JPH04284014A - 複合縦振動メカニカル・フィルタおよびその製造方法 - Google Patents

複合縦振動メカニカル・フィルタおよびその製造方法

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JPH04284014A
JPH04284014A JP4822391A JP4822391A JPH04284014A JP H04284014 A JPH04284014 A JP H04284014A JP 4822391 A JP4822391 A JP 4822391A JP 4822391 A JP4822391 A JP 4822391A JP H04284014 A JPH04284014 A JP H04284014A
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JP
Japan
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vibrating
piece
sound piece
longitudinal
longitudinal vibration
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Application number
JP4822391A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Takeuchi
嘉彦 竹内
Masahiro Watabe
昌弘 渡部
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合縦振動メカニカル
・フィルタおよびその製造方法に関し、一層詳細には、
縦振動体(以下、縦振動音片という)、圧電部材、支持
部材等からなる複合縦振動メカニカル・フィルタにおい
て、少なくとも入力側縦振動音片と出力側縦振動音片と
これらの縦振動音片の間に介装される連結用縦振動音片
とを積層構成し、これによって容積の少ない、且つ製造
工程を簡略化することを可能とするとともに、スプリア
ス特性に優れ、しかも品質に優れた複合縦振動メカニカ
ル・フィルタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、メカニカル・フィルタが通信機器
等において広汎に採用されるに至っている。メカニカル
・フィルタがその良好なQの値の特性を有し、従って、
選択特性に優れ、さらに外部雰囲気の温度変化に対して
動作が安定性に富み、且つ小型化が可能であるという理
由に基づいている。
【0003】図9は、前記メカニカル・フィルタの概略
構成を示すものである。そこで、図において、参照符号
2は、この種のメカニカル・フィルタを示し、当該メカ
ニカル・フィルタ2は、実質的に同一形状で且つ同一平
面上に配置されている入力側縦振動音片4と、出力側縦
振動音片6を有している。前記入力側縦振動音片4と出
力側縦振動音片6の間に複数の連結用縦振動音片8、1
0、12が設けられ、この入力側縦振動音片4、連結用
縦振動音片8、10、12および出力側縦振動音片6は
恒弾性体からなる結合部材14a、14b、16a、1
6b、18a、18b、20a、20bによって一体的
に連結形成されている。さらに、入力側縦振動音片4と
出力側縦振動音片6の中央部から外方へと突出して夫々
支持部材22並びに24が形成され、これらの支持部材
22、24は矩形状の保持枠体26と連結されている。
【0004】前記入力側縦振動音片2の表裏には一組の
入力側圧電セラミックス28a、28bが半田付け等に
より固着され、同様に、出力側縦振動音片6の表裏にも
出力側圧電セラミックス30a、30bが固着されてい
る。入力側圧電セラミックス28a、28bと出力側圧
電セラミックス30a、30bの表面には、予めメタラ
イズ等によって図示しない電極が夫々形成されていると
ともに、前記入力側圧電セラミックス28a、28bに
は、高周波信号を供給するための給電線32が接続され
、一方、保持枠体26は接地線34によって接地されて
いる。同様に、出力側圧電セラミックス30a、30b
には出力を導出するための導出線36が接続され、さら
にこの導出線36との間で出力を得るために保持枠体2
6に接地線38が接続されている。
【0005】次に、この種のメカニカル・フィルタ2の
動作について説明する。
【0006】先ず、一組の入力側圧電セラミックス28
a、28bと入力側縦振動音片4との間に給電線32、
接地線34を介して信号源Oscから高周波信号S1 
、例えば、スーパーヘテロダイン式受信機等の周波数変
