JPH04290886A - 固形アセチルペルオキシボラート化合物、該化合物の製法、及び該化合物を含有する洗剤組成物、清浄化剤組成物、漂白剤組成物及び消毒剤組成物並びに有機合成のための酸化剤 - Google Patents

固形アセチルペルオキシボラート化合物、該化合物の製法、及び該化合物を含有する洗剤組成物、清浄化剤組成物、漂白剤組成物及び消毒剤組成物並びに有機合成のための酸化剤

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JPH04290886A
JPH04290886A JP3314265A JP31426591A JPH04290886A JP H04290886 A JPH04290886 A JP H04290886A JP 3314265 A JP3314265 A JP 3314265A JP 31426591 A JP31426591 A JP 31426591A JP H04290886 A JPH04290886 A JP H04290886A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規の安定した固形ア
セチルペルオキシボラート化合物(酢酸及び硼素酸素化
合物を基礎とする活性酸素含有化合物)に関し、該化合
物の製法に関し、かつ該アセチルペルオキシボラート化
合物を含有する洗剤組成物、漂白剤組成物、清浄化剤組
成物及び消毒剤組成物並びに、有機合成のための酸化剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】無機並びに有機の活性酸素化合物が、洗
剤、漂白剤及び清浄化剤、殊に織物のためのこれら薬剤
中で使用され、消毒剤中で使用され、かつ酸化剤として
使用される。該化合物の例は、ペルボラート、ペルスル
フェート、モノペルオキシカルボン酸及びジペルオキシ
カルボン酸並びに殊にこのようなペルボラート/活性剤
組合せ物であり、この組合せ物から殆どの場合に過酢酸
が現場で形成される。
【0003】ペルオキシカルボン酸、例えばジペルオキ
シドデカンジ酸(DPDDA)もしくは過酢酸、及びペ
ルボラート/活性剤組合せ物、例えばペルボラート/T
AED系は、純粋に無機のペルオキシ化合物、例えばペ
ルボラートと比較して、より低い作用温度並びにより高
い漂白力及び消毒力を示す。さらに公知技術水準で、ペ
ルボラート及びペルオキシカルボン酸を酸化剤として化
学合成に有機化合物の酸化のために使用することは、公
知である。
【0004】従って、上記の使用に適当なペルオキシカ
ルボン酸の使用はますます所望されている。しかしなが
ら、ペルオキシカルボン酸ないしは、ペルボラートとペ
ルオキシカルボン酸形成活性剤との組合せ物の開発及び
提供によって既にペルオキシカルボン酸の使用における
進展が達成されたにもかかわらず、公知技術水準ではペ
ルオキシカルボン酸ないしはペルオキシカルボン酸形成
活性剤の使用に関しては依然として欠点が除去されなけ
ればならない。
【0005】多くの使用に対して通常、室温で固形のペ
ルオキシカルボン酸、即ち、より長鎖の脂肪族ペルオキ
シカルボン酸、例えばDPDDAのみが問題となり、し
かしさらにこの化合物は不良な水溶性を有する。さらに
ペルオキシカルボン酸は純粋な状態かもしくは高濃縮さ
れた状態で熱的かつ機械的に敏感であり、従って固形ペ
ルオキシカルボン酸は適当な減感剤、例えば水和物形成
無機塩、例えば殊に硫酸ナトリウムによって安定化させ
なければならない。またこの場合には不利であるのは、
減感された固形ペルオキシカルボン酸の安定性がペルオ
キシカルボン酸製造の方法並びに減感の方法によって著
しい影響を及されることである。さらに、長鎖ペルオキ
シカルボン酸はその長い炭化水素基のために環境を損な
う可能性がある。
【0006】これに対して過酢酸はC原子2個のみを有
する短鎖ペルオキシカルボン酸として環境に対して懸念
がなく、かつ良好な水溶性をも示す。しかしながら、過
酢酸の欠点は、該物質が室温で液状であり、かつさらに
酢酸中の過酢酸の溶液としてのみ得ることができ、それ
もしかしながら純粋な状態で得ることはできないことに
ある。このことによって過酢酸そのものの使用について
の可能性は制限される。従って公知技術水準では上記欠
点を解決するために、過酸塩、例えばペルボラートの存
在下で過酢酸を現場形成する能力がある活性剤、例えば
テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)が開発さ
れた。しかしながらこの場合には、過酸塩から先ずH2
O2が形成されなければならず、引き続き、このH2O
2が活性剤と反応することによって初めて過酢酸を遊離
することは不利である。しかしながら、過酢酸の形成は
、現場形成された過酸化水素が先行して分解することに
よって損なわれる可能性がある。従って、過酢酸の利点
をより良好に利用することができるようにするために、
短鎖酢酸を基礎とする、酸化もしくは漂白の作用を有す
る単純、安定かつ非潮解性の活性酸素化合物に対する要
求が存在する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は
、公知技術水準における欠点を克服すること並びに、そ
の使用の場合には過酢酸を該過酢酸の高い酸化作用、漂
白作用及び消毒作用とともに遊離しかつ従って有効な活
性酸素成分として洗浄剤、漂白剤、清浄化剤及び消毒剤
中に使用することもできるし、有効な酸化剤として使用
することもできる、安全に取扱可能な、化学的かつ物理
的に安定した活性酸素含有化合物を提供することであっ
た。さらにこの化合物は、より簡単な方法で製造するこ
とができるべきであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明により、活性酸素含量が2〜8重量%であり、
かつアセチルペルオキシボラート化合物が水に溶解する
際に遊離可能な含量が過酢酸については少なくとも10
重量%、特に10〜30重量%であり、過酸化水素につ
いては4重量%未満であることを示す、新規の固形アセ
チルペルオキシボラート化合物、即ち、酢酸及び硼素酸
素化合物を基礎とする活性酸素含有化合物が提案される
【0009】
【作用】本発明によるアセチルペルオキシボラート化合
物は、無色の固形化合物であり、かつ著しく有利な活性
酸素安定性を示す。該化合物は常温で貯蔵中及び取扱中
に化学的かつ物理的に危険ではなく、このことは該化合
物の製造、後加工及び使用に関して著しく安全技術的な
利点である。このようにして本発明による化合物は高い
分解温度を有し、かつ落鎚試験(>5mkg)並びに鋼
製スリーブ試験(Stahlhuelsentest)
(<1mm/ケーネン試験(Koenen−Test)
)で、機械的ないしは熱的に危険ではないと判明した。 従って本発明による化合物は衝撃敏感性でもなく、爆発
の危険性もない。従って初めて、過酢酸を安定した固体
の形で結合することができ、この形から過酢酸を、水性
媒体中で使用した場合には簡単に遊離することができる
【0010】本発明による固形アセチルペルオキシボラ
ート化合物は水中で良好に可溶性であり、かつ水中での
溶解の際に瞬時に直接過酢酸を遊離するが、しかし過酸
化水素は僅かにのみ遊離する。従って、アセチルペルオ
キシボラート化合物から遊離可能な過酸化水素含量は本
発明によれば4重量%よりも少ない。本発明による、特
に有利なアセチルペルオキシボラート化合物は、アセチ
ルペルオキシボラート化合物が水に溶解する際に遊離可
能な過酸化水素の含量が3重量%未満、有利にはむしろ
1.5重量%未満であることを示す。これに対して、ア
セチルペルオキシボラート化合物から遊離可能な過酢酸
含量は本発明によれば少なくとも10重量%、殊に10
〜30重量%である。本発明による、有利なアセチルペ
ルオキシボラート化合物は、アセチルペルオキシボラー
ト化合物が水に溶解する際に遊離可能な過酢酸の含量が
20〜30重量%であることを示す。
【0011】本発明によるアセチルペルオキシボラート
については正確な分子構造を確認することは確かにまだ
できないが、それにもかかわらず本発明による化合物は
、その化学的な由来ないしは製法並びに酢酸及び硼素酸
素化合物を基礎とする活性酸素含有化合物としてのその
性質に基づいて定義することができる。従って「アセチ
ルペルオキシボラート」は、製造の際に使用されるエダ
クトに由来する構造要素、即ちアセチル基、活性酸素及
【0012】
【化1】
【0013】で示されるボラート構造を含有している。 この場合にはアセチル基は、基礎になっている酢酸及び
/又は過酢酸に由来し;活性酸素は、基礎になっている
活性酸素担体、例えばH2O2、ペルボラート、過酢酸
に由来し;本発明による化合物中に存在するボラート構
造は、本発明による化合物の形成中に基礎になっている
硼素酸素化合物から確かに生じるが、しかし本発明によ
る化合物の形成中に変換が生じる可能性があり、その結
果、該ボラート構造はその構造及び構成において、基礎
となっている硼素酸素化合物の場合の構造及び構成と一
致する必要はない。化合物中におそらく少なくとも部分
的に既に構造的に前形成されており、この固形化合物が
水に溶解する際に該化合物から遊離可能である過酢酸の
含量に基づいて、本発明による化合物は固形過酢酸誘導
体(過酢酸分離物質(Peressigsaeurea
bspalter))と見なすこともできるし、「固形
過酢酸」として理解することもできる。
【0014】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物は、その巨視的表現型の場合にはその化学的及び
また物理的な性質において明らかに出発化合物とは異な
る。本発明によるアセチルペルオキシボラート化合物の
物理的性質に関しては一方では、該化合物が、IRスペ
クトルにおいて特性決定的なIRバンドが約1650〜
1670cm−1の範囲内であり、かつ約1740〜1
