JPH04284186A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等に使用される
密閉型圧縮機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、密閉型圧縮機（以下、圧縮機とい
う）はエネルギー効率向上の見地から、圧縮機の高効率
化が要望されている。圧縮機は高効率化が進み高いレベ
ルに達しているが、より一層の高効率化を図っていかな
ければならない。

【０００３】以下図面を参照しながら、従来の圧縮機の
一例について説明する。図４は特開昭６３−５１８６号
公報に示されている圧縮機の側面断面図である。１は密
閉容器、２は電動要素、３は圧縮要素で電動要素２、圧
縮要素３は密閉容器１内に弾性支持されている。４は固
定子、５は回転子で電動要素２を構成している。

【０００４】６はクランク主軸、７、８はボールベアリ
ング、９は軸受で、クランク主軸６にはボールベアリン
グ７が位置決め段差まで圧入位置決め固定され、ボール
ベアリング７に嵌合する軸受９が挿入され、ボールベア
リング８が軸受９の上部内側の段差位置まで圧入固定さ
れ、回転子５が圧入固定されている。１０は偏心軸、１
１はコンロッド、１２はピストン、１３はシリンダであ
る。

【０００５】以上のように構成された圧縮機において、
圧縮機が運転を始めると回転子５が回転することにより
クランク主軸６がボールベアリング７、８を介して回転
し、偏心軸１０、コンロッド１１を介してピストン１２
がシリンダ１３内を往復運動してガスを圧縮する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、圧縮機運転中に、ボールベアリング７、
８のボールが軌道内で踊ることがあり騒音が大きくなる
という課題を有していた。　　本発明は上記課題に鑑み
、ボールベアリングを使用することで入力を低減させて
エネルギー効率を向上させた圧縮機にて、ボール転動部
を工夫することにより運転音の静かな圧縮機を提供する
ものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の圧縮機は密閉容器内に弾性支持された電動要
素と圧縮要素と、前記電動要素の回転子に固定されたク
ランク軸と、前記クランク軸を軸支するクランク軸の両
端に対向して配設されたボールベアリングと、前記ボー
ルベアリングを介して前記クランク軸を軸支する軸受と
、前記軸受とボールベアリング間に介在されたスプリン
グとより成り、前記ボールベアリングを前記クランク軸
に固着された軌道付の内輪と、前記軌道内を転動するボ
ールと、ボールを保持する保持器と、ボールの摺動面に
テーパの付いた外輪とより構成し、前記外輪を前記スプ
リングで押圧するものである。

【０００８】

【作用】本発明は上記した構成によつて、スプリングで
押された外輪のテーパが、ボールに常時適正な予荷重を
加えるため運転中にボールは踊らず静かな運転が得られ
ることとなる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例の圧縮機について図面
を参照しながら説明する。なお、従来例と同一部品は同
一符号を用いて説明し、構成、動作の同じところは省略
する。

【００１０】図１において、密閉容器２１の内部には圧
縮要素２２と電動要素２３が弾性的に支持されている。 電動要素２３の回転子２４にはクランク軸２５が固定さ
れている。クランク軸２５を軸支するためクランク軸の
両端には対向してボールベアリング２６、２７が配設さ
れている。

【００１１】ボールベアリング２６、２７を支えるため
軸受２８、２９が設けられて、軸受とボールベアリング
の間にはスプリング３０が設けられている。ボールベア
リング２６，２７はクランク軸２５に固着された軌道付
の内輪３１と軌道内を転動するボール３２と、ボールを
保持する保持器３３と、ボールが摺動する面にテーパ３
４ａの付いた外輪３４とより構成されている。

【００１２】前記外輪３４をスプリング３０の適正な力
で押すことにより、外輪３４のテーパ３４ａがボール３
２に適正な予荷重を加えている。スプリングの種類はコ
イルスプリングの他に板スプリングとすることもできる
。

【００１３】以上のような構成において、スプリングの
適正な力で外輪が押されることによつて外輪のテーパ３
４ａがボール３２に適正な予荷重を加えるためボールは
軌道内で踊るようなことはなくスムーズに運転する。従
つて運転騒音が小さい静かな圧縮機となる。

【００１４】

【発明の効果】以上のように本発明の圧縮機によれば、
密閉容器内に弾性支持された電動要素と前記電動要素の
回転子に固定されたクランク軸と、前記クランク軸を軸
支するクランク軸の両端に対向して配設されたボールベ
アリングと、前記ボールベアリングを介して前記クラン
ク軸を軸支する軸受と、前記軸受とボールベアリング間
に介在されたスプリングとより成り、前記ボールベアリ
ングを前記クランク軸に固着された軌道付の内輪と、前
記軌道内を転動するボールと、ボールを保持する保持器
と、ボールの摺動面にテーパの付いた外輪とより構成し
、前記外輪を前記スプリングで押圧して前記外輪のテー
パがボールに圧力を加えることによりスプリングの適正
な力で外輪が押されることによつて外輪のテーパがボー
ルに適正な予荷重を加えるためボールは軌道内で踊るよ
うなことはなくスムーズに運転する。　　従つて運転騒
音が小さい静かな圧縮機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における圧縮機の側面断面図

【図２】従来の圧縮機の側面断面図

【符号の説明】

２１　　　　　　　　　　密閉容器 ２２　　　　　　　　　　圧縮要素 ２３　　　　　　　　　　電動要素 ２４　　　　　　　　　　回転子 ２５　　　　　　　　　　クランク軸 ２６、２７　　　　ボールベアリング ２８、２９　　　　軸受 ３０　　　　　　　　　　スプリング ３２　　　　　　　　　　ボール ３３　　　　　　　　　　保持器 ３４　　　　　　　　　　外輪 ３４ａ　　　　　　　　テーパ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　密閉容器内に弾性支持された電動要素
   と圧縮要素と、前記電動要素の回転子に固定されたクラ
   ンク軸と、前記クランク軸を軸支するクランク軸の両端
   に対向して配設されたボールベアリングと、前記ボール
   ベアリングを介して前記クランク軸を軸支する軸受と、
   前記軸受とボールベアリング間に介在されたスプリング
   とより成り、前記ボールベアリングを前記クランク軸に
   固着された軌道付の内輪と、前記軌道内を転動するボー
   ルと、ボールを保持する保持器と、ボールの摺動面にテ
   ーパの付いた外輪とより構成し、前記外輪を前記スプリ
   ングで押圧することを特徴とする密閉型圧縮機。
2. 【請求項２】　　クランク軸が垂直に配設され、スプリ
   ングが板スプリングで構成された請求項１記載の密閉型
   圧縮機。