JPH04286702A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH04286702A JPH04286702A JP5111691A JP5111691A JPH04286702A JP H04286702 A JPH04286702 A JP H04286702A JP 5111691 A JP5111691 A JP 5111691A JP 5111691 A JP5111691 A JP 5111691A JP H04286702 A JPH04286702 A JP H04286702A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関し
、特に、垂直磁気記録された磁気記録媒体から磁気抵抗
効果ヘッドを用いて情報を読み出して復調を行う磁気記
録再生装置に関する。従来、磁気記録は磁気記録媒体の
水平方向に行われてきたが、近年、磁気ディスク装置、
磁気テープ装置等への記録容量の増大が要望されてくる
につれ、水平方向の磁気記録では記録容量に限界が生じ
ていた。そこで、これまでの水平記録の限界を打破する
高密度記録方式として、磁気記録媒体の垂直方向にデー
タを記録する垂直記録方式が注目を浴びている。垂直記
録はこれまで用いられてきている水平記録に比べて媒体
の持つエネルギーが高いため、それを生かすための磁気
ヘッドや記録再生方式の研究がなされてきている。
、特に、垂直磁気記録された磁気記録媒体から磁気抵抗
効果ヘッドを用いて情報を読み出して復調を行う磁気記
録再生装置に関する。従来、磁気記録は磁気記録媒体の
水平方向に行われてきたが、近年、磁気ディスク装置、
磁気テープ装置等への記録容量の増大が要望されてくる
につれ、水平方向の磁気記録では記録容量に限界が生じ
ていた。そこで、これまでの水平記録の限界を打破する
高密度記録方式として、磁気記録媒体の垂直方向にデー
タを記録する垂直記録方式が注目を浴びている。垂直記
録はこれまで用いられてきている水平記録に比べて媒体
の持つエネルギーが高いため、それを生かすための磁気
ヘッドや記録再生方式の研究がなされてきている。
【０００２】
【従来の技術】図８は従来よりよく知られているシャン
トバイアス方式のシールド型磁気抵抗効果ヘッド（以後
ＭＲヘッドという）８０の断面概略構造を示すものであ
る。図８において、８１はフェライトあるいはＮｉＦｅ
などから成るシールド部材、８２はＡｌ２Ｏ３，ＳｉＯ
２などから成る絶縁層、８３はＮｉＦｅ薄膜からなるＭ
Ｒ素子、８４はＭＲ素子８３上に直接形成されるＴｉな
どの非磁性導体層（シャント層） であり、この導体層
８４を流れる電流によりＭＲ素子８３にバイアス磁界が
印加される。また、８５は磁気記録媒体である。そして
、水平記録においては、ＭＲヘッド８０の分解能の向上
には、ＭＲ素子８３の両側に高透磁率のシールド部材８
１を設けることが不可欠である。
トバイアス方式のシールド型磁気抵抗効果ヘッド（以後
ＭＲヘッドという）８０の断面概略構造を示すものであ
る。図８において、８１はフェライトあるいはＮｉＦｅ
などから成るシールド部材、８２はＡｌ２Ｏ３，ＳｉＯ
２などから成る絶縁層、８３はＮｉＦｅ薄膜からなるＭ
Ｒ素子、８４はＭＲ素子８３上に直接形成されるＴｉな
どの非磁性導体層（シャント層） であり、この導体層
８４を流れる電流によりＭＲ素子８３にバイアス磁界が
印加される。また、８５は磁気記録媒体である。そして
、水平記録においては、ＭＲヘッド８０の分解能の向上
には、ＭＲ素子８３の両側に高透磁率のシールド部材８
１を設けることが不可欠である。
【０００３】周知のように、このようなシールド型ＭＲ
再生ヘッド８０の再生分解能は両シールド部材８１間の
距離（ギャップ長）によって決定されるため、線記録密
度の向上にはギャップ長を狭くすることが必須条件であ
る。しかしながら、ギャップ内にはＭＲ素子８３やシャ
ント導体８４を配置しなければならず、かつこれらの膜
はシールド部材８１とは電気的に絶縁されている必要が
あるため、狭ギャップを実現するには製造プロセス上の
問題が大きい。
再生ヘッド８０の再生分解能は両シールド部材８１間の
距離（ギャップ長）によって決定されるため、線記録密
度の向上にはギャップ長を狭くすることが必須条件であ
