35に、配線層34の分割領域及び周辺を露出
する1つの開口部39を形成しているが、図*に示すよ
うに、分割された配線層34の各領域を個々に露出する
コンタクトホール39a、39bを形成し、その間の切
断用溝44を跨いで短絡用配線層36を形成して、分割
された配線層34を接続してもよい。
【0075】なお、配線パッド31を露出する開口部3
7は、短絡用配線層36を形成し、全体を保護膜135
で覆った後に形成することになる。
【0076】(e)本発明のその他の実施例の説明上記
した実施例では、直線状の配線層を複数に分割した場合
について説明したが、図12(A) に示すように、複
数に分岐する領域で配線層50を切断する場合には、分
岐する領域及びその周辺を露出する1つの開口部51を
層間絶縁膜(不図示)に形成し、この上に短絡用配線層
52を形成することもできる。
【0077】また、図12(B) に示すように、配線
層50aの分岐された各領域の上の層間絶縁膜の上に個
々にコンタクトホール51aを形成し、これらの上に短
絡用配線層52aを形成してもよい。
【0078】また、上記した実施例では、分岐した配線
層を上から短絡する場合について説明したが、図13に
示すように、開口部39aを形成する場合に配線層34
の切断用溝44と大きさを一致させて、その開口部39
a内に形成する短絡用配線層36を配線層34の側部に
接触させるようにしてもよい。
【0079】さらに、第1実施例において、配線層14
の分割領域を広くすると、配線層34を覆う層間絶縁膜
15はその領域で窪むことになり、凹凸発生の原因とな
る。
【0080】そこで、図14に示すように、配線層14
の分割領域に、導電膜14cを絶縁状態で存在させるこ
ともでき、これによれば、導電膜14cによって層間絶
縁膜15及び短絡用配線層17が持ち上げられて平坦化
されることになる。この場合の導電膜14cには電流を
流さないようにする。
【0081】また、上記した実施例では、分割した配線
層14、34を短絡用配線層17、36により接続する
場合に、配線層14、34の上に層間絶縁膜を一層形成
し、この後に溝21、39及び短絡用配線層17、36
を形成したが、配線層14、34の上に絶縁膜を複数層
形成した後に、開口部及び短絡用配線層を形成すること
も可能である。
【0082】さらに、配線層を同一平面で複数平行に形
成する場合には、図15(A),(B) に示すように
、分割する位置を互いにずらしておくと、配線ピッチを
変えずに充分な幅の接続パターンを形成できる。
【0083】なお、図15(A) において、符号53
〜55は、平行に設けた配線層、53a〜55aは、配
線層53〜55の分割領域を露出する開口部を示してい
る。 同図(B) において、56〜58は、平行に形成した
配線層、56a〜58a,56b〜58bは、分割され
た配線層の各領域に形成されたコンタクトホール、56
c〜58cは分割された配線層を接続する配線を示して
いる。
【0084】また、第1実施例では、分割された配線層
の各領域の上に、コンタクトホールを1つずつ形成した
が、これを複数形成することで、接触領域の電流密度を
低減でき、マイグレーション等の対策が施せる。
【0085】また、第1実施例では、短絡用配線層を短
絡のみに使用したが、他の配線パターンを共用すること
もできる。
【0086】なお、分割領域を多く設けるとアンテナ比
は減少するが、接続構造によって配線の占める面積が増
大して集積度が低下する場合があるので、使用するプラ
ズマ/イオンプロセス、ゲート絶縁膜の膜厚、膜質など
によって最適化するとよい。
【0087】また、上記配線構造を有する半導体装置の
製造工程において、最上層の配線形成とボンディング窓
の開口の少なくとも一部を湿式ないしラジカル処理を適
宜調整すると、さらにゲート絶縁膜の劣化ないし破壊を
防止できる。
【0088】なお、上述の実施例では2つのMOSトラ
ンジスタが形成された半導体装置について述べたが、M
OSトランジスタの数は2つに限るものではないことは
ゆうまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
分割された配線層を、その上の層に形成される短絡用配
線層によって接続するようにしているので、その配線層
のうちアンテナ比に寄与する領域はゲート電極に繋がっ
ている部分だけとなり、この層におけるプラズマ/イオ
ン処理の際にゲート電極に入り込む電荷量は少なくなり
、ゲート絶縁膜の劣化や絶縁破壊を抑制することができ
る。
【0090】この場合、配線層の上に形成する短絡用配
線層は、分割された配線層を繋ぐだけであって、その面
積を狭くしてアンテナ比を小さくすることが可能になり
、その面上におけるプラズマ/イオン処理による影響は
少なくできる。
【0091】また、第2の発明によれば、複数の配線層
を介してゲート電極と所定の配線層とを接続するように
しているために、アンテナ比をさらに小さくすることが
できる。
【0092】また、第3の発明によれば、パッドに接続
される最上層の配線層を分割しているために、広い面積
のパッドによるアンテナ比は小さくなって、プラズマ/
