JPH04287953A - AlN基板 - Google Patents

AlN基板

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JPH04287953A
JPH04287953A JP3146050A JP14605091A JPH04287953A JP H04287953 A JPH04287953 A JP H04287953A JP 3146050 A JP3146050 A JP 3146050A JP 14605091 A JP14605091 A JP 14605091A JP H04287953 A JPH04287953 A JP H04287953A
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thin film
metal
substrate
aln
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恭章 安本
Koji Yamakawa
晃司 山川
Yasushi Iyogi
五代儀 靖
Kaoru Koiwa
馨 小岩
Nobuo Iwase
岩瀬 暢男
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    • C04B41/52Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄膜回路基板等に用
いられるAlN基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜配線実装モジュ―ルの基板と
して主にアルミナが使われている。しかし、能動素子は
、性能の向上に伴い稼働時の発熱量が増大する傾向にあ
り、アルミナの熱伝導率では能動素子の実装個数に制約
を受ける。このため、モジュ―ルの実装密度が熱的な理
由から低レベルとなってしまう。
【0003】このようなことから、アルミナに代わり高
熱伝導率をもつBeOを基板材料として使用することが
試みられてきたが、BeOは加工や研磨時における毒性
のため基板としての応用範囲が限定される。
【0004】このような問題点を有するBeOの代替材
料として、近時、AlNが用いられつつある。AlNは
無毒であり、その中に含まれる酸素濃度の低下や緻密化
を促進する焼結助材の開発などにより、BeOを上回る
熱伝導率を達成している。このため、AlNの薄膜回路
基板への応用も徐々に始まっており、高熱伝導率を生か
した高密度実装基板として薄膜導体の配線化が具体化し
つつある。このようなものとして、AlN基体上に、T
i/Ni/Au、Ti/Pt/Au、Cr/Cu/Au
、又はTiN/Ni/Auを形成した回路基板がある。 しかしながら、このような回路基板は、薄膜導体とAl
N基体との密着強度が不十分なため、基体表面から薄膜
導体により形成された配線層が剥離したり、断線する欠
点を有している。さらに、AlNは結晶方位によりエッ
チング速度が異なるので、AlN基体では結晶方位の異
なる粒界に段差を生じる。この結果、薄膜導体と基体と
の密着強度が不十分であると、配線層は段差上で断線を
生じ、信頼性が充分でないという問題を有している。こ
のため、薄膜導体を密着性よく安定的にAlN基体上に
形成することができる回路基板が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
って、AlN基体と薄膜導体との密着強度が高く、また
信頼性の優れたAlN基板を提供することを目的とする
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】第1の発明に係
るAlN基板は、AlN基体と、該基体上に設けられ、
Ti,Cr,Ta,Zr,Hfの中から選択される少な
くとも一種の元素M1とAlとNとをAlx M110
0−x :M1:M1y N100−y =u:v:w
(ただし、x,yは原子%、u,v,wは分子%を示し
、u+v+w= 100であり、夫々25≦x≦90、
40≦y≦70、40≦u≦98、 0.2≦v≦40
、1≦w≦40の範囲である)の割合になるように含む
金属・窒化物層と、該金属・窒化物層の上に積層され前
記M1を含有する接合層と、該接合層の上に積層されW
,Nb,Ta,Mo,Ni,Pt,Pd,NiCrの中
から選択される少なくとも一種を主体とするバリア層と