る。しかしながら、ギャップ内にはＭＲ素子８３やシャ
ント導体８４を配置しなければならず、かつこれらの膜
はシールド部材８１とは電気的に絶縁されている必要が
あるため、狭ギャップを実現するには製造プロセス上の
問題が大きい。
【０００４】従来、薄膜ヘッドの製造プロセスでは、ピ
ンホールがなく絶縁が確保できる最小膜厚は、スパッタ
絶縁膜の場合で ０．４〜０．５ μｍであった。これ
以下の膜厚ではピンホールによる絶縁不良が多発する傾
向にあり， 狭ギャップの実現は非常に困難であった。 また、シールド型ＭＲ再生ヘッドにおいては、記録媒体
からの磁束はＭＲ素子のみならず、シールド部材にも漏
れていくため、必然的に再生効率の低いヘッド構造とな
らざるを得ない。
ンホールがなく絶縁が確保できる最小膜厚は、スパッタ
絶縁膜の場合で ０．４〜０．５ μｍであった。これ
以下の膜厚ではピンホールによる絶縁不良が多発する傾
向にあり， 狭ギャップの実現は非常に困難であった。 また、シールド型ＭＲ再生ヘッドにおいては、記録媒体
からの磁束はＭＲ素子のみならず、シールド部材にも漏
れていくため、必然的に再生効率の低いヘッド構造とな
らざるを得ない。
【０００５】そこで、シールド部材のない非シールド型
ＭＲヘッドを用い、磁気記録媒体に高密度に垂直磁気記
録を行う磁気記録再生装置が提案されている。
ＭＲヘッドを用い、磁気記録媒体に高密度に垂直磁気記
録を行う磁気記録再生装置が提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
ド部材のない非シールド型ＭＲヘッドを用い、磁気記録
媒体に高密度に垂直磁気記録を行う磁気記録再生装置に
は、再生信号の復調が困難であるという問題がある。そ
こで、本発明は、垂直記録磁気媒体とＭＲヘッドを組合
わせた場合でも、高Ｓ／Ｎでかつ高い分解能を有し、信
頼性の高い情報再生が可能となる磁気記録再生装置を提
供することを目的とする。
ド部材のない非シールド型ＭＲヘッドを用い、磁気記録
媒体に高密度に垂直磁気記録を行う磁気記録再生装置に
は、再生信号の復調が困難であるという問題がある。そ
こで、本発明は、垂直記録磁気媒体とＭＲヘッドを組合
わせた場合でも、高Ｓ／Ｎでかつ高い分解能を有し、信
頼性の高い情報再生が可能となる磁気記録再生装置を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の磁気記録再生装置の原理構成が図１に示される。本
発明の磁気記録再生装置は、記録情報がプリコーダによ
って情報列に変換され、この情報列に対して所定の方式
で磁気記録媒体に垂直記録がなされる磁気記録再生装置
であって、垂直記録媒体に記録された情報を読み出す非
シールド型磁気抵抗効果ヘッド１と、このヘッド１の出
力信号を１回微分する微分回路２と、微分された信号に
対してパーシャルレスポンス方式で波形等化を行う波形
等化回路３と、波形等化された信号に対してレベル検出
を行うことにより復調出力を得る復調回路４とを備える
ことを特徴としている。
明の磁気記録再生装置の原理構成が図１に示される。本
発明の磁気記録再生装置は、記録情報がプリコーダによ
って情報列に変換され、この情報列に対して所定の方式
で磁気記録媒体に垂直記録がなされる磁気記録再生装置
であって、垂直記録媒体に記録された情報を読み出す非
シールド型磁気抵抗効果ヘッド１と、このヘッド１の出
力信号を１回微分する微分回路２と、微分された信号に
対してパーシャルレスポンス方式で波形等化を行う波形
等化回路３と、波形等化された信号に対してレベル検出
を行うことにより復調出力を得る復調回路４とを備える
ことを特徴としている。
【０００８】
【作用】本発明の磁気記録再生装置によれば、シールド
部材のない非シールド型ＭＲヘッドを用いて垂直記録さ
れた磁気記録媒体から再生された信号が、１回微分され
、それに対してパーシャルレスポンス方式によるレベル
検出により情報の復調が行なわれる。この結果、シール
ド型ＭＲヘッドで大きな問題であった薄膜絶縁層が不必
要となり、また、シールド部材への漏洩磁束もなくなる
ため、再生出力は大幅に向上する。更に、シールド部材
がなくなることにより、ＭＲ素子から離れた位置での磁
束もセンスしやすくなるため、ヘッド出力でみれば結果
的に再生分解能は劣化するが、ヘッド出力波形を一度微
