JPH04273892A - 新規な21−置換ステロイド化合物 - Google Patents

新規な21−置換ステロイド化合物

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JPH04273892A
JPH04273892A JP3311891A JP3311891A JPH04273892A JP H04273892 A JPH04273892 A JP H04273892A JP 3311891 A JP3311891 A JP 3311891A JP 3311891 A JP3311891 A JP 3311891A JP H04273892 A JPH04273892 A JP H04273892A
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JP
Japan
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group
hydrogen atom
lower alkyl
formula
compound
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Application number
JP3311891A
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English (en)
Inventor
Kimihiko Hori
公彦 堀
Yasuto Suzuki
康人 鈴木
Tomonori Morioka
智紀 森岡
Shigeru Moriwaki
繁 森脇
Keiko Sakamoto
恵子 坂本
Shuichi Tsuchiya
秀一 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なステロイド化合
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ステロ
イド剤は皮膚疾患治療に欠くことができない重要な治療
薬である。その適用範囲は炎症性疾患全般に渡っており
、例えば接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚
炎、貨幣状湿疹、ウィダール苔癬、主婦湿疹、痒疹虫刺
症、薬疹、中毒疹、乾癬、掌蹠膿疱症、偏平苔癬、光沢
苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、ジベルばら色粃糠疹、紅斑症
、紅皮症、円盤上紅斑性狼瘡、天疱瘡、類天疱瘡、ジュ
ーリング疱疹状皮膚炎、円形脱毛症、尋掌性白斑、サル
コイドーシス、ケロイド、肥厚性瘢痕、慢性副腎皮質機
能不全、リウマチ、気管支喘息、潰瘍性大腸炎等、かな
り広範囲で使用されている。
【0003】しかし、これらステロイド剤適用患者の多
くは、身体の広範囲にわたり長期投与を必要とする難治
性皮膚患者であるため、医師によるステロイド剤の投与
方法の工夫(包帯密封法等)や、患者に対する投与方法
の指導を行っているにもかかわらず、未だに副作用が問
題となっている。この副作用としては、例えば、皮膚萎
縮、ステロイドざ瘡、ステロイド酒さ、色素脱失、感染
症等の局所副作用を始め、まれに、クッシング様症状、
小児における発育遅延、骨粗鬆症等の全身副作用も起こ
り得る。
【0004】これら問題を解決するため、N−保護アミ
ノ酸によって誘導されたアシルオキシ基で置換したステ
ロイド化合物(例えば特開昭46−1174号等)が報
告されているが、未だ充分満足できるものではなかった
【0005】従って、これら難治性皮膚患者の早期快癒
が可能な強い薬理作用を有し、しかも副作用の影響が極
めて少ないステロイド化合物の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記一般式(1)及
び(2)で表される21位をN−保護アミノ酸から誘導
されるアシルオキシ基で置換したステロイド化合物が、
高い抗炎症効果を示し、しかも副作用が極めて少ないこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の一般式(1)及
び(2)
【化3】 (式中、X及びYは同一又は異なって、水素原子又はハ
ロゲン原子を示し、R1は水素原子、低級アルキル基、
アルキルチオアルキル基又はベンジル基を示し、R2は
水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はフェ
ニル基を示し、R3は低級アルキル基を示し、1−2位
間の破線は二重結合があってもよいことを示す。ただし
、R1がメチルチオエチル基のとき、R2は水素原子で
はない。)
【化4】 (式中、X及びYは同一又は異なって、水素原子又はハ
ロゲン原子を示し、R1は水素原子、低級アルキル基、
アルキルチオアルキル基又はベンジル基を示し、R2は
水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はフェ
ニル基を示し、R4は水素原子又は低級アルキル基を示
