JPH04284121A - エンジンの冷却ファン制御装置 - Google Patents

エンジンの冷却ファン制御装置

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Publication number
JPH04284121A
JPH04284121A JP4635691A JP4635691A JPH04284121A JP H04284121 A JPH04284121 A JP H04284121A JP 4635691 A JP4635691 A JP 4635691A JP 4635691 A JP4635691 A JP 4635691A JP H04284121 A JPH04284121 A JP H04284121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
cooling fan
fan
control device
blade support
Prior art date
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Pending
Application number
JP4635691A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kurio
憲之 栗尾
Reiji Okita
齢次 沖田
Toshimichi Akagi
赤木 年道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP4635691A priority Critical patent/JPH04284121A/ja
Publication of JPH04284121A publication Critical patent/JPH04284121A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
    • F01P7/04Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio
    • F01P7/044Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio using hydraulic drives

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの冷却ファン
制御装置に関するものであり、より詳細には、エンジン
の運転状態に応じた所望の送風量を確保するとともに、
過大なファン回転数及びファン騒音を規制できるエンジ
ンの冷却ファン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの冷却装置において、ウォータ
ーポンプによって冷却水をラジエータとウォータージャ
ケットとの間に循環させる所謂水冷方式の冷却装置が広
く実用に供されている。この種の冷却装置は一般に、冷
却ファンによって、ラジエータコアを通過する外気量を
増大させ、これによって、冷却水の水温を効果的に低下
させるように構成されている。
【0003】この種の冷却ファンの駆動方式として、電
動モータによってファンブレード、即ち羽根を回転させ
る電動式冷却ファンと、エンジンのクランク軸の回転力
により、羽根を回転させるエンジン駆動式冷却ファンと
が知られている。電動式冷却ファンは、その回転数を比
較的制御し易いことからエンジンの低速運転時に比較的
良好な運転をなし得る一方、その送風能力に限界がある
ことから、エンジンの高速運転時に所望の送風量を確保
し難い。他方、エンジン駆動式冷却ファンは、比較的大
きな送風量を確保できることから、広く実用に供されて
いるが、エンジンの運転状態に応じたファン回転数の制
御を行い難い。
【0004】エンジン駆動式冷却ファンは一般に、冷却
ファンの羽根支持部に被動プーリ連結され、被動プーリ
は、動力伝達ベルトを介してクランク軸のクランクプー
リに連結される。そして、羽根支持部と被動プーリとの
間には、所定の粘度の液体を収容した流体継手が介挿さ
れ、流体継手は、液体の粘性抵抗により、被動プーリの
回転力を、その出力部材を介して、羽根支持部に伝達す
るように構成されている。したがって、このような冷却
ファンでは、エンジンの高速運転時に、流体継手の滑り
作用により被動プーリの回転力が低減され、低減された
回転力が出力部材を介して羽根支持部に伝達されるので
、冷却ファンの回転数が所望のように規制される。
【0005】この形式の冷却ファンにおいて、エンジン
の低速運転時における過冷却などを防止すべく、エンジ
ン回転数及び冷却水温に基づいて、冷却ファンの回転を
制動する制動装置を備えたものが知られている(実開昭
