JPH0427864A - 水質検査ロボット - Google Patents

水質検査ロボット

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JPH0427864A
JPH0427864A JP13267290A JP13267290A JPH0427864A JP H0427864 A JPH0427864 A JP H0427864A JP 13267290 A JP13267290 A JP 13267290A JP 13267290 A JP13267290 A JP 13267290A JP H0427864 A JPH0427864 A JP H0427864A
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JP
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container
turntable
dispensing
water
nozzle
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Pending
Application number
JP13267290A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ozawa
小沢 康広
Makoto Ishii
誠 石井
Masato Fujii
正人 藤井
Shintaro Arata
慎太郎 荒田
Masanori Morimoto
守本 正範
Hiroshi Hoshikawa
星川 寛
Kunio Nakamura
中村 国雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Koden Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、上水や下水などの水質を自動的に検査する
水質検査ロボットに関するものである。
(従来の技術) 水道事業者には安全でおいしい水を供給する使命が課せ
られている一方で、近年、水源汚染の問題が深刻になり
つつある。これに伴い、水質検査の重要性が増大しつつ
あるが、検査項目が多いため、分析の前処理に多大な時
間を費やすという問題があった。
そこで、本出願人は水質検査の前処理を自動的に行う装
置を発明し、「水質検査前処理自動化装置」と題する特
許出願を行った(特願昭63−92794)。
(発明が解決しようとする課題) 上記先願に係わる「水質検査前処理自動化装置」によれ
ば、水質検査を最小限の人手の介入のもとて精度良く効
率的に実行するという当初の目的はほぼ達成された。し
かしながら、性能や製造費用の点でなお改良の余地が残
されている。
(課題を解決するための手段) 本発明の水質検査ロボットは、上述した本出願人の先願
に係わる「水質検査前処理自動化装置」の改良として位
置付けられている。
これらの改良点の主なものは、 (1)第1.第2分取装置や分注装置において、定量吸
引吐出装置をシリンジから送液ポンプに置き換えること
により動作の高速化と製造費用の低廉化を図ると共に、
定量吐出装置と第1.第2ノズルとの間にバッファ管路
を設置することにより検水や試薬相互間の混合を防止し
検査精度の向上を図った点、 (2)撹拌装置において、モータの回転による攪拌期間
中に分注ターンテーブルと攪拌アームとの相対位置を前
後に所定角度ずつずらす制御手段を追加することにより
攪拌の効率化を図った点、(3)上記攪拌装置において
、攪拌用モータの回転速度を3種類選択可能とし、さら
に撹拌中に回転方向を変更可能にした点、 (4)加熱装置において、ホットプレート・ターンテー
ブルと発熱体とを分離すると共に、発熱体の動作期間中
はホットプレート・ターンテーブルを一方向に所定角度
回転したのち逆方向に異なる角度回転する動作をこのホ
ットプレート・ターンテーブルに繰り返させる回転制御
手段を追加することにより、加熱の均一化と突沸の回避
とを図った点、 (5)計量装置を、先願装置の液面検出の間接方式から
電子秤を使用する直接方式に変更することにより測定精
度の向上を図った点、 (6)第1ノズルの先端部分に形成された電極対間の電
気抵抗値の変化量に基づき液面を検出しつつこの先端部
分を液内に移動させる液面追尾制御手段を第2分取装置
に付加することにより、容器内の上澄のみを対象する分
取性能を強化した点、 (7)検水容器が三角フラスコの場合、この三角フラス
コに所定量の洗浄水を注入することにより上澄層を上方
に押上げる制御手段を第2分取装置に付加することによ
り上澄層の分取性能を強化した点、 (8)容器からの底層の採取に先立ちこの容器内に第1
ノズルを挿入したまま分注ターンテーブルを所定角度回
転させることによりこの容器を傾ける制御手段を第2分
取装置に付加することにより底層を対象とする分取性能
を強化した点、(9)容器搬送装置の移送アームの先端
に容器センサーを付加すると共に、この容器センサーに
よる搬送対象容器の不存在の検出時に警報を発してこの
移送アームの動作を停止させる制御手段を付加すること
により実在しない容器の形式上だけの空送とこれに伴う
トラブルを防止した点、(lO)第1分取装置、試薬分
注装置、攪拌装置、加熱装置、計量装置、第2分取装置
及び容器供給装置を、分光分析装置等の分析装置と共に
全て単一の基板上に露出状態で固定することにより、製
造費用の低廉化と作業性の向上を図った点などである。
以下、本発明に係わる水質検水ロボットの更に詳細な構
成と作用については実施例によって説明する。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例に係わる水質検査ロボット
の外観を示す平面図であり、100は第1分取装置、2
00は試薬分注装置、300は攪拌装置、400は加熱
装置、500は計量装置、600は第2分取装置、70
0は容器供給装置である。なお、攪拌装置300は攪拌
・計測アーム106の先端側の下面に取付られており、
第1図には現れない。
第1分取装置100、試薬分注装置200、攪拌装置3
00、加熱装置400、計量装置500、第2分取装置
600及び容器供給装置700は全て単一の基板901
上に組み立てられている。これは、加熱装置400と容
器供給装置700とを他の各装置とは異なる別個の基板
上に組み立てた先行技術で問題となった装置組み立て時
の基板間の位置合わせの精度を不要にして製造費用の低
