JPH04278522A - SiドープGaInPキャップ層を有する半導体材料 - Google Patents
SiドープGaInPキャップ層を有する半導体材料Info
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- JPH04278522A JPH04278522A JP3068080A JP6808091A JPH04278522A JP H04278522 A JPH04278522 A JP H04278522A JP 3068080 A JP3068080 A JP 3068080A JP 6808091 A JP6808091 A JP 6808091A JP H04278522 A JPH04278522 A JP H04278522A
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Landscapes
- Led Devices (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
- Recrystallisation Techniques (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接遷移型のIII
−V族系半導体材料であるGaInP 系混晶から構成
される発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD
)などの半導体素子の材料に関する。
−V族系半導体材料であるGaInP 系混晶から構成
される発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD
)などの半導体素子の材料に関する。
【0002】
【従来の技術】III −V族系の化合物半導体材料で
あるGaInP を主成分とするGaInP 系は、窒
化物を除く直接遷移型III −V族系化合物半導体中
で最大のバンドギャップを有し、赤色発光はもちろんの
こと緑色〜橙色の光を放射する発光素子を構成する材料
として最も有利な材料であり、現在赤色LEDおよびL
D用材料として使用されている。
あるGaInP を主成分とするGaInP 系は、窒
化物を除く直接遷移型III −V族系化合物半導体中
で最大のバンドギャップを有し、赤色発光はもちろんの
こと緑色〜橙色の光を放射する発光素子を構成する材料
として最も有利な材料であり、現在赤色LEDおよびL
D用材料として使用されている。
【0003】これら、現在実用化されている赤色LED
およびLDは、高品質の結晶として得られているGaA
s基板を使用し、GaAsと格子整合したGaInP
およびAlGaInP 混晶の層から構成されている。
およびLDは、高品質の結晶として得られているGaA
s基板を使用し、GaAsと格子整合したGaInP
およびAlGaInP 混晶の層から構成されている。
【0004】すなわち、組成傾斜層を基板上に設けるこ
となく、GaAs基板上にAlGaInP クラッド層
およびGaInP 活性層を直接成長させて作製したも
のである。この系では、〔Aly Ga1−y 〕x
In1−x P (0≦y≦1,x=0.51)がGa
Asと格子整合し、たとえばy=0なる組成の活性層、
およびy=0.7 なる組成のクラッド層でヘテロ構造
を有した赤色発光素子が得られる。また、活性層のyの
値を適当に選ぶことによりさらに短波長(例えば黄色)
の発光素子も得られている。さらに、理論的には緑色の
発光素子とすることも可能である。
となく、GaAs基板上にAlGaInP クラッド層
およびGaInP 活性層を直接成長させて作製したも
のである。この系では、〔Aly Ga1−y 〕x
In1−x P (0≦y≦1,x=0.51)がGa
Asと格子整合し、たとえばy=0なる組成の活性層、
およびy=0.7 なる組成のクラッド層でヘテロ構造
を有した赤色発光素子が得られる。また、活性層のyの
値を適当に選ぶことによりさらに短波長(例えば黄色)
の発光素子も得られている。さらに、理論的には緑色の
発光素子とすることも可能である。
【0005】しかしながら、この系で緑色〜橙色の短波
長の発光を得るためには、発光領域をAlGaInP
で形成しなければならず、酸化され易いAlの存在のた
めに発光素子の信頼性、性能が低いものになっている。
長の発光を得るためには、発光領域をAlGaInP