、該バリア層の上に積層されAu,Cu,Alのうち少
なくとも一種を主体とする薄膜導体層とを有し、該薄膜
導体層の所定位置に金属面を有する部品が接合されるこ
とを特徴とする。
【0007】また、第2の発明に係るAlN基板は、A
lN基体と、該基体上に設けられ、AlとNとをAlt
 N100−t (ただしtは原子%を示し50<t<
 100の範囲である)の割合になるように含む窒素・
アルミニウム層と、該窒素・アルミニウム層の上に積層
されTi,Cr,Ta,Zr,Hfの中から選択される
少なくとも一種の元素M1とAlとをAlx ’ M1
100−x ’ (ただしx’ は原子%を示し10≦
x’ ≦90の範囲である)の割合になるように含む金
属層と、該金属層の上に積層され、前記M1を含有する
接合層と、該接合層の上に積層されW,Nb,Ta,M
o,Ni,Pt,Pd,NiCrの中から選択される少
なくとも一種を主体とするバリア層と、該バリア層の上
に積層されAu,Cu,Alのうち少なくとも一種を主
体とする薄膜導体層とを有し、該薄膜導体層の所定位置
に金属面を有する部品が接合されることを特徴とする。
【0008】本発明で使用されるAlN基体は、必要に
応じて適宜の焼結助剤を伴う焼結体であり、酸素含有量
が 0.005〜10原子%のものを用いることが望ま
しい。これは、基板中の酸素含有量が 0.005原子
%未満であると金属・窒化物層の密着強度を十分に高め
ることが困難となり、一方10原子%を超えるとAlN
基体の熱伝導率がアルミナと同程度の値まで低下して高
熱伝導性の利点が損なわれる恐れがあるからである。第
1の発明におけるAlN基体上には、以下に詳細に説明
する金属・窒化物層と、接合層と、バリア層と、薄膜導
体層とが設けられている。
【0009】金属・窒化物層はAlN基体を被覆する層
であり、接合層を基体に接合するための層として作用す
る。こ金属・窒化物層は、上記M1で、表される元素と
AlとMとで構成された層であり、一定組成のAl−M
1合金とM1とM1の窒化物とを所定の割合で含有して
いる。この層は、金属成分と窒化物とが膜厚方向に濃度
勾配を有していてもよく、基体側が金属成分リッチ、接
合層側が窒化物リッチであっても構わない。この層の構
成成分であるAl,N,M1は、AlN基体とM1を主
体とする接合層との密着強度を向上させる作用を有し、
NはさらにAlN基体と接合層との間の格子定数を整合
化する作用、及び熱膨脹係数を緩和する作用を有する。
【0010】金属・窒化物層は、M1,Al,Nを、A
lx M1100−x :M1:M1y N100−y
 =u:v:w(ただし、x,y,vは原子%、u,w
は分子%を示し、u+v+w= 100であり、夫々2
5≦x≦90、40≦y≦70、40≦u≦98、 0
.2≦v≦40、1≦w≦40の範囲である)を満たす
ような割合で含んでいる。M1の種類、並びに各構成元
素及び成分の比率をこの範囲に限定した理由を以下に説
明する。
【0011】Alx M1100−x におけるAlを
25原子%未満とすると、AlN基体との間の密着強度
を十分に高めることができず、一方この量が90原子%
を超えると金属・窒化物層中のAl量が多くなって、回
路形成等のパタ―ニングに際し、エッチングが不十分と
なり、配線間の抵抗低下、短絡等を招く。従って、Al
の量は25〜90原子%、好ましくは30〜85重量%
である。ただし、Alは金属・窒化物層中ではM1との
合金又は化合物として存在する。
【0012】M1はTi,Cr,Ta,Zr,Hfの中
から選択される元素である。これらの元素は窒素、Al
との反応性が高いので、合金、窒化物の形成に好適であ
り、この層の機能を果たす上で好適である。
【0013】M1y N100−y におけるM1を4
0原子%未満にすると、AlN基体の含有窒素がガス化
し、薄膜の膨れ剥離をもたらし、一方70原子%を超え
るとM1窒化物の生成量が少なくなり、この層の上に形
成された接合層中のM1がこの金属・窒化物層中に容易
に移動し、この濃度が過剰となる。この結果、AlM1
の組成比がこの発明の範囲から逸脱し、AlN基体と薄
膜導体層との密着強度を十分に高めることができなくな
る。このため、M1の量は40〜70原子%の範囲、好
ましくは45〜70原子%の範囲とする。
【0014】この層を構成するAlM1、M1、及びM
lは高密着強度化、及びこの層の安定化に適している。 AlM1が40分子%未満の場合、高温下での密着強度