分することで分解能の回復が図られる。
部材のない非シールド型ＭＲヘッドを用いて垂直記録さ
れた磁気記録媒体から再生された信号が、１回微分され
、それに対してパーシャルレスポンス方式によるレベル
検出により情報の復調が行なわれる。この結果、シール
ド型ＭＲヘッドで大きな問題であった薄膜絶縁層が不必
要となり、また、シールド部材への漏洩磁束もなくなる
ため、再生出力は大幅に向上する。更に、シールド部材
がなくなることにより、ＭＲ素子から離れた位置での磁
束もセンスしやすくなるため、ヘッド出力でみれば結果
的に再生分解能は劣化するが、ヘッド出力波形を一度微
分することで分解能の回復が図られる。
【０００９】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図２は本発明の磁気記録再生装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。図において５は磁気
記録媒体であって、予め記録情報がプリコーダによって
情報列に変換され、この情報列に対して所定の方式、例
えば、ＮＲＺＩ方式で磁気記録媒体に垂直記録がなされ
ているものとする。そして、この垂直記録媒体５に記録
された磁気記録情報は非シールド型ＭＲヘッド６によっ
て読み出され、増幅器７で増幅された後に、微分回路８
によって１回微分される。１回微分された信号は、波形
等化フィルタ９によってパーシャルレスポンス方式で波
形等化が行われ、レベル検出器１０によって波形等化さ
れた信号に対してレベル検出が行われて復調出力が得ら
れる。
に説明する。図２は本発明の磁気記録再生装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。図において５は磁気
記録媒体であって、予め記録情報がプリコーダによって
情報列に変換され、この情報列に対して所定の方式、例
えば、ＮＲＺＩ方式で磁気記録媒体に垂直記録がなされ
ているものとする。そして、この垂直記録媒体５に記録
された磁気記録情報は非シールド型ＭＲヘッド６によっ
て読み出され、増幅器７で増幅された後に、微分回路８
によって１回微分される。１回微分された信号は、波形
等化フィルタ９によってパーシャルレスポンス方式で波
形等化が行われ、レベル検出器１０によって波形等化さ
れた信号に対してレベル検出が行われて復調出力が得ら
れる。
【００１０】なお、ＭＲヘッドは再生専用のヘッドであ
るため、実際には垂直媒体に情報を記録するための記録
ヘッドが必要であり、図３に記録・再生ヘッドを一体に
形成した複合ヘッドの一実施例を示す。この実施例にお
いては、記録ヘッドがリングヘッド、再生ヘッドがＭＲ
ヘッドになっており、記録ヘッドが、ＮｉＺｎフェライ
トから構成されてスライダーを兼ねる磁束のリターンパ
ス３０、コイル１１、有機絶縁層１２、ＮｉＦｅから成
る磁束結合部１３、Ａｌ２Ｏ３，ＳｉＯ２から構成され
る絶縁層１４，１７，１９、主磁極１５、および記録感
度向上のため主磁極１５上に設けられたＮｉＦｅから構
成される盛上げ層１６から構成され、再生ヘッドは、Ｍ
Ｒ素子３およびＳＡＬ（Ｓｏｆｔ Ａｄｊａｃｅｎｔ
Ｌａｙｅｒ） 膜１８から構成される。
るため、実際には垂直媒体に情報を記録するための記録
ヘッドが必要であり、図３に記録・再生ヘッドを一体に
形成した複合ヘッドの一実施例を示す。この実施例にお
いては、記録ヘッドがリングヘッド、再生ヘッドがＭＲ
ヘッドになっており、記録ヘッドが、ＮｉＺｎフェライ
トから構成されてスライダーを兼ねる磁束のリターンパ
ス３０、コイル１１、有機絶縁層１２、ＮｉＦｅから成
る磁束結合部１３、Ａｌ２Ｏ３，ＳｉＯ２から構成され
る絶縁層１４，１７，１９、主磁極１５、および記録感
度向上のため主磁極１５上に設けられたＮｉＦｅから構
成される盛上げ層１６から構成され、再生ヘッドは、Ｍ
Ｒ素子３およびＳＡＬ（Ｓｏｆｔ Ａｄｊａｃｅｎｔ
Ｌａｙｅｒ） 膜１８から構成される。
【００１１】図４は記録・再生ヘッドを一体に形成した
複合ヘッドの別の実施例を示すものであり、リターンパ
ス３０に非磁性ガラス溝２０を設けた基板を用いた例で
ある。この実施例において図３の複合ヘッドと同じ構成
部材には同じ符号を付してその説明を省略する。この実
施例の複合ヘッドが図３の複合ヘッドと異なる点は、主
