JPH04288108A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JPH04288108A
JPH04288108A JP5170491A JP5170491A JPH04288108A JP H04288108 A JPH04288108 A JP H04288108A JP 5170491 A JP5170491 A JP 5170491A JP 5170491 A JP5170491 A JP 5170491A JP H04288108 A JPH04288108 A JP H04288108A
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Akio Iguchi
井口穐夫
Toshihiko Nagashima
長島俊彦
Ritsuo Takemoto
竹本律雄
Shuhei Omoto
大本周平
Junji Naito
内藤順司
Fumiki Mano
真野文樹
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Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気掃除機の吸込口
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、底面に突設された前輪及び後輪を
介して被清掃面に載置される前後方向に短い横長の吸込
口本体の底面に、被清掃面に接触して切り換えられる方
向切換スイッチ(方向切換手段)を介して被清掃面に対
し正回転或は逆回転する走行用ローラ或は回転清掃体の
少なくとも一方が装着された電気掃除機の吸込口体が知
られている。
【0003】この電気掃除機の吸込口体にあっては、走
行用ローラを介して自走移動させることで操作荷重の低
減が可能となり、被清掃面である板張り面、畳面或は絨
毯面上の移動が容易にできる。また、アジテータとして
の回転清掃体(例えば回転ブラシ)を介して畳面或は絨
毯面からゴミ等を効率良く吸い取ることができる。
【0004】ところで、走行用ローラ或は回転清掃体の
回転方向は、方向切換スイッチを切換操作することによ
り行われるが、切換操作は、底面に突設された切換突起
が被清掃面と接触することにより、吸込口本体の移動す
る方向に応じて切り換えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気掃除機の吸込口体においては、例えば操作時の
荷重状態に応じて生ずる吸込口本体の横方向の撓みによ
り切換突起と被清掃面との接触状態が変化し、吸込口本
体の移動する方向に応じた方向切換スイッチの切り換え
が行われない場合が生ずるという問題点があった。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、吸込口本体の移
動に際して切換突起と被清掃面との接触状態が変化せず
、吸込口本体の移動する方向に応じた方向切換スイッチ
の切り換えを確実に行うことができる電気掃除機の吸込
口体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、この発明に係る電気掃除機の吸込口体は、底面に突設
された前輪及び後輪を介して被清掃面に載置される前後
方向に短い横長の吸込口本体の前記底面に、前記被清掃
面に接触して切り換えられる方向切換手段を介して前記
被清掃面に対し正回転或は逆回転する走行用ローラ或は
回転清掃体の少なくとも一方が装着されると共に、前記
方向切換手段を、前記底面の前記前輪と前記後輪とを結
ぶ線上近傍に配置したことを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明に係る電気掃除機の吸込口体により、
電気掃除機の吸込口体の移動の際に、例えば、操作時の
荷重状態に応じて吸込口本体の横方向の撓みが生じたと
しても、前後方向に短い前輪と後輪の間に配置されたこ
とで方向切換手段と被清掃面との接触状態の変化が防止