廉化を図るためである。
第2図は、第1図の水質検査ロボット内の検水や試薬の
流路を形成する管路、ノズル、ポンプの関係を示す送液
系統図である。
第1図と第2図を参照すれば、第1分取装置100は、
基板901の外側に配置された6個の検水容器101の
一つから採取場所など種類の異なる検水A、B・・・F
を管102を通して所定量ずつ吸引し、それぞれを分注
ターンテーブル103上に搭載された6個の容器800
の一つに分取する。この際、検水どうしが混り合わない
ように、一つの検水を容器800に分取し終わるたびに
別に設けた精製水Gによって吸入通路と吐出通路が洗浄
される。114及び202はこの精製水Gを流し出す洗
浄ボートである。
6個の検水容器101の一つと精製水容器に一端が投入
された7本の管102と、定量吸引吐出装置105と、
攪拌・計測アーム106の先端側に取り付けた第2ノズ
ル117と、分注・抽出アーム201の先端側に取り付
けた第1ノズル203とは第2図に示すように接続され
ている。
第2図に示すように、検水容器101の一つに挿入され
た一端を有する管102は、電磁弁107が装着された
マニホールド103の各入力ボートに接続され、対応の
電磁弁107が開かれることによって定量吸引吐出装置
105に選択的に接続され、対応の検水容器101から
種類の異なる検水が吸引される。マニホールド103と
6個の電磁弁107とを一体に構成することにより、こ
れらを別個に構成した先行技術のものに比べて小型化と
低廉化を図っている。
定量吸引吐出装置105は、FMI社からFMIラボポ
ンプの商品名で販売されている送液ポンプにより構成さ
れている。これにより、容量の異なる3本のシリンジを
組合せて構成した先行技術の定量吸引吐出装置に比べて
動作の高速化と低廉化とを図っている。この送液ポンプ
によって任意の量の検水や試薬が迅速かつ高精度で分取
可能となる。
三方弁104と三方弁115aとの間に、新たに緩衝用
のバッファタンク109を追加することにより、第2ノ
ズル203から三方弁115bと115aとを通して吸
引された試薬が洗浄の困難な定量吸吐出装置105内に
流れ込むことを回避している。すなわち、このバッファ
タンク109は、内径2mm長さ13mの4弗化エチレ
ン(TFE)の細管が螺旋状に巻回されることにより管
路内に約4Qccの内容積が追加されている。この結果
、最大20cc程度吸引される試薬が洗浄の困難な定量
吸引装置105まで流れ込むことが回避され、異種の液
どうしの混合による測定精度の低下が有効に防止される
このバッファ管路109の吐出通路に接続されている三
方弁115aは、攪拌・計測アーム106に装着された
第2ノズル117と分注・抽出アーム201に装着され
た第1ノズル203とを定量吸引吐出装置105に選択
的に接続できるようにしている。
第2図に示す104と202は洗浄ボートである。この
洗浄ボート104と202は管118aと118bとに
よって廃液タンク120に接続され、不要となった液が
廃液タンク120に排水される。また、三方弁104.
.116,117を経て洗浄ボート114,204に至
る洗浄専用の流路が形成可能となっている。
洗浄ボート114と202の構造を第6図に示す。これ
らの洗浄ポート104と202は第1ノズル203と第
2ノズル117のそれぞれの先端が挿入される容器部2
50によって構成される。
この容器部250については、先行技術で採用したサイ
ホン構造を廃止して単純化することにより製造費用の低
減を実現している。また、第2図に関し前述した洗浄専
用の流路の先端部分を容器部250の側面に形成した洗
浄水ボート251に導入することにより高速かつ効果的
な洗浄を可能としている。
容器部250に第1ノズルや第2ノズルが挿入され、こ
れらのノズル内部や洗浄水ボート251から所定量の精
製水が注入されると、容器部250の底部に精製水が溜
まり第1ノズル117及び第2ノズル203の先端部は
溜められた精製水で洗浄される。この洗浄に使用された
精製水は、容器部250の底部に形成された排出口から
管路118aや118bを経て廃液タンク120に排出
される。
さて、再び第1図を参照すれば、各検水容器101から
分取された検水は分注ターンテーブルI03上に環状に
配列された容器800内に分注される。この容器800
としては、例えば第4図に示すような三角フラスコが用
いられ検水の種類に対応した数だけ分注ターンテーブル
103上に配置される。分注ターンテーブル103の上
面には凹部103Aが形成され、この凹部103Aに容
器800が挿入され、分注ターンテーブル103上に支
持される。分注ターンテーブル103はモータによって
容器800の配列ピッチ分ずつ一方向(第1図の例では
時計廻り方向に)回転される。
この実施例では、分注ターンテーブル103上に搭載さ
れた6個の容器800が約1秒の周期で600ずつ回転
される。分注ターンテーブル103の回転角位置はマイ
クロコンピュータによる制御機器に記憶され、どの容器
にどの検水が分取されたかが管理される。すなわち、分
注ターンテーブル103の所定の回転角Mにおいて検水
の分取と試薬の分注とが行われる。
検水容器101の一つから定量吸引吐出装置105によ
り分取された検水は、分注・抽出アーム201に取りつ
けた第1ノズル203を通して容器800の一つに分注
される。この分注・抽出アーム201は昇降と旋回運動
を行い、その先端側に設けた第1ノズル203を容器8
00に抜き挿しする。201Aは分注抽出アーム201
を昇降、旋回させる駆動部を示す。
第1ノズル203は、第3図に示すように分注・抽出ア
ーム201の下方から突出した状態で取付けられる。第
1ノズル203を通して検水が容器800に分取され、
また後述する試薬分注装置200によって試薬ビンから
分取した試薬がこの第1ノズル203を通して検水に分
注される。以上により第1分取装置の構成と動作が理解
できよフO 次に、試薬分注袋?I200の構成と動作について説明
する。
試薬分注装置200は概略、試薬ビン204を搭載して
回転する試薬ターンテーブル205と、分注・抽出アー
ム201と、この分注・抽出アーム201に設けられた
第1ノズル203(第3図及び第6図参照)と、試薬ビ
ン204の蓋204Aを取り外し、また取り外した蓋2
04Aを再び装着する蓋着脱ユニット206とによって
構成される。
試薬ターンテーブル205上には、検査項目ごとに必要
となる試薬を収納した試薬ビン204が環状に配列され
