JPH0428074Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は沈澱検出装置に関する。

例えば、カツタードレツジヤの泥水パイプ中に
泥が沈澱するときには、泥水パイプの閉塞が生ず
るので大きなトラブルとなるのであるが、従来、
泥水パイプ内の泥の沈澱を検出する手段は採られ
ていないので、運転者の感にのみ頼つて運転を行
なつている。

本考案はこのような事情に鑑みて提案されたも
ので、泥の沈澱による泥水パイプの閉塞を防止す
る沈澱検出装置を提供することを目的とし、泥水
パイプ３と、泥水パイプ３の下部に配置されたド
ツプラ流速計１と、泥水パイプに配置されたもう
一つの流速計５と、ドツプラ流速計１の信号を受
け流速値がほぼゼロの時信号を発信する沈澱検出
器Ａと、沈澱検出器Ａの信号を受け沈澱警報を発
する沈澱警報器１５と、所定の値を発信する基準
偏差値発生器４１と、ドツプラ流速計１からの値
と基準偏差値発生器４１からの値との加算値とも
う一つの流速計５からの値とを比較する比較装置
Ｂと、比較装置Ｂからの信号を受け沈澱開始信号
を発信する沈澱開始検出器Ｃと、沈澱開始検出器
Ｃの信号を受け沈澱開始警報を発する沈澱開始警
報器１４とを具えたことを特徴とする。

本考案をカツタードレツジヤに適用した一実施
例を図面について説明すると、第１図はその泥水
パイプの部分側面図、第２図は第１図の正面図、
第３図は本装置の回路構成を示すブロツク線図、
第４図は第１図の各流速計の出力波形図である。

上図において、１および２はそれぞれ泥水パイ
プ３の下部および側部に付設された泥水のドツプ
ラ流速計である。４は泥水パイプ３中の泥水、５
は電磁流速計、６および７はそれぞれ本考案に係
る演算部および表示部、１６は演算部６の入力装
置、１７および１８はそれぞれパツフアアンプ、
１９は増幅器、２０は反転増幅器、２１は比較
器、２２は増幅器、２３は比較器２１の出力＋で
付勢されスイツチ２４および２５をオンするリレ
ー、２６はドツプラ流速計１の出力０で付勢され
スイツチ２８をオンするリレー、２８は出力装
置、２９は電磁流速計５又はドツプラ流速計２で
検出した泥水の流速を表示する流速表示器、３０
はドツプラ流速計１で検出した泥水の流速を表示
する流速表示器、４１は基準偏差値発生器、４９
は増幅器である。そして第２図の増幅器４９とリ
レー２６とスイツチ２７は沈澱検出器Ａを構成
し、増幅器１９と反転増幅器２０と比較器２１は
比較装置Ｂを構成し、増幅器２２とリレー２３と
スイツチ２４は沈澱開始検出器Ｃを構成する。

このような装置において、比較器２１には、例
えば基準偏差値発生器４１からの基準偏差値とし
て−２のような信号が与えられ、電磁流速計５又
はドツプラ流速計２からの流速信号が＋数値で与
えられ、ドツプラ流速計１からの信号は反転増幅
器２０を介して−数値で与えられる。

そうすると、ドツプラ流速計１が、第４図８に
示すように、泥水管内下部の沈澱のない流速を検
出しているときには、ドツプラ流速計１からの−
信号と基準偏差値の−信号との和が電磁流速計５
又はドツプラ流速計２の出力する＋信号より大き
く、したがつて比較器２１から増幅器２２への信
号は−となり、リレー２３は励磁されず、沈澱開
始警報ランプ１４は点灯しない。

しかしながら、泥水パイプ３内底部流速が低下
して第４図に示すように、ドツプラ流速計１が基
準偏差値−２を越える流速（同図１３参照）を検
出するに至ると、比較器２１の出力は＋信号に変
わり、リレー２３は励磁され、スイツチ２４，２
５がオンとなり、沈澱開始警報器１４が点灯して
沈澱が始まつたことを示す。