磁極１５とリターンパス３０にはさまれる空間内に、Ｍ
Ｒ素子３とＳＡＬ膜１８を配置した点であり、このよう
にすることで、外部浮遊磁界の影響の低減を図ることが
できる。
複合ヘッドの別の実施例を示すものであり、リターンパ
ス３０に非磁性ガラス溝２０を設けた基板を用いた例で
ある。この実施例において図３の複合ヘッドと同じ構成
部材には同じ符号を付してその説明を省略する。この実
施例の複合ヘッドが図３の複合ヘッドと異なる点は、主
磁極１５とリターンパス３０にはさまれる空間内に、Ｍ
Ｒ素子３とＳＡＬ膜１８を配置した点であり、このよう
にすることで、外部浮遊磁界の影響の低減を図ることが
できる。
【００１２】次に、図５を用いてクラスＩＶパーシャル
レスポンス方式を適用した場合の本発明の磁気記録再生
装置の動作について説明する。クラスＩＶパーシャルレ
スポンス方式の場合、（ａ） に示す記録情報“１１０
１０１１”は、（ｂ） に示すプリコーダにより情報列
“１００１１０１”に変換される。この変換は記録情報
の排他的論理和（ＥＯＲ）をとることによって行われる
。そして、（ｃ） に示すようにこの情報列に対してＮ
ＲＺＩ方式で磁気記録媒体に垂直記録がなされ、記録電
流は、プリコーダの“１”で反転している。
レスポンス方式を適用した場合の本発明の磁気記録再生
装置の動作について説明する。クラスＩＶパーシャルレ
スポンス方式の場合、（ａ） に示す記録情報“１１０
１０１１”は、（ｂ） に示すプリコーダにより情報列
“１００１１０１”に変換される。この変換は記録情報
の排他的論理和（ＥＯＲ）をとることによって行われる
。そして、（ｃ） に示すようにこの情報列に対してＮ
ＲＺＩ方式で磁気記録媒体に垂直記録がなされ、記録電
流は、プリコーダの“１”で反転している。
【００１３】以上のようにして記録された垂直媒体上の
孤立磁化反転を、図２のＭＲヘッド６で再生すると、（
ｄ） のＭＲヘッド再生出力に示すようにｔａｎ−１
関数に類似した波形となる。このヘッド出力波形を増
幅器７で増幅した後に微分回路８で１回微分すると、（
ｅ） の微分出力に示すように、従来の水平記録媒体を
リングヘッドで再生した場合と同様な波形が得られる。 この微分出力は波形等化フィルタ９により、（ｆ） の
波形等化フィルタ出力に示すように、クラスＩＶパーシ
ャルレスポンス波形に等化され、その後， レベル検出
器１０によって（ｇ） の復調出力に示すように、元の
情報を復調することができる。
孤立磁化反転を、図２のＭＲヘッド６で再生すると、（
ｄ） のＭＲヘッド再生出力に示すようにｔａｎ−１
関数に類似した波形となる。このヘッド出力波形を増
幅器７で増幅した後に微分回路８で１回微分すると、（
ｅ） の微分出力に示すように、従来の水平記録媒体を
リングヘッドで再生した場合と同様な波形が得られる。 この微分出力は波形等化フィルタ９により、（ｆ） の
波形等化フィルタ出力に示すように、クラスＩＶパーシ
ャルレスポンス波形に等化され、その後， レベル検出
器１０によって（ｇ） の復調出力に示すように、元の
情報を復調することができる。
【００１４】ここで、クラスＩＶパーシャルレスポンス
波形とは、ビットセル時間をＴとしたとき、ｅ（ｔ）＝
Ｐ／Ｑ＋Ｒ／Ｓ〔但し、Ｐ＝ ｓｉｎ（π／Ｔ）ｔ、Ｑ
＝（π／Ｔ）ｔ、Ｒ＝ ｓｉｎ（π／Ｔ）（ｔ−Ｔ）
、Ｑ＝（π／Ｔ）（ｔ−Ｔ） である。〕で表わされる
波形であり、図６にヘッド出力の微分波形を波形等化し
たクラスＩＶパーシャルレスポンス波形を模式的に示す
。
波形とは、ビットセル時間をＴとしたとき、ｅ（ｔ）＝
Ｐ／Ｑ＋Ｒ／Ｓ〔但し、Ｐ＝ ｓｉｎ（π／Ｔ）ｔ、Ｑ
＝（π／Ｔ）ｔ、Ｒ＝ ｓｉｎ（π／Ｔ）（ｔ−Ｔ）
、Ｑ＝（π／Ｔ）（ｔ−Ｔ） である。〕で表わされる
波形であり、図６にヘッド出力の微分波形を波形等化し
たクラスＩＶパーシャルレスポンス波形を模式的に示す
。
【００１５】図６の模式図に従って、図５（ｅ） の微
分波形を分割すると、この波形は４つの波形Ａ， Ｂ，
Ｃ， Ｄに分けられる。そして、波形Ａに対する波形
等化フィルタ出力が図５（ｆ） に示す波形ａ（実線）
であり、波形Ｂに対する波形等化フィルタ出力が図５（
ｆ） に示す波形ｂ（点線）であり、波形Ｃに対する波
形等化フィルタ出力が図５（ｆ） に示す波形ｄ（一点