で形成しなければならず、酸化され易いAlの存在のた
めに発光素子の信頼性、性能が低いものになっている。
【0006】そこで、Alの含有量の低いAlGaIn
P またはAlを含まないGaInP を発光領域とし
て使い、緑色〜橙色の発光を可能とするためには、発光
部の混晶〔Aly Ga1−y 〕x In1−x P
において、y〜0、xの値を0.51から適切な値に
増加してやることが必要であり、またこのような混晶に
格子整合する基板を特別に用意することが要求される。
P またはAlを含まないGaInP を発光領域とし
て使い、緑色〜橙色の発光を可能とするためには、発光
部の混晶〔Aly Ga1−y 〕x In1−x P
において、y〜0、xの値を0.51から適切な値に
増加してやることが必要であり、またこのような混晶に
格子整合する基板を特別に用意することが要求される。
【0007】このために、GaAs基板もしくはGaP
基板上に格子整合のためのGaAsP 組成傾斜層を
設けたものを基板として用い、該GaAsP 基板上に
格子整合するGaInP 系の第二層を成長させたもの
が開発されている。
基板上に格子整合のためのGaAsP 組成傾斜層を
設けたものを基板として用い、該GaAsP 基板上に
格子整合するGaInP 系の第二層を成長させたもの
が開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該GaAsP
基板は、通常気相成長で作製されるが、格子状の約2
μmの段差を持ったリッジから形成されている特有のク
ロスハッチパターンの表面モホロジーを有している。そ
のため、当該基板上に多層を形成しても表面モホロジー
の改善はされ難く、平坦な界面は得られない。このよう
な表面ホモロジーでは、電極をGaInP の層に接触
させた際の密着性が悪い。従って、GaInP 層と電
極との間の接触抵抗は大きく、オーミック性を低下させ
、結果的にデバイスとしての特性を劣化させる原因とな
る。
基板は、通常気相成長で作製されるが、格子状の約2
μmの段差を持ったリッジから形成されている特有のク
ロスハッチパターンの表面モホロジーを有している。そ
のため、当該基板上に多層を形成しても表面モホロジー
の改善はされ難く、平坦な界面は得られない。このよう
な表面ホモロジーでは、電極をGaInP の層に接触
させた際の密着性が悪い。従って、GaInP 層と電
極との間の接触抵抗は大きく、オーミック性を低下させ
、結果的にデバイスとしての特性を劣化させる原因とな
る。
【0009】さらに、該GaAsP 基板には高密度の
ミスフィット転位が多数存在し、該基板上に多層を成長
しても通常この転位は伝播していく。
ミスフィット転位が多数存在し、該基板上に多層を成長
しても通常この転位は伝播していく。
【0010】従って、GaAsP 基板に起因するクロ
スハッチパターンと高転位密度が、LED、LDを作製
した場合にその性能、信頼性を著しく損なう原因となる
。
スハッチパターンと高転位密度が、LED、LDを作製
した場合にその性能、信頼性を著しく損なう原因となる
。
【0011】本発明は、GaAsP 基板上にGaIn
P の層を成長させて、緑色〜橙色の高品質、高信頼性
発光素子を開発するに際し、表面が平坦で転位が少なく
且つオーミック性の良好な半導体材料を提供することを
目的とする。
P の層を成長させて、緑色〜橙色の高品質、高信頼性
発光素子を開発するに際し、表面が平坦で転位が少なく
且つオーミック性の良好な半導体材料を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、下記の半導体材料を開発するに到っ
た。
に、本発明者らは、下記の半導体材料を開発するに到っ
た。
【0013】即ち、図1で示すように本発明の半導体材
料においては、GaAsP 基板上に、GaInP 混
晶を主成分とする層(以下、「GaInP 層」という
。)およびSiドープGaInP 混晶を主成分とする
層(以下、「キャップ層」ともいう。)が少なくとも形
成されてなることを特徴とするものである。
料においては、GaAsP 基板上に、GaInP 混
晶を主成分とする層(以下、「GaInP 層」という
。)およびSiドープGaInP 混晶を主成分とする
層(以下、「キャップ層」ともいう。)が少なくとも形
成されてなることを特徴とするものである。
【0014】本発明に使用されるGaAsP 基板とし