60−187326号公報)。また、他の形式のエンジ
ン駆動式冷却ファンとして、冷却ファンの主軸と被動プ
ーリとの間にワンウェイクラッチ及び電磁式モータを直
列に介挿し、エンジンの高速運転時等に、電磁式モータ
によって主軸の回転を増速させるように構成したものが
知られている(実開昭55─1979号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記制
動装置を備えた冷却ファンは、エンジンの低温且つ低速
運転時における過剰な冷却ファンの回転を防止し得るも
のの、エンジンの高速運転時に、冷却ファンの回転数を
増大させることができず、このため、高速運転時におけ
る十分な送風量を確保し難い。また、この形式の冷却フ
ァンは、クランク軸の回転力に相応する回転力しか付与
できないように構成されているので、エンジンの低速暖
機運転時、例えばアイドリング運転時に、送風能力が不
足する場合がある。
【0007】他方、上記電磁式モータを備えた冷却ファ
ンでは、エンジンの高速運転時に該モータによりファン
の回転を増速させることにより、高速運転時における所
望の送風量を確保し得るものの、冷却ファンの回転を抑
制できない構造となっているので、エンジンの低温且つ
低速運転時、或いは加速時などに生じる過大なファン回
転数や、ファン騒音を規制できない。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、エンジンの運転状態に
応じた所望の送風量を確保するとともに、過大なファン
回転数及びファン騒音を規制できるエンジンの冷却ファ
ン制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は、エンジンのクランク軸の回転力
が伝達される主軸と、該主軸に連結された流体継手と、
該流体継手の出力部材に連結された羽根支持部とを有す
るエンジンの冷却ファンを制御するための冷却ファン制
御装置において、前記羽根支持部に回転力を付与する駆
動手段と、該駆動手段の作動を制御することにより、前
記羽根支持部の回転を制御する回転制御手段とを備えた
ことを特徴とするエンジンの冷却ファン制御装置を提供
する。
【0010】この構成によれば、クランク軸の回転力以
外の回転力を冷却ファンに付与する駆動手段が設けられ
るとともに、この駆動手段を介して、羽根支持部の回転
を制御する回転制御手段が設けられる。回転数制御手段
は、クランク軸による回転力と同じ方向、即ち、正の回
転を羽根支持部に付与することにより、ファンの回転を
増速できるのみならず、クランク軸による回転力と逆、
即ち、負の回転を羽根支持部に付与することにより、フ
ァンの回転を減速できる。従って、冷却ファン制御装置
は、冷却ファンの回転を所望のように制御でき、冷却フ
ァンは、エンジンの高速運転時のみならず低速暖機運転
時にも所望の送風量を確保できるとともに、エンジンの
低速冷間運転時、或いは、加速時などにおける過大なフ
ァン回転数及びファン騒音を規制できる。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、前
記駆動手段は、電動モータからなる。この構成によれば
、電気モータの機能をモータ又はゼネレータのいずれか
に選択的に切り換え可能な電気回路を設けることにより
、回転制御手段は、ファンの増速又は発電制動を容易に
行うことができる。従って、簡単な構成の回転制御手段
を構成することができる。
【0012】本発明の他の好ましい実施態様においては
、前記回転制御手段は、エンジンの低速運転時且つ冷却
水の高温時に、正の回転力を前記羽根支持部に付与する
ように前記駆動手段の作動を制御し、他方、冷却水の低
温時に、負の回転力を前記羽根支持部に付与するように
該駆動手段を制御する。この構成によれば、冷却ファン
は、エンジンの低速運転時に、冷却水温に応じた十分な
送風量を確保するとともに、エンジンの高速運転時にフ
ァン回転数及びファン騒音を規制することができる。
【0013】本発明の更に好ましい実施態様においては
、前記回転制御手段は、エンジンの回転数が所定の速度
以上で上昇したとき、負の回転力を前記羽根支持部に付
与するように前記駆動手段を制御する。この構成によれ
ば、エンジンの加速時におけるファン騒音の増大を効果
的に抑制できる。他の実施態様では、回転制御手段は、
冷却ファンが、冷却水の低温時に、エンジン回転数に相
応して設定される所望のファン回転数以上で回転すると
き、負の回転力を前記羽根支持部に付与するように前記
駆動手段を制御する。これによって、冷却ファンの送風
量は、冷却水温に応じた望ましい送風量に規制される。
【0014】本発明の他の好ましい実施態様では、前記
駆動手段は、該駆動手段と前記羽根支持部との作動的な
連結を断続するための電磁クラッチを備えている。この
