JP2006135268A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 結晶品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を形成することができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 この発光素子10は、(100)面または(801)面を主面とするβ−Ga単結晶からなるGa基板11と、Ga基板11上にバッファ層12を介してn−GaNクラッド層13、InGaN発光層14、p−AlGaNクラッド層15、p−GaNコンタクト層16を積層してなるものである。Ga基板11のβ−Ga単結晶の結晶方位〈010〉であるとき、バッファ層12、n−GaNクラッド層13、InGaN発光層14、p−AlGaNクラッド層15のGaN系化合物薄膜の結晶方位〈11−20〉であり、ほぼ平行している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、β−Ga系単結晶基板上にGaN系化合物薄膜を形成した発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)等の発光素子に用いる半導体装置およびその製造方法に関し、特に、結晶品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を形成することができる半導体装置およびその製造方法に関する。
図3は、従来の半導体装置を示す。この半導体装置30は、Al基板31と、Al基板31の表面に低温で形成されたAlNからなるバッファ層32と、バッファ層32の上にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition) 法によりエピタキシャル成長して形成されたGaN成長層33とを備える(例えば、特許文献1参照。)。
この半導体装置30によれば、Al基板31とGaN成長層33との間にバッファ層32を形成することにより、格子定数の不一致を緩和して結晶品質の低下を抑制している。
特公昭52−36117号公報
しかし、従来の半導体装置30は、バッファ層32を設けたとしても、格子不整合を十分に緩和することができず、高品質のGaN成長層33を得ることは難しい。したがって、発光素子に適用した場合は、発光層の結晶性が十分でなく、発光効率の向上に限界がある。
従って、本発明の目的は、結晶品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を形成することができる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板と、前記基板の主面上に形成され、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層とを備えたことを特徴とする半導体装置を提供する。
この構成によれば、β−Ga系単結晶からなる基板に対し、GaN系化合物よりなるバッファ層を設けることにより、β−Ga系結晶構造の上にウルツ鉱型構造のGaN系化合物からなる単結晶薄膜を成長させる場合、格子不整合がより軽減されて成長する。その結果、結晶品質の低下を抑制することができ、品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を得ることができる。
前記基板は、(100)面または(801)面を前記主面とするとき、前記バッファ層を高温でアニール処理した後、前記基板の結晶方位〈010〉と前記バッファ層の結晶方位〈11−20〉がほぼ平行であり、前記バッファ層は、Ga極性を有することが好ましい。
本発明は、上記の目的を達成するため、主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板と、前記基板の前記主面上に形成されたc軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層と、前記バッファ層上に形成され、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなる単結晶薄膜とを備えたことを特徴とする半導体装置を提供する。
この構成によれば、β−Ga系単結晶からなる基板に対し、GaN系化合物よりなるバッファ層を設けることにより、β−Ga系結晶構造の上にウルツ鉱型構造のGaN系化合物からなる単結晶薄膜が、格子不整合がより軽減されて成長する。その結果、結晶品質の低下を抑制することができ、品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を得ることができる。このとき、c軸は、主面に対±15°の範囲内の方位にあることが好ましい。
前記バッファ層および前記単結晶薄膜は、Ga極性を有することが好ましい。
前記基板は、(100)面または(801)面を前記主面とするとき、前記基板の結晶方位〈010〉と前記バッファ層および前記単結晶薄膜の結晶方位〈11−20〉がほぼ平行であることが好ましい。
前記バッファ層は、酸化ガリウム層と窒化ガリウム層を含むことが好ましい。
本発明は、上記の目的を達成するため、主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板を準備し、前記基板の前記主面上に、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
この構成によれば、Ga系単結晶からなる基板に対し、GaN系化合物よりなるバッファ層を設けることにより、Ga系結晶構造の上にウルツ鉱型構造のGaN系化合物からなる単結晶薄膜が、格子不整合がより軽減されて成長する。その結果、結晶品質の低下を抑制することができ、品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を得ることができる。