換部より生成される455kHzの中間周波数信号が供
給される。
【0007】電気的に接地された入力側縦振動音片4と
の間で入力側圧電セラミックス28a、28bを通して
前記高周波信号に相応した電界が生起される。この電界
により入力側圧電セラミックス28a、28bは、図中
の矢印mi、mo間に電歪を生じ、入力側縦振動音片4
が長さL1 を縦波の半波長とする周波数F1 で共振
する。そこで、入力側縦振動音片4における縦波の平均
伝搬速度をVとすると、周波数F1 は次式によって得
られる。 F1 =V/(2L1 )          …(1
)この周波数F1 による縦振動は結合部材14a、1
4b、16a、16b、18a、18bおよび20a、
20bにより連結用縦振動音片8、10および12を介
して出力側縦振動音片6に機械的に伝達され、当該出力
側縦振動音片6がその長さL2 により周波数F2 で
振動し、すなわち、周波数F2 で共振する。この周波
数F2 は、前記第1式と同様に、出力側縦振動音片6
の縦波の平均伝搬速度をVとすると、 F2 =V/(2L2 )          …(2
)として得られる。この出力側縦振動音片6の縦振動に
起因した電歪により出力側圧電セラミックス30a、3
0bの図示しない電極に電圧を生じ、所定の急峻な周波
数特性、すなわち、狭帯域の周波数特性を有する、例え
ば、455kHzの中間周波数信号が導出線36と接地
線38の間から出力信号S2 として取り出される。
【0008】ところで、以上のように形成されたメカニ
カル・フィルタ2において、入力側縦振動音片4と出力
側縦振動音片6を形成する各点の縦振動方向の変位は、
夫々の縦振動音片4、6の先端部のほうが大きく、また
、前記縦振動と直交する垂直方向の変位は縦振動音片4
、6の中央部のほうが大きい。
【0009】その際、結合部材14a、14bは入力側
縦振動音片4の縦振動により生ずる縦振動方向および当
該縦振動方向に直交する垂直方向の変位を次なる連結用
縦振動音片8に伝達する。この場合、縦振動方向の振動
は結合部材14a、14bにより横波、すなわち、屈曲
振動となり、連結用縦振動音片8に伝達され、一方、前
記縦振動に対して直交する垂直方向の振動は、当該結合
部材14a、14bにより主として縦波として前記連結
用縦振動音片8に伝達される。
【0010】このため、入力側縦振動音片4の先端部で
は縦振動方向の変位が大きくなり、この入力側縦振動音
片4の先端部近傍に結合部材14a、14bを設ければ
、屈曲振動によって入力側縦振動音片4と次なる連結用
縦振動音片8の間を結合することができ、スプリアス特
性を改善することが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このメ
カニカル・フィルタに要求される仕様によっては、縦振
動音片4の先端部に接近して、前記のように結合部材1
4a、14bを設けると、素子としての仕様を満足する
ことができない場合がある。すなわち、物理的制約から
結合部材14a、14bをさほどに縦振動音片4の先端
部に接近配置することは困難である。
【0012】さらにまた、当該結合部材14a、14b
の幅を狭くすることにより、入力側縦振動音片4から次
なる連結用縦振動音片8に伝達される屈曲振動数、すな
わち、結合量を減少させる方法も考えられるが、加工精
度がさほどに向上できないために所定以上に前記結合量
を減らすことは困難である。
【0013】これらの屈曲振動の伝達は、連結用縦振動
音片8、10、12および出力側縦振動音片6とその間
に設けられている結合部材16a、16b、18a、1
8b、20a、20bの間にも当てはまり、所望するほ
どにはスプリアス特性が良好な複合縦振動メカニカル・
フィルタは得られていない。
【0014】さらにまた、前記のような複合縦振動メカ
ニカル・フィルタにおいて、入力側、出力側および連結
用の縦振動音片は同一平面上に配置されているため、素
子の表面積が大きく、したがって、パッケージ等に装着
しようとする際、この表面積が大なることを理由として
、パッケージ全体としての容積が極めて大となる不都合
を露呈している。
【0015】本発明は、前記の不都合を克服するために
なされたものであって、複合縦振動メカニカル・フィル
タを構成する入力側縦振動音片、出力側縦振動音片およ
びこれらの間に介装される連結用の縦振動音片を積層し
て平面的構成よりも寧ろ立体構成とし、これによって、
全体として小型となり、しかもスプリアス特性に優れ、
さらに製造が容易な複合縦振動メカニカル・フィルタお
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、供給された高周波信号を所定の周波数