イオン処理によるゲート絶縁膜の劣化、絶縁破壊を抑制
することができる。
【0093】また、第4の発明によれば、配線層を複数
に分割し、その上層に設けた短絡用配線によって接続す
るようにしているために、複数のトランジスタに繋がる
配線層を形成する場合に、各トランジスタのアンテナ比
を小さくすることができる。
【0094】第5の発明によれば、平行に形成された配
線層の分割領域が隣接しないようにしているために、短
絡配線相互の間隔を広くとれることになり、平行配線層
の間隔の拡大が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例装置の製造工程を示す断面
図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施例装置の製造工程を示す断面
図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施例装置の製造工程を示す断面
図(その3)である。
【図5】本発明の第2実施例装置の製造工程を示す断面
図(その1)である。
【図6】本発明の第2実施例装置の製造工程を示す断面
図(その2)である。
【図7】本発明の第1実施例装置の他の領域を示す平面
図である。
【図8】本発明の第3実施例装置を示す平面図である。
【図9】本発明の第3実施例装置の製造工程を示す断面
図(その1)である。
【図10】本発明の第3実施例装置の製造工程を示す断
面図(その2)である。
【図11】本発明の第4実施例装置を示す平面図及び断
面図である。
【図12】本発明の第5実施例装置を示す平面図である
【図13】本発明の第6実施例装置を示す断面図である
【図14】本発明の第7実施例装置を示す断面図である
【図15】本発明の第8実施例装置を示す平面図である
【図16】従来装置の第1例を示す平面図及びそのX−
X線断面図である。
【図17】従来装置の第2例を示す平面図及びそのY−
Y線断面図である。
【符号の説明】
1    MOSトランジスタ 2    フィールド酸化膜 3    半導体基板 4    活性領域 5    ゲート絶縁膜 6    ゲート電極 7、8    不純物拡散層 9、12、15    層間絶縁膜 10、14  配線層 11、13    コンタクトホール 17    短絡用配線層 21、26    溝 31    配線パッド 32    半導体基板 33    絶縁膜 34    配線層 35    保護膜 36    短絡用配線層 37    開口部 44    切断用溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート電極(6)に連絡する配線層(14
    )を有し、該配線層(14)は、該ゲート電極(6)に
    連絡する端部近傍にて分割されるとともに、各分割領域
    の相互が該分割領域よりも上層に形成されている短絡用
    配線層(17)を介して接続されてなる絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタを備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記ゲート電極(6)と前記配線層(14
    )は、該配線層(14)とは異なる配線層(10)を介
    して接続されてなることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】最上層に形成された配線層(34)であっ
    て、ゲート電極(6)に連絡するとともに、一端に外部
    回路接続用のパッド(31)が形成された配線層(34
    )を有し、該配線層(34)は、該パッド(31)の近
    傍にて分割されるとともに、各分割領域の相互が短絡用
    配線層(36)にて上から接続されてなる絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタを備えたことを特徴とする半導体
    装置。
  4. 【請求項4】前記配線層(14、34)は、隣接する複
    数の溝により複数箇所にて分割され、該複数の溝に跨が
    って該溝を被覆する絶縁膜(15)と、該絶縁膜(15
    )を被覆するとともに、分割領域の相互を上から接続す
    る短絡用配線層(17、36)とを有することを特徴と
    する請求項1乃至3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】複数の前記配線層(14、34)が互いに
    平行に形成されてなり、各配線層(14、34)は、そ
    の分割箇所が互いに隣接しないように各々分割されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4記載の半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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