JPH04278694A - エンボスカード処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は同一面上に複数の磁気ス
トライプとエンボス文字情報を有するエンボスカードを
取り扱うエンボスカード処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】銀行等の金融機関においては入出金等の
取引処理は自動機によって行っている。この自動機によ
る取引処理は主にカードによって行われている。このカ
ードには暗証番号や取引情報等の様々な情報が付されて
いる。このカードの構成について図３を用いて説明する
。

【０００３】図３において、１はカードでこのカード１
の同一面に２つの磁気ストライプ１ａ、１ｂとエンボス
文字部１ｃがある。磁気ストライプ１ａ，１ｂには暗証
番号や口座番号等の取引情報が書き込まれ、自動機側で
の情報の読み取り・書き込みに用いられる。磁気ストラ
イプが複数あるのは近年の取引情報の増大に伴ってカー
ド上の記録容量を増したためである。エンボス文字部１
ｃには顧客の氏名や口座番号等が刻印され、目視による
情報確認等に用いられる他、自動機にてカード１が使用
された証拠をレシートに残すために用いられる。

【０００４】前記カード（以下エンボスカードという）
を取り扱うエンボスカード処理装置についてを図４、図
５を用いて説明する。図４はエンボスカード処理装置の
概略側断面図、図５はエンボスカード処理装置の概略平
断面図である。図４に示すように顧客によってエンボス
カード１はカード挿入口２から挿入され、図示せぬカー
ド挿入検知手段によってエンボスカード１の挿入が検知
されると、エンボスカード１は搬送ローラ３によって取
り込まれる。次いで、顧客は取引内容を図示せぬ操作部
にて指示する。エンボスカード１は、搬送ローラ３で取
り込まれた後、磁気ヘッド４にてエンボスカード１上の
磁気ストライプ１ａあるいは１ｂを読み取り、記録され
た取引データを読み出す。操作部から指示された取引内
容とカードから読み出した取引データとで取引に問題が
なければ、装置は、指示された取引を実行する。問題が
あれば、取引不可能としてエンボスカード１を排出する
。取引実行の際は、取引実行中にエンボスカード１を搬
送ローラ３によってエンボスリーダ５に送り、エンボス
リーダ６を移動させてエンボス文字の読み取りを光学的
に行う。取引終了後、エンボスカード１を搬送ローラ３
によって、カード挿入口２方向へ送り、カード挿入口２
から排出することで顧客へエンボスカード１の返却を完
了する。このエンボスカード１の返却とともに、取引に
よっては図示せぬレシート発行部からレシートが発行部
され取引の確認ができるようになっている。このレシー
トには取引した顧客がひと目でわかるようにエンボスリ
ーダ５で読み取ったエンボス文字情報に従ってエンボス
文字を印字するようにしている。

【０００５】なお、図４，図５における６は返却したエ
ンボスカード１の取り忘れたものを回収するカード回収
部である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エンボスカード処理装置では、磁気ヘッド４は固定され
ているため、同一面上に複数の磁気ストライプを持つエ
ンボスカード１の場合、取引内容によって、磁気ヘッド
４の位置に読み取らせるべき磁気ストライプが合うよう
に挿入しなければならない。ここで、エンボスリーダ５
は読取方向が同一方向（図５の矢印方向）のため、エン
ボスカード１の挿入方向によっては、レシートに印字さ
れるエンボス文字が逆様になってしまう。つまり、磁気
ヘッド４が図５に示すように、エンボスカード処理装置
の左方に固定されているとすれこば、図６（Ａ）のよう
にエンボスカード１の磁気ストライプ１ｂを読みとらす
ようにエンボスカード１を挿入するとレシート７に印字
するエンボス文字はレシートのフォーマットに合わせた
印字となる。しかし図６（Ｂ）のようにエンボスカード
１の磁気ストライプ１ａを読みとらすように、エンボス
カードを挿入するとレシート７に印字するエンボス文字
はレシートのフォーマットとは逆向きに印字されてしま
うことになる。よって、レシートが見苦しくなるうえ、
顧客によっては、装置が故障しているのではないかと錯
覚し、信用を落とすことにつながってしまう。