ては、例えばGaAs基板上にGaAsy P 1−y
からなる組成傾斜層、すなわち、このyの値を徐々に
小さくした層(Pの含有量を徐々に大きくした層)を基
板上に順次成長させたものを用いることができる。
ては、例えばGaAs基板上にGaAsy P 1−y
からなる組成傾斜層、すなわち、このyの値を徐々に
小さくした層(Pの含有量を徐々に大きくした層)を基
板上に順次成長させたものを用いることができる。
【0015】GaP またはGaAs基板上にGaAs
P をエピタキシャル成長させる方法として、従来既知
の気相成長(クロライド法、ハライド法)、MOVPE
(有機金属気相エピタキシャル成長法)、MBE(分子
線エピタキシャル成長法)、LPE(液相エピタキシャ
ル成長法)等から選ばれる方法を用いる。
P をエピタキシャル成長させる方法として、従来既知
の気相成長(クロライド法、ハライド法)、MOVPE
(有機金属気相エピタキシャル成長法)、MBE(分子
線エピタキシャル成長法)、LPE(液相エピタキシャ
ル成長法)等から選ばれる方法を用いる。
【0016】GaAsP 基板上のGaInP 層の混
晶組成は、GaAsP 基板と格子整合させる必要があ
ることは言うまでもない。具体的な混晶組成は、GaP
のモル分率で表すと0.51〜0.75であり、好ま
しくは0.60〜0.74である。GaP のモル分率
は橙色から緑色の所望の発光波長によって選択される。 なお、本発明においてGaAsP 基板上のGaInP
層を構成する混晶は、Alの含有量の低いAlGaIn
P 混晶からAlを含まないGaInP 混晶までを包
含する。
晶組成は、GaAsP 基板と格子整合させる必要があ
ることは言うまでもない。具体的な混晶組成は、GaP
のモル分率で表すと0.51〜0.75であり、好ま
しくは0.60〜0.74である。GaP のモル分率
は橙色から緑色の所望の発光波長によって選択される。 なお、本発明においてGaAsP 基板上のGaInP
層を構成する混晶は、Alの含有量の低いAlGaIn
P 混晶からAlを含まないGaInP 混晶までを包
含する。
【0017】GaAsP 基板上のGaInP 層は、
通常p型GaInP 層とn型GaInP 層との二層
からなり、その上にキャップ層を成長させる。これら三
層を成長させる手段としては特に制限はなく、従来既知
のLPE(液相エピタキシャル成長法)により行えばよ
いが、特にスライドボード法により行うことが層の均一
性を保持する点で望ましい。
通常p型GaInP 層とn型GaInP 層との二層
からなり、その上にキャップ層を成長させる。これら三
層を成長させる手段としては特に制限はなく、従来既知
のLPE(液相エピタキシャル成長法)により行えばよ
いが、特にスライドボード法により行うことが層の均一
性を保持する点で望ましい。
【0018】p型GaInP 層(p層)、n型GaI
nP 層(n層)およびキャップ層は、一連の工程とし
て連続的に成長させることができ、通常インジウム(I
n)を溶媒として適当なドーパントを混入し、さらにガ
リウム(Ga)と燐化インジウム(InP )あるいは
燐化ガリウム(GaP )とInP を加えた溶液を作
製して、この溶液を既知の手段によって基板上に順次成
長させることができる。この際、In溶媒中に加えるI
nP とGaP またはGaとInP の分量は、前述
した如くこれらの溶液から析出するそれぞれのGaIn
P 成長層の混晶組成がGaP のモル分率で0.51
〜0.75の範囲になるようにすればよい。しかし、I
n溶媒中にGaとInP を加えた溶液ではメルトバッ
クが生じるため、InP とGaP の溶液でGaIn
P 層を作製する方がより好ましい。
nP 層(n層)およびキャップ層は、一連の工程とし
て連続的に成長させることができ、通常インジウム(I
n)を溶媒として適当なドーパントを混入し、さらにガ
リウム(Ga)と燐化インジウム(InP )あるいは
燐化ガリウム(GaP )とInP を加えた溶液を作
製して、この溶液を既知の手段によって基板上に順次成
長させることができる。この際、In溶媒中に加えるI
nP とGaP またはGaとInP の分量は、前述
した如くこれらの溶液から析出するそれぞれのGaIn
P 成長層の混晶組成がGaP のモル分率で0.51
〜0.75の範囲になるようにすればよい。しかし、I
n溶媒中にGaとInP を加えた溶液ではメルトバッ
クが生じるため、InP とGaP の溶液でGaIn