構成によれば、駆動手段と羽根支持部との連結を解放し
、流体継手の滑り作用のみに基づいたファンの回転状態
を確保し得る。本発明の更に別の実施態様では、前記駆
動手段は、エンジンの始動時に過渡的に、前記羽根支持
部に対し負の回転力を付与する。比較的低温雰囲気下に
あるエンジンを始動した際、流体継手内の粘性流体の温
度が低く、該流体は、比較的高い粘度を有する。このた
め、流体継手の滑り作用が有効に発揮されず、所謂ファ
ンのつれ廻り現象が生じることがある。上記構成によれ
ば、かかる状況下で、駆動手段が羽根支持部の回転を規
制するので、このつれ廻り現象を防止できる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例について詳細に説明する。図1は、本発明の冷
却ファン制御装置を適用した冷却ファンの概略縦断面図
である。
【0016】エンジン1のクランク軸2には、その前端
部にクランクプーリ3が固定されている。クランク軸2
の側方には、冷却ファン10を構成する被動プーリ11
が配置され、無端ベルト4がクランクプーリ3及び被動
プーリ11に掛けられている。無端ベルト4は、クラン
クプーリ3と被動プーリ11とを作動的に連結しており
、クランク軸2の回転時に、クランクプーリ3の回転を
被動プーリ11に伝達する。
【0017】被動プーリ11は、エンジン1のケーシン
グ5に回転自在に支持された支軸12に一体的に支持さ
れている。被動プーリ11及び支軸12は、冷却ファン
10の主軸を構成する入力軸13の後端部分に一体的に
連結され、入力軸13の前端部分は、ファンケース22
を有する流体継手20に連結されている。流体継手20
は、ベアリング21によって入力軸13の前端部に回転
自在に支持されたファンケース22と、ベアリング21
に隣接して入力軸13の前端に同心状に固定されたロー
タ24と、ファンケース22に取付けられたハウジング
25とを備えている。ファンケース22は、流体継手の
出力部材を構成するとともに、ファンブレード、即ち羽
根14を支持する羽根支持部を構成している。ファンケ
ース22には、ボルト23によって複数の羽根14が固
定され、羽根14は各々、入力軸13の径方向外方に延
びている。ロータ24は、ディスク状に形成され、その
外周部の後端面が、ファンケース22の前端面と僅かに
間隔を隔てて対向している。ハウジング25の外周部が
、ファンケース22の外周部に対して、密封状態に固定
され、ハウジング25及びファンケース22は、ロータ
24を収容する密封された内部空間26を形成している
【0018】ハウジング25とファンケース22との間
には、内部空間26を2つの空間、即ち、作動油を収容
する貯油室26aと、これと連通可能な作動油室26b
とを画成する隔壁27が配置されている。隔壁27には
、両空間を連通させる連通孔27aが形成されるととも
に、この連通孔27aを開閉可能なリーフスプリング2
7bが取付けられている。図1には、リーフスプリング
27bが連通孔27aを開放している状態が示されてい
る。
【0019】ハウジング25には、リーフスプリング2
7bを付勢するロッド25aが設けられており、ロッド
25aは、ハウジング25の中心部に軸線方向に摺動可
能に支持されるとともに、その後端面がリーフスプリン
グ27bの前側面に当接している。ロッド25aは、そ
の前端部が、ハウジング25に支持されたバイメタル2
5bに連結され、バイメタル25bは、その両端部がハ
ウジング25に取付けられている。バイメタル25bは
、周囲雰囲気温度に応じて伸縮し、高温の雰囲気下では
伸長して、僅かに前方に湾曲し、これによってロッド2
5aを前方に変位させ、他方、低温の雰囲気下では短縮
して、略垂直な姿勢を占め、これによって、ロッド25
aを前方に付勢する。従って、リーフスプリング27b
は、高温の雰囲気下では、図1に示すように前方に傾斜
した姿勢を保持して、連通孔27aを開くが、低温の雰
囲気下では、ロッド25aに押圧されて後方に変形し、
その上端部分で連通孔27aを閉じる。
【0020】内部空間26には、所定の量の粘性流体、
例えば、シリコンオイル28が収容されている。シリコ
ンオイル28は、流体継手20の回転に伴って作用する
遠心力により、図1に示す如く、内部空間26の外縁付
近に位置する。作動油室26b内のシリコンオイル28
は、その粘性抵抗により、ロータ24の回転をファンケ
ース22に伝達する。
【0021】冷却ファン10は、その回転により、エン
ジン1のラジエータ(図示せず)及びエアコンのコンデ
ンサ(図示せず)を通して、外気を導入し、導入された
外気は、冷却ファン10の前面に配置されたバイメタル
25bに触れる。比較的低温の外気がバイメタル25b
に触れると、バイメタル25bは伸長して、ロッド25
aを後方に変位させ、連通孔27aは、リーフスプリン