755cm−1の範囲内であること(臭化カリウムない
しは塩化カリウム中で測定された)は強調されるべきこ
とである。これに対して硼素酸素化合物(活性酸素不含
、例えばボラックス)と酢酸とからの活性酸素不含反応
生成物は、上記範囲内ではIRバンドを示さず、専らI
Rバンドを約1580cm−1で示す。さらに該化合物
はNMRスペクトル(13C−CP/MAS−NMR、
固体分光分析;CP=交差分極、MAS=マジック角回
転)の場合には特性的な13C−NMRバンドを18〜
19ppmの範囲内、特に約18.5ppmで示す(外
部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対して
測定された)。示差熱量測定(DSC法=差動走査熱量
法)の場合には本発明による化合物は、示差熱量測定線
図の特性決定的な経過を示し、この場合、経過は吸熱的
に約135〜140℃で開始し、かつ約170〜185
℃の範囲内の発熱ピーク最大値を有する発熱的な経過に
移行する。この高い分解温度から読み取ることができる
通り、本発明による化合物は殆ど感温性ではなく、かつ
従って良好な熱安定性を示す。この場合には本発明によ
る化合物の熱安定性は、自体公知の過酸塩、例えばナト
リウムペルカルボナート、ナトリウムペルボラート−モ
ノヒドラート又はナトリウムペルボラート−テトラヒド
ラートの、示差熱量測定線図における発熱分解ピークが
既に温度140〜160℃にある安定性及びまた自体公
知のペルオキシカルボン酸、例えばDPDDAの、示差
熱量測定線図における発熱分解ピークが既に温度約13
0℃にある安定性を凌駕する。
【0015】本発明による固形アセチルペルオキシボラ
ート化合物を用いて初めて、通常の周囲温度で固形であ
る使用形態が過酢酸に対して良好な安定性及び使用の有
利な形とともに提供される。過酢酸のこの固形使用形態
は有利には洗剤組成物、清浄化剤組成物、漂白剤組成物
及び消毒剤組成物中に使用することができ、かつ酸化剤
として有機合成に使用することができる。従って本発明
は、本発明によるアセチルペルオキシボラート化合物を
含有する洗剤組成物、清浄化剤組成物、漂白剤組成物及
び消毒剤組成物並びに有機合成のための酸化剤にも関す
る。過酢酸分離物質として本発明によるアセチルペルオ
キシボラート化合物は特に有利に固形の漂白剤組成物及
び消毒剤組成物に使用することができる。従って本発明
は有利な形態において、本発明によるペルオキシボラー
ト化合物を含有する漂白剤組成物及び消毒剤組成物に関
し;この場合には、本発明によるアセチルペルオキシボ
ラート化合物を薬袋中の粉末もしくは粒状物の形又はフ
ィルム中にヒ−トシールされたタブレットの形で含有す
る該組成物は特に有利である。本発明によるアセチルペ
ルオキシボラート化合物は、例えば特に乾燥漂白剤(「
ドライブリーチ」)に使用することができ、かつ良好に
計量可能でありかつ水溶液中で使用する場合に所望の濃
度に容易に調整可能な固形消毒剤として使用することが
できる。
【0016】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物が、消毒剤として使用されるために、薬袋中に存
在する粉末、粒状物等の形又はフィルム中にヒ−トシー
ルされたタブレットの形で存在する場合には、このこと
は特に有利であり、それというのも、酢酸の一定含量を
有する水溶液を使用者が調製することができる、消毒剤
としての過酢酸の使用が本質的に簡易化されるからであ
る。従来は、例えばこのような過酢酸消毒水溶液の調製
の場合には、著しく腐蝕しかつ刺激臭を有する濃厚化さ
れた過酢酸/酢酸溶液が計量の際に計り取られなければ
ならず、かつ調整すべき濃度に水で稀釈されなければな
らなかったのであり、このことには特別な安全対策及び
特別に訓練された作業者が要求された。薬袋中の本発明
による化合物ないしはフィルム中にヒ−トシールされた
タブレットとしての本発明による化合物を用いて、消毒
剤水溶液の調製ないしはこの調製に必要な消毒剤の計量
が、薬袋の内容物又はタブレットを専ら、前測定された
量の水に入れればよい程度の簡単な方法で行われる。従
って、このような消毒剤溶液の調製及び使用はその実施
者にとって簡単かつ快適であり、かつさらに安全の観点
において十分に懸念がない。
【0017】本発明は、 a)固形硼素酸素化合物と酢酸及び過酸化水素、及び/
又は b)固形硼素酸素化合物と酢酸中の過酢酸の溶液及び/
又は c)ペルオキシ含有の固形硼素酸素化合物と酢酸を場合
によっては無水酢酸の添加下で、変法a)及びb)の場
合には場合によってはアルカリ性ナトリウム塩の添加下
で反応させて、粘稠な溶液、懸濁液もしくはペーストに
変換し、かつ形成されたアセチルペルオキシボラート化
合物を自体公知の乾燥方法で得ることを特徴とする、本
発明によるアセチルペルオキシボラート化合物の製法に
も関する。
【0018】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物は、上記の3変法a)〜c)によって簡単に混合
及び反応又は各反応成分及び任意の添加剤の混合及び反
応によって自体公知の常用の装置(例えば混合機、乾燥
機等)の使用下で製造することができる。有利には反応
は、上記変法の場合には温度60℃まで、特に温度30
〜45℃で実施される。
【0019】使用される反応成分の量は有利には、変法
a)の場合には硼素とアセチル基と過酸化水素とのモル
比が1:(1〜5):(0.2〜2)であり、変法b)
の場合には硼素と過酢酸とのモル比が1:(0.2〜2
)、特に1:(0.5〜1)であり、かつ変法c)の場
合にはペルオキシ含有の硼素酸素化合物とアセチル基と
のモル比が1:(1〜10)、特に1:(2〜6)であ
る程度に相互に調和している。
【0020】エダクトとして変法a)及びb)の場合に
は自体公知の固形硼素酸素化合物を使用することができ
る。該化合物の例は、殊に硼酸、酸化硼素(B2O3)
又はポリボラート、例えばボラックス(10個までの水
和水を有するNa2B4O7)、ナトリウムメタボラー
ト及びナトリウムメタボラート−ヒドラートである。水
和水貧有ないしは水和水不含硼素酸素化合物、例えば酸
化硼素並びに水和水貧有ないしは水和水不含ポリボラー
ト、例えば約3個までの水和水を有するボラックス(例
えばボラックスジヒドラートもしくはボラックストリヒ
ドラート)又はボラックスアンヒドリド(Na2B4O
7)が有利である。卓越して反応する酸化硼素(例えば
アルカリ性ナトリウム塩としての酢酸ナトリウムの添加
下)は著しく有利であり、かつ経済的な理由からいわゆ
るボラックスB(約2〜3個の水和水を有するNa2B
4O7)ないしはまたいわゆるボラックスC(約0〜1
個の水和水を有するNa2B4O7)は著しく有利であ
る。この場合にはボラックス−タイプB及びCは、いわ
ゆるボラックスA(式:Na2B4O7・10H2Oで
示されるボラックスデカヒドラート)から自体公知の脱
水方法によって得ることができる。ボラックスBは、例
えば2時間の乾燥によって150℃でボラックスAから
空気循環炉中で得られる。ボラックスCを得るために、
得られたボラックスBが付加的に400℃で1時間乾燥
される。この場合、変法a)の場合には本発明によるア
セチルペルオキシボラート生成物は、中間形成されるペ
ルオキシ含有硼素酸素化合物(ペルボラート)及び/又
は中間形成される過酢酸を経由して、単純なエダクト、
即ち硼素酸素化合物、酢酸及び過酸化水素並びに場合に
よっては無水酢酸及び場合によってはアルカリ性ナトリ
ウム塩から直接生じる。これに対して変法b)の場合に
は本発明によるアセチルペルオキシボラート生成物の形
成のために、使用される硼素酸素化合物は既に前形成さ
れた過酢酸(酢酸中の過酢酸溶液として)と反応し、こ
の場合、殊に、使用された硼素酸素化合物の結晶変態は
著しく有利である。
【0021】エダクトとして、変法c)についての場合
には自体公知の固形ペルオキシ含有硼素酸素化合物(例
えばペルボラート又はペルオキシボラート、過酸化され
たペルボラート)を使用することができる。有利には殊
に、Na:Bモル比が0.3:1〜1:1である水和水
貧有もしくは水和水不含ペルボラートが使用される。著
しく有利に使用されるペルボラートは、Na:Bモル比
が0.4:1〜0.7:1であるナトリウムペルボラー
ト−モノヒドラート及びナトリウムペルボラートである
。 典型的ではないNa:Bモル比0.45:1〜0.65
:1を有するペルボラートが使用される場合には、遊離
可能な過酢酸の高い含量を有する有利なアセチルペルオ
キシボラート生成物が生じる。
【0022】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物を製造するための反応の実施は、出発化合物が相
互に混合されかつ反応させられることによってまさに簡
単に行われる。この場合には必要に応じて、殊に水を捕
捉するために無水酢酸も添加されるか;又は必要に応じ
て、所望のNa:Bモル比に調整するためにアルカリ性
ナトリウム塩が添加される。硼素酸素化合物として専ら
酸化硼素及び/又は硼酸が使用される場合には、所望の
Na:Bモル比の調整のためにいずれの場合にもアルカ
リ性ナトリウム塩は添加される。適当なアルカリ性ナト
リウム塩は、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸
ナトリウム、燐酸ナトリウムないしはまた別のアルカリ
性ナトリウム塩であり;殊に炭酸ナトリウム又は酢酸ナ
トリウムが著しく有利である。反応中に粘稠な溶液、懸
濁液もしくはペーストが生じ、この粘稠物は加熱下又は
場合によっては自然加熱下で撹拌されるか又は混練され
る。反応に有利もしくは必要な時間は変法に応じて変化
する。変法c)の場合には反応時間は100時間まで、
しかし有利には5〜30時間であることができる。変法
a)の場合には反応時間は50時間まで、しかしながら
有利には2〜20時間であることができる。変法b)の