し、1−2位間の破線は二重結合があってもよいことを
示す。ただし、R1がメチルチオエチル基のとき、R2
は水素原子ではなく、又、R1がメチルチオエチル基で
、R2及びR4がメチル基、Xがフッ素原子、Yが水素
原子となることはない。)で表される21−置換ステロ
イド化合物を提供するものである。
【0008】本発明において、一般式(1)及び(2)
中、X及びYで表されるハロゲン原子としては、塩素、
フッ素、臭素又はヨウ素原子が挙げられる。また、R1
、R2、R3及びR4で表される低級アルキル基として
は、炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、R1のうちアルキ
ルチオアルキル基としては、例えばメチルチオエチル基
、エチルチオエチル基等が挙げられ、R2のうち低級ア
ルコキシ基としては、炭素数1〜6のアルコキシ基、例
えばメトキシ基、エトキシ基、n−ブトキシ基、t−ブ
トキシ基等が挙げられる。
【0009】本発明の21−置換ステロイド化合物は、
例えば次の反応式に従って製造することができる。
【化5】 すなわち、一般式(3)で表される21−ヨードステロ
イドと一般式(4)で表されるN−保護アミノ酸とを塩
基の存在下で反応させることにより、本発明ステロイド
化合物(1)及び(2)を製造することができる。原料
となる21−ヨードステロイド(3)は、例えば特開昭
46−1174号、特開昭48−15863号公報等に
記載の公知の方法により合成することができる。また、
塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、ジ
メチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン等が挙
げられる。
【0010】反応は、21−ヨードステロイド(3)、
これに対し1〜10等量のN−保護アミノ酸(4)及び
1〜10等量の塩基を、反応に関与しない溶媒、例えば
ケトン系溶媒中で、−10〜150℃、好ましくは10
〜50℃で30分〜8時間攪拌することにより行われる
。ここで、ケトン系溶媒としては、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン等を使用することができる。
【0011】なお、これらの反応により得られた本発明
のステロイド化合物(1)及び(2)は、既知の方法、
例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶等により、分
離精製することができる。
【0012】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 21−〔2−(アセチルアミノ)−4−メチルチオ−1
−オキソブトキシ〕−9−フルオロ−11β,17−ジ
ヒドロキシ−16β−メチルプレグナ−1,4−ジエン
−3,20−ジオン  (化合物番号1)の合成:21
−ヨードベタメサゾン4.00gとN−アセチル−L−
メチオニン4.57gを乾燥アセトン40mlに溶解し
、室温でよく攪拌しながらトリエチルアミン6.76m
lを滴下した。反応液を湯浴で30℃に保ち、3 時間
攪拌した後、減圧下で溶媒を除去し、その残留物をクロ
ロホルムで抽出した。有機層を蒸留水及び飽和食塩水で
順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。これ
を濾過した後、溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーによりクロロホルム−メタノール
で溶出した。次いで、溶媒を留去し、アセトン−n−ヘ
キサンより再結晶したところ、標記化合物1.76gを
得た。 NMR(DMSO−d6)δ: 0.90(s,3H)
, 1.01(d,3H,J=7Hz), 1.23−
2.70(m,14H),1.49(s,3H), 1
.86(s,3H), 2.07(s,3H), 4.
14(br.s,1H), 4.46(m,1H),4
.93(s,2H), 5.33(d,1H,J=7H
z), 5.34(s,1H), 6.01(s,1H
),6.20(dd,1H,J=2,10Hz), 7
.29(d,1H,J=10Hz), 8.78(d,
1H,J=8Hz)IR  νmax (KBr) c
m−1: 3424, 2944, 1724, 16
68, 1624, 1550, 1416, 125
0,1066, 890
【0013】実施例2 9−フルオロ−21−〔2−(ホルミルアミノ)−4−
メチル−1−オキソペンタオキシ〕−11β,17−ジ
ヒドロキシ−16β−メチルプレグナ−1,4−ジエン
−3,20−ジオン  (化合物番号2)の合成:21
−ヨードベタメサゾン4.00gとN−ホルミル−L−
ロイシン3.80gを用い、実施例1と同様にして、標
記化合物1.94gを得た。 NMR(DMSO−d6)δ: 0.89(d,3H,
J=7Hz), 0.91(s,3H), 0.94(
d,3H,J=7Hz),1.06(d,3H,J=7
Hz), 1.23−2.69(m,14H), 1.