でき、吸込口本体の移動する方向に応じた方向切換手段
の切り換えが確実に行われる。
【0009】
【実施例】以下、この発明に係る電気掃除機の吸込口体
の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
【0010】図1〜図15において、10は電気掃除機
の吸込口体であり、11は前後方向に短い横長の吸込口
本体である。吸込口本体11は、下部本体ケース12a
と上部本体ケース12bとを有しており、上部本体ケー
ス12bは、下部本体ケース12a上に着脱自在に装着
されている(図5,6参照)。また、吸込口本体11の
外側面には、ガードラバーGが巻き付けられている。
【0011】吸込口本体11内には、前側に、横長の吸
込室13が区画形成されていると共に、後側に、前部に
開口14aを有する中ケース14により区画形成された
風路室15を挟んで両側にモータ室16と回路室17が
区画形成されており、吸込室13の底部には吸込口13
aが開口されている(図3,4参照)。
【0012】モータ室16と回路室17には、それぞれ
外気と連通する通気口16a,17aが形成されており
、また、モータ室16には後述するモータ27が、回路
室17には後述する回路基板50がそれぞれ配置されて
いる(図2参照)。
【0013】吸込口本体11の後部中央には、連通管1
8が回動軸19により所定角度上下回動自在に支持され
ている。連通管18は、前端部が風路室15内に回動自
在に嵌合されていると共に、後部が吸込口本体11から
後方へと突出しており、内部が風路室15を介して吸込
室13に連通している(図4参照)。
【0014】吸込口本体11の底面11aには、前端両
側に配置された一対の前輪20と、後端両側に配置され
た一対の後輪21が装着されており、前輪20及び後輪
21の各外周面20a,21aの一部は底面11aから
突出している。前輪20及び後輪21は、それぞれ回動
自在に軸支されており、前輪20及び後輪21を介して
、被清掃面Fである板張り面、畳面或は絨毯面に略水平
状態に載置されると共に各面上を前後に自在に移動させ
ることができる(図5参照)。
【0015】連通管18の後端部には、屈曲した接続管
22の前端部が同軸的且つ回動自在に嵌合されている。 接続管22は、図示しない掃除機本体に接続されたホー
スに延長管を介して着脱自在に接続されており、吸込室
13は、風路室15、連通管18及び接続管22、延長
管及びホースを介して掃除機本体内の集塵室に連通され
る。
【0016】吸込室13内には、アジテータとしての回
転清掃体(回転ブラシ)23が軸受24により回動自在
に支持されており、吸込室13後方でありモータ室16
の前側且つ風路室15の両側には、走行用ローラ25が
回転軸26を介して回動自在に装着されている(図1,
2,3参照)。
【0017】走行用ローラ25は、吸込口本体11の底
面11aに開口した開口部11bに臨ませて配置されて
おり、走行用ローラ25の外周縁25aの一部は、底面
11aから突出している。同時に、外周縁25aの最突
出部は、被清掃面Fに載置状態にある前輪20及び後輪
21の被清掃面Fとの各接触点を含む前輪20及び後輪
21により形成される載置面から、上方へ小間隙d(約
1mm)離間する位置に設置されている(図7参照)。
【0018】従って、被清掃面Fが板張りの硬い床面で
ある場合は、走行用ローラ25の外周縁25aは床面に
接触することなく床面から小間隙d離間することとなる
【0019】モータ室16内には、正逆切り換えて回転
させることができるモータ(駆動手段)27が設けられ
ており、モータ27の出力軸27aに固定されたプーリ
28には、動力伝達用のタイミングベルト29が装着さ
れている。タイミングベルト29は、プーリ28と回転
清掃体23の端部に固定されたプーリ30に掛け渡され
ており、途中、走行用ローラ25とモータ27との間に
配置されたテンションローラ31の下側、走行用ローラ
25の回転軸26に設けたプーリ32の上側を経由して
いる(図5参照)。