グ27bによって閉塞される。ロータ24の回転により
遠心力が作用しているシリコンオイル28は、隔壁27
の外周縁の周りに形成された間隙を通って作動油室26
bから貯油室26aに流出し、作動油室26b内のシリ
コンオイル量が減少する。この結果、ロータ24からフ
ァンケース22に伝達される回転力が低減する。他方、
比較的高温の外気がバイメタル25bに触れると、バイ
メタル25bは伸長して、ロッド25aを前方に変位さ
せ、連通孔27aは、リーフスプリング27bによって
開放される。貯油室26a内のシリコンオイル28が、
連通孔27aを通って、作動油室26bに供給され、作
動油室26b内に所定量のシリコンオイルが保持される
ので、シリコンオイル28の粘度に応じた回転力がロー
タ24からファンケース22に伝達される。なお、シリ
コンオイル28の粘度は、液温の上昇に伴って低減する
傾向があり、このため、ロータ24とファンケース22
とは、高温時には、両者の間に比較的大きなスリップが
生起して相対回転が生じ易く、従って、ファンケース2
2に伝達される動力は一般に低減される。他方、低温時
には、両者の間のスリップが抑制され、その相対回転が
規制されるので、ファンケース22に伝達される動力は
一般に増大される。
【0022】冷却ファン10は更に、クランク軸2から
の動力以外の動力をファンケース22に入力するための
副被動プーリ30を備えている。副被動プーリ30は、
入力軸13の周面と間隔を隔てて、入力軸13の径方向
外方に同心状に配置されている。副被動プーリ30は、
複数のボルト31によって、ファンケース22の後方延
長部22aに一体的に連結されるとともに、その外周面
にベルト係合溝30aを備えている。
【0023】副被動プーリ30の側方に、副駆動プーリ
32が配置され、副駆動プーリ32は、電動モータ33
の出力軸に固定されている。電動モータ33は、図示し
ないエンジン1のケーシング部分にブラケットを介して
取付けられている。副被動プーリ30及び副駆動プーリ
32には、例えば、Vベルトからなる無端ベルト34が
掛けられている。無端ベルト34は、電動モータ33の
動力をファンケース22に伝達するように、副被動プー
リ30と副駆動プーリ32とを作動的に連結している。 また、副駆動プーリ32は、図1に概略的に示す電磁ク
ラッチ35を備えており、電磁クラッチ35は、非通電
時には、副駆動プーリ32と電動モータ32の出力軸と
を一体的に連結しており、通電時に、両者を解放する。
【0024】図2は、上記電動モータ33及び電磁クラ
ッチ35の作動を制御するための制御装置の概略構成を
示すブロック図である。電動モータ33及び電磁クラッ
チ35の作動電力は、エンジン1の作動を制御するため
のエンジンコントロールユニット(ECU)40から供
給される。ECU40には、冷却水の水温を検出する水
温センサ41及びエンジン1の回転数を検出するエンジ
ン回転数センサ42から、これらセンサの検出信号が入
力されるとともに、エアコン(空気調和装置)43から
、冷媒ガスのガス圧を示すガス圧信号が入力される。 また、電動モータ33の回転数を検出するモータ回転数
センサ36の検出信号がECU40に入力される。
【0025】図3乃至図5は、ECU40において実行
される電動モータ33及び電磁クラッチ35の制御態様
を概略的に示すフローチャートである。先ず、ECU4
0は、エンジン1の始動後の経過時間Tを検出する(S
1)。経過時間Tが所定時間T0 、例えば、5秒より
も小さく、エンジン1が略始動直後の状態にあるとき、
この状態では、シリコンオイル28の液温が一般に低い
ことから、ECU40は、電動モータ33がゼネレータ
として働くように、電動モータ33に対する電力供給回
路(図示せず)を切り換える(S2、3)。電動モータ
33の出力軸は、副駆動プーリ32、電磁クラッチ35
、無端ベルト34及び副被動プーリ30を介してファン
ケース22に作動的に連結されているので、ファンケー
ス22に対する回転抵抗体、即ち発電制動体として働き
、ファンケース22は、電動モータ33に制動されつつ
、入力軸13を介して伝達されるクランク軸2の動力に
よって駆動される。
【0026】他方、エンジン1が始動してからの時間T
が所定時間T0 を超えているとき、ECU40は、エ
アコン43における冷媒ガスのガス圧Pと所定のガス圧
P0 とを比較する(S4、5)。ガス圧Pが所定値P
0 を超え、エアコン43のガス圧Pが過大な値となっ
ているとき、ECU40は、モータ回転数センサ36の
検出結果に基づいて、冷却ファン10の回転数Fを検出
するとともに、エンジン回転数センサ42の検出結果に
よりエンジン1の回転数Nを検出する(S6)。ファン
回転数Fが、許容可能な最大回転数FMAX 以下にあ
るとき、ECU40は、モータとしての電動モータ33
