JPH04280756A - プラスチックフイルムの巻取方法および巻層体 - Google Patents

プラスチックフイルムの巻取方法および巻層体

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JPH04280756A
JPH04280756A JP6756291A JP6756291A JPH04280756A JP H04280756 A JPH04280756 A JP H04280756A JP 6756291 A JP6756291 A JP 6756291A JP 6756291 A JP6756291 A JP 6756291A JP H04280756 A JPH04280756 A JP H04280756A
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JP
Japan
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winding
layer
plastic film
wound
tension
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Pending
Application number
JP6756291A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Ueda
上田 一義
Nagakazu Motochika
本近 修和
Shigeru Osada
茂 長田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフイルム
の巻取方法および巻層体に関し、とくに巻取時の蛇行や
ズレ、巻取製品のシワ、転写等の巻取欠点のみならず、
該巻取製品を巻戻す際の蛇行やズレの防止が可能なプラ
スチックフイルムの巻取方法および巻層体に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフイルム、たとえば、未延
伸、一軸延伸あるいは二軸延伸ポリプロピレンフイルム
やポリエステルフイルムは、通常、所定幅、所定長で巻
取コア上にロール状に巻き取られる。このプラスチック
フイルム巻層体には、巻ズレ、シワ、タルミ等のない良
好な巻姿が望まれるが、所望の巻姿を得るための巻取制
御要素の一つに、巻層体の空気噛込率があることが知ら
れている。巻層体の空気噛込率を刻々測定しそれを制御
するという方法、装置は知られていないが、巻上げ製品
の巻硬度を測定して、巻硬度が所定の値となるように間
接的に空気噛込率を調整する方法は知られている。たと
えば特開昭61−238639号公報には、巻取製品に
経時的にシワ等が発生するのを防止するために、巻終り
の巻取張力又は接圧、あるいはその両方を上げることに
より、表層部分の巻硬度を中層部分の巻硬度よりも高く
した巻層体が開示されている。この巻層体にあっては、
表層部分の巻硬度が高くされている分、通常の巻取方法
によって得られた巻層体に比べ、表層部分の空気噛込率
が低く抑えられていると推定される。
【0003】従来一般の巻取方法(たとえば巻取張力一
定、巻取張力漸減)では、巻層体の空気噛込率は、巻径
あるいは巻長が増大する程高くなる傾向にある。この理
由が、巻取張力漸減制御にあるのか、あるいは、巻径の
増大に伴って巻き込まれようとする随伴気流を追い出す
ためのくさび効果が減少することにあるのかは定かでは
ないが、上記傾向は事実として認識されている。したが
って、巻取中、巻層体は、巻終り近傍の表層部の方が、
内層部よりもズレやすい傾向にある。上記特開昭61−
238639号公報に示される巻取方法は、このズレを
抑えるためには的を得た方法かも知れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭61−238639号公報のような巻取方法では、
巻終り時に少なくとも巻取張力又は接圧が上げられるの
で、該巻取時の巻層体の表層部のズレ等は抑えられるも
のの、以下のような問題があることが判ってきた。つま
り、巻取張力を上げると、巻き上げられた巻層体の表層
部における残存張力は大きくなる。この巻層体を、真空
中での巻戻し工程を有する2次加工等において巻き戻す
際、該巻層体を真空中で巻戻し機にセットしたとき、巻
層体からの脱気により上記残存張力が巻層体を自然に反
巻戻し方向に回転させる現象が生じ、それによって巻層
体表層部にズレが生じてしまう。また、接圧を上げると
、巻層体の表層部でフイルム同士が強く押圧されすぎる
ため、フイルム表面間で転写が生じ、空気層介在の効果
がなくなってシワやタルミ等の表面欠点を生じることが
ある。
【0005】一方、従来一般の巻取方法による巻層体の
場合には、巻上げられた巻層体の表層部の空気噛込率が
