JPH0429153B2 - - Google Patents

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JPH0429153B2
JPH0429153B2 JP60112948A JP11294885A JPH0429153B2 JP H0429153 B2 JPH0429153 B2 JP H0429153B2 JP 60112948 A JP60112948 A JP 60112948A JP 11294885 A JP11294885 A JP 11294885A JP H0429153 B2 JPH0429153 B2 JP H0429153B2
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【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 磁気デイスク媒体及び磁気ヘツドアクチユエー
タ等を気密ハウジング内に収納した密閉型磁気デ
イスク装置において、磁気デイスク媒体を取付け
た気体流出孔を有するハブ機構内に気流循環用フ
アンを設けると共に、該ハブ機構の上面部及び下
面部に対して、空気流の抵抗を高めるラビリンス
(labyrinth)形状等からなる気体流通抵抗部を介
在して固定隔壁板がそれぞれ設けられている。
また該各固定隔壁板と対応するハウジング内壁
との間で構成された気体循環流路に、リング状の
除塵用フイルタを密接した構成とすることによ
り、ハブ機構内より気体流出孔を通つて噴出した
空気流を、効果的に前記気体循環流路の除塵用フ
イルタに通過せしめて、前記ハブ機構側へ循環す
る循環空気流量を増大させて、除塵効率を向上
し、信頼性の高い密閉型磁気デイスク装置を得る
ようにしたものである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は磁気デイスク装置に係り、特に気密ハ
ウジング内の磁気ヘツド及び磁気デイスク媒体雰
囲気中に混入する塵埃を自己気流循環手段を利用
して効率よく除去することを可能とした装置構成
に関するものである。
磁気デイスク装置においては、近年、その大容
量化、高記録密度化の要求が益々高まり、磁気デ
イスクに対して情報を記録・再生する際の磁気ヘ
ツドの浮上間〓も極めて微小なサブミクロンの値
にすることが必要となつている。
ところが、このように磁気ヘツドを低浮上させ
た磁気デイスク周囲の雰囲気に塵埃等が混入する
と該磁気ヘツドの摺動面や磁気デイスク面を損傷
させる問題がある。そこで該磁気デイスク周囲の
雰囲気中の塵埃を無くするために回転スピンド
ル、磁気デイスク、磁気ヘツド、ヘツドアクチユ
エータ等を気密ハウジング内に収納した構成にし
て外気からの塵埃の混入を防止している。
しかるに、このような構成においても、なお気
密ハウジング内に各種可動機構部があるため、こ
れらの部分からの塵埃の発生は否めず、この発生
塵埃を速やかに除去することが要望されている。
〔従来の技術〕
上記のような問題点を解消した従来のこの種の
装置としては、該装置外に除塵フイルタ付き空気
循環器を設け、この空気循環器により当該装置の
気密ハウジング内の空気を循環濾過せしめて清浄
化する方法が用いられている。しかしこの方法は
装置が大型となると共に、外気に腐食性ガス等が
含まれるような場合、該ガスによつてヘツドクラ
ツシユなどの重大な障害が発生する欠点がある。
そこで上記の如き外部空気循環器を用いない装
置構成として、第4図に示すような自己気流循環
型の磁気デイスク装置が提案されている。
この従来の自己気流循環型の磁気デイスク装置
は、例えば図示のように複数枚の磁気デイスク媒
体4を筒状体からなるハブ機構2を介して装着し
ているスピンドル1が、気密ハウジングを構成す
るベース体5とカバー体6側とにベアリング7を
介して軸支され、かつ該スピンドル1に直結され
た駆動モータ11をベース体5の外部に配設して
いる。
また前記スピンドル1の両端支持間には、前記
ハブ機構2に取付けられた複数枚の磁気デイスク
媒体4、磁気ヘツドを支持したヘツドアクチユエ
ータ8を取り巻くヘツド・デイスク雰囲気を、ベ
アリング7を含む外気と気密に隔絶する磁気流体
シール9がそれぞれ付設されており、これによつ
てベース体5とカバー体6から構成された気密ハ
ウジング内は、外気と完全に密閉されている。
更に、前記ハブ機構2には筒状体の内面にフイ
ルタ10が付設され、該各磁気デイスク媒体4間
には、複数の気体流通孔3が設けられており、前
記磁気デイスク媒体4を回転させた時、その回転
遠心力等により発生する空気流を矢印で示すよう
に該気体流通孔3を通して前記気密ハウジング内
に循環し、この循環経路にある前記フイルタ10
で除塵するように構成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような自己循環型の装置構
成においては、装置の小型化には有利であるが、
空気の自己循環流量が小さく、フイルタ10に塵
埃が付着しだすと該フイルタ10中を通過する空