さらに、泥水パイプ底部流速が低下して零にな
つたときは、ドツプラ流速計１の出力信号も０と
なり、リレー２６は励磁され、スイツチ２７がオ
ンとなり、沈澱警報器１５が点灯して沈澱の発生
を示す。

沈澱開始警報信号および沈澱警報信号はそれぞ
れ出力端子から外部制御系に取出され、例えばス
イングウインチの速度低下制御又は更に、ラダー
ウインチによるラダー上げ制御などの自動制御信
号の１つとして用いることにより泥水パイプ内の
沈澱を解消させるための運転に切換え、沈澱によ
るトラブルを確実に防止することができる。

本考案によれば以上の如く例えばカツタードレ
ツジヤの自動化に役立つことは勿論であるが、手
動運転時もベテランの感に頼ることなく経験の少
ない者でも運転できる効果が得られる。

さらに上記本考案の一実施例においては、カツ
タードレツジヤに適用した場合について説明した
が、本考案は上記の実施例に限定することなく、
例えばホツパードレツジヤのパイプライン沈澱検
出装置やトラフ沈澱検出装置などにも適用できる
ものである。

要するに本考案によれば、泥水パイプ３と、泥
水パイプ３の下部に配置されたドツプラ流速計１
と、泥水パイプに配置されたもう一つの流速計５
と、ドツプラ流速計１の信号を受け流速値がほぼ
ゼロの時信号を発信する沈澱検出器Ａと、沈澱検
出器Ａの信号を受け沈澱警報を発する沈澱警報器
１５と、所定の値を発信する基準偏差値発生器４
１と、ドツプラ流速計１からの値と基準偏差値発
生器４１からの値との加算値ともう一つの流速計
５からの値とを比較する比較装置Ｂと、比較装置
Ｂからの信号を受け沈澱開始信号を発信する沈澱
開始検出器Ｃと、沈澱開始検出器Ｃの信号を受け
沈澱開始警報を発する沈澱開始警報器１４とを具
えたことにより、泥水の流速計測と泥水パイプの
閉塞を防止する沈澱検出装置を得るから、本考案
は産業上極めて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案をカツタードレツジヤに適用し
た一実施例の泥水パイプを示す側面図、第２図は
第１図の正面図、第３図は本装置の回路構成を示
すブロツク線図、第４図は第１図の各流速計の出
力波形図である。 １……ドツプラ流速計、２……ドツプラ流速
計、３……泥水パイプ、４……泥水、５……電磁
流速計、６……演算部、７……表示部、８……沈
澱のない状態の泥水、９……沈澱のある状態の泥
水、１３……沈澱を示す波形、１４……沈澱開始
警報器、１５……沈澱警報器、１６……入力装
置、１７，１８……パツフアアンプ、１９……増
幅器、２０……反転増幅器、２１……比較器、２
２……増幅器、２３……リレー、２４，２５……
スイツチ、２６……リレー、２７……スイツチ、
２８……出力装置、２９……流速表示器、３０…
…流速表示器、４１……基準偏差値発生器、４９
……増幅器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 泥水パイプ３と、 泥水パイプ３の下部に配置されたドツプラ流速
   計１と、 泥水パイプに配置されたもう一つの流速計５
   と、 ドツプラ流速計１の信号を受け流速値がほぼゼ
   ロの時信号を発信する沈澱検出器Ａと、 沈澱検出器Ａの信号を受け沈澱警報を発する沈
   澱警報器１５と、 所定の値を発信する基準偏差値発生器４１と、 ドツプラ流速計１からの値と基準偏差値発生器
   ４１からの値との加算値ともう一つの流速計５か
   らの値とを比較する比較装置Ｂと、 比較装置Ｂからの信号を受け沈澱開始信号を発
   信する沈澱開始検出器Ｃと、 沈澱開始検出器Ｃの信号を受け沈澱開始警報を
   発する沈澱開始警報器１４とを具えたことを特徴
   とする沈澱検出装置。