P 層を作製する方がより好ましい。
【0019】GaInP 層に混入するドーパントは、
p層ではGe、Be、Cd、Mg、Znなどのアクセプ
タ不純物、n層ではS、Te、Sn、Seなどのドナー
不純物であり、ドーパントの量は、設定キャリヤ濃度に
よって決まる。
p層ではGe、Be、Cd、Mg、Znなどのアクセプ
タ不純物、n層ではS、Te、Sn、Seなどのドナー
不純物であり、ドーパントの量は、設定キャリヤ濃度に
よって決まる。
【0020】一方、キャップ層に混入するドーパント(
Si)の量は1017〜1019/cm3 程度、好ま
しくは1018/cm3 程度である。添加するSiの
量は、成長する温度における偏析係数および設定キャリ
ヤ濃度によって決まる。 なお、スライドボード法によりキャップ層の厚みを1〜
20μmとすることが可能であるが、2〜10μmとす
ることが適切である。
Si)の量は1017〜1019/cm3 程度、好ま
しくは1018/cm3 程度である。添加するSiの
量は、成長する温度における偏析係数および設定キャリ
ヤ濃度によって決まる。 なお、スライドボード法によりキャップ層の厚みを1〜
20μmとすることが可能であるが、2〜10μmとす
ることが適切である。
【0021】p層およびn層は、LPE以外にMOCV
DやMBEなどの気相成長法により成長させてもよく、
このようにして得られたGaInP 層上にさらにSi
ドープGaInPキャップ層をLPEにより形成するこ
とも可能である。
DやMBEなどの気相成長法により成長させてもよく、
このようにして得られたGaInP 層上にさらにSi
ドープGaInPキャップ層をLPEにより形成するこ
とも可能である。
【0022】Siの働きは科学的には究明されていない
が、GaAsP 基板上のクロスハッチパターンを形成
している格子状のリッジや、GaAsP 基板中に多数
存在している転位のエピタキシャル層中への伝播を妨げ
る働きをしていることは実験的事実である。
が、GaAsP 基板上のクロスハッチパターンを形成
している格子状のリッジや、GaAsP 基板中に多数
存在している転位のエピタキシャル層中への伝播を妨げ
る働きをしていることは実験的事実である。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る半導体材料を図面に基づ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0024】図1は、GaAsP 基板1上に、p型G
aInP 層(p層)2、n型GaInP 層(n層)
3およびキャップ層4を成長させた本発明の半導体材料
の構造を示し、図2は、本発明の材料を製造する際に使
用される結晶成長装置の概略を示す。
aInP 層(p層)2、n型GaInP 層(n層)
3およびキャップ層4を成長させた本発明の半導体材料
の構造を示し、図2は、本発明の材料を製造する際に使
用される結晶成長装置の概略を示す。
【0025】まず、GaP のモル分率で表すと0.0
5〜0.45の混晶組成のGaAsP を、(100)
または(111) の面方位のGaP またはGaA
s基板上に成長させたGaAsP 基板1を用意する。 基板の混晶比は、設定したGaInP 混晶の組成に格
子整合する組成から一意に決まる。
5〜0.45の混晶組成のGaAsP を、(100)
または(111) の面方位のGaP またはGaA
s基板上に成長させたGaAsP 基板1を用意する。 基板の混晶比は、設定したGaInP 混晶の組成に格
子整合する組成から一意に決まる。
【0026】このGaAsP 基板1を用いてスライド
ボード法によりp型GaInP 層2(以下、「第二層
」ともいう。)、n型GaInP 層3(以下、「第三
層」ともいう。)およびキャップ層4(以下、「第四層
」ともいう。)を成長させる。
ボード法によりp型GaInP 層2(以下、「第二層
」ともいう。)、n型GaInP 層3(以下、「第三
層」ともいう。)およびキャップ層4(以下、「第四層
」ともいう。)を成長させる。
【0027】図2に示す如き結晶成長装置のスライダ1
3に、該GaAsP 基板1をセットする。そして化学
エッチングおよび洗浄によって清浄化した所定量のIn
、InP 、GaP およびZnなどのアクセプタ不純
物をスライドボート10の溶液溜11aに挿入する。同
様に溶液溜11bには、所定量のIn、InP 、Ga
P およびSeなどのドナー不純物を挿入する。さらに
