JPH04276554A - 速度測定装置 - Google Patents

速度測定装置

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Publication number
JPH04276554A
JPH04276554A JP6240091A JP6240091A JPH04276554A JP H04276554 A JPH04276554 A JP H04276554A JP 6240091 A JP6240091 A JP 6240091A JP 6240091 A JP6240091 A JP 6240091A JP H04276554 A JPH04276554 A JP H04276554A
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JP
Japan
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image
speed
moving object
measurement
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP6240091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Inoue
正彦 井上
Katsuji Kojima
小島 勝治
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04276554A publication Critical patent/JPH04276554A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインターレース方式にお
けるフィールド間の時間差を利用することで移動物体の
速度を測定することができるようにした新規な速度測定
装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】車輌の走行速度を測定する装置には大別
して非接触式のものと、接触式のものとが知られている
【0003】非接触式の装置としては、例えば、マイク
ロ波等を指向性アンテナによって特定の方向に集中的に
放射し、目標物の反射波を受けて、ドップラーシフトか
ら目標物の速さを知るというものである。
【0004】また、接触式の装置としては、例えば、路
面に一定の間隔でテープスイッチを配置して、車輌の通
過時間から速度を割り出すようにしたものが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の速度測定装置にあっては下記に示すような問
題点がある。
【0006】例えば、ドップラー効果を利用した装置に
あっては、下記に示すような問題がある。
【0007】(i) 測定対象の特定が困難であること
【0008】即ち、二次反射等により、受信電波がどこ
から来たものかを判別することが状況によって非常に難
しいことである。また、車の種類によって測定値のバラ
ツキがあり、例えば、車高が低く流線型状をしているよ
うな車では、得られた測定値を吟味する必要がある等の
困難性が伴なう。
【0009】(ii)測定装置の設置状態に制限がある
こと。
【0010】上述した(i) の事項と関連するが、投
射角(道路の中心線とビームの中心方向との間の角度)
をある程度大きくする必要が生じるため、アンテナ部を
任意の方向に向けて測定を行なう訳にはいかない。
【0011】(iii) 測定状況を回想することが困
難であること。
【0012】得られた速度データを後から集計する際に
データと測定対象の車との照合作業が煩わしい。
【0013】次に、路面上にテープセンサー等を設定す
る測定装置では下記に示すような問題がある。
【0014】(1)センサーに高い耐久性を要すること
【0015】交通量の多い道路における車速測定ではセ
ンサーの寿命が長くないとセンサーを何回も交換しなれ
けばならない。
【0016】(2)設置物が車輌の走行安全性を害して
はならないという制限があること。
【0017】特に、高速で走行する車輌の速度を測定し
ようとする場合には、路面に設置するセンサー等が車輌
の走行を防げる慮れを最小限に抑えなくてはならない。
【0018】(3)道路への設置が不便であること。
【0019】測定場所を変更する毎に行なうセンサーの
設置作業が煩わしい。
【0020】以上の問題点の他、従来の測定装置に共通
する問題点としては複数の車線を有する道路における車
速の測定に対応することが容易でないことも挙げられる
。即ち、上述した例では、一の測定装置は一の車線につ
いてしか使用できないので、複数の車線について車速の
測定を行なうためには車線毎に装置を配備しなくてはな