【０００７】本発明は上記の問題点を鑑みて、エンボス
カードの挿入方法に係わらず、読み取ったエンボス文字
のレシートへの印字をレシートのフォーマットに合わせ
るようにするエンボスカード処理装置を提供する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、取引情報が書き込まれた磁気ストライ
プを同一面上に持ち、エンボス文字情報が刻印されてい
るエンボスカードを取り扱うエンボスカード処理装置に
おいて、磁気ストライプに書き込まれた取引情報を読み
取る取引情報読み取り手段と、エンボスカードのエンボ
ス文字情報を光学的に読み取るエンボス文字情報読み取
り手段と、読み取ったエンボス文字情報をレシートに印
字する印字手段と、前記取引情報読み取り手段から読み
取った取引情報によって、エンボスカードの挿入方向を
判断し、逆様に挿入されたエンボスカードのエンボス文
字情報のデータは、読み取った順序とは逆に前記印字手
段へ送り出すようにするエンボス文字情報処理手段とを
備えたものである。

【０００９】

【作用】エンボス文字情報読み取り手段は、挿入された
エンボスカードのエンボス文字情報を光学的に読み取る
。読み取ったエンボス文字情報のデータはエンボス文字
情報処理手段に入る。エンボス文字情報処理手段は取引
処理手段から読み取った取引情報の内容をチェックして
、エンボスカードの挿入方法を判断し、正常に挿入され
たエンボスカードのエンボス文字情報のデータは、受け
取った順、つまり、エンボス文字情報読み取り手段で読
み取った順に印字手段へ送り出す。逆様に挿入されたエ
ンボスカードのエンボス文字情報のデータは、エンボス
文字情報読み取り手段で読み取った順とは逆に印字手段
へ送り出す。印字手段は受け取ったエンボス文字情報の
データをレシートへ印字することにより、エンボスカー
ドの挿入方向にかかわらず、エンボス文字情報をレシー
トのフォーマットに合わせた印字とすることになる。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を図面を用いて、以下に詳細
に説明する。

【００１１】図１は本発明のエンボスカード処理装置の
エンボスリーダの構成図である。本発明のエンボスリー
ダはエンボスカード１上のエンボス文字１ｃを光学的に
検出するものである。これは従来のインプリント方式で
はインプリント機構が大きなスペースを必要とするので
、装置を小型化するために用いられるものである。１２
は光源、１３は集光レンズ、１４は固定された受光素子
、１５は受光されたエンボス文字情報を電気信号に変換
する光電変換部で、これらによってエンボス文字情報読
み取り手段を構成する。１６は磁気ストライプの読み取
り内容によってエンボスカード１の挿入方向を判断し、
その判断結果に基づいて、レシートのフォーマットに対
して逆様に印字されないように、エンボス文字情報を印
字手段である印字部１７へ送るエンボス文字情報処理部
である。なお、エンボスカード１や、エンボスカード処
理装置の構成は図３や図４に示す通り、従来と同様であ
る。

【００１２】上記構成のエンボスカード処理装置におい
て、まず、取引情報読み取り手段である磁気ヘッド４に
て磁気ストライプ１ｂが読み取られるようにエンボスカ
ード１を挿入した場合つまり、従来レシートへのエンボ
ス文字印字が正常だった場合について説明する。従来と
同様に挿入されたエンボスカード１の磁気ストライプ１
ｂに書き込まれた取引情報を磁気ヘッド４で読み取る。 読み取られた取り引き情報は図示せぬ制御部にて所定の
取引に用いられる。所定の取引終了後レシートに印字す
るエンボス文字情報をエンボスリーダ５にて、エンボス
カード１から読み取る。エンボス文字情報の読み取りは
、まず、光源１２から指向性の高いレーザビームを集光
レンズ１３を介してエンボスカード１のエンボス文字部
１ｃに照射する。照射したレーザビームの反射光を受光
素子１４にて受け取り、反射光の到達時間等に従って、
エンボス文字情報が読み取られる。読み取られたエンボ
ス文字情報は光電変換部１５にて、電気信号に変換され
る。電気信号に変換されたエンボス文字情報は、エンボ
ス文字情報処理部１６を介して印字部１７に送られ、レ
シートに印字される。この時、エンボス文字情報処理部
１６は磁気ヘッド４がエンボスカード１の磁気ストライ
プ１６から読み取った取引情報を図示せぬ制御部を介し
て確認する。この結果、取引情報が磁気ストライプ１ｂ
側に書き込まれているものであると確認されるので、エ
ンボス文字情報処理部１６は光電変換部１５にて変換さ
れたエンボス文字情報を受け取った順に印字部１７に送
るようにする。よって、レシートへ印字されるエンボス
文字情報は、従来と同様にレシートのフォーマットに合
わせた印字となる。