、溶液溜11cには、キャップ層3となるSiドープG
aInP 層を成長するための所定量のIn、InP
、GaP およびSiを挿入する。なお、溶液溜11a
,11b,11c に挿入する材料として、それぞれ予
め適当な方法を用いて充分に混合したZn−In−Ga
−P、Se−In−Ga−P、Si−In−Ga−P合
金を用いても差し支えない。
3に、該GaAsP 基板1をセットする。そして化学
エッチングおよび洗浄によって清浄化した所定量のIn
、InP 、GaP およびZnなどのアクセプタ不純
物をスライドボート10の溶液溜11aに挿入する。同
様に溶液溜11bには、所定量のIn、InP 、Ga
P およびSeなどのドナー不純物を挿入する。さらに
、溶液溜11cには、キャップ層3となるSiドープG
aInP 層を成長するための所定量のIn、InP
、GaP およびSiを挿入する。なお、溶液溜11a
,11b,11c に挿入する材料として、それぞれ予
め適当な方法を用いて充分に混合したZn−In−Ga
−P、Se−In−Ga−P、Si−In−Ga−P合
金を用いても差し支えない。
【0028】具体的な仕込量の例を挙げれば、第二層の
p型GaInP 層2においては、In3gに対してI
nP 60mg、GaP 40mg、Zn 0.01
〜0.1mg 、第三層のn型GaInP 層3におい
ては、In3gに対してInP 60mg、GaP40
mg、Se 0.05 〜0.2mg 、第四層のキャ
ップ層4においては、In3gに対してInP 60m
g、GaP 40mg、Si 0.01 〜0.1 m
gを仕込む。各々の溶液溜11a,11b,11c に
これらの材料を挿入した後、燐などの揮発を防止するた
めにフタ16を各々の溶液溜11a,11b,11c
に取付ける。
p型GaInP 層2においては、In3gに対してI
nP 60mg、GaP 40mg、Zn 0.01
〜0.1mg 、第三層のn型GaInP 層3におい
ては、In3gに対してInP 60mg、GaP40
mg、Se 0.05 〜0.2mg 、第四層のキャ
ップ層4においては、In3gに対してInP 60m
g、GaP 40mg、Si 0.01 〜0.1 m
gを仕込む。各々の溶液溜11a,11b,11c に
これらの材料を挿入した後、燐などの揮発を防止するた
めにフタ16を各々の溶液溜11a,11b,11c
に取付ける。
【0029】スライドボート10は、たとえばパラジウ
ム膜を透過させるなど適当な方法で精製された高純度水
素、あるいは高純度窒素やアルゴンなどの不活性ガスを
通じた石英管15内に設置されている。石英管15内に
残留酸素や水蒸気が存在しないよう、充分上記ガスを通
じた後、電気炉12によってそれぞれの層の成長温度よ
り多少高い温度、たとえば2〜20℃程度高い温度に当
該成長用材料を加熱し、かつその温度で一定時間(たと
えば2〜4時間)保つことによって、それぞれの成長用
溶液の均質化をはかる。
ム膜を透過させるなど適当な方法で精製された高純度水
素、あるいは高純度窒素やアルゴンなどの不活性ガスを
通じた石英管15内に設置されている。石英管15内に
残留酸素や水蒸気が存在しないよう、充分上記ガスを通
じた後、電気炉12によってそれぞれの層の成長温度よ
り多少高い温度、たとえば2〜20℃程度高い温度に当
該成長用材料を加熱し、かつその温度で一定時間(たと
えば2〜4時間)保つことによって、それぞれの成長用
溶液の均質化をはかる。
【0030】しかる後、第二層の成長開始温度たとえば
820 ℃まで適当な速度0.01〜2.0 ℃/分で
徐々に冷却する。このとき第二層の成長用のIn溶液が
、GaInP が飽和あるいはほぼ飽和に近い過飽和の
状態となるように、該仕込み組成は調製されている。そ
の後、スライダ操作棒17を用いてスライダ13を動か
し、GaAsP 基板1を溶液溜11aの真下に移動さ
せ、溶液溜11a 内の成長溶液とGaAsP 基板1
とを接触させる。
820 ℃まで適当な速度0.01〜2.0 ℃/分で
徐々に冷却する。このとき第二層の成長用のIn溶液が
、GaInP が飽和あるいはほぼ飽和に近い過飽和の
状態となるように、該仕込み組成は調製されている。そ
の後、スライダ操作棒17を用いてスライダ13を動か
し、GaAsP 基板1を溶液溜11aの真下に移動さ
せ、溶液溜11a 内の成長溶液とGaAsP 基板1
とを接触させる。
【0031】溶液は適当な速度たとえば0.01〜2.
