JPH0429147A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JPH0429147A
JPH0429147A JP13454590A JP13454590A JPH0429147A JP H0429147 A JPH0429147 A JP H0429147A JP 13454590 A JP13454590 A JP 13454590A JP 13454590 A JP13454590 A JP 13454590A JP H0429147 A JPH0429147 A JP H0429147A
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JP
Japan
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acid
compound
photosensitive composition
diisocyanate
compounds
Prior art date
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Pending
Application number
JP13454590A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Nakamura
中村 千明
Keiichi Fujii
圭一 藤井
Yasuro Shigemitsu
靖郎 重光
Koji Oe
小江 紘司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性平版印刷版の版面等の製造に有用な光重
合性の感光性組成物に関するものである。
更に詳しくは、主としてフィルム形成可能なポリマー、
付加重合性化合物、光重合開始剤からなる光重合性組成
物において、付加重合性化合物として特定の化合物を用
いることにより、感光性平版印刷版の版面などの製造に
使用した場合、表面の粘着性を軽減もしくは除去すると
共に、高耐剛力の平版印刷版を得ることができる光重合
性の感光性組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光重合性の感光性組成物を利用した画像形成法は
、数多く知られている。例えば、付加重合可能なエチレ
ン性不飽和化合物と、光重合開始剤、更に必要に応じて
有機高分子結合剤、ジアゾ樹脂、着色剤、安定剤等から
成る感光性組成物を調製し、これを無溶媒のまま、又は
有機溶媒に熔解して支持体上に塗布して、感光性組成物
の層を設けた感光材料を作成する方法が知られている。
この感光材料を活性光線により画像露光して露光部分を
硬化させ、現像液により未露光部分を除去して、硬化レ
リーフ画像を形成することができる。
このような光重合性組成物は、従来より、感光性平版印
刷版、感光性樹脂凸版、スクリーン印刷版、フォトレジ
スト、カラープルーフ等各種の画像形成に利用されてい
る。
現在市販されている大部分の感光性平版印刷版は、パラ
−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合
物で代表されるいわゆるジアゾ樹脂を使用したものであ
るが、耐剛力、保存安定性、耐薬品性に劣るという欠点
を有している。これに対し、光重合性組成物を使用した
感光性平版印刷版の場合、露光部は三次元網目状の分子
構造を形成するので耐剛力の点でも極めて有利である。
しかしながら、この光重合性組成物は酸素による重合阻
害を受けやすく、また一般に液状の付加重合可能なエチ
レン性不飽和化合物を使用する関係で表面が粘着性を帯
びる問題があり、酸素不透過性のカバーシート(例えば
、ポリビニルアルコール)を設けない場合、酸素が皮膜
内に拡散し、かつ連鎖停止反応を惹起し、これが不完全
な重合、したがって感度が低く、皮膜強度が不十分で十
分な耐剛力が得られない。
付加重合可能なエチレン性不飽和化合物として、結晶性
又は固体状のものを用いると、画像露光時、活性ラジカ
ルの移動性が劣り、連鎖反応が起こりにくいため、硬化
速度が非常に遅くなるという欠点がある。一方液状のも
のを用いると硬化速度は大となるが、表面の粘着性が著
しいという欠点を有する。
そこで、特に酸素阻止カバー層を設けなくても高い感光
性を有し、結晶化性ではなく、かつそれにもかかわらず
非粘着性の表面を形成する光重合可能な感光性組成物が
望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って本発明者等は、感光性組成物、特に感光性平版印
刷版に使用した場合、表面の粘着性を軽減もしくは除去
すると共に、高耐剛力の平版印刷版を得ることができる
光重合性の感光性組成物について研究を進めた結果、本
発明に到達した。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(A)アルカリ可溶性又は膨潤性でかつフィ
ルム形成可能なポリマー (B)付加重合可能なエチレ
ン性不飽和化合物及び(C)光重合開始剤を含有する組
成物において、前記(B)成分として、 1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイ
ソシアネート化合物番ご下記一般式(1)で表わされる
水酸基を有するビニル千ツマ−を付加せしめたビニルウ
レタン化合物を含有することを特長とする感光性組成物
[式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2は
水素原子またはアルキル基を表わし、mは2または3、
nは0または1でm十n=3の数を表わす。] に関するものである。
本発明の組成物において、付加重合可能なエチレン性不
飽和化合物((B)成分)の使用量は、組成物の固形分
に対して5〜70重量%の範囲が好ましい。
1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイ
ソシアネート化合物としては、例えば、2.4−)リレ
ンジイソシアネート、2.6− )リレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジ
イソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ナフチレンジイソシアネート等の如き芳香族ジ
イソシアネート化合物;ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリメチルへキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等の
如き脂肪族ジイソシアネート化合物;イソホロンジイソ
シアネート、4.4゛−メチレンビス(シクロヘキシル
イソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4(2
,6) ジイソシアネート、1.3− (イソシアネー
トメチル)シクロヘキサン等の如き脂環族ジイソシアネ
ート化合物;1,3−ブチレングリコール1モルとトリ
レンジイソシアネート2モルとの付加体、トリメチロー
ルプロパン1モルとトリレンジイソシアネート3モルと
の付加体等の如きポリオールとジイソシアネートとの反
応物であるポリイソシアネート化合物;ヘキサメチレン
ジイソシアネート3量体、トリレンジイソシアネート3
量体等の如きジイソシアネート多量体;トリフェニルメ
タントリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシ
アネート)チオホスフェート、2,2.4’−ジフェニ
ルエーテルトリイソシアネート、ポリメチレンポリフェ
ニレンポリイソシアネート(ミリオネートMR1日本ポ
リウレタン工業■社製)等の如きポリイソシアネート;
ビニルイソシアネート、ビニルスルホニルイソシアネー
ト、イソプロペニルイソシアネート等の単独重合体又は
他の不飽和化合物との共重合体等が挙げられる。
特に一般式(II) [式中、lは1以上の数を表わすコ で表わされる3官能以上のポリメチレンポリフェニレン
ポリイソシアネートが好ましい。
一般式(1)で表わされる水酸基を有するビニルモノマ
ーとしては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロ
ールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパン
ジメタクリレート、トリメチロールエタンジアクリレー
ト、トリメチロールエタンジメタクリレート等が挙げら
れる。
ポリイソシアネート化合物と一般式(1)で表わされる
水酸基を有するビニルモノマーとの反応割合は、ポリイ
ソシアネート化合物のイソシアネート基1当量に対して
、一般式(1)で表わされる水酸基を有するビニルモノ
マーの水酸基が0.5〜1.2当量、好ましくは、0.