場合には反応時間は、極く短い時間から10時間まで、
しかしながら有利には極く短い反応時間から5時間であ
ることができ;最も有利な場合には反応混合物はエダク
トの混合後直ちに、殊に無水酢酸及び/又は氷酢酸の過
剰量の除去のため、アセチルペルオキシボラート化合物
を得るために乾燥することができる。
【0023】さらに、変法a)〜c)の場合の反応にと
って殊に遊離可能な過酢酸の高い含量及び生成物安定性
に関しては、可能な限り少量の水が反応の際に添加され
ている場合が有利であると判明している。従ってエダク
トの選択の際には、この可能な限り少量の水で反応にも
たらされることに注意が払われるべきである。従って、
反応にとっては、既に前述されている通り、水和水貧有
もしくは水和水不含の酸素含有もしくはペルオキシ含有
の硼素酸素化合物ばかりではなく、別のエダクト成分、
例えば殊に酢酸、過酸化水素(例えば>50重量%のH
2O2含量)及び水貧有の形の、使用される、酢酸中の
過酢酸溶液もまた有利とされる。従って、変法a)の特
に有利な実施態様の場合には、H2O2を少なくとも7
0重量%含有する過酸化水素溶液が使用される。また変
法b)の場合にも殊に、可能な限り少量の水を含有する
、酢酸中の過酢酸溶液が使用され;従って殊に、少なく
とも50重量%、しかしながら殊に少なくとも70重量
%のH2O2含量の酢酸及び/又は無水酢酸並びに過酸
化水素から得られる過酢酸溶液が有利である。従って、
著しく有利な変法b)の場合には殊に、前形成された、
特に低い水含量を有する過酢酸溶液を使用することが推
奨され、この過酢酸溶液は例えば、過酢酸約21.5重
量%、過酸化水素0.5重量%、酢酸71.5重量%及
び水最大約6.5重量%というおよその組成を有してい
る。 水含量は、場合によってはさらに無水酢酸を添加するこ
とによってなお低下させることができる。
【0024】本発明の有利な実施態様の場合には、本発
明によるアセチルペルボラート化合物の製造の際に過酸
化合物にとってそれ自体常用の安定剤が添加されるか又
は該安定剤は既に、使用されるエダクト中に含有されて
いる。また安定剤を、乾燥工程前に行われる反応後にも
添加することができる。安定剤として、例えばホスフェ
ート、例えばメタホスフェート、有機安定剤、例えばキ
ノリン酸、サリチル酸もしくはジピコリン酸(DPA)
、キレート剤、例えば8−オキシキノリンもしくはエチ
レンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、ホスホン酸誘導
体、例えばメチレン−ないしはアミノメチレンホスホン
酸もしくはその塩、並びにまた僅かな量の常用の湿潤剤
が適当である。特に適当な安定剤は、殊に本発明による
生成物の長時間安定性に関しても、例えば1−ヒドロキ
シエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテ
トラメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタ
メチレンホスホン酸及びこれらの塩である。このような
安定剤は、0.1〜10g/kgの通常の濃度で本発明
による生成物中に混入することができる。安定剤が既に
本発明によるアセチルペルオキシボラート化合物の製造
の際に導入される場合には、このことは有利には、使用
される過酸化水素溶液又は使用される過酢酸溶液を介し
て行うことができる。殊に、この場合には安定剤は、該
安定剤がその後に生成物中にも存在する程度の量で使用
される。
【0025】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物へのエダクトの反応は、自体公知の装置中で実施
することができる。例えば反応は、撹拌下でガラス−、
エナメル−もしくはポリエチレン撹拌容器中で行うこと
ができる。初めに弱い液状の溶液もしくは懸濁液が得ら
れ、この液状物は次第に粘稠化ないしはペースト化し、
かつ、なおポンプ輸送可能なこの状態で、水及び過剰量
の酢酸を除去するために乾燥装置中に輸送することがで
きる。著しく有利には反応を高速の真空強力ミキサー中
で実施することもでき、さらにこのミキサー中で後続の
乾燥を行うこともできる。このようにして既に、粒度1
〜3mmの丸い粒状の粒状物が得られ、この場合、場合
によっては生じた微細含量を引き続いての篩分けによっ
て除去することができ、かつ場合によってはさらなる粗
砕方法を与えることができる。有利には、生成物の粒度
のより良好な調整が可能である乱流ミキサー(粒度調整
可能な混合ミル)を使用することもできる。
【0026】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物を製造するための方法の著しく有利な別の態様の
場合には該方法では、引き続いての乾燥の前にペースト
状アセチルペルオキシボラート化合物もしくは中間乾燥
によって得られた該化合物が不活性溶剤で洗浄される。 この洗浄に有利な溶剤は、殊に低級アルコール、例えば
C1〜C3−アルコール(メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール)又はこれらのアルコー
ルと酢酸とのエステルである。低級アルコール群からは
殊にエタノールが有利であり、エステル群からは殊に酢
酸エチルエステルが有利である。上記方法によって特に
有利な生成物が得られる。また、完全に水不含である必
要はない工業用溶剤を洗浄に使用することもできる。
【0027】反応に引き続いてかもしくは場合によって
は中間乾燥及び洗浄の後に、通常粘稠な溶液、懸濁液も
しくはペーストの形で存在する反応混合物中に存在する
水並びに使用された酢酸の過剰量もしくは洗浄に使用さ
れた不活性溶剤の残量は自体公知の適当な方法で、例え
ば空気循環乾燥、真空乾燥、ドラム乾燥、噴霧乾燥又は
流動床乾燥等によって除去される。
【0028】この場合には乾燥はペルオキシ含有化合物
に適当でありかつ当業者に自体公知である条件下で実施
され、この場合、守るべき条件、殊に乾燥温度はそれぞ
れの乾燥方法及び生成物のそれぞれの滞留時間に従った
【0029】このようにして噴霧乾燥によって、有利に
はより大量の生成物量を得るのにも適当である、生成物
を得るための迅速かつ節約的な方法が提供された。噴霧
乾燥のために、反応の際に得られた粘稠な溶液もしくは
懸濁液を直接噴霧乾燥することもできるし、反応の際に
得られたペーストを場合によっては噴霧可能な懸濁液に
移行させた後に噴霧乾燥することもできる。ペーストか
らの噴霧可能な懸濁液への移行は、不活性溶剤が上記の
洗浄工程にも使用されたのと同様に不活性溶剤の添加、
例えば酢酸エチルエステルの添加によって行われる。そ
れ自体としてはいずれの噴霧乾燥方法も使用することが
でき;例えば通常の噴霧乾燥機(「SD」)又は特殊な
乾燥機、例えば、懸濁液への移行を伴わないペーストの
乾燥にも適当であるスピン−フラッシュ乾燥機及びまた
流動床噴霧乾燥機(「FSD」)ないしは流動床噴霧粗
砕機(「FSG」)を使用することができ、この場合、
後者2つの流動床噴霧乾燥機及び流動床噴霧粗砕機は生
成物の乾燥の他に必要に応じて乾燥工程との関連で、該
工程に結合した、生成物の粗砕を可能にする。乾燥温度
(排気温度)は生成物の滞留時間に従い、かつ噴霧乾燥
機中での短い滞留時間では約80〜130℃、特に95
〜115℃であり;例えば流動床噴霧粗砕機(FSG)
中での比較的長い滞留時間では乾燥温度は50〜90℃
である。
【0030】本発明によるアセチルペルオキシボラート
は別の方法で空気流中で、例えば流動床−もしくは空気
循環乾燥機中で乾燥することもできる。この場合には乾
燥温度は通常30〜80℃であり、かつ特に温度40〜
60℃である。別の方法は、殊に、生成物中の分離可能
な過酢酸の含量についての著しく高い収量が生じる真空
乾燥である。真空乾燥の場合の乾燥温度は、水流真空中
ないしは圧力約15〜100ミリバールで30〜80℃
、特に40〜60℃である。
【0031】種々の乾燥方法を相互に組み合わせること
も可能であり、このことは、生成物が不活性溶剤を用い
た洗浄のために中間乾燥されるべき場合には殊に有利で
あることができる。このようにして生成物を、例えば真
空乾燥によって先ず所望の程度にまで前乾燥することが
でき、引き続き、場合によっては不活性溶剤で洗浄する
ことができ、かつ引き続き空気流中で、例えば流動床−
もしくは空気循環乾燥機中で上記の通り生成物を乾燥す
ることができる。
【0032】さらに、特殊な装置中では、エダクトの反
応、生じた生成物の粗砕及び最終−ないしは中間乾燥を
「ワンポット方法」と同様に、粗砕に適当な真空ミキサ
ー、例えば真空強力ミキサー中で実施することが可能で
ある。
【0033】本発明によるアセチルペルオキシボラート
を製造するための上記の変法b)の著しく有利な態様に
おいて、硼素酸素化合物と前形成された過酢酸溶液との
反応は特別に装備されたミキサー中で、より短い反応時
間及び結晶時間で既にアセチルペルオキシボラートの粒
状物が得られる程度に行なわれる。固形アセチルペルオ
キシボラート化合物を得るための上記方法は、変法b)
に従って、回転混合装置及び粉砕型混合補助装置、冷却
及び加熱のための熱交換装置並びに真空装置で装備され
ており、この場合、少なくとも粉砕型混合補助装置がフ
ルード数Fr>1、特にFr>>1を示しているミキサ
ー中で、 b1)  前形成された、酢酸中の過酢酸の溶液と水貧
有硼素酸素化合物が、温度が約40℃を上回らない程度
に相互に反応し、 b2)  アセチルペルオキシボラートからの種結晶が
添加され、かつ b3)  混合下で約45℃までの温度でアセチルペル
オキシボラートのペーストが形成され、 b4)  該ペーストに場合によっては滑剤が添加され
、かつ該ペーストが真空中で生成物温度約60℃まで、
特に35〜55℃で粒状アセチルペルオキシボラートが
形成されるまで前乾燥され、この場合、上記の前乾燥の
経過中に、十分に前乾燥されたアセチルペルオキシボラ
