JPH04283642A - 移動式内燃機関テスト装置 - Google Patents

移動式内燃機関テスト装置

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JPH04283642A
JPH04283642A JP4708891A JP4708891A JPH04283642A JP H04283642 A JPH04283642 A JP H04283642A JP 4708891 A JP4708891 A JP 4708891A JP 4708891 A JP4708891 A JP 4708891A JP H04283642 A JPH04283642 A JP H04283642A
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JP
Japan
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engine
internal combustion
combustion engine
fuel
cabinet
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JP4708891A
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Inventor
Toshihiko Kato
利彦 加藤
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば整備工場など
において内燃機関単体に対して性能テストを行う際に使
用される移動式内燃機関テスト装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、整備工場などにおいて、整備が終
了した内燃機関(エンジン)単体に対して、整備員は必
要な給水装置、燃料供給装置、給電装置などを集めて配
置し、接続した後、その性能テストを行っている。
【0003】そしてこのエンジンの性能テストの評価は
、整備員が直接エンジンの振動を見て、さらにエンジン
音を聞いてその良否を評価する、いわゆる官能評価によ
り行っている。しかし、このような官能評価では個人差
により整備されたエンジンの良否の判定にばらつきが生
ずるという問題があり、また熟練整備員の不足によりエ
ンジンの異常部位が発見されないという問題があった。 このような問題を解消するために、エンジンの振動によ
るエンジンの良否の判定について、たとえば特開平2−
38837号公報に開示されているように、エンジンの
振動を定量的に捕らえて、異常を検出しようとする試み
が行われている。すなわち、エンジン点火パルスをタイ
ミングパルスとして取込み、このタイミングパルスの一
周期毎に振動波形を複数の領域に分割し、それら各領域
における振動波形の偏差の平均値を算出し、エンジンの
異常振動レベルとその異常振動の発生部位とを検出して
いる。さらに、エンジン音によるエンジンの良否の判定
については、特開昭61−234332号公報に開示さ
れているように、エンジン音を周波数分析し、各周波数
帯域の信号に分離し、各分離した信号に基づいて異常音
の有無を判別し、異常音種別の判別を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに、性能テストを行うに際して、テストに必要な給水
装置、燃料供給装置、給電装置などを集め、その配置を
行うことなどに時間がとられてしまい、さらに各装置が
専用でないため、テストの際に揃えることができず、時
間待ちを強いられることから、その作業能率は極めて悪
いという問題があった。
【0005】また上記のようにエンジンの単体でのテス
トに問題があることから、エンジン単体でのテストをせ
ずに、車両に積載した後テストを行うこともあるが、エ
ンジンの不良が発見されると、再び降ろして整備をしな
ければならず、やはり作業能率が悪いという問題があっ
た。
【0006】さらに、上記従来のエンジンの良否を判定
する方法では、エンジンの振動を定量的に捕らえて異常
振動の発生部位を捕らえ、また異常音の発生部位を捕ら