高いため、該巻層体を保管中に、表層部からの空気の逃
げや吸湿によるフイルムの膨張等により、表層部に巻き
方向に延びるシワが発生しやすい。また、2次加工等に
おいて巻層体を巻戻す際には、表層部の空気噛込率が高
いため表層部における巻層が複数層まとめてズレたり、
巻戻し走行の際フイルムが蛇行したりするトラブルが生
じやすい。さらに、巻き上げ時の巻取張力条件によって
は、前述と同様、真空中の巻戻しにおける残存張力に起
因する問題も発生する。
【0006】本発明は、巻層体の残存張力を低く抑えつ
つ巻層体のとくに巻終り部近傍の空気噛込率を所定値以
下に抑え、巻層体巻取時の巻ズレ等を防止するのみなら
ず、該巻層体の巻き戻し時のズレや蛇行も同時に防止す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
プラスチックフイルムの巻取方法は、巻取コア上にプラ
スチックフイルムを巻き取る方法において、巻層体の巻
終り近傍にて、巻取張力を下げつつ、巻取速度を落とす
ことにより該巻終り近傍の空気噛込率を所定値以下に制
御する方法からなる。ここで、巻層体の空気噛込率を、
巻取中に、巻層体の巻径、巻長、プラスチックフイルム
の厚み、巻取コア径から所定周期で演算すれば、より正
確な空気噛込率の制御が可能になる。
【0008】また本発明のプラスチックフイルムの巻層
体は、巻取コア上に巻き取られたプラスチックフイルム
の巻層体であって、表層部における残存張力が、それよ
りも内層部における残存張力に対し同等かそれ以下であ
り、かつ、表層部における空気噛込率が所定値以下に抑
えられているものからなる。
【0009】上記本発明のプラスチックフイルムの巻取
方法においては、コンタクトロール等による接圧はとく
に限定されないが、巻終り近傍で巻取速度を低下させる
ことにより空気噛込率が低く抑えられるので、とくに接
圧を上げる必要はなくなり、最も一般的な接圧制御法で
ある接圧一定制御を適用することができる。
【0010】本発明におけるプラスチックフイルムは、
未延伸、一軸延伸、二軸延伸の全てのプラスチックフイ
ルムを対象としており、とくにクリープが少なく残存張
力の残りやすい延伸フイルムに本発明は有効である。
【0011】本発明における空気噛込率εは、次式で表
される。   ε=[π〔(D/2)2 −(Do/2)2 〕/
Lt]×100−100(%)ここで、Dは巻層体の巻
取時の巻径、Doは巻取コア径、Lはフイルムの巻長、
tはフイルムの厚みである。 この空気噛込率εを演算するには、演算手段に予めフイ
ルム厚みtと巻取コア径Doとを設定し、巻取中に測定
、検出又は演算される巻径Dと巻長Lの信号を入力する
ことにより演算できる。本発明における空気噛込率の所
定値は、プラスチックフイルムの品種や厚み、とくに表
面の特性(滑り易さ)によって異なるが、巻層体巻取時
においてはとくに表層部(巻終り近傍)で巻ズレ等が生
じない、かつ巻層体巻戻し時にあってはズレや蛇行の生
じない空気噛込率である。この所定値は、上述の如くプ
ラスチックフイルムの品種や特性によって異なるので、
一定値として規定するのは困難であるが、たとえば巻層
体の表層間の空気層厚さで1μm以下の値である。 なお、本発明における巻終り部とは、最終巻径又は巻長
の1/2から該最終巻径又は巻長に至るまでの間の、最
終巻径又は巻長側の適当な範囲の部分を指す。
【0012】本発明において、表層部における残存張力
とは、巻層体を2次加工等において真空中で巻戻し機に
セットした時、反巻戻し方向に巻層体を回転させようと
する力で、巻層体表層部に残っているフイルム張力のこ
とをいう。この残存張力は、たとえば図1に示すように
、巻層体1を真空中の軸2にセットした際、巻層体1か
らの脱気により現れる巻層体表層フイルムの張力を、張
力計3(たとえばデジタル張力計)によって計ることに
より測定できる。なお、巻戻し機における真空度は、た
とえばフイルムコンデンサ加工工程における真空蒸着機
等の場合、5Torr程度である。本発明の巻層体にお
いては、巻終り近傍にて巻取張力を下げることにより、
残存張力は低く抑えられる。つまり、それよりも内層部
における残存張力に対し、同等かそれ以下に抑えられる
【0013】
【作用】本発明のプラスチックフイルムの巻取方法によ
り巻き取られた巻層体においては、巻層体巻終り近傍の
巻取張力が下げられるので巻き上げ後の巻層体の表層部
残存張力は小さく抑えられ、しかも表層部の空気噛込率
が所定値以下に低く抑えられるので、巻取時にあっては
巻ズレが生じにくくなり、保管中にあっても表層部から
逃げる空気量が少ないので経時的にシワやタルミが生じ
にくく、さらに巻戻し時にあっては、とくに真空中の巻
戻し時にあっては、脱気による収縮変化量が小さくかつ
巻層体を反巻戻し方向に回転させようとする力も小さく
抑えられるので、ズレや蛇行が抑えられる。