帯域に形成して導出する複合縦振動メカニカル・フィル
タであって、高周波信号の入力側縦振動音片と、出力側
縦振動音片と、前記入力側縦振動音片と出力側縦振動音
片との間に介装されて所定の周波数の縦波を伝搬する連
結用縦振動音片と、前記入力側縦振動音片に固着され、
入力側と導体により接続された電極を有する第1の圧電
部材と、前記出力側縦振動音片に固着され、出力側と導
体により接続された電極を有する第2の圧電部材と、前
記入力側縦振動音片と出力側縦振動音片とから夫々突出
する第1と第2の支持部材と、前記第1と第2の支持部
材が夫々係合し前記入力側縦振動音片と出力側縦振動音
片とを中空状に保持する保持部材と、からなり、前記入
力側縦振動音片と連結用縦振動音片と出力側縦振動音片
とは積層され連結されていることを特徴とする。
【0017】また、本発明は、前記複合縦振動メカニカ
ル・フィルタを製造するための方法であって、入力側縦
振動音片と出力側縦振動音片と結合片を有する連結用縦
振動音片とは夫々フォトリソグラフィによるエッチング
法で形成することを特徴とする。
【0018】
【作用】上記の本発明に係る複合縦振動メカニカル・フ
ィルタでは、入力側縦振動音片に導入された高周波の入
力信号は立体的に積層されている連結用縦振動音片を介
して屈曲振動として出力側縦振動音片へと伝達される。 このために、スプリアス特性に優れ、且つ小型化できる
【0019】また、本発明の複合縦振動メカニカル・フ
ィルタの製造方法によれば、入力側縦振動音片と出力側
縦振動音片と連結用縦振動音片とをフォトリソグラフィ
によるエッチング法で形成し、このような縦振動音片を
積層し、結合手段によって相互に離間するように製造す
る。このため、均質なスプリアス特性に優れ、しかも三
次元形状で小型化したメカニカル・フィルタが得られる
【0020】
【実施例】本発明に係る複合縦振動メカニカル・フィル
タについてその製造方法との関連において好適な実施例
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する
【0021】図1において、参照符号50は、本実施例
に係る複合縦振動メカニカル・フィルタを示す。該複合
縦振動メカニカル・フィルタ50は、入力側縦振動音片
52を有し、この入力側縦振動音片52から屈曲する結
合片54a、54bが突出形成され、さらに前記結合片
54a、54bの反対側にあって、前記入力側縦振動音
片52から支持片56が中央部外方へと突出形成されて
いる。前記支持片56はコ字状の第1の保持片58と連
結されている。結合片54a、54bは、この場合、入
力側縦振動音片52の長手方向両端部近傍に設けられて
いる。
【0022】入力側縦振動音片52に結合片54a、5
4bを介して連結される連結用縦振動音片60は、その
一側部に結合片62a、62bを有し、さらに他側部に
結合片64a、64bを有する。結合片62a、62b
の離間間隔は入力側縦振動音片52から突出形成されて
いる結合片54a、54bの離間間隔と同一である。な
お、結合片64a、64bの離間間隔は前記結合片62
a、62bの離間間隔よりも狭く選択されている。
【0023】前記結合片64a、64bと等間隔に形成
され、且つこれらと連結される結合片66a、66bを
有する連結用縦振動音片68は、さらに前記結合片66
a、66bと反対側にあり、且つその離間間隔と同一の
離間間隔を有する結合片70a、70bを有する。そし
て、この結合片70a、70bに連結する結合片72a
、72bを有する連結用縦振動音片74には、実質的に
結合片54a、54b、62a、62bと同一の間隔の
結合片76a、76bが突出形成されている。
【0024】そして、前記連結用縦振動音片74の結合
片76a、76bに出力側縦振動音片80が連結される
。出力側縦振動音片80は前記結合片76a、76bと
連結されるために、これらの結合片76a、76bと等
間隔の結合片82a、82bを有し、さらにその反対側
に支持片84を突出形成している。該支持片84の先端
部は第1保持片58と対称的に形成された第2の保持片
86と連結されている。
【0025】図から容易に諒解されるように、連結用縦
振動音片60の結合片62a、62bと結合片64a、
64bは夫々反対側へと指向して屈曲形成され、また、
連結用縦振動音片68の結合片66a、66bと70a
、70b、連結用縦振動音片74の結合片72a、72
bと76a、76b、さらに出力側縦振動音片80の結
合片82a、82bおよび支持片84も同様に、互いに
反対方向へと指向して屈曲形成されている。
