JPH04275471A - 磁気抵抗効果素子およびその製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子およびその製造方法

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JPH04275471A
JPH04275471A JP3036997A JP3699791A JPH04275471A JP H04275471 A JPH04275471 A JP H04275471A JP 3036997 A JP3036997 A JP 3036997A JP 3699791 A JP3699791 A JP 3699791A JP H04275471 A JPH04275471 A JP H04275471A
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magnetic
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Yoshihiro Motomura
嘉啓 本村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気抵抗効果(以下、M
R効果と略す)を利用した磁界センサに係わり、特に磁
界検出用センサ、磁気ヘッドに好適な磁気抵抗効果素子
(以下、MR素子と略す)およびその製造方法に関する
【0002】
【従来の技術】周知のように、MR効果を利用したMR
素子は高感度で比較的大きな出力が得られるため、磁界
センサ、磁気ヘッドとして広く利用されている。従来、
MR素子には、2%程度の磁気抵抗変化率を示し、軟磁
気特性に優れたパーマロイ合金薄膜が広く用いられてい
る。また、パーマロイよりもMR効果の大きい材料とし
て、NiFeCo合金薄膜やNiCo合金薄膜も用いら
れている。このような強磁性磁気抵抗効果を有する軟磁
性薄膜を用いたMR素子においては、膜中の磁壁の不連
続な移動に起因するいわゆるバルクハウゼンノイズが大
きな問題となる。バルクハウゼンノイズの原因は、MR
素子端部での反磁界によって生じる磁壁の移動であると
考えられる。このため、MR素子部を単磁区化して磁壁
をなくす方法が数多く提案されているが、主なものは次
の2つである(ザ・ジャーナル・オブ・アプライド・フ
ィジックス、The  Journal  of  A
pplied  Phisics,1984年、第55
巻、2226ページ)。1つはMR素子部の長さを長く
したり、MR素子の長さと幅の比率を大きくして形状異
方性によって単磁区化を図る方法である。もう1つは、
MR素子の両端に硬磁性材料や反強磁性材料を置いて、
硬磁性材料からの静磁界や反強磁性材料の交換相互作用
によってセンス電流方向にバイアス磁界を加える方法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、MR素子の長
さを長くする方法は磁気ヘッド等に応用する時はトラッ
ク幅を大きくすることになり、高密度磁気記録の再生用
ヘッドとして用いる場合には不適当であるといった課題
があった。また、硬磁性材料や反強磁性材料によってバ
イアス磁界を加えるためには、MR素子の両端部にこれ
らの材料を成膜してパターン形成しなければならず、こ
れはMR素子の製造工程を複雑にするばかりではなく、
新たなバイアス層の厚さだけMR素子が厚くなって素子
の薄層化の妨げになったり、バイアス層のパターン形成
部の段差によってMR素子の特性を劣化させてしまうと
いった課題があった。
【0004】本発明の目的は、MR素子の長さを長くし
たり、厚さを厚くしないでバルクハウゼンノイズを生じ
ないMR素子を提供することにある。さらに他の目的は
そのようなMR素子を簡便な工程で製造できるMR素子
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では非磁性基板上に強磁性磁気抵抗効果層と
、前記強磁性磁気抵抗効果層に電流を流すための電極と
を有し、前記電極に挟まれた強磁性磁気抵抗効果層の中
央部分で磁界を検知する構造のMR素子において、前記
磁気抵抗効果層の一部が前記中央部分に比べて大きな保
磁力を有することを特徴とする。
【0006】本発明のMR素子の製造方法は、非磁性基
板上に強磁性磁気抵抗効果層を形成する工程と、この強
磁性磁気抵抗効果層の一部にイオン注入を行った後、磁
場中で熱処理を行う工程と、前記強磁性磁気抵抗効果層
のイオン注入を行った部分以外の一部を挟んで電極を形
成する工程とを含むことを特徴とする。
【0007】本発明に係わる非磁性基板の材料にはガラ
ス、Si、Al2 O3 、TiC、SiC、Al2 
O3 とTiCとの焼結体、フェライト等を用いること
ができ、また強磁性層磁気抵抗効果層にはCo、Niま
たはNi−Fe、Co−Fe、Co−Ni等の強磁性合
金、あるいはこれらに添加物を加えたものを用いること
ができる。
【0008】図2は本発明のMR素子の製造方法の一例
を示す斜視図である。非磁性基板1と、その上に磁気抵
抗効果の大きい軟磁性材料をスパッタ法や真空蒸着法で
成膜して強磁性磁気抵抗効果層2を形成する。この強磁
性磁気抵抗効果層2を所定の形状にパターン形成し(図
2a)、MR素子の感磁部をフォトレジスト等で保護し
た後イオン注入を行う(図2b)。イオン注入に用いる
イオン種は種々の元素から選択できるが、Co等の磁気
異方性の大きいイオンを注入すると特に大きな効果が得
られる。次に,MR素子のセンス電流方向に直流磁界を
印加しながら熱処理を行う。最後に電極を形成する(図
2c)。
【0009】
【作用】以下に本発明の作用を簡単に説明する。強磁性
磁気抵抗効果層は成膜した時には軟磁気特性を有してい
る。しかし、この材料にイオン注入を行い結晶構造を乱
し不純物を添加すると保磁力が数10Oeから数100
Oeの硬磁性材料となる。また、この後直流磁界中で熱
処理を施すと、その磁界方向を容易軸とする1軸性の誘
導磁気異方性を生じる。
【0010】本発明のMR素子は、MR素子の両端の部
分がセンス電流方向に磁化した硬磁性体となっている。 MR素子はその両端からの静磁界を受けるために単磁区
構造が安定化され、バルクハウゼンノイズを生じない。 さらに、硬磁性体の部分を作る方法として、イオン注入
法を用いることによって、特定の部分のみを選択的に硬
