JPH04277536A - スチールコード被覆用ゴム組成物 - Google Patents
スチールコード被覆用ゴム組成物Info
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- JPH04277536A JPH04277536A JP3766391A JP3766391A JPH04277536A JP H04277536 A JPH04277536 A JP H04277536A JP 3766391 A JP3766391 A JP 3766391A JP 3766391 A JP3766391 A JP 3766391A JP H04277536 A JPH04277536 A JP H04277536A
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用タイヤ、ベル
トコンベア用ベルト、或はホース等に用いられるスチー
ルコード被覆用ゴム組成物の改良に関する。
トコンベア用ベルト、或はホース等に用いられるスチー
ルコード被覆用ゴム組成物の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用タイヤ、ベルトコンベア用ベル
ト等には、通常、その性能を高めるために、補強材とし
て真鍮メッキされたスチールコードが広く用いられてい
る。
ト等には、通常、その性能を高めるために、補強材とし
て真鍮メッキされたスチールコードが広く用いられてい
る。
【0003】ところでこれらのスチールコードと天然ゴ
ム又は合成ゴムからなる被覆用ゴムとの接着性を向上さ
せるため、従来より、ゴム組成物にステアリン酸コバル
ト等の有機酸コバルト塩を配合したものが使用されてき
た。
ム又は合成ゴムからなる被覆用ゴムとの接着性を向上さ
せるため、従来より、ゴム組成物にステアリン酸コバル
ト等の有機酸コバルト塩を配合したものが使用されてき
た。
【0004】これは、ゴム組成物中に、有機酸コバルト
塩を配合した場合、スチールコードの真鍮メッキの上に
有機酸コバルト塩の接着層が形成され、さらにその上に
、ゴム層が形成されることから、有機酸コバルト塩の接
着層によりスチールコードとゴムとの接着性が向上する
からであるといわれている。
塩を配合した場合、スチールコードの真鍮メッキの上に
有機酸コバルト塩の接着層が形成され、さらにその上に
、ゴム層が形成されることから、有機酸コバルト塩の接
着層によりスチールコードとゴムとの接着性が向上する
からであるといわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしかかるゴム組成
物をタイヤのベルトにおける被覆用ゴムとして適用した
場合、有機酸コバルト塩によってスチールコードとの初
期接着力は向上するが、実走後の機械的疲労によるスチ
ールベルト端のセパレーションを改善するには未だ不十
分であった。
物をタイヤのベルトにおける被覆用ゴムとして適用した
場合、有機酸コバルト塩によってスチールコードとの初
期接着力は向上するが、実走後の機械的疲労によるスチ
ールベルト端のセパレーションを改善するには未だ不十
分であった。
【0006】この発明の目的は、初期接着のみならず実
走後においてもスチールコードとゴムとの接着が良好で
あり、ベルト端のセパレーション発生を防止することが
できるスチールコード被覆用ゴム組成物を提供する点に
ある。
走後においてもスチールコードとゴムとの接着が良好で
あり、ベルト端のセパレーション発生を防止することが
できるスチールコード被覆用ゴム組成物を提供する点に
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】ところでベルト端のセパ
レーションは、スチールコードとゴムとの界面における
剪断歪に起因し、走行中の繰り返しの振動による発熱に
よりゴム疲労を起こして発生すると考えられる。従って
スチールコードとゴムとの剛性差をできるかぎり少なく
し、両者の界面における剪断歪を押さえ、繰り返しの振
動を極力規制することが有機酸コバルト塩の接着層とし
ての働きを有効なものとすることができる。
レーションは、スチールコードとゴムとの界面における
剪断歪に起因し、走行中の繰り返しの振動による発熱に
よりゴム疲労を起こして発生すると考えられる。従って
スチールコードとゴムとの剛性差をできるかぎり少なく
し、両者の界面における剪断歪を押さえ、繰り返しの振
動を極力規制することが有機酸コバルト塩の接着層とし
ての働きを有効なものとすることができる。
【0008】そこで鋭意検討した結果、天然ゴム又はジ
エン系ゴムから選ばれた一種又は二種以上の原料ゴムを
含み、かつ有機酸コバルト塩を含有するゴム組成物にお
いて、上記原料ゴム100重量部に対し下記の構造式で
示される改質材を0.1〜2重量部配合すると、有機酸
コバルト塩の接着性を保有しつつ、モジュラスが向上し
、かつ損失正接(tanδ)が低下したスチールコード
被覆用のゴムとなし得ることを見出だした。
エン系ゴムから選ばれた一種又は二種以上の原料ゴムを
含み、かつ有機酸コバルト塩を含有するゴム組成物にお