らず作業が大がかりになってしまう。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を解決するために、先ず、撮影手段によって移動
体を撮影した後インターレース方式に従った複数のフィ
ールドからなる1フレームの画像情報を時々刻々と出力
して、これらを画像記憶手段に記憶する。そして、換算
率設定手段によって1画素当りの距離(換算率)を予め
求めておき、画素数に対応する距離を算出できるように
準備しておく。その後、検知手段によって撮影画面内に
移動物体像が撮えられたことが検知されると、速度計算
手段が、画像記憶手段に蓄えられた画像データに基づい
て、あるフィールド内の移動物体像と、これより時間的
に後のフィールド内の移動物体像との間の位置ずれを検
出して、これを両フィールド間の時間差で除すと共に、
前もって得られている換算率を掛けて移動物体の速度を
算出するようにしたものである。
【0022】
【作用】本発明によれば、移動物体を撮影することで測
定対象を特定することができ、また、撮影手段に関する
設置状態については、移動物体が視角内を横切ればいい
だけであり設置角度については別段の制約は受けない。
【0023】そして、速度測定は移動物体の画像に基づ
いて行なっているため、得られた速度データと映像との
関係付の作業を簡単な処理で行なうことができる。
【0024】また、撮影手段を用いた非接触式の測定で
あるため、道路上に設置するセンサー等は不要であり、
車輌の走行安全性を害したり、測定場所の変更が不便で
ある等の不都合もない。
【0025】さらに、本発明によれば、画面内に複数の
車線が収まるように撮影手段を設置して、車線毎に速度
を測定することができるので、車線毎に測定装置を配備
するというような手間は原理的になくなる。
【0026】
【実施例】図1は本発明に係る速度測定装置1を用いて
車輌の走行速度を測定している状況を概略的に示す図で
あり、図2は速度測定装置1の構成の概要を示す図であ
る。
【0027】2はビデオカメラであり、図1では車輌3
の通過を撮影することができるような視野角をもって道
路脇に配置されている。
【0028】尚、このビデオカメラ2は歩道橋等に取り
付けて道路を上から見下ろすように設置しても良い。
【0029】4は画像処理装置であり、ビデオカメラ2
から送られてくる画像信号をディジタル化した後メモリ
に取り込むと共に、メモリを使った画面の切り出しや、
合成機能を有しており、後述するコンピュータとの間で
情報のやりとりを行なう。そして、車輌測定時の状況を
車速測定の結果と共にモニター5に映し出したり、該モ
ニター5を経由してビデオプリンタ6に出力するように
なっている。
【0030】7は携帯型のコンピュータであり、画像処
理装置4からの画像情報に基づいて車輌の走行速度を求
めたり、測定前の条件設定等を行なうために設けられて
いる。そして、コンピュータ7によって算出された車速
データは、画像処理装置4に送られ、車速測定時の被写
体像と合成されてモニター5等に映し出されたり、コン
ピュータ7の表示部7aに表示される。尚、コンピュー
タ7の機能としては、統計処理を含む集計機能を有して
いる(例えば、特願平1−301621号参照。)。
【0031】次に、本発明に係る速度測定装置1におけ
る車速測定の原理について説明する。
【0032】図3はビデオカメラ2の撮えた画像のうち
画像処理装置4のメモリ内に取り込まれた一枚の画像G
1を概略的に示している。図では移動物体8が画面上を
右方から左方に進行している状況(進行方向を矢印Aで
示す。)を概略的に示している。
【0033】図4に示すように、画面G2の右端寄りの
位置にいくつかの検出ポイント(図では「×」印で示す
。)が設定されており、この検出ポイントにおける輝度
変化から移動物体8の通過を検出するようになっている
。図では、処理の高速化を図るために画面の右端から一
定の間隔で3点の検出ポイントが設定されている例を示
しており、画像を取り込む度にこれらの検出ポイントに
おける輝度の変化を常に監視している。
【0034】そして、検出ポイントのうちのどれかに大
きな輝度変化があったときには、図5の画面G3に示す
ように、画面の左端から移動物体8の進行方向とは反対
の方向(つまり、この場合、左方から右方)に向って画
素の変化を調べて行き(時間的に少し前にとり込まれた
画像と比較する。)、最初に変化した画素の位置を調べ
る。
【0035】このときの移動物体8の画像を拡大して概
念的に示したものが図6である。この場合、一枚の画像
、つまり、1フレームの画像は、2枚のフィールド画像
から成っており、第1(又は奇数)フィールドに係る画
像の後に第2(又は偶数)フィールドに係る画像が後続
する形で飛越し走査(2:1インターレース)がなされ
る。NTSC方式ではフィールド周波数が約60Hzで