つつ搭載される。試薬ターンテーブル205に搭載され
た各試薬ビンは、試薬ターンテーブルの回転に伴い所定
位置Nまで移動せしめられる。この所定位置Nにおいて
、分注・抽出アーム201によって第1ノズル203が
挿入され、定量吸引吐出装置105によって所望の試薬
が所定量分取される。定量吸引吐出装置105によって
バッファタンク109内に分取された試薬は、定量吸引
吐出装置105によって第1ノズル203から容器80
0に分注される。
試薬ビン204には常時M2O4Aが施され、試薬への
異物の混入と蒸発が防止される。このため、試験項目に
対応した試薬を所定位置Nに運ぶ前に蓋脱着袋W2O6
において蓋を除去する作業が行われる。
蓋脱着装置206は、例えば第7図と第8図に示すよう
に構成される。試薬ターンテーブル205上の試薬ビン
204を置く位置には第7図に示すように試薬ビン20
4が挿入される凹部208が形成される。この例では、
胴部が角形の試薬ビン204を収容するために凹部20
8が角形に形成される。
凹部208の底面には試薬ビン204が通り抜けできな
い大きさの丸孔207が形成され、この丸孔207を通
してリフト211が上昇し、試薬ビン204を上方に突
き上げる。このリフト211は、例えばりニアモータ2
12によってシャフト213を上下させる構造により実
現される。214.215は光学スイッチを用いたリミ
ットスイッチを示し、リフト211の上限位置と下限位
置でリニアモータ212の駆動を停止させるために設け
られている。
リフト211がその上限位置に到達すると、試薬ビン2
04の蓋204Aがその蓋把持装置216と対向する位
置に到達し、ビン204の胴部には角形の孔217を持
つ回転板218が係合する。
回転板218はその周縁が回転自在に軸支され、外周面
に歯218Aが形成されている。この歯218Aはピニ
オン219を介してモータ221の回転軸222に連結
されている。モータ221は直流モータが用いられ、正
逆両方向に駆動される。
すなわち、後述する蓋把持装置216が試薬ビン204
の蓋204Aを把持した状態で回転板218を例えば正
転方向に回転させることにより蓋204Aが緩められる
。この状態でリフト211を下降させると蓋204Aは
把持装置216に把持されたまま、ビン204だけが下
降し、蓋204Aが取り外される。
蓋204Aをビン204に嵌める場合には、リフト21
1を上限位置まで上昇させる。このときビン204は蓋
204Aに衝合し、その反力によってリフト211に設
けたバネ211Aが圧縮変形される。よってビン204
はハネ211Aの偏倚力によって蓋204Aに弾性的に
圧接される。
この状態で回転板218を逆転駆動することにより[2
04Aはビン204のネジ部分に締付けられる。M2O
4Aが締込まれると蓋把持装置216は蓋204Aの把
持を解放し、リフト211が降下してビン204は試薬
ターンテーブル205に戻される。
第7図に示すように、蓋握持装置216には蓋センサ2
29が設けられ、蓋の着脱の様子が検出される。また、
試薬ターンテーブル205の上方にはビンセンサ228
が設置され、ビンの昇降の様子が検出される。蓋が固す
ぎて試薬ビンから取り外されないと試薬ビンが蓋と共に
蓋握持装置216に握持されてしまい、リフト211が
下降しても試薬ビンは下降しない。この試薬ビンの不通
過がビンセンサ228によって検出されると、上述の障
害が発生したと見做され、アラームが発せられる。
蓋把持装置216は、第8図に示すように構成されてい
る。216Aと216Bは、試薬ビン204の蓋204
Aを把持する一対のアームである。
このアーム216Aと216Bは、スライドシャフト2
23によって左右に横動自在に支持されつつ互いに逆ネ
ジが形成された送りネジ224に螺合されている。送り
ネジ224は、これに連結されているモータ225によ
って回転駆動されると、その回転方向に応してアーム2
16Aと216Bが互いに逆向きに移動する。アーム2
16Aと216Bが互いに接近する方向に移動すると、
これらの間に試薬ビン204の蓋204Aが把持される
このようにしてM2O4Aの取り外された試薬ビン20
4が試薬ターンテーブル205に戻されると、このター
ンテーブルが回転され、第1図に示した所定位置Nの位
置に運ばれる。続いて、分注・抽出アーム201の上昇
、旋回、下降が開始され、これに取り付けられた第1ノ
ズル203が試薬ビン204内に挿入される。第1ノズ
ル203の先端が試薬ビン204内の試薬中に挿入され
ると、定量吸引吐出装置105が動作を開始し、試薬を
所定量吸引する。この吸引動作が終了すると、吐出動作
が開始され、分注・抽出アーム106に支持された第1
ノズル203を通して容器800に試薬が分注される。
以上により、本発明の水質検査ロボットにおける試薬分
注装置の構成と動作が理解できよう。
次に、攪拌装置300の構成と動作について説明する。
攪拌装置300は、第4図に示すように攪拌・計測アー
ム106に支持されて容器800に抜き挿しされる。第
4図において、301はpHやORPの測定センサであ
る。この測定センサ301の外側に筒状の回転軸302
が設けられ、この回転軸302の下端に攪拌翼303が
取り付けられる。回転軸302の上端側にはプーリ30
4が取り付けられ、このプーリ304とモータ306に
よって回転されるプーリ307との間にベルト305が
掛けられる。このようにして、モータ306の回転に伴
い筒状の回転軸302と攪拌翼303が回転し、試薬と
検水が撹拌されつつ混合される。攪拌時間は試験項目毎
に予め決められており、この時間にわたって攪拌が行わ
れる。
この攪拌装置300による攪拌機能を強化するために、
モータ306の回転速度が3段階にわたって選択可能で
あると共に、必要に応じて攪拌中に回転方向が所定周期
で逆転される。さらに、モータ306の回転による撹拌
中に分注ターンテーブル103が前後に僅かな角度ずつ
回転される。
すなわち、攪拌に伴って発生する液面の渦巻きの中心が
ターンテーブルの回転方向に沿って移動され、乱雑な攪
拌が実現される。分注ターンテーブル103を前後に回
転させる代わりに、攪拌・計測アームを前後に僅かに移
動させるようにしてもよい。
次に、加熱装置400の構成と動作について説明する。
加熱装置400は、第5図に示すように、ホットプレー
ト・ターンテーブル401、このホットプレート・ター
ンテーブルの下方に形成された固定台402、この固定
台上に搭載された環状のヒータ403、モータ404、