ートのペーストの分解が開始する際の転移段階(Umb
ruchphase)を経た後の短い時間、粉砕型混合
補助装置のスイッチが入れられ、かつ引き続き工程b5
)の際にb5.1)  前乾燥されたアセチルペルオキ
シボラートが常圧及び生成物温度約80℃まで、特に約
60℃までで完全に後乾燥され、かつその後に篩分けに
よってアセチルペルオキシボラートの所望の粒子画分が
分離されるか又は b5.2)  先ず、前乾燥されたアセチルペルオキシ
ボラートの篩分けによってアセチルペルオキシボラート
の所望の粒子画分が粗大分及び/又は微細分から分離さ
れ、かつその後に所望の粒度を有する画分のみが常圧で
生成物温度約80℃まで、特に約60℃までで完全に後
乾燥され、このことによってアセチルペルオキシボラー
トが、流し込み可能な固形粒状物の形で得られるを示す
【0034】変法b)の上記態様の場合には硼素酸素化
合物と過酢酸との反応は特別に装備された真空ミキサー
、例えば真空乱流ミキサーないしは真空強力ミキサー中
で実施され、このミキサーは、1より大きなフルード数
、有利にはむしろ1よりはるかに大きなフルード数を示
す、高速回転する混合−もしくは粉砕装置を少なくとも
1つ有し、この場合、大きなフルード数は殊に下記の転
移段階の後に粒状物形成にとって重要である。この場合
にはフルード数は、強制循環ミキサー中での物質の運動
に対する判断基準であり、かつ秩序特性値(Ordnu
ngskenngroesse)として慣性力と重力と
の相互作用を示す。 従ってフルード数Frは、混合過程の特性決定ないしは
ミキサーの種類の分類に用いられ;フルード数はFr=
Rw2/gと定義され、この場合、それぞれ次の意味を
表す:R=混合元素の外半径、w=角速度、g=重力加
速度。使用される種類のミキサーは反応中及び乾燥中の
温度制御のために、冷却並びに加熱を行なうことができ
る熱交換装置を備えていなければならない。例えばミキ
サーは、冷却及び加熱に適当な二重ジャケットで装備さ
れていてもよい。この場合に使用されるミキサーは、鋤
刃型ミキサー(Pflugscharmischer)
もしくは羽根型ミキサーと同様に形成されていてもよい
回転装置の他に付加的に粉砕のための高速回転混合補助
装置を備えており、この補助装置は、例えばディスクミ
ルと同様に形成されている。従って、使用される種類の
ミキサーは生成物の混合、粉砕及び丸みつけ並びに真空
乾燥に一様に適当である。従って反応、結晶化、乾燥及
び粗砕を1つの装置中で実施することができる(ワンポ
ット方法)。
【0035】変法b)の上記態様による反応の場合には
ミキサー中の過酢酸溶液は、粉末もしくは粒状物の形の
固形硼素酸素化合物と反応させられる。この場合には過
酢酸並びに硼素酸素化合物は水を減少された形で使用さ
れ、この場合、前形成された過酢酸溶液中にこれらのエ
ダクトと一緒に導入された水分を、無水酢酸の添加によ
って容易に過酢酸を得ている間に減少させることができ
る。このために無水酢酸は、過酢酸を得るために使用さ
れたエダクトの水分に対してほぼ等モル量までで添加さ
れる。前形成された過酢酸溶液と同様に、使用される硼
素酸素化合物も水を減少された形で反応混合物中に導入
される。従って、水貧有ボラックス−ヒドラート、殊に
例えばNa2B4O7・(H2O)0−3を満たしかつ
硼素含量約17〜21重量%を示すボラックス−ヒドラ
ートが有利であり;このことは形式的な水和水含量0〜
3モルに相応し、この場合、水はNa2B4O5(OH
)4中の構造水より2モル少ない量で結合している。形
式的な水和水含量約1〜2モルを有するボラックス−ヒ
ドラートが特に有利である。
【0036】上記変法による真空ミキサー中での本発明
によるアセチルペルオキシボラートの形成にとって、過
酢酸溶液と硼素酸素化合物からの反応混合物に工程b2
)の際にアセチルペルオキシボラートからの種結晶を添
加されることは重要なことである。このことによって反
応時間及び結晶化時間は有利に短縮される。従って、工
程b2)によるアセチルペルオキシボラートからの種結
晶の添加は、工程b1)による硼素酸素化合物と過酢酸
溶液の反応中に既に行なうこともできるし、該反応に引
き続いて初めて行なうこともできる。b2)のための種
結晶として、各アセチルペルオキシボラート自体を使用
することができ;例えば、後からつけ加えられる処理工
程の際に篩分けによってアセチルペルオキシボラートの
所望の粒子画分から分離されるアセチルペルオキシボラ
ートの粗大分及び/又は微細分(過大粒子及び/又は過
小粒子)が使用することができる。過大粒子及び/又は
過小粒子を含むアセチルペルオキシボラートの粒子画分
の無制限の返送によって、使用粗製生成物の有利かつ完
全な利用を保証することができる。
【0037】種結晶の添加量は篩分けから生じた過小−
ないしは過大粒子の量に従い、かつこの量に従うことは
重要ではない。反応時間及び結晶化時間への明らかな作
用は、工程b1)の際の反応混合物に対して少なくとも
約2重量%からの量での添加によって生じる。2重量%
より少ない添加量の場合には、より長い反応時間及び結
晶化時間を許容しなければならない。
【0038】上記の反応及び種結晶の添加の後に、工程
b3)の際に反応混合物から混合下で約45℃までの温
度、特に約35〜40℃の温度で結晶化が進行すること
によってアセチルペルオキシボラートのペーストが生じ
る。このペーストから、工程b4)の際に穏やかな真空
乾燥によって場合によっては滑剤の添加下で溶剤の大部
分及びその他の液体成分が除去される。真空乾燥は、例
えば圧力約10〜100ミリバールで実施される。この
場合には生成物温度は約60℃まで、特に35〜55℃
に調整される。このことによって溶剤(酢酸)は生成物
に著しく穏やかな条件下でアセチルペルオキシボラート
−ペーストから除去することができ、かつ、前形成され
る過酢酸溶液の製造に返送することができる。真空乾燥
の進行中に溶剤含量は減少し、アセチルペルオキシボラ
ートからのペーストは塑性状態に移行し、さらにその粘
性は真空乾燥中に増大する。この場合にはしばらく後に
粒状物形成に重要な段階、転移段階が達成され、この場
合、その後に生成物の粘性はさらに著しく上昇する。こ
の転移段階の開始を、例えばミキサーの電流消費が明ら
かに上昇することに基づいて識別することができる。こ
の転移段階の進行中にアセチルペルオキシボラートは粘
稠塑性塊状物の状態から、固形だがしかしミキサーでな
お混練可能な生成物の状態に移行する。転移段階の最後
に、ミキサーによって、混練可能なペーストの分解下及
び今や脆いアセチルペルオキシボラート生成物の形成下
でアセチルペルオキシボラートの固形だがしかしなお混
練可能な該状態は打破され、このことによって転移段階
は経過終了している。転移段階の経過終了後、即ち上記
の打破の後直ちに粉砕型混合補助装置、特にディスクミ
ルのスイッチを数分の短い時間入れなければならない。 この時間は所望の粉砕の程度に従い、かつ殊に約10分
間まで可能である。粉砕型混合補助装置の作用は、粒子
形態及び粒度の調整に関する粒状物形成にとって重要で
ある。この場合には、場合によっては滑剤を添加するこ
とによって転移段階中のエネルギー必要量が減少され、
かつ転移段階の進行によって最終的に粉砕が簡易化され
る。上記方法の場合には、酸化安定でありかつエダクト
ないしは生成物と相容性である、いずれの滑剤もそれ自
体としては使用することができる。例えば脂肪酸金属塩
、殊に、有利には分枝鎖状でありかつ炭素原子を18個
まで、特に16〜18個有することができる、より長鎖
の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類
金属塩は適当である。ステアリン酸の塩が特に有利であ
ると判明している。有利には、上記の脂肪酸金属塩とし
て元素の周期律表の第2周期及び第3周期のアルカリ金
属及び/又はアルカリ土類金属の脂肪酸金属塩、しかし
殊にナトリウム、カリウムもしくはマグネシウムの脂肪
酸金属塩が使用される。全く特に有利には脂肪酸金属塩
としてステアリン酸マグネシウムが本発明による上記方
法に使用される。この場合には滑剤は、工程b3)で得
られたアセチルペルオキシボラート−ペーストに工程b
4)の前乾燥の開始時に5重量%まで、特に0.2〜1
重量%の量で添加され;この場合には量の記載は工程b
1)の際の反応混合物に対するものである。
【0039】工程b4)による前乾燥の後に固形アセチ
ルペルオキシボラート粒状物が得られ、この粒状物は液
体成分、例えば酢酸及び/又は水をなお約10重量%ま
で含有することができる。残留液体成分の完全な除去の
ために粒状物は、より強い乾燥条下でさらに別の乾燥工
程で後乾燥されなければならず、それというのも真空条
件下での十分な乾燥は著しく時間を浪費するものであり
、かつ必要とされる乾燥度を達成しないからである。 後乾燥によって生成物の安定性は明確に積極的に影響を
受けている。
【0040】従って、前記の第1の乾燥工程、即ち工程
b4)による真空中での前乾燥の後に、工程b5)の際
に第2の乾燥工程、殊に例えば自然乾燥が引き続く。こ
の場合には、工程b4)からのアセチルペルオキシボラ
ート生成物の乾燥物は常圧下で生成物温度80℃まで、
しかし特に約60℃までで、残留液体成分(例えば酢酸
、水)が生成物から完全に除去されるまで後乾燥される
。この場合には工程b5)の際の後乾燥を2つの変法で
実施することができる。第1の変法b5.1)の場合に
は、工程b4)の際の真空乾燥からのアセチルペルオキ
シボラート生成物は先ず、例えば自然乾燥によって完全
に後乾燥され、かつその後で初めて篩分けによってアセ
チルペルオキシボラートの所望の粒子画分が分離される
。第2の変法b5.2)の場合には先ず、工程b4)の
際に前乾燥されたアセチルペルオキシボラート生成物の
篩分けによってアセチルペルオキシボラート粒状物の所
望の粒子画分が分離され、その後に所望の粒度を有する
該画分のみが、例えば自然乾燥によって完全に後乾燥さ