あるため、移動物体の画像についてこれを詳細に調べて
見ると第1フィールドの画像と第2フィールドの画像と
の間にはずれが生じることになる。
【0036】即ち、物体の画像のうち第1フィールドに
係る画像部分9(1)、9(1)、・・・が画像処理装
置4に取り込まれた後、約60分の1秒の時間差をおい
て第2フィールドに係る画像部分9(2)、9(2)、
・・・が画像処理装置4に取り込まれることになるが、
移動物体8の動きが速いと、各フィールドの画像部分に
関して位置ずれが生じてしまうからである。
【0037】よって、このずれを積極的に利用すると移
動物体の速さを測定することが可能になる。
【0038】図6において第1フィールドで最初の輝度
変化が検出された左端の点をa点とし、第2のフィール
ドで最初の輝度変化が検出された左端の点をb点とする
と、点aと点bとの間の画素数(ドット数)を数えれば
、この値が1/60秒間での物体の移動量に相当する。
【0039】よって、点aから点b迄のドット数がnド
ットであるとすると、1ドット分の移動に対応した実際
の長さが予め知られてさえいれば、この移動物体の速さ
を距離/時間の次元で求めることができることになる。
【0040】1ドット当りの長さをL(m/ドット)と
すると点aから点bに対応する物体の移動距離(これを
「Δx」と記す。)は[数1]式で求められる。
【0041】
【数1】
【0042】よって、このΔxを移動に要した時間Δt
≒1/60で割れば、物体の速度(これを「v(m/s
)」とする。)が[数2]式に示すように求まる。
【0043】
【数2】
【0044】[数2]式を時速(これを「V(Km/h
)」とする。)に換算した式を示すと[数3]式のよう
になる。
【0045】
【数3】
【0046】しかして、以上の測定手順をまとめると次
のようになる。
【0047】(1)1枚分の画像を取り込む。
【0048】(2)検出ポイントの輝度変化をチェック
する。
【0049】(3)各フィードに係る画像に関して画面
の左端から右方向へ向って物体画像に関する最初の変化
点の位置を検出する。
【0050】(4)各フィールドの変化点間のドット数
を数える。
【0051】(5)ドット数を移動距離に換算し、フィ
ールド間の時間差(フィールド周波数の逆数)で割った
後、時速値に換算する。
【0052】次に、上記速度測定装置1を用いた車速の
測定動作について図7及び図16、図17に示すフロー
チャート図に従って説明する。
【0053】(I) 「ドット数と実際の長さとの間の
換算率を設定する。」先ず、ドット数から実際の移動量
を求めるには両者間の換算率を知る必要がある。
【0054】この操作は、例えば、モニター5の画像を
見ながら路上の目標物を2点だけプロットし、その間の
距離を調べてその値を入力したり、適当な目標物が見当
らないときには予め長さの知られた物を用いて両端間の
長さを入力してやれば良い。
【0055】このときの処理はコンピュータ7と画像処
理装置4との間での情報のやりとりによってなされ、画
面上の2点間のドット数を求めた後、この値で2点間に
対応する実際の距離を割ることで換算率Lが算出される
【0056】尚、カメラの撮えた画像は遠近によって同
じ長さのものであっても画面上での長さが違って見える
ため、ドット数と距離との換算率が画面上の位置によっ
て相違することになる。そこで、速度測定装置1では画
面上の任意の位置迄の距離を、カメラの高さとカメラ角
度から求めて、各場所での換算率を求めることができる
ようになっている。即ち、図8に示すように路面10を
基準にしたビデオカメラ2の高さh(m)と、ビデオカ
メラ2の視線方向が鉛直軸に対して成す角度θ(°)と
が判れば、ビデオカメラ2が被写体11迄の距離(これ
を「c(m)」と記す。)を幾何学的な計算によって[
数4]式のように求めることができる。
【0057】
【数4】
【0058】よって、ある地点での1mの長さが何ドッ
トに相当するかを前もって調べておけば、ドット数対距
離の換算率を画面上の任意の位置で求めることができる
。例えば、カメラから1m離れた地点における1mの長
さが画面上1014ドットに相当するとすれば、c(m
)の距離だけ離れた地点では1mの長さが1014/c
ドットに相当することになる。よって、1ドット当りの
長さはその逆数から求めることができる。
【0059】(II)「画面上での測定範囲を指定する
。」この操作はモニター5に映し出された画面を見なが
ら、コンピュータ7を用いて測定の開始点と終了点を指
定することで行なわれるが、移動中の車輌に関して画面
上のどの範囲を測定の対象とするかを測定する目的と、
車輌の進行方向を装置に教示する目的とをもってなされ
る。
【0060】即ち、この操作は、車輌の通過状況が映し
出された画面において、車の通過が予定されるライン(
