JPH04284574A - 図形ピック機能を持つ図形処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、図形ピック機能を持つ
図形処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】グラフィック・エディタはディスプレイ
およびキーボードもしくは座標入力装置を用いてメニュ
ーなどの対話形式で絵や図を作成することができ、コン
ピュータのプログラミング知識の無い者も手軽に絵図の
作成・修正が可能になるという利点がある。

【０００３】このグラフィック・エディタによる絵図の
作成に際して、作成途中で部分的な修正処理がしたい場
合がある。例えば複数の図形で構成されている絵図の一
部形状を修正（移動，拡大，縮小，変形等）や削除など
を行いたい場合がある。このために、例えばカーソルで
所定の図形を指示し（ピックし）、これに対してどの様
な修正を行うかを入力すれば、ピックされた図形に対し
て指示された修正を施して、結果をディスプレイ画面上
に表示できるようになっている。

【０００４】ここで、画面に多数の図形が表示されてい
る場合には、カーソル等でどの図形がピックされたのか
を判別しなければならない。このため、従来はカーソル
で１点をピックすると、ピックされたポイントから各図
形を構成する全要素迄の距離のうち最も近い要素を求め
、これを有する図形がピックされたものとしている。 また、この他に考えられるものとして、各図形に代表点
を予め設定しておいて、これをピックする方法も考えら
れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のように
ピックされたポイントと全ての図形の全要素間の距離を
求め，且つ最短距離の要素を求める処理には、相当の時
間を必要とすると言う欠点がある。また、後者のように
代表点を予め設定しておけばピック・ポイントと全要素
間の距離を計算する必要がなくなるため、ピックされた
図形を判別するのに要する時間は少なくなるが、代表点
を予め設定しなくてはならないと言う余分な手間がかか
る上に、各図形の代表点以外のポイントを指定しても認
識できないと言う欠点がある。

【０００６】本発明は、この点に鑑みて創作されたもの
であって、比較的に短時間に，しかも図形の表示面積の
中であれば何処を指示してもピックできると共に、正し
く所望の図形をピック出来る図形ピック機能を持つ図形
処理装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理説明
図である。本発明の図形ピック機能を持つ図形処理装置
は、図形指示手段１１を含むデータ入力装置１と、デー
タ入力装置１から入力されたデータに基づいて図形の描
画・修正・削除等の処理を行うエディタ部２と、エディ
タ部２によって生成された図形を表示するディスプレイ
３と、エディタ部２によって生成された図形を取り囲む
最小の矩形を生成する矩形生成手段４１と、ディスプレ
イ画面上でピックされた図形を判別する図形判別手段４
２とを持つ図形ピック部４と、図形ピック部４によって
生成された矩形データを記憶するデータ・バッファ５と
を具備する図形ピック機能を持つ図形処理装置であって
、矩形生成手段４１は、エディタ部２によって図形の描
画が行われたときに動作を開始し、描画された図形を取
り囲む最小の矩形を生成し、生成した矩形の大きさ及び
位置を特定する矩形データをデータ・バッファ５に格納
するように構成され、図形判別手段４２は、図形指示手
段１１によりディスプレイ画面上の一点がピックされた
ときに動作を開始し、データ・バッファ５の矩形データ
を参照してピック点が重なる矩形を候補として選択し、
候補として選択された矩形を元の図形形状に戻し、戻さ
れた元の図形形状の中からピック点がその面積内にある
図形形状を選択し、選択された図形形状の中で上下関係
が一番上にあるものをピックされた図形と判別するよう
に構成されていることを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】エディタ部２は、グラフィック・エディタであ
って、データ入力装置１から入力されたデータに基づい
て描画・修正・削除等の処理を行う。エディタ部２は、
図示しないが図形データ・バッファを有している。図形
データ・バッファには、図形を特定するための図形デー
タが作成順序情報と一緒に格納される。ディスプレイ３
の画面には、図形データ・バッファの図形が表示される
。