温度センサ405などから構成される。すなわち、先行
技術においてホットプレート・ターンテーブル401に
内蔵させていた環状のヒータをホットプレート・ターン
テーブルから分離して固定台上に設置すると共に、加熱
中にホットプレート・ターンテーブルを回転させること
により加熱の均一化の改良を図っている。環状のヒータ
403からの輻射熱や対流で運ばれる熱によってホット
プレート・ターンテーブル401が加熱される。加熱対
象の容器800はホ・7トプレート・ターンテーブル4
01の上面に形成された凹部402に挿入され、ホット
プレート・ターンテーブル401からの伝熱によって加
熱され、内部の検水を煮沸させる。煮沸時間は検査項目
ごとに決められており、この煮沸時間にわたり制御器の
制御のもとに煮沸が行われる。
煮沸中は、ホットプレート・ターンテーブル401が周
期的に回転され、環状のヒータの発熱の不均一による各
フラスコに対する加熱特性の均一化が図られる。この回
転は、その開始や停止時に発生する振動や衝撃を加熱中
のフラスコに与えて突沸を防止する目的からも行われる
。この突沸防止の観点から、回転方向を多少不規則的に
するために一方向に60°回転させたのち逆方向に60
’ずつ連続して2回回転させるという回転制御が反復さ
れる。
次に、分注ターンテーブル103からホットプレート・
ターンテーブル401に容器800の移送する動作と、
ホットプレート・ターンテーブル401から分注ターン
テーブル103に容器を戻す動作と、更に容器供給装置
700から分注ターンテーブル103に空の容器の移送
を行なう容器搬送装置900について第9図及び第10
図を用いて説明する。
容器搬送装置900は、第10図に示すように上下方向
及び回転駆動されるスプライン軸901と、このスプラ
イン軸901の上端に水平方向に取り付けられたアーム
902と、このアーム902の先端に設けられた一対の
爪903A、903Bとによって構成される。スプライ
ン軸901はスプライン軸受904によって上下方向及
び回転方向に自由に移動できる状態で支持され、アーム
902を上下方向と、旋回方向に駆動する。
アーム902の先端に設けた一対の爪903Aと903
Bは、第9図に示すように逆ネジが切られた送りネジ9
05に螺合し、この送りネジ905にモータ906がウ
オームギヤ907を介して連結され、モータ906を駆
動することによって一対の爪903Aと903Bが互い
に逆向きに駆動される。908は爪903A、903B
を横動自在に支持するスライドガイド、909はモータ
906とウオームギヤ907の間を連結するカンプリン
グ、911は爪903Aと903Bの横動範囲を規制す
るリミントスイッチである。
一方、爪903A、903Bはアーム902に対して進
退自在に支持される。すなわち、送りネジ905とスラ
イドガイド908、モータ906は可動フレーム912
に支持され、この可動フレーム912はアーム902に
対して可動自在に支持されている。リニアモータ913
の可動シャフト913Aの一端が可動フレーム912に
連結され、可動フレーム912がリニアモータ913に
よって前後に移動される。914Aと914Bはこのリ
ニアモータ913の可動範囲を規制するりミソトスイン
チである。この発明の水質検査ロボ・7トの容器搬送装
置900においては、可動フレーム912の前方の底面
に新たにフォトセンサ915が追加されている。
このような構造によって移送アーム902は常時第1図
に示す待機角位置θ2で待機しているが、分注ターンテ
ーブル103から加熱装置400に容器800を搬送す
る場合には、旋回角位置θ。
に旋回し、この旋回位置で爪903Aと903Bを前進
させ、爪903A、903Bと容器800の軸とを位置
合わせし、その状態で下降し、爪903Aと903Bの
間に容器800の首の部分を係合させる。この状態で爪
903Aと903Bが駆動され、これらの間に容器80
0の首の部分が把持される。この状態で移送アーム90
2は上昇して旋回角位置θ3まで旋回し、旋回角位置θ
で下降してホットプレート・ターンテーブル401の上
に容器800を降ろす。
加熱装置400から分注ターンテーブル103に容器8
00を戻す場合にはアーム902は待機位置θ2におい
て容器800の高さより高い位置まで上昇し、旋回角位
置θ3に旋回する。旋回角位置θ3の位置で爪903A
、903Bを前進させ容器800の首の部分と爪903
A、903Bとの位置を合致させる。爪903A、90
3Bの位置が容器800の首の位置と合致した状態でア
ーム902は下降し、容器800の首の部分に爪903
A、903Bを対向させ、爪903A、903Bを互い
に近ずく方向に駆動して容器800の首の部分を爪90
3Aと903Bで把持させる。
爪903A、903Bが容器800の首の部分を把持す
るとアーム902は上昇し、容器800を持ち上げ旋回
角位置θ1に旋回し、旋回角位置θで下降し、分注ター
ンテーブル103の上に容器800を降ろす。
このようにして分注ターンチーフル103から加熱装置
400に容器800を移す作業と、加熱装置400から
分注ターンテーブル103に容器を戻す作業を行なうこ
とができる。この容器搬送装置900においては先行技
術の容器搬送装置になかったフォトセンサ915が追加
されているため、容器が存在しないにもかかわらず形式
上だけの容器の搬送が行われ、引き続き実在しない容器
に検水や試薬の分注が行われてしまうという問題が有効
に解決される。
次に、計量装置500の構成と動作を説明する。
この水質検査ロボットにおける計量装置500は、先行
技術で採用された電気抵抗による液面位置の測定方式に
代えて、電子秤による重量測定方式が採用されている。
すなわち、検水の分取された容器が、加熱装置に移送さ
れる際に電子秤による計量装置500によって重量が計
量される。次に、この検水入り容器が加熱装置に移送さ
れて検水の煮沸が行われ、煮沸に伴う重量の減少量が計
量装置によって計測され、所定の濃縮が行われる。
なお、先行技術において計量装置として用いたノズル先
端の電極対は、第3図の電極501と502として示す
ように、検水や試薬の分取に際し液面位置や上澄層を確
認するための機構として利用されている。
次に、第2分取装置600について説明する。
第2分取装置600は、規定量にS縮された検水を第1
図に示す検査容器601.602.603.604.6
05.606に分注する作業を行う。
第2分取装置600は、分注・抽出アーム201と、こ
の分注・抽出アーム201に支持される第1ノズル20