以下、「測定ライン」と言う。)上に任意の2点を指定
することであるが、図9に示すように車輌を横方向から
撮影した場合に、木等の障害物が車輌を隠してしまうよ
うな状況では車速の測定が困難となる。そこで、このよ
うな場合には、障害物を測定対象からわざと外すように
測定上の開始点PSと終了点PEとを設定する。
【0061】また、図10に示すように、車輌を斜め上
方から撮えた画像では、車輌が画面上のどの位置からカ
メラの視界内に入ってきて、どの方向に進行した後視界
から消え去るかを測定の開始点PS、終了点PEによっ
て設定する。これによって、車輌の先端部を測定対象と
してとらえることができるようになる。
【0062】(III) 「車輌の通過状況を静止画で
出力する。」車輌の一部がモニター画面内に侵入したこ
とが図4に示した検出ポイントでの輝度変化から検出さ
れると、この時での画像とそれから微小時間が経過した
後の画像が画面合成されてモニター5に出力される(図
11参照。枠Fが画面枠を示す。)。
【0063】尚、上記の検出ポイントは測定ライン上に
設定される。また、ここでいう微小時間は前述したよう
にレンターレースに係る時間差に相当しており、この例
では1フレーム分の画像について第1フィールド、つま
り奇数番号の走査に係る画像情報がとり込まれた後、約
1/60秒後に第2フィールド、つまり、偶数番号の走
査に係る画像情報がとり込まれる。
【0064】図12乃至図15はこの様子を概念的に示
すものであり、図12に示す日章旗が高速で移動してい
るときに、これをカメラが撮えた画像を示したものが図
13である。
【0065】図13中の画像部分g1(1)、g1(2
)、g1(3)、g1(4)は第1フィールドに属し、
画像部分g2(5)、g2(6)、g2(7)は第2フ
ィールドに属しており、(  )内の数字は時間的な順
序を表している。
【0066】図から判るように、移動体の画像にはフィ
ールドに関する位置ずれが生じており、本発明では、こ
の点を利用して速さの測定を行なっている。
【0067】ところで、このような画像をそのままモニ
ター5に映し出したのでは、画像が歪んでしまうため、
各フィールド間で画像部分の転送を行なうことで見かけ
上原画像に近づける工夫を凝らしている。
【0068】即ち、第1フィールドの画像では、図14
に示すように偶数番号の走査に係る画像部分の欠落を、
隣接する第1のフィールド画像部分で補間することで、
上から順にg1(1)、g1(1)、g1(2)、g1
(2)、g1(3)、g1(3)、g1(4)により画
像を構成する。同様に、第2フィールドの画像について
は、図15に示すように、欠落する奇数番号の走査に係
る部分は隣接する第2フィールドの画像部分で穴埋めし
、上から順にg2(5)、g2(5)、g2(6)、g
2(6)、g2(7)、g2(7)によって画像を構成
する。
【0069】図では理解し易いように走査数を少なくし
たときの画像を拡大して説明しているが、実際の走査数
は多いので、このような処理が細かな単位で行なわれる
ため、人目にはこのような補間処理は見分けがつかなく
なる。
【0070】(IV)「車輌の先端部を検知して画面上
での移動量に基づいて車速を算出する。」この処理は画
像処理装置4内のメモリにとり込まれた2つのフィール
ド画像に基づいてコンピュータ7の演算によって行なわ
れる。尚、コンピュータ7の側では一枚の画像情報をす
べてとり込んで処理する訳ではなく、必要な画素データ
についてその位置関係を2次元配列に置き換えて取扱う
ことで処理の高速化を図っている。
【0071】一回の測定に係る処理の流れを詳細に示し
たものが図16及び図17のフローチャート図である。 尚、この例では、車輌が画面上を右方から左方に向って
移動している場合について処理の流れを示している。
【0072】先ず、図16のステップa)においては、
ビデオカメラ2の撮えた1フレーム分の画像がとり込ま
れる。そして、ステップb)で検出ポイントにおける輝
度変化の大小が判断される。即ち、検出ポイントの輝度
変化が大きいということは画面内に何ものかが侵入した
ことを意味しており、その場合にはステップc)に進む
。つまり、侵入前の背景物の輝度と、侵入後の移動物の
輝度との間の変化が検出される訳である。その際、検出
ポイントの数を徒に多くすることは処理時間が長くなる
ため、本実施例では3画素に限っている。また、感度上
の問題として、測定対象物以外の物の動きに対して敏感
になりすぎないように(例えば、背景の木の葉の揺れ等
の影響を受けないように)、物体の大きさを画素数から
判断して、ある大きさ以上の物にしか測定がかからない
ようになっている。
【0073】ステップc)では第1のフィールドに係る
画像部分のうち、測定の開始点PSと終了点PEを結ぶ
測定ライン上に位置する画素データがメモリ内に記憶さ
れ、その次のステップd)では第2のフィールドに係る