7〜1.1当量の範囲を選ぶことが望ましい。イソシア
ネート基、1当量に対して水酸基の当量数が0.5に満
たない場合、ポリイソシアネート化合物への(メタ)ア
クリロイル基「以下、アクリロイル基とメタクリロイル
基を総称して、(メタ)アクリロイル基と言う。〕の導
入率が不十分であり、その結果、現像時の耐摩耗性、印
刷時の耐刷性が劣り、また、1.2を越える場合には、
それ以上の効果が期待できない。
ポリイソシアネート化合物と一般式(1)で表わされる
水酸基を有するビニルモノマーとの反応は、無溶媒系あ
るいは有機溶媒に溶解させた系で、必要に応じて触媒の
存在下で反応を行な、う。反応温度としては、0°C〜
100°Cが適当である。
上記反応には、ウレタン化触媒として、例えば、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、トリエチ
ルアミン、モルホリンなどが使用できる。
上記反応に使用できる有機溶媒としては、例えば、塩化
メチレン、クロロホルム、トリクロロエタン、トリクロ
ロエチレン、モノクロルヘンゼン、ジクロルベンゼン、
四塩化炭素等の塩素系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル系溶媒;グリコールメチルエーテル
アセテート、グリコールエチルエーテルアセテート、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
、4−メチル−4−メトキシ−2−ペンタノン等のケト
ン系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、ニトロベンゼン等の含窒素
化合物;ジメチルスルホキシド等があり、上記溶媒は単
独または2種以上混合して使用できる。
また、イソシアネート基過剰の場合には、反応終了後、
少量のアルコールを加えて反応させ、未反応のイソシア
ネート基を不活性化しておくことが好ましい。
本発明感光性組成物の(B)成分としては、上記のビニ
ルウレタン化合物に加えで、他の付加重合可能なエチレ
ン性不飽和化合物を併用することができる。このような
付加重合可能なエチレン性不飽和化合物は、常圧で沸点
100℃以上で、かつ1分子中に少なくとも1個、好ま
しくは2個以上の付加重合可能なエチレン性不飽和基を
有する千ツマ−又はオリゴマーである。このようなモノ
マー又はオリゴマーとしては、例えば、ポリエチレング
リコールモノ (メタ)アクリレート〔以下、メタクリ
レートとアクリレートを総称して、(メタ)アクリレー
トと言う。〕、ポリプロピレングリコールモノ (メタ
)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の単官能(メタ)アクリレート;ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ボリブロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ (
メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、トリ (アクリロイルオキシエチル)イソシア
ヌレート、多価アルコール・アルキシレンオキサイド付
加体の(メタ)アクリレート、多価フェノール・アルキ
レンオキサイド付加体の(メタ)アクリレート、特開昭
48−64183号、特公昭49−43191号、特公
昭5230490号各公報に記載されているポリエステ
ルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
を付加させたエポキシアクリレート類等の多官能(メタ
)アクリレートを挙げることができる。
成分(B)中における本発明のビニルウレタン化合物の
割合は、20〜100重量%、好ましくは、40〜10
0重量%が適当である。
成分(A)のアルカリ可溶性又は膨潤性でかつフィルム
形成可能なポリマーとしては、例えば、側鎖にカルボキ
シル基を有する付加重合体(例えば、メタクリル酸との
他のビニル化合物との共重合体;部分エステル化マレイ
ン酸共重合体など)、側鎖に炭素−炭素不飽和結合とカ
ルボキシル基を有する付加重合体(例えば、カルボキシ
ル基含有ビニル共重合体の一部に、オキシラン環含有エ
チレン性不飽和化合物を付加したもの;メタクリル酸ア
リルとメタクリル酸との共重合体など)、ポリビニルア
セクール樹脂及びその変性体(例えば、環状酸無水物付
加体;アルキルホスフィン酸イソシアネート付加体;イ
ソプロペニルスルホニルイソシアネート付加体など)、
側鎖にカルボキシル基を有するポリエステル樹脂、側鎖
