JPH0427737Y2 - - Google Patents

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JPH0427737Y2
JPH0427737Y2 JP5031385U JP5031385U JPH0427737Y2 JP H0427737 Y2 JPH0427737 Y2 JP H0427737Y2 JP 5031385 U JP5031385 U JP 5031385U JP 5031385 U JP5031385 U JP 5031385U JP H0427737 Y2 JPH0427737 Y2 JP H0427737Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄道車両において使用され、通常は
扉開閉装置の駆動シリンダへ圧力空気を供給し、
乗客を車外へ避難させるような非常時には扉を手
動で開放できるように扉開閉装置の駆動シリンダ
の空気源を排気する回路に関する。
〔従来の技術〕
従来の鉄道車両用扉開閉装置の空気源回路を第
3図にもとづいて説明する。
第3図において、3は鉄道車両の床下に配置さ
れ空気圧縮機や空気溜等から成る空気源、6a,
6bは車両床下の両側にそれぞれ配設された床下
コツク、7a,7bは車両内の両側の座席下にそ
れぞれ配設された開放コツク、8a,8bは車両
の両側のそれぞれの扉の近傍に配設された扉開閉
装置である。
一側の扉開閉装置8aは、開放コツク7aおよ
び床下コツク6aを介して空気源3に接続し、他
側の扉開閉装置8bは、開放コツク7bおよび床
下コツク6bを介して空気源3に接続する。
扉開閉装置8aおよび8bは、駆動シリンダ8
1と、給排電磁弁82と、駆動シリンダ81の第
1室81aと給排電磁弁82の第1ポート82a
とを接続した第1室81aの方向を順方向とする
逆止弁83aと、該逆止弁83aに並列に接続す
る絞り84aと、駆動シリンダ81の第2室81
bと給排電磁弁82の第2ポート82bとを接続
し第2室81b方向を順方向とする逆止弁83b
と、該逆止弁83bに並列に接続する絞り84b
と、から成る。なお、81cは駆動シリンダ81
のピストン、81dはそのロツドであり図外の扉
に連結されている。また、82cは給排電磁弁は
82の供給ポート、82dは同排気ポート、82
eはソレノイドであり、該ソレノイド82eは図
外の扉開閉スイツチのオンオフにより励消磁され
る。
上記床下コツク6a,6bおよび開放コツク7
a,7bは、通常、その前後(図中左右)を連通
して、空気源3を扉開閉装置8a,8bに連通し
ている。
この通常状態における扉の開閉は、図外の扉開
閉スイツチによるソレノイド82eの励消磁によ
り行なわれる。
すなわち、ソレノイド82eの消磁すると、第
3図の通り、駆動シリンダ81の第1室81aが
給気されると共に第2室81bが排気されてその
ロツド81dに連結された扉が閉じ、逆に、ソレ
ノイド82eが励磁されると、駆動シリンダ81
の第2室81bが給気されると共に第1室81a
が排気されてそのロツド81dに連結された扉が
開く。
そして、非常時には車両を停止させた後で扉を
開いて乗客を車外へ避難させる。この際の扉開
は、第3図の状態において、給排電磁弁82の切
換えによる駆動シリンダ81の第2室81bへの
給気により行なうか、あるいは、座席下の開放コ
ツク7a,7bを操作して駆動シリンダ81の第
1室81a内の空気を該開放コツク7a,7bか
ら大気中へ排気して手動で行なう。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来技術において、非常時
に給排電磁弁82の切換えによつて扉を開くこと
は、乗客の意志とは無関係に全車両の扉が一斉に
開くため安全性に問題があり、また、給排電磁弁
82への指令回路に異常が生じていれば扉を開く
ことができない。さらに、非常時の扉開を開放コ
ツク2頼る場合は、その開放コツクの設置場所お
よび操作について一般の乗客が知らないため、乗
務員が各車両毎に開放コツクを操作して誘導しな
ければならず、時間的な無駄が多い。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、上記問題点を解決する本考案の技術的
手段は、上記従来の鉄道車両用扉開閉装置の空気
源回路において、 上記空気源と開放コツクとの間に切換弁を配設
し、 該切換弁は、上記空気源に接続された供給室
と、上記開放コツクに接続された給排室と、大気
に開放された排気室と、バツクアツプブレーキ用
の第2空気ブレーキ装置の出力側配管の接続され
たパイロツト室とを有し、該パイロツト室が排気
されると前記給排室を排気室と遮断すると共に供
給室に連通する第1位置と、前記パイロツト室が
給気されると前記給排室を供給室と遮断すると共
に排気室に連通する第2位置とを備えた ことである。
〔作用〕
この技術的手段によれば、通常はバツクアツプ
ブレーキ用の第2空気ブレーキ装置が使用されて
おらずその出力側配管が排気されているため、切
換弁はそのパイロツト室が排気されて第1位置に
あり、空気源がこの切換弁を介して扉開閉装置に
連通し、非常時には前記第2空気ブレーキ装置が
使用されてその出力側配管に圧力空気が吐出され