本発明は、上記の目的を達成するため、主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板を準備し、前記基板の前記主面上に、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層を形成し、前記バッファ層上に、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなる単結晶薄膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、結晶品質の高いGaN系化合物からなる単結晶薄膜を備えた発光素子を得ることができる。
[第1の実施の形態]
<発光素子の構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光素子の模式的斜視図を示す。この発光素子10は、n型の導電性を示すβ−Gaからなる基板(以下「Ga基板」という。)11を有し、このGa基板11の上にバッファ層12、n型の導電性を示すn−GaNクラッド層13、多重量子井戸構造(MQW)を有するInGaN発光層14、p型の導電性を示すp−AlGaNクラッド層15、およびp型の導電性を示すp−GaNコンタクト層16を順次積層し、p−GaNコンタクト層16の上面にp電極17を形成し、Ga基板11の下面にn電極18を形成したものである。
Ga基板11は、β−Ga系単結晶からなり、透明性を有する。Ga基板11は(100)面を主面とし、その主面は、GaNからなるバッファ層12、n−GaNクラッド層13、InGaN発光層14、p−AlGaNクラッド層15およびp−GaNコンタクト層16等の半導体層の成長面となる。
なお、Ga基板11は、上記のようにβ−Ga単結晶からなるなることを基本とするが、Cu、Ag、Zn、Cd、Al、In、Si、GeおよびSnからなる群から選ばれる1種以上を添加したGaを主成分とした酸化物で構成してもよい。これらの元素を添加することにより、格子定数あるいはバンドギャップエネルギーを制御することができる。例えば、AlとInの元素を添加することにより、(GaAlIn(1−x−y)(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表わされるGa基板11を得ることができる。
バッファ層12は、MOCVD法により、Ga基板11上に形成するいわゆる低温バッファ層である。バッファ層12の厚さは、厚くする必要はなく、1000nm以下、好ましくは、200nm以下の厚さとする。この程度の厚さであれば、バッファ層12上に形成されるGaN層は、基板の結晶格子の影響を引き継ぐことが可能である。ここで、バッファ層12は、ウルツ鉱型構造GaN系化合物からなり、GaN系化合物のc軸は、Ga基板11の主面に対しほぼ垂直である。なお、Ga基板11を構成するβ−Gaの格子定数と同一または近似するのであれば、主面に限らず、他の面に形成してもよい。
n−GaNクラッド層13、InGaN発光層14、p−AlGaNクラッド層15、およびp−GaNコンタクト層16等からなるGaN系化合物薄膜は、バッファ層12と同様にMOCVD法により形成する。このGaN系化合物薄膜は、B、Al、In、Tl等のIII族元素等の添加物を含むものであってもよい。例えば、AlとInの元素を添加することにより、一般式GaAlIn(1−x−y)N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表わされるGaN系化合物薄膜を用いることができる。
また、上記のn−GaNクラッド層13の代わりに、InGaN、AlGaNあるいはInGaAlNからなる薄膜を成長させてもよい。これらは、GaNの格子定数とほぼ一致しているため、格子不整合が生じにくく、結晶品質が低下し難くなる。
InGaN発光層14は、例えば、不純物を添加していないノンドープInGaNからなる半導体により形成され、単一量子井戸または多重量子井戸構造(MQW)をなしている。InとGaの組成比を調節したり、p型あるいはn型の導電性とすることにより、InGaN発光層14のバンドギャップを変化させて発光波長を変化させることができる。
p電極17は、p−GaNコンタクト層16上に蒸着、スパッタ等によりオーミック接触が得られる材料で形成される。p電極17の材料として、Au、Al、Be、Ni、Pt、In、Sn、Cr、Ti、Zn等の金属単体、これらのうち少なくとも2種の合金(例えば、Au−Zn合金、Au−Be合金)、これらを2層構造に形成するもの(例えば、Ni/Au)、あるいはITO等を用いることができる。
n電極18は、Ga基板11の下面に蒸着、スパッタ等によりオーミック接触が得られる材料で形成される。n電極18の材料として、Au、Al、Co、Ge、Ti、Sn、In、Ni、Pt、W、Mo、Cr、Cu、Pb等の金属単体、これらのうち少なくとも2種の合金(例えば、Au−Ge合金)、これらを2層構造に形成するもの(例えば、Al/Ti、Au/Ni、Au/Co)、あるいはITO等を用いることができる。
<基板の形成方法>
次に、Ga基板11の形成方法について説明する。すなわち、Ga基板11の素材となるβ−Ga単結晶をFZ(フローティングゾーン)法により作製し、β−Ga単結晶を所定の大きさに切断して基板を作製する。
以下、基板の製造方法について詳細に説明する。まず、β−Ga種結晶とβ−Ga多結晶素材を準備する。β−Ga種結晶は、β−Ga単結晶を劈界面に沿って切り出して所定の大きさに形成したものを使用する。β−Ga多結晶素材は、例えば、純度4NのGa粉末をゴム管に充填し、それを500MPaで冷間圧縮した後、1500℃で10時間焼結することにより得られる。