3と、定量吸引吐出装置105と、検査容器601.6
02.603・・・606と、この検査容器601〜6
06を移動させる搬送装置607とによって構成されて
いる。分注・抽出アーム201の上下方向の移動量は、
ポテンションメータやロータリエンコーダなどで検出さ
れ、制御される。搬送装置607は、この水質検査ロボ
ットの一部として装着された検査装置950に付随して
いる。この搬送装置607は、この検査装置950とは
異なる検査装置に検水を供給する場合にも利用できるよ
うに、検査装置950に着脱自在に装着されている。こ
の検査装置(分光光度計)950では、鉄、亜硝酸性窒
素、アンモルア性窒素、有機リン、陰イオン界面活性剤
、六価クロム、シアンジオン等の検査が可能である。
分注ターンテーブル103上の目的の検水入りの容器8
00が所定位置Nに来るように、分注ターンテーブル1
03が回転され停止される。目的の容器800が所定位
置Nで停止すると、分注・抽出アーム201の上昇、旋
回、下降によって第1ノズル203が所定位置Nの容器
800内に挿入される。第3図に示すように、第1ノズ
ル203に付加された電極501.502とによって液
面が検出され、容器800内の検水が定量吸引吐出装置
105によって所定量だけ吸引される。この検水の吸引
が終了すると、分注・抽出アーム201の上昇、旋回、
下降により、第1ノズル203から検査容器601に検
水が分注される。
検査容器601への検水の分注が終了すると、分注ター
ンテーブル103が1容器ピンチ分回転され、所定位置
Nに他の種類の検水が入った容器800が移動される。
一方、検査容器601に対する分注が終了すると、第1
ノズル203は洗浄ポート202に移動され、バッファ
管部内に残った検水の排水と精製水Gの吸引吐出とによ
る洗浄が行われる。
この洗浄が終了すると、分注・抽出アーム201の上昇
、旋回、下降に伴う第1ノズル203の容器への抜き挿
しと吸引吐出とが繰り返され、所定位置Nの容器800
から検査容器602への検水の分注が行われる。この際
、検査容器602は搬送装置607によって1容器ピッ
チ分、この例では右方に移動されており、図の検査容器
601の位置で検査容器605に対する分注を行なう。
このようにして、検査容器601.602.603・・
・606の順に6個の容器800に収納された6種類の
検水が順次分注される。
検水の分注が終了した検査容器601〜606は、搬送
装置607によって検査装置950内に搬送され、所定
の計測が開始される。
検査装置950が分光光度計の場合には、検査項目とし
て鉄、亜硝酸性窒素、アンモルア性窒素、有機リン、陰
イオン界面活性剤、六価クロム、シアンジオン等の含有
の有無やその含有量が測定される。これらの検査項目ご
とに必要な試薬が異なるため、上述した一連の前処理が
各検査項目ごとに繰り返される。
検査装置950とは異なる検査装置によって検査が行わ
れる場合には、6種類の検水が分注された6個の検査容
器601〜606がトレーに保持されたまま搬送装置6
07から取り外され、そのまま他の検査装置に移される
。この作業は人手で行なわれる。
次に、容器供給装置700の構成と動作を説明する。
この容器供給装置700は、フラスコターンテーブル7
01と、このフラスコターンテーブル701上に搭載さ
れた空の容器800Aを分注ターンテーブル103に搬
送する搬送装置900とによって構成される。
この容器供給装置700は、上述した一連の前処理工程
の最初に動作する。すなわち、フラスコターンテーブル
701に空の容器800Aが人手で6個搭載され、これ
らが所定の位置しにおいて順次搬送装置900に取り上
げられて分注ターンテーブル103上に移される。
空の容器をフラスコターンテーブル701に搭載する作
業を人手で行っているため、作業ミスにより空の容器8
00Aを全く搭載しないまま、あるいは一部を欠いたま
まこの水質検査ロボットが起動されてしまう場合がある
。先行技術の水質検査ロボットでは、フラスコターンテ
ーブル701上に空の容器が存在するか否かを検出する
機能を欠いているため、実際には存在しない空の容器が
形式的に分注ターンテーブル103上に移送され、これ
に検水が分取されることにより、分注ターンテーブル1
03が水浸しになってしまうなどの問題があった。
本発明の水質検査ロボットでは、搬送装置900にフォ
トセンサ915 (第10図)が追加されているため、
このように作業ミスに基づく空の容器の不存在が自動検
出されて警報が発せられ、動作の中断が行われる。
前処理の終了に伴って不要となった容器800は、搬送
装置900によって分注ターンテーブル103からフラ
スコターンテーブル701に移送され、使用済みの容器
が人手によって装置外部に回収される。
第11図は、本発明の水質検査ロボットの外観を示す この外観に現れる先行技術の水質検査ロボットからの改
良点は、まず、全ての装置を単一の基板上901に搭載
した点である。すなわち、加熱装置などを別個の基板上
に搭載した先行技術では、搬送装置900の動作精度を
確保するために搬入先での組み立て精度を考慮した設計
が必要になり、コスト上昇の一因となった。本発明の水
質検査ロボットでは、基板の単一化によりこの問題点が
解決され、コストの低減化が図られている。
上記外観に現れる先行技術の水質検査ロボットからの第
2の改良点は、各ターンテーブルとアーム部分を覆って
いたカバーを除去した点である。
これらのターンテーブル上では検水の加熱や試薬の分注
が行われるため多少の有害ガスが発生する。
この場合、ターンテーブルをカバーで覆ってしまうと有
害ガスの速やかな排除が困難になる。この問題を解決す
るため、ターンテーブルを覆うカバーを除去し、発生し
た有害ガスをターンテーブルの上部に設置するダクトに
よって速やかに吸引・排除してしまうオープン方式の構
成が採用されている。
このカバーの除去に伴い、カバー本体の他これに付随す
る容器出し入れ用の開閉ドア、有害ガスの排気管路など
が不要となり、装置が軽量化されると共にコストも低減
される。更に、装置内部に空の容器800Aを挿入し、
装置内部から検査容器601〜606を取り出す作業に
ドアの開閉動作が不要になるなど作業性も向上する。さ
らに、カバーの除去によりターンテーブル上の状態が目
視可能となるため、異常動作の発見なども容易になる。
なお、上述した煮沸を伴う前処理方法は蒸発濃縮法と称
されている。これに対し溶媒抽出法と称される前処理方
法では、まず、検水に試薬が分注され、攪拌後所定時間