えても、エンジン全体としてどの程度の異常かが判断で
きず、やはりエンジン全体としての良否を判断すること
が難しいという問題があった。
【0007】本発明は上記問題を解決するものであり、
内燃機関単体に対して性能テストを行う際の作業能率を
改善し、さらに内燃機関の現象をトータル的に捕らえ、
その良否を判断するするとともに内燃機関の異常部位の
“異常らしさ”を提示する移動式内燃機関テスト装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明の移動式内燃機関テスト装置は、設置された被テ
スト内燃機関に対して燃料を供給する燃料供給手段と、
前記内燃機関に冷却水を供給する給水手段と、前記内燃
機関へ給電する給電手段と、前記内燃機関の入力振動検
出信号、入力内燃機関音検出信号、入力吸入負圧検出信
号および入力回転数検出信号により、判定基準に基づい
て前記内燃機関の良否を判定する良否判定手段を移動式
のキャビネットに収納して構成したことを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】上記構成により、移動式のキャビネット内に内
燃機関のテスト運転に必要な、燃料供給手段と、給水手
段と、給電手段が収納されていることから、設置された
内燃機関の近辺に移動させ、接続するだけで極めて簡易
に内燃機関の運転が行える。よって内燃機関の運転に必
要な装置を集めて、かつ配置する手間を必要とせず、作
業能率が向上する。
【0010】さらに被テスト内燃機関の入力振動検出信
号、入力内燃機関音検出信号、入力吸入負圧検出信号お
よび入力回転数検出信号により、たとえば回転数一定の
条件下で、しきい値を越える振れを検出し、また内燃機
関音を周波数分析し、しきい値を越える内燃機関音を検
出し、重みを付け、判定基準に基づいて内燃機関音の良
否を判定し、さらに内燃機関音の周波数分析結果に基づ
いて内燃機関部位の異常の度合いをたとえば0〜1の段
階で出力する。よって、異常の進度が予測される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例における移動式内燃機
関テスト装置の斜視図、図2は同移動式内燃機関テスト
装置の概略内部配置図である。
【0012】図1,図2において、1は車輪1Aを備え
た移動式のキャビネットであり、エンジンのテスト運転
に必要な装置と計器類を具備している。キャビネット1
に具備されている上記装置と計器類について説明する。
【0013】まず、エンジン2へ燃料を昇圧して供給す
る燃料供給手段として、キャビネット1に、図3の燃料
系統図に示すように、エンジン2の燃料を蓄える燃料タ
ンク3と、この燃料タンク3より燃料をエンジン2へ昇
圧して送り出すキャブレータ用ポンプ4およびフューエ
ルインジェクタ用ポンプ5と、フューエルインジェクタ
用ポンプ5より送り出された燃料用のストレーナ6と、
キャブレータ用ポンプ4およびフューエルインジェクタ
用ポンプ5から送り出された燃料を切り換える、手動式
ハンドル7Aを有する3方バルブ7と、3方バルブ7か
ら送り出された燃料のラインの開閉を行う手動の第1の
バルブ8と、エンジン2から戻された燃料のラインの開
閉を行う第2のバルブ9と、エンジン2へ供給される燃
料をバイパスする手動の第3のバルブ10と、燃料タン
ク3の燃料の量を検出して表示する油量計11と、上記
機器を接続する燃料配管12と外部の燃料ホース13が
備えられている。上記3方バルブ7には手動式ハンドル
7Aの選択により動作するリミットスイッチ7B,7C
が設けられている。また、上記燃料タンク3は、図2に
示すように、キャビネット1の底部に、キャブレータ用
ポンプ4,フューエルインジェクタ用ポンプ5およびス
トレーナ6はキャビネット1の左側面に内蔵されている
。また図2,図3において、14は燃料タンク3のフィ
ラキャップである。
【0014】次にエンジン2へ冷却水を供給する給水手
段として、キャビネット1に、図4の給水系統図に示す
ように、給水タンク15と、給水タンク15から供給さ
れる水を冷却する、ファン16付きのラジエータ17と
、ラジエータ17から供給される水をエンジン2側とド
レン側に切り換える、手動式ハンドル18Aを有する3