次に、石英管中において、全圧が1〜2気圧の窒素と酸素の混合気体(100%窒素から100%酸素の間で変化)の雰囲気の下、β−Ga種結晶とβ−Ga多結晶素材との先端を互いに接触させ、その接触部分を加熱溶融する。溶解したβ−Ga多結晶素材は、冷却されることにより、β−Ga単結晶がβ−Ga種結晶の軸方向と同じ方向(a軸、b軸、あるいはc軸の方向)に成長する。さらに、種結晶から遠ざかる方向にβ−Ga多結晶を溶解していくとともに、溶解したβ−Ga多結晶を冷却していき、β−Ga単結晶を得る。このβ−Ga単結晶を、例えば、(100)面に沿って劈開し、所定のサイズに切断してGa基板11を作製する。このようにして作製したGa基板11の比抵抗を測定した結果、室温で0.1Ω・cm以下の値が得られた。
<バッファ層の形成方法>
次にバッファ層12をMOCVD法により形成する方法を説明する。まず、バッファ層12を形成しようとする主面が現われるように、Ga基板11を反応容器内に保持する。そして、Ga基板11の表面の温度が400℃〜700℃、好ましくは600℃±50℃となるように反応容器内の温度を調節する。反応容器内を100torrまで減圧し、反応容器内にGa供給原料としてのTMG(トリメチルガリウム)と窒素源としてのNHを、キャリアガスとしてのHeとともに供給して、0.1〜1000nm、好ましくは200nm以下の厚さのGaNからなるバッファ層12を成長させる。バッファ層12を成長させるGa基板11の面方位は、(100)面である。なお、キャリアガスとして水素を用いないのは、Ga基板11が水素によりエッチングされて平坦性が悪くなり、この上に薄膜を成長させるのが困難になるからである。なお、バッファ層12を1080℃に保ち、いわゆる高温アニール処理を施すことにより、基板の(100)面を主面とするとき、β−Gaの結晶方位が〈010〉である場合、GaNの結晶方位は、〈11-20〉となり、ほぼ平行するようになる。なお、(100)面に対し、13.52°傾いた(801)面であっても、同様にβ−Gaの結晶方位が〈010〉である場合、GaNの結晶方位は、〈11-20〉となり、ほぼ平行するようになる。
<GaN系化合物薄膜の形成方法>
上記n−GaNクラッド層13、InGaN発光層14、p−AlGaNクラッド層15、およびp−GaNコンタクト層16のGaN系化合物薄膜は、バッファ層12の形成と同様にMOCVD法により形成する。n−GaNクラッド層13、p−GaNクラッド層15を形成するために、原料ガスとして、TMGおよびNHを用い、InGaN発光層14を形成するために、原料ガスとしてTMI(トリメチルインジウム)、TMG(トリメチルガリウム)およびNHを用い、p−AlGaNクラッド層15を形成するために、、原料ガスとしてTMA、TMGおよびNHを用いる。また、キャリアガスは、前述した理由により、He等の不活性ガスを用いる。この場合、所定の温度範囲によりGaN系化合物薄膜の成長が促進される。このとき、上記のGaN系化合物薄膜は、Ga極性を有する。
<キャリア濃度が異なる薄膜の形成>
MOCVD装置により、n−GaNクラッド層13およびp−GaNコンタクト層16のように、GaNのキャリア濃度を変えるには、GaNに添加するn型ドーパントあるいはp型ドーパントの量を変えることにより行う。
すなわち、MOCVD装置によりキャリア濃度の異なる薄膜、例えば、n−GaNクラッド層13,p−GaNコンタクト層16を形成するには、以下のように行う。
まずn−GaNクラッド層13について説明する。反応容器内において、薄膜を形成する面が上になるようにしてGa基板11を保持する。そして、反応容器中の温度を例えば、1080℃として、TMGを54×10−6モル/min、TMA(トリメチルアルミニウム)を6×10−6モル/min、モノシラン(SiH)を22×10−11モル/minで流して、60分問成長させ、SiドープGa0.9Al0.1N(n−GaNクラッド層13)を3μmの膜厚で成長させる。なお、温度や、TMA濃度等は、膜の成長に影響を与えない範囲で増減が可能である。
次に、p−GaNコンタクト層16について説明する。反応容器中の温度を例えば、1080℃として、TMGを54×10―6モル/minでビスジクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)とともに流して、MgドープGaN(p−GaNコンタクト層16)を1μmの膜厚で成長させる。なお、温度や、TMA濃度等は、膜の成長に影響を与えない範囲で増減が可能である。
なお、n−GaNクラッド層13の代わりに、InGaN、AlGaNあるいはInGaAlNを成長させてもよい。InGaNおよびAlGaNの場合は、バッファ層12との格子定数をほぼ一致させることができ、InAlGaNの場合は、バッファ層12との格子定数を一致させることが可能である。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態に係る発光素子10によれば、以下の効果を奏する。
(イ)Ga基板11のβ−Ga単結晶の(100)面と(801)面において、単位格子が6角柱形となり、GaNの結晶構造であるウルツ鉱型構造と近似する。ウルツ鉱型構造の結晶方位<11−20>とGa基板11の結晶方位<010>がほぼ平行になるようにGaNの単結晶薄膜が成長する。このとき、格子定数が略一致し、結晶性のよいGaN系化合物単結晶薄膜を得ることができる。したがって、結晶品質の劣化を抑えることができ、発光効率が高められた発光素子を得ることができる。
(ロ)Ga基板11およびバッファ層12は、透光性を有するとともに、導電性を有するので、電極構造が垂直型の発光ダイオードを作ることができ、その結果、発光素子10の全体を電流通路にすることができることから電流密度を低くすることができ、発光素子10の寿命を長くすることができる。