静置され、上澄が抽出される。この作業が2〜3回程度
繰り返され、抽出された上澄が採取される。
従って、この溶媒抽出法に従って前処理が行なわれる場
合には、まず、分注ターンテーブル103上に配列され
た6個の容器のうちの3個に一つ跳びに検水が分採され
る。これら3個の容器に分採された検水に試薬が分注さ
れ、攪拌され、所定時間静置されたのち、第1ノズル2
03によって上澄が分採される。この上澄の分採に際し
、第1ノズル203に装着された電極501と502と
の間の電気抵抗の変化に基づき上澄の液面が検出され、
上澄だけが吸引される。第1ノズル203で吸引された
上澄は、分注ターンテーブル103の1ピッチ分の回転
に伴い第1ノズル203の直下に移動した隣接の空容器
内に分注される。この作業が3個の容器に収納した3種
類の検水に対して2〜3回ずつ繰り返され、抽出された
上澄が採取される。
第12図は、上述した各部の制御を行なう電気系統の構
成を示すブロック図である。
制?3LM 1201は、マイクロコンピュータなどに
よって構成されている。この制御器1201には、表示
・操作パネル1202と、表示器1203と、外部記憶
器1204と、プリンタ1205とが接続されている。
この外部記憶器1204としては、先行技術におけるフ
レキシブルデスク装置に代えて、メモリカードが使用さ
れている。
制御器1201の被制御器としては、各部のモータ群1
206と、電磁弁群1207とがそれぞれインタフェー
ス1208と1209とを介して接続されている。
モータ群1206には、攪拌・計測アーム106の駆動
モータ群1206Aと、分注・抽出アーム201の駆動
モータ群1206Bと、試薬ビンの蓋脱着装置206の
駆動モータ群1206Cと、容器搬送装置900の駆動
モータ群1206Dと、定量吸引吐出装置105の駆動
モータ群1206Eと、各ターンテーブルの駆動モータ
群1206Fとが含まれている。
分注・抽出アーム201の駆動モータ群1206Aとし
ては、アームの旋回及び昇降用と、攪拌用の3種類があ
る。第2可動アーム駆動モータ群1206Bとしては、
アームの旋回と昇降用の2種類がある。蓋脱着装置20
6の駆動モータ群1206Cとしては、試薬ビンの昇降
用と、試薬ビンの蓋の把持用と、蓋の把持された試薬ビ
ンの回転によって蓋のネジを緩めるための3種類がある
搬送装置900の駆動モータ1206Dとしては、この
搬送装置を構成するアームの旋回及び昇降用と、爪90
3Aと903Bの駆動用と、爪903Aと903Bの前
進後退用の4種類がある。
定量吸引吐出装置105の駆動モータとしては、送液ポ
ンプの回転用と、シリンジ内部のピストンの並進用の2
種類がある。この2種のモータは別々の制御タイミング
で制御される。
ターンテーブル駆動モーフ群1206Fには4個のター
ンテーブルを駆動する4個のモータがある。これら4個
のモータも個別の制御タイミングによって制御される。
第12図において、1211は計測用インタフェースで
ある。この計測用インタフェース1211には、攪拌・
計測アーム106に取り付けられた測定センサ301が
接続され、pHの測定や○RPの測定など必要な計測が
行われる。
これらのモータ群1206と電磁弁群1207の動作に
基づく前処理結果は、検査容器601〜606に分取さ
れた検水として得られる。この検水は検査容器601〜
606に収納されて検査装置950に与えられる。検査
装置950の検査結果は制御器1201に取り込まれ、
データ処理されて外部記憶器1204に記憶され、ある
いはプリンタ1205に印字出力される。また、これら
の検査結果は、必要に応して外部伝送端子R8−232
Cを介してホストコンピュータなど他の機器に伝送され
る。
本発明の水質検査ロボットのソフトウェア構造は、第1
3図に示すように、キー人力処理タスクP1、分析処理
タスクP2、試薬ピンタスクP3、試薬アーム制御タス
クP4などの各タスクと、これらのタスクを切り換え制
御するV50リアルタイム・モニタPOと、システム立
上げ時にこれらタスクP1〜pHとモニタPOとを外部
記憶器から制御器にロードするB○OTプログラム(B
S)から構成されでいる。通常の水質検査動作時には、
タスクP1乃至pHがV50リアルタイム・モニタPO
の管理下で、はぼ10ミリ秒の周期で切り換えられなが
ら並行して実行される。
第14図は、上記試薬アーム制御タスクP4の一部とし
て実行される試薬の吸引と液面追従タスクの内容を説明
するためのフローチャートである。
まず、分注・抽出アームが液面まで下降され(ステップ
S1)、液面追従タスクが起動される(ステップS2)
。この液面追従タスクの実行状態下において所定量の試
薬の吸引が行われ(ステップS3)、この吸引が終了す
ると液面追従タスクが停止され(ステップS4)、最後
に、分注アームが上昇される。
一方、上記ステップS2で起動される液面追従タスクで
は、まず、分注アームに付加されたノズル先端の電極間
の抵抗値に比例するディジタル電圧値がアナログ・ディ
ジタル変換器(A/D変換器)から読取られる(ステッ
プTl)。次に、読取られた電圧値がノズルの下降前に
読取られた空気中の値に比べて所定量以上低下したか否
かにより、ノズル先端が試薬中にあるか否かが判定され
る(ステップT2)。ノズル先端が試薬中にあると判定
されると、制御はステップT1に戻りA/D変換機器か
らの電圧値の読取りとステップT2の判定が繰り返され
る。ステップT2における判定は、電圧値を固定の闇値
と比較するのではなく、直前の電圧値に比べて所定量以
上低下あるいは上昇したかによって判定される。
試薬の吸引に伴う液面の低下などにつれてノズル先端部
が液面から露出すると、これが液面下に存在した時の電
圧値に比べて所定量以上上昇する。
この電圧値の上昇によってノズル先端部の液面からの露
出が検出されると、分注アームの所定速度の下降が開始
され(ステップT3)、ディジタル電圧値が読取られ(
ステップT4)、この電圧値に基づきノズル先端部が試
薬中にあるか否かが判定される(ステップT5)。ノズ
ル先端部が試薬中になければ、ステップT4とT5の電
圧値の読取りと試薬中にあるか否かの判定が繰り返され
る。
ステップT5でノズル先端部が試薬中にあると判定され
ると、分注アームの下降が停止され、制御はステップT
1の初期状態に復帰する。
このように、前処理の各工程をマルチタスク構成のソフ
トウェアで実現しているため、極め細かな制御が可能に
なる。
この制御の一例としては、上澄を採取する場合、第15