方バルブ18と、3方バルブ18からのドレン側へ水を
抜くドレンバルブ19と、給水タンク15の水の量を検
出して表示する水位計20と、上記機器を接続する給水
配管21と外部の給水ホース22と排水ホース23が備
えられている。上記給水タンク15は、図2に示すよう
に、キャビネット1の天井部に、ファン16およびラジ
エータ17は、キャビネット1の背面側に内蔵されてい
る。
【0015】またエンジン2の排気音を消音する消音手
段として、キャビネット1に、図5の排気系統図に示す
ように、エンジン2の排気ホース24が接続されるコネ
クタ25と、このコネクタ25に接続されたマフラー2
6と、マフラー26からの排気を外に導くホース27が
備えられており、マフラー26は、図2に示すように、
キャビネット1の底部に内蔵されている。
【0016】さらに、エンジン2へ給電する給電手段と
して、キャビネット1に、図6の電気系統図に示すよう
に、バッテリ28と、バッテリ28に接続され、エンジ
ン2のディストリビュータなどからなる点火装置とスタ
ータへの給電をオン・オフするイグニッション用キー2
9と、イグニッション用キー29の接続により点灯する
パワーランプ30と、エンジン2の点火装置とスタータ
とオルタネータに接続される外部配線31用のコネクタ
32と、コネクタ32とバッテリ28間を接続する配線
33を備えており、イグニッション用キー29とパワー
ランプ30とコネクタ32は、図1に示すように、キャ
ビネット1の上部表面のパネル34に取り付けられ、バ
ッテリ28は、図2に示すように、キャビネット1の底
部に内蔵されている。また、バッテリ28は、エンジン
2の運転時オルタネータにより充電される。
【0017】また、制御、計測およびエンジン良否判定
手段として、キャビネット1に、図6の電気系統図に示
すように、エンジン2を積載する車両から取り外した車
載コンピュータ35に接続される、回転計36、負圧計
37、油圧計38および水温計39と、警報用のランプ
40と、キャブレータ用ポンプ4,フューエルインジェ
クタ用ポンプ5をそれぞれ駆動するモータ41,42と
、ラジエータ17のファン16を駆動するモータ43と
、エンジン2の負圧センサ44と水温センサ45と吸排
気センサ46と油圧センサ47に接続される外部配線4
8用のコネクタ49と、上記機器と車載コンピュータ3
5間を接続する配線50を備えており、回転計36と負
圧計37と油圧計38と水温計39と警報用のランプ4
0とコネクタ49は、図1に示すように、キャビネット
1の上部表面のパネル34に取り付けられ、車載コンピ
ュータ35は、図2にも示すように、キャビネット1の
中央に設けられた孔部51の内部に載置される。また車
載コンピュータ35には、3方バルブ7のリミットスイ
ッチ7B,7Cと、イグニッション用キー29が接続さ
れ、さらに後述する良否判定装置61に接続されており
、車載コンピュータ35はエンジン2の回転数信号と負
圧信号をこの良否判定装置61へ出力している。また、
良否判定装置61は、キャビネット1の前記パネル34
に取り付けられたディジタル表示器からなるモニター6
0に接続され、また車載コンピュータ35と同様にキャ
ビネット1の中央に設けられた孔部51の内部に載置さ
れている。
【0018】またキャビネット1には、図1に示すよう
に、下部表面に換気用のスリット52が設けられ、中央
部に引き出し53が設けられ、背面にファン16から送
り出されラジエータ17を通った風を下方へ導くフード
54が設けられ、さらに左側面に上部に回転自在な腕木
55を具備した支柱56が垂設されている。この腕木5
5にはコネクタ32,49に接続される外部配線31,
48を図7に示すように、吊り下げ可能なフック57が
設けられ、腕木55の可動腕55Aの先端にはエンジン
2の振れを検出する変位計58と、エンジン2の音を検
出するマイクロフォン59が取り付けられており、計測
時、図7に示すように、エンジン2の近辺に支持される
。変位計58の変位検出信号、およびマイクロフォン5
9のエンジン音検出信号は良否判定装置61に入力され
る。
【0019】良否判定装置61は、図8に示すように、
振動判定機能手段62と、エンジン音判定機能手段63
と、回転数判定機能手段64と、総合判定機能手段65