【0020】なお、モータ27への給電の電線は、ホー
ス、延長管及びホースを介して掃除機本体の制御部及び
電源部に接続されている。
【0021】このタイミングベルト29を介して連結さ
れた回転清掃体23と走行用ローラ25は、後述する切
換スイッチ(方向切換手段)40の切換作用により、モ
ータ27の駆動力が伝達されて正逆回転させられる。ま
た、回転清掃体23と走行用ローラ25は互いに反対向
きに回転する。
【0022】切換スイッチ40は、回路室17内に設け
られており、方向センサーとして機能する切換突起41
とマイクロスイッチ42とを有している。
【0023】切換突起41は、基部41aを貫通する軸
41bを介して回動自在に軸支されており、底面11a
に開けられた開口17aから突出する先端部41cを、
同一側部に配置された前輪20と後輪21とを結ぶ線上
を含む線上近傍に位置させている(図8参照)。同時に
、先端部41cは、被清掃面Fに載置状態にある前輪2
0及び後輪21の被清掃面Fとの各接触点を含む前輪2
0及び後輪21により形成される載置面から、上方へ小
間隙e離間している(図9参照)。
【0024】また、この切換突起41は、蓋体41dに
より覆われており、蓋体41d外部に露出する軸41b
の一端には、レバー押圧片43が固着されている。
【0025】マイクロスイッチ42は、レバー押圧片4
3により押圧されてアクチュエータ42aを作動させる
レバー42bを有しており、レバー42bは、弾発力に
より、常時アクチュエータ42aから離間する状態に設
置されている(図8参照)。
【0026】このマイクロスイッチ42は、切換突起4
1の先端部41cが後方(吸込口本体11後方)側に位
置した場合は、レバー押圧片43が前方側に位置してレ
バー42bがアクチュエータ42aから離間し、アクチ
ュエータ42aが突出状態となる。また、先端部41c
が前方(吸込口本体11前方)側に位置した場合は、レ
バー押圧片43が後方側に位置してレバー42bがアク
チュエータ42aを押圧し、アクチュエータ42aが埋
没状態となる。
【0027】なお、マイクロスイッチ42は、アクチュ
エータ42aが突出状態でモータ27を正回転させ、ア
クチュエータ42aが埋没状態でモータ27を逆回転さ
せる。
【0028】従って、先端部41cが後方側に位置した
前進モードのとき、モータ27は正回転して走行用ロー
ラ25を正回転(回転清掃体23は逆回転)させ、電気
掃除機の吸込口体10を前方へと移動させる。一方、先
端部41cが前方側に位置した後退モードのとき、モー
タ27は逆回転して走行用ローラ25を逆回転(回転清
掃体23は正回転)させ、電気掃除機の吸込口体10を
後方へと移動させる。
【0029】加えて、先端部41cに負荷が加わらない
状態においては、レバー押圧片43がレバー42bに押
圧されることにより、切換突起41は先端部41cが後
方側に位置した状態に保持される。
【0030】中ケース14の上面には、風路室15に連
通すると共に回路室17に配置された回路基板50の上
部に位置する連通口45が形成されており、この連通口
45を介して、中ケース14の上面と上部本体ケース1
3との間に形成される空間Sと風路室15とが連通され
る。同時に、空間Sは、風路室15両側のモータ室16
と回路室17に連通しており、モータ室16と回路室1
7も風路室15に連通することとなる(図2,10参照
)。
【0031】また、中ケース14の上面は、接続線46
の配線経路及び発熱量の大きい回路部品47の配置場所
とされている(図2参照)。回路部品47としては、例
えばモータ27の逆起電力の発生を防止するサージクラ
ンパがある。
【0032】回路基板50には、電気掃除機の吸込口体
10の移動方向を表示する表示部51を点灯させるため
の制御回路が形成されている。表示部51は、上部本体
ケース12aの外表面に配置されており、前方(吸込口
本体11前方)側を指示する前進指示部51aと、後方
(吸込口本体11後方)側を指示する後退指示部51b
とを有している(図6参照)。両指示部51a,51b