鎖線）であり、波形Ｄに対する波形等化フィルタ出力が
図５（ｆ） に示す波形ｄ（二点鎖線）である。そして
、波形ａ，ｂ，ｃ，ｄを合成した波形が図５（ｆ） に
示す実線波形となる。
分波形を分割すると、この波形は４つの波形Ａ， Ｂ，
Ｃ， Ｄに分けられる。そして、波形Ａに対する波形
等化フィルタ出力が図５（ｆ） に示す波形ａ（実線）
であり、波形Ｂに対する波形等化フィルタ出力が図５（
ｆ） に示す波形ｂ（点線）であり、波形Ｃに対する波
形等化フィルタ出力が図５（ｆ） に示す波形ｄ（一点
鎖線）であり、波形Ｄに対する波形等化フィルタ出力が
図５（ｆ） に示す波形ｄ（二点鎖線）である。そして
、波形ａ，ｂ，ｃ，ｄを合成した波形が図５（ｆ） に
示す実線波形となる。
【００１６】なお、以上の装置に使用されるＭＲ素子の
寸法はヘッドの分解能に大きく影響を与えるため、シミ
ュレーションにより本発明の妥当性を確認した。簡単の
ために垂直媒体は裏打ち軟磁性層のない、いわゆる単層
膜とした。垂直記録層の下に軟磁性層を設けた二層膜媒
体の場合には、波形の裾引きの様子が単層膜媒体とは幾
分異なるが、本質的には大差はない。
寸法はヘッドの分解能に大きく影響を与えるため、シミ
ュレーションにより本発明の妥当性を確認した。簡単の
ために垂直媒体は裏打ち軟磁性層のない、いわゆる単層
膜とした。垂直記録層の下に軟磁性層を設けた二層膜媒
体の場合には、波形の裾引きの様子が単層膜媒体とは幾
分異なるが、本質的には大差はない。
【００１７】図７は数値シミュレーションによるＭＲヘ
ッドの孤立再生波形の計算結果の一例である。静止した
ＭＲヘッドに対して媒体が移動した時、極性の異なる２
つの磁化反転に対するＭＲ素子の抵抗率をプロットして
ある。横軸は磁化反転位置を示す。バイアス方式はＭＲ
膜に近接して軟磁性膜を配置するＳＡＬバイアス方式で
ある。 ここで用いた諸元は、 ＭＲ膜 ：膜厚 ４００Å，高さ２μｍ， 透磁率
５００，飽和磁化 ４πＭｓ １００００Ｇ 軟磁性膜：膜厚 ２００Å，高さ２μｍ， 透磁率 ８
００， 飽和磁化 ４πＭｓ １５０００Ｇ 記録媒体：膜厚 ０．１５μｍ， 残留磁化 ４π
Ｍｒ ２０００Ｇ ， 矩形磁化反転 であり、スペーシング ０．１μｍ， センス電流 １
５ ｍＡとした。
ッドの孤立再生波形の計算結果の一例である。静止した
ＭＲヘッドに対して媒体が移動した時、極性の異なる２
つの磁化反転に対するＭＲ素子の抵抗率をプロットして
ある。横軸は磁化反転位置を示す。バイアス方式はＭＲ
膜に近接して軟磁性膜を配置するＳＡＬバイアス方式で
ある。 ここで用いた諸元は、 ＭＲ膜 ：膜厚 ４００Å，高さ２μｍ， 透磁率
５００，飽和磁化 ４πＭｓ １００００Ｇ 軟磁性膜：膜厚 ２００Å，高さ２μｍ， 透磁率 ８
００， 飽和磁化 ４πＭｓ １５０００Ｇ 記録媒体：膜厚 ０．１５μｍ， 残留磁化 ４π
Ｍｒ ２０００Ｇ ， 矩形磁化反転 であり、スペーシング ０．１μｍ， センス電流 １
５ ｍＡとした。
【００１８】いま、直流分を除いた孤立再生波形を ｔ
ａｎ −１ 関数近似し、ｅ（ｘ）＝（２／π）Ｅｏ
ｔａｎ −１ （ｘ／ｋ）， Ｅｏ ： 振幅， ｋ
： 波形の鋭さを示すパラメータとおけば、遷移点の
傾きを良く近似するｋの値として、 ｋ ≒０．１３
８μｍが得られる。１回微分波形の半値幅は、Ｗ５０
＝ ２ｋ ＝ ０．２７６ μｍとなる。微分波形はロ
ーレンツ波形となるため、微分出力におけるＤ５０は Ｄ５０＝ １．４／ Ｗ５０×２５．４ ＝ １２９
ｋＦＣＩとなり、高い再生分解能を期待することがで
きる。また、単位コア幅当たりのヘッド出力も、Ｖｏ
＝ ３００μＶＰＰ／μｍと高い値となり、十分高いＳ
／Ｎ比が得られる。
ａｎ −１ 関数近似し、ｅ（ｘ）＝（２／π）Ｅｏ
ｔａｎ −１ （ｘ／ｋ）， Ｅｏ ： 振幅， ｋ
： 波形の鋭さを示すパラメータとおけば、遷移点の
傾きを良く近似するｋの値として、 ｋ ≒０．１３
８μｍが得られる。１回微分波形の半値幅は、Ｗ５０
＝ ２ｋ ＝ ０．２７６ μｍとなる。微分波形はロ
ーレンツ波形となるため、微分出力におけるＤ５０は Ｄ５０＝ １．４／ Ｗ５０×２５．４ ＝ １２９
ｋＦＣＩとなり、高い再生分解能を期待することがで
きる。また、単位コア幅当たりのヘッド出力も、Ｖｏ
＝ ３００μＶＰＰ／μｍと高い値となり、十分高いＳ