が低下し、ろう付けする場合に薄膜とAlN基体との剥
離を生じ、一方98分子%を超えると界面での内部応力
が大きくなって安定的な密着強度を得ることが困難であ
る。 このため、AlM1の分子%(すなわちuの値)の範囲
は40〜98であり、より好ましくは42〜95である
。また、M1Nが1分子%未満の場合、この層と接合層
との反応を防止することが困難であり、接合層を形成す
るM1がAlM1を不安定にし、高温下での密着強度が
低下する。一方、M1Nが40分子%を超えると、この
金属・窒化物層の内部応力が大きくなり、安定的に密着
強度を得ることが困難である。このためM1Nの分子%
(すなわちwの値)は1〜40の範囲であり、より好ま
しくは2〜37の範囲である。さらに、M1が 0.2
原子%未満では金属・窒化物層形成の際の未反応Nがガ
ス化し、薄膜にふくれを生じる。また、M1が40原子
%を超えると高温下での密着強度が低下する。このため
M1の原子%(すなわちvの値)は 0.2〜40の範
囲であり、より好ましくは 0.5〜38の範囲である
【0015】このような金属・窒化物層の厚さは3nm
以上にすることが望ましい。これは、この層の厚さが3
nm未満の場合には、AlN基体と薄膜導体層との間の
密着強度を安定的に向上させることが困難となるからで
ある。この層が厚すぎると、回路基板の薄膜化及びエッ
チングによる除去に長時間を要し、パタ―ン精度等の条
件設定が困難なものとなる。より好ましい金属・窒化物
層の厚さの範囲は、10〜 500nmである。
【0016】接合層は、上述したように、Ti,Cr,
Ta,Zr,Hfの中から選択される少なくとも一種の
元素M1を主体とするものである。この接合層は金属・
窒化物層に対する密着強度をた高める作用を有する。ま
た、この接合層の上に形成されたバリア層の構成元素が
成膜時のインタ―ミキシングや熱処理によって、接合層
の元素と混合しても密着強度に与える影響は小さい。
【0017】また、接合層中に窒素又は酸素が含有され
ていてもよい。このとき窒素又は酸素は固溶している又
は化合物を形成している。特に窒素が含有されていると
きにはM1と薄膜導体層を構成する元素の相互拡散を防
ぐバリアとしても有効である。そのためにはM1とNと
がM1Z N100−z (ただしzは原子%を示し1
≦z≦40の範囲である)の割合になるように含まれる
のがよい。 また均一に含まれていても傾斜をもっていてもよい。
【0018】接合層の厚さは1nm〜1μmであること
が好ましい。これは、その厚さが1nm未満の場合には
金属・窒化物層との接合が不十分で、高い密着強度を達
成することが困難となり、一方この厚さが1μmを超え
ると内部応力のために接合層、バリア層及び導体層が剥
離しやすくなるからである。好ましい厚さは3〜 90
0nm,より好ましい厚さの範囲は10〜 500nm
である。
【0019】バリア層は、上述したように、W,Nb,
Ta,Mo,Ni,Pt,Pd,NiCrの中から選択
される少なくとも1種を主体とするものである。この層
は、接合層を構成するM1と導体層を構成するAu,C
u,Alのうち少なくとも一種とが相互に拡散すること
を阻止する作用を有する。このバリア層の厚さは5nm
〜5μmの範囲であることが好ましい。これは、バリア
層の厚さを5nm未満にすると上述のバリア効果を十分
に達成することが困難となり、一方5μmを超えるとこ
の層の内部応力のためにこの層及び導体層が剥離したり
、パタ―ニングに際してのエッチングにおいてサイドエ
ッチング度合が大きくなって信頼性の高い薄膜導体の形
成が困難となるからである。より好ましい厚さの範囲は
10nm〜2μmである。
【0020】薄膜導体層はAu,Cu又はAlを主体と
するものであり、その厚さは50nm〜20μmである
ことが望ましい。50nm未満にすると配線抵抗が高く
なり、パタ―ンの微細化に不適当となり、一方、20μ
mを超えると内部応力のために剥離が生じてしまう。よ
り好ましくは70nm〜15μmがよい。この様にして
、AlN基体,金属・窒化物層,接合層,バリア層,薄
膜導体層から成るAlN基板が構成される。
【0021】第2の発明におけるAlN基体上には、以
下に詳細に説明する窒素・アルミニウム層と、金属層と
第1の発明と同様の接合層とバリア層と薄膜導体層が設
けられている。
【0022】アルミニウム・窒素層は金属層との密着性
向上に効果があり、Alの原子%(すなわちtの値)が