の駆動力を増大させ、或いは、ゼネレータとしての電動
モータ33の作用を低減させるように、電動モータ33
の電力供給回路を切り換える(S7、8)。この最大回
転数FMAX は、ECU40のROMに予め記憶され
たマップに基づいて、エンジン回転数Nと関連して決定
され、現状のエンジン回転数Nにおいて、騒音上許容可
能な最大のファン回転数として設定される。従って、最
大回転数FMAX 以下の回転数で作動している限り、
冷却ファン10は、エンジン1の騒音に比して相対的に
過大な騒音を生じさせず、冷却ファン10の騒音は、車
体騒音の見地から実質上問題を生じさせない。かくして
、冷却ファン10は、騒音を抑制しつつ、送風量を増大
させ、ラジエータの前方に配置されたエアコン43のコ
ンデンサの通過風量を増大させる。他方、ファン回転数
Fが、最大回転数FMAX を超えているとき、冷却フ
ァン10の回転数を更に増大させることは騒音対策上好
ましくないので、ECU40は、所定の時間だけ過渡的
にエアコン43を停止させ、所謂高圧カットを行い、エ
アコンを保護する(S9)。
【0027】これに対し、ガス圧Pが所定値P0 以下
に納まっているとき(S5)、ECU40は、冷却水温
t及びエンジン回転数Nに基づいて設定される適正な冷
却ファン10の設定回転数F0 と、実際のファン回転
数Fとの偏差を演算し、この偏差と所定の基準偏差ΔF
とを比較する(S10、11)。実際の偏差が基準偏差
ΔF内に納まっていないとき、ECU40は更に、ファ
ン回転数Fと設定回転数F0 とを比較し(S12)、
ファン回転数Fが設定回転数F0 を上回っているとき
、ECU40は、モータとしての電動モータ33の駆動
力を低減し、或いは、ゼネレータとしての電動モータ3
3の作用を増大させるように、電動モータ33の電力供
給回路を切り換える(S13)。逆に、ファン回転数F
が設定回転数F0 以下にあるとき、ECU40は、モ
ータとしての電動モータ33の駆動力を増大させ、或い
は、ゼネレータとしての電動モータ33の作用を低減す
るように、電動モータ33の電力供給回路を切り換える
(S14)。かくして、ファン回転数Fは、設定回転数
F0 に収束するように制御される。
【0028】一方、設定回転数F0 と、実際のファン
回転数との偏差が基準偏差ΔF内に納まっているとき、
ECU40は、冷却ファン10に作用している電動モー
タ33の駆動力又は抵抗力Rを演算し、これを基準値R
0 と比較する(S14、15)。駆動力又は抵抗力R
が基準値R0 より小さく、従って、電動モータ33の
モータとしての作用又はゼネレータとしての作用が、冷
却ファン10の回転に実質上影響していないとき、EC
U40は、電磁クラッチ35を印加し、電磁クラッチ3
5を解放する。この結果、副被動プーリ30と電動モー
タ33の出力軸との間の動力伝達経路が遮断されるので
、冷却ファン10は、電動モータ33との関係を断ち、
電動モータ33の慣性力又は駆動抵抗等の影響を受けず
に作動できる。
【0029】このように、上記実施例においては、冷却
ファン10は、エンジン1のクランク軸2の回転力が伝
達される入力軸13と、該入力軸13に連結された流体
継手20と、流体継手20の出力部材を構成するファン
ケース22と、副被動プーリ30、無端ベルト34及び
副駆動プーリ32を介して、ファンケース22に回転力
を付与する電動モータ33とを有し、ECU40は、電
動モータ33の作動を制御することにより、ファンケー
ス22の回転を制御する。電動モータ33は、副被動プ
ーリ30に駆動力を付与するモータとして、又は、ファ
ンケース22を制動するように副被動プーリ30に抵抗
力を課すゼネレータとして働く。そして、電動モータ3
3は、冷却ファン10に、入力軸13の回転力と同じ方
向の正の回転力を入力軸13に付与することにより、フ
ァンの回転を増速する一方、入力軸13の回転力と逆方
向の負の回転力、即ち、回転抵抗を入力軸13に課すこ
とにより、ファンの回転を減速できる。かくして、上記
冷却ファン10では、エンジン1の高速運転時又は低速
暖機運転時に、ファンの駆動力を補い、これによって、
ファン回転数を上昇させて、送風量を増大させ、逆に、
エンジン1の低速冷間運転時又は加速時に、ファンに回
転抵抗を課すことにより、過大なファン回転数及びファ
ン騒音を規制できる。
【0030】また、電動モータ13は、その電力供給回
路の切り換えにより、モータ又はゼネレータのいずれか
の機能を発揮し得るので、ECU40は、ファンの増速
及び発電制動の双方を容易に行うことができる。更に、
冷却水温t及びエンジン回転数Nに基づいて適正な冷却
ファン10の設定回転数F0 が設定され、実際のファ
ン回転数Fがこの設定回転数F0 に収束するように制
御されるので、エンジン1の運転状態に応じて、ファン
回転数を所望のように制御でき、例えば、エンジン回転