に炭素−炭素不飽和結合とカルボキシル基を有するポリ
エステル樹脂、側鎖にカルボキシル基を有するポリウレ
タン樹脂、側鎖に炭素−炭素不飽和結合とカルボキシル
基を有するポリウレタン樹脂等が知られている。
側鎖にカルボキシル基を有するポリエステル樹脂は、次
の(イ)または(ロ)の方法などにより合成されたもの
を挙げることができる。
(イ) −儀式(III)で表わされるカルボキシル基
を有するジオール化合物とジカルボン酸又はその誘導と
を反応させる。
(ロ) ジオール化合物とジカルボン酸又はその誘導体
とをジオール成分過剰で反応させて、末端に水酸基を有
するポリエステル樹脂を合成し、次いでテトラカルボン
酸二無水物を反応させる。
HORs  CR40H・・・ (III)COO)I [式中、R3,Raは、それぞれ同一でも相異していて
もよく、置換基(例えば、アルキル、アリール、アルコ
キシ、アラルキル、アルケニル及びハロゲノの各基が好
ましい。)を有していてもよい炭素数1〜20の二価の
脂肪族炭化水素を表わし、R5は、置換基(例えば、ア
ルキル、アリール、アルコキシ、アミド及びハロゲノの
各基が好ましい。)を有していてもよい炭素数1〜8の
アルキルもしくはアルケニル、炭素数6〜15のアリー
ル基を表わす。] 一般式(III)で表わされる力、ルボキシル基を有す
るジオール化合物としては、例えば、2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロ
キシエチル)プロピオン酸、2.2−ビス(3−ヒドロ
キシプロピル)プロピオン酸、2.2−ビス(2−ヒド
ロキシプロピル)プロピオン酸、2.2−ビス(ヒドロ
キシメチル)−n−酪酸などが挙げられる。
(イ)法においては、更にカルボキシル基を有しないジ
オール化合物を併用することもできる。
このようなジオール化合物及び(ロ)法で使用できるジ
オール化合物としては、例えばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1.3−ブ
チレングリコール、1.6−ヘキサンジオール、2.2
.4− )ジメチル−1,3−ベンタンジオール、1.
4−ビス−βヒドロキシエトキシシクロヘキサン、シク
ロヘキサンジメタツール、トリシクロデカンジメタツー
ル、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ビ
スフェノールへのエチレンオキサイド付加体、ビスフェ
ノールAのプロピレンオキサイド付加体、ビスフェノー
ルFのエチレンオキサイド付加体、ビスフェノールFの
プロピレンオキサイド付加体、水添ビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加体、水添ビスフェノールAのプ
ロピレンオキサイド付加体、ヒドロキノンジヒドロキシ
エチルエーテル、p−キシリレングリコール、ビス(2
−ヒドロキシエチル)イソフタレートなどが挙げられる
。(イ)法及び(ロ)法で使用できるジカルボン酸又は
その誘導体としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セパチン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、
テトラブロムフタル酸、テトラクロルフタル酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸、カルボキシノルボルナ
ン酢酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、4−ヒド
ロキシベンジリデンマロン酸、4−ヒドロキシフタル酸
等のジカルボン酸又はその無水物、又はそのエステル誘
導体などが挙げられる。
また、(ロ)法において使用されるテトラカルボン酸二
無水物としては、例えば、下記−儀式(Iν)で表わさ
れる化合物を挙げることができる。
(上記−儀式 は少なくとも2個の 炭素原子を含有する4価の有機基を表わす。)本発明で
使用するテトラカルボン酸二無水物としては、ピロメリ
ット酸二無水物、3.3”、 4.4’−ベンゾフェノ
ンテトラカルポン酸二無水物、3.3’ 。
4.4′−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2.
3.7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1.4
,5.8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、4.
