JPH04289096A - ドライアイス切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はドライアイス切断装置に
関し、更に詳細にはドライアイス塊を多数の薄板状に同
時に切断する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に固形ドライアイスは１辺２５ｃｍ
の立方体として製造され、用途に応じて２分割に切断し
、更にこれを１０等分，８等分，６等分，…等に分割し
即ち複数枚の薄板状に切断して商品とされている。従来
、ドライアイスを薄板状に切断する作業においては、バ
ンドソーが用いられていたが、このバンドソーの使用は
非常に危険であり且つ均一な薄板状に切断するためには
熟練を要し、更に大量の切断作業においてはその労力は
極めて大きなものであるという理由から実公昭６３−３
９０２９号公報に記載されたようなドライアイス切断装
置が考案された。

【０００３】実公昭６３−３９０２９号公報に記載され
たドライアイス切断装置は多数のスリットを有するブラ
ケット内にドライアイスを入れ、このブラケットを移動
箱で支持し、該移動箱を動かして多数のスリットの間隔
に対応して配置された複数の丸鋸上を通過させることに
よりブラケット内でドライアイスを一度に複数の薄板状
に切断するものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のドライアイス切断装置では、１つのドライアイ
スを薄板状に切断するたびにブラケット内に出し入れし
なければならず、また切り出される薄板状の厚さを変え
る場合には複数の丸鋸の間隔を変えるだけでなく、これ
に対応した間隔で形成されたスリットを有する別なブラ
ケットを準備しなければならないばかりか、ブラケット
内でドライアイスがガタ付くと切断に支障を来たすため
切断可能なドライアイスの大きさはブラケットの容積に
かなり正確に一致するものでなければならない等多くの
問題があった。

【０００５】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、連続的に且つ多少大きさ
の異なるドライアイスの切断にも適用でき、又厚さの異
なる薄板状の切り出しも極めて容易にできるドライアイ
ス切断装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のドライアイス切
断装置は、エンドレス搬送体を有するコンベヤ装置と、
該コンベヤ装置の搬送支持面上でこれを横断する方向に
伸長する回転軸に並列に取付けられた複数の丸鋸と、前
記エンドレス搬送体の前記搬送支持面両外側に配設され
、それぞれ内側へ往復移動が可能なサイドガード部とか
ら構成される。更に本発明のドライアイス切断装置は、
前述した構成に加えて、前記エンドレス搬送体が、間隔
をあけて並列に配置された少なくとも２つのエンドレス
条帯上に、端面台形状の多数の短冊状支持板をその底面
側の側縁を密接させて配列して跨架し、隣接する前記短
冊状支持板との間にＶ字形の空間部を形成したことを特
徴とする。

【０００７】

【作用】本発明のドライアイス切断装置によると、ドラ
イアイス塊をコンベヤ装置の入口部に置き、一方のサイ
ドガード部を多数の丸鋸の間隔（切り出される薄板状の
ドライアイス片の厚み）と一致するように外側の丸鋸と
の距離を調整し、次いで他方のサイドガード部を両サイ
ドガード部間がドライアイス塊の幅とほぼ同一になるよ
うに調整する。ここで、コンベヤ装置および丸鋸を作動
させ、ドライアイスをエンドレス搬送体の搬送支持面上
に乗せると、ドライアイスは両サイドのサイドガード部
により搬送支持面に対する位置を正確に維持しながら丸
鋸に接近して行き、この複数の丸鋸を通過する際多数の
薄板状に同時に切断され、出口部に送り出される。

【０００８】このように同時に多数の薄板状片を丸鋸で
切り出すと、一度に出るドライアイスの切り屑も大量で
、この切り屑はエンドレス搬送体を構成している端面台
形状の短冊状支持板間に現出するほぼＶ字形の空間部に
入り、エンドレス搬送体の内側へ落ちることなく出口部
側へ運ばれる。そして、この切り屑はコンベヤ装置の出
口部側でエンドレス搬送体がその移動方向を変更すべく
下側へ回わり込む時に描くカーブによりＶ字形の空間部
の搬送支持面上間隔が拡開するためそこで自然に落下し
、除去される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明のドライアイス切断装置を図に
示された実施例について更に詳細に説明する。図１は本
発明の一実施例に係るドライアイス切断装置１０の平面
図、図２はその正面図、図３は図２のドライアイス切断
装置１０の右側面図である。この実施例のドライアイス
切断装置１０はエンドレス搬送体１１を備えるコンベヤ
装置１２を含む。エンドレス搬送体１１は図４ないし図
６に示されるように平行な２本のエンドレスチェーン１
３に橋渡しされ且つ並列に配置されて固定された多数の
短冊状支持板１４から構成されている。