【0026】そこで、これらの入力側縦振動音片52、
連結用縦振動音片60、68、74および出力側縦振動
音片80は、結合片を介して、好適には、相互に半田付
け、溶接あるいは樹脂による接着等で一体化される。こ
のために、先ず、例えば、半田が載置される部分を、予
め、図2に示すように、マスクしておき、残余の部分を
酸化等の処理によって被膜処理する。
【0027】次に、マスクされた部位に半田ペースト8
8をスクリーン印刷等によって塗布する。また、逆に半
田が載置される部分以外に融着時に半田をはじく半田レ
ジストを塗布しておき、半田付けを行ってもかまわない
。そして、出力側縦振動音片80、連結用縦振動音片7
4、68、60の順に順次積層し(図4参照)、前記連
結用縦振動音片60の上部に入力側縦振動音片52を載
置した上で、図示しない治具に位置決めする。なお、積
層の際、結合片82a、82bと結合片76a、76b
、結合片72a、72bと結合片70a、70b、結合
片66a、66bと結合片62a、62b、結合片62
a、62bと結合片54a、54bとを重畳するように
位置決めすることは勿論である。
【0028】そこで、このように位置決めされた縦振動
音片等を熱処理炉内に入れ、半田ペースト88の融点以
上の温度で加熱する。この結果、結合片54a、54b
と62a、62b、結合片64a、64bと66a、6
6b、結合片70a、70bと72a、72b、結合片
76a、76bと82a、82bが連結され、基本的な
形状の複合縦振動メカニカル・フィルタが得られる。
【0029】そこで、入力側縦振動音片52、出力側縦
振動音片80の表裏に夫々圧電セラミックス96a、9
6b、出力側縦振動音片80に圧電セラミックス98a
、98bが接着剤等を介して接着される。なお、予め、
前記圧電セラミックス96a、96b、98a、98b
にはメタライズ等によって電極を形成しておく。これら
の電極は、夫々信号源Oscに給電線100を介して接
続され、また、第1保持片58、第2保持片86は夫々
接地線102、104により接地されることは勿論であ
る。さらに、出力側圧電セラミックス98a、98bに
も同様に、導出線106が接続される。
【0030】そこで、以上のような構成において、入力
側圧電セラミックス96a、96bと入力側縦振動音片
52との間に給電線100および接地線102を介して
信号源Oscより高周波数信号S3 、例えば、スーパ
ーヘテロダイン式受信機等の周波数変換部から生成され
た455kHzの中間周波数信号が供給される。それに
よって、電気的に接地された入力側縦振動音片52と入
力側圧電セラミックス96a、96bとの間で高周波信
号S3 に相応した電界が生起される。この電界によっ
て入力側圧電セラミックス96a、96bの長手方向、
すなわち、縦方向に電歪を生じ、前記入力側縦振動音片
52がその長さL3 を縦波の半波長とする周波数F3
 において共振する。
【0031】入力側縦振動音片52において、縦波の平
均伝搬速度をVとすると、周波数F3 は次の式によっ
て得られる。 F3 =V/(2L3 )          …(3
)この縦方向の振動は結合片54a、54bから連結用
縦振動音片60の結合片62a、62bへと伝達され、
さらにその結合片64a、64bを介して連結用縦振動
音片68の結合片66a、66bへと伝達される。連結
用縦振動音片68がこのようにして周波数F3 で共振
すると、この振動は結合片70a、70bを介して連結
用縦振動音片74の結合片72a、72bへと伝達され
る。 そして、前記連結用縦振動音片74の結合片76a、7
6bを縦方向へと振動させ、その振動は出力側縦振動音
片80の結合片82a、82bへと伝達される。この結
果、出力側縦振動音片80がその長手方向に沿って縦振
動し、出力側圧電セラミックス98a、98bと接地側
との間で電圧を生じ、縦振動の伝達等に起因して形成さ
れる所定の急峻な周波数特性、すなわち、狭帯域の周波
数特性F4 を有する、例えば、455kHzの中間周
波数信号が導出線106から出力信号S4 として得ら
れることになる。すなわち、出力側縦振動音片80がそ
の長さL4 を、縦波の平均伝搬速度をVとする時、周
波数F4 の出力が得られ、それを次式で表すことがで
きる。 F4 =V/(2L4 )          …(4
)以上のことから容易に諒解されるとおり、前記のよう
な工程を経て複合縦振動メカニカル・フィルタを製造す
れば、結合片の位置を精密に規定することができ、且つ
接合部分の均質化、すなわち、振動の伝達の均質化が図
られ、結果として品質に優れた、しかも容積の少ない複
合縦振動メカニカル・フィルタを得ることができる。