れる。引き続き、過大粒子及び/又は過小粒子(粗大分
及び/又は微細分)を含むアセチルペルオキシボラート
粒状物の、分離された画分を、有利に工程b2)のため
の結晶核として製造処理工程に返送することができる。 自然乾燥は、例えばそれ自体として公知技術水準におけ
る常法で、有利には流動床中の乾燥によって実施するこ
とができる。変法b5.1)の際には、真空ミキサーが
付加的に乾燥用空気の供給及び排気の導出のための装置
で装備されている場合には、場合によっては既に真空ミ
キサー中で引き続いての乾燥を実施することもできる。
【0041】本発明の変法b1)〜b5)によるアセチ
ルペルオキシボラートの製造方法は、著しい利点を有し
ている。殊に該方法によって、アセチルペルオキシボラ
ート形成のための反応時間を別の方法よりも著しく短縮
することが可能となる。2工程乾燥によって、生成物に
穏やかな条件下で反応生成物からの液体成分、例えば酢
酸及び水の完全な除去が可能となる。この場合には、先
ず真空乾燥の穏やかな条件下で液体成分の大部分が除去
され、一方、第2乾燥工程の厳しい条件下で約10重量
%までのもはや比較的僅かな液体成分の含量のみが完全
除去される。このことによって、著しく安定でありかつ
貯蔵可能である生成物が得られる。さらに生成物は既に
粒状物の形で生じ、従って別の構造粒状化(Aufba
ugranulationen)は無用である。従って
該生成物を直接、場合によっては被膜で被覆した後に別
の使用に供給することができる。
【0042】従って、前記の方法及び変法によって本発
明によるアセチルペルオキシボラート化合物を有利に製
造することができる。本発明による化合物は、上記製造
方法の場合には通常無色の粉末としてかないしは場合に
よっては既に無色の粒状物として生じ、かつ自体公知の
方法でそれぞれ意図された使用のために後加工すること
ができる。該化合物は、例えば自体公知の方法で粗砕−
もしくは凝集方法によって有利な使用形態、例えば、所
望の粒子画分等のストランド切片、ペレット、シェル、
練炭状物、タブレット又は粒状物に後加工することがで
きる。アセチルペルオキシボラート化合物から粗砕もし
くは凝集によって得られた生成物を付加的に自体公知の
コーティング方法によって被膜で被覆することができる
。粒状物、凝集物又はタブレットの製造の際にそれ自体
としてこれらの製造に常用の助剤、例えば結合剤、滑剤
、爆破剤、安定剤等を使用することができる。さらに、
本発明による、アセチルペルオキシボラート化合物から
の生成物は、一定の使用のために湿度に対する保護のた
めに付加的にフィルム、例えば常用の家庭用ポリエチレ
ンフィルム中にヒ−トシールすることができ;このこと
によって一致した計量を簡易化することができるため、
このヒ−トシールは殊に漂白剤への使用(例えばドライ
ブリーチ、しみ抜き剤(Fleckensalz))又
は消毒剤への使用に有利である。
【0043】本発明によるアセチルペルオキシボラート
化合物は一連の利点を有している。このようにして該化
合物は過酢酸分離物質として、困難な汚れ、例えば赤ワ
イン又はお茶に対しても卓越した漂白成果を示し、この
場合、この漂白成果はDPDDA系の漂白成果に匹敵す
るばかりではなく、常用のペルボラート/TAED系の
漂白成果を明らかに凌駕している。高い漂白成果は液体
洗剤中でも達成され、かつ自体常用のしみ抜き剤(ペル
ボラート/TAED系)と比較しても達成される。さら
に、本発明による化合物からの漂白作用物質、即ち過酢
酸は、自体常用のペルボラート/TAED漂白剤系から
の場合より迅速な使用が可能である。さらに本発明によ
るアセチルペルオキシボラートは、消毒剤としての使用
の場合に利点を示す。本発明による化合物はその殺微生
物作用において過酢酸に相応するが、しかし、該化合物
はその固形の形態のために過酢酸よりも有利である。こ
のようにして本発明による化合物は上記使用目的のため
に、例えばタブレット又は分配された粒状物の分包とし
て容易に分配することができる。
【0044】また、本発明によるアセチルペルオキシボ
ラート化合物の粒状物は、(例えばフィルム中にヒ−ト
シールされたか又は上に貼付けられたフィルムで密閉さ
れている、深絞り成形された1回分容器中の)分配され
たしみ抜き剤ないしは漂白剤として使用する場合に、殊
に液体洗剤と一緒に使用する場合に利点を示す。さらに
、液体洗剤と一緒の使用の場合には該漂白剤は回分的に
洗濯工程に別々に漂白剤不含液体洗剤に添加することが
できる。
【0045】次に、本発明を例につき詳説するが、しか
しながら、本発明はこの例の範囲内で限定されるもので
はない。使用された略語の意味は次の通りである:PE
S=過酢酸;IR=赤外線分光分析;NMR=核共鳴分
光分析;CP/MAS=交差分極/マジック角回転;D
SC=差動走査熱量法(示差熱量測定);ボラックスB
:Na2B4O7・(H2O)2−3、空気循環炉中で
150℃での2工程乾燥によってボラックスA=Na2
B4O7・10H2Oから得られた。
【0046】ボラックスC:Na2B4O7・(H2O
)0−1、400℃での付加的な1工程乾燥によってボ
ラックスBから得られた。
【0047】PBS−1=ナトリウムペルボラート−モ
ノヒドラート;Oa=活性酸素;DPDDA=ジペルオ
キシドデカンジ酸;TAED=テトラアセチルエチレン
ジアミン;PBS−4=ナトリウムペルボラート−テト
ラヒドラート;PCS=ナトリウムペルカルボナート;
Oa=活性酸素。
【0048】
【実施例】例  1:ナトリウムペルボラート−モノヒ
ドラート10g(活性酸素15重量%)を酢酸30g(
96重量%)と撹拌容器中で撹拌下で35℃で20時間
で均質ペーストの粘稠度になるまで反応させ、かつ引き
続き、水流ポンプによる真空中で40℃で2時間乾燥し
た。(反応成分のモル比1:5)乾燥物質として、次の
組成及び次の性質を有する白色の粉末の形のアセチルペ
ルオキシボラート15gが得られた。
【0049】活性酸素含量:3.5重量%水に遊離可能
なPESの含量:16重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:0.2重量%例  2:ナトリウムと硼素と活性
酸素とのモル比が0.6:1:1.1であるナトリウム
ペルオキソボラート40gを酢酸120g(96重量%
)と撹拌下で30℃で20時間で反応させてペーストに
変換した。この後に反応混合物中のNa:B:Oa:酢
酸のモル比は0.6:1:1.1:4であった。引き続
き、該反応混合物を40℃で真空中で乾燥した。
【0050】乾燥物資として、次の組成及び次の性質を
有するアセチルペルオキシボラート69gが得られた。
【0051】活性酸素含量:6.4重量%水に遊離可能
なPESの含量:25重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:2.4重量%DSC:約160℃で吸熱ピーク(
最大値)約178℃で発熱ピーク(最大値) 例  3:ボラックスC30g(硼素20.6重量%)
を酢酸137g(99.8重量%)及び過酸化水素23
g(85重量%)と0.5:1:0.97:3.92で
あるNa:B:Oa:酢酸のモル比で撹拌下で30℃で
15時間で反応させてペーストに変換した。引き続き、
該反応混合物を40℃で水流真空中で乾燥した。
【0052】乾燥物資として、次の組成及び次の性質を
有するアセチルペルオキシボラート73gが得られた。
【0053】活性酸素含量:6.1重量%水に遊離可能
なPESの含量:26.1重量%水に遊離可能なH2O
2の含量:1.2重量%IR(KBr、cm−1):1
748;166013C−CP/MAS−NMR:18
.6ppmDSC:約150℃で吸熱ピーク(最大値)
約180℃で発熱ピーク(最大値) (約215℃で付加的な発熱ピーク) 例  4: a)  前形成された過酢酸を得た。このために酢酸1
70g(99.8重量%)及び85重量%の過酸化水素
30gを濃硫酸1gの添加下で35℃で1.5時間撹拌
した。過酢酸含量24.5重量%及び遊離過酸化水素の
残留含量1.4重量%を有する、前形成された過酢酸溶
液200gが得られた。
【0054】b)  a)で得られた過酢酸溶液150
gをボラックスC(硼素20.9重量%)24gと、N
a:B:PESのモル比0.5:1:1に相応して反応
させて均質懸濁液に変換し、かつ引き続き40℃で水流
真空中で乾燥した。
【0055】乾燥物資として、次の組成及び次の性質を
有するアセチルペルオキシボラート55gが得られた。
【0056】活性酸素含量:6.6重量%水に遊離可能
なPESの含量:28重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:1.6重量%例  5:例4a)で得られた過酢
酸溶液40gをボラックスC(硼素20.9重量%)2
0gと、Na:B:PESのモル比0.5:1:0.5
に相応して35℃で3時間で反応させてペーストに変換
した。得られたペーストを吸引濾過器でエタノール各5
0mlを用いて2回洗浄した。引き続き、空気循環乾燥
室内で50℃で2.5時間乾燥した。
【0057】乾燥物資として、次の組成及び次の性質を
有するアセチルペルオキシボラートが著しく安定した白
色の粉末の形で得られた。
【0058】活性酸素含量:6.1重量%水に遊離可能
なPESの含量:28重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:0.4重量%IR(KCl、cm−1):174
8;166113C−CP/MAS−NMR:18.5
ppmDSC:約160℃で吸熱ピーク(最大値)約1
72℃で発熱ピーク(最大値) (約215℃で付加的な発熱ピーク) 例  6:先ず、ナトリウムと硼素のモル比が0.6:
1でありかつ硼素と活性酸素のモル比が1:1.1であ
るナトリウムペルオキソボラート40g(活性酸素含量
20重量%)及び酢酸(96重量%)120gを撹拌下
で30℃で20時間反応させて均質なペーストに変換し
