JPH0428229B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、タイプライターの活字ホイール等の
活字ホイールを初期位置に設定するために用いら
れる活字ホイール位置決め装置に関する。

従来の技術 従来タイプライターの活字ホイール位置決め装
置は第４図のような構造となつていた。すなわ
ち、装置本体１に設けた軸受部１ａ，１ｂ間に回
動自在に取付けられた位置決めレバー２の位置決
め部２ａの先端にホイール３の突起部３ａが当接
することにより、ホイール３の初期位置設定のた
めの位置決めを行うようになつている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは位置決め部
２ａの先端の位置が変動し、許容範囲からはずれ
た場合に修正が不可能となるという問題点を有し
ていた。

そこで、本発明は位置決め部先端に位置が許容
範囲からはずれても、許容範囲内に調整すること
ができるようにするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明の活字ホイ
ール位置決め装置は、位置決めレバーを偏心軸を
介して装置本来に取付けるようにしたことを特長
とするものである。

作 用 本発明は、上記した構成により、装置本来の軸
受部に組み合わされる突起部の回転中心に対し、
位置決めレバーと組み合せられる軸部の中心とが
偏心しているため、偏心軸を回転させることによ
り、位置決め部の先端の位置を偏心量の２倍の範
囲で調整することができる。この結果、位置決め
部の先端の位置が許容範囲からはずれても、偏心
軸を回転させることにより、許容範囲内に入れる
ことが可能となるのである。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。第１図は本発明の一実施例を示し、
第１図において、４は装置本体であり、この装置
本体４に設けられた軸受部４ａ，４ｂにより偏心
軸５を介して位置決めレバー６が回動自在に保持
されている。偏心軸５は突起部５ａ，５ｂの中心
と軸部５ｃの中心とが位置決め部６ａの方向に偏
心している。また、位置決めレバー６はバネ７に
より装置本体４側に押し付けられており、その詳
細を第２図に示す。第２図において、位置決めレ
バー６はバネ７により装置本体４側に押し付けら
れた状態で位置決め部６ａの位置が決り、さらに
ホイール８の突起部８ａの位置決め部６ａに当接
することによりホイール８の位置が決定される。

次に位置決め部６ａの位置が許容範囲からはず
れた場合について説明する。この場合は偏心軸５
を回転させることにより、位置決め部６ａの位置
を偏心量の２倍まで変化させることができる。こ
の結果、許容範囲外にあつた位置決め部６ａの位
置を許容範囲内に入れることができる。

次、に本発明の他の実施例について説明する。

第３図は他の実施例を示しており、この実施例
では偏心軸５の軸部５ｃの表面上に軸方向にノコ
ギリ刃状の溝５ｄが設けられており、さらに位置
決めレバー６に切欠６ｂと、溝５ｄとかみ合うよ
うになる突起部６ｃとが設けられている。この結
果、偏心軸５は一定方向にのみ回転可能となり、
調整作業が容易となる。また溝５ｄの本数を増す
ことにより、任意の段階調整が可能となる。

発明の効果 本発明は、偏心軸を介して位置決めレバーを取
り付けたものであるので、位置決め部先端の位置
が許容範囲からはずれても偏心軸を回転させて調
整することにより許容範囲内に入れることができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の活字ホイール位置
決め装置の分解斜視図、第２図は同活字ホイール
位置決め装置の組立斜視図、第３図は本発明の他
の実施例の活字ホイール位置決め装置の分解斜視
図、第４図は従来の活字ホイール位置決め装置を
示す分解斜視図である。 １……本体、５……偏心軸、６……位置決めレ
バー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 突起部を有した活字ホイールと、装置本体に
   設けられた軸受部と、先端が前記突起部に対し当
   接、離間するべく回転手段によつて回動する位置
   決めレバーと、前記軸受部に回動自在に取付けら
   れ前記位置決めレバーを回動自在に保持し、か
   つ、前記軸受部に対する回動中心と前記位置決め
   レバーに対する回動中心とを有した偏心軸とを備
   え、前記偏心軸の回動によつて前記位置決めレバ
   ーの先端と前記突起部とが当接する位置を前記先
   端から前記活字ホイールの接線方向に変化せしめ
   たことを特徴とする活字ホイール位置決め装置。