数に比例したリニアな回転数制御を達成することができ
る。 また、冷却ファン10の設定回転数F0 がエンジン回
転数Nのみならず、冷却水温tに基づいて設定されてい
ることから、エンジン回転数Nのみが急激に上昇したと
きに、冷却ファン10に回転抵抗が課せられ、冷却ファ
ン10の回転数Fの上昇が抑制される。かくして、エン
ジン1の加速時にファン回転数が急激に増大せず、加速
時におけるファン騒音の増大が抑制される。
【0031】また、電動モータ33とファンケース22
との間に電磁クラッチ35が介挿されているので、ファ
ンケース22と電動モータ33との関係を断ち、ファン
ケース22を、電動モータ33の慣性力又は駆動抵抗等
の影響を受けずに回転させることができる。更に、エン
ジン1が略始動直後の状態にあるとき、電動モータ33
は、過渡的にゼネレータとして働くので、所謂ファンの
つれ廻り現象を防止できる。
【0032】図6は、本発明を適用した冷却ファンの他
の実施例を示す概略構成図である。図において、上述し
た実施例における構成要素と同様な構成要素については
、同じ参照符号が付されている。本例の冷却ファン10
においては、駆動手段を構成するアーマチュアコイル5
1及びマグネット52が入力軸13及びファンケース2
2に夫々設けられており、長手方向にコンパクトな構成
となっている。また、冷却ファン10には、ファンケー
ス22と被動プーリ11との相対回転数を検出するため
の電磁ピックアップ式回転数センサ36が設けられてい
る。アーマチュアコイル51の作動用電力は、図示しな
いECUから供給され、ECUは、上述した如く、現状
のファン回転数、エンジン回転数及び冷却水温等にづい
て、アーマチュアコイル51及びマグネット52をモー
タ又はゼネレータとして作動させ、冷却ファン10のフ
ァン回転数を制御する。
【0033】以上、本発明の好ましい実施例について詳
細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変更又は変形が可能であり、それらも特
許請求の範囲に記載した発明の範囲内で本発明に包含さ
れものであることは云うまでもない。例えば、上記実施
例では、ECUによって冷却ファンの電動モータ及び電
磁クラッチの作動を制御しているが、冷却ファンの専用
コントローラを設けることも可能である。
【0034】また、上記実施例では、電磁クラッチを副
駆動プーリに配置しているが、副被動プーリなど他の部
位に配置しても良い。更に、上記実施例では、現状のフ
ァン回転数、エンジン回転数及び冷却水温に基づいて冷
却ファンのファン回転数を制御しているが、ラジエータ
を通過する外気の気温や、アクセル開度等に基づいてフ
ァン回転数を制御しても良い。
【0035】また、暖房用ヒータのヒータスイッチがO
N作動したときに、冷却ファンのファン回転数を抑制し
て、冷却水温を高温状態に保持し、これによって、エア
コンの暖房能力を高めることも可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、エンジンの
運転状態に応じた所望の送風量を確保するとともに、過
大なファン回転数及びファン騒音を規制できるエンジン
の冷却ファン制御装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却ファン制御装置を適用した冷却フ
ァンの概略縦断面図である。
【図2】図1に示す電動モータ及び電磁クラッチの作動
を制御するための制御装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】図2に示すエンジンコントロールユニット(E
CU)において実行される電動モータ及び電磁クラッチ
の制御態様を部分的に示すフローチャートである。
【図4】ECUにおいて実行される電動モータ及び電磁
クラッチの制御態様を部分的に示すフローチャートであ
る。
【図5】ECUにおいて実行される電動モータ及び電磁
クラッチの制御態様を部分的に示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明を適用した冷却ファンの他の実施例を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1  エンジン 2  クランク軸 3  クランクプーリ 4  無端ベルト 5  ケーシング 10  冷却ファン 11  被動プーリ 12  支軸 13  主軸 14  羽根(ファンブレード) 20  流体継手 21  ベアリング 22  ファンケース(羽根支持部) 23  ボルト 24  ロータ 25  ハウジング 26  内部空間 26a  貯油室 26b  作動油室 27  隔壁 27a  連通孔 27b  リーフスプリング 28  シリコンオイル 30  副被動プーリ 31  ボルト 32  副駆動プーリ 33  電動モータ 34  無端ベルト 35  電磁クラッチ 36  モータ回転数センサ 40  エンジンコントロールユニット(ECU)41