とから構成されている。
【0020】振動判定機能手段62は、図9に示すよう
に、入力したディジタル回転数データが一定かを判断す
る回転数判断手段66と、回転数判断手段66から回転
数一定信号を入力すると、入力したディジタル振動デー
タを所定時間Tの間記憶する記憶手段67と、入力した
ディジタル回転数データにより予め記憶された、回転数
毎に実験で求められたしきい値を検索し、図12に示す
ように、しきい値rU ( 上限),rL (下限)を
設定するしきい値設定手段68と、記憶手段65に記憶
されたディジタル振動データを順に呼出し、このディジ
タル振動データがしきい値設定手段68により設定され
たしきい値rU ,rL より越えたとき、その時間を
加算する加算手段69と、記憶手段67に記憶されたデ
ィジタル振動データを順に呼出し、このディジタル振動
データがしきい値設定手段68により設定されたしきい
値rU ,rL より越えたときの最大振幅値を検出し
、記憶する振幅偏差検出手段70と、図13に示すよう
に、振幅偏差検出手段70に記憶された最大振幅値の正
規分布の平均値Bを演算する平均演算手段71と、加算
手段69の時間の加算値tの所定時間Tに対する比率A
(=t/T)を演算する比率演算手段72と、平均演算
手段71の平均値Bと比率演算手段72の比率Aを入力
し、それぞれをたとえば0〜1の範囲に評価し、その評
価値b,aにそれぞれ重みβ2 ,β1 を掛けて加算
し、0〜1の範囲に評価し、その評価値Y(=b*β2
 +a*β1 )を出力する判定手段73から構成され
ている。
【0021】また、エンジン音判定機能手段63は、図
10に示すように、入力したディジタル回転数データが
一定かを判断する回転数判断手段74と、回転数判断手
段74から回転数一定信号を入力すると、入力したエン
ジン音検出信号を周波数分析しその結果をディジタル値
に変換して出力する周波数分析手段75と、周波数分析
手段75から出力されたディジタルエンジン音分析デー
タを、図14に示すように設定したn個の周波数帯域毎
に記憶するn個(nは正の整数)の記憶手段76と、入
力したディジタル回転数データにより予め記憶された、
回転数毎に実験で求められた正常な状態での前記周波数
帯域毎の中心値Lおよびしきい値rU ( 上限),r
L (下限)を検索し、設定するn個のしきい値設定手
段77と、前記周波数帯域毎に、特定な原因による異常
な状態での周波数分布データを設定するn個の異常値設
定手段78と、前記周波数帯域毎に、記憶手段76に記
憶されたディジタルエンジン音データを順に呼出し、こ
のディジタルエンジン音データがしきい値設定手段77
により設定されたしきい値rU ,rL より越えたと
き、しきい値オーバー信号を出力するとともに、その程
度を中心値Lからの最大値の距離(音の強弱)sにより
0〜1の範囲で評価するn個の第1の評価手段79(評
価値a1 〜an ) と、前記周波数帯域毎に、第1
の評価手段79よりしきい値オーバー信号を入力すると
、記憶手段76に記憶されたディジタルエンジン音デー
タを順に呼出し、このディジタルエンジン音データと異
常値設定手段78で設定された異常の周波数分布データ
との相似の程度を、たとえば図15に示すように最大値
データ間の距離uや積分値の比率により0〜1の範囲で
評価するn個の第2の評価手段80(評価値b1 〜b
n )と、各第1の評価手段79の評価値a1 〜an
 を入力し、それぞれにそれぞれの重みα1 〜αn 
を掛けて加算し、0〜1の範囲に評価し、その評価値Z
(=a1 *α1 +a2 *α2 +……+an *
αn )を出力する判定手段81から構成されている。
【0022】また、回転数判定機能手段64は、図11
に示すように、ディジタル回転数データを入力し、エン
ジンアイドリング中を検出し、出力するとともに、アイ
ドリング中を検出すると、所定時間T連続して入力した
ディジタル回転数データを記憶する回転数記憶手段82
と、入力したディジタル回転数データにより予め記憶さ
れた、図16に示すように、回転数毎に実験で求められ
た正常な状態での回転数の変化率のしきい値rU ( 
上限),rL (下限)を検索する第1のしきい値設定