【００１０】コンベヤ装置１２は、その入口部１５から
出口部１６へ被搬送物（ドライアイス）を搬送する搬送
経路に位置するエンドレス搬送体１１の短冊状支持板１
４の下にあってこれを摺動可能に支える２本のレール１
７（図６参照）を備え、これら２本のレール１７の各々
はエンドレスチェーン１３の各々に沿って配設されてい
る。このレール１７上に位置するエンドレス搬送体１１
の全支持板１４表面を便宜上搬送支持面と称する。コン
ベヤ装置１２の入口部１５側および出口部１６側にはそ
れぞれ従車および原車となるスプロケット１８が設置さ
れていて、各エンドレスチェーン１３はこれらのスプロ
ケット１８に平行掛けされている。原車となるスプロケ
ット１８は、その回転軸が駆動モータ１９の駆動回転軸
に連結されており、該駆動モータ１９により駆動回転さ
れ、これによりエンドレス搬送体１１を定速度で移動さ
せる。

【００１１】エンドレス搬送体１１を構成する各短冊状
支持板１４は、ドライアイスという極めて特殊な即ち非
常に低温の被搬送物を支持するため、高密度ポリエチレ
ン樹脂から形成され、相互の凍結固着を生じないように
されている。また、これらの短冊状支持板１４は図４な
いし図６から明らかなようにその端面の形状が台形とさ
れている。そして、このような支持板１４はエンドレス
チェーン１３の上に乗せて固定される際、その下面側の
側縁が隣接する支持板１４のそれと密接するように配列
される。これにより、エンドレス搬送体１１には各支持
板１４の形状とその配置状態から隣接する支持板１４間
にＶ字状の空間部２０が形成されることになる。

【００１２】このドライアイス切断装置１０は更にコン
ベヤ装置１２の各エンドレス搬送体１１の外側部に配設
され、それぞれ内側へ往復移動が可能なサイドガード部
２１ａ，２１ｂを備えている。このサイドガード部２１
ａ，２１ｂはそれぞれ独立して移動可能であり、その手
段を次に説明する。コンベヤ装置１２の搬送経路の上部
にはこれを横断するように入口部１５側と出口部１６側
にそれぞれ支持棒２２，２３が配置されている。これら
支持棒２２，２３のそれぞれ一端側にはスライダ２４ａ
，２４ｂが該支持棒２２，２３上を摺動可能に取付けら
れている。

【００１３】この各スライダ２４ａ，２４ｂの下部には
エンドレス搬送体１１の外側部に配置された一方のサイ
ドガード部２１ａが連結されており、従って、このサイ
ドガード部２１ａは２つのスライダ２４ａ，２４ｂによ
って懸架されていることになる。また、これと同様に支
持棒２２，２３のそれぞれ他端側にはスライダ２５ａ，
２５ｂが該支持棒２２，２３上を摺動可能に取付けられ
ている。そして、他方のサイドガード部２１は各スライ
ダ２５ａ，２５ｂに連結されて懸架されている。

【００１４】これらの各対のスライダ２４ａ，２４ｂお
よび２５ａ，２５ｂは、各対ごとに連結棒２６，２７で
連結されている。従って、各対のスライダ２４ａ，２４
ｂおよび２５ａ，２５ｂはそれぞれ一体に移動し、各サ
イドガード部２１ａ，２１ｂをエンドレス搬送体の幅方
向に平行移動させることができる。各側のスライダ２４
ａ，２４ｂおよび２５ａ，２５ｂを連結する各連結棒２
６，２７はスライダを支持棒２２，２３に対して摺動さ
せるための摺動手段を兼ねている。この摺動手段につい
てスライダ２４ａと連結棒２６を例にとって説明する。