るため、切換弁はそのパイロツト室が給気されて
第2位置に切換わり、扉開閉装置の駆動シリンダ
へ供給されている空気をこの切換弁の給排室およ
び排気室を介して大気中に排出し、扉が手動で開
ける状態とする。
したがつて、乗務員の指示にもとづいて乗客が
扉を開くことができるため安全性に問題がなく、
非常時に必ず使用されるバツクアツプブレーキ用
の第2空気ブレーキ装置の吐出し空気を利用して
いるため、自動的に扉開準備が行なえ、乗務員の
労力および時間の無駄を軽減できる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図、第4図、及
び第5図にもとづいて説明する。なお、従来と同
一構成部分は第3図と同一符号を付してその説明
を省略する。
第1図において、1Bは鉄道車両において通常
使用される第1空気ブレーキ装置、2Bは非常時
に使用されるバツクアツプブレーキ用の保安ブレ
ーキ装置等の第2空気ブレーキ装置、WCVは複
式逆止弁である。複式逆止弁WCVの一方の入力
側が第1空気ブレーキ装置の出力側に接続し、他
方の入力側が第2空気ブレーキ装置の出力側に接
続し、出力側がブレーキシリンダBCへ接続する。
このような構成で、通常は第1空気ブレーキ装
置1Bの出力圧が第2空気ブレーキ装置2Bの出
力圧より高いため1B−WCV−BCの経路でブレ
ーキ圧が供給され、非常時に第2空気ブレーキ装
置2Bの出力圧の方が高くなるため、2B−WCV
−BCの経路でブレーキ圧がブレーキシリンダBC
へ供給される。空気源3と床下コツク6a,6b
との間には、本考案により切換弁2を配置してい
る。第4図は、この切換弁2の構成を示す断面図
である。図中、54は弁本体で、その中空孔にブ
ツシユ55及び供給弁座25が圧入されており、
その下部には膜板ピストン27及び切換ばね27
aを置いて、ばね箱67にて組立てられている。
膜板ピストン27は供給弁24を開閉する排気弁
棒26に第1膜板押え62、膜板64、及び第2
膜板押え63を組込み、六角ナツト66にて組立
てられている。Oリング61は床下コツク6a,
6bに接続される給排室21と第2空気ブレーキ
装置2Bの出力側配管に接続されるパイロツト室
23との通路、及びパイロツト室23と大気に開
放された排気室22との通路を締切るために排気
弁棒26に挿入されている。弁本体54の上部に
は供給弁24、弁ばね24aを置いて弁本体54
にキヤツプナツト71がねじ止めされており、供
給弁24を常に供給弁座25に押付けている。2
0は空気源3に接続される供給室、28は排気口
である。
このような構成で、パイロツト室23に圧力が
供給されていない場合は、膜板64はパイロツト
室内の圧力により切換ばね27aのばね力が大き
いため切換ばね27aにより上方に押され、排気
弁棒26が上方へ移動する。その結果、排気弁棒
26の上先端で供給弁24が押し上げられて供給
弁座25から離座する。そのため、供給弁24が
開弁し、供給室20ら給排室21に圧力空気が供
給される。又、このとき、排気弁棒26の上先端
が供給弁24の下面に当接しているため、給排室
21と排気室22とは閉塞されて給排室21の圧
力空気は排気されない。切換弁2がこの状態にあ
るときを本明細書では第1位置(供給位置)にあ
るとして説明している。第4図は第1位置にある
ときの状態図であり、又、第1図中に図式的に示
した切換弁2も第1位置にあるときの状態図にあ
る。
次にパイロツト室23に圧力が供給された場合
は、膜板64は切換弁ばね27aのばね力に打勝
つて下方に押されるため、排気弁棒26が下方へ
移動し、その上先端も下降するため、供給弁24
も同時に下降して供給弁座25に着座する。その
ため供給弁24が閉弁し、供給室20から給排室
21へも圧力空気の供給が遮断される。又、この
とき、排気弁棒26の上先端が供給弁24の下面
から離されるため、給排室21と排気室22とが
排気弁棒26の中空孔を通して連通し、給排室2
1の圧力空気は排気される。切換弁2がこの状態
にあるときを本明細書では第2位置(排気位置)
にあるとして説明している。第5図は、切換弁2
が第2位置にあるときを図式的に示した状態図で
ある。すなわち、この切換弁2は、(第1図参照)
空気源3に接続された供給室20と、床下コツク
6a,6bを介して開放コツク7a,7bに接続
された給排室21と、大気に開放された排気室2
2と、バツクアツプブレーキ用の第2空気ブレー
キ装置2Bの出力側配管に接続されたパイロツト
室23とを有し、該パイロツト室23が排気され
ると前記給排室21を排気室22と遮断すると共
に供給室20に連通する第1位置と、前記パイロ
ツト室23が給気されると前記給排室21を供給
室20と遮断すると共に排気室22に連通する第
2位置とを備えている。なお、29は排気口28
に設けた排気速度調整用の絞り栓である。
通常の車両運転では、第1空気ブレーキ装置1
Bによつてブレーキおよびその弛めが行なわれる
と共に、給排電磁弁82の切換えによつて扉が開
閉される。なお、このとき、第2空気ブレーキ装
置2Bの出力側配管が排気されて切換弁2は第1
位置にある。つまり、パイロツト室23が排気さ
れているために、ばね27aによつて排気弁棒2
6が上昇してその先端が供給弁24の下面に当接