気流量が益々小さくなつて、除塵効果が低下する
と共に、該フイルタ10に付着した塵埃が逆に飛
散する欠点があつた。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、自己循環空気流量
を簡単な構成により増大させて、除塵効率を高め
た信頼性の良い磁気デイスク装置を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、第1図に示
すように、ベース体5とカバー体6から構成され
た気密ハウジング内に収納され、各磁気デイスク
媒体4間に通ずる気体流通孔3が穿設されたハブ
機構21の内部に気流循環用フアン22を設けて
いる。
また該ハブ機構21の上面部及び下面部に対し
て、気流抵抗を高めるラビリンス(labyrinth)
形状等からなる気体流通抵抗部24a,24bを
介在した固定隔壁円板23a,23bがそれぞれ
設けられ、更に該各固定隔壁円板23a,23b
と、対向するハウジング内壁との間で構成された
各気体循環流路25a,25bに、リング状の除
塵用フイルタ26が密接された構成としている。
〔作 用〕
このような装置構成において、各磁気デイスク
媒体4を高速回転させた場合、該磁気デイスク媒
体4の回転遠心力によつて発生するデイスク媒体
周辺部の空気流とハブ機構21内の気体流通孔3
から噴出する空気流は、矢印で示すように気密ハ
ウジング5,6内の上下に形成された気体循環流
路25a,25bを通り、リング状の除塵用フイ
ルタ通過して前記ハブ機構21側へ循環する。
即ち、最外側の上下デイスク媒体と、此れに対
向して配置された上下固定隔壁円板23a,23
bとの間を流通する空気量は、ハブ機構21との
間〓に介在されたラビリンス形状等からなる気体
流通抵抗部24a,24bによつて小さく抑制さ
れるため、殆どの空気流が各固定隔壁板23a,
23bとハウジング5,6内壁との間に形成され
た気体循環流路25a,25bに流入するように
なる。従つてこの気体循環流路25a,25b内
のハブ機構21入口部に配置されたリング状の防
塵フイルタ26により当該空気流に混入した塵埃
を捕獲できる。しかもリング状フイルタ26はハ
ブ機構21の回転部を気密ハウジング5,6内の
雰囲気と仕切る隔壁作用をなして、スピンドル1
の軸受部等より飛散する塵埃をハウジング5,6
内に流出させない。
〔実施例〕
以下図面を用いて本発明の実施例について詳細
に説明する。
第1図は本発明に係る磁気デイスク装置の一実
施例を示す要部断面図である。
図において、1はスピンドルであり、その両端
部は気密ハウジングを構成するベース体5とカバ
ー体6側とにベアリング7を介して軸支され、か
つ該ベース体5外に設けた駆動モータ11と直結
されている。
9は前記スピンドル1とベース体5及びカバー
体6との間をベアリング7及び外気と気密に隔絶
するために付設された磁気流体シールである。ま
た21は複数枚の磁気デイスク媒体4が取付けら
れたハブ機構であり、筒状体の各磁気デイスク媒
体4間に対する周面部分には、従来と同様に気体
流通孔3が穿設され、内部には第2図に示す平面
図及びその−′切断線に沿つた第3図の断面
図に示すように、複数枚の気流循環用フアン22
が設けられている。
また23aは上側の磁気デイスク媒体4とベー
ス体5との間を仕切る固定隔壁板円板であり、2
3bは下側の磁気デイスク媒体4とカバー体6と
の間を仕切る固定隔壁円板である。これら円板の
内周部と前記ハブ機構21の上面部および下面部
との間には、図示のように空気抵抗を高めて空気
流量を抑制する。例えばラビリンス(labyrinth)
形状等からなる気体流通抵抗部24a,24bが
設けられており、更に該各固定隔壁円板23a,
23bと、対向するカバー体6及びベース体5と
この間で構成される各気体循環流路25a,25
bには、リング状の防塵用フイルター26が該固
定隔壁円板23a,23bの支持体を兼ねるよう
に密接状態で配設されている。
8は前記各磁気デイスク媒体4の記録面に対し
て少なくとも1個の磁気ヘツドを支持し、かつそ
の磁気ヘツドを対応する媒体記録面の所定トラツ
ク位置に位置決めするヘツドアクチユエータであ
る。
さて、このように構成された磁気デイスク装置
において、前記磁気デイスク媒体4を駆動モータ
11によつて高速回転させると先の“作用”の項
で述べたように気密ハウジング5,6内に空気流
が発生して、矢印で示すようにこの気密ハウジン
グ5,6内を循環する。
この際、前記気流循環用フアン22の回転によ
つて気流流通孔3より空気流を噴出させる能力が
増大し、従つて矢印で示す空気流の循環が大きく
促進されるため、当該気密ハウジング内で発生
し、雰囲気に含まれる塵埃が、前記除塵用フイル
タ26により極めて効率良く除塵することが可能
となる。
尚、以上の実施例ではハブ機構21と各固定隔
壁円板23a,23bとの間に介在された各気体
流通抵抗部24a,24bとして、ラビリンス形
状等からなる構成を用いた場合について説明した
が、本発明はこの例に限定されるものではなく、
例えば前記ハブ機構21と各固定隔壁円板23