【００１５】連結棒２６の端部は、支持棒２２を挾んで
その両側においてスライダ２４ａに設置された軸受２８
によって回転可能に支持されていると共にこれらの軸受
２８間においてスライダ２４ａに形成された窓部２９か
ら露出する支持棒２２に直交した状態でその上部に相互
接触している。そして、スライダ２４ａに隣接した位置
において連結棒２６には回転操作用のハンドル車３０が
取付けられている。これにより連結棒２６を回転させる
とスライダ２４ａの窓部２９で支持棒２２に接触してい
ることから該支持棒２２上をころがり移動し、その結果
スライダ２４ａが支持棒２２上を摺動する。

【００１６】コンベヤ装置１２の搬送方向中間位置にお
ける搬送支持面の上部には５枚の丸鋸３１を所定間隔で
取付けた回転軸３２がエンドレス搬送体１１を横断する
方向に伸長して支持されている。そして、これらの５枚
の丸鋸３１における中心より下半分が搬送支持面上の搬
送経路に位置し、特に各丸鋸３１の最下部は搬送支持面
から僅ずかな隙間をあける程度に近接されている。丸鋸
３１を取付けた回転軸３２は、コンベヤ装置１２の側部
に配置されたモータ３３の駆動回転軸とベルトなどを介
して作動的に連結されている。なお、符号３４は危険防
止用に丸鋸３１の上半分を覆うべく取付けられた防護カ
バーを示している。

【００１７】次に、本実施例のドライアイス切断装置１
０の動作を説明する。ドライアイス塊をコンベヤ装置１
２の入口部１５に設置されたテーブル３５上に置いて、
一方のサイドガード部２１ａと最外側に位置する丸鋸３
１との距離が丸鋸３１間の間隔と同じになるようにハン
ドル車３０を回転させることによりスライダ２４ａ，２
４ｂを摺動させて当該サイドガード部２１ａの位置を調
整する。次いで他方のサイドガード部２１を両サイドガ
ード部間がドライアイス塊の幅とほぼ同一になるように
同様にハンドル車３０を回転させて位置調整する。

【００１８】ここで、各モータ１９，３３に電源を入れ
てコンベヤ装置１２および丸鋸３１を作動させ、入口部
１５に位置するドライアイス塊を搬送経路上に押し入れ
ると、ドライアイス塊はエンドレス搬送体１１の搬送支
持面に乗って搬送され且つその搬送は両側のサイドガー
ド部２１ａ，２１ｂにより幅方向に一分の揺らぎもなく
正確に搬送支持面に対する位置を維持しながら進行する
。そして、ドライアイス塊は５枚の丸鋸３１を通過する
ことにより同時に切断され、６つの薄板状片に分けられ
て出口部１６のテーブル３６上に送り出される。

【００１９】なお、この場合コンベヤ装置１２の入口部
１５から送り込まれる最初のドライアイス塊の幅寸法が
丸鋸３１間の間隔の６倍（５枚の丸鋸３１により切り出
される薄板状片は６枚となるため）の寸法に調整されて
いない限り、他方のサイドガード部２１に接する側の薄
板状片１枚は所定の厚さにならないので、これは破棄さ
れるか又は別の手段により更に切断されてその厚さが調
整される。

【００２０】このように何枚かの薄板状片を複数の丸鋸
３１で同時に切り出すと、一度に出るドライアイスの切
り屑（粉）も大量で、これらはほとんど搬送支持面に降
り積もる。この実施例のような構成のエンドレス搬送体
１１になる前の研究・実験段階の搬送体では、このドラ
イアイスの切り屑を短冊状支持板間の隙間から下に落す
ことを意図して相互の間隔を比較的に広くあけておいた
ところ、一部の切り屑がレール１７と支持板底面との間
に進入して成長し、エンドレス搬送体１１がレール１７
から浮き上がって丸鋸に接触し、当該搬送体の支持板が
切断されるという不都合があった。しかし、この実施例
のようにエンドレス搬送体１１を構成する各短冊状支持
板１４を端面からみて台形状にし且つ図５に示されるよ
うにその下面側の側縁が隣接する支持板１４とそれと微
小な間隔（エンドレス搬送体の作動上支障がなければ接
触させてもよい）をあけてエンドレスチェーン１３上に
配列したことによって形成される各支持板１４間のＶ字
状の空間部２０内に切り屑３７が入り、そのままコンベ
ヤ装置１２の出口部１６側に運ばれる。すなわち、この
空間部２０はドライアイス切り屑３７の受け皿部として
機能するように構成されている。