／Ｎ比が得られる。
【００１９】以上のように、本発明では、シールド型Ｍ
Ｒヘッドで大きな問題であった薄膜絶縁層が不必要とな
り、また、シールド部材への漏洩磁束もなくなるため、
再生出力は大幅に向上する。
Ｒヘッドで大きな問題であった薄膜絶縁層が不必要とな
り、また、シールド部材への漏洩磁束もなくなるため、
再生出力は大幅に向上する。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高いＳ／Ｎ比、高い分解能で垂直媒体の記録情報の再生
が可能となり、高密度記録が実現できるという効果があ
る。
高いＳ／Ｎ比、高い分解能で垂直媒体の記録情報の再生
が可能となり、高密度記録が実現できるという効果があ
る。
【図１】本発明の磁気記録再生装置の構成を示す原理構
成図である。
成図である。
【図２】本発明の磁気記録再生装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図３】図２のシールド型ＭＲヘッドの一実施例の断面
図である。
図である。
【図４】図２のシールド型ＭＲヘッドの他の実施例の断
面図である。
面図である。
【図５】図２の装置の動作波形を示す波形図である。
【図６】クラスＩＶパーシャルレスポンスの説明図であ
る。
る。
【図７】ＭＲヘッドの孤立再生波形を示すシミュレーシ
ョン図である。
ョン図である。
【図８】従来のＭＲヘッドの構成を示す断面図である。
１…磁気抵抗効果ヘッド
２…微分回路
３…波形等化回路
４…復調回路
５…垂直記録媒体
６…ＭＲヘッド
７…増幅器
８…微分回路
９…波形等化フィルタ
１０…レベル検出器
１１…コイル
１２…有機絶縁層
１３…磁束結合部
１４，１７，１９…絶縁層
１５…主磁極
１６…盛上げ層
１８…ＳＡＬ膜
２０…非磁性ガラス溝
３０…リターンパス
Claims (3)
- 【請求項１】 記録情報がプリコーダによって情報列
に変換され、この情報列に対して所定の方式で磁気記録
媒体に垂直記録がなされる磁気記録再生装置であって、
垂直記録媒体に記録された情報を読み出す非シールド型
磁気抵抗効果ヘッド（１） と、このヘッド（１） の
出力信号を１回微分する微分回路（２） と、微分され
た信号に対してパーシャルレスポンス方式で波形等化を
行う波形等化回路（３） と、波形等化された信号に対
してレベル検出を行うことにより復調出力を得る復調回
路（４） と、を備えることを特徴とする磁気記録再生
方式 - 【請求項２】 前記磁気記録媒体に垂直記録を行なう
ヘッドが、単磁極型記録ヘッドと前記非シールド型磁気
抵抗効果再生ヘッドを一体に形成した複合ヘッドである
ことを特徴とする請求項１に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項３】 前記磁気記録媒体に垂直記録を行なう
ヘッドが、単磁極型記録ヘッドにおける主磁極とフェラ
イトから成る磁束のリターンヨーク部にはさまれた空間
内に， 磁気抵抗効果素子を配置することを特徴とする
請求項１に記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5111691A JP2850921B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5111691A JP2850921B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04286702A true JPH04286702A (ja) | 1992-10-12 |
| JP2850921B2 JP2850921B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=12877840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5111691A Expired - Lifetime JP2850921B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2850921B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6762895B2 (en) * | 2000-09-21 | 2004-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic disk drive and position error signal generation method |