a,23bとの間隙を単に微小にする構成等、
種々変形して実施できることは勿論であり、同様
の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明に係る
磁気デイスク装置によれば、気密ハウジング内に
発生する空気流の殆どをこのハウジング内の上下
に設けた気体循環流路に導入して防塵フイルタを
通過させる構成であるため、除塵効率が大幅に向
上し、気密ハウジング内の除塵が迅速に行われる
利点を有し、実用上、高い信頼性を実現すること
ができる優れた効果を奏する。
従つて、この種の磁気デイスク装置、或いは小
型磁気デイスク装置などに適用して極めて有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気デイスク装置の一実
施例を示す要部断面図、第2図は第1図に示すハ
ブ機構の拡大平面図、第3図は第2図に示すハブ
機構の−′切断線に沿つた断面図、第4図は
従来の磁気デイスク装置を説明するための要部断
図である。 第1図乃至第3図において、 1はスピンドル、3は気体流通孔、4は複数枚の
磁気デイスク媒体、5はベース体、6はカバー
体、7はベアリング、8はベツドアクチユエー
タ、9は磁気流体シール、11は駆動モータ、2
1はハブ機構、22は気体循環用フアン、23
a,23bは固定隔壁円板、24a,24bは気
体流通抵抗部、25a,25bは気体循環流路、
26は除塵フイルタをそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 気密ハウジング5,6内に回転可能に設けら
    れたスピンドル1と、該スピンドル1に固定され
    複数の磁気デイスク媒体4を所定の間隔で積層固
    定する筒状体からなり、該筒状体にその内面より
    該磁気デイスク媒体4間に気体を流出する気体流
    通孔3を有するハブ機構21と、前記磁気デイス
    ク媒体4に対して情報を記録、再生する磁気ヘツ
    ドとを備えた装置構成において、 最外側の該磁気デイスク媒体4と該ハウジング
    5,6内壁間に上下2枚の固定隔壁板23a,2
    3bを配置して、それら該固定隔壁板23a,2
    3bと該ハウジング5,6内壁間に気体循環流路
    25a,25bを形成し、 上側の該固定隔壁板23aの下面内周部と上記
    ハブ機構21の上面部との対向間〓、及び該ハブ
    機構21の下面部と上側の該固定隔壁板23bの
    上面内周部との対向間〓にそれぞれ気体流量を抑
    制する気体流通抵抗部24a,24bを設け、 上側の該気体循環流路25aを形成する上側固
    定隔壁板23aと該ハウジング5,6の上側内壁
    との間〓、および下側の該気体循環流路25bを
    形成する下側固定隔壁板23bと該ハウジング
    5,6の下側内壁との間〓の上記スピンドル1に
    近い位置に、それぞれリング状の防塵用フイルタ
    26を密着させて設けたことを特徴とする磁気デ
    イスク装置。 2 上記ハブ機構21の内部に、気流循環用フア
    ン23を設けてなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載した磁気デイスク装置。
JP11294885A 1985-05-24 1985-05-24 磁気デイスク装置 Granted JPS61269287A (ja)

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JPS61269287A JPS61269287A (ja) 1986-11-28
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62124695U (ja) * 1986-01-29 1987-08-07
JPH0489685A (ja) * 1990-07-25 1992-03-23 Nec Corp 磁気ディスク装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6079575A (ja) * 1983-10-05 1985-05-07 Fujitsu Ltd 磁気デイスク装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59138096U (ja) * 1983-01-31 1984-09-14 小谷電機株式会社 密閉型磁気デイスク装置

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JPS6079575A (ja) * 1983-10-05 1985-05-07 Fujitsu Ltd 磁気デイスク装置

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JPS61269287A (ja) 1986-11-28

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