【００２１】エンドレス搬送体１１の各支持板１４間に
おけるＶ字状の空間部２０に入ったドライアイス切り屑
３７は、コンベヤ装置１２の出口部１６側でエンドレス
搬送体１１がスプロケット１８によりその移動方向を変
更すべく下側へ回わり込む時に描くカーブによりＶ字形
の空間部２０の搬送支持面上の間隔が図４に示されるよ
うに拡開し且つ下向きになるため、そこで自然に落下し
、除去される。これにより、ドライアイス塊の切り屑が
レール上に降り積もってエンドレス搬送体を浮き上がら
せ、丸鋸によって支持板が切断されるという不都合は解
消される。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のドライア
イス切断装置によれば、可動なサイドガード部によりド
ライアイスのエンドレス搬送体における搬送支持面に対
する幅方向の位置を正確に維持した状態でエンドレス搬
送体上に乗って多数の丸鋸を通るようにしたことにより
、ドライアイスを連続的に供給可能で且つドライアイス
の大きさが多少異なっても適用でき、しかも異なる厚さ
の薄板状片を切り出すために丸鋸の間隔を変更した場合
でも単にサイドガード部の位置を調整するのみでよく、
ドライアイスを多数の薄板状に切断することについての
生産性を著しく向上させることができる。また、本発明
のドライアイス切断装置によれば、前述の利点に加えて
エンドレス搬送体を構成する短冊状支持板を端面台形状
とし且つ密接してこれを配列し、相互の間隔部をＶ字形
の空間部としてこれにドライアイス切り屑を収容し、コ
ンベヤ装置の出口部側でこれを落下除去するようにした
ことからドライアイス切り屑によるエンドレス搬送体の
浮き上がりによる丸鋸への接触もなく、当該切断装置に
おける作動上の信頼性を著しく向上させることができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るドライアイス切断装置
を示す平面図である。

【図２】図１に示されたドライアイス切断装置の正面図
である。

【図３】図１に示されたドライアイス切断装置の側面図
である。

【図４】図１に示されたドライアイス切断装置における
エンドレス搬送体をコンベヤ装置の出口部側の一部を拡
大して示す側面図である。

【図５】前記エンドレス搬送体の一部を示す斜視図であ
る。

【図６】コンベヤ装置の入口部側におけるエンドレス搬
送体を部分的に示す斜視図である。

【符号の説明】

１０　　ドライアイス切断装置 １１　　エンドレス搬送体 １２　　コンベヤ装置 １４　　短冊状支持板 ２０　　空間部 ２１ａ　　サイドガード部 ２１ｂ　　サイドガード部 ３１　　丸鋸 ３２　　回転軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エンドレス搬送体を有するコンベヤ装
   置と、該コンベヤ装置の搬送支持面上でこれを横断する
   方向に伸長する回転軸に並列に取付けられた複数の丸鋸
   と、前記エンドレス搬送体の前記搬送支持面両外側に配
   設され、それぞれ内側へ往復移動が可能なサイドガード
   部とを含むドライアイス切断装置。
2. 【請求項２】　　前記コンベヤ装置の前記エンドレス搬
   送体が、間隔をあけて並列に配置された少なくとも２つ
   のエンドレス条帯上に、端面台形状の多数の短冊状支持
   板をその底面側の側縁を密接させて配列して跨架し、隣
   接する前記短冊状支持板との間にＶ字形の間隔部を形成
   したことを特徴とする第１項記載のドライアイス切断装
   置。