手段83と、回転数記憶手段82からディジタル回転数
データを順に呼出し、回転数の変化率が第1のしきい値
設定手段83で設定されたしきい値rU ,rL を越
えている時間を記憶し、また加算(加算値t1 )する
回転数加算手段84と、回転数記憶手段82からアイド
リング検出信号を入力すると、回転数記憶手段82と同
時に、所定時間T連続して、入力した負圧データを記憶
する負圧記憶手段85と、入力したディジタル回転数デ
ータにより予め記憶された、回転数毎に実験で求められ
た正常な状態での負圧の変化率のしきい値sU ( 上
限),sL (下限)を検索する第2のしきい値設定手
段86と、負圧記憶手段85より負圧の変化率が第2の
しきい値設定手段86で設定されたしきい値sU ,s
L を越えている時間を記憶し加算(加算値t2 )す
る負圧加算手段87と、負圧加算手段87に記憶された
しきい値を越えている時間と回転数加算手段84に記憶
されたしきい値を越えている時間を比較し、同じ測定時
間で回転数が正常(変化率のしきい値を越えていない)
で負圧が変化率のしきい値を越えている箇所をカウント
するカウント手段(その数c)88と、回転数加算手段
84から加算値t1 、負圧加算手段87から加算値t
2 、カウント手段88からカウント値cを入力し、A
=t1 /T、B=t2 /Tを演算し、さらにそれぞ
れにそれぞれの重みγ1 ,γ2 、定数を掛けて加算
し、エンジン回転安定性を0〜1の範囲に評価し、その
評価値X(=A*γ1+B*γ2 +c*定数)を出力
する判定手段89から構成されている。
【0023】総合判定機能手段65は、振動判定機能手
段62,エンジン音判定機能手段63,回転数判定機能
手段64のそれぞれの判定手段73,81,89から評
価値Y,Z,Xを入力し、それぞれにそれぞれの重みδ
1 〜δ3 を掛けて加算し、その判定値W(=X*δ
1 +Y*δ2 +Z*δ3 )によりエンジン2総合
の良否を0〜1の範囲で評価して出力する。この総合判
定機能手段65の判定値W、振動判定機能手段62,エ
ンジン音判定機能手段63,回転数判定機能手段64の
それぞれの評価値Y,Z,Xおよびエンジン音判定機能
手段63の第2の評価手段80の評価値b1 〜bn 
はモニター60へ表示される。
【0024】以下、上記構成によるエンジン2の運転方
法および車載コンピュータ35の動作について、図17
のフローチャートにしたがって説明する。まず、図7に
示すように、整備員は、支柱90に吊り下げられたエン
ジン2に燃料ホース13と給水ホース22を接続し、キ
ャビネット1のコネクタ25にエンジン2の排気ホース
24を接続し、さらにエンジン2に給電用の外部配線3
1と制御および計測用の外部配線48を腕木55のフッ
ク57を介して接続し、腕木55の可動腕55Aの先端
に設けられた変位計58とマイクロフォン59がエンジ
ン2の近辺に位置するように固定する(ステップ−1)
【0025】次に、油量計11と水位計20により、燃
料と冷却用の水が充分なことを確認し(ステップ−2)
、エンジン2がキャブレータを採用したエンジンか,フ
ューエルインジェクタを採用したエンジンかを確認して
燃料用の3方バルブ7を切り換え、第1のバルブ8と第
2のバルブ9を開き、その後第3のバルブ10を閉じて
燃料系を構成し(ステップ−3)、さらに給水用の3方
バルブ18をエンジン側に切り換えて給水系を構成する
(ステップ−4)。そして、イグニッション用キー29
をオン操作し(ステップ−5)、スタータによるエンジ
ン2の起動とパワーランプ30の点灯を確認する(ステ
ップ−6)。
【0026】車載コンピュータ35は、まずリミットス
イッチ7B,7Cによりエンジン2のタイプを判断し(
ステップ−7)、次にイグニッション用キー29のオン
操作を確認すると、エンジン2の負圧センサ44と水温
センサ45と吸排気センサ46と油圧センサ47から入
力した検出信号をレンジを合わせて回転計36と負圧計
37と油圧計38と水温計39に出力し(ステップ−8
)、さらにラジエータ17のファン16用のモータ43
を起動し、リミットスイッチ7B,7Cにより確認され
たエンジン2のタイプによりポンプのモータ41あるい
はモータ42を起動する(ステップ−9)。