  水温センサ 42  エンジン回転数センサ 43  エアコン(空気調和装置)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジンのクランク軸の回転力が伝達
    される主軸と、該主軸に連結された流体継手と、該流体
    継手の出力部材に連結された羽根支持部とを有するエン
    ジンの冷却ファンを制御するための冷却ファン制御装置
    において、前記羽根支持部に回転力を付与する駆動手段
    と、該駆動手段の作動を制御することにより、前記羽根
    支持部の回転を制御する回転制御手段とを備えたことを
    特徴とするエンジンの冷却ファン制御装置。
  2. 【請求項2】  前記駆動手段は、電動モータからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却ファ
    ン制御装置。
  3. 【請求項3】  前記回転制御手段は、エンジンの低速
    運転時且つ冷却水の高温時に、正の回転力を前記羽根支
    持部に付与するように前記駆動手段の作動を制御するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの冷却
    ファン制御装置。
  4. 【請求項4】  前記駆動手段は、前記羽根支持部に対
    して、負の回転力を付与するように構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエ
    ンジンの冷却ファン制御装置。
  5. 【請求項5】  前記回転制御手段は、冷却水の低温時
    に、負の回転力を前記羽根支持部に付与するように前記
    駆動手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の
    エンジンの冷却ファン制御装置。
  6. 【請求項6】  前記回転制御手段は、エンジンの回転
    数が所定の速度以上で上昇したとき、負の回転力を前記
    羽根支持部に付与するように前記駆動手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のエンジンの冷却ファン
    制御装置。
  7. 【請求項7】  前記回転制御手段は、冷却ファンが、
    冷却水の低温時に、エンジン回転数に相応して設定され
    る所望のファン回転数以上で回転するとき、負の回転力
    を前記羽根支持部に付与するように前記駆動手段を制御
    することを特徴とする請求項5に記載のエンジンの冷却
    ファン制御装置。
  8. 【請求項8】  前記駆動手段は、該駆動手段と前記羽
    根支持部との作動的な連結を断続するための電磁クラッ
    チを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のエンジンの冷却ファン制御装置。
  9. 【請求項9】  前記駆動手段は、エンジンの始動時に
    過渡的に、前記羽根支持部に対し負の回転力を付与する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの冷
    却ファン制御装置。
JP4635691A 1991-03-12 1991-03-12 エンジンの冷却ファン制御装置 Pending JPH04284121A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2419690A (en) * 2004-10-30 2006-05-03 Ford Global Tech Llc A control system for an engine cooling fan with a fluid coupling

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2419690A (en) * 2004-10-30 2006-05-03 Ford Global Tech Llc A control system for an engine cooling fan with a fluid coupling
GB2419690B (en) * 2004-10-30 2009-06-17 Ford Global Tech Llc Improvements in or relating to the control of an engine cooling fan.

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