た。従って、反応混合物中のNa:B:Oa:酢酸のモ
ル比は0.6:1:1.1:4.2であった。引き続き
、得られたペーストを酢酸エチルエステル100mlの
添加によって噴霧可能な懸濁液に変換し、その後でこの
懸濁液を噴霧乾燥機中で排気温度100〜105℃で噴
霧させた。
【0059】噴霧物資として、次の組成及び次の性質を
有する乾燥アセチルペルオキシボラートが得られた。
【0060】活性酸素含量:6.6重量%水に遊離可能
なPESの含量:25重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:2.8重量%DSC:約152℃で吸熱ピーク(
最大値)約170℃で発熱ピーク(最大値) 例  7:例4a)により得られた過酢酸溶液61.4
gをボラックスB(硼素16.3重量%;ボラックス−
トリヒドラートに相応する約3個の水和水)20gと、
Na:B:PESのモル比0.5:1:0.67に相応
して35℃で3時間反応させてペーストに変換した。引
き続き、ペーストを酢酸エチルエステル150mlを用
いて噴霧可能な懸濁液に変換し、その後でこの懸濁液を
噴霧乾燥機中で排気温度100〜110℃で噴霧させた
【0061】噴霧物資として、次の組成及び次の性質を
有するアセチルペルオキシボラートが得られた。
【0062】活性酸素含量:4.6重量%水に遊離可能
なPESの含量:21.5重量%水に遊離可能なH2O
2の含量:0.1重量%DSC:約150℃で吸熱ピー
ク(最大値)約175℃で発熱ピーク(最大値) 例  8:例4a)により得られた過酢酸溶液30.3
gにボラックスC(硼素20.8重量%)10gを添加
し、かつ35℃で3時間撹拌した。引き続き、得られた
懸濁液に酢酸エチルエステル100mlを添加し、かつ
常用の噴霧乾燥機中で排気温度115℃で噴霧させた。
【0063】噴霧物資として、次の組成及び次の性質を
有する乾燥アセチルペルオキシボラートが得られた。
【0064】活性酸素含量:5.7重量%水に遊離可能
なPESの含量:25重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:1重量%DSC:約140℃で吸熱ピーク(最大
値)約170℃で発熱ピーク(最大値) 例  9: a)  先ず工業用酢酸(96重量%)84重量部、過
酸化水素(85重量%)15重量部及び濃硫酸1重量部
から混合物を得、この混合物を35℃で約1.5時間撹
拌した。引き続き、該混合物に無水酢酸(全体量に対し
て17重量部)を添加し、かつ35℃でさらに1時間撹
拌した。このようにして得られえた、前形成された過酢
酸溶液は過酢酸22重量%、酢酸71重量%、過酸化水
素0.5重量%及び水6.5重量%を含有していた。
【0065】b)  前もって得られた過酢酸溶液をボ
ラックスB(硼素18重量%)と、硼素:過酢酸モル比
1:0.55で40℃で3時間反応させた。ペースト状
ないし固形の生成物が得られ、引き続き、この生成物か
ら回転蒸発器での乾燥によって、水に遊離可能な過酢酸
を28重量%含有するアセチルペルオキシボラートが得
られた。その他の分析データは、例4に記載された生成
物の分析データに相応していた。
【0066】例  10:例9a)により前形成された
過酢酸溶液3290gをボラックスB(硼素18.3重
量%)1000g及び1,1−ヒドロキシエタンジホス
ホン酸(H2O中の60重量%)35gと、真空強力ミ
キサー中で常圧下で35℃で4時間反応させてペースト
に変換した。引き続き、ペーストを上記ミキサー中で真
空中で50℃で1時間乾燥した。この場合には該ペース
トを粒径約1〜3mmの粒状物に粗砕した。この後なお
、得られた粒状物を空気循環乾燥室中で50℃で3時間
、後乾燥した。次の組成及び次の性質を有する、さらさ
らした乾燥粒状物が得られた。
【0067】活性酸素含量:5.6重量%水に遊離可能
なPESの含量:26重量%水に遊離可能なH2O2の
含量:0.2重量%DSC:約167℃で吸熱ピーク(
最大値)約181℃で発熱ピーク(最大値) 例  11:PES25重量%及びH2O21.8重量
%という組成の、前形成された過酢酸282gを撹拌下
で酸化硼素(B2O3)64.4gと酢酸ナトリウム7
6.7gからの混合物に添加した。反応混合物中におけ
るNa:B:PESのモル比は0.5:1:0.5であ
った。反応温度を35℃に維持した。1時間後にペース
トが得られ、このペーストを先ず水流真空中で40℃で
2時間乾燥し、かつ引き続き、50℃でなお1時間乾燥
した。得られたアセチルペルオキシボラートは、水に遊
離可能なPESの含量27重量%を示した。
【0068】例  12:安定性の検査のために、例1
〜11で得られた生成物の乾燥安定性を検査した。乾燥
安定性の測定のために、検査すべき試料を第1表に記載
された条件下に置き、かつその後に、分解によって規定
される、過酢酸からの活性酸素の損失を調べた。
【0069】活性酸素含量の測定を、第1表に記載され
た処理の前後に自体公知の滴定方法によって行なった。 第1表には条件についての一覧及び得られた結果が示さ
れている。
【0070】 第1表  安定性試験  例12 例                  試験条件  
                      アボッ
クス(Avox)                 
                         
          損失%────────────
──────────────────────   
 a)乾燥室中の開放貯蔵   1                60℃/4週
間                    6  2
                60℃/4週間  
                  5  3   
             60℃/4週間     
             15  9       
         60℃/5週間         
           5  9          
      60℃/6週間            
      16    b)高められた温度での短時
間安定性  5                10
0℃/1時間                  4
.4  6                100℃
/1時間                11  7
                100℃/1時間 
                 8  8    
            100℃/1時間     
           1010          
      100℃/1時間           
       5PBS−1*         10
0℃/1時間                  7
〜10(比較)     c)蓋をされたポリエチレン容器中での貯蔵 
 2                20℃/420
日                13  5   
             20℃/205日    
              9  6       
         20℃/337日        
        1410             
   20℃/120日              
    1.8(*H2O2からの活性酸素) 例  13:全温度洗剤中の漂白剤(a)及び、漂白作
用をもつ洗濯添加剤(b)としての本発明によるアセチ
ルペルオキシボラート化合物の作用を、例示的な試験汚
れによって常用の漂白剤系と比較して検査した。
【0071】洗濯試験をリニテスト(Linitest
)型実験室装置又は一般に市販されているミーレ  セ
ンサ−エレクトロニク  W  784(Miele 
Sensor−Elektronik W 784)型
フロントローダー式家庭用洗濯機中で実施した。洗濯温
度は40℃又は60℃であった。試験的な汚れが付着し
た織物を、副充填物としての白色の織物タオル各2kg
の添加下で洗濯した。
【0072】試験用織物として、お茶もしくは赤ワイン
で全面的に汚された、商業的に入手可能な次の織物製品
切片を使用した: ―  試験用織物  WFK  お茶  106;お茶
の汚れが付着した、クレ−フェルト・クリーニング研究
所(Waeschereiforschung Kre
feld)の純木綿製試験用織物;―  試験用織物 
 EMPA  赤ワイン  114;赤ワインの汚れが
付着した、サン・ガレン 連邦マテリアル試験及び研究
所(die eidgenoessische Mat
erialpruefungs− und versu
chsanstalt in St. Gallen)
(スイス)の純木綿製試験用織物。
【0073】さらに自ら準備した試験用織物を使用した
: ―  試験用織物  BW/PE;お茶による試験的な
汚れ(BW/PE  お茶)もしくは赤ワインによる試
験的な汚れ(BW/PE  赤ワイン)が付着した1平
方メートル当りの重量240gの木綿/ポリエステル(
50/50)からの混紡織物製品。
【0074】洗剤成分として、購入可能な商品である、
活性酸素担体不含、ホスフェート不含かつゼオライト含
有の基礎粉末、一般的に市販されている活性酸素含有の
銘柄全温度洗剤及び一般的に市販されている液体洗剤を
使用した。使用量は製造業者により推奨される計量に従
った。洗剤成分に、本発明による漂白剤を添加するか又
は、比較のために常用の漂白剤系を添加した。本発明に
よる化合物の計量及び比較物質の計量を等しい重量(重
量−等量)で行なうか又は使用した活性酸素含量に対し
て等しい量(Oa−等量)で行なった。比較物資として
次の漂白剤系を使用した: ―  完全配合された全温度洗剤中のナトリウムペルボ
ラート−テトラヒドラートの平均含量20重量%及びT
AEDの平均含量4重量%を有する通常の配合による、
過酢酸を現場発生させるためのナトリウムペルボラート
−テトラヒドラート/TAED; ―  常用の固形ペルカルボン酸に対する例としてのD
PDDA(ジペルオキシドデカンジ酸);―  ナトリ