50(s,3H), 4.12(br.s,1H),4
.49(m,1H), 4.89(d,1H,J=20
Hz), 4.96(d,1H,J=20Hz), 5
.32(m,1H),5.35(s,1H), 6.0
1(s,1H), 6.22(d,1H,J=12Hz
), 7.29(d,1H,J=12Hz),8.07
(s,1H), 8.49(d,1H,J=9Hz)I
R  νmax (KBr) cm−1: 3408,
 2960, 1730, 1664, 1622, 
1516, 1456, 1194,1144, 89
【0014】実施例3 9−フルオロ−21−〔2−(ホルミルアミノ)−1−
オキソエトキシ〕−11β,17−ジヒドロキシ−16
β−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオ
ン  (化合物番号3)の合成:21−ヨードベタメサ
ゾン4.00gとN−ホルミルグリシン2.46gを用
い、実施例1と同様にして、標記化合物0.81gを得
た。 NMR(DMSO−d6)δ: 0.92(s,3H)
, 1.01(d,3H,J=7Hz), 1.38−
2.71(m,12H),1.49(s,3H), 4
.01(d,1H,J=6Hz), 4.14(br.
s,1H), 4.86(d,1H,J=18Hz),
5.11(d,1H,J=18Hz), 5.31(d
,1H,J=5Hz), 5.37(s,1H), 6
.00(s,1H),6.21(d,1H,J=10H
z), 7.28(d,1H,J=10Hz), 8.
11(s,1H), 8.45(t,1H,J=7Hz
) IR  νmax (KBr) cm−1: 3444
, 2932, 1764, 1732, 1688,
 1660, 1618, 1506,1456, 1
410, 1390, 1194, 896
【0015
】実施例4 21−〔2−(アセチルアミノ)−1−オキソエトキシ
〕−9−フルオロ−11β,17−ジヒドロキシ−16
β−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオ
ン  (化合物番号4)の合成:21−ヨードベタメサ
ゾン4.00gとN−アセチルグリシン2.80gを用
い、実施例1と同様にして、標記化合物1.88gを得
た。 NMR(DMSO−d6)δ: 0.92(s,3H)
, 1.01(d,3H,J=7Hz), 1.22−
2.70(m,11H),1.50(s,3H), 1
.87(s,3H), 3.94(d,2H,J=6H
z), 4.14(br.s,1H),4.86(d,
1H,J=18Hz), 5.02(d,1H,J=1
8Hz), 5.30(d,1H,J=4Hz), 5
.38(s,1H),6.01(s,1H), 6.2
2(dd,1H,J=2,10Hz), 7.29(d
,1H,J=10Hz), 8.34(t,1H,J=
7Hz) IR  νmax (KBr) cm−1: 3464
, 2948, 1752, 1726, 1662,
 1622, 1550, 1446,1196, 1
184, 1054, 896
【0016】実施例5 9−フルオロ−21−〔2−(ホルミルアミノ)−3−
フェニル−1−オキソプロピルオキシ〕−11β,17
−ジヒドロキシ−16β−メチルプレグナ−1,4−ジ
エン−3,20−ジオン  (化合物番号5)の合成:
21−ヨードベタメサゾン4.00gとN−ホルミル−
L−フェニルアラニン4.60gを用い、実施例1と同
様にして、標記化合物3.50gを得た。 NMR(CDCl3)δ: 1.06(s,3H), 
1.15(d,3H,J=7Hz), 1.20−3.