0 ℃/分で徐冷されているので、溶液中ではGaIn
P が過飽和になり、それがGaAsP 基板1上に析
出されて、p型GaInP 層2が成長する。この第二
層が適当な厚み、たとえば15μm程度になった時点で
スライダ13を動かし、GaAsP 基板1を溶液溜1
1bの真下に移動させて、第三層のn型GaInP 層
3の成長を行なう。同じく、厚みが所定の値、たとえば
15μm程度になった時点で再びスライダ13を動かし
、GaAsP 基板1を溶液溜11cの真下に移動させ
て、第四層のSiドープGaInP (キャップ)層4
の成長を行なう。そして、厚みが所定の値、たとえば5
μm程度になった時点で再びスライダ13を動かし、溶
液溜11cの成長溶液をSiドープGaInP 層4の
表面から離れさせて、両者が接触しないようにすること
によって成長を終了する。
0 ℃/分で徐冷されているので、溶液中ではGaIn
P が過飽和になり、それがGaAsP 基板1上に析
出されて、p型GaInP 層2が成長する。この第二
層が適当な厚み、たとえば15μm程度になった時点で
スライダ13を動かし、GaAsP 基板1を溶液溜1
1bの真下に移動させて、第三層のn型GaInP 層
3の成長を行なう。同じく、厚みが所定の値、たとえば
15μm程度になった時点で再びスライダ13を動かし
、GaAsP 基板1を溶液溜11cの真下に移動させ
て、第四層のSiドープGaInP (キャップ)層4
の成長を行なう。そして、厚みが所定の値、たとえば5
μm程度になった時点で再びスライダ13を動かし、溶
液溜11cの成長溶液をSiドープGaInP 層4の
表面から離れさせて、両者が接触しないようにすること
によって成長を終了する。
【0032】以上の操作により、所定のGaInP 混
晶組成たとえばGaP を70モル%含む組成のGaI
nP 層2,3、引き続いてSiドープGaInP 層
4を得ることができる。
晶組成たとえばGaP を70モル%含む組成のGaI
nP 層2,3、引き続いてSiドープGaInP 層
4を得ることができる。
【0033】n型GaInP 層3は、転位密度(EP
D)にして1×104 cm−2以上の転位を有し、ク
ロスハッチを形成する格子状のリッジの段差は約2μm
であったが、SiドープGaInP (キャップ)層4
はEPDにして1×103 cm−2以下に、該リッジ
の段差は0.5 μm以下にそれぞれ低減していた。
D)にして1×104 cm−2以上の転位を有し、ク
ロスハッチを形成する格子状のリッジの段差は約2μm
であったが、SiドープGaInP (キャップ)層4
はEPDにして1×103 cm−2以下に、該リッジ
の段差は0.5 μm以下にそれぞれ低減していた。
【0034】以上の如き製造例によって得られた第四層
目のSiドープGaInP 層4は、Siが不純物とし
て混入するので、得られたGaInP 結晶の伝導型は
通常n型を示す。 従って、図3に示すように、SiドープGaInP 層
4をキャップ層兼n型GaInP 層として用いること
も可能である。
目のSiドープGaInP 層4は、Siが不純物とし
て混入するので、得られたGaInP 結晶の伝導型は
通常n型を示す。 従って、図3に示すように、SiドープGaInP 層
4をキャップ層兼n型GaInP 層として用いること
も可能である。
【0035】また、SiドープGaInP 層を成長す
るための溶液に、適当な不純物を添加することによって
、伝導型やキャリア濃度などを任意に制御することも可
能である。たとえばアクセプタ不純物(Znなど)を添
加することにより、Siによるドナー濃度を補償し、伝
導型をp型に反転することができるので、SiドープG
aInP 層4を図4のようにキャップ層兼p型GaI
nP 層として用いることも可能である。
るための溶液に、適当な不純物を添加することによって
、伝導型やキャリア濃度などを任意に制御することも可
能である。たとえばアクセプタ不純物(Znなど)を添
加することにより、Siによるドナー濃度を補償し、伝
導型をp型に反転することができるので、SiドープG
aInP 層4を図4のようにキャップ層兼p型GaI
nP 層として用いることも可能である。
【0036】さらに、図5に示すように、(Al)Ga
InP 活性層6およびAlGaInP クラッド層5
,7をLPE法ではなく、MOCVDやMBEなどの気
相成長法により成長させてダブルヘテロ接合のデバイス
とし、その上にLPE法(例えばスライドボード法)に
より、SiドープGaInP (キャップ)層4を成長
させることも可能である。
InP 活性層6およびAlGaInP クラッド層5
,7をLPE法ではなく、MOCVDやMBEなどの気
相成長法により成長させてダブルヘテロ接合のデバイス
とし、その上にLPE法(例えばスライドボード法)に
より、SiドープGaInP (キャップ)層4を成長
させることも可能である。
【0037】上述においては、種子結晶基板としてGa
AsP の(100)面あるいは(111) 面を使う
例で説明したが、その他任意の面を使用することができ
る。また、オフ基板であってもジャスト基板であっても
よいが、望ましくは1〜5度のオフアングルを持った基
板の方が表面モホロジーは良好である。
AsP の(100)面あるいは(111) 面を使う
例で説明したが、その他任意の面を使用することができ
る。また、オフ基板であってもジャスト基板であっても
よいが、望ましくは1〜5度のオフアングルを持った基
板の方が表面モホロジーは良好である。
【0038】
【発明の効果】本発明の半導体材料は、以上説明したよ
うに構成されているので、以下のような効果を奏する。