ウムペルカルボナートもしくはナトリウムペルボラート
−モノヒドラート及びTAEDを基礎とするしみ抜き剤
【0075】洗濯結果として、それぞれ10回の個々の
測定からの平均値としての%における脱色度を確認し、
この場合、汚されていない比較用織物を100%とし、
洗濯されなかった汚された織物を0%とした。標準とし
ての硫酸バリウムに対して光波長456nmでの規約反
射率測定装置を用いた輝度測定によって脱色度を測定し
た。次に総括された結果が得られた。
【0076】a)  全温度洗剤中の本発明による化合
物の作用 次の第2表に総括された洗濯試験及び洗濯結果について
は、本発明による化合物及び比較物質を、一般的に市販
されている、活性酸素担体をもたないホスフェート不含
基礎粉末洗剤中に導入した。
【0077】 第2表  洗濯試験、例13a) No.       漂白剤 条件       %で
の織物の脱色度                  
                      BW 
           BW/PE    タイプ  
    相対量              お茶1 
 赤ワイン2  お茶3  赤ワイン4───────
─────────────────────────
───A1  PBS−4/TAED  Oa−等量 
 40℃、   34   −−       −− 
  23                     
      洗濯機A2  DPDDA       
  〃         〃     38   −−
       −−   29A3  アセチルヘ゜ル
       〃         〃     42
   −−       −−   28    オキ
シホ゛ラート B1  DPDDA       重量−等量  60
℃、   25   22       13    
 8                       
    洗濯機B2  アセチルヘ゜ル       
〃         〃     47   34  
     36   22    オキシホ゛ラート C1  −          −         
60℃、   22   12       −−  
 −−                      
     リニテストC2  PCS        
 重量−等量    〃     27   18  
     −−   −−C3  PBS−4/TAE
D    〃         〃     27  
 18       −−   −−C4  アセチル
ヘ゜ル       〃         〃    
 52   32       −−   −−   
 オキシホ゛ラート C5  アセチルヘ゜ル     対C2      
 〃     39   24       −−  
 −−    オキシホ゛ラート    Oa−等量A
1、A2、B1、C1〜C3=公知技術水準;A3、B
2、C4及びC5=本発明による 1試験用織物  WFK  お茶  1062試験用織
物  EMPA  赤ワイン  1143自ら用意した
試験用織物  木綿/ポリエステル(50/50)お茶
の汚れ付き 4自ら用意した試験用織物  木綿/ポリエステル(5
0/50)赤ワインの汚れ付き b)  漂白作用をもつ洗濯添加剤としての本発明によ
る化合物の作用 第3表に総括された洗濯試験及び洗濯結果については、
本発明による化合物及び比較物質を、次の洗剤成分中に
導入した: W=一般的に市販されている完全配合された銘柄洗剤(
漂白剤成分含有); F=一般的に市販されている液体洗剤。
【0078】例  14:本発明によるアセチルペルオ
キシボラート化合物を、その消毒作用について、殊に殺
微生物作用について試験した(DLG−懸濁液試験)。 作用時間は2.5分間であり、撲滅率をインキュベーシ
ョン温度(20℃及び40℃)及びpH値に応じて確認
した。使用した試験微生物はクレブシエラ アエロゲネ
ス(Klebsiella aerogenes)、プ
ソイドモナス フルオレセンス(Pseudomona
s fluorescens)、スタフィロコクス ア
ウレウス(Staphylococcus aureu
s)、ストレプトコクス ファエサリス(Strept
ococcus faecalis)であった。
【0079】以下に総括された結果が得られた。pH値
2.0の場合には本発明によるアセチルペルオキシボラ
ートは濃度0.008%(80mg/l)で20℃で上
記4つの被試験バクテリアを2.5分間で確実に撲滅し
た。従って該化合物は、PESを約8.4%で含有しか
つH2O2約17重量%を含有する、それ自体一般的に
市販されている消毒剤よりも高い作用能力を有する。p
H値5.6の場合には被試験バクテリアを濃度0.01
重量%で確実に撲滅した。20℃から40℃に温度を上
昇させることによって殺微生物作用をなお極く僅かに高
めることができる。さらに別の一連の試験において試験
微生物としてプソイドモナス アエルギノサ(Pseu
domonas aeruginosa)も使用した。 この微生物を周囲温度で74mg/lの濃度で確実に撲
滅した。さらに、本発明によるアセチルペルオキシボラ
ートがバクテリアに対してばかりではなく、カビ及びウ
ィルスに対しても有効であることが見いだされた。
【0080】消毒試験の結果によって、本発明によるア
セチルペルオキシボラートが殊に酸性から中性までのp
H値範囲内において卓越した消毒剤であることが明らか
になった。従って本発明による化合物は例えば、臨床領
域、獣医学、畜舎消毒もしくは、例えばまた酪農衛生学
の領域での消毒に好適である。
【0081】 第3表  消毒作用をもつ添加剤としての作用、例13
b)No.     漂白剤添加剤       洗剤
  条件    %での織物の脱色度        
                         
               BW       B
W/PE    タイプ      相対量     
              お茶1  赤ワイン2 
  お茶3  赤ワイン4─────────────
──────────────────────D1 
 −          −         W  
  40℃、  33   20     22   
16                       
          洗濯機D2  しみ抜き    
Oa−等量  〃      〃    33   2
3     24   16    剤/PCS D3  アセチルヘ゜ル       〃      
 〃      〃    42   28     
31   23    オキシホ゛ラート E1  −          −         
W    60℃、  44   35     27
   16                    
             洗濯機E2  しみ抜き 
   重量−等量  〃      〃    50 
  41     37   24    剤/PCS E3  DPDDA         〃      
 〃      〃    49   40     
32   21E4  アセチルヘ゜ル       
〃       〃      〃    60   
44     48   27    オキシホ゛ラー
ト E5  アセチルヘ゜ル     E2のOa量   
〃      〃    57   39     3
9   23    オキシホ゛ラート    の40
%F1  −          −        
 F    40℃    30   19     
32   15                  
               リニテストF2  し
み抜き    −         〃      〃
    20   11     18    17 
   剤/PCS F3  アセチルヘ゜ル     F2のOa量   
〃      〃    49   30     4
8   28    オキシホ゛ラート    の33
%G1  −          −        
 F    60℃    22   18     
−−   −−                  
                リニテストG2  
しみ抜き    重量−等量  〃      〃  
    8     9     −−   −−  
   剤/PCS      G3  しみ抜き剤    〃       〃   
   〃    16   13     −−   
−−     PBS−1/TAED G4  アセチルヘ゜ル     対G2      
 〃      〃    34   26     
−−   −−     オキシホ゛ラート    O
a−等量G5  アセチルヘ゜ル     対G3  
     〃      〃    26   19 
    −−   −−     オキシホ゛ラート 
   Oa−等量D1、D2、E1〜E3、F1、F2
、G1〜G3=公知技術水準 D3、E4及びE5、F3、G4及びG5=本発明によ
る 1試験用織物  WFK  お茶  1062試験用織
物  EMPA  赤ワイン  1143自ら用意した
試験用織物  木綿/ポリエステル(50/50)お茶
の汚れ 4自ら用意した試験用織物  木綿/ポリエステル(5
0/50)赤ワインの汚れ 例  15: 使用物質:      −  次の物質から得られた、
PES21.4%、H2O2 1%を含有する過酢酸溶
液酢酸99%           :19kg過酸化
水素85%     :3.4kg無水酢酸     
        :3.2kg硫酸         
        :0.22kgテュルピナル SL (Turpinal SL)        :0.3
kg−  ボラックス(B=18.37%)     
   8.02kg −  アセチルペルオキシボラート−結晶核   2.