は、各発光ダイオード(LED)52a,52b(図2
参照)により例えば赤色点灯される。この制御回路によ
り、モータ27の駆動状態も制御される。
【0033】図11に示す制御回路において、53は交
流を直流に変換する整流回路、54,55は発光ダイオ
ード52a,52bを点灯させるランジスタである。こ
のトランジスタ54,55は、アンド回路56,57の
出力がLレベルのときインバータW1,W2のHレベル
の出力によって導通し、発光ダイオード52a,52b
を点灯させるものである。
【0034】Za,ZbはマイクロスイッチZの接点で
、このマイクロスイッチZは、吸込口本体11が前進移
動すると接片Zpが接点Zaに接触して接点Zbはオフ
状態となり、吸込口本体11が後退移動すると接片Zp
が接点Zbに接触して接点Zaはオフ状態となるもので
ある。
【0035】接点Zbがオフ状態となると、インバータ
59の出力はLレベルとなりアンド回路57の出力はL
レベルとなる。他方、接点Zaの接触により、インバー
タ58の出力がHレベルとなりアンド回路56の一方の
端子がHレベルとなる。また、インバータ58のHレベ
ルの出力はオア回路59を介してアンド回路56の他方
の入力端子をHレベルにする。従って、アンド回路56
の出力はHレベルとなる。
【0036】また、接点Zaがオフ状態となると、イン
バータ58の出力はLレベルとなりアンド回路56の出
力はLレベルとなる。他方、接点Zbの接触により、イ
ンバータ59の出力がHレベルとなりアンド回路57の
一方の端子がHレベルとなる。また、インバータ59の
Hレベルの出力は、オア回路60を介してアンド回路5
7の他方の入力端子をHレベルにする。従って、アンド
回路57の出力はHレベルとなる。
【0037】マイクロスイッチZの接片Zpは、接点Z
a〜Zb間を移動するとき、両接点Za,Zbがオフ状
態となる期間がある。このとき、両アンド回路56,5
7の出力はLレベルとなるので、その期間中トランジス
タ54,55が導通して2つの発光ダイオード52a,
52bが点灯することとなる。
【0038】このため、例えば、接片Zpが接点Zaか
らZbへ切り換わるとき、即ち、吸込口本体11が前進
移動から後退移動へと移る場合において、前進移動中は
接片Zpが接点Zaに接触しているので発光ダイオード
52aが点灯し前進移動を表示しているが、後退移動へ
移ると接片Zpが接点Zaを離れるので両接点Za,Z
bがオフ状態となり、両発光ダイオード52a,52b
が点灯する。そして、接片Zpが接点Zbに接触すると
発光ダイオード52aが消灯して発光ダイオード52b
のみが点灯し、後退移動を表示することとなる。
【0039】吸込口本体11が後退移動から前進移動へ
移るときも同様に、発光ダイオード52bの点灯から両
発光ダイオード52a,52bの点灯となり、そして発
光ダイオード52aのみが点灯し、両発光ダイオード5
2a,52bが同時に消灯してしまうことはない。
【0040】また、図11において、T1〜T4はモー
タ27の回転方向を制御するトランジスタで、アンド回
路56の出力がHレベルになると、トランジスタT2,
T3が導通してモータ27に矢印P方向の電流が流れて
モータ27が正転し、吸込口本体11を前進移動させる
。アンド回路57の出力がHレベルになるとトランジス
タT1,T4が導通してモータ27に矢印Q方向の電流
が流れてモータ27は逆回転し、吸込口本体11を後退
移動させる。
【0041】61は、モータ27に過電流が流れたか否
かを検出するコンパレータで、モータ27に過電流が流
れると抵抗R1に生じる電圧が基準電圧V1以上となり
、コンパレータ61の出力がLレベルとなる。このLレ
ベルの出力はインバータ62によってHレベルの出力に
変換される。63は、インバータ62が出力するHレベ
ルの電圧を積分していく積分回路で、この積分回路63
の出力電圧はインバータ62の出力が所定時間以上Hレ
ベルとなっているとき、すなわち、コンパレータ61の
出力が所定時間以上Lレベルとなっているとき、基準電