【0014】
【実施例】実施例1、比較例1 厚さ5μmのポリエステルフイルムをスリッタにて67
0mm幅に切断して25000m巻き取った。図2に示
すように、実施例1においては、巻取速度を巻長200
00mから極低速(最低速度5m/分)まで落とし、巻
取張力も巻長20000mから、通常の張力漸減制御か
ら低張力に低下させた。接圧は一定で巻き取った。比較
例1では、実質的に最終巻長まで、通常の定速度巻取、
巻取張力漸減制御、接圧一定にて巻き取った。得られた
巻層体は、実施例1では表層部の空気噛込率が比較例1
の巻層体に比べ格段に低く、残存張力も低かった。巻上
げ直後の両巻層体の巻姿にはそれ程顕著な差はなかった
が、保管中に比較例1の巻層体には巻取り方向に延びる
シワが現れる傾向が生じた。また、両巻層体を真空中で
巻戻す際、比較例1の巻層体では、巻層体が反巻戻し方
向に回転(収縮巻戻り)し、そのとき表層部が複数層同
時に大きくズレた。また巻戻しの際フイルムが大きく蛇
行した。これに対し実施例1のものでは、表層フイルム
を弱い張力で張るだけで巻戻りを防止でき、ズレも蛇行
も生じなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明のプラスチックフイルムの巻取方
法および巻層体によるときは、従来のプラスチックフイ
ルム巻層体に比べ表層部の残存張力を低く抑えつつ空気
噛込率を低く抑えることができるので、巻取時における
巻ズレ等の防止は勿論のこと、巻層体保管中の欠点発生
防止、さらには、巻層体を真空中で巻戻す際のズレや蛇
行を確実に防止することができるという効果が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る残存張力測定の方法を示す概略斜
視図である。
【図2】本発明方法の巻取条件、空気噛込率、残存張力
を示す巻層体の特性図である。
【符号の説明】
1  巻層体 2  軸 3  張力計 A  本発明方法における巻取張力 B  本発明方法における接圧 C  本発明方法における巻取速度 D  本発明方法における巻取空気噛込率E  本発明
方法における残存張力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  巻取コア上にプラスチックフイルムを
    巻き取る方法において、巻層体の巻終り近傍にて、巻取
    張力を下げつつ、巻取速度を落とすことにより該巻終り
    近傍の空気噛込率を所定値以下に制御することを特徴と
    するプラスチックフイルムの巻取方法。
  2. 【請求項2】  巻取コア上にプラスチックフイルムを
    巻き取る方法において、巻層体の空気噛込率を、巻層体
    の巻径、巻長、プラスチックフイルムの厚み、巻取コア
    径から所定周期で演算し、巻層体の巻終り近傍にて、巻
    取張力を下げつつ、巻取速度を落とすことにより該巻終
    り近傍の空気噛込率を所定値以下に制御することを特徴
    とするプラスチックフイルムの巻取方法。
  3. 【請求項3】  前記巻層体に、コンタクトロールによ
    り巻取中接圧が加えられており、該接圧が、巻取中、実
    質的に一定に保たれる請求項1又は2のプラスチックフ
    イルムの巻取方法。
  4. 【請求項4】  巻取コア上に巻き取られたプラスチッ
    クフイルムの巻層体であって、表層部における残存張力
    が、それよりも内層部における残存張力に対し同等かそ
    れ以下であり、かつ、表層部における空気噛込率が所定
    値以下に抑えられていることを特徴とするプラスチック
    フイルムの巻層体。
JP6756291A 1991-03-08 1991-03-08 プラスチックフイルムの巻取方法および巻層体 Pending JPH04280756A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181994A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Toyobo Co Ltd 薄層セラミックシート製造用離型フィルムロールの製造方法
US7163173B2 (en) 2000-12-22 2007-01-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of and apparatus for winding web
JP2012046736A (ja) * 2010-07-28 2012-03-08 Toray Ind Inc ポリエステルフィルムロールおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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