50以下では密着強度が向上せず、 100になると基
板表面の抵抗率が低下し、基板上に配線パタ―ンを形成
できなくなる。このため、アルミニウム・窒素層は原子
比で50<t< 100の範囲が望ましく、さらに好ま
しくは51≦t≦90の範囲である。尚、この組成範囲
はアルミニウム・窒素層の平均組成であり、層内は均一
であっても傾斜を持っていても良い。アルミニウム・窒
素層の厚さは1nmから50μmの範囲とすることが好
ましく、この理由は1nm未満の膜厚では薄膜導体と基
板との密着強度を安定的に保持することがむづかしくな
り、50μm以上では膜の内部応力のため剥離するため
である。前記した基板に含有される酸素を上記化合物層
中に含有しても、密着強度におよぼす影響は小さい。さ
らにより好ましくは1nmから30μmの範囲である。
【0023】金属層はAlとM1から成る。このとき、
層内に窒素若しくは酸素が固溶若しくは化合物を形成し
ていても良く、また、それが均一であっても傾斜を持っ
ていても良い。例えば、基板側が上記窒化物層リッチ、
接合層側が金属層リッチとなっても問題ない。この層の
構成成分であるAl、M1はAlN基体と該基体側に配
置される接合層のM1層との密着強度を向上する作用を
有する。かかる金属層の各構成成分の比率(原子比)、
M1の種類を限定したのは以下の理由によるものである
【0024】Alt M1100−t におけるAlの
原子比を10未満にすると、AlN基板と薄膜導体層間
との密着強度を十分に高めることができず、一方この原
子比が90を越えると金属層中のAl量が多くなって、
回路形成等のパタ―ニングに際しエッチングが不十分と
なり、配線間の抵抗低下、短絡等を招く。Alの原子比
にて表される好ましい量は10〜90の範囲でより好ま
しい量は15〜88の範囲である。
【0025】またM1はTi,Cr,To,Zr,Hf
のうちから選ばれる一種の元素から構成される。これら
の元素はAlとの反応性が高く、合金形成に好適である
。なお、このような金属層中に含有されるM1元素は、
一部がAlと合金を形成せず、金属単体または金属窒化
物として存在していてもよい。
【0026】金属層の厚さは、1nmから1μmの範囲
にすることが望ましい。この理由は化合物層の厚さを1
nm未満にするとAlN基板と薄膜導体層の密着強度を
安定的に向上することが困難となる。1μm以上の膜厚
では、回路基板の薄膜化およびエッチングによる除去に
時間を要し、パタ―ン精度等の条件設定が困難なものと
なる。より好ましい化合物層の厚さは、3〜1μmの範
囲である。この様な金属層上に、第1の発明と同様の接
合層,バリア層,導体層が形成される。さらに、第1及
び第2の発明のAlN基板上の所望の位置に金属面を有
する部品が接合される。
【0027】金属面を有する部品としては、AlN基板
の用途に応じて種々のものを採用することができるが、
回路基板として用いる場合には、電極端子、封止用接合
金属、基板支持用部品、冷却フィン付き接合金属など、
ろう材又ははんだと接合可能なものであればよい。
【0028】以上説明したAlN基体及び各層は、成膜
やアニ―ルの際に、互いに相互拡散、インタ―ミキシン
グしたり、傾斜構造を生じるなどしても、各々の組成が
本発明の範囲内である限り、基板の機能が劣化すること
はなく、問題は生じない。次に、本発明のAlN基板の
製造方法の例について説明する。
【0029】先ず、表面粗さが例えば薄膜回路を形成す
るために十分な値を有するAlN基体を用意する。表面
粗さの調整は焼結基板の研磨によって行うことができる
が、サブミクロン粒子原料を用いた焼結基板を使用すれ
ば焼結のままで所望の表面粗さを得ることができる。
【0030】次に、第1の発明においては、薄膜層であ
る金属・窒化物層、接合層、バリア層、薄膜導体層を順
次形成する。また、第2の発明においては、薄膜層であ
る窒素・アルミニウム層,金属層,接合層,バリア層,
薄膜導体層を順次形成する。これらの層の薄膜形成方法
としては真空蒸着法、スパッタ、クラスタイオンビ―ム
、イオンプレ―ティング、イオン注入法などの一般的薄
膜形成法を用いることができ、基板温度、雰囲気、真空
度、成膜速度を適宜調整する。薄膜形成に先立ち、基板
表面を湿式洗浄法、逆スパッタ法などで十分洗浄を行う
が、AlNは強酸、強アルカリに対して不安定なため、
洗浄液の選定に注意が必要である。洗浄液としては中性
のものを使用することが好ましい。金属・窒化物層若し