【０００９】図形ピック部４は、矩形生成手段４１と、
図形判別手段４２とを有している。矩形生成手段４１は
、図形が描画される際に、その図形の入り得る最小の矩
形の頂点をデータ・バッファ５に格納する。図形判別手
段４２は、図形指示手段１１によりディスプレイ画面上
の１点がピックされたとき、表示図形を一時的に矩形に
置き換え、ピック点がその面積内にある矩形を候補とし
て挙げ、その中からピック点が元の形状の面積内に重な
る図形を求め、その図形の中で上下関係が最も上にある
ものをピックされた図形と判別する。なお、重なってい
る複数の図形の中から一番上の図形を求めるには、作成
順序情報を参照して一番最近に作成された図形を選択す
れば良い。

【００１０】

【実施例】図２は本発明の１実施例のブロック図である
。同図において、１はユーザが座標情報を入力するため
のデータ入力装置、２は図形の描画・修正・削除等の処
理を行うエディタ部、３はディスプレイ、４はデータ入
力装置中の図形指示手段により指示された図形の判別を
行う図形ピック部、５は図形ピック部４の使用するデー
タを格納するためのデータ・バッファをそれぞれ示して
いる。

【００１１】エディタ部２，図形ピック部４，データ・
バッファ５の部分のハードウェア構成は、通常の計算機
と同じである。ソフトウェアとしては、エディタ部２に
対応してエディタ・プログラムが存在し、図形ピック部
４に対応して図形ピック・プログラムが存在する。デー
タ入力装置１は、キーボード，マウス，ディジタイザ等
である。エディタ部２は、通常のグラフィック・エディ
タである。図示しないが、エディタ部２の中には、ディ
スプレイ画面上に表示される図形を記憶する図形データ
・バッファが存在する。１番早く描画された図形は図形
データ・バッファの下から１番目に格納され、２番目に
早く描画された図形は図形データ・バッファの下から２
番目に格納される。以下、同様である。ディスプレイ３
は、図形データ・バッファの図形を表示するものである
。図形ピック部４は、ディスプレイ画面上においてピッ
クされた図形を判別するものである。データ・バッファ
５は、ディスプレイ画面上に表示されている図形を囲む
最小の矩形を記憶するものである。上述の図形データ・
バッファの図形とデータ・バッファ５の矩形は、ポイン
タ等で対応付けられていることは言うまでもない。

【００１２】図３は画面の表示例を示す図である。図３
に示すように、ディスプレイ画面上に複数重なり合って
表示された図形の内の１つの図形をピックする場合には
、カーソル・キー等の図形指示手段でカーソルをピック
点に位置決めし、実行キーを押下すれば良い。

【００１３】そうすると、図４に示すように、全図形の
それぞれに対応する矩形の頂点データをデータ・バッフ
ァ５から取り出し、一時的に各図形の形状を対応する矩
形に置き換える。

【００１４】そして、図５のように、ピック・ポイント
が面積内に重なっている矩形のみを候補として残す。

【００１５】最後に、図６に示すように、残った矩形を
元の形状に戻し、各形状の中で上下関係が最も上に存在
する形状をピックされた図形とする。なお、ディスプレ
イ画面は図３の状態から図６の状態に変化する。図４，
図５は内部処理を図にしたものであり、画面表示はされ
ない。