いて、上記原料ゴム100重量部に対し下記の構造式で
示される改質材を0.1〜2重量部配合すると、有機酸
コバルト塩の接着性を保有しつつ、モジュラスが向上し
、かつ損失正接(tanδ)が低下したスチールコード
被覆用のゴムとなし得ることを見出だした。
【0009】
【0010】これは上記の改質材が恐らくゴム混練時等
の熱によりメチレン基の両末端に位置するアミノ基の活
性水素或はニトロ基がラジカル開裂し、ゴムとカーボン
ブラック間をメチレン連鎖で架橋し、カーボンブラック
界面でのヒステリシスロスを低下せしめるためと考えら
れる。
の熱によりメチレン基の両末端に位置するアミノ基の活
性水素或はニトロ基がラジカル開裂し、ゴムとカーボン
ブラック間をメチレン連鎖で架橋し、カーボンブラック
界面でのヒステリシスロスを低下せしめるためと考えら
れる。
【0011】従って上記の改質剤における主鎖中のメチ
レン基の数(n)は、ゴムとカーボンブラック間の架橋
が生じる範囲であれば差し支えなく、特に特定の基数に
限定されるものではない。タイヤに適用する場合では、
加硫前のマスターバッチにおけるゴム混練時の温度が1
50〜180℃程度になるので、この温度で開裂する例
えばn=6又はこれに近いメチレン基数であることが望
ましい。
レン基の数(n)は、ゴムとカーボンブラック間の架橋
が生じる範囲であれば差し支えなく、特に特定の基数に
限定されるものではない。タイヤに適用する場合では、
加硫前のマスターバッチにおけるゴム混練時の温度が1
50〜180℃程度になるので、この温度で開裂する例
えばn=6又はこれに近いメチレン基数であることが望
ましい。
【0012】改質剤の配合量は、前記の通り、原料ゴム
100重量部に対し0.1〜2重量部であることが好ま
しい。2重量部を超えて配合した場合は、特性上さらに
向上することがない反面、かえって加硫時のスコーチタ
イムが短くなるので実用上好ましくない。また0.1重
量部未満の場合は前述の効果が期待できない。
100重量部に対し0.1〜2重量部であることが好ま
しい。2重量部を超えて配合した場合は、特性上さらに
向上することがない反面、かえって加硫時のスコーチタ
イムが短くなるので実用上好ましくない。また0.1重
量部未満の場合は前述の効果が期待できない。
【0013】原料ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエン
ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、及びこれらのブレンドを使用することができ、
天然ゴム及び又はジエン系合成ゴムであれば差し支えな
い。適用する用途に応じて選定することが望ましい。
ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、及びこれらのブレンドを使用することができ、
天然ゴム及び又はジエン系合成ゴムであれば差し支えな
い。適用する用途に応じて選定することが望ましい。
【0014】カーボンブラックについてもゴム用として
用いることができれば特に限定されないが、タイヤ、ベ
ルト、ホースなどそれぞれの用途や用いる箇所に応じて
適宜選定することが望ましい。
用いることができれば特に限定されないが、タイヤ、ベ
ルト、ホースなどそれぞれの用途や用いる箇所に応じて
適宜選定することが望ましい。
【0015】有機酸コバルト塩としては、ナフテン酸コ
バルト塩、ステアリン酸コバルト塩、オクチル酸コバル
ト塩、トール油酸コバルト塩などが用いられる。この配
合量は原料ゴム100重量部に対して0.5〜5重量部
が好ましい範囲である。0.5重量部未満の場合では十
分な初期接着力が得られない。また5重量部を越えると
ゴム物性の低下をきたす。
バルト塩、ステアリン酸コバルト塩、オクチル酸コバル
ト塩、トール油酸コバルト塩などが用いられる。この配
合量は原料ゴム100重量部に対して0.5〜5重量部
が好ましい範囲である。0.5重量部未満の場合では十
分な初期接着力が得られない。また5重量部を越えると
ゴム物性の低下をきたす。
【0016】
【作用】この発明は有機酸コバルト塩を含有し、かつ前
記の構造式で示される改質材が配合されたスチールコー
ド被覆用ゴム組成物であるため、たとえタイヤのベルト
コード被覆用ゴムとして用いた場合でも、有機酸コバル
ト塩の初期接着を阻害することなく、ゴムとカーボンブ
ラックの架橋によってゴムのモジュラスを向上すること
ができるので、スチールベルトとゴムとの剛性差が少な
くなり、スチール・ゴム間の界面における剪断歪が減少
し、有機コバルト塩の接着性を十分に発揮させることが
できる。
記の構造式で示される改質材が配合されたスチールコー
ド被覆用ゴム組成物であるため、たとえタイヤのベルト
コード被覆用ゴムとして用いた場合でも、有機酸コバル
ト塩の初期接着を阻害することなく、ゴムとカーボンブ
ラックの架橋によってゴムのモジュラスを向上すること
ができるので、スチールベルトとゴムとの剛性差が少な
くなり、スチール・ゴム間の界面における剪断歪が減少
し、有機コバルト塩の接着性を十分に発揮させることが
できる。