くは窒素・アルミニウム層及び金属層を上述の薄膜形成
法のうちの適宜の方法で形成した後、真空を破らずに連
続的に、接合層を成膜する。基板温度は成膜に支障のな
い範囲であればよく室温から 800℃程度までが使用
される。このようにして成膜した接合層の上に、真空を
破らずに連続的にバリア層を成膜する。次いでバリア層
の上に薄膜導体層を形成する。この場合に、この層を真
空を破らずに連続的に形成してもよいし、湿式メッキに
より形成してもよい。
【0031】このようにして形成されたAlN基板は、
基体に対する薄膜導体層の密着強度が高く、薄膜導体層
の剥離を防止することができ、さらにその上に金属面を
有する部品を高い密着強度で接合することができる。従
って、ろう付け部品の剥離や断線等を防止することがで
き、能動素子等の高密度実装が可能な、半導体モジュ―
ルに有用な高信頼性の回路基板を得ることができる。
【0032】本発明のAlN基板を回路基板として使用
する場合には、配線部のパタ―ンニングは薄膜導体層形
成後又は部品接合後に行われるが、一般に前者の方法が
作業上便利である。所望のパタ―ンはポジ又はネガレジ
ストにより薄膜導体層上に形成し、湿式法又はドライ法
のエッチング、イオンミリングをこれら各層に行い、配
線パタ―ンを形成する。また、薄膜導体層の接合が必要
な部分にAg−Cu、Ag、Ag−Au、Pb−Sn、
Au−Sn、Au−Siのうち1種のろう材又ははんだ
層を形成することが好ましい。この場合、薄膜導体層に
プリフォ―ムする金属パタ―ン上に厚膜印刷又は薄膜形
成するなどの方法を用いればよい。金属面を有する部品
との接合条件は、ろう材又ははんだの作業範囲内であれ
ば問題なく、例えば、Ag−Cuでは 800〜 85
0℃、3分間である。なお、このような回路基板では、
必要に応じて、薄膜抵抗、薄膜コンデンサを形成しても
よい。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。実
施例1
【0034】表1に示す条件でAlN基体上に金属・窒
化物層(Alx M1100−x :M1:M1y N
100−y =u:v:w、ただしx,y,vは原子%
、u,wは分子%)、接合層M1,バリア層,導体層,
ろう材層を形成し、必要に応じて薄膜コンデンサ及び薄
膜抵抗を接合し、No1〜10の回路基板を作成した。
【0035】先ず夫々表1に示す熱伝導率及び酸素含有
量を有するAlN基体を、焼成のままで、あるいは必要
に応じてラッピング、研磨を行った後、その表面を湿式
洗浄し、逆スパッタを行い、表1に示す条件で金属・窒
化物層,接合層,バリア層,薄膜導体層を形成した。そ
の後、ポジレジストにより配線パタ―ンを形成後、金属
の種類に応じて、AuはKI+I2 +脱イオン水のエ
ッチャントで、NiはCuSO4 +HCl+エチルア
ルコ―ル+脱イオン水のエッチャントで、Wは過酸化水
素+純水エッチャントで、TiはHF+純水エッチャン
トで、Nb,Ta,Mo,Zrは硝酸+HF+純水エッ
チャントでエッチングした。なお、金属・窒化物層はT
i及びTaエッチャントによりエッチングが可能であっ
た。この後、必要に応じて薄膜抵抗、薄膜コンデンサを
基板表面に設けた回路基板を作成した。
【0036】又、比較例1,2として、表1に示すよう
な組成のものを、実施例1と同様にして作成した。さら
に、比較例3〜6として表3に示す熱伝導率及び酸素含
有量を有するAlN基体を、焼成ラッピング,研磨後、
表3に示す条件で接合層,バリア層,薄膜導体層を形成
し、実施例1と同様にして回路基板を作成した。
【0037】回路基板を作成後、密着強度、1000サ
イクルの温度サイクル試験(TCT:−50〜 150
℃、30分保持)、1000時間のプレッシャ―クッカ
―試験(PCT: 121℃、2atm)後の剥離の有
無、 500℃・5分間の耐熱試験を行った後、導体間
(間隔60μm)の絶縁抵抗,密着強度,はんだ接合後
の密着強度を評価した。その結果を表2及び表4に示す
【0038】その結果、No1〜10においては、配線
パタ―ンの基板との密着強度が20MPa以上と十分で
あり、温度サイクル試験、プレッシャ―クッカ―試験後
も剥離がなく、密着性が良好であり、耐熱試験後の絶縁
抵抗も490GΩと十分実用的であることが確認された
。また、ろう付温度 300〜1000℃においても剥
離なく良好であることが確認された。
【0039】これに対し表2,4に示すようにNo1〜