圧V2に達するように設定されている。
【0042】64は、積分回路63の出力電圧が基準電
圧V2以上となったときHレベルの信号を出力するコン
パレータ、65は、コンパレータ64の出力がHレベル
になると導通するサイリスタであり、このサイリスタ6
5が導通すると、アンド回路56,57の他方の入力端
子がLレベルとなり、アンド回路56,57の出力はL
レベルとなる。アンド回路56,57の出力がLレベル
となると、各トランジスタT1〜T4は非導通となり、
モータ27に流れていた電流は停止し、モータ27の回
転は停止されることとなる。
【0043】つまり、モータ27に過電流が所定時間以
上流れた場合、モータ27の回転は停止される。
【0044】吸込口本体11の底面11aには、走行用
ローラ25が配置された開口部11bの両側に凸部70
が形成されている(図12参照)。開口部11bは、中
ケース14の両端部により走行用ローラ25と共に覆わ
れており、吸込室13と連通している(図4参照)。
【0045】凸部70は、開口部11bと略同一の広さ
を有すると共に、両走行用ローラ25,25の間とそれ
ぞれの外側とに計3箇所配置されており(図12参照)
、周縁部71がなだらかに傾斜して最高部72が走行用
ローラ25の外周縁25aと面一となる高さの台形状に
形成されている(図13,14参照)。この凸部70に
より、開口部11bに吸い上げられる畳面或は絨毯面等
の柔軟性のある被清掃面Fの持ち上がり量が、走行用ロ
ーラ25の外周縁25aまでに規制される。
【0046】なお、凸部70は、開口部11bと略同一
の広さの台形状のものに限らず、走行用ローラ25の外
周縁25aと面一となる高さを有する、例えば突条でも
良く、更に、開口部11bの両側に限らず、開口部11
bの周囲でも良い。
【0047】テンションローラ31は、板バネにより形
成された保持板75の腕部75aに回動自在に保持され
ており、モータ27から走行用ローラ25へと掛け渡さ
れたタイミングベルト29を中継している。保持板75
は、基部75bが吸込口本体11に突設されたボス76
の上端に、撓み規制板77と共にネジ78止めされてお
り、撓み規制板77は、保持板75の上方にワッシャ7
9を介し若干離間して取り付けられている。
【0048】このテンションローラ31は、タイミング
ベルト29を下方へと押し下げて緊張状態に保持してお
り、テンションローラ31の歯31aとタイミングベル
ト29の歯29aとが噛合した状態で回転することから
、テンションローラ31には、タイミングベルト29の
張力がダイレクトに作用する。テンションローラ31に
作用するタイミングベルト29の張力は、保持板75の
上方への撓み移動により吸収されるが、この撓み移動は
、撓み規制板77により規制される。撓み移動量は、保
持板75と撓み規制板77との離間量fにより調整する
ことができる。
【0049】次に、上記構成を有する電気掃除機の吸込
口体の作用を説明する。
【0050】清掃時、操作者は、被清掃面F上に載置さ
せた電気掃除機の吸込口体10を前後に移動させ、被清
掃面F上のゴミ等を吸込口13aから吸い込ませる。吸
込口13aから吸い込まれたゴミ等は、吸込室13、風
路室15、連通管18及び接続管22、延長管及びホー
スを経由して、掃除機本体内の集塵室に集められる。
【0051】この際、被清掃面Fが畳面或は絨毯面の場
合は、吸引力により被清掃面Fが浮き上がってしまい被
清掃面F上の移動が困難となるが、浮き上がった被清掃
面Fは走行用ローラ25に接触することから走行用ロー
ラ25を駆動させることにより、操作荷重が低減されて
電気掃除機の吸込口体10の被清掃面F上の移動を容易
に行うことができる。
【0052】一方、被清掃面Fが板張り面等の硬い床面
の場合は、吸引力により被清掃面Fが浮き上がることが
ないから、走行用ローラ25を駆動させずに、前輪20
及び後輪21を介して電気掃除機の吸込口体10の被清
掃面F上の移動をスムーズに行うことができる(図7参
照)。
【0053】同様に、例えば、部屋の隅等を掃除するた