【0017】またゴムとカーボンブラックの架橋は繰り
返しの微小変形を阻止する役割が大きく、動的弾性率の
向上につながり、損失正接(tanδ)を低下させ、走
行中のゴムの発熱をダウンさせ、発熱による歪を抑え、
ゴムの疲労劣化を改善することもできる。従って実走後
の機械的疲労によるスチールベルト端におけるセパレー
ションが改良される。
返しの微小変形を阻止する役割が大きく、動的弾性率の
向上につながり、損失正接(tanδ)を低下させ、走
行中のゴムの発熱をダウンさせ、発熱による歪を抑え、
ゴムの疲労劣化を改善することもできる。従って実走後
の機械的疲労によるスチールベルト端におけるセパレー
ションが改良される。
【0018】なおこの発明は上述の作用効果を奏するゴ
ム組成物であるから、タイヤベルトのみならず、カーカ
ス、チェーファー、ビードフィラーなどをはじめ、ベル
トコンベア用ベルトやサクションホース等のホースなど
、動的な繰り返し劣化、湿熱劣化等が問題なるスチール
コード被覆用ゴムすべてに好適に採用できるものである
。
ム組成物であるから、タイヤベルトのみならず、カーカ
ス、チェーファー、ビードフィラーなどをはじめ、ベル
トコンベア用ベルトやサクションホース等のホースなど
、動的な繰り返し劣化、湿熱劣化等が問題なるスチール
コード被覆用ゴムすべてに好適に採用できるものである
。
【0019】
【実施例】表1に記載した配合組成によりタイヤサイズ
195/70R14のタイヤを試作し、初期接着性及び
ベルト端セパレーションについて評価した。
195/70R14のタイヤを試作し、初期接着性及び
ベルト端セパレーションについて評価した。
【0020】配合単位はいずれも重量部であり、改質剤
は住友化学社製「TM1162」(メチレン基数n=6
)を使用した。老化防止剤は大内社製「Nocrac2
24」、加硫促進剤は大内社製「NOCCELER D
Z 」を使用した。
は住友化学社製「TM1162」(メチレン基数n=6
)を使用した。老化防止剤は大内社製「Nocrac2
24」、加硫促進剤は大内社製「NOCCELER D
Z 」を使用した。
【0021】初期剥離力はタイヤ新品時、スチールベル
トとスチールベルト間の剥離接着力を測定した。ゴム付
着率は剥離接着力測定後の剥離面のゴム付着状態を目視
で観察し、全面がゴムでカバーされている場合を100
として表示した。数値が高いほど良好である。
トとスチールベルト間の剥離接着力を測定した。ゴム付
着率は剥離接着力測定後の剥離面のゴム付着状態を目視
で観察し、全面がゴムでカバーされている場合を100
として表示した。数値が高いほど良好である。
【0022】ベルト端セパレーションは、実車4万km
走行後、タイヤ周上におけるタイヤラジアル方向のセパ
レーション部分の長さを一定間隔ごとに測定し、その合
計を比較例1を100として指数評価した。数値が低い
方が良好である。
走行後、タイヤ周上におけるタイヤラジアル方向のセパ
レーション部分の長さを一定間隔ごとに測定し、その合
計を比較例1を100として指数評価した。数値が低い
方が良好である。
【0023】損失正接(tanδ)は岩本製作所製の粘
弾性スペクトロメーター試験機を用い、幅5mm、厚さ
1mm、長さ20mmのサンプルにて、温度60℃、振
動数50Hzの条件で測定した。
弾性スペクトロメーター試験機を用い、幅5mm、厚さ
1mm、長さ20mmのサンプルにて、温度60℃、振
動数50Hzの条件で測定した。
【0024】スコーチタイムは比較例1を100として
指数表示している。数値が大きいほど良好であることを
示している。
指数表示している。数値が大きいほど良好であることを
示している。
【0025】
【表1】
【0026】実施例はいずれもナフテン酸コバルト塩の
初期接着力を十分保持し、かつベルト端セパレーション
の発生を良好に防止していることが認められる。また、
改質剤の配合量が0.1重量部未満の場合、その添加効
果において顕著な向上が期待できず、また2重量部を越
えてもさらに効果が向上するということはなく、むしろ
加硫時のスコーチタイムが短くなる。
初期接着力を十分保持し、かつベルト端セパレーション
の発生を良好に防止していることが認められる。また、
改質剤の配合量が0.1重量部未満の場合、その添加効
果において顕著な向上が期待できず、また2重量部を越
えてもさらに効果が向上するということはなく、むしろ
加硫時のスコーチタイムが短くなる。
【0027】なお比較例1、2及び3についてモジュラ
スとtanδをそれぞれ比較すると、ナフテン酸コバル
ト塩を配合することなく改質剤を配合した場合はモジュ
ラスは低下傾向にあるが、tanδは減少する傾向、す
なわち動的弾性率は増大する傾向にある。これは大変形
での剛性は低下するが、微小変形ではむしろ弾性率が向
上する傾向にあることを示している。また実施例1と比
較例1とを比較した場合、モジュラスが増大しかつta
nδが減少している。これらのことからゴムとカーボン
ブラックとの架橋がモジュラスの向上に寄与するが、そ
れ以上に微小変形、すなわち動的な繰り返し変形におけ
る破壊抵抗に大きく作用することを示唆している。従っ
て実施例ではモジュラスの増大と動的弾性率の増大が、