4”−スルホニルシフタル酸二無水物、2.2−ビス(
3,4−ジカルボキシフェニル)プロパンニ無水物、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテルニ無水物
、4.4’−(3,3”(アルキルホスホリルジフェニ
レン)−ビス(イミノカルボニル)〕シフタル酸二無水
物、ヒドロキノンジアセテートとトリメリット酸無水物
の付加体、ジアセチルジアミンとトリメリット酸無水物
の付加体などの芳香族テトラカルボン酸二無水物;5−
(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル
−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物(
大日本インキ化学工業KK製、商品名「エピクロンB−
4400J)、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボ
ン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水
物などの脂肪族又は脂環族テトラカルボン酸二無水物を
挙げることができる。
側鎖にカルボキシル基を有するポリエステル樹脂は、通
常、この分野で知られている手段、例えば、“′講座 
重合反応論9、重縮合′°緒方著、化学同人社発行、あ
るいは、特開昭60−165646号公報、米国特許3
,622.320号公報に記載されている方法により容
易に製造することができる。
(イ)又は(ロ)法で、末端水酸基となる様に側鎖カル
ボキシル基含有ポリエステル樹脂を合成し、更にこのポ
リエステル樹脂に前記水酸基と反応しうる官能基を分子
中に2個以上有する化合物(以下、鎖伸長剤という。)
を反応させて高分子量化することも可能である。
水酸基と反応しうる官能基を有する鎖伸長剤としては、
例えばジアリールフタレート化合物、ジアリールフタレ
ート化合物、ジアリールカーボネート化合物、ビス(N
−アシルラクタム)化合物、ヒス(N−アシルイミド)
化合物、ビスヘンジオキサジノン化合物、ポリイソシア
ネート化合物、ビスオキサシロン化合物、ビス(N−ア
シルイミダゾール)化合物、アルコキシシラン化合物、
シラノール化合物、フロキサン化合物、ビスアジリジン
化合物、ポリイソチオシアネート化合物、ジビニルエー
テル化合物、ジケテンアセクール化合物、不飽和シクロ
アセタール化合物、ビスカルボジイミド化合物等の化合
物がある。
鎖伸長剤との反応による高分子量ポリエステル樹脂の合
成は、例えば、特開昭60−191244号公報に記載
された方法により、容易に製造することができる。
また、ポリエステル鎖中には、他の結合、例えば、ウレ
タン、アミド、ウレイド、エーテル結合などを有してい
てもよい。
側鎖に炭素−炭素不飽和結合とカル・ホキジル基を有す
るポリエステル樹脂は、次の(ハ)3(ニ)。
(ホ)又は(へ)の方法などにより合成されたものを挙
げることができる。
(ハ)前記(イ)又は(ロ)法において、ジオール成分
に炭素−炭素不飽和結合を有するジオール化合物を併用
する。
(ニ)前記(イ)又は(ロ)法において、ジカルボン酸
又はその誘導体に、炭素−炭素不飽和結合を有するジカ
ルボン酸又はその誘導体を併用する。
(ホ)前記(イ)又は(ロ)法により合成されたカルボ
キシル基を有するポリエステル樹脂のカルボキシル基の
一部を、炭素−炭素不飽和結合を有するハロゲン化合物
又はエポキシ化合物と、反応させる。
(へ)前記(イ)又は(ロ)法において、前記ジカルボ
ン酸の片側又は両側に炭素−炭素不飽和結合を有するエ
ポキシ化合物を付加させて得られたヒドロキシカルボン
酸又はジオールを併用する。
前記炭素−炭素不飽和結合を有するジオール化合物とし
ては、例えば、グリセロールα−モノアリルエーテル、
トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、ペンタエ
リスリトールジアリルエーテル、N、N−ジアリル酒石
酸ジアミド、2−ブテン−1,4−ジオール、2−ブチ
ン−14−ジオールなどが挙げられる。
炭素−炭素不飽和結合を有するジカルボン酸又はその誘
導体としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸1、ハイミ
ック酸、p−フェニレンジアクリル酸、m−フェニレン
ジアクリル酸、シンナミリデンマロン酸、p−カルボキ
シ桂皮酸、p、pカルコンジカルボン酸等のジカルボン
酸又はその無水物又はそのエステル誘導体などが挙げら
れる。
炭素−炭素不飽和結合を有するハロゲン化合物又はエポ
キシ化合物としては、例えば、アリルフロミド、2−ブ
テニルプロミド、1−フェニル1−プロペニル−3−プ
ロミド、2−ブロモエチルシンナメート、プロモノチル
スチレン、プロパルギルプロミド、ブロモ−2−ブチン
及び上記クロル体等のハロゲン化合物;アリルグリシジ
ルエーテル、2−ブテニルグリシジルエーテル、1フエ
ニループロペニルクリシジルエーテル、クリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルシン
ナメート、プロパルギルグリシジルエーテル等のエポキ
シ化合物が挙げられる。
側鎖にカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂は、次
の(ト)または(チ)の方法などにより合成されたもの
を挙げることができる。
(ト)ジイソシアネート化合物とカルボキシル基を有す
るジヒドロキシ化合物を含有するジヒドロキシ成分とを
反応させる。
(チ)ジイソシアネート化合物とジヒドロキシ成分とを
、ジヒドロキシ成分過剰で反応させ、次いで、前述のテ
トラカルボン酸二無水物を反応させる。
ジイソシアネート化合物としては、例えば2.4−トリ
レンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネ
ート、p−キシレンジイソシアネート、メタキシリレン
ジイソシアネート、4,4゛ −ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、1.5−ナフチレンジイソシアネート等
の如き芳香族ジイソシアネート化合物;ヘキサメチレン
ジイソシアネート;トリメチルへキサメチレンジイソシ
アネート、リジンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソ
シアネート等の如き脂肪族ジイソシアネート化合物;イ
ソホロンジイソシアネート、4,4゛ −メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキ
サン−2,4(又は2.6)ジイソシアネート、1.3
− (イソシアネートメチル)シクロヘキサン等の如き
脂環族ジイソシアネート化合物;1.3−ブチレングリ
コール1モルとトリレンジイソシアネート2モルとの付
加体等の如きジオールとジイソシアネートから誘導され
るジイソシアネート化合物などが挙げられる。
カルボキシル基を有するジヒドロキシ化合物としては、
例えば2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸
、2,2−ビス(ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2
.2−ビス(3−ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、
ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、3,5−ジヒドロキシ
安息香酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、4.