【００１６】図７は図形ピック部の処理の流れを示す図
である。図形ピック部では下記のような処理が行われる
。 （ａ）　エディタ部２で図形が描画（修正を含む）され
たのか，ピック指示されたのかを判断する。描画（修正
）の場合は（ｋ）　に進み、ピック指示の場合は（ｂ）
　に進む。 （ｂ）　データ・バッファ５の中から矩形の頂点情報を
取り出す。 （ｃ）　始点・終点とピック・ポイントとの距離を比較
する。 （ｄ）　ピック・ポイントが各頂点の内側（始点よりも
Ｘ，Ｙが大きく且つ終点よりもＸ，Ｙが小さい）か，否
かを判断する。Ｙｅｓの場合は（ｅ）　に進み、Ｎｏの
場合は（ｆ）　に進む。なお、Ｘ，Ｙはピック・ポイン
トの座標値であり、始点は矩形の左下隅点の座標値、終
点は矩形の右上隅点の座標値である。 （ｅ）　計算に使用するメモリ上に、その矩形データを
保持する。 （ｆ）　計算に使用するメモリ上に、その矩形データを
保持しない。 （ｇ）　データ・バッファ５から全ての矩形データを取
り出したか，否かを調べる。Ｙｅｓの場合は（ｈ）　に
進み、Ｎｏの場合は（ｂ）　に戻る。 （ｈ）　計算に使用するメモリ上に残った矩形を元の形
状に戻す。 （ｉ）　ピック・ポイントが元の形状の面積内にある図
形をメモリ上に保持し、それ以外を退避する。なお、元
の形状が曲線の場合には、「ピック・ポイントが元の形
状の面積内にある」とは、曲線を或る一定距離毎に区切
った各点を結ぶ直線上にピック・ポイントがあることを
意味している。 （ｊ）　残った図形の中で上下関係が最も上にあるもの
をピック図形とする。 （ｋ）　図形を囲む最小の矩形の頂点のデータ（始点と
終点）を計算する。 （ｌ）　計算した矩形の頂点データ（始点および終点）
をデータ・バッファ５に格納する。このとき、生成追番
も一緒に格納する。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、図形の形状（円，多角形，三角形，直線，自
由曲線，その他）を一時的に全て矩形に統一することで
各図形の構成する要素数が減少するため、指示されたポ
イントとの距離を計算する時間が大幅に削減できると共
に、矩形にして候補を絞った後には図形を構成する全要
素を用いて形状内にピック・ポイントがあるかを計算し
、その内の一番上にあるものをピック図形とするため、
図形の表示されている面積内であれば何処をピック指示
しても正確に図形をピックすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の１実施例のブロック図である。

【図３】画面の表示例を示す図である。

【図４】各図形を対応する矩形に置き換えた状態を示す
図である。

【図５】ピック・ポイントを内側に持つ矩形のみを示す
図である。

【図６】矩形を元の図形に戻した状態を示す図である。

【図７】本発明の図形ピック部の処理の流れを示す図で
ある。

【符号の説明】

１　　データ入力装置 ２　　エディタ部 ３　　ディスプレイ ４　　図形ピック部 ５　　データ・バッファ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　　　図形指示手段（１１）を含むデー
   タ入力装置（１）　と、データ入力装置（１）　から入
   力されたデータに基づいて図形の描画・修正・削除等の
   処理を行うエディタ部（２）　と、エディタ部（２）　
   によって生成された図形を表示するディスプレイ（３）
   　と、エディタ部（２）　によって生成された図形を取
   り囲む最小の矩形を生成する矩形生成手段（４１）と、
   ディスプレイ画面上でピックされた図形を判別する図形
   判別手段（４２）とを持つ図形ピック部（４）　と、図
   形ピック部（４）によって生成された矩形データを記憶
   するデータ・バッファ（５）　とを具備する図形ピック
   機能を持つ図形処理装置であって、矩形生成手段（４１
   ）は、エディタ部（２）　によって図形の描画が行われ
   たときに動作を開始し、描画された図形を取り囲む最小
   の矩形を生成し、生成した矩形の大きさ及び位置を特定
   する矩形データをデータ・バッファ（５）　に格納する
   ように構成され、図形判別手段（４２）は、図形指示手
   段（１１）によりディスプレイ画面上の一点がピックさ
   れたときに動作を開始し、データ・バッファ（５）　の
   矩形データを参照してピック点が重なる矩形を候補とし
   て選択し、候補として選択された矩形を元の図形形状に
   戻し、戻された元の図形形状の中からピック点がその面
   積内にある図形形状を選択し、選択された図形形状の中
   で上下関係が一番上にあるものをピックされた図形と判
   別するように構成されていることを特徴とする図形ピッ
   ク機能を持つ図形処理装置。