めに前後に短い距離を素早く往復させようとする際には
、走行用ローラ25を駆動させない状態にしておけば良
い。
【0054】回転清掃体23と走行用ローラ25の回転
方向は、切換スイッチ40の切換作用により切り換えら
れる。
【0055】切換スイッチ40の切り換えは、切換突起
41の先端部41cが浮き上がった被清掃面Fに接触し
て行われるが、先端部41cを、同一側部に配置された
前輪20と後輪21とを結ぶ線上を含む線上近傍に配置
した(図1参照)ことにより、例えば、吸込口本体11
に加わる操作荷重による横方向の撓みの影響が、前後方
向に短い前輪20と後輪21との間に配置されたことで
極力回避されることとなり、確実に接触することとなる
【0056】従って、電気掃除機の吸込口体10の移動
の際に生ずる切換スイッチ40と被清掃面Fとの接触状
態の変化が防止でき、吸込口本体11の移動する方向に
応じた切換スイッチ40の切り換えが確実に行われる。 また、被清掃面Fが板張りの床面である場合は、切換突
起41の先端部41cは床面に接触することなく床面か
ら上方へ小間隙e離間することとなり(図9参照)、切
換スイッチ40が衝撃を受けにくくなる。
【0057】この切換スイッチ40は、先端部41cに
負荷が加わらない状態においては、切換突起41は先端
部41cが後方側に位置した状態に保持されることから
、吸込口本体11を被清掃面Fから空中に浮かせると常
に前進モードになる。
【0058】このため、通常は、電気掃除機の吸込口体
10を前進させて掃除を行うので、使用し易い。
【0059】吸込口13aから吸い込まれたゴミ等は、
吸込口13aから入り、吸込室13及び風路室15、更
に集塵室を経由する吸込風により、集塵室内に集められ
る。
【0060】この吸込風には、中ケース14の上面に形
成された連通口45を介して、通気口16aから入りモ
ータ室16を経由し風路室15へと向う吸込風と、通気
口17aから入り回路室17を経由し風路室15へと向
う吸込風とが合流する(図10参照)。
【0061】このため、空間Sを通る吸込風により、回
路基板50のみならずモータ27等の吸込口本体11内
の発熱部品を冷却することができ、発熱防止と共に誘導
防止が可能となる。更に、吸込風は回路基板50上部を
通ることから、上部に溜る熱気を排出し易く、特に、中
ケース14の上面に配置された接続線46及び回路部品
47の冷却が効率良く行われる(図1参照)。
【0062】電気掃除機の吸込口体10を移動させるに
際し、上部本体ケース13の外表面13aに配置された
表示部51により移動方向が表示される(図6参照)。
【0063】回路基板50に形成された表示部51を点
灯させるための制御回路により、吸込口本体11が前進
移動から後退移動へ移るとき、両発光ダイオード52a
,52bが同時に消灯してしまうことがなく、発光ダイ
オード52aの点灯から両発光ダイオード52a,52
bの点灯へと連続し、続いて発光ダイオード52bのみ
が点灯するので、流れるように点灯表示されることとな
る。
【0064】従って、移動方向の切り替わり時に、前進
指示部51aと後退指示部51bの一瞬の点灯(両発光
ダイオード52a,52bの一瞬の点灯)の後、次のモ
ード(前進指示部51aの点灯から後退指示部51bの
点灯、或は後退指示部51bの点灯から前進指示部51
aの点灯)になるので、吸込口本体11の動きが分かり
易い。
【0065】また、前進指示部51aと後退指示部51
bが同時に消灯(両発光ダイオード52a,52bが同
時に消灯)してしまうことがないので、異常時を認識し
易く、使用者に電気系統の接触不良や故障等の不安を抱
かせることがない。更に、安価に装備することができる
【0066】被清掃面F上を移動する電気掃除機の吸込
口体10は、例えば、被清掃面Fが畳面等の柔軟性を有
する場合、吸い上げられた畳面等の上を走行用ローラ2
5の駆動力により移動させることができ、操作荷重の低
減が可能となる。
【0067】このとき、畳面等を移動させている際に、