【００１３】次に、磁気ヘッド４にて磁気ストライプ１
ａが読み取られるようにエンボスカード１を挿入した場
合、つまり、従来レシートへのエンボス文字印字がレシ
ートのフォーマットに対して逆様に印字されていた場合
について説明する。前記磁気ヘッド４にて磁気ストライ
プ１ｂが読み取られるようにエンボスカード１を挿入し
た場合と異なるのはエンボス文字情報の処理についてで
ある。つまり、所定の取引終了後、レシートに印字する
エンボス文字情報をエンボスリーダ５にて、エンボスカ
ード１から読み取った後、読み取られたエンボス文字情
報は光電変換部１５にて電気信号に変換される。電気信
号に変換されたエンボス文字情報はエンボス文字情報処
理部１６を介して印字部１７に送られる。この時、エン
ボス文字情報処理部１６は磁気ヘッド４がエンボスカー
ド１の磁気ストライプ１ａから読み取った取引情報を図
示せぬ制御部を介して確認する。この結果、取引情報が
磁気ストライプ１ａ側に書き込まれているものであると
確認されるので、エンボス文字情報処理部１６は、光電
変換部１５にて変換されたエンボス文字情報を受け取っ
た順とは逆に印字部１７に送るようにする。これは、例
えば、図２（Ａ）に示すようにエンボス文字情報が正常
に読み取られたならば、エンボス文字情報処理部１６内
のメモリ１６ａではメモリアドレスに対して読み取った
順に記憶データが記憶される。つまり、メモリアドレス
“００００”には記憶データ（１，１）が、メモリアド
レス“０００１”には記憶データ（１，２）が記憶され
、最終的にはメモリアドレス“ＦＦＦＦ”には記憶デー
タ（ｋ，ｌ）が記憶される。これに対し、図２（Ｂ）に
示すようにエンボス文字が逆様に読み取られたならば、
エンボス文字情報処理部１６内のメモリ１６ａでは、メ
モリアドレスに対して読み取った順に記憶データが記憶
されると、メモリアドレス“００００”には記憶データ
（ｋ，ｌ）が記憶され、最終的にはメモリアドレス“Ｆ
ＦＦＦ”には記憶データ（１，１）が記憶される。よっ
て、メモリアドレス“ＦＦＦＦ”から読み出すことによ
って、レシートのフォーマットに合わせたエンボス文字
の印字が可能となる。

【００１４】なお、上記実施例においてはメモリアドレ
スの読み出し順を変えていたが、メモリアドレスへの書
き込み時に記憶データの書き込みを“ＦＦＦＦ”から行
うようにしても、本発明は実現できる。

【００１５】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明のエ
ンボスカード処理装置は、同一面上に複数の磁気ストラ
イプを持つエンボスカードを、取引したい情報の書き込
まれた磁気ストライプの読み出しに合わせて挿入しても
、取引終了後に送り出すレシートへのエンボス文字情報
の印字はレシートのフォーマットに合わせた印字とする
ことができるもので、レシートへ印字したエンボス文字
情報が逆様になって、見苦しくなることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるエンボスカード処理装置のエン
ボスリーダの構成図である。

【図２】本発明におけるエンボス文字情報のデータ格納
状態を示す図である。

【図３】エンボスカードの構成図である。

【図４】エンボスカード処理装置の概略側面図である。

【図５】エンボスカード処理装置の概略平面図である。

【図６】従来におけるエンボス文字情報のレシートへの
印字状態を示す図である。

【符号の説明】

１　　　　エンボスカード １ｃ　　　　エンボス文字情報 ４　　　　磁気ヘッド ５　　　　エンボスリーダ １５　　　　光電変換部 １６　　　　エンボス文字情報処理部 １６ａ　　メモリ １７　　　　印字部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　取引情報が書き込まれた磁気ストライ
   プを同一面上に持ち、エンボス文字情報が刻印されてい
   るエンボスカードを取り扱うエンボスカード処理装置に
   おいて、磁気ストライプに書き込まれた取引情報を読み
   取る取引情報読み取り手段と、エンボスカードのエンボ
   ス文字情報を光学的に読み取るエンボス文字情報読み取
   り手段と、読み取ったエンボス文字情報をレシートに印
   字する印字手段と、前記取引情報読み取り手段から読み
   取った取引情報によって、エンボスカードの挿入方法を
   判断し、逆様に挿入されたエンボスカードのエンボス文
   字情報のデータは読み取った順序とは逆に前記印字手段
   へ送り出すようにするエンボス文字情報処理手段とを備
   えたことを特徴とするエンボスカード処理装置。