50(m,12H),1.54(s,3H), 2.0
4(s,3H), 4.29(d,1H,J=9Hz)
,4.90(d,1H,J=18Hz),4.94−5
.08(m,1H), 5.12(d,1H,J=18
Hz), 6.08(s,1H), 6.20−6.4
0(m,2H),7.27(m,6H), 7.94(
s,1H) IR  νmax (KBr) cm−1: 3416
, 2944, 1750, 1730, 1666,
 1622, 1608, 1520,1456, 1
248, 890
【0017】実施例6 9−フルオロ−21−〔2−(ホルミルアミノ)−1−
オキソヘキシルオキシ〕−11β,17−ジヒドロキシ
−16β−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20
−ジオン  (化合物番号6)の合成:21−ヨードベ
タメサゾン0.80gとN−ホルミル−L−ノルロイシ
ン0.76gを用い、実施例1と同様にして、標記化合
物0.28gを得た。 NMR(DMSO−d6)δ: 0.91(s,6H)
, 1.02(d,3H,J=7Hz), 1.20−
2.80(m,17H),1.50(s,3H), 4
.14(s,1H), 4.43(m,1H), 4.
94(t,2H,J=19Hz), 5.30(s,1
H),5.35(s,1H), 6.01(s,1H)
, 6.22(d,1H,J=10Hz), 7.29
(d,1H,J=10Hz),8.07(s,1H),
 8.50(d,1H,J=8Hz)IR  νmax
 (KBr) cm−1: 3392, 2960, 
1750, 1730, 1666, 1622, 1
522, 1248,1052, 880
【0018】
実施例7 21−〔2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−4−
メチルチオ−1−オキソブトキシ〕−9−フルオロ−1
1β,17−ジヒドロキシ−16β−メチルプレグナ−
1,4−ジエン−3,20−ジオン  (化合物番号7
)の合成:21−ヨードベタメサゾン4.00gとN−
t−ブトキシカルボニル−L−メチオニン6.00gを
用い、実施例1と同様にして、標記化合物2.17gを
得た。 NMR(CDCl3)δ: 1.05(s,3H), 
1.15(d,3H,J=7Hz), 1.20−2.
70(m,17H),1.44(s,9H), 1.5
1(s,3H), 2.14(s,3H), 4.36
(d,1H,J=9Hz), 4.51(m,1H),
4.86(d,1H,J=18Hz), 5.09(d
,1H,J=18Hz), 5.25(d,1H,J=
8Hz), 6.11(s,1H),6.33(dd,
1H,J=2,10Hz), 7.25(d,1H,J
=10Hz)IR  νmax (KBr) cm−1
: 3444, 2944, 1750, 1730,
 1666, 1622, 1512, 1456,1
250, 1052, 890
【0019】実施例8 21−〔2−(ベンゾイルアミノ)−4−メチルチオ−
1−オキソブトキシ〕−9−フルオロ−11β,17−
ジヒドロキシ−16β−メチルプレグナ−1,4−ジエ
ン−3,20−ジオン  (化合物番号8)の合成:2
1−ヨードベタメサゾン4.00gとN−ベンゾイル−
L−メチオニン6.05gを用い、実施例1と同様にし
て、標記化合物1.81gを得た。 NMR(CDCl3)δ: 1.03(s,3H), 
1.14(d,3H,J=7Hz), 1.20−2.