画像部分のうち測定ライン上に位置する画素データがメ
モリ内に記憶される。
【0074】そして、続くステップe)では第2フィー
ルドに係る画像について測定終了点PEから開始点PS
へ向って、車輌の進行方向とは逆向きにライン上の画素
データを調べて行き、車輌の有無を判断する。即ち、車
輌の侵入前における背景物の画像を基準にして、車輌が
侵入したときの画像が所定の間隔以上に亘って変化して
いることから車輌の侵入を判断し、最初に変化を検知し
た画素の位置を検出する。これが図6のb点に相当する
【0075】そして、ステップf)は第1のフィールド
の画像についてもステップe)と同様の処理が行なわれ
るが、この場合には、測定終了点PEからライン上の画
像データを調べる必要はない。何故なら、進行方向が判
っているので、第1フィールドの画像についての最初の
変化点(図6のa点に相当する。)はステップe)での
変化点より必ず測定開始点寄りにあるからであり、よっ
て、ステップf)ではステップe)での変化点から測定
ライン上の画素データを測定開始点PSの方に向って調
べて行き、最初に変化が認められた画素の位置が検出さ
れる。
【0076】そして、ステップg)では上記ステップe
)、f)で検出された変化点間の画素数nがカウントさ
れる(つまり、単位時間(約1/60秒)当りの画面上
での移動量が求められる。)。
【0077】その後、ステップh)(図17参照。)に
おいて移動量の程度が問われる。
【0078】即ち、移動量が大きい場合にはステップl
)に進み、前記した(I) の操作で事前に知られてい
る換算率Lを用いて[数2]や[数3]式に従って速度
が算出される。
【0079】また、移動量が小さいときはステップj)
に進み、所定時間の経過後に再び画像をとり込んだ後、
当該フレームの画像と、ステップa)で既にとり込まれ
ているフレームの画像との間の位置ずれ(画素数)を求
める。そして、ステップl)に進み速度計算がなされる
が、このときにはステップk)での画素数に換算率Lを
乗じた値を移動に要した時間(つまり、両フレーム間の
時間差)で割ることによって求められる。
【0080】そして、移動量の変化がさらに小さく、ほ
とんどゼロに近いような場合にはステップi)に進み時
間待ちのためのループ処理を経た後ステップj)に進む
【0081】この場合、待ち時間(「T」とする。)の
決定は図18に示すように測定ラインの長さをMLとし
、1/60秒間での移動量をΔzとしたとき[数5]式
に従って求められる。
【0082】
【数5】
【0083】尚、待ち時間Tに関しては、「INT」関
数による切り捨て後に整数化した値が用いられ、次のス
テップj)で言う所定時間とはこの場合にはこうして得
られた時間値を指す。
【0084】以上のように、速度の遅い車輌に対しては
、所定時間の経過後に再度画像をとり込んで測定に充分
な移動量をかせいでおいてから速度を算出するようにし
ている。
【0085】先に示した図11がこの様子を示しており
、図中の矢印が車輌先端部の検出位置を示している。 これによって、測定状況や測定ポイントを確認すること
ができる。
【0086】ところで、上述したステップb)(図16
参照)では画面上での輝度変化から移動物体の侵入を検
知しているが、輝度変化がほとんどないときにはステッ
プm)において、背景の輝度についての見直しを行なっ
ている。これは、周囲の明るさが徐々に暗くなってきて
も、測定結果が影響を受けないようにするためであり、
具体的にはある時刻迄に得られている平均的な輝度とそ
の直ぐ後に得られた輝度との加重平均を新たな輝度の基
準値として採用している。例えば、新たに得られた輝度
をBNとすると、これにw%の重み付の係数を掛けてそ
れ以前に得られている輝度(「BO」とする。)との加
重平均値(BO+w%・BN)/(1+w%)を新たな
BO値とすれば良い。
【0087】(V) 「速度値を表示する。」しかして
、前記(IV)において求められた速度データが画像処
理装置4に送出され、図11に示すように画面合成され
、モニター5やビデオプリンタ6に出力されることにな
る。
【0088】その後、(VI)では測定を終了するか否
かが問われ(例えば、一定時間以上に亘って移動物体が
検知されないような場合に問われる)、測定を続行する
ときには(III) に戻り、続行しないときには上記
した一連の処理が終了する。
【0089】上記した例では、一車線についての車速の
測定について説明したが、本発明はこの測定処理を複数
の車線について行なうことが可能である。即ち、ビデオ
カメラ2によっていくつかの車線に跨って撮影を行ない
、車線毎に前記(II)の測定開始点と終了点とを指定
した後は前述した処理(図16、図17参照)を車線毎
に行なえば良く、この場合のプログラム処理については
、例えば、マルチタスク処理の活用を図ることができる