1k (A)に示すように、フラスコ底部の広い面積の
部分から薄い層状の上澄を直接採取することは、一般に
困難である。そこで、第15図(B)に示すように、こ
のフラスコ内に精製水を注入して上澄を狭い面積の上部
に押上げることによりその層厚みを増加させ、この状態
で上澄の採取を行っている。
また、底層を採取する場合、第16図(A)に示すよう
に、薄い底層を直接採取することは極めて困難である。
上澄の場合と異なり、これをフラスコの上部に押上げる
こともできない。そこで、第16図(B)に示すように
、ノズルをフラスコに差し込んだまま、分注ターンテー
ブルを12・程度回転させることによりフラスコを傾斜
させ、この状態で底層の採取を行っている。
また、本発明の水質検査ロボットによれば、濃度と吸光
度の関係を示す検量線の自動作成も行われる。すなわち
、高濃度標準液の入った試薬ビンがターンテーブル20
5上に載置され、検量線の自動作成が操作パネルから指
令される。移送アーム900によって分注ターンテーブ
ル103上に移送された6個の空のフラスコ内に試薬ビ
ンから吸引された所定量の高濃度標準液が注入されたの
ち、異なる水量の精製水が注入されることにより濃度の
異なる6種類の標準液が自動作成される。
この自動作成された6種類の標準液がセルに採取され、
光電光度計によって吸光度が測定される。
各標準液の吸光度の実測値とその濃度との関係について
最小2乗法による処理が行われ、検量線が自動作成され
る。この自動作成された検量線は、引き続き行われる分
析処理において、各検水について実測された吸光度をこ
の検水に含まれる標準物質の濃度に変換するのに利用さ
れる。
第17図は、分析の前処理を実行する本発明の水質検査
ロボットと、分析部と、データ処理部との関連を示すブ
ロック図である。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の水質検査ロボット
によれば、先願装置に対する上述した数々の改良点に基
づき次のような効果が奏される。
(1)第1.第2分取装置や分注装置において、定量吸
引吐出装置をシリンジから送液ポンプに置き換えると共
に、定量吐出装置と第1.第2ノズルとの間にハソファ
管路を設置したことにより、動作の高速化と製造費用の
低廉化が実現されると共に検水や試薬相互間の混合が防
止され検査精度が向上した。
(2)攪拌装置において、モータの回転による攪拌期間
中に攪拌・計測アームとターンテーブルとの相対位置を
前後に所定角度ずつずらす制御手段を追加したことによ
り、効率的な攪拌が実現された。
(3)加熱装置において、ホットプレート・ターンテー
ブルと発熱体とを分離すると共に、発熱体の動作期間中
はホットプレート・ターンテーブルを一方向に所定角度
回転したのち逆方向に異なる角度回転する動作をこのホ
ットプレート・ターンテーブルに繰り返させる回転制御
手段を追加したことにより、加熱の均一化が実現される
と共に突沸が生じ難くなった。
(4)計量装置を、先願装置の液面検出の間接方式から
電子秤を使用する直接方式に変更したことにより、測定
精度が向上した。
(5)第1ノズルの先端部分に形成された電極対間の電
気抵抗値の変化量に基づき液面を検出しつつこの先端部
分を液内に移動させる液面追尾制御手段を第2分取装置
に付加したことにより、容器内の上澄のみを対象する分
取性能が強化された。
(6)三角フラスコの検水容器に所定量の洗浄水を注入
することにより上澄層を上方に押上げて層厚みを増加さ
せる制御手段を第2分取装置に付加したことにより、上
澄層の分取性能を強化された(第15図)。
(7)容器からの底層の採取に先立ちこの容器内に第]
ノズルを挿入したままこの第1ノズルと分注ターンテー
ブルの相対位置を所定角度分ずらして層厚みを増加させ
ることによりこの容器を傾ける制御手段を第2分取装置
に付加したことにより、底層を対象とする分取性能が強
化された(第16図)。
(8)容器搬送装置の移送アームの先端に容器センサー
を付加すると共に、この容器センサーによる搬送対象容
器の不存在の検出時に警報を発してこの移送アームの動
作を停止させる制御手段を付加したことにより実在しな
い容器の形式上だけの空りとこれに伴うトラブルが防止
された。
(9)第1分取装置、試薬分注装置、攪拌装置、加熱装
置、計量装置、第2分取装置及び容器供給装置を、分光
分析装置等の分析装置と共に全て単一の基板上に露出状
態で固定したことにより、製造費用が低度になると共に
作業性が向上した。
(10)蓋握持装置には、蓋センサ229が設けられて
いるので、蓋が固すぎることに伴うトラブルが有効に防
止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる水質検査ロボットの
構成を示す平面図、第2図は上記水質検査ロボット内で
検水や試薬の流路を形成する管路やノズルやポンプの関
係を示す送液系統図、第3図は第1図の分注抽出アーム
201とこれに装着される第1ノズル203の構成を示
す側面図、第4図は第1図の攪拌計測アーム106とこ
れに装着される第2ノズル117と攪拌装置の構成を示
す側面図、第5図は第1図のホットプレート・ターンテ
ーブル401と加熱装置の構成を示す部分断面図、第6
図は第2図の洗浄ボート104,202の構成を例示す
る断面図、第7図と第8図はそれぞれ第1図の蓋脱着ユ
ニット206の構成を示す縦断面図と平面図、第9図と
第10図はそれぞれ第1図の移送アーム900の構成を
示す平面図と側面図、第11図は第1図の水質検査ロボ
ットの平面図、第12図は第1図の水質検査ロボットの
電気系統図、第13図は第12図のコントローラ120
1で実行されるマルチタスク・プログラムの構造を説明
するための概念図、第14図は第13図のプログラムの
一部を構成する液面追従タスクの内容を説明するための
フローチャート、第15図と第16図はそれぞれ第2分
取装置による上澄層と底層の分取方法を説明するための
概念図、第17図は第1図の水質検査ロボットと分析装
置とデータ処理装置との関係を説明するためのブロック
図である。 100・・・第1分取装置、103・・・分注ターンテ
ーブル、105・・・定量吸引吐出装置、106・・・
攪拌計測アーム、117・・・第2ノズル、200・・
・試薬分注装置、201・・・分注抽出アーム、203
・・・第1ノズル、204・・・試薬ビン、205・・
・試薬ターンテーブル、206・・・蓋着脱ユニット、