回転している走行用ローラ25の外周縁25aが吸い上
げられた畳面等に接触し畳面等に傷が付く場合があった
が、走行用ローラ25が配置された開口部11bの両側
に凸部70を形成した(図12,13,14参照)こと
により、畳面等の吸い上げが規制されて畳面等への外周
縁25a部分の食い込みが回避される。この結果、畳面
等に傷が付きにくくなる。
【0068】被清掃面Fに応じて作動させる回転清掃体
23と走行用ローラ25は、タイミングベルト29を介
して伝達されるモータ27の駆動力により回転させられ
る。
【0069】タイミングベルト29の張力は、中継する
テンションローラ31にダイレクトに作用し、随時、テ
ンションローラ31を上方へと変移させて撓ませるが、
この撓み移動量は、撓み規制板77により規制される(
図15参照)。
【0070】このため、タイミングベルト29の張力を
適度に維持することができ、モータ27の反転時や起動
時に発生する過大トルクによるタイミングベルト29の
スリップを防止することができる。
【0071】また、通常作動時のトルクと反転・起動時
のトルクには約4倍の差があるが、通常作動時には、保
持板75の弾発力により適当なトルクを与えることがで
き、反転・起動時には、撓み規制板77により保持板7
5の撓みを所定以下にして保持板75の破損を防止する
ことができる。
【0072】
【発明の効果】この発明に係る電気掃除機の吸込口体は
、底面に突設された前輪及び後輪を介して被清掃面に載
置される前後方向に短い横長の吸込口本体の前記底面に
、前記被清掃面に接触して切り換えられる方向切換手段
を介して前記被清掃面に対し正回転或は逆回転する走行
用ローラ或は回転清掃体の少なくとも一方が装着される
と共に、前記方向切換手段を、前記底面の前記前輪と前
記後輪とを結ぶ線上近傍に配置したことを特徴としてい
る。
【0073】このため、吸込口本体の移動に際して切換
突起と被清掃面との接触状態が変化せず、吸込口本体の
移動する方向に応じた方向切換手段の切り換えを確実に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電気掃除機の吸込口体の底面図
である。
【図2】電気掃除機の吸込口体の内部説明図である。
【図3】電気掃除機の吸込口体の下部本体ケースと中ケ
ースの説明図である。
【図4】中ケースが装着された下部本体ケースの説明図
である。
【図5】載置状態の電気掃除機の吸込口体の概略構成図
である。
【図6】電気掃除機の吸込口体の斜視図である。
【図7】走行用ローラと被清掃面との関係を示す説明図
である。
【図8】切換スイッチの構成説明図である。
【図9】切換突起と被清掃面との関係を示す説明図であ
る。
【図10】中ケースに形成された連通口を示す吸込口本
体の縦断説明図である。
【図11】制御回路の回路図である。
【図12】凸部を示す吸込口本体の底面図である。
【図13】走行用ローラと凸部との関係を示す説明図で
ある。
【図14】走行用ローラと凸部との関係を示す説明図で
ある。
【図15】保持板及び撓み規制板を示す説明図である。
【符号の説明】
10  電気掃除機の吸込口体 11  吸込口本体 11a  底面 20  前輪 21  後輪 23  回転清掃体 25  走行用ローラ 40  切換スイッチ(方向切換手段)F  被清掃面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  底面に突設された前輪及び後輪を介し
    て被清掃面に載置される前後方向に短い横長の吸込口本
    体の前記底面に、前記被清掃面に接触して切り換えられ
    る方向切換手段を介して前記被清掃面に対し正回転或は
    逆回転する走行用ローラ或は回転清掃体の少なくとも一
    方が装着されると共に、前記方向切換手段を、前記底面
    の前記前輪と前記後輪とを結ぶ線上近傍に配置したこと
    を特徴とする電気掃除機の吸込口体。
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