磁性材料とすることができ、新たにバイアス用の硬磁性
材料を成膜してパターン形成する方法と比較して、工程
を簡略化することができる。さらに、新たなバイアス層
の厚さだけMR素子が厚くなってしまったり、パターン
形成部に段差が生じることが無いため、MR素子の厚さ
を薄くすることが容易であり、高密度記録用磁気ヘッド
等に適している。
【0011】
【実施例】以下に本発明の詳細を実施例により説明する
【0012】図1は本発明のMR素子の一例を示す部分
断面図である。非磁性基板1上には、矩形状のパターン
を有する強磁性層磁気抵抗効果層2が形成されている。 強磁性層磁気抵抗効果層の一部には、イオン注入により
硬磁性材料とした部分3が形成されている。4は強磁性
磁気抵抗効果層2に電流を流すための電極である。
【0013】Arガス中でのrfマグネトロンスパッタ
リングにより、100℃に保持したガラス基板上に強磁
性磁気抵抗効果層となる膜厚400Aのパーマロイ(N
i82%−Fe18%重量%)層を成膜した。成膜速度
は1A/秒であった。また、スパッタ電力は1.3W/
cm2 、スパッタ圧力は5×10−3Torrであっ
た。
【0014】この後、この強磁性磁気抵抗効果層上に所
定のフォトレジストパターンを形成し、Arガス雰囲気
でイオンエッチングを行い、長さ50μm、幅5μmの
矩形状のパターンに加工した。この矩形パターンの両端
からそれぞれ15μmをフォトレジストで覆った後Co
イオンを注入し、フォトレジストに覆われていないパー
マロイ層を合金化した。注入量は約1014ions/
cm2 、加速電圧は50kVとした。次いで、矩形パ
ターンの長軸方向に500Oeの直流磁界を印加しなが
ら真空中で300℃まで加熱した後室温まで徐冷する熱
処理を行った。最後に、前述の積層体にセンス電流を供
給する電極をTiとAuの積層膜を用いて形成し、実施
例1とした。この時、電極の位置は矩形パターンの中心
から両側5μmとし、電極の間隔は10μmとした。ま
た、イオン注入工程を省略し、それ以外は実施例1とま
ったく同様の工程でMR素子を作製し、比較例1とした
【0015】以上のようなMR素子にセンス電流10m
Aを流して外部磁界を印加し、電気抵抗−磁界曲線を測
定した。上記2つのMR素子の外部磁界に対する抵抗変
化率は2つの素子とも3.0%とほぼ同じ値であったが
、実施例1の素子ではバルクハウゼンノイズはまったく
認められなかったのに対して、比較例1の素子ではバル
クハウゼンノイズが観測された。この結果から明らかな
ように、本発明の製造方法を用いて作製したMR素子は
バルクハウゼンノイズ見られず、優れた性能を有してい
る。
【0016】
【発明の効果】本発明のMR素子によれば、MR素子の
両端の部分がセンス電流方向に磁化した硬磁性体となっ
ているためMR素子はその両端からの静磁界を受け、単
磁区構造が安定化されバルクハウゼンノイズを生じない
。さらに、新たなバイアス層の厚さだけMR素子が厚く
なってしまったり、パターン形成部に段差が生じること
が無いため、MR素子の厚さを薄くすることが容易であ
り、高密度記録用磁気ヘッド等に適している。
【0017】また、本発明の磁気抵抗効果素子の製造方
法によれば、簡便な工程でバルクハウゼンノイズの無い
、高性能の磁気抵抗効果素子が得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗効果素子の構造の一例を示す
部分断面図である。
【図2】本発明のMR素子の製造方法の一例を示す斜視
図図である。
【符号の説明】
1  非磁性基板 2  磁気抵抗効果素子層 3  イオン注入によって硬磁性材料とした部分4  
電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  非磁性基板上に強磁性磁気抵抗効果層
    と、前記強磁性磁気抵抗効果層に電流を流すための電極
    とを有し、前記電極に挟まれた強磁性磁気抵抗効果層の
    中央部分で磁界を検知する構造の磁気抵抗効果素子にお
    いて、前記磁気抵抗効果層の一部が前記中央部分に比べ
    て大きな保磁力を有することを特徴とする磁気抵抗効果
    素子。
  2. 【請求項2】  非磁性基板上に強磁性磁気抵抗効果層
    を形成する工程と、この強磁性磁気抵抗効果層の一部に
    イオン注入を行った後、磁場中で熱処理を行う工程と、
    前記強磁性磁気抵抗効果層のイオン注入を行った部分以
    外の一部を挟んで電極を形成する工程とを含むことを特
    徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6157523A (en) * 1994-12-21 2000-12-05 Fujitsu Limited Spin valve magnetoresistive head having magnetic layers with different internal stress
US6483672B1 (en) * 1999-06-30 2002-11-19 International Business Machines Corporation Track width control of readback elements with ions implantation in a bounding region of tip portion to selectively deactivate magnetic sensitivity thereof
JP2007324269A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Fujitsu Ltd 磁気記憶装置とその製造方法
JP2008160079A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Samsung Electronics Co Ltd 磁区壁移動を利用した情報保存装置及びその製造方法
WO2012137911A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 日本電気株式会社 磁気抵抗効果素子、及び磁気ランダムアクセスメモリ

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