400・・・加熱装置、 −ンテーブル、 1〜606・・ 絵回収装置、7 プル、800・ 401・・・ホットプレート・り 600・・・第2分取装置、60 ・検水容器、700・・・容器供 01・・・フラスコ・ターンチー ・・容器(三角フラスコ)。 特許出願人 冨士電機製造株式会社 株式会社光電製作所 代 理 人 弁理士 佐藤 秋比古 第 3図 第4 図 第6図 第 図 第 8図 221(モ 夕) (アーム) 第13図 →Fモヨ閣+P11 第14図 第 (A) 第 (A) 115図 (B) 16図 (B)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の検水のそれぞれを対応の容器に所定量ずつ
    分取する第1分取装置と、各容器に分取された検水に所
    望の試薬を所定量ずつ分注する試薬分注装置と、この試
    薬が分注された検水を必要に応じて攪拌する攪拌装置と
    、前記試薬が分注された検水を煮沸させる加熱装置と、
    煮沸によって検水が所定量に濃縮されたことを検出する
    計量装置と、この所定量に濃縮された検水を所定量ずつ
    検査容器に分取する第2分取装置と、空の検査容器を前
    記第1分取装置に供給する容器供給装置を備えた水質検
    査ロボットにおいて、前記第1分取装置は、 A、送液ポンプとその前段に配置されたバッファ管路と
    を備え、検水及び試薬を一定量吸引し吐出可能な定量吸
    引吐出装置と、 B、複数の検水容器に一端が投入された複数の管を上記
    定量吸引吐出装置に選択的に接続する切替弁と、 C、複数の容器を環状に配列して搭載し、容器の位置を
    1個分ずつ移動させる分注ターンテーブルと、 D、この分注ターンテーブルに搭載されて特定位置に運
    ばれた容器に対して挿入離脱され、前記定量吸引吐出装
    置が吐出モードのとき接続されて前記容器に定量吸引吐
    出装置に吸引した検水を分注する第1ノズルと、 E、この第1ノズルを支持しつつ昇降旋回しこの第1ノ
    ズルを前記容器に挿入し離脱させる分注抽出アームとを
    備えたことを特徴とする水質検査ロボット。
  2. (2)前記攪拌装置は、 A、第2ノズルと共に昇降旋回自在な攪拌計測アームに
    支持されて容器に対して挿入離脱される回転軸と、 B、この回転軸の下端に形成された攪拌翼と、C、前記
    攪拌計測アームに支持され、前記回転軸を回転させるモ
    ータと、 D、前記モータの回転による攪拌期間中に分注ターンテ
    ーブルと攪拌アームとの相対位置を前後に所定角度ずつ
    ずらす制御手段とを備えたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の水質検査ロボット。
  3. (3)前記加熱装置は、 A、前記分注ターンテーブルから離れた位置に設置され
    たホットプレート・ターンテーブルと、 B、このホットプレート・ターンテーブルの下方におい
    てその底面に対向しつつ離間して設置された発熱体と、 C、前記分注ターンテーブルと前記ホットプレート・タ
    ーンテーブルとの間の容器の搬送を行う容器搬送装置と
    、 D、前記発熱体の動作期間中は一方向に所定角度回転し
    たのち逆方向に異なる角度回転する動作を前記ホットプ
    レート・ターンテーブルに繰り返させる回転制御手段と
    を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    水質検査ロボット。
  4. (4)前記計量装置は、 A、前記分注ターンテーブルとホットプレートターンテ
    ーブルとの間に設置された電子秤と、B、前記ホットプ
    レート・ターンテーブル上の容器を前記煮沸期間中に前
    記電子秤上に移送する移送アームとを備えたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の水質検査ロボット。
  5. (5)前記分注装置及び第2分取装置は、 A、先端部分に電極対が形成されると共に前記第1分取
    装置との間で共用される第1ノズルと、 B、この第1ノズルの電極対間の電気抵抗値の変化量に
    基づき液面を検出しつつこの先端部分を液内に移動させ
    る液面追尾制御手段とを備えたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の水質検査ロボット。
  6. (6)前記検水容器は三角フラスコであり、前記第2分
    取装置は、前記煮沸後又は薬品分注後の容器からの上澄
    層の採取に先立ちこの三角フラスコに所定量の洗浄水を
    注入することによりこの上澄層をこのフラスコの上方に
    押上げてこの上澄層の厚みを増加させる制御手段を備え
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の水質検
    査ロボット。
  7. (7)前記第2分取装置は、前記煮沸後又は薬品分注後
    の容器からの底層の採取に先立ちこの容器内に第1ノズ
    ルを挿入したままこの第1ノズルと前記分注ターンテー
    ブルの相対位置を所定角度分ずらしてこの容器を傾ける
    ことにより前記底層の厚みを増加させる制御手段を備え
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の水質検
    査ロボット。
  8. (8)前記容器搬送装置は、 A、空の容器が配列される容器ターンテーブルと、 B、この容器ターンテーブル上の空の容器を前記分注タ
    ーンテーブル上に移送する移送アームと、 C、この移送アームの先端に搭載された容器センサーと
    、 D、この容器センサーによる搬送対象容器の不存在の検
    出時に警報を発して前記移送アームの動作を停止させる
    制御手段とを備えたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の水質検査ロボット。
  9. (9)前記第1分取装置、試薬分注装置、攪拌装置、加
    熱装置、計量装置、第2分取装置及び容器供給装置は、
    分光分析装置等の分析装置と共に全て単一の基板上に露
    出状態で固定されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の水質検出ロボット。
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