4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、酒石
酸、N、N −ビス(2−ヒドロキシエチル)3−カル
ボキシプロピオンアミドなどが挙げられる。
ジヒドロキシ成分としては、前記カルボキシル基を有す
るジヒドロキシ化合物以外に、前記カルボキシル基を有
しないジオール化合物及びヒドロキノン、ビスフェノー
ルA1ビスフエノールFなどの2価フェノール類が挙げ
られる。
上記(ト)法のポリウレタン樹脂は、前記ジイソシアネ
ート化合物と、カルボキシル基を有するジヒドロキシ化
合物を含有するジヒドロキシ成分と、好ましくは有機溶
媒中で、鳶・要に応じて触媒を添加し、室温又は加熱す
ることにより合成される。ジイソシアネート化合物及び
ジヒドロキシ成分の使用割合はジイソシアネート化合物
1モルに対し、ジヒドロキシ成分を0.7〜1.3モル
の範囲が好ましい。ジヒドロキシ成分が0.7モル未満
又は1.3モルを超える場合には、ポリウレタン樹脂の
分子量が十分に上がらず、十分な耐剛性が得られない傾
向にあるので好ましくない。
ウレタン化触媒、有機溶媒としては、前記ビニルウレタ
ン化合物の合成に使用したものが挙げられる。
また、上記(チ)法のポリウレタン樹脂は、前記ジイソ
シアネート化合物と、ジヒドロキシ成分とを、ジヒドロ
キシ成分過剰下で、好ましくは有機溶媒中で、必要に応
じて触媒を添加し、室温又は加熱することによりウレタ
ンジオールを合成し、次いで、常温又は加熱下でテトラ
カルボン酸二無水物を反応させることにより合成される
。ジイソシアネート化合物及びジヒドロキシ成分の使用
割合はジイソシアネート化合物1モルに対し、ジヒドロ
キシ成分を1.05〜2.0モルの範囲が好ましい。ま
た、テトラカルボン酸二無水物の使用量は、ウレタンジ
オールの水酸基1当量に対し、テトラカルボン酸二無水
物の酸無水物基を0.5〜1.0当量とすることが好ま
しい。
側鎖に炭素−炭素不飽和結合とカルボキシル基を有する
ポリウレタン樹脂は次の(す)または(ヌ)の方法など
により合成されたものを挙げることができる。
(す)前記(ト)または(チ)法において、ジヒドロキ
シ化合物として前述の炭素−炭素不飽和結合を有するジ
オール化合物を併用する。
(ヌ)前記(ト)または(チ)法により合成されたカル
ボキシル基を有するポリウレタン樹脂のカルボキシル基
の一部を、前述の炭素−炭素不飽和結合を有するハロゲ
ン化合物又はエポキシ化合物と反応させる。
成分(A)のポリマー中におけるカルボキシル基の含有
量としては、樹脂の酸価が10〜200となる様に選ぶ
ことが好ましい゛。該樹脂の酸価が10未満の場合には
、水性アルカリ現像液による現像性が不十分であり、ま
た、酸価が200を越える場合は、感脂性、耐剛性が低
下する傾向にあるので好ましくない。
成分(A)のポリマーの分子量は広範囲にわたり任意の
値を取ることができるが、本発明の目的とする用途に供
するためには、重量平均分子量が1000〜100万の
ものが好ましく、重量平均分子量が7000〜60万の
ものが特に好ましい。
光重合開始剤としては、例えば米国特許第236766
1号明細書に記載されているα−カルボニル化合物、米
国特許第2448828号明細書に記載されているアシ
ロインエーテル、米国特許第2722512号明細書に
記載されているα−炭化水素置換された芳香族アシロイ
ン化合物、米国特許第3046127号明細書に記載さ
れている多族キノン化合物、米国特許第3549367
号明細書に記載されているトリアリールビイミダゾール
・p−アミノフェニルケトンの組合せ、米国特許第42
39850号明細書に記載されているトリハロメチル−
3−)リアジン系化合物、米国特許第4212970号
明細書に記載されているオキサジアゾール系化合物、米
国特許第3751259号明細書に記載されているアク
リジン及びフェナジン化合物、特公昭51−48516
号公報に記載されているベンゾチアゾール系化合物等が
挙げられ、その使用量は組成物の固形分に対して0.5
〜20重量%の範囲が好ましい。
本発明の感光性組成物には、更にジアゾ樹脂を含有する
ことが好ましい。
ジアゾ樹脂としては、ジアゾジアリールアミンと活性カ
ルボニル化合物との縮合物の塩に代表されるジアゾ樹脂
があり、感光性、水不溶性で有機溶媒可溶性のものが好
ましい。
特に好適なジアゾ樹脂は、4−ジアゾジフェニルアミン
、4−ジアゾ−3−メチルジフェニルアミン、4−ジア
ゾ−4′−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−3°
−メチルジフェニルアミン、4−ジアゾ−4°−メトキ
シジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メチル−4′−
エトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ
ジフェニルアミン等とホルムアルデヒド、パラホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、4.