0  kg −  ステアリン酸マグネシウム          
   0.15kg (全ての%表示は重量%である) a)前形成される過酢酸 硫酸と反応させた過酢酸水素及び無水酢酸を同時にしか
し分離して、約25℃の温度を維持する程度で酢酸に添
加した。テュルピナル SL(1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸)の添加後にさらに1時間35℃
に加熱した。次の典型的な組成を有する水貧有過酢酸溶
液が得られた:PES  21.4重量%、H2O2 
 1重量%。
【0082】b)硼素粗製物質(=硼素酸素化合物)硼
素粗製物質を得るためにボラックスペンタヒドラートを
乾燥機中で分析測定された硼素含量が約18.4重量%
になるまで乾燥した。
【0083】c)アセチルペルオキシボラート例15の
a)及びb)で得られた粗製物質を一緒に、回転型混合
羽根(Fr>1)、回転型ディスクミル(Fr>>1)
及び冷却−/加熱ジャケットで装備されている真空乱流
ミキサー中で、篩分けから過小粒子及び過大粒子として
得られたアセチルペルオキシボラートと一つにし、かつ
35℃で反応させてペーストに変換した。反応時間は約
50分であった。真空乾燥の開始前にステアリン酸マグ
ネシウムを添加し、かつ生成物温度35〜55℃(ジャ
ケット加熱約60〜70℃で)及び50〜100ミリバ
ールの真空で過剰量の酢酸及び水を除去した。 混合羽根の周速は、反応中及び乾燥中約4m/秒(Fr
約9)であった。この乾燥中に粘性は転移段階に達する
まで増大した。この転換の間には混合羽根の周速は約1
.5m/秒(Fr約1.1)に低下した。転移段階の経
過終了後、即ち塊状物の分解開始とともに10分間ディ
スクミルのスイッチを入れた(周速約22m/秒、Fr
約700)。この場合には粒状物が形成された。引き続
き、混合羽根の周速4m/秒で、この生成物が流し込み
可能になるまで後乾燥した。
【0084】前記の第1の乾燥工程からの粒状物19k
gを粒度0.4〜5mmで篩分け、かつ微細分及び粗大
分(3.1kg)を後続のアセチルペルオキシボラート
製造に供給した。
【0085】このようにして篩分けられた生成物粒状物
を第2の乾燥工程の後乾燥に供給した。この場合には粒
状物を流動床中で自然乾燥によって約60℃の流動床温
度で1時間乾燥した。この場合には乾燥損失は約8〜1
0重量%であった。次の組成及び次の性質を有するアセ
チルペルオキシボラート粒状物約14.3kgが得られ
: ナトリウム                 :  
9.1重量%(酸滴定)硼素            
 :  9.6重量%(酸滴定)酢酸        
     :23.6重量%(酸滴定)過酢酸    
                 :26.5重量%
(ヨウ素滴定)H2O2              
       :  0.2重量%(セリウム滴定(c
erometrisch))溶解速度:3分後に97%
(2g/l、20℃、200rpm) 粒度分析: >2.5  mm:  3.4重量% >1.0  mm:39.4重量% >0.8  mm:18.4重量% >0.63mm:19.9重量% >0.4  mm:18.2重量% >0.4  mm:  0.7重量% 嵩密度:0.8kg/l 安定性測定(典型的な値;%=重量%):−  110
℃/15時間でのアボックス損失:9%−  20℃/
6か月での密閉容器中でのアボックス損失:1% −  40℃/4週間での密閉容器中でのアボックス損
失:2〜3%

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  固形アセチルペルオキシボラート化合
    物において、活性酸素含量が2〜8重量%であること及
    びアセチルペルオキシボラート化合物が水に溶解する際
    に遊離可能な含量が過酢酸については少なくとも10重
    量%、特に10〜30重量%であり、過酸化水素につい
    ては4重量%未満であることを特徴とする固形アセチル
    ペルオキシボラート化合物。
  2. 【請求項2】  アセチルペルオキシボラート化合物が
    水に溶解する際に遊離可能な過酸化水素の含量が3重量
    %未満、特に1.5重量%未満である、請求項1記載の
    アセチルペルオキシボラート化合物。
  3. 【請求項3】  アセチルペルオキシボラート化合物が
    水に溶解する際に遊離可能な過酢酸の含量が20〜30
    重量%である、請求項1記載のアセチルペルオキシボラ
    ート化合物。
  4. 【請求項4】  特性決定的なIRバンドが約1650
    〜1670cm−1の範囲内であり、かつ約1740〜
    1755cm−1の範囲内である、請求項1記載のアセ
    チルペルオキシボラート化合物。
  5. 【請求項5】  外部標準としてのテトラメチルシラン
    (TMS)に対して測定された特性決定的な13C−N
    MRバンド(固体分光分析)が18〜19ppmの範囲
    内、特に約18.5ppmである、請求項1記載のアセ
    チルペルオキシボラート化合物。
  6. 【請求項6】  示差熱量測定線図が吸熱的に約135
    〜140℃で開始し、かつ約170〜185℃の範囲内
    の発熱ピーク最大値を有する発熱的な経過に移行する、
    請求項1記載のアセチルペルオキシボラート化合物。
  7. 【請求項7】  請求項1から6までのいずれか1項に
    記載のアセチルペルオキシボラート化合物を含有する洗
    剤組成物、清浄化剤組成物、漂白剤組成物及び消毒剤組
    成物並びに有機合成のための酸化剤、特に固形の漂白剤
    組成物及び消毒剤組成物。
  8. 【請求項8】  薬袋中の粉末もしくは粒状物の形又は
    フィルム中にヒ−トシールされたタブレットの形の、請
    求項7記載の固形の漂白剤組成物及び消毒剤組成物。
  9. 【請求項9】  請求項1記載の固形アセチルペルオキ
    シボラート化合物を製造する方法において、a)固形硼
    素酸素化合物と酢酸及び過酸化水素、及び/又は b)固形硼素酸素化合物と酢酸中の過酢酸の溶液及び/
    又は c)ペルオキシ含有の固形硼素酸素化合物と酢酸を場合
    によっては無水酢酸の添加下で、変法a)及びb)の場
    合には場合によってはアルカリ性ナトリウム塩の添加下
    で反応させて、粘稠な溶液、懸濁液もしくはペーストに
    変換し、かつ形成されたアセチルペルオキシボラート化
    合物を自体公知の乾燥方法で得ることを特徴とする、固
    形アセチルペルオキシボラート化合物の製法。
  10. 【請求項10】  反応を60℃までの温度、特に30
    〜45℃の温度で実施する、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】  反応成分を、変法 a)の場合には硼素とアセチル基と過酸化水素とのモル
    比が1:(1〜5):(0.2〜2)である程度の量で
    使用し、変法 b)の場合には硼素と過酢酸とのモル比が1:(0.2
    〜2)、特に1:(0.5〜1)である程度の量で使用
    し、かつ変法 c)の場合にはペルオキシ含有の硼素酸素化合物とアセ
    チル基とのモル比が1:(1〜10)、特に1:(2〜
    6)である程度の量で使用する、 請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】  変法a)の場合に少なくとも70重
    量%のH2O2を含有する過酸化水素を使用する、請求
    項9記載の方法。
  13. 【請求項13】  変法a)及びb)の場合に硼素酸素
    化合物として酸化硼素及び/又は水和水貧有もしくは水
    和水不含ボラックスを使用する、請求項9記載の方法。
  14. 【請求項14】  変法c)の場合にペルオキシ含有の
    硼素酸素化合物として、Na:Bのモル比0.3:1〜
    1:1を有する、水和水貧有もしくは水和水不含のナト
    リウムペルボラートを使用する、請求項9記載の方法。
  15. 【請求項15】  ナトリウムペルボラートとしてナト
    リウムペルボラート−モノヒドラート及び/又はNa:
    Bのモル比0.4:1〜0.7:1を有するナトリウム
    ペルボラートを使用する、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】  ペースト状もしくは中間乾燥によっ
    て得られたアセチルペルオキシボラート化合物を、引き
    続いての乾燥の前に低級アルコール及び/又は該アルコ
    ールと酢酸とのエステルで洗浄する、請求項9記載の方
    法。
  17. 【請求項17】  変法b)に従って、回転混合装置及
    び粉砕型混合補助装置、冷却及び加熱のための熱交換装
    置並びに真空装置で装備されており、この場合、少なく
    とも粉砕型混合補助装置がフルード数Fr>1、特にF
    r>>1を示しているミキサー中で、 b1)  前形成された、酢酸中の過酢酸の溶液と水貧
    有硼素酸素化合物を、温度が約40℃を上回らない程度
    に相互に反応させ、 b2)  アセチルペルオキシボラートからの種結晶を
    添加し、かつ b3)  混合下で約45℃までの温度でアセチルペル
    オキシボラートのペーストを形成させ、 b4)  該ペーストに場合によっては滑剤を添加し、
    かつ該ペーストを真空中で生成物温度約60℃まで、特
    に35〜55℃で粒状アセチルペルオキシボラートが形
    成されるまで前乾燥し、この場合、上記の前乾燥の経過
    中に、十分に前乾燥されたアセチルペルオキシボラート
    のペーストの分解が開始する際の転移段階を経た後の短
    い時間は粉砕型混合補助装置のスイッチを入れ、かつ引
    き続き工程b5)の際に b5.1)  前乾燥されたアセチルペルオキシボラー
    トを常圧及び生成物温度約80℃まで、特に約60℃ま
    でで完全に後乾燥し、かつその後に篩分けによってアセ
    チルペルオキシボラートの所望の粒子画分を分離するか
    又は b5.2)  先ず、前乾燥されたアセチルペルオキシ
    ボラートの篩分けによってアセチルペルオキシボラート
    の所望の粒子画分を粗大分及び/又は微細分から分離し
    、かつその後に所望の粒度を有する画分のみを常圧で生
    成物温度約80℃まで、特に約60℃までで完全に後乾
    燥し、 このことによってアセチルペルオキシボラートが、流し
    込み可能な固形粒状物の形で得られる、請求項9記載の
    方法。
  18. 【請求項18】  工程b1)の際に硼素酸素化合物と
    して式:Na2B4O7・(H2O)0−3で示される
    水貧有ボラックス−ヒドラート、特に約1〜2個の水和
    水を有するボラックス−ヒドラートを使用する、請求項
    17記載の方法。
  19. 【請求項19】  種結晶を工程b2)の際に、該種結
    晶が工程b5.1)もしくはb5.2)での篩分けの際
    に粗大分及び/又は微細分として生じるのと同じ量で、
    しかし少なくとも、工程b1)の際の反応混合物に対し
    て2重量%の量で添加する、請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】  滑剤として比較的長鎖の脂肪酸のア
    ルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩、特にステ
    アリン酸マグネシウムを工程b4)の際に添加する、請
    求項17記載の方法。
  21. 【請求項21】  滑剤を、工程b1)の際の反応混合
    物に対して5重量%までの量、特に0.2〜1重量%の
    量で添加する、請求項20記載の方法。
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