| US6894855B2 (en) | 2001-09-27 | 2005-05-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic disk drive including read channel for processing differentiated read signal |
| US7009792B2 (en) * | 2002-10-01 | 2006-03-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method and apparatus for data reproducing in a disk drive |
| JP2006331641A (ja) * | 2006-08-02 | 2006-12-07 | Hitachi Global Storage Technologies Inc | 磁気記録再生信号処理回路 |
| JP2007157185A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Samsung Electronics Co Ltd | 情報再生装置 |
| US7965461B2 (en) | 2005-11-30 | 2011-06-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Information reproducing apparatus |
| US7969683B2 (en) | 2003-05-06 | 2011-06-28 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Write first design for a perpendicular thin film head |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP5111691A patent/JP2850921B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6762895B2 (en) * | 2000-09-21 | 2004-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic disk drive and position error signal generation method |
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| JP2007157185A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Samsung Electronics Co Ltd | 情報再生装置 |
| US7965461B2 (en) | 2005-11-30 | 2011-06-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Information reproducing apparatus |
| JP2006331641A (ja) * | 2006-08-02 | 2006-12-07 | Hitachi Global Storage Technologies Inc | 磁気記録再生信号処理回路 |
| JP4557936B2 (ja) * | 2006-08-02 | 2010-10-06 | 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ | 磁気記録再生信号処理回路 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2850921B2 (ja) | 1999-01-27 |
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