4゛−ビス−メトキシメチルジフェニルエーテル等との
縮合物の有機酸塩又は無機酸塩である。
有機酸としては、例えば、メタンスルホン酸、ヘンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸
、メシチレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸
、ナフタレンスルホン酸、プロピルナフタレンスルホン
酸、1−ナフトール5−スルホン酸、2−二トロベンゼ
ンスルホン酸、3−クロロベンゼンスルホン酸、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン
酸、2.4−ジヒドロキシベンゾフェノン、ベンゼンホ
スフィン酸等が挙げられ、無機酸としては、ヘキサフル
オロリン酸、テトラフルオロホウ酸、チオシアン酸等が
挙げられる。
更に、特開昭54−30121号公報に記載の主鎖がポ
リエステル基であるジアゾ樹脂;特開昭61−2735
38号公報に記載の無水カルボン酸残基を有する重合体
と、ヒドロキシル基を有するジアゾ化合物を反応してな
るジアゾ樹脂;ポリイソシアネート化合物とヒドロキシ
ル基を有するジアゾ化合物を反応してなるジアゾ樹脂等
も使用しうる。
これらのジアゾ樹脂の使用量は、組成物の固形分に対し
て0〜40重量%の範囲が好ましく、また必要に応じて
、2種以上のジアゾ樹脂を併用してもよい。
更に、性能向上のために、公知の添加剤、例えば、熱重
合防止剤、染料、顔料、界面活性剤、可塑剤、安定性向
上剤等を加えることができる。
好適な染料としては、例えば、クリスタルバイオレット
、マラカイグリーン、ビクトリアブルーメチレンブルー
、エチルバイオレット、ローダミンB等の油溶性染料等
が挙げられる。市販品としては、例えば、「ビクトリア
ピュアブルーBOH。
(保土谷化学工業■社製)、「オイルブルー#603J
  (オリエント化学工業■社製)等が挙げられる。顔
料としては、例えば、フタロシアニンブルー、フタロシ
アニングリーン、ジオキサジンバイオレット、キナクリ
ドンレ、ツド等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アニオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が挙げら
れる。
可塑剤としては、例えば、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、リン酸トリブチ
ル、リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸
トリ(2−クロロエチル)、クエン酸トリブチル、等が
挙げられる。
更に公知の安定性向上剤として、例えば、リン酸、亜リ
ン酸、蓚酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、ジピコリン
酸、ポリアクリル酸、ベンゼンスルホン酸、トリエンス
ルホン酸等も併用することができる。
これら各種の添加剤の添加量は、その目的によって異な
るが、一般に、本発明の平版印刷版用光重合性組成物の
固形分の0〜30重量%の範囲が好ましい。
更に必要に応じて、塗布溶媒を追加できる。このような
塗布溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエ
チレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、四塩
化炭素等の如きハロゲン系溶媒:ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の如
き脂肪族又は脂環族又は芳香族炭化水素系溶媒;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチル
プロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等の如きエーテル系溶媒;グリコ
ールメチルエーテルアセテート、グリコールエチルエー
テルアセテート、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
等の如きエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、4−
メチル−4−メトキシ−2−ペンタノン等の如きケトン
系溶媒;メタノール、エタノール、プロパツール、ブタ
ノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ベンジル
アルコール、ジアセトンアルコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、シクロヘキ
サノール等の如きアルコール系溶媒;アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロリドン、ニトロベンゼン等の如き含窒素系溶媒
;ジメチルスルホキシド等が挙げられ、上記の溶媒は単
独又は2種以上混合して使用することもでき、場合によ
っては、更に水との混合溶媒も使用しうる。
このようにして製造された感光性組成物は、デイツプ塗
布、カーテン塗布、ロール塗布、スプレー塗布、ホワラ
ー塗布、スピナー塗布、エアナイフ塗布、ドクターナイ
フ塗布等周知の塗布方法によって、支持体に塗布される
支持体としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、ス
テレンス、鉄等の金属板;ポリエチレンテレフタレート
、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエチ
レン等のプラスチックフィルム;合成樹脂を溶融塗布あ
るいは合成樹脂溶液を塗布した紙、プラスチックフィル
ムに金属層を真空蒸着、ラミネートなどの技術により設
けた複合材料;その他印刷版の支持体として使用されて
いる各種の材料が挙げられる。また、金属、特にアルミ
ニウムの表面を有する支持体の場合は、砂目立て処理、
陽極酸化処理、親水化処理などの表面処理がなされてい
ることが好ましい。塗布量としては、乾燥重量で通常約