し、給排室21が排気室22と遮断され、供給弁
24が供給弁座25から離座して供給室20が給
排室21に連通している。また、このとき、床下
コツク6a,6bおよび開放コツク7a,7bは
その前後(図中左右)を連通している。
この通常状態において、非常事態が発生する
と、第2空気ブレーキ装置2Bが作動してその吐
出し空気が複式逆止弁WCVを経てブレーキシリ
ンダBCへ供給されて車両にブレーキ力が付与さ
れると共に、第2空気ブレーキ装置2Bからの吐
出し空気が切換弁2のパイロツト室23へ供給さ
れる。この切換弁2においては、パイロツト室2
3内の圧力空気により膜板ピストン27および排
気弁棒26がばね27aに抗して下降し、まず、
供給弁24が供給弁座25に着座して給排室21
を供給室20と遮断した後、排気弁棒26の先端
が供給弁24から離れて給排室21を排気室22
に連通し、第2位置となる。したがつて、扉開閉
装置8a,8bの駆動シリンダ81の第1室81
a内の空気は、絞り84a,開放コツク7a,7
b、床下コツク6a,6b、切換弁2の給排室2
1,排気室22,絞り栓29を介して大気中に排
出されるため、扉を手動で開くことができるよう
になる。
〔特有の効果〕
本考案によれば、上記従来の問題を解決する別
の技術的手段に比べて以下に述べる特有の効果が
得られる。
この別の技術的手段として、第2図に示すよう
に、 空気源3と床下コツク6a,6bとの間に電磁
弁4を配設し、 該電磁弁4は、上記空気源3に接続された供給
室40と、上記床下コツク6a,6bに接続され
た給排室41と、大気に開放された排気室42と
を有し、前記給排室41を排気室42と遮断する
と共に供給室40に連通する通常時の第1位置
と、前記給排室41を供給室40と遮断すると共
に排気室42に連通する非常時の第2位置とを備
え、 該電磁弁4に接続し第1位置と第2位置とを選
択切換える指令線5を車両に引通すことが考えら
れる。
しかしながら、この別の技術的手段による場合
は、指令線5に設けた図外の開閉スイツチを乗務
員が操作しなければならず、乗務員はブレーキ操
作のほかにこの開閉スイツチの操作の手間が増す
ことになると共に、指令線5の断線や混触による
電磁弁4の作動不良の恐れがある。
これに対し、本考案の技術的手段によれば、バ
ツクアツプブレーキ用の第2空気ブレーキ装置2
Bの吐出し空気によつてブレーキが作動すると共
に切換弁2が第2位置に切換わるので、乗務員の
操作は第2空気ブレーキ装置2Bのみで良く。ま
た、指令線の断線や混触がないため駆動シリンダ
81に供給されていた空気を確実に排気するとい
う特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例説明図、第2図は別
の技術的手段の説明図、第3図は従来技術の説明
図、第4図は第1図中の切換弁の断面図、第5図
は切換弁が第2位置にあるときの図式的状態図で
ある。 2B……第2空気ブレーキ装置、3……空気
源、2……切換弁、20……供給室、21……給
排室、22……排気室、23……パイロツト室、
7a,7b……開放コツク、8a,8b……扉開
閉装置、81……駆動シリンダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 鉄道車両の床下に配置された空気源と、扉の近
    傍に配置され駆動シリンダを有する扉開閉装置
    と、を座席下の開放コツクを介して接続した鉄道
    車両用扉開閉装置の空気源回路において、 上記空気源と開放コツクとの間に切換弁を配設
    し、 該切換弁は、上記空気源に接続された供給室
    と、上記開放コツクに接続された給排室と、大気
    に開放された排気室と、バツクアツプブレーキ用
    の第2空気ブレーキ装置の出力側配管の接続され
    たパイロツト室とを有し、該パイロツト室が排気
    されると前記給排室を排気室と遮断すると共に供
    給室に連通する第1位置と、前記パイロツト室が
    給気されると前記給排室を供給室と遮断すると共
    に排気室に連通する第2位置とを備えた ことを特徴とする鉄道車両用扉開閉装置の空気
    源回路。
JP5031385U 1985-04-03 1985-04-03 Expired JPH0427737Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5031385U JPH0427737Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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JP5031385U JPH0427737Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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Publication Number Publication Date
JPS61165870U JPS61165870U (ja) 1986-10-15
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