【0090】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明速度測定装置によれば、移動物体を撮影する
際にインターレース方式に係るフィールド間の時間差に
起因する画像のずれを積極的に利用して移動物体の画像
に基づいてその速度を求めることができるので、対象物
の特定や測定状況と速度データの対比が容易である。ま
た、撮影手段の設置条件については移動物体の通過を撮
えることができる場所ならどこでも測定が可能なので、
この点に関して厳しい制約が課せられるようなことはな
い。そして、測定方法が非接触式であるため、接触式の
装置がもつ固有の問題(センサーの耐久性や車輌走行に
対する配慮等)はない。そして、本発明では撮影画面内
に複数の車線が収まるように撮影手段を設置し、車線毎
に車輌の速度を測定することが可能になる。
【0091】尚、前記した実施例は、本発明に係る実施
の一例を示したもので、本発明の技術的範囲がこの実施
例のみによって狭く解釈される訳ではない。例えば、実
施例では2:1インターレースの場合についての測定例
を示したが、インターレース比はどのような値であって
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】測定状況を示す概略図である。
【図2】本発明に係る装置の構成例を示す図である。
【図3】装置に取り込まれた1枚の画像を示す概略図で
ある。
【図4】画面上の検出ポイントについて説明するための
概略図である。
【図5】画素の変化点の検出について説明するための概
略図である。
【図6】移動物体像を部分的に拡大して示す概念図であ
る。
【図7】測定処理の概要を示すフローチャート図である
【図8】ビデオカメラの配置と被写体との位置関係につ
いて示す概略図である。
【図9】測定範囲の指定について説明するための図であ
る。
【図10】測定範囲の指定について別の例を示す図であ
る。
【図11】表示例を示す概略図である。
【図12】移動物体としての日章旗を示す図である。
【図13】高速で移動中の日章旗を撮影したときのフィ
ールド画像のずれを示す図である。
【図14】第1フィールドの画像に関する補間処理につ
いて示す図である。
【図15】第2フィールドの画像に関する補間処理につ
いて示す図である。
【図16】速度計算手順の前半を示すフローチャート図
である。
【図17】速度計算手順の後半を示すフローチャート図
である。
【図18】待ち時間につてい説明するための概念図であ
る。
【符号の説明】
1  速度測定装置 2  撮影手段 4  画像記憶手段 7  換算率設定手段 7  検知手段 7  速度計算手段 8  移動物体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  移動物体を撮影した後インターレース
    方式に従った複数のフィールドからなる1フレームの画
    像情報を時々刻々と出力する撮影手段と、撮影手段から
    の画像情報を記憶する画像記憶手段と、画素数に対応し
    た距離を求めるための換算率を設定する換算率設定手段
    と、撮影画面内に移動物体像が撮えられたことを検知す
    る検知手段と、画像記憶手段に蓄えられた画像データに
    基づき、あるフィールドの画像において得られる移動物
    体像と、該フィールドより時間的に後のフィールドの画
    像において得られる移動物体像との間の位置ずれを検出
    し、これを両フィールド間の時間差で除した後換算率を
    掛けて移動物体の速度値を算出する速度計算手段とを備
    えたことを特徴とする速度測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0700017A3 (en) * 1994-08-31 1997-01-29 Nippon Telegraph & Telephone Apparatus and method for counting objects moving in a certain direction
JP2008060982A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及びプログラム
JP2008058221A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Kobe Univ 高速移動物体の速度・位置の推定方法、推定プログラムおよび推定システム
WO2020261838A1 (ja) * 2019-06-25 2020-12-30 ソニー株式会社 画像処理装置と画像処理方法およびプログラム

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