【0027】以後良否判定装置61は、車載コンピュー
タ35から入力した回転数信号、負圧信号、変位計58
から入力した振動検出信号およびマイクロフォン59よ
り入力したエンジン音検出信号により、後述する方法に
よってエンジン2の良否を判断する(ステップ−10)
【0028】エンジン2のテストが終了すると、整備員
は、イグニッション用キー29をオフ操作し(ステップ
−11)、パワーランプ30の消灯とエンジン2の停止
を確認する(ステップ−12)。車載コンピュータ35
は、イグニッション用キー29をオフ操作を確認すると
、まずラジエータ17のファン16用のモータ43を停
止し、駆動したポンプのモータ41あるいはモータ42
を停止し(ステップ−13)、その後回転計36と負圧
計37と油圧計38と水温計39への出力をオフとする
(ステップ−14)。そして整備員は、燃料系の第3の
バルブ10を開き、その後第1のバルブ8と第2のバル
ブ9を閉じて燃料系を離脱し(ステップ−15)、次に
給水用の3方バルブ18をドレン側に切り換えて給水系
を離脱する(ステップ−16)。その後、燃料ホース1
3と給水ホース22とエンジン2の排気ホース24を取
り外し、さらに給電用の外部配線31と制御および計測
用の外部配線48を取り外す(ステップ−17)。
【0029】また、車載コンピュータ35は、エンジン
2のセンサ44,45,46,47から入力した検出信
号により、エンジン2の異常を確認すると、警報用のラ
ンプ40を点灯する。
【0030】このように、エンジン2のテスト運転に必
要な装置が全てキャビネット1に具備されていることに
より、外部ホース、外部配線を接続することで、簡易に
エンジン2のテストを行うことができ、従来のように、
エンジン2のテスト運転に必要な装置を集め、配置する
必要がなくなることから、作業能率を改善することがで
きる。また、キャブレータ用ポンプ4とフューエルイン
ジェクタ用ポンプ5を備え、またコンピュータとして車
載コンピュータ35を使用することにより、各種のエン
ジン2に対応したテストを行うことができる。さらに、
マフラー26を具備したことにより、エンジン2の排気
音の消音を行うことができ、整備工場内の騒音を緩和す
ることができる。
【0031】以下、良否判定装置61によるエンジン2
の良否判定方法を説明する。まず、良否判定装置61の
振動判定機能手段62によるエンジン2の振動の良否判
定動作を以下説明する。 ステップ−1 回転数判断手段66により回転数検出信号が所定の回転
数で一定であるという条件を求める。 ステップ−2 加算手段69により所定時間T内において、図12に示
すように、振動検出信号より振幅がしきい値設定手段6
8により設定されたしきい値rU ( 上限) ,rL
 ( 下限)を越えている時間t1,t2,…tn を
記憶し加算(加算値t)して、比率演算手段72により
比率A=t/Tを演算する。
【0032】同時に、平均演算手段71により振幅がし
きい値rU  ,rL を越えている場合毎に最大振幅
値s1,s2 …sn を記憶し、図13に示す正規分
布の平均値Bを求める。 ステップ−3 判定手段73により平均演算手段71の平均値Bと比率
演算手段72の比率Aをそれぞれをたとえば0〜1の範
囲に評価し、その評価値b,aにそれぞれ重みβ2 ,
β1 を掛けて加算し、0〜1の範囲に評価し、その評
価値Y(=b*β2 +a*β1 )を出力する。
【0033】次に、エンジン音判定機能手段63による
エンジン音の良否判定動作を以下説明する。 ステップ−1 回転数判断手段74により回転数検出信号が所定の回転
数で一定であるという条件を求める。 ステップ−2 周波数分析手段75によりエンジン音検出信号からエン
ジン音の周波数分析を行う。 ステップ−3 特定の周波数により定めたn個の各帯域毎に重みα1 
〜αn を設定する。 ステップ−4 第1の評価手段79により特定された周波数分布より外
れた周波数の音の強弱(デシベル)を、図14に示すよ
うに中心値Lからの最大値の距離(音の強弱)sにより
各帯域毎に0〜1の評価値(a1 〜an )に評価す
る。 ステップ−5 判定手段81により、評価値(a1 〜an )にそれ
ぞれ重みα1 〜αn を掛けて加算し、その評価値Z