実走後のベルト端セパレーションの発生を良好に防止す
ることができるものと思われる。
スとtanδをそれぞれ比較すると、ナフテン酸コバル
ト塩を配合することなく改質剤を配合した場合はモジュ
ラスは低下傾向にあるが、tanδは減少する傾向、す
なわち動的弾性率は増大する傾向にある。これは大変形
での剛性は低下するが、微小変形ではむしろ弾性率が向
上する傾向にあることを示している。また実施例1と比
較例1とを比較した場合、モジュラスが増大しかつta
nδが減少している。これらのことからゴムとカーボン
ブラックとの架橋がモジュラスの向上に寄与するが、そ
れ以上に微小変形、すなわち動的な繰り返し変形におけ
る破壊抵抗に大きく作用することを示唆している。従っ
て実施例ではモジュラスの増大と動的弾性率の増大が、
実走後のベルト端セパレーションの発生を良好に防止す
ることができるものと思われる。
【0028】
【発明の効果】以上の通りこの発明は、有機酸コバルト
塩を含有し、かつ前記の構造式で示される改質材が配合
されたスチールコード被覆用ゴム組成物であるため、た
とえタイヤのベルトコード被覆用ゴムとして用いた場合
でも、有機コバルト塩の初期接着を阻害することなく、
ゴムとカーボンブラックの架橋によってゴムのモジュラ
スと動的弾性率双方を向上させることができるので、有
機酸コバルト塩の接着性が十分に発揮され、かつ走行中
のゴムの発熱をダウンさせ、実走後の機械的疲労による
スチールベルト端におけるセパレーションが顕著に改良
される。
塩を含有し、かつ前記の構造式で示される改質材が配合
されたスチールコード被覆用ゴム組成物であるため、た
とえタイヤのベルトコード被覆用ゴムとして用いた場合
でも、有機コバルト塩の初期接着を阻害することなく、
ゴムとカーボンブラックの架橋によってゴムのモジュラ
スと動的弾性率双方を向上させることができるので、有
機酸コバルト塩の接着性が十分に発揮され、かつ走行中
のゴムの発熱をダウンさせ、実走後の機械的疲労による
スチールベルト端におけるセパレーションが顕著に改良
される。
【0029】従ってこの発明は、タイヤのみならず、ベ
ルト、ホースなど、動的な繰り返し劣化、湿熱劣化等が
特に問題なるスチールコード被覆用ゴムすべてに好適に
用いられるものである。
ルト、ホースなど、動的な繰り返し劣化、湿熱劣化等が
特に問題なるスチールコード被覆用ゴムすべてに好適に
用いられるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】天然ゴム又はジエン系合成ゴムから選ばれ
た一種又は二種以上の原料ゴムを含み、かつ有機酸コバ
ルト塩を含有するゴム組成物からなり、上記原料ゴム1
00重量部に対し下記の構造式で示される改質材を0.
1〜2重量部配合したことを特徴とするスチールコード
被覆用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3766391A JPH04277536A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | スチールコード被覆用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3766391A JPH04277536A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | スチールコード被覆用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04277536A true JPH04277536A (ja) | 1992-10-02 |
Family
ID=12503876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3766391A Withdrawn JPH04277536A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | スチールコード被覆用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04277536A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003268162A (ja) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スチールコード被覆用ゴム組成物 |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP3766391A patent/JPH04277536A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003268162A (ja) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スチールコード被覆用ゴム組成物 |
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