【0032】図5以降に本発明のさらに別の実施例を示
す。この実施例において、前記第1の実施例と同一の構
成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省
略する。
【0033】第1の実施例においては、結合片54a、
54b、62a、62b、64a、64b、66a、6
6b、70a、70b、72a、72b、76a、76
b、82a、82bおよび支持片56、84を予め屈曲
形成した。しかしながら、この実施例においては、寧ろ
これらの結合片と支持片に対応する部位を平板状に構成
している。すなわち、支持片56c、結合片54c、5
4dは第1保持片58、入力側縦振動音片52と同一面
上に延在し、一方、結合片62c、62d、結合片64
c、64dは連結用縦振動音片60と同一面上に延在し
ている。連結用縦振動音片68の結合片66c、66d
、70c、70d、連結用縦振動音片74の結合片72
c、72d、76c、76d、出力側縦振動音片80の
結合片82c、82dおよび第2保持片86の支持片8
4cも同様に、同一面上に延在している。これらの縦振
動音片はリソグラフィ技術によってエッチングを施し、
均一なものとして形成される。
【0034】そこで、以上のような構成において、連結
片54c、54dと結合片62c、62dの間、結合片
64c、64dと結合片66c、66dの間、結合片7
0c、70dと結合片72c、72dの間、結合片76
c、76dと結合片82c、82dの間に半田ペースト
88を配置する。その結果、半田ペースト88の厚み分
だけ入力側縦振動音片52、連結用縦振動音片60、6
8、74および出力側縦振動音片80の間に所定の間隙
が画成される(図6参照)。このように積層されたこれ
らの縦振動音片52、60、68、74および80は治
具90上に位置決めされる(図7参照)。この場合、夫
々の縦振動音片52、60、68、74、80を位置決
めするために、該治具90に適当な凹部92a、92b
を形成しておく。なお、この治具90に代えて、図8に
示すように、弾力性に富む位置決め部材94を用い、入
力側縦振動音片52、出力側縦振動音片80およびそれ
らの中間の連結用縦振動音片60、68、74を位置決
めすることもできる。図8から容易に諒解されるとおり
、治具94は湾曲する弾性体96と、その湾曲隅角部を
保持する保持部材98a、98bからなる。このように
、治具90または治具94によって保持された縦振動音
片52、60、68、74、80は図示しない熱処理炉
内に導入され、半田ペースト88が溶融して固着される
。この結果、これらの縦振動音片52、60、68、7
4、80の間に半田ペースト88が介在し、微少な間隙
が画成されることになる。そして、この間隙によって積
層された夫々の縦振動音片間では振動が伝達されること
は第1の実施例と同様である。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る複合縦振動メカニカル・フ
ィルタおよびその製造方法によれば、以下の効果が得ら
れる。
【0036】縦振動音片を三次元的に連結することによ
って容積が少なく、従って、素子として小型化に適し、
しかも溶接、半田、あるいは接着剤等を用いて結合片を
相互に精密に結合することができるため、品質に優れた
複合縦振動メカニカル・フィルタを得ることができる。
【0037】しかも、フォトリソグラフィを用いたエッ
チング法により基本形状を製作するため、その寸法精度
等が極めて高く、所望の周波数帯域でスプリアス特性の
優れたメカニカル・フィルタを得ることが可能となった
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメカニカル・フィルタの分解斜視
説明図である。
【図2】本発明に係る複合縦振動メカニカル・フィルタ
の入力側縦振動音片に対するマスキング状態を示す斜視
説明図である。
【図3】本発明に係る複合縦振動メカニカル・フィルタ
の組立状態を示す縦断説明図である。
【図4】図3に示すメカニカル・フィルタの製造工程を
示す説明図である。
【図5】本発明に係る複合縦振動メカニカル・フィルタ
の別の実施例の分解斜視図である。
【図6】図5に示すメカニカル・フィルタの構成要素を
積層した状態の縦断説明図である。
【図7】図6の状態にあるメカニカル・フィルタの構成
要素を治具上に載置した説明図である。
【図8】図7に示す治具と異なる治具を用いた例の説明
図である。
【図9】本出願人が既に提案したメカニカル・フィルタ
の斜視説明図である。
【符号の説明】
50…複合縦振動メカニカル・フィルタ52…入力側縦