うに構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0039】GaAsP 基板には特有なクロスハッチ
パターンを形成する格子状のリッジ、および高密度のミ
スフィット転位が多数存在している。そのため、当該基
板上に多層を形成しても表面モホロジーの改善はされ難
く、平坦な界面は得られず、また転位も伝播していく。
パターンを形成する格子状のリッジ、および高密度のミ
スフィット転位が多数存在している。そのため、当該基
板上に多層を形成しても表面モホロジーの改善はされ難
く、平坦な界面は得られず、また転位も伝播していく。
【0040】しかし、GaInP エピタキシャル層を
形成する際にSiをドーピングすることによって、低転
位密度でかつ表面が平坦な層を得ることができる。また
、ドーパント(Si)の濃度を高濃度とすることが可能
であり、GaInP エピタキシャル層と電極との間の
接触抵抗を減少させることができる。従って、本発明の
半導体材料の上に電極を設けてLEDまたはLDを作製
した場合、電極の密着性およびオーミック性が良好であ
り、その性能および信頼性を著しく向上させることがで
きる。
形成する際にSiをドーピングすることによって、低転
位密度でかつ表面が平坦な層を得ることができる。また
、ドーパント(Si)の濃度を高濃度とすることが可能
であり、GaInP エピタキシャル層と電極との間の
接触抵抗を減少させることができる。従って、本発明の
半導体材料の上に電極を設けてLEDまたはLDを作製
した場合、電極の密着性およびオーミック性が良好であ
り、その性能および信頼性を著しく向上させることがで
きる。
【0041】また、GaAsP 基板の混晶比を適当に
選択することにより、多種多様な格子定数の基板を作製
することができ、様々な用途に応用できる。
選択することにより、多種多様な格子定数の基板を作製
することができ、様々な用途に応用できる。
【図1】本発明の一実施例を示す半導体素子材料の断面
図である。
図である。
【図2】本発明の材料を製造する際に使用される結晶成
長装置の概略断面図である。
長装置の概略断面図である。
【図3】本発明の変更実施例の半導体素子材料の断面図
である。
である。
【図4】本発明の変更実施例の半導体素子材料の断面図
である。
である。
【図5】本発明の変更実施例の半導体素子材料の断面図
である。
である。
1 :GaAsP基板2
:p型GaInP層3
:n型GaInP層4
:キャップ層(SiドープGa
InP層) 5 :p型AlGaInP
層6 :p型(Al)Ga
InP層7 :n型AlG
aInP層10 :スライ
ドボート11a、11b、11c:溶液溜
:p型GaInP層3
:n型GaInP層4
:キャップ層(SiドープGa
InP層) 5 :p型AlGaInP
層6 :p型(Al)Ga
InP層7 :n型AlG
aInP層10 :スライ
ドボート11a、11b、11c:溶液溜
Claims (1)
- 【請求項1】 GaAsP 基板上に、少なくともG
aInP 混晶を主成分とする層およびSiドープGa
InP 混晶を主成分とするキャップ層が順次形成され
てなる半導体材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3068080A JPH04278522A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | SiドープGaInPキャップ層を有する半導体材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3068080A JPH04278522A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | SiドープGaInPキャップ層を有する半導体材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04278522A true JPH04278522A (ja) | 1992-10-05 |
Family
ID=13363422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3068080A Pending JPH04278522A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | SiドープGaInPキャップ層を有する半導体材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04278522A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5442201A (en) * | 1993-03-25 | 1995-08-15 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device with nitrogen doping |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP3068080A patent/JPH04278522A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5442201A (en) * | 1993-03-25 | 1995-08-15 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device with nitrogen doping |
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