0.5〜約5g/nfである。
塗布後、周知の方法により、乾燥して、支持体上に感光
層を設けた感光性平版印刷版が得られる。
この感光性平版印刷版の感光層の上には、空気中の酸素
による重合禁止作用を完全に防止するため、例えば、ポ
リビニルアルコール、酸性セルロース類などのような酸
素遮断性に優れたポリマーよりなる保護層を設けてもよ
い。この感光性平版印刷版の感光層にネガ画像による像
露光を行なって感光層の露光部分を硬化させ、不溶化せ
しめた後、水性アルカリ現像液で現像して未露光部分を
溶解除去すれば、支持体上に対応する画像が形成された
平版印刷版が得られる。
露光に使用される適当な光源をしては、例えば、カーボ
ンアーク灯、水銀灯、メタルハライド灯、キセノン灯、
ケミカルランプ、レーザー等が挙げられる。
水性アルカリ現像液としては、例えば、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化リチウム、第3リン酸ナトリウム、第2リン
酸ナトリウム、第3リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、アンニモア水、モノエタノ
ールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジイソプロパツールアミン、モノメチルアミン、ジ
メチルアミン、トリエチルアミン、等のアルカリ剤を含
む水溶液が挙げられる。更に感光層未露光部の溶解性、
現像液の浸透性を向上させる目的で、イソプロピルナフ
タレンスルホン酸ソーダ、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ、ラウリルアルコールサルフェートのナトリウム
塩、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ等のアニオン界面
活性剤;ベンジルアルコール、N−ベンジルエタノール
アミン、フェノキシエタノール、ジアセトンアルコール
、メチルセロソルブ、イソプロピルアルコール、等の溶
媒を添加することもできる。
本発明の感光性組成物は、平版印刷版用光重合性組成物
として有用なものであるが、必ずしも、この用途に限定
されるものではなく、樹脂凸版、スクリーン印刷版、フ
ォトレジスト、カラープルーフ、ホログラム形成材料等
の用途にも使用しうるものである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、具体的に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
合成例1 ビニルウレタン化合物(A)の合成冷却管、
撹拌装置を備えた反応器に、ポリメチレンポリフェニレ
ンポリイソシアネート〔日本ポリウレタン工業■社製、
「ミリオネートMR−400J ;NCO基30.4%
;平均官能基数2.9〕691gを250gのメチルエ
チルケトンで希釈して加え、次いで触媒としてジプチル
錫ジアセテー ト1.5 gを加えた。乾燥窒素ガス雰
囲気下で撹拌しつつペンタエリスリトールトリアクリレ
ート〔大阪有機化学工業■社製、「ビスコート“300
 に水酸基価130” )2200g、メチルエチルケ
トン400gの混合物を30〜40”Cに制御しながら
3時間かけて滴下した。次いで、65°Cに昇温し更に
同温度で、3時間反応させ、未反応のNC0%が0.5
配下であることを確認した。反応終了後、同温度、減圧
下でメチルエチルケトンを留去してビニルウレタン化合
物(A)2890gを得た。ビニルウレタン化合物(A
)をTHFを溶媒としてGPCで分析したところ、重量
平均分子jil(ポリスチレン換算)は3650であっ
た。
合成例2.ビニルウレタン化合物(B)の合成合成例1
において、ペンタエリスリトールトリアクリレートの代
りにトリメチロールエタンジアクリレート1163gを
使用した以外は同様にしてビニルウレタン化合物(B)
〔重量平均分子量2800)1850gを得た。
合成例3.ビニルウレタン化合物(C)の合成合成例1
において、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアぶ
一トの代りに、m−ジメチルイソシアネート−α−メチ
ルスチレン CH。
ル比)共重合体1290gを使用した以外は同様にして
ビニルウレタン化合物(C)[重量平均分子量8230
] 3485gを得た。
合成例4.側鎖にカルボキシル基及びアリル基を有する
ポリエステル樹脂(A)の合成 無水コハク1150.og(0,5モル)、ビスフェノ
ールA(1モル)のエチレンオキサイド(2,2モル)
付加体129.6g(0,4モル)、グリセロール−α
−アリルエーテル26.4g(0,2モル)、ジブチル
錫ジオキサイド(触媒)0.8g及びフェノチアジン(
禁止剤)0.08gを撹拌装置、窒素ガス導入管、温度
針及び留出管を備えた反応器に仕込み、窒素ガス雰囲気
下で攪拌しつつ、180℃に加温して反応を開始た。そ
の後、3時間に亘って加熱攪拌を続け、更に同温度で反
応器内の圧力を徐々に減じて50m1gとし、同減圧下
約3時間加熱攪拌を続は留出物を留去した後に、反応器
内の圧力を窒素ガスで常圧に戻し、水酸基価55.8、
酸価1.3のオリゴエステルを得た。
次に、撹拌装置、温度計および冷却管を備えた反応器に
前記オリゴエステル100gを仕込み、ジオキサンに溶
解して60重量%溶液を作成し、これにピロメリット酸
二無水物11.1 gを撹拌しながら加えた。
次いで、攪拌下、1時間かけて110°Cに昇温し、同
温度で8時間反応させ、更にジオキサンで希釈して40
重量%溶液とした。そして酸価52.5(固形分換算値
)、アリル基濃度0.91ミリ当量/g−樹脂、重量平
均分子量35.600のポリエステル樹脂(A)溶液(
40重量%)を得た。
合成例5.側鎖にカルボキシル基及びアリル基を有する
ポリウレタン樹脂(B)の合成 冷却管、撹拌装置を備えた反応器に、4,4゜ジフェニ
ルメタンジイソシアネー)250g (1モル)、グリ
セロール−α−アリルエーテル72.7g(0,55モ
ル) 、2.2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン
酸60.3g(0,45モル)及び、ジオキサン(溶媒
)574.5gを加え、40重量%溶液とした。乾燥窒
素ガス雰囲気下で撹拌し7つつ、徐々に2時間かけて6
0°Cに昇温した。次いで、触媒としてジブチル錫ジラ
ウレートを0.5g加え、更に90°Cで、反応性NC
Oの割合が0.5%以下となるまで(約6〜8時間)反
応させた。
次に、80℃に降温し、メタノールを10.0 g加え
て2時間処理することによって、側鎖にアリル基及びカ
ルボキシル基を有するポリウレタン樹脂溶液を得た。 
このポリウレタン樹脂は酸価(固形分換算値)67.0
及びGPC分析によって測定した重量平均分子量(ポリ
スチレン換算) 30.500を有していた。
また、NMR分析、IR分析の結果、ポリウレタン樹脂
にアリル基及びカルボキシル基が導入されていることが
確認された。
合成例68ビニルウレタン(D)の合成−比較例−合成
例1において、ペンタエリスリトールトリアクリレート
の代りにヒドロキシエチルアクリレ−)592gを使用
した以外は同様にしてビニルウレタン化合物(D)〔重
量平均分子量2370)1280gを得た。
実施例1〜6 比較例1〜3 (1)  感光性平版印刷版の作成 厚さ0.30閣厚のアルミニウム板をナイロンブラシと
400メツシユのパミストンの水懸濁液を用い、その表
面を砂目立てし、次いで20%硫酸電解液中、電流密度
2A/dmzで陽極酸化処理して、2.7g/rrfの
酸化皮膜を形成した。その後、3号ケイ酸ソーダの3%
水溶液中、60°C1分間浸漬処理し水洗乾燥して支持
体を得た。
この支持体に下記感光液をロールコータ−で塗布し、1
00°C3分間乾燥して感光性平版印刷版を得た。この
時、乾燥塗膜重量は2.2g/rdであった。
感光液 本1) ジアゾ樹脂は、 ジアゾジフェニルアミン とパラホルムアルデヒドとの縮合物のP−)ルエンスル
ホン酸塩である。
本2)ビクトリアピュアブルーBOHは、保土谷化学工
業■製の塩基性油溶性染料である。
(2)平版印刷版の作成 (1)で得られた感光性平版印刷版に網点ネガ画像のフ
ィルム及び、段差0.15ステツプウエツジを密着させ
、これより1m離れた位置に設けた出力1kWのメタル
ハライドランプ(岩崎電気■社製「アイドルフィン10
0OJ)を用いて光感度が5段となる露光時間で露光し
た。その後、下記現像液で25°C1分間現像して平版
印刷版を得た。
現像液 本3)ペレックスNBLは、花王アトラス■製のアルキ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム系アニオン型界面活
性剤である。
(3)感光性平版印刷版及び平版印刷版の評価上記(1
)又は(2)で得られた感光性平版印刷版、平版印刷版
について、感光性平版印刷版の表面粘着性酸素の影響、
及び平版印刷版の耐剛性を評価し、評価結果は、第1表
にまとめて記載した。
表面粘着性は、感光性平版印刷版の露光現像前の状態で
、金紙を重ね300kg/mの荷重をかけ、40°C1
日保存後の台紙との粘着性を評価した。
(O:全く粘着しない、△:やや粘着する。×:使用に
耐えないほど粘着する) 酸素の影響は、感光性平版印刷版の露光時、真空密着せ
ずにネガフィルムを版面上に置いて露光した場合の滅感
度を段差0.15ステツプウエツジの段差でもって表わ
した。数値が大きいほど酸素の影響が大きいことを示す
耐剛性は(2)で作成した平版印刷版をローランドファ
ボリット印刷機に取り付け、印刷インキrcAsP−G
紅」 (大日本インキ化学工業■製)、湿し水rHD−
78J(大日本インキ化学工業■製)の400倍希釈液
を用いて印刷を行なった。
30万枚印刷した時点で、 網点太り、 版とび等 が発生せずに原画に忠実な印刷物が得られるか否かをも
って評価した。
/ / / / /7) 〔発明の効果〕 本発明の感光性組成物は、付加重合性化合物として特定
のビニルウレタン化合物を含有するものであり、特に感
光性平版印刷版に用いた場合、表面の粘着性が軽減もし
くは除去でき、かつ、得られたレリーフ像は耐摩耗性が
良好で、高耐剛力の平版印刷版を得ることができる。
代 理 人

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)アルカリ可溶性又は膨潤性でかつフィルム形
    成可能なポリマー、 (B)付加重合可能なエチレン性不飽和化合物、(C)
    光重合開始剤 を含有する感光性組成物において、前記(B)成分とし
    て、 1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイ
    ソシアネート化合物に下記一般式( I )で表わされる
    水酸基を有するビニルモノマーを付加せしめたビニルウ
    レタン化合物を含有することを特徴とする感光性組成物
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼…( I ) [式中、R^1は水素原子またはメチル基を表わし、R
    ^2は水素原子またはアルキル基を表わし、mは2また
    は3、nは0または1でm+n=3の数を表わす。] 2、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポ
    リイソシアネート化合物が、一般式(II)で表わされる
    化合物である請求項1記載の感光性組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼…(II) [式中、lは、1以上の整数を表わす] 3、アルカリ可溶性又は膨潤性でかつフィルム形成可能
    なポリマーが、カルボキシル基を側鎖に有する線状ポリ
    エステル樹脂である請求項1または請求項2記載の感光
    性組成物。 4、アルカリ可溶性又は膨潤性でかつフィルム形成可能
    なポリマーがカルボキシル基を側鎖に有する線状ポリウ
    レタン樹脂である請求項1または請求項2記載の感光性
    組成物。 5、更に(D)ジアゾ樹脂を含有する請求項1、請求項
    2、請求項3または請求項4記載の感光性組成物。
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