(ハ)発光素子10は、多重量子井戸構造を有しているため、キャリアとなる電子と正孔とがInGaN発光層14に閉じこめられて再結合する確率が高くなるので、発光光率が大幅に向上する。
(ニ)バッファ層12のGa面を容易に露出させることができるので、特に、MOCVD法によりこの面の上に他の薄膜を成長させることができる。
図2は、実施例1に係る発光素子を示し、(a)は発光素子の上面から見た概略図、(b)は側面図である。
Ga基板11は、β−Ga単結晶をb軸およびc軸に沿って平面方向に成長させ、a軸方向に沿って厚さ方向に成長させたものである。
GaN系化合物薄膜層23は、Ga基板11の(100)面および(801)面上にn−GaNクラッド層13、InGaN発光層14、p−AlGaNクラッド層15、およびp−GaNコンタクト層16等のGaN系化合物薄膜をb軸に沿って〈010〉方位に成長させ、基板11の厚さ方向に成長させたものである。
この実施例1によれば、Ga基板11の(100)面および(801)面における結晶表面におけるβ−Gaの結晶方位が〈010〉である場合、GaNの結晶表面における結晶方位は、〈11-20〉であり、ほぼ平行している。
[他の実施の形態]
Ga基板11の成長法として、FZ法について説明したが、EFG(Edge-defined Film-fed Growth method)法等の他の成長法を適用しても、FZ法により製造するβ−Ga単結晶と同様のβ−Ga単結晶を製造することができ、これを切断することによりGa基板11を製造することができる。
また、GaN系化合物薄膜の成長法としてMOCVD法について説明したが、PLD(Pulsed Laser Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法等の他の成長法を適用しても、MOCVD法によるのと同様にエピタキシャル成長させることができる。
なお、本発明に係る発光素子10は、発光ダイオードやレーザダイオードに限らず、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等の半導体にも適用することができる。具体的には、例えば、電界効果トランジスタ、フォトダイオード、太陽電池等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る発光素子の模式的斜視図である。 実施例1に係る発光素子を示し、(a)は発光素子の上面から見た概略図、(b)は側面図である。 従来の半導体層を示す断面図である。
符号の説明
10 発光素子
11 Ga基板
12 GaN層
13 n−GaNクラッド層
14 InGaN発光層
15 p−AlGaNクラッド層
16 p−GaNコンタクト層
17 n電極
18 p電極
23 GaN系化合物薄膜層
30 半導体層
31 Al基板
32 バッファ層
33 GaN成長層

Claims (8)

  1. 主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板と、
    前記基板の主面上に形成され、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記基板は、(100)面または(801)面を前記主面とするとき、前記バッファ層を高温でアニール処理した後、前記基板の結晶方位〈010〉と前記バッファ層の結晶方位〈11−20〉がほぼ平行であり、
    前記バッファ層は、Ga極性を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板と、
    前記基板の前記主面上に形成されたc軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層と、
    前記バッファ層上に形成され、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなる単結晶薄膜とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 前記バッファ層および前記単結晶薄膜は、Ga極性を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記基板は、(100)面または(801)面を前記主面とするとき、前記基板の結晶方位〈010〉と前記バッファ層および前記単結晶薄膜の結晶方位〈11−20〉がほぼ平行であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記バッファ層は、酸化ガリウム層と窒化ガリウム層を含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  7. 主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板を準備し、
    前記基板の前記主面上に、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 主面を有するβ−Ga系単結晶からなる基板を準備し、
    前記基板の前記主面上に、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなるバッファ層を形成し、
    前記バッファ層上に、c軸が前記主面に対しほぼ垂直であるウルツ鉱型構造GaN系化合物からなる単結晶薄膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。

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