振動音片 54a、54b…結合片 56…支持片 58…保持片 60…連結用縦振動音片 62a、62b、64a、64b…結合片68…連結用
縦振動音片 70a、70b、72a、72b…結合片74…連結用
縦振動音片 80…出力側縦振動音片 82a、82b…結合片 84…支持片 86…保持片 88…半田ペースト 90…治具 92a、92b…凹部 96a、96b、98a、98b…圧電セラミックス1
00…給電線 102、104…接地線 106…導出線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給された高周波信号を所定の周波数帯域
    に形成して導出する複合縦振動メカニカル・フィルタで
    あって、高周波信号の入力側縦振動音片と、出力側縦振
    動音片と、前記入力側縦振動音片と出力側縦振動音片と
    の間に介装されて所定の周波数の縦波を伝搬する連結用
    縦振動音片と、前記入力側縦振動音片に固着され、入力
    側と導体により接続された電極を有する第1の圧電部材
    と、前記出力側縦振動音片に固着され、出力側と導体に
    より接続された電極を有する第2の圧電部材と、前記入
    力側縦振動音片と出力側縦振動音片とから夫々突出する
    第1と第2の支持部材と、前記第1と第2の支持部材が
    夫々係合し前記入力側縦振動音片と出力側縦振動音片と
    を中空状に保持する保持部材と、からなり、前記入力側
    縦振動音片と連結用縦振動音片と出力側縦振動音片とは
    積層され連結されていることを特徴とする複合縦振動メ
    カニカル・フィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複合縦振動メカニカル・フ
    ィルタにおいて、前記入力側縦振動音片と出力側縦振動
    音片と連結用縦振動音片とは屈曲する結合部材を有し、
    入力側縦振動音片と出力側縦振動音片とが、屈曲した結
    合片を有する一以上の連結用縦振動音片により連結され
    た三次元形状であることを特徴とする複合縦振動メカニ
    カル・フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の複合縦振動メカニ
    カル・フィルタにおいて、結合片は縦振動音片の長手方
    向に対し直交する方向へと延在し、且つ該縦振動音片の
    両側から互いに反対側へと屈曲していることを特徴とす
    る複合縦振動メカニカル・フィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の複合縦
    振動メカニカル・フィルタにおいて、入力側縦振動音片
    は第1の保持部材に屈曲した第1の支持部材で連結され
    、一方、出力側縦振動音片は第2の保持部材に屈曲した
    第2の支持部材で連結されることを特徴とする複合縦振
    動メカニカル・フィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の複合縦
    振動メカニカル・フィルタの製造方法であって、入力側
    縦振動音片と出力側縦振動音片と結合片を有する連結用
    縦振動音片とは夫々フォトリソグラフィによるエッチン
    グ法で形成することを特徴とする複合縦振動メカニカル
    ・フィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の方法において、入力側縦振
    動音片と出力側縦振動音片とその間に介装される連結用
    縦振動音片とを半田、溶接または接着剤により接合する
    ことを特徴とする複合縦振動メカニカル・フィルタの製
    造方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の方法において、半田による
    接着の際に、入力側縦振動音片、出力側縦振動音片およ
    び連結用縦振動音片の半田塗布部位に予めマスキングす
    ることを特徴とする複合縦振動メカニカル・フィルタの
    製造方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載の方法において、半田による
    接着の際に、入力側縦振動音片、出力側縦振動音片およ
    び連結用縦振動音片の半田塗布部以外に半田レジストを
    塗布することを特徴とする複合縦振動メカニカル・フィ
    ルタの製造方法。
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