6は、いずれも密着強度が実施例のものより低く、温度
サイクル試験、プレッシャ―クッカ―試験、耐熱試験後
、配線パタ―ンに剥離が見られた。また、配線間抵抗も
低く、エッチングが不十分であることが確認された。 実施例2
【0040】表5に示す条件で、AlN基体上に金属・
窒化物層(Alx M1100−x :M1:M1y 
N100−y =u,v,w、ただしx,y,vは原子
%、u,wは分子%),接合層(M1z N100−z
 ,ただしzは原子%),バリア層,薄膜導体層,ろう
材層を形成し、実施例1と同様にしてNo11〜24の
回路基板を作成し、実施例1と同様に評価した。その結
果、表6に示すように良好な特性であり、また実施例1
よりもさらに密着性が強いことが確認された。これに対
し、同様に作成された表7に示す組成の比較例No7〜
9は表8に示すように比較例1〜6と同様に十分な特性
が得られなかった。実施例3
【0041】表9に示す条
件で、AlN基体上にアルミニウム・窒素層(Alt 
M100−t ,ただしtは原子%),金属層(Alx
’ M1100−x ’ ,ただしx’ は原子%),
接合層M1,バリア層,導体層,ろう材層を形成し、実
施例1と同様にして、No25〜41の回路基板を作成
し、実施例1と同様に評価した。その結果、表10に示
すように良好な特性であり、また実施例1よりも密着性
が強いことが確認された。これに対し、同様に作成され
た表11に示す組成の比較例No10,11は表12に
示すように比較例1〜9と同様に十分な特性が得られな
かった。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】
【発明の効果】この発明によれば、薄膜導体層とAlN
基体との密着強度が高いAlN基板を提供することがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  AlN基体と、該基体上に設けられ、
    Ti,Cr,Ta,Zr,Hfの中から選択される少な
    くとも一種の元素M1とAlとNとをAlx M110
    0−x :M1:M1y N100−y =u:v:w
    (ただし、x,y,vは原子%、u,wは分子%を示し
    、u+v+w= 100であり、夫々25≦x≦90、
    40≦y≦70、40≦u≦98、 0.2≦v≦40
    、1≦w≦40の範囲である)の割合になるように含む
    金属・窒化物層と、該金属・窒化物層の上に積層され前
    記M1を含有する接合層と、該接合層の上に積層されW
    ,Nb,Ta,Mo,Ni,Pt,Pd,NiCrの中
    から選択される少なくとも一種を主体とするバリア層と
    、該バリア層の上に積層されAu,Cu,Alのうち少
    なくとも一種を主体とする薄膜導体層とを有し、該薄膜
    導体層の所定位置に金属面を有する部品が接合されるこ
    とを特徴とするAlN基板。
  2. 【請求項2】  AlN基体と、該基体上に設けられ、
    AlとNとをAlt N100−t (ただしtは原子
    %を示し50<t< 100の範囲である)の割合にな
    るように含む窒素・アルミニウム層と、該窒素・アルミ
    ニウム層の上に積層されTi,Cr,Ta,Zr,Hf
    の中から選択される少なくとも一種の元素M1とAlと
    をAlx ’ M1100−x ’ (ただしx’ は
    原子%を示し10≦x’ ≦90の範囲である)の割合
    になるように含む金属層と、該金属層の上に積層され、
    前記M1を含有する接合層と、該接合層の上に積層され
    W,Nb,Ta,Mo,Ni,Pt,Pd,NiCrの
    中から選択される少なくとも一種を主体とするバリア層
    と、該バリア層の上に積層されAu,Cu,Alのうち
    少なくとも一種を主体とする薄膜導体層とを有し、該薄
    膜導体層の所定位置に金属面を有する部品が接合される
    ことを特徴とするAlN基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017201686A (ja) * 2016-04-28 2017-11-09 三ツ星ベルト株式会社 メタライズ基板及びその製造方法

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