80(m,17H),1.52(s,3H), 2.1
5(s,3H), 4.30(d,1H,J=9Hz)
,4.80−5.20(m,3H), 6.10(s,
1H),6.31(dd,1H,J=2,10Hz),
 7.10−7.60(m,5H), 7.79(s,
1H), 7.80(d,1H,J=8Hz)IR  
νmax (KBr) cm−1: 3436, 29
44, 1750, 1730, 1668, 162
4, 1582, 1454,1396, 1248,
 1052, 890
【0020】実施例9 21−〔2−(アセチルアミノ)−3−エチルチオ−1
−オキソプロピルオキシ〕−9−フルオロ−11β,1
7−ジヒドロキシ−16β−メチルプレグナ−1,4−
ジエン−3,20−ジオン  (化合物番号9)の合成
:21−ヨードベタメサゾン2.00gとN−アセチル
−S−エチルシステイン2.90gを用い、実施例1と
同様にして、標記化合物2.00gを得た。 NMR(DMSO−d6)δ: 0.99(s,3H)
, 1.05(d,3H,J=7Hz), 1.19(
t,3H,J=7Hz),1.28−3.11(m,1
5H), 1.50(s,3H), 1.88(s,3
H), 4.15(br.s,1H), 4.55(m
,1H),4.89(d,1H,J=18Hz), 5
.00(d,1H,J=18Hz), 5.32(d,
1H,J=4Hz), 5.36(s,1H),6.0
0(s,1H), 6.21(d,1H,J=2,10
Hz), 7.29(d,1H,J=10Hz), 8
.40(d,1H,J=8Hz) IR  νmax (KBr) cm−1: 3432
, 2944, 1750, 1728, 1664,
 1622, 1540, 1456,1304, 1
180, 1056, 890
【0021】試験例 (抗炎症作用の試験方法)本発明化合物及び比較薬物(
吉草酸ベタメタゾン)の各々を、5%クロトン油含有起
炎剤(クロトン油(和光純薬工業(株)製):エーテル
:ピリジン:水=5:70:20:5)を基剤として1
0−3M濃度に調製し被験液とした。1群5匹のWis
tar系雄性ラット(5週齢)に被験液並びに対照群と
して基剤のみを特性ピンセットに固定した円形フエルト
に浸潤させ(400μl/フェルト、800μl/耳)
、右耳介の両側をピンセットによって15秒間はさみ、
一定圧(500g重)で塗付した。6時間後に両耳介を
パンチ(φ9mm)にて、打抜き、耳介重量を測定した
。各ステロイドの抗炎症作用の指標として、基剤に基づ
く右耳介の重量増加に対する被験液による抑制率を下記
の式より求めた。 浮腫抑制率(%)=100−Y/Z×100Y:被験液
を塗付したラットの右耳介と無処置の左耳介との重量差
(mg) Z:基剤のみを塗付した対照群の右耳介と無処置の左耳
介との重量差(mg) 被験液処理群の左右の重量差の平均値と基剤のみを塗付
した対照群の左右の重量差の平均値の比較検定はt−検
定を用いた。 (試験結果)結果を表1に示す。
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の21−置換ステロイド化合物(
1)及び(2)は、強い抗炎症作用を有するため、接触
性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状湿
疹、ウィダール苔癬、主婦湿疹、痒疹虫刺症、薬疹、中
毒疹、乾癬、掌蹠膿疱症、偏平苔癬、光沢苔癬、毛孔性
紅色粃糠疹、ジベルばら色粃糠疹、紅斑症、紅皮症、円
盤上紅斑性狼瘡、天疱瘡、類天疱瘡、ジューリング疱疹
状皮膚炎、円形脱毛症、尋掌性白斑、サルコイドーシス
、ケロイド、肥厚性瘢痕、慢性副腎皮質機能不全、リウ
マチ、気管支喘息、潰瘍性大腸炎等の炎症性疾患全般の
予防、治療、処置に使用することができ、しかも副作用
が極めて少ないものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(1) 【化1】 (式中、X及びYは同一又は異なって、水素原子又はハ
    ロゲン原子を示し、R1は水素原子、低級アルキル基、
    アルキルチオアルキル基又はベンジル基を示し、R2は
    水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はフェ
    ニル基を示し、R3は低級アルキル基を示し、1−2位
    間の破線は二重結合があってもよいことを示す。ただし
    、R1がメチルチオエチル基のとき、R2は水素原子で
    はない。)で表される21−置換ステロイド化合物。
  2. 【請求項2】  一般式(2) 【化2】 (式中、X及びYは同一又は異なって、水素原子又はハ
    ロゲン原子を示し、R1は水素原子、低級アルキル基、
    アルキルチオアルキル基又はベンジル基を示し、R2は
    水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はフェ
    ニル基を示し、R4は水素原子又は低級アルキル基を示
    し、1−2位間の破線は二重結合があってもよいことを
    示す。ただし、R1がメチルチオエチル基のとき、R2
    は水素原子ではなく、又、R1がメチルチオエチル基で
    、R2及びR4がメチル基、Xがフッ素原子、Yが水素
    原子となることはない。)で表される21−置換ステロ
    イド化合物。
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