(=a1 *α1 +a2 *α2 +……+an *
αn )を出力する。 ステップ−6 第2の評価手段80により、特定の帯域で異常音が発生
した場合、その帯域で特定される異常の周波数分布と一
致しているか、相似しているかどうか図15に示すよう
に、最大値データ間の距離uにより0〜1の範囲で評価
する(評価値b1 〜bn ) 。したがって、各異常
原因毎に、たとえばAという原因に対して0〜1の範囲
で評価される。
【0034】次に、回転数判定機能手段64によるエン
ジン回転の良否判定動作を以下説明する。 ステップ−1 まず、被測定エンジン所定の回転数でアイドリング中、
回転数加算手段84により所定時間(T)内において、
図16に示すように、回転数検出信号より回転数の変化
率がしきい値を越えている時間を記憶し、また加算(加
算値t1 )する。 ステップ−2 同時に、負圧加算手段87により、負圧検出信号より負
圧の変化率がしきい値を越えている時間を記憶し、また
加算(加算値t2 )する。 ステップ−3 カウント手段88により同じ測定時間で回転数が正常(
変化率のしきい値を越えていない)で負圧が変化率のし
きい値を越えている箇所があるかを判定し、その数をカ
ウントする(カウント値c)。 ステップ−4 判定手段89により、A=t1 /T、B=t2 /T
を演算し、重みを付加して、エンジン回転安定性の評価
値X(=A*γ1 +B*γ2 +c*定数)を出力す
る。
【0035】次に、総合判定機能手段65によるエンジ
ン全体の良否判定動作を、以下説明する。入力した振動
、エンジン音、回転数の評価値Y,Z,Xから重みを付
加して判定値W(=X*δ1 +Y*δ2 +Z*δ3
 )を演算し、その判定値Wによりエンジン2総合の良
否を0〜1の範囲で評価してエンジン総合の良否を判定
する。
【0036】このように、エンジン2の振動、音、回転
数をそれぞれ個別に評価し、それぞれに重みを付けて評
価することにより、実態にあったエンジン2全体として
の正当な良否を判定できる。また、重みを調整すること
で熟練整備員の感覚を入力でき、以後新人でもエンジン
2の良否を判定できる。したがって、整備されたエンジ
ン2の良否の判定のばらつきを解消できるとともに熟練
整備員の不足を補うことができる。
【0037】さらに、エンジン音判定機能手段63の第
2の評価手段80により、特定の帯域で異常音が発生し
た場合、その帯域で特定される異常の周波数分布と一致
しているか、相似しているかどうか図16に示すように
、最大値データ間の距離uにより0〜1の範囲で評価す
る(評価値b1 〜bn ) ことによって、各異常原
因毎に、たとえばAという原因に対して0〜1の範囲で
評価でき、各異常原因に対しての“異常らしさ”を0〜
1の段階で出力できる。したがって、異常の進度が把握
でき、次に発生する異常を予測でき、現状では異常の段
階に到っていない部位の早めの交換、修理が可能となり
、またより高度な異常原因の判断を行うことが可能とな
る。
【0038】なお、本実施例では、回転計36と負圧計
37と油圧計38と水温計39としてアナログ式の指示
計を使用しているが、ディジタル式の表示器を使用して
もよく、また指示計へ出力される信号を記録する記録計
やメモリを備えることも可能である。このような記録計
やメモリを備えることで、テスト結果を保存することが
できる。 また警報時、ランプ30を点灯させているが、他の警報
手段、たとえばブザーを鳴動させて警報を行うことがで
きる。さらに良否判定装置61の総合判定機能手段65
の判定値Wなどモニター60に表示されている値は表示
するのみばかりでなく、上位のコンピュータへ出力する
ことも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動式のキャビネット内に内燃機関の運転に必要な、燃料
供給手段と、給水手段と、給電手段を収納することによ
って、設置された内燃機関の近辺に移動させ、接続する
だけで極めて簡易に内燃機関のテスト運転を行うことが
でき、よって内燃機関のテスト運転に必要な装置を集め
、かつ配置する手間を必要とせず、作業能率を向上させ
ることができる。
【0040】さらに、振動検出信号、内燃機関音検出信
号、吸入負圧検出信号および回転数検出信号を入力し、
たとえば回転数一定の条件下で、しきい値を越える振れ
を検出し、また内燃機関音を周波数分析し、しきい値を
越える内燃機関音を検出し、重みを付けて演算すること
により自動的に内燃機関全体の良否を判定することがで
き、したがって整備された内燃機関の良否の判定のばら
つきを解消できるとともに熟練整備員の不足を補うこと
ができる。また、各異常原因に対しての“異常らしさ”
をたとえば0〜1の段階で出力でき、したがって、次に
発生する異常の予測ができ、現状では異常の段階に到っ
ていない部位の早めの交換、修理が可能となり、またよ
り高度な異常原因の判断を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における移動式内燃機関テス
ト装置の斜視図である。
【図2】(a),(b),(c)はそれぞれ同移動式内
燃機関テスト装置を左側面、正面、右側面から見た概略
内部配置図である。
【図3】同移動式内燃機関テスト装置の燃料系統図であ
る。
【図4】同移動式内燃機関テスト装置の給排水系統図で
ある。
【図5】同移動式内燃機関テスト装置の排気系統図であ
る。
【図6】同移動式内燃機関テスト装置の電気系統図であ
る。
【図7】同移動式内燃機関テスト装置とエンジンの接続
図である。
【図8】同移動式内燃機関テスト装置の良否判定装置の
総合ブロック図である。
【図9】図8の良否判定装置の振動判定機能手段のブロ
ック図である。
【図10】図8の良否判定装置のエンジン音判定機能手
段のブロック図である。
【図11】図8の良否判定装置の回転数判定機能手段の
ブロック図である。
【図12】エンジン振動の特性図である。
【図13】エンジン振動の正規分布図である。
【図14】エンジン音の周波数特性図である。
【図15】エンジン音の異常周波数特性図である。
【図16】エンジン回転および負圧の特性図である。
【図17】本発明の移動式内燃機関テスト装置の運転方
法と車載コンピュータの動作を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
1    キャビネット 2    エンジン 3    燃料タンク 4    キャブレータ用ポンプ 5    フューエルインジェクタ用ポンプ7    
燃料用3方バルブ 15    給水タンク 16    ファン 17    ラジエータ 18    給水用3方バルブ 26    マフラー 28    バッテリ 29    イグニッション用キー 35    車載コンピュータ 36    回転計 37    負圧計 38    油圧計 39    水温計 58    変位計 59    マイクロフォン 60    モニター 61    良否判定装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  設置された被テスト内燃機関に対して
    燃料を供給する燃料供給手段と、前記内燃機関に冷却水
    を供給する給水手段と、前記内燃機関へ給電する給電手
    段と、前記内燃機関の入力振動検出信号、入力内燃機関
    音検出信号、入力吸入負圧検出信号および入力回転数検
    出信号により、判定基準に基づいて前記内燃機関の良否
    を判定する良否判定手段を移動式のキャビネットに収納
    して構成したことを特徴とする移動式内燃機関テスト装
    置。
JP4708891A 1991-03-13 1991-03-13 移動式内燃機関テスト装置 Pending JPH04283642A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2459715A (en) * 2008-05-02 2009-11-04 Honda Motor Co Ltd Mobile Engine Testing Apparatus
ES2467997A1 (es) * 2012-12-12 2014-06-13 Talleres Semace